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2018年10月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
厚生連問題、本省に直訴、「国の指導を」、住民の会が  10月20日号
 厚生連が打ち出す中条第二病院の入院病棟廃止
撤回と病院存続などを求める住民グループ「地域医療を守る住民の会」は17日、中間集計の署名4万4007を地元十日町市・関口市長に提出。翌18日は厚生連の監督官庁・農林水産省、さらに病院経営の厚生労働省を訪問し、これまでの厚生連の取り組み、住民の会の署名活動などを説明し、中条第二病院問題への対応を求める要請書を農水省・吉川貴盛大臣、厚労省・根本匠大臣に提出した。先月25日には北陸農政局を訪問するなど中条第二病院問題は国への直接要望に発展し、今後、厚生連に対し国や県がどう対応するのか、さらに地元の署名運動が十日町市、津南町の両自治体の連携運動にどう発展するのか、大きな関心が集まっている。

 17日の関口市長への署名提出には、初めて中条第二病院を利用する通院患者が同席。さらに同市長に事前要請した回答を求めた。厚生連の突然の方針転換への批判を述べ、「昨年8月、期限を切っての入院病棟閉鎖の方針を出したがやり方が稚拙だ。大切な地域の精神医療を担う厚生連、あまりにも対応が軽い。強く抗議し今回の決定をくつがえすようにしたい」と取り組み姿勢。さらに「地域医療は県の責任。この地域のおける精神医療の県方針を検討、協議する必要がある」と県の主導性を求める方針だ。
 同席した住民の会・柳義夫代表世話人は精神医療の現状を訴えた。「5年前、保護者制度が廃止され、親の責任がなくなり、当事者の権利が保障された。これは何かあった場合、地元行政や地域が最終的な責任と面倒を見なければならないこと。だから本気で考えてほしい」と関口市長に強く促した。さらに「この地域は全国的にも自殺率が高く、中条第二病院がなくなれば、行き場のない人があふれる。精神疾患の人たちは環境が変わると必ず病状が悪化する。入院病棟廃止が出て以来、毎日のように病院側から問われている。退院か、福祉施設か、転院かと。今回の問題が原因で事故でも起こったら、行政にも大きな責任があることを自覚してほしい」と訴えた。また「この問題が表面化後、市行政も市議会も全く動かなかった。我々の苦しみをしっかり受け止め、取り組んでほしい」と求めた。約20分の市長との懇談。市長は「家族の皆さんが安心できるように行政としてもしっかり取り組む」と話し会場を後にした。
 署名活動を続ける住民の会・大嶋育未代表世話人は「市長も頑張ると言っているので、その通り行動してほしい。これまで非公開など不透明部分が多かったが見える形で取り組んでほしい」と話した。同席した中条第二病院に通院する女性は「入院病棟廃止の方針が出てから病院の人たちの対応が変わってきた。入院している人たちは、退院できると思っているようだが、本当のことを知ったらどうなるか心配」。別の女性は「先生から今年が最後ですと言われた。
この病院がなくなれば、私たちはどこへ行けばいいのか。車の運転もできず、遠くには通えない。どうすればいいのか」など切実な声が聞かれた。
 この中条第二病院問題は関連施設にも大きく影響する。NPOハートケアが運営する通所施設「ぼちぼち」、グループホーム「こごみ荘」、中条第二病院運営のリハビリホーム「ひだまり」には、各20人余が通所・入所し約60人の精神障がい関係者がいる。同NPO・佐藤和人理事長は「中条第二病院がなくなれば、この関連施設も閉鎖の方向になるだろう。今回の問題は関連する施設にとって非常に大きな影響を受ける」と問題の深刻さを話す。一方で、厚生連は上越の厚生連病院所有の救急車を使い、中条第二病院の入院患者の転院を始めているという情報もあり、家族会は「地域医療を担う責任がある厚生連は、我々の命をどう考えているのか」と語気を強め不信感を募らせている。

本省へ直接要望
 地域医療を守る住民の会(大嶋育未、柳義夫、佐藤和人代表世話人)は18日、農林水産省・厚生労働省に出向き、両大臣に要請書を提出した。農水・吉川貴盛大臣には3項目の要請書を渡した。「JAの厚生事業である厚生連病院が、JA組合員はじめ地域住民の切望である病院・施設を存続するように支援を」、「中条第二病院、老健きたはら閉鎖をあらため、当初計画の中条第二病院の改築を実現するように働きかけを」、「病院の許認可権を持つ新潟県に対し、厚生連への必要な指導を発揮するように」など要請し、「中条第二病院は圏域で唯一の精神科病院でなくてはならない存在」と国の指導を求めた。
 厚生労働省・根本匠大臣には4項目を要請。「JAの厚生事業である公的病院の理念、中山間地の医療を担うにふさわしい役割を果たすよう働きかけを」、「医師確保・支援で、中条第二病院の存続に必要な措置を」、「精神医療は全県一区は無理であり、圏域ごとに必要な病床を維持できるように」、「今回の閉鎖による転院など人権侵害、圏域の精神医療の崩壊、地域医療への影響についての見解を」などとし、「採算性のみで150人余の重篤な入院患者に転院を迫り、基本的な人権が脅かされている」と同様に国の強い指導を求めた。

サケが来た、宮中取水ダムで遡上最盛期、184匹確認  10月20日号
 サケ、10月に入ってようやく順調に遡上―。信濃川のJR東日本・宮中取水ダム魚道で先月11日にサケ遡上調査用のトラップを今期から魚道上流側に設置し2ヵ月間の調査を開始。先月14日に遡上を初確認したものの、夏の暑さが影響し、9月中の遡上確認はわずかに30匹。10月に入って気温も下がってようやく遡上数も増え、今月18日朝現在、184匹(オス126、メス58)の遡上を確認している。
 宮中取水ダムからの放流量は毎秒60d前後。今期は台風の影響などによる増水で、調査を開始した9月11〜13日と今月2〜6日は調査不能になるなど支障も出た。調査最高だった3年前は1514匹を記録したが、昨期は602匹だった。毎年サケの稚魚60万匹余りを放流している中魚漁協では「北海道などではサケの回帰が例年以上に順調のようだ。信濃川では、やはり夏の暑さが影響しているのではないか。今月下旬から11月にかけ更に多く遡上してくれるものと思う」と期待している。
 飯山市に位置する西大滝ダムから宮中取水ダムを経て魚野川合流点までの約63・5`は、河川流量の少ない減水区間となっており、河川環境の改善の取り組みとして平成11年1月に信濃川中流域水環境改善検討協議会を設置し様々な調査・検討を実施。それまでの検討結果を踏まえ、21年3月に河川流量のあり方などを「信濃川中流域の河川環境改善に係る提言」として取りまとめ、21年度から再びJR東がモニタリング調査を行っている。
 なお、同期間中にサケ遡上調査を行っている飯山市・西大滝ダムでは今月17日現在、遡上は確認されていない。

十高から世界活躍の選手を、創部70周年  10月20日号
 インターハイ全国高校スキー大会で全国制覇の歴史を重ねる県立十日町高校スキー部の創部70周年式典を14日、ラポート十日町で開き90人余が出席し節目を祝った。今年度部員20人の高校生を前に、ロシア・ソチ五輪出場で2年後の北京冬季五輪出場をめざす宮沢大使選手は「歴史に名を刻みたいと強い意志でやってほしい」と現役選手として五輪メダル獲得の目標を掲げ、スキー部70年の伝統を語り後輩たちを鼓舞した。
 十日町高校スキー部は旧制十日町中学時代からスキー部活動があり、含めると100年余の歴史あるスキー部だ。インターハイ優勝など数多い輝かしい実績を重ね、最近では2012年、13年で女子リレーが連続優勝。今期はクロスカントリースキーに1年生11人が入部するなど県内高校スキー部では、有数の選手層の厚さになっており、今年4月から監督に就いた高橋哲也顧問は津南高校、八海高校などで優秀選手を多数育ており、今期の活躍が期待される。
 70周年式典で同スキー部OB会・丸山実会長は「初の五輪選手となった宮沢大志選手のさらなる活躍を期待しつつ、先輩を目標に五輪を目指す佐藤友樹選手、藤ノ木光選手も夢実現に頑張っている。創部100年に向かい、大いにはばたいてほしい」と激励。OB会から現スキー部に激励金を贈った。代表して俵山哲多選手は「70周年の年にここにいることを感謝し、目標に向かい頑張りたい」と決意を述べ大きな拍手を受けた。
 記念式では前期で現役引退した小林由貴さんが挨拶し「スキーを続けられたことに感謝している。いまは理学療法士をめざし勉強している。世界を舞台に活躍する選手が十日町高校から現れることを念願し、わたしも全力で応援したい」と感謝を述べ、後輩たちを激励した。

10代のまなざし 村山歩夏さん  10月20日号
昔から子どもが好きだった。幼い頃から空手、陸上、書道などいろんな体験を積むなか、自然とめざす道が決まった。
 「保育士と幼稚園教諭に加え、学校ではキッドビクスインストラクターの資格が取れるんです。子どもが遊びながら運動神経を鍛える、スポーツクラブの先生になりたいと思っています」。
 中学時代はハンマー投げを中心に投てきに取り組み、長岡商業高に進学。第2のインターハイと呼ばれる全国選抜大会に高校3年時に出場。競技引退後、再開したのが小学2年から続ける空手。
「陸上で目標だった全国レベルの大会に出られたし、今度は休んでいた空手をもう一度やろうと思って」。
日本空手道・西空館中条支部に所属。先月の県選手権大会は一般女子形で優勝。
「気付いたら試合が終わってて、『あ、優勝している』という感覚でした。うまく自分の世界に入ってたみたい。来年は国体予選に挑戦し自分の実力が県レベルでどこまで通用するか試したいです」。
今は道場で指導サポートも行う。
「空手にしても陸上にしても、改めて先生はすごいな、と実感しています。言葉、動作で必要なことを教えるのは難しいです。ただ教えた子が活躍すると嬉しいと言うことも初めてわかりました」。
 今は実家から学校に通っている。
 「高校で一度離れ、元々好きだった十日町の良さが改めてわかりました。人との繋がりが濃いんですよ。これからは家族や先生から貰った恩を返したいな」。



  

新保育園に10億円、「本当に必要なのか」、議員住民懇談会で噴出  10月20日号
 「10億円もの金を使って、少子化が進むなか大規模な保育園は必要か」。住民から疑義が相次いだ。11回目を迎える津南町議会「住民・議会懇談会」は16日からスタート。フリートーク形式で行っているが、議会側は町内大割野・ひまわり保育園近くに増築の形で作る新保育園舎について「10億円は過疎債で作り、3割が町負担。かなりの負担になる」と住民意見を求めた。園児定員270人、将来的に町内1園体制を模索している点などの説明を受け住民からは「10年後、子どもはもっと減る。それより増える予算を高齢者に振り分けるべき」や「町が作る場合に国補助金が出ないなら、十日町のように民営化の道を探り負担軽減を図れないか」などと疑問視する声が多く出た。
 今春、待機児童が初めて出た津南町。未満児保育希望者が多く、保育士確保ができなかったのが主な理由。現在6園の保育園統廃合と新園建設で保育士を集約、未満児保育対応と混合保育解消をめざす方針。新園について町議会は建設費負担が大きく「慎重に進めるべき」との意見が多い。懇談会での住民意見を参考に今後議論。特別委員会設置も検討している。
 住民意見は否定的なものが多い。「津南病院などお金がかかるものが多いなかでの10億円。他の事業が何もできなくなる」。「町は今まで将来を考えず場当たり的に建物を作り、何にもできない施設が増えた。使える土地だから作るのではなく、きちんと将来を考えた都市計画に基づき建物は作るべき」。「新園は最初は良いかもしれないが、20年後はガラガラになるのでは」。ただ議会懇談会の出席者は60代以上の男性が多く、20〜30代の子育て世代の出席が少ないのが現状だ。

秋山ねまがりカレー好評、切明・郷の市で  10月20日号
 〇…秋山郷最奥部・切明の露店「郷の市」が人気だ。12日から本格スタート。秋山地区に赴任の地域おこし協力隊・杉森奈那子さん(36、豊田市出身)と石川泰正さん(34、小田原市出身)と栄村秋山郷観光協会のコラボ企画。原木なめこや五宝木大根入りのきのこ汁、栄村コシヒカリご飯(平日限定)、郷土食あっぽ(あんぼ)など、地元素材をふんだんに使った食が好評だ。
 〇…特に注目は、土日祝日限定20食の「あきやまねまりポークカレー」。苗場山で取れたネマガリタケとみゆきポーク、などが入り、ライスは秋山産あきたこまちと紫黒米のブレンド。辛味は入れてないが、9種のスパイスを使った刺激ある味が人気。レシピ考案の杉森さんは、以前カレー店で働き関心を持ち、4年前から独自で研究。「ネパールカレーを参考に作りました。食材は栄村産、信州産にこだわっています。自信作ですので、一度食べてみてください」。オリジナルカレーは9百円。他にもオーガニックコーヒーやチャイも土日祝日限定で提供。問合せは栄村秋山郷観光協会рO268‐87‐3333。

職員600人体制、地域福祉の向上を、十日町福祉会10周年  10月20日号
 高齢、障がい、保育と17の施設を運営する十日町福祉会(村山薫理事長・職員631人)が11日、クロステンで「法人設立10周年を祝う会」を行った。村山理事長は「変化する社会の要望と、働く職員の満足という二つを踏まえて事業展開をしなくてはならない。福祉に対し力を持った法人にとして、職員が張り合いを持って働ける組織にしていきたい」と展望を語った。
十日町福祉会は「事業拡大で市内により充実した福祉を」と、思いを同じくした寿福祉会(下条)とあかね会(上野)が、平成18年から2年半をかけて協議と準備を進め、20年10月に対等合併して同福祉会を設立。来賓の関口市長は「設立当時は職員360人余りだったが、現在は600人を越えるなど雇用創出にも貢献。中山間地で少子高齢化という課題を抱える当市で、家族だけでは支えきれない人たちに福祉会はサービスを提供。これからも支援を願いたい」と期待していた。

「相談窓口」機能せず、「組織マネジメントの問題」、津南町職員セクハラ処分で桑原悠町長  10月13日号
 ハラスメント(嫌がらせ・いじめ)問題が組織における重要な管理問題になっているなか、津南町は今月2日、町立津南病院職員をセクハラ行為により停職2ヵ月の処分を発表した。「限られた職員数のため、被害者が特定される可能性があり、今回の町職員処分については、発表内容以外は公表しない」と町はセクハラ行為を行った職員の氏名、年齢、所属部署、さらに管理監督不行で処分の上司3人の役職も公表していない。今月5日、町議会月例協議会で根津総務課長は、2日発表の内容を議員に報告。質疑には答弁したが具体的部分は明らかにしなかった。10日の桑原悠町長定例会見で、この問題に対し桑原町長は「組織のマネジメントの問題を感じている」と前町政時代の組織管理と共にいまの組織的な課題とし、今後は「職員と共に危機感を共有し、いまの相談窓口が適切なものなのか内部で検討する」と再発防止に取り組む方針。今回の行政職員のセクハラ行為問題は、限られた職場環境と業務に必要な親睦の重視など地域独特の環境の遠因などが逆作用し、ハラスメント行為が表面化しにくい状況が浮かびあがっている。7月就任の桑原悠町長とって初の『町職員の不祥事』。組織トップとして職員管理のあり方が問われている。

 10日の定例会見で、今回の行政職員処分を検討した町職員分限懲戒調査委員会の委員長と務めた小野塚均副町長は、「一番分かるのが身近な同僚であり、その同僚を見ているのが班長であり、その班長をしっかり見ているのが課長。組織内で情報が上がって来るように課長会議などで徹底している。セクハラばかりではなく、職務全般に渡って組織の風通しがよくなるように取り組んでいる」と組織管理者の一人としての反省と共に課題を述べている。
 津南町は平成24年7月、「津南町ハラスメント防止要綱」を策定しパワーハラスメント、セクシャルハラスメントなど総務課内に『ハラスメント相談窓口』を設置。だが「これまでの相談は皆無。ただ病院は別対応」(根津総務課長)。被害があったのか、あっても相談しなかったのか、それさえも分からない状況のなか今回の行政職員のセクハラ行為だった。この点について桑原町長は「相談できる環境ではなかった可能性があり、目安箱のようなものが必要になっている」と改善を話す。
▼▽▼
 自治体労働組合では毎年、労働環境アンケートを行う。サービス残業や職務環境の改善を求めるため年1回アンケート調査を実施。この中には「ハラスメント」、パワー・セクシャルの項目がある。津南町職員組合によると毎年9月末から10月初めにアンケートを実施。結果をまとめ改善要望を行政執行担当(総務課長)に提出し、文書回答を求める。「ハラスメント行為」の有無も含まれるが、「結果内容は公開を前提にしたアンケートではなく、具体的な内容は公表していない」(丸山敦史執行委員長)。今期のアンケート結果は集計中という。
 10日の定例会見で町は明らかにしているが、職労組から労働環境やハラスメント行為の改善要請があった場合、「課長会議で報告し改善するように徹底している」(同課長)。アンケートは無記名、所属名も記入しないため、具体的な対応が必要になった場合、部署の特定ができず、仮にハラスメント行為があった場合でも、課長を通じて注意喚起を促すだけで具体的な改善にはならず、ハラスメント行為の根本的な解決には至らないのが実情だ。
 今回の行政職員のセクハラ行為は役所本庁ではなく町立病院内での出来事。病院にも職員組合があるが本庁労組とは別組織で、労働環境改善のための職員アンケートは実施していないが、団体交渉の時期には「聞き取り調査」は行う。今回のセクハラ行為は2014年8月から行われたが、被害者が上司などに直接申し出ないかぎり表面化しない職場環境だった。さらに同行為の「悪質性」が指摘されたのが「該当職員(加害者)のセクハラ行為を、上司が職員を個別に呼び、注意したが繰り返した」こと。
 この「悪質性」は5日の町議会月例協議会でも指摘。総務課長報告を受け、議員から「注意されたが引き続き行為を繰り返したことは悪質極まりない。停職どころか懲戒解雇だろう」と強く指摘する意見が出た。
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 処分を受けた職員の停職は10月2日から12月1日。この処分は桑原町長が本人を前に処分通知した。その時、町長は「津南町、町立津南病院に対する信頼を著しく損ねたことは本当に残念だ。セクハラ行為は許されことではない。恥ずべき行為である」と厳しく訓示したという。二度と…と再発防止に努めるというが具体策はこれから。桑原町長は「組織のマネジメントに問題があった」と不祥事発生の遠因を話すが、どう具体的に行政組織をマネジメントするのか、32歳町長の組織管理能力が問われる局面をむかえている。 (恩田昌美、石沢修一)

雨にも負けず生誕地まつり、立正佼成会  10月13日号
 立正佼成会開祖で十日町市名誉市民の庭野日敬師の功績を讃え、市民との交流をと「第42回生誕地まつり」が6、7日に開催。全国各地からの来訪者ら約2万3千人の人出で賑わった。
 初日のふるさと交流会で、立正佼成会・庭野日鑛会長は小笠原諸島を訪れた体験を話しながら「自然がきれいだと人の心も豊かになります。自然の美しさは日本の大事な要素」とし、また「大地の芸術祭により、自信を持って生きていくことは大事なこと」などと話し、参加者と共にステージで十日町小唄を踊り、大きな拍手を受けていた。翌日は全国79地域から約8千6百人が参加し支柱大行進が行われ、時折雨が激しく降るなか各地の郷土芸能を取り入れた演出で「チョイチョイ、チョイヤサー」と掛け声をあげ、威勢よく万灯と纏が進んだ。行進中には参加者が庭野日鑛会長に新米など自慢の特産物を手渡し、笑顔で握手を交わす姿も見られた。佐賀県から参加した30代女性は「準備と練習の成果を生誕の地で披露出来て本当に嬉しい」と息を弾ませていた。
 同まつり実行委の青柳安彦会長は「台風が心配され中止も検討したが、予定どおり行われてよかった。参加者はパワーを十日町に発散している」と歓迎していた。

とったぞー、でっかいイモ  10月3日号
 ◎…「でっかーい」と秋風のなか、子どもたちの歓声が響いた。津南町公民館主催の「芋ほり体験」は4日、町なじょもん畑で開催。親子連れなど14組20人余が参加。子どもたちは自分の顔より大きいサツマイモを見つけ大喜び。土まみれになりながら秋の恵み実感していた。
 ◎…町公民館、子育て支援センター、Tap、農村地域生活アドバイザーの連携で行い5年目の同体験。親子で楽しく過ごせると毎年人気。この日はドングリ拾いも行い、ミニペットボトルに入れマラカスにするなどの外遊びも取り入れた。11月には親子料理教室を行う予定だ。

妻有リポート「渇水被害、収量激減、反収2票余も」、松之山・松代、被害深刻  10月6日号
 今期のコメ収穫シーズンは標高4百b以上の台地に入り、山間地域と共に終盤を迎えている。今夏の渇水被害が収量に影響し、「天水田」が多い松之山・松代地域の山間地では例年の3割程度の収量の地域も見られ、夏の水不足被害が、そのまま秋の収穫量に大きく響いている。松之山の渇水被害地域の「秋収穫」をリポートする。

 今夏8月上旬、前月から続く「雨なし天気」で、
わずかな湧水と雨水のため池が底をついた松之山の山間地域。市は水確保の導水ホースやポンプなど水を田に引くために必要な資材購入への補助を決め、7月21日にさかのぼって補助事業を実施した。
 だが、水不足で多くの農業者が水確保にすでに動いたため、必要資材の多くは店頭で品薄状態になった。松之山兎口で水田8・7fを耕作する滝沢繁さん(63)。「どの店も売切れで、入荷の時期は分からないだった。対応の遅れを感じた」。それでも手に入る資材を求め、自宅近くの水田数十枚(約1f)の導水に、約1`先の水源地からホースを引き、渇水被害が大きい田に水を引いた。
 今月3日。久々の晴れ間をぬって稲刈り。手に取った稲は例年の半分程度の背丈、稲穂も数えられる程度しかない。「水不足で成長が止まり、穂も生育できなかった。これでは反収3俵もいかないだろう」。渇水被害は農業共済の対象になるが「スズメの涙程度」の補償金という。
 同じ松之山黒倉で営農する横山仁志さん(44)。先月末で地域おこし協力隊を退任し、松之山定住を決め、協力隊活動と共に3年前から米づくりに取り組む。今期は40e(4反)耕作。「夏の渇水で雨水頼みのため池が枯れ、どうしようもない状態だった。それでも一応は穂がついたが、先日収穫したら反収2俵余りだった。昨年は7俵で、夏の渇水被害がそのまま減収につながった。来年からは2f耕作するので、同じような水不足になっても対応できる対策を考えたいが…」と話す。
 その対策は「ため池の拡充」。だが、ここに大きな課題がある。「この先、この地で何人が米づくりを続けられるか、そこが一番の問題。そこから考えないとならないのが、ここ松之山での農業です」と話す。
 今夏の渇水が、秋の収穫に大きく影響している今期のコメ農業。加えて山間地特有の課題も見えており、地域農業の根本にも通じる課題だけに、今期農業は、今後の地域農業に大きな宿題を与えた格好だ。
            ▼▼
 十日町市は渇水対策への応急対応事業で県単で245万円、市単で350万円の9月補正し、稲作農家を支援している。渇水による被害額は今後の集荷雨後の集計となるが、8月29日調査(NOSAI調査)による渇水水田は十日町市内全体で233・85f。最多は松代88・08f、松之山48・64f。十日町エリアは58・74f、川西21・38f、中里17・01fとなっており、実害は収穫後の生産収量によって具体化することになる。    (恩田昌美)

写真・渇水で背丈が低い稲と穂数も少ない(松之山兎口で)

十日町は1等比率93%、津南は83% 9月末段階  10月6日号
 8月の猛暑による高温と水不足が今季のコメ収穫に影響している。「品質は良いが、収量が心配」とJA津南町の担当者は語る。集荷業者に集まるコメは、農家サイドで選別した出荷米のため、品質的には良質のコメ状況だが、生産現場は「例年より1俵落ちと見ているが…」と、反収(10e)が少なめという。それは選別網目「1・9」が出荷基準となっているため、今季の小粒傾向では、「ふるい落される」コメが多く出ると見ている。ただ「生産者によっても違いがあり、全体の収穫が終わってみないと分からない」としている。
 JA津南町の今期の予約出荷量は約4380d(約7万3千俵)。2日現在の出荷状況は約35%で、1等米比率は約83%。
全国JA農産物検査協議会認定の検査員で今年3月の全国農産物鑑定会で新潟代表で出場し優秀賞を獲得したJA津南町検査員・関沢真一氏(38)など10人の検査員で今季のコメ出荷検査を担当している。「夏の高温と渇水の影響が見られ、モミ数が少なめで、小粒傾向といわれている。ただ出荷米の品質は良く、今後台地の出荷が最盛期になり、等級比率も上がると見ている」と話す。津南町では標高4百b以上の上段・津南原台地の水田が全町の65%余りを占め、今季の高温傾向では良質な米が生産される傾向にあり、今後の出荷で1等米比率が上がると見ている。

十日町市のコメ状況
 十日町産米の大部分を集荷するJA十日町の先月末現在の出荷状況は、予約出荷量14万8千俵(1俵60`)に対し出荷率34%余、1等比率93・3%と良質傾向だ。集荷は川西地域の平場が主で夏の渇水被害の影響が少ない地域。今後山間地域の出荷が最盛期を迎え、渇水影響と秋の長雨で収穫期が遅れ品質低下も予想され、1等比率低下も懸念される。「収穫後の調整・乾燥をしっかり行い、品質を下げないようにしてほしい」(JA十日町米穀販売課)とする。
 さらにJA十日町の最高級ブランド米『米屋五郎兵衛・極』は昨年全体の0・2%、約3百俵余だった。「昨年は青未熟米などが多かったが、今期は増収が見込めるのでは」(同)と期待する。

危機感、だが「必要な施設83%」、竜ケ窪温泉の新経営陣、新たな挑戦へ  10月6日号
 今春、経営陣を一新した株式会社竜ヶ窪温泉。「このままでは年末から新年にかけて資金ショートする」。新たに取締役になった6人は、経営見通しの数字を見て、強い危機感を抱いた。「このままでは本当に立ち行かなくなる」。先月28日夜、津南町議会の全議員に呼びかけ懇談会を開いた。出席議員は12人。新たな経営方針に、議員から次々と質問がぶつけられた。「先ずは、自分たちの営業努力だろう」。この言葉に、新経営陣は驚いた。この日は、新たな経営方針を議員に説明し、意見や具体的なアドバイスを期待していただけに…。新経営陣の挑戦が始まった。

経営会社・株式会社竜ヶ窪温泉は、町も出資する第3セクター会社。いわゆる公設民営。開業時、町と3セク会社で業務契約を結んでいる。規約には「業務委託費」の項目があるが、これまで一度も町から業務委託費は受けていない。町有施設の修繕は町が行っている。議員との懇談で、業務委託費に言及する意見もあった。毎年議会に決算報告しているが、本会議の場で業務委託費への言及はこれまではないという。地元集落から選出された新経営陣6人は、来週9日、桑原悠町長と直接懇談する場を設け、新経営方針を示す。
○○
 津南町内の各所に温泉施設あるが「上段にはない。温泉は出ないのか」。全国名水竜ヶ窪の認以来、上段地域はそれまでの農業地帯から観光客が来訪する地に様変わりした。住民は「この台地で温泉を掘りたい」と当時の小林三喜男町長に直談判。
「地元の思いを見せよう」と出資金集めが始まり約2千万円が集まった。町は地元の熱意に応え温泉ボーリングを行い待望の温泉が湧出。温泉掘削の名目を町は『夏でも冷水の芦ヶ崎小学校プールの水を加温するため』として、出た温泉でプールの水を加温するシステムを作り同時に温泉施設を建設。地元出資金に町も出資し資本金5千9百万円(途中で増資、現6千2百万円)で3セク会社・竜ヶ窪温泉を設立。地元民が働く場ともなり開業から9期連続黒字決算になるなどスタートは順調だった。
 だが、近隣に類似の温泉施設が開業。決定的な打撃になったのは中越地震。被害は受けたが、それ以上に影響を受けたのが「風評被害」。ピタッと客足が止まった。その影響が長引き経営は悪化の一途。歴代の社長が経営改善を行うが好転が見られず、29年度決算で5千9百万円余の繰越欠損(赤字)。資本金6千2百万円に対し年度末決算で純資産226万円まで落ち込んでいる。
 「抜本的な改革が必要」と昨年末、厳しい経営見通しが判明するなか地元集落から代表を出し、経営のあり方を根本から問い直そうと今年5月の株主総会で役員一新、新経営陣を揃えた。新社長・中熊弘隆さんは新役員に話した。「この温泉施設を地元の人たちは、どう思っているのか」。そこを知りたいと初の住民アンケートを実施した。
その結果は『必要な施設83%』。中熊社長は一つの自信を得た。地元の人たちの思いが初めて具体的な形になった。さらに、竜ヶ窪温泉運営に協力できるかの問いに『協力する135人』にも大きな潜在的な力を感じた。「温泉経営は人的な労力が大きく、先ずはマンパワーがあれば、その先の具体策が建てられる」と見ているからだ。
 新経営陣が示した新経営方針には、地域の温泉施設、地域の人たちが日常的に集い、語り合える場の創出、がある。その具体策は…。 (次号へ)

大トロ、中トロ、目の前でさばく  10月6日号
 ○…「マグロの解体、すごーい」。年に一度の食の祭典「第10回職人ごったく市場まつり」が1日、十日町卸売市場で開催。多くの人で賑わった。
 ○…駐車場と市場内には飲食店などのブースが30以上も並び、まつり限定メニューや旬の味を堪能。人気のサンマつかみ取りや三陸産大型マグロの解体は大人気。さらにマツタケや高級メロンが入った野菜との詰め合せ箱の「模擬競売」では、来場者が次々と値を付け競り落としていた。新潟南部青果社長の五十嵐正義実行委員長は「例年以上の来場があり嬉しい。職人たちは自店PRに役立ち、市場が妻有地域の安全安心の台所だということを知ってもらった。さらに市場の食材購買に繋がれば」と話していた。

見せた世界の走り、服部勇馬選手、十日町市で新記録  10月6日号
 見せた、世界の走り―。東京五輪•男子マラソン出場をめざす服部勇馬選手(24、トヨタ自動車)が先月29日、十日町市陸上競技場で開かれた第30回十日町長距離カーニバル男子1万bに出場。2位のチーム仲間、ケニア出身のデビッド•ムフフ選手をゴール前で振り切り1秒余りの差で優勝した。記録は日本人では大会最高の28分39秒57。服部選手は「12月の福岡国際マラソンで、五輪選考会の出場権を獲得したい」と意欲を語った。
 「十日町の皆さんに走りを見せることができてうれしい」と中里中出身の服部選手。昨年も会場に訪れたが、ケガで出場できず、故郷でのレースは中学生以来。トラックの周囲には「勇馬ファン」らが駆けつけ、小雨が降るなか声援を送った。
 服部選手は、昨年痛めた右足のけがも回復し、3月の熊本•金栗杯玉名ハーフマラソンでは日本人トップの2位で1時間3分6秒の自己ベストをマーク。5月のプラハ•マラソンではタイム2時間10分26秒で日本人トップの5位に入るなど「2時間6、7分台の選手に近づける自信が出てきた」と話す。これまでは2016東京マラソンは2時間11分46秒で日本人4位の12位、翌年の大会では後半までトップ争いを演じるも最終盤に失速し2時間9分46秒で日本人4位の13位。今シーズン以降は国内勢トップをめざす。なお、弟の弾馬選手(23、トーエネック)は6月の日本選手権男子5000bで優勝、同種目で東京五輪をめざしており、兄弟での五輪出場が期待されている。

「最高の結婚式。ありがとう」、滋慶学園グループの学生が挙式  10月6日号
 〇…本物の結婚式に関わった経験を今後の糧に―。全国に70校余の専門学校など展開する滋慶学園グループと連携する当間高原リゾート・ベルナティオ。冬のかまくらカフェロゴデザインや館内案内のピクトグラム(絵文字)製作など多様な協同プロジェクトを行うなか、30日は東京ウェディングカレッジ(江戸川区)の学生20人がプロデュースする結婚式を実施。学生たちは7ヵ月前から動き出し、新郎新婦との打ち合わせを重ね挙式・披露宴などのプランニングを行い、晴れの本番に挑んだ。
 〇…産学協同による結婚式プロデュースは初の試み。挙式カップルは公募、十日町在住の桑将也さん(32、秋田県出身)・祐子さん(31、十日町市出身)が申込み決定。学生たちは打ち合わせを重ねるなか、新郎新婦がアウトドア好きと知りフラワーシャワーに星型を混ぜたり、星空イメージで青色のバージンロードを用意するなど、アイデアを出し合った。桑さんは「私たちの結婚式がこれからの未来ある学生さんたちの糧になれば良いと思い申し込んだんです。皆さん一生懸命考えてくれ、忘れられない最高の式になりました」と感謝した。
 〇…学生20人は挙式・装飾・進行の3チームに分かれ、情報交換しながら本番を迎えた。卒業後はホテルへの就職が内定、来春からは社会人となる染谷紗矢さん(20)は「本物の結婚式に携わる貴重な機会を頂きました。アイデアを出しては消し、また出すのを繰り返し、実際に挙式を迎えた時ここまで来られことに感動しました。この経験を将来に活かします」。学生たちは式終了後、新郎新婦から感謝のプレゼントをサプライズで受け取り、嬉しい涙を流した。

「地域課題にアートの力を」、大地の芸術祭効果、7回展は54万8千人  9月29日号
 「大地の芸術祭は地域づくり」、総合ディレクター・北川フラム氏は、第7回展の閉会式で、取材に答えた。今月17日閉幕した大地の芸術祭。実行委員長の十日町市・関口芳史市長は「今後の市のまちづくりの特定の課題に、アートを加えると、どう変わるのか、この中で次回8回展につなげたい」と26日の定例会見で、今回展の実績を次回展につなげる姿勢を強調した。7回展の入込み数も発表され、3年前の前回展の7・4%増、3万7690人上回る54万8380人で、21作品のチャック作品では、8万484人の清津峡渓谷トンネルが最多の入込み。これまで毎回トップの入込みだったキナーレ(今回7万9674人)を上回る人気だった。事務局では「SNSでインスタ映えする映像が広がり、入込みに結びついた」としている。

 今回の大地の芸術祭の特徴は『外国からの来訪者が増加』と『作品展開が地域づくりを喚起』。芸術祭実行委の集計では全体入込み54万8380人のうち外国来訪者は、まだ集計中だが2割強、チェックポイントによっては3割余と前回の3倍以上という。総数で換算すると16万人余り。作品受付などサポーターの多くが台湾、香港からが多く、さらに中国などアジア系アーティストの作品が数多く展開され、アジア圏からの大きな誘客要素になっていた。
 初回から「大地の芸術祭は地域づくり」を掲げた北川フラム氏の理念が今回、妻有エリア各所でさらに具現化した。「幻の滝・黒滝」の吉田地区「中手」では、フランスの作家作品「Welcome」により地域住民の自主活動が起こり、ムラを後にした都市部生活者が再び地域を訪ねて、中手を守る人たちと交流するなど、地域づくりの萌芽となっている。
 北川氏が創出した大地の芸術祭誕生に深く関わる磯辺行久氏の作品、津南町三箇「トヤ沢」は前回展と今回新たに作品展開し、閉校校舎を活用する交流活動に新たなに外国から女性が加わり、さらに地域おこし協力隊の任期後も同地に定住した女性なども加わり、前回以上の地域活動の取り組みが見られ、「芸術祭は地域づくり」の典型モデルにもなっている。
 今回展の象徴するのが清津峡渓谷トンネルの作品「ペリスコープ/ライトケープ」(マ・ヤンソン作)。日本三大渓谷美の清津峡は不運な落石事故死により渓谷沿いの遊歩道が環境省により通行禁止措置。代替策で渓谷トンネルを掘削。12万人の来訪者が近年は半減以下に。そこに今回、アートの力が加わった。26日の会見で関口市長は「清津峡トンネル、芸術の力を借りる中でこの地域課題が相当、解決できたのではないか」と、期間中の51日間で8万を超える来訪者の実績を示す。同トンネル作品は今後の紅葉期を含め公開されている。
 第7回展の入込みチェック作品のベスト5は次の通り。▼清津峡渓谷トンネル8万484人▼キナーレ7万9674人▼まつだい農舞台3万9900人、松之山キョロロ3万2885人▼絵本と木の実美術館2万9721人。

写真・最多入場8万人を超えた清津狭渓谷トンネル

「未来、一緒に作りましょう」、桑原悠町長、中高学生に語る  9月29日号
全国最年少女性首長として就任3ヵ月余が過ぎた津南町・桑原悠町長。9月議会終了後の20日、津南中等教育学校(渡邊治夫校長、386人)でキャリア教育の一環で講話を実施。3・4学年137人を前に早稲田大、東大公共政策大学院時代、議員、町長選など自身の経歴を紹介し「大学に進んでも地域に戻り、海外をまたにかけた仕事をしようとか、そんな可能性がもっと膨らむ町にしたいと思い活動している」と話し、「いろんな世界を見て、もし少しでも故郷に戻りたい気持ちがあれば、地域のため、国のため、世界のため、一緒にやりましょう」と次代を担う学生に呼びかけた。
 昨年は町議会副議長として講話。今は第6代津南町長。「私は今年32歳。おばさんとか遠い存在に見えるかもしれないが、皆さんと大して変わらない、同じ目線に立っていると思っている」。国際情報高時代を振り返り「高校時代は悩んだ。先生に『桑原悠は不安定だ』と言われるくらい。モチベーションは早く広い世界に出たい、空の暗い雪国、魚沼から出てやると思っていたこと。決して優等生ではなかった」。早稲田大進学後、全国から来る若者と出会い「早大は5万人もいるマンモス学園。いっきに世界が広がった。それは私が行きたかった世界。今までと違う場所で、遊び惚けていた。でも今度は大勢の中で埋もれてしまうと、ここでも悩んだ」。
一方で米国留学交換制度を利用し、1年間の留学。アメリカ大統領選の予備選の時期。民主党のオバマ氏とヒラリー氏が競っていた。「大学のキャンパスも凄い熱狂。日本では大学で議論することはない。当たり前に政治議論をする姿に衝撃を受けた」。帰国後、もっと学ぼうと東大公共政策大学院に入学。同じく政治を学ぶ仲間と過ごした。「中学、高校、大学、大学院。仲間は一生の宝物。皆さんはいま、素晴らしい時間を過ごしている。一日一日を大切に」とエール。
 転機に東日本大震災をあげ「震災を見て津南に居てもやれる、いろいろな可能性があるのではと考え帰ってきた」。町議選に立候補しトップ当選。全国最年少、26歳の女性町議が誕生。議会インターネット中継など取り組む。議員時代に結婚、出産、子ふたりの親となるなか「子どもが大人になった時、もっともっと良い地域社会を作りたい、頑張って町長選に出たいと思った」と町長選出馬への想いを改めて語った。
 講話を聞いた4学年の小林美幸さんは津南在住。「私も一度ここから出たいと思っており、町長もおんなじだったんだと初めて知りました。将来は人の役に立つ仕事をしたいです」と話した。

経営危機、住民協力で新たな展開へ、竜ケ窪温泉  9月29日号
経営陣を一新した津南町の温泉施設・竜ヶ窪温泉「竜神の館」は、開業以来初の住民アンケートを行い、約9割が「今後とも地域に必要な施設」とする結果となり、新経営陣は新たな営業戦略に挑む方針だ。来月9日には、桑原悠町長と新経営陣との懇談会を開き、新たな経営方針を示し、営業努力を示すと共に行政との連携を求める方針だ。
 竜ヶ窪温泉は、全国名水百選・竜ヶ窪の地、町内の赤沢台地(上段台地)で住民要望に基づき町が温泉ボーリングに成功し、地元住民と町の共同出資で経営会社を設立し、施設は町が建て、経営は3セク会社が経営する「公設民営」で運営している。開業22年経過し、全国有数の温泉成分の濃さと広い露天風呂などで開業当初から9期連続の黒字経営だった。だが、類似の温泉施設が近隣に誕生し、競合するなか中越地震や豪雪など外部要因などで客足が減少し、前年度決算までに累積赤字が増加している。
 このため6月の株主総会で経営陣一新を決め、開業当初の経営理念をベースに、共同出資する地元地域からの代表6人が取締役となり、30代女性など若返りをはかり、経営改革に乗り出している。その一つは開業以来初となる上段地域の全戸対象のアンケート。まだ集計中だが、約9百人対象でこれまでに6百を超える回答を受けている。
新経営陣が注目するのは、『竜ヶ窪温泉は、今後ともこの地域に必要か』の設問に対し、『必要87%』という工wさ住民の強い思いだ。大きな累積赤字を抱えながらも、地元産野菜の直売や惣菜の提供、さらに地域活性のイベント開催など、同社の取り組みへの期待感の表れと見ている。
新経営陣は毎月取締役会を開き、経営内容や新たな経営戦略などを検討している。新たにトップに就いた中熊弘隆社は「開業当初の地元の人たちの思いに答える経営、その原点を考えたい。先ずは地元利用をさらに促す取り組み、竜ヶ窪温泉に足を運ぶ取り組みを早急に取り組む」とする。それは温泉施設の売店に、生鮮品など日用食材を取り入れ、「かつてAコープがあったが廃止された。日用品を扱うことで、地元の人たちの足が向くはず」とする。さらに、若い経営陣のアイデアを活用しSNSやウェブサイトなどネット発信を行う方針だ。
さらに、中熊社長はアンケート結果に注目。「竜ヶ窪温泉を盛り上げt4るための活動にサポーターやスタッフとして協力できるか」の問いに、130人を超える回答があった。「いまの経営状況から、少ないと思っていたが、百人を超える協力の申し出があり、これは嬉しいことで、大きな力になる」と話す。来月9日の桑原悠町長との懇談で具体的な方針を示す方針で、竜ヶ窪温泉は「地元密着」をベースに新たな経営方針を模索する。

東京五輪、クロアチア事前キャンプ、十日町では空手や卓球有力  9月29日号
 2020東京オリンピック•パラリンピックにクロアチアの事前キャンプ誘致を進める十日町市に同国オリンピック委員会のダミル•シェゴタ事務次長が19、20日に訪れスポーツ施設を視察したが、その後の会見でテコンドーや空手など有力な5競技を示した。
 同国の五輪衣が視察に訪れたのは初めて。この中でシェゴタ事務次長は「テコンドー、柔道、空手、陸上、自転車の可能性が一番高いです」と5競技が有力だとの意向を語り、「他の競技団体にも十日町の良さを伝えたい」と関口市長と握手を交わした。ただサッカーについては「選手とクラブとの契約問題があり、出場することができないかも」と話した。
 来月以降、事前キャンプが有力な各競技連盟が視察に訪れる予定。十日町市では年内にも同国五輪委と協定締結をめざす方針で、その後、各競技連盟と具体的に協議し正式決定する。
 関口市長は「事前キャンプ地の実現に大きな一歩を踏み出せた。十日町で最高の準備をしてもらい、東京オリ•パラで活躍してほしい」と語った。

謝礼は「津南米・アスパラガス・カサブランカ」、思いが嬉しい  9月29日号
 環境化学分野の第一人者で、映画監督・北野たけし氏の実兄であり明治大名誉教授で秋草学園短大学長の北野大氏と、水質水源分析など環境分野の研究者で新潟薬科大名誉教授の及川紀久雄氏が、自立の津南町の応援団として4年前から開く「津南・北野大塾」。両氏と交友関係の最先端医療の医師や大手マスコミ解説者、アナウンサー、科学者など多彩なメンバーを講師に招く。拠点会場は及川氏が選考委員だった全国名水百選竜ヶ窪の「竜ヶ窪温泉・竜神の館」。地域への出前講座も開き、両氏の専門分野をベースに地域環境を分かりやすく、特には北野たけし氏の逸話も入り、毎回50人から百人前後の地域の人たちが参加する。この北野塾の講師謝礼がふるっている。「津南米20`、カサブランカ、アスパラ」など季節に応じて『現物支給』。両氏と25年余り交友する同塾事務局で世話役の涌井九八郎さんは「皆さん、津南のファンであり応援団です。ささやかなお礼で来ていただき、本当にありがたいことです」と話す。両氏を通じ世界的分野の講座が、人口9千8百人余の町で継続開催されている。

 出会いは3代前の石沢久十郎町長時代にさかのぼる。昭和60年、全国名水百選に竜ヶ窪が選ばれた。その時の選考委員のひとりが新潟薬科大教授・及川氏。時はリゾート開発の時代。竜ヶ窪の水源である広大な山麓一帯にゴルフ場開発構想が持ち上がった。地元から「名水の水質汚染が心配」と声があがり、水質環境の研修者である及川教授が自費で調査に入る。当時、町職員だった涌井氏と出会い、交友が始まる。ゴルフ場構想は地元反対で白紙に。及川氏の地下水のメカニズム調査が大きく影響した。
 5期在職した小林三喜男町長時代に、津南ファンが一挙に増えた。及川氏の呼びかけで『津南で田舎する会』がスタート。亡き俳優・竹脇無我氏など著名人を含む各界の交友関係者が年数回、津南を来訪。成人式講師に招かれた北野大氏は、その後も講師で来町すると共に田舎する会の常連メンバーとなり、自立を決めた津南のファンに。両氏で「津南いなか大学」を定期開催し、多分野に渡る『津南学』は発信した。
前上村憲司町長時代に始まったのが『北野大塾』。津南の宝・竜ヶ窪を拠点に、町内各地で出前講座を開くなど今年も春の北野、及川両氏の専門分野の講座、今月7日の竜神の館でのフリーアナウンサーでリポーター・菊田あや子氏が「人に好かれる会話術で決まる元気ウキウキ100歳人生」を語った。女性10人余を含む約50人が参加し、テレビの舞台裏話や話し方の実演など笑いと話題豊富の講座となった。参加者の60代女性は「いつも興味深く面白い話で楽しみにしています。北野先生、及川先生のお人柄そのままの講座で、次は誰かと楽しみです」と次回を楽しみにしている。   
津南と30年余の交友関係にある及川氏、25年余の北野大氏。「津南に暮らす皆さんと同じように迎えて頂き、その普段通りが嬉しい。東京生まれの北野さんはきっとふるさとと思っているでしょう。今後は地域に入り、皆さんともっとお話ししたいですね」と話す。世話役の涌井九八郎氏は、自身が耕作するアスパラ畑を収穫体験に提供するなど幅広く交友する人たちとの橋渡し役。「本当にありがたい。本来、来ていただくには大変な人たちばかり。北野さん、及川さん、お二人の人柄そのままの交友の広さが、津南のファンを広めて頂いている」と話す。今期は年内から来年3月にかけて前新潟県副知事やJR東新潟支社長、元東京モノレール社長など多彩な講師を予定し、『飯山線と地域のつながり』をテーマに、来春は桑原町長が取り組む「地域医療を考える」なとテーマに、両氏の交友関係の各界分野の著名人などを講師に予定し、「肩書を感じさせない人間味あふれる面白話しです」としている。

写真・講座を開く及川紀久雄名誉教授と北野大学長(右)

手話条例を全会一致で可決、十日町市議会  9月29日号
 十日町市議会の厚生常任委員会(委員長・太田祐子議員)では「十日町市みんなの心をつなぐ手話言語条例」の案を作成し、9月定例会最終日の21日、委員会発議で上程。起立採決で全員起立し、条例は同日をもって成立した。
 これは、同委員会が今年1月から聴覚障がい者にも優しいまちづくりをと検討を続け、聴覚障がい者団体との懇談や市民から意見も募集。手話理解と普及に向け、聞こえる人も含む全市民を対象とした条例案を作った。
 条例成立を傍聴席で見守っていた、十日町市ろう者福祉協会の佐藤俊夫会長(50・会員15人)は「決まって本当によかった。災害が起きた時に、ろう者にも情報が伝わるにようにしてほしい。病院、介護、職場など、どこにいても私たちが理解され、コミュニケーションがとれるようになれば嬉しい」と話した。
 太田委員長は「手話は日本語と同様に一つの言語で、ろう者、難聴者にはかけがいのないもの。平成23年に改正された障害者基本法は言語に手話を含むことが明記され、使いやすい環境整備が求められており、個性と人格が尊重されるよう願っています。議員の理解で成立したが、これからが始まりです」と今後の具体的施策に意欲を見せた。

「苗場そば」旭商事、創業80周年、「安心安全でブランド化」  9月29日号
 戦前の昭和13年に創業し、東京オリンピックの昭和39年から『苗場そば』ブランドでそば販売をスタートした「旭商事株式会社」は創業80周年を向え、6年前から取り組む「魚沼産そば粉50%以上」「国内産小麦粉使用」の独自ブランド乾麺「魚沼へぎそば・ふのりそば」を発売。80周年の今期、さらに新潟県産小麦粉を使い、安全安心食品づくりが評価され、今春から新潟総合生協の取り扱い商品になっている。そば販売から3代目となる藤ノ木正人社長(52)は「毎日食する食べ物の安心安全は、提供する私たちの責任です」と食の安全と共に地元そば生産者との連携を強め、来月6日から11月初めの町内イベントで無料試食会を計画している。
 東京五輪の年にスタートとした「苗場そば」ブランドは、先々代の鈴木隆治社長が立ち上げ、当時として異色の通信販売に取り組み、出身者など全国に顧客を作った。次代トップの鈴木敬雄社長は「食の安全」を経営理念に取り組み、食品添加物を極力使わず、同社の伝統的な製法で保存料・着色料を使わない新潟産そば粉50%以上の「魚沼ふのりそば」を開発。事業継続のために昨年5月にバトンタッチした藤ノ木正人社長は、伝統ブランド「苗場そば」を残しつつ、食の安全安心をさらに進め、魚沼産そば粉50%以上、新潟県産小麦粉使用を導入し、知名度が高い「へぎそば組合」に加入し、『魚沼へぎそば・ふのりそば』を今春から発売している。それを支えるのはこの道42年のそば職人・桑原政章さん。人気商品「生そば」づくりを担当し毎月限定量を作る。一方の乾麺は6月から新潟総合生協の「新潟100」に採用され新潟全県の利用者パンフに毎月掲載されている。
 藤ノ木社長は、「魚沼産には津南産そば粉も含み、地元そば粉の旨さを引き出し、原材料は県内産で安心して食べられます。皆様のご支援のおかげで80周年を向えています」と感謝し、10月6日か11月10日まで、町内福祉施設や酒蔵まつり農業祭などで「魚沼へぎそば・ひのりそば」無試食会を計画している。

写真・この道42年のそば職人、桑原政章さんと「人気の生ぞば、ふのりそば」

十日町ACが6連覇、小学生クロスカントリー  9月29日号
 十日町AC(アスレチッククラブ)6年連続の全国出場―。日清カップ全国小学生クロスカントリーリレー研修大会への出場をかけた県代表チーム選考会は23日、小千谷市で開かれ、十日町ACが県内敵なしの快走で6年連続8回目の優勝を決めた。十日町ACは12月9日、大阪•万博記念公園で開かれる全国大会に県代表として出場する。
 大会にはオープン参加含め15チームが出場。十日町ACは、女子1区で首位に立ったものの、エースが揃う男子2区でトップに僅差の3位に。しかし女子3区で逆転し引き離すと、後は独走態勢だった。
 尾身幸人主将は「優勝できてうれしい。全国では入賞できるよう頑張ります」と意欲を見せ、山本秋彦監督は「本当に子どもたちが頑張ってくれた。3区でトップに立ったので優勝を確信した。総合タイムは昨年より落ちるが、全国では昨年並みの成績をつかみたい」と話している。
 総合結果は次の通り(全区間1•5`)。
 @十日町AC32分35秒=▽1区@高橋美空(十日町6)5分37秒▽2区B尾身幸人(鐙島6)5分10秒▽3区@阿部和夏(十日町6)5分28秒▽4区@鈴木寛人(川治5)5分29秒▽5区@大塚彩世(西6)5分24秒▽6区@佐藤五輪(鐙島6)5分27秒=A新潟アルビレックスRC•OJAS34分8秒B上越はね馬クラブ34分43秒

津南ひまわり広場写真コンテスト発表  9月29日号
28年目の今季は6万8千人が来訪した津南町沖ノ原ひまわり広場のベストショットを募る「第11回ひまわり広場デジタル写真コンテスト」。審査会は21日に町観光協会で開き、応募245点の中から入賞8作品を選出。最優秀賞(賞金3万円)は村上市の脇川祐輔さん『こんにちわ』が選ばれた。同作品はひまわりの黄色、若い女性がシルエットで映り、陰影ある作品だ。入賞作は町観光パンフレットなどに使用。町観光協会ホームページで閲覧できる。
 気軽にその場でも応募できる気軽さが人気の同フォトコン。今回は153人245点(前年144人266点)と若干点数は下がったが、応募者数は増加。その場でスマートフォンで撮って送る来園者も多い。関東圏始め広島や福岡、宮崎など遠方からの応募者もあった。
選考は名前を伏せ写真閲覧のみで実施。審査委員は委員長の小林幸一(町観光協会副会長)、福原昇(写団猫の眼代表)、桑原哲夫(丸好カメラ)、内山義幸(パラドックス)の4氏が務めた。小林委員長は「今回も力作が多かったが、入賞候補の素晴らしい作品でも残念ながら津南町で撮影されておらず、落選したものが目立った。来年は実際に来園して貰い、実力を思う存分発揮して欲しい」と公表している。
 入賞作品は次の通り。
▼最優秀賞=『こんにちわ』(脇川祐輔、村上市)▼優秀賞=『Instagram』(畔上幸成、長野・中野市)『輝くふたり』(増田恵、長野市)▼好月賞=『また明日』(小幡大介、長岡市)▼フジミヤ賞=『こっちかな?』(原久子、三条市)▼松屋賞=『LOVE津南♡』(糸日谷昌孝、横浜市)▼山源木工賞=『月下向日葵』(松井大典、魚沼 市)▼苗場酒造賞=『向日葵と夏の太陽とキミ』(中島敬子、新潟市)

写真・優秀賞の畔上幸成さんの作品「インスタグラム」

厚生連・菊池理事長「経営判断」、地元「受入れ難し」、中条第2病院問題  9月22日号
 厚生連の経営トップ・菊池正緒理事長は「経営判断」という言葉を何度も使った。厚生連・中条第2病院の病棟廃止の方針を打ち出し、住民代表の地元自治体議会に18日、初めて説明した菊池理事長。「経営の健全化を前提に病院運営を考える必要があり、経営判断が必要」、「厚生連は中山間地での病院運営が多く、私どもはできる限りの医療提供をしている。今回はこの中での経営判断」、「35億円の累積赤字を重く受けとめている。一定の経営判断が必要だ」。説明会では、中条第2病院の来年3月末での病床廃止、隣接の老健きたはらの同廃止を示し、議員多数からの「存続が必要」には、この『経営判断』を楯に終始した。十日町市と津南町の両議会が、厚生連の公式説明を受け、どう対応し、どう行動するか、存続署名した4万1千人は大きな関心を持って見ている。

 菊池理事長、渡辺常務、中条第2病院・船山事務長は18日午前9時から、津南町役場4階議場で議員14人に方針説明。非公開で行い3人が質問した。同11時から十日町市議会議場で説明し、同様に非公開のなか7人の市議が質問したという。
 津南町議会への説明会後、囲み取材に応じた菊池理事長。「理事会承認を得ている」と明言した。
 ――中条第2病院の病棟廃止は、再考の余地はあるのか。
 「ここまで来ると、なかなか難しいと思っている。(新病院を)建築するかどうかも含めて。患者さんの転院についての話しをこれからしていかなければならない状況で、そこを行きつ、戻りつというのは難しい」
 ――きょうの説明は決定事項なのか。
 「決定事項というよりも、こういうことでやっていきたいということを、説明させてもらった」
 ――それは病棟廃止は動かないということか。
 「いまのところ、そのまま行かせてほしいということ」
 ――病棟廃止が来年3月末というのは期間的にも厳しいのではないか。
 「スケジュール的には敷いてあるが、そこに向けて努力していきたいということ。すでに理事会を開いて承認を受けているので、こういう方針でいきますということ」
 ――理事会での決定を今日説明したのか。
 「決定した事というよりも、この方針でいきますということを、理事会で承認をうけ、経営管理員会の了解を受けているということ」
 ――4万を超える署名をどう受けとめるのか。
 「重く受けとめている」

 同日午後、厚生連はマスコミ各社に『中条第2病院等の機能見直しのお知らせ』とするA41枚をFAXしてきた。見直し理由を3点あげている。
『予想以上の人口減少や受診抑制により収益確保が困難』、『医療スタッフの高齢化と退職者補充困難により安定的な医療提供体制確保が困難』、『築50年を超える建物の急激な老朽化により現有施設継続使用が限界』として、中条第2病院は「無床診療所化に患者調整の開始」と、当初示した来年3月末での病棟廃止の表現はない。ただ、老健きたはら・居宅介護支援事業所きたはらは来年3月末で事業廃止と明記。
 両議会での説明を受けた議員からは、厚生連の理念や入院者への対応、さらに見直し撤回など、存続を前提にした質問が相次ぎ、見直し方針への賛同意見は一つもなかったという。
 一方、昨年末の病棟廃止方針を受け、今年1月から存続署名を始め、十日町市長、津南町長、さらに県知事に署名簿を提出し、両市町議会、魚沼市議会、湯沢町議会に存続請願提出、さらに厚生連・今井経営管理委員会長にも存続要望を提出し、5万人署名をめざす「地域医療を守る住民の会」・大嶋育未代表世話人は「新潟県精神障がい者家族会連合会での存続要望でもありましたが、入院されている方は、転院すると悪化する場合が多く、このまま病棟廃止、転院となれば本人と共に家族は大変な苦しみと負担を背負うことになる。まして魚沼圏域の精神科病棟は減少しており、いまの入院者すべて受入れは困難と聞く。全く現実的ではなく、実施された場合、家族への影響は計り知れずに大きい。考え直してほしい」と厚生連の見直し方針を強く批判している。 恩田昌美

クロアチア、東京五輪事前キャンプ地は十日町  9月22日号
 「十日町は遠い親戚のような感じ。事前合宿をするなら、ここでします」―。2020年東京オリンピック•パラリンピックでクロアチア選手団の事前キャンプ誘致に積極的に取り組んでいる十日町市に19〜20日、クロアチア•オリンピック委員会のダミール•シェゴタ副事務局長と事務局員が訪れ、クロアチアピッチやなかさとアリーナなど視察した。ダミール氏は「十日町の自然もホテルもすばらしい」と絶賛。「縁があり、交流が続いているので、事前合宿するなら、ここでしょう」と太鼓判を押すなど、クロアチア選手団の東京五輪事前合宿の実現が大きく高まった。
 同国オリンピック委員会の訪問は、昨年10月に同国スポーツ庁•コステリッチ長官が訪れ、ことを受けた形で視察に訪れたもので、同委員会の視察は今回が初めて。
 あてま高原のクロアチアハウスを訪れたダミーフ氏は、「ホテルやスポーツ施設など見て回り、最高のコンディションか確認します」と訪れた目的を話し、迎えた村山潤副市長とクラブハウスで会談後、クロアチアピッチを視察。芝生の感触を確かめ、「すばらしい。最高のコンディション」と話す一方、「他の町からもオファーがあったが、交流が続く十日町市を優先します」と語った。当日はクロチアピッチ(サッカー)のほか、なかさとアリーナ(柔道)、市笹山陸上競技場(陸上)、さらに市博物館で市の歴史にも触れた。ダミール氏は「クロアチアに戻ったら、それぞれの競技の連盟に施設の視察内容を紹介します。その後、各連盟が十日町市に条件を出すことになります」と話し、具体的な交渉に入ることを説明した。
 16年前の日韓共催ワールドカップで、クロアチア代表チームが十日町市で事前キャンプをして以来、クロアチアU–17代表チームも5年連続でキャンプを行うなど友好関係が続き、市では東京五輪での事前合宿を誘致。昨年10月には同国スポーツ庁•コステリッチ長官も訪れている。市では、年末までに事前協定を結び、来年には基本協定を締結したい意向だ。

さらにパートナシップを、日本食研・大沢会長と桑原悠町長懇談  9月22日号
 津南町の桑原悠町長は今月1、2日、日本食研ホールディングス・大沢一彦会長の招きで四国訪問し、人口3500人余で町立病院を運営する高知・梼原町を訪れ、吉田尚人町長らと懇談すると共に、大沢会長の「田舎を発展させる方法を考える」講演会などに参加し、小規模自治体が抱える問題などを話し合い、課題を共有した。
 梼原町は民俗学の大家・宮本常一氏の著書「忘れられた日本人」に出てくる『土佐源氏』の地であると共に、『阪本竜馬・脱藩の道』として知られる地。標高千b余にあるため町内のホテルや図書館の名称は「雲の上の図書館」「雲の上のホテル」など統一イメージを創りあげている。さらに図書館や学校などは木造が主で、その設計者は東京五輪・新国立競技場の設計者の隅研吾氏。町の説明のよると「隅氏の若い頃、当時の町長が直接、隅氏に公共施設の設計を依頼したようです。梼原の財産です」としている。
 桑原町長は視察感想を「梼原町のブランドコンセプトは『雲の上の…』で、ホテルも温泉もお菓子など、雲の上づくし。隅研吾氏の設計の役場庁舎、図書館、福祉施設、まちの駅、ホテルなど、統一感ある街並みで、随所にちょっとした公園もあります」とする。「これらは何十年も前からの積み重ねの結果です。町立病院には保健福祉支援センター(津南町の保健福祉課)が一緒に入り、病院長は役場の課内にも籍があり、町民が利用しやすい医療と福祉の連携が図られています」。その町立病院は「内科常勤医が非常勤の小児科・整形外科も診て、総合診療医的な役割を果たしています。旧村単位に区長を置き、住民自治を大事にしていると聞きました」とサイトで報告している。
 さらに大沢会長、大沢哲也社長など日本食研ホールディングス経営陣とも懇談し、『頼もしき応援団』として「さらに連携を深め、パートナーシップを強めていきたい」と話している。


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