
家族6人で唯一の男。父を10年前に亡くしてから、圧倒的な少数派。中学3年、小学6年、3年の三姉妹をわが娘たちに、日頃から言っていることがある。『オレを超えろ』。ここ数年、感じてる。「いやー、もうオレを超えていますよ。スポーツもしなかったし、勉強もしなかったオレを、もう超えていますよ」。男兄妹だけだった若井家。いきなり三姉妹。男にこだわってはいない。「自分の好きなことをやれ、と言っていますよ」。
なめこ栽培は21年目になる。朝5時から夜9時頃まで働く。「この子たちを育てるまでは、頑張ろうと思っている。元日も休みなしの365日勤務だな」。働く父親の姿を、三姉妹はしっかり見ている。子どもたちが取り組むスポーツや勉強。送り迎えのため、晩酌はしない。「寝酒かな。寝る前の缶ビール一つ。今は、これが一番の楽しみだな」。一日が終わり、床に就く前の至福の時間だ。
スキーが縁で知り合い、パートナーとなった邦子さんは千葉・八千代市出身。「危機感があった。このチャンスを逃したら…、と一生懸命アタックした」。栄養士として子どもたちの健康管理を担当する。「オレの主治医でもあるが、この通りだな」と腹をさする。結婚15年。良きパートナー、三姉妹の女性勢力に押され気味だが、エネルギッシュなフットワークは、若井家の原動力でもある。
集落10戸の穴山。だが保育園から高校生まで11人おり、今年度2人が誕生予定。「町内でもきっと、平均年齢がかなり若い方じゃないかな。子ども3人は当たり前」という。上郷地区の三女の会は6家族。来年は幹事担当。「皆で集ることが楽しみだし、わが娘の成長も楽しみだな」。