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2018年11月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
明日へ 結成22年目、スーパー素人劇団「かわにし夢きゃらばん」、10日いよいよ公演  11月3日号
 「今度は自分たちでステージに」…と、劇団公演を機に22年前に旗揚げした『スーパー素人劇団・かわにし夢きゃらばん』。スーパーの名がつく通り、脚本から衣装、音響、大小道具などすべて住民が手がけ、それもわずか1ヵ月の取り組みでステージを創りあげる。20代から70代まで、毎回新人が入り、ベテランとの相乗効果で味がある劇団になっている。22回公演は今月10日午後6時半から千年の森ホール。作品は人気歌劇『三文オペラ』をベースに、初回から脚本を手がける渡辺正範さんが地元川西のローカル色をセリフや演出に折り込む創作演劇「One coin(ワンコイン)」。メンバーは「理屈抜きに楽しめる夢と感動のステージです」と連夜、角万寺スキー場管理棟で夜遅くまでけいこに励む。「この1ヵ月、皆が家族同然なんです」、その集大成まで1週間だ。

 夜8時過ぎ。真っ暗な農道を通ってメンバーが集まる。毎年、ここ角万寺スキー場管理棟が練習拠点。30畳ほどの大広間には作りかけの舞台衣装、小道具、本番までのスケジュール表など劇団の練習場そのまま。「公共施設は夜10時までが多く、迷惑はかけられない」と遊休施設を活用。早く来たメンバーは台本に目を通し、舞台で使う小道具作りに。夕食前のメンバーはカップめんを食べる。突然、セリフが始まり、練習がスタート。

 旧川西町時代の1995年結成の「かわにし夢きゃらばん」。翌年、かわにし自慢祭で初の自主製作演劇を上演し大好評。以来毎年、地域の伝説や古典名作をベースにローカル色を織りこみ、随所に笑いや感動場面を組み入れるオリジナル作品を上演。毎回新人が入り、脚本から役者、道具、衣装、美術、照明などすべて手作りで取り組む。今回も出演17人、当日スタッフなど28人が協力。一方で演出家・伊勢谷宣仁氏、振付は荒木薫氏の指導を仰ぎ、素人集団ながらプロ指導を受けるため、メリハリが利いたステージになっている。
 今回作品は戯作家・ブレヒトの人気歌劇「三文オペラ」をベースに、明治から大正に入った時代、経済が動き、金と欲と恋情が噴き出した時代設定。セリフに川西方言や実際の地名、農協、郵便局、商店名、さらに今の世情の出来事も折り込み、シリアスの中にも独特のコミカルさが入り、随所に笑いと感動が散りばめられ、劇団アピールの通り「理屈抜きに楽しめる」2時間の大作だ。
 
 裏の世界を支配する夫婦。その一人娘が惚れたのが大盗賊の頭。その頭の恋人と元妻の登場で、金と欲、恋情が絡み合う。一方、盗賊を捕まえる警視総監とその頭は親友…。夫婦の掛け合い、女同士の確執、権力と盗賊の絡み合い…、あっと驚く展開で、なんと盗賊は…。随所に方言と実際の場所が登場し、迫真に迫る演技が、いまここで起きているように感じる演出は、22年の実績から。
主役の盗賊役、沢口幹夫さん(47)は運送運転手。けいこを重ねるにつれ髪型、雰囲気が大正期の裏の人間らしくなった。「8年目です。演劇は全くの素人でしたが、お客さんの反応が魅力ですね。この1ヵ月間がメンバーが家族です」。ダブルヒロインの一人娘役、20代の会社員、田村香菜絵さんは高校1年から演劇に取り組む。「この幅広い年代の集まりが私は魅力です。相談相手にもなってくれ、家族同然です」。頭の恋人、元妻の二役をこなす水野美咲さんは公務員。「皆さんも同じと思いますが、この1ヵ月、家族です」。 
6年前、けいこ場の灯りを見て、いつしか自分もメンバーに入っていた会社員の高橋智恵子さん。「家が近くで、この時期、毎夜練習場の灯りを見て、いいなぁーと思っていて、けいこを見に行ってら、そのままメンバーに、でした。楽しいですね」。裏の世界を支配する夫のやり手の妻役で、セリフと振る舞いの存在感が増している。この日のけいこが終わったのは、夜11時を回っていた。
作品タイトルの「One coin(ワンコイン)」。劇中後半で、このキーワードが分かる。かわにし夢きゃらばん・関口昌生代表(45)は話す。「1年12ヵ月のこの1ヵ月、ここに集中する時間を家族のように共有できる、その楽しさでしょうか22年も続くのは。この1ヵ月は非日常、そこに集中する楽しさが、舞台で表現する、お客さんも楽しんでくれる、これです」。

 「One coin(ワンコイン)」は今月10日午後6時半開演、千年の森ホール。大人千円(当日1200円)、小中学生800円(同千円)。チケットは千年の森ホールや各公民館などで扱っている。

写真・練習に取り組む劇団メンバー(10月31日午後10時半過ぎ、川西で)

花角知事、「信頼関係が第一」、厚生連問題で県方針を  11月3日号
 「突然、ドアを閉めることがあってはならない」。花角知事は厳しい表情で言い切った。厚生連・中条第二病院が来年3月末で入院病棟廃止を打ち出している問題で27日、尾身孝明県議の講演会総会出席で十日町市入りした花住英世知事は総会前の自民党市議の会主催の知事を囲む会で、関口芳史市長、桑原悠町長の要望に対する回答の中で述べた。
 花角知事は「医師不足と聞いている。県も応援するが、最大限、存続の努力をしてほしいと明確に伝えてある」とこれまでの対応し姿勢を話し、「厚生連の病院経営上の問題があると聞く。県も支援しており、今後の経営方針をどうするつもりなのか、将来展望を聞かせてもらう、それによって県がどういう対応が取れるかである。将来の在り方を考える必要がある」。さらに「信頼県警が創れていない。厚生連はきちんと情報を伝えていくことがいいのではないか。まずは信頼関係をきちんと構築していくことだ。そのために県は、どういう支援が必要かとなり、知恵を出していくことが大切だ」。
 津南町・桑原悠町長の要望に答えて、「地域医療の問題は、地域医療構想を作成し、地域医療調整会議があり、2025年をターゲットに取り組んでいる。 病床、診療科目、機能分担、さらに連携がテーマ。医療構想の中で取り組んでいる」。
 地域交通体系については「あらゆる交通手段を組み合わせ交通を確保していくかである。過疎地ではもはや運送事業は成り立たない。制度や規制を外して、新た仕組みづくりが求められている。その取り組みに県も支援する仕組みを作りたい」と過疎高齢化する地域の公共交通への取り組みを支援する姿勢を見せた。

「人材、来たれ」、クローバーフォー、劇場型集合写真で会社アピール  11月3日号
 ◎…遠方の山に初雪が降った31日。気温9度。冷たい雨が降る中、「劇場型集合写真」の撮影が十日町市の青果卸・業務用食材会社、クローバーフォー本社前であった。『劇的な写真』で、その独自の世界観を写真で表現する杉山雅彦氏(フォトスタジオ・ピース代表)。同社・星名藤一社長が「うちのグループの雰囲気をだすのにぴったり」と直接依頼し、冬型で雨、晴れが刻々と変化する気象条件のなか本社社員40人余が、1ヵ月前から杉山氏と企画演出を詰めた「ユニークにおもしろく」に添ういで立ちで撮影に臨んだ。
 ◎…青果物流通のなかでエリンギなど「きのこ」もメイン商品の一つ。「きのこといえばマリオ」と、任天堂の許可を受け「マリオ」キャタクラ―をメインに「若く元気で楽しい職場」をアピールする写真を杉山氏の企画演出で撮影。これからの鍋シーズンを視野に、同社のきのこが火に掛かる鍋の中で笑顔いっぱいを演出。後景はマリオ、ピーチ姫とクッパ大魔王の星名社長らが表情豊かに入る。元気印のポイントは大学で相撲部に所属した男性社員のまわし姿の力士に、女性がバケツで水をかけるショット。気温9度のなか6回の撮影に挑みながらも、毎回満面の笑みで水を浴びていた。
 ◎…創業20周年の同社。グループ4社売上62億円は妻有地域のリーディングカンパニー。社屋を増築し営業部門を拡充し、食品加工など新分野への進出を模索し、M&Aに積極に取り組む星名社長。「有能な人材を求めたい。今回の撮影もそのため。若くて元気で楽しい職場のイメージを抱く写真を杉山さんが企画演出し、素晴らしい写真が撮れた」。12月末から1月に流すTVコマーシャル(NSTなど)やウエブサイト、会社案内などに活用する。
◎…プロ写真家・杉山氏は「雨と寒さでテンションがあがり、いい写真が撮れた」。撮影は微調整を繰り返し1時間半を要した。杉山氏は来年3月に写真集『日本のはたらく人たち』を発刊。この日の写真も入る。クローバーフォーグループ4社(クローバーフォー、ノースライン、SUNOE、スノエ青果)は社員90人。5年計画で毎年10人余を新規採用し、5年後には130億円企業をめざし、東京営業所開設も視野に入れる。

カーボンオフセット、津南町がイオンリテールと排出量取引  11月3日号
 森林の育林整備などでCO2(二酸化炭素)排出量を抑制し、民間企業などと排出量取引をするカーボンオフセット事業に7年前から取り組む津南町と津南町森林組合は。今年度取引で民間大手のイオンリテール(本社東京)との排出量取引が成立し、先月27日、同社代表と桑原悠町長が同森林組合で売買認定の証書授与を行った。イオンリテールは毎年の排出量取引を消費者交流に結び付け、新潟県内者を対象に「エコツアー」を実施。今期も親子50人ほどが津南町を訪れ、紅葉真っ盛りの秋山郷渓谷を堪能し、なじょもんで「ひょうたん灯り」づくりなどを体験。昼食には津南産の食材の特製弁当を囲み、交流を深めた。
 排出量取引は新潟県がJクレジット事業を7年前にスタートし、これまで津南町のほかに佐渡市(トキ)、阿賀町、南魚沼市、魚沼市が取り組む。津南町は全国名水100選・竜ヶ窪の水源地である「苗場山麓・竜神の森プロジェクト」を取引事業に、一体の森林整備による排出量抑制をCO2クレジット化して取引。事業主体は津南町と津南町森林組合が取り組み、同社などとの排出量売買を実施している。
 今期はイオンリテールとCO2排出量104dを112万円で売買。これにより同社との排出量取引は3季で265d、353万1千円になっている。イオンリテールの排出量買取財源は6月中旬の5日間、県内16店舗で実施の「ブルーシートキャンペーン」期間中の売上の1%を排出量費用に充てている。
 取引認定の証書授与式は津南町森林組合で行い、イオンリテール北陸信越カンパニー新潟事業部・江畑貴正部長と桑原悠町長がエコツアー参加の50人余の家族らが見守るなか授与を交わした。江畑部長は「地球環境が危機的な状況になっている。環境保全は排出する側、削減する側のお互いの思いが大切。この発動を全国の来店者に訴えていきたい」と協力した消費者に感謝。桑原町長は「この事業のほかにも農産物の販路拡大などで協力いただいている。皆さんのご協力に感謝します」と参加の子どもたちにも笑顔で話した。参加者には津南産きのセット、組合オリジナル加工品がプレゼントされた。

明日へ ロヒンギャ支援で現地へ、ひとみ座・山本コーゾーさん、妻有でボラ公演  10月27日号
 「ひとみ座」。ある年代以上は『ひょっこりひょうたん島』で知る人形劇団。創立70年余、国内でも有数の歴史を持つ。そのメンバー、山本コーゾーさんが22日から3日間、十日町市、津南町、栄村の保育園や福祉施設をボランティア公演した。子どもたちの目がコーゾーさんに注がれ、笑顔と歓声が響く。「この場に立つ私だけが、この楽しさ、ワクワク感を独り占めなんです。子どもたちの笑顔、これですよ」。

 太鼓ドラムがドンドン、木筒がポクポク、カンカンとフライパン、軽量コップがチンチン、プワァーとクラクション。軽快なリズムとおかしな音で登場すると、子どもたちは身を乗り出し大爆笑、身体を動かしリズムをとる。鼻に赤いボールを付け、さまざまなワッペンを縫い付けた真っ赤なジャケットのピエロ姿。これが「DoDo(ドゥードゥー)おじさん」こと山本コーゾーさん。様々な人形や動物たちを引き連れ「サーカス一座」を独り芝居で演じる。

使い込んだ鞄の上が舞台。小道具は次々と魔法のように出てくる。そこ登場したアシカの人形。後ろ足だけで階段を上り始めるが、気まぐれなアシカ、なかなか上まで行こうとしない。「みんなで応援しよう、カンガレ、ガンバレ」。子どもたちも「カンガレ、ガンバレ」の大合唱。みごと階段の上に立つと大拍手。
ひとみ座に入り35年余り。団員60人余がいくつもの作品をかけもち、全国をはじめヨーロッパやアメリカなどにも公演に行く。「人形は言葉がなくても、様々な表現ができます。子どもも大人も、感じる部分は同じなんです」。福祉施設の公演でも、70代、80代の方々が、同じ場面で「ガンバレ、ガンバレ」と声を揃えて応援した。

『DoDoおじさんのサーカス団」で全国行脚する山本さん。「子どもたちが可愛くて仕方ないですね」。話す表情が自然と笑顔になる。今回のミニ公演でも、終わってすぐに山本さんに抱きついてきた子もいた。
ふと、考える時がある。「日本の子たちは幸せですね。でも、そうではない子たちが、世界にはいっぱいいます」。来年2月、世界的な問題になっているミャンマーを追われた「ロヒンギャ難民」の地、バングラデシュに行く。60万人が砂漠地で暮らす。国際的な支援活動をするNGOと連携し、ひとみ座メンバー3人で現地に入る。
 「ひとみ座というより、個人的な活動です。砂漠のような荒地に60万人がビニールと木でつくった雨をしのぐだけの家で暮らす地です」。そこには多くの子どもたちがいる。「60万人という人が、生活できる場ではない地で暮らしています。生きるか死ぬかの地です。色のない、笑顔もない日々。私たちに何をできるか分かりませんが、笑顔を作りたい、手を洗うことで子どもたちの命を守りたい、その思いです」。乾燥地の砂漠のような地では手を洗う習慣がなく、感染症が発生すると瞬く間に広がり、多くの命が奪われる。特に子どもたちが犠牲になる。
 「小さなウチワに絵を描いてもらい、ペープサートを考えています。暑い地ですから使ったらウチワにも使えます。色のない世界に、色を作り出したい。言葉がなくても笑顔にできるのが人形劇です。私ができること、子どもたちを笑顔にすることです」。10間ほど滞在し、難民キャンプ地を回る。  (恩田昌美)
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 人形劇団ひとみ座。シェイクスピア作品に取り組み、150a余の人形を2人で演じ、人間以上の情感あふれるステージを展開。「マクベス」「ロミオとジュリエット」「真夏の夜の夢」「リア王」など多くの作品に取り組む。11月24日、津南町文化センターホールでひとみ座「リア王」公演。母が津南出身の山本コーゾーさんも出演する。

防災訓練、緊急災害に対応、住民参加で  10月27日号
 中越地震から14年。妻有地域の各地で地震発生を想定した災害訓練が相次いで開かれた。
 十日町市総合防災訓練は21日、松之山グラウンドで開き、信濃川河川事務所や十日町地域振興局、十日町警察署など行政機関や地域住民ら3百人余りが参加。本番さながらに訓練を行った。
会場では、県消防防災訓練隊による防災ヘリ「はくちょう」からの映像送受信訓練を行ったほか、煙体験や非常食の紹介、災害伝言ダイヤルなど様々なブースが並んだ。地域住民は消火器を使った初期消火や新聞紙、雑誌で骨折箇所を固定しての応急手当、毛布を使った救急搬送、心臓マッサージ訓練など実施。医療関係者は負傷者のけがの優先度を決めるトリアージも行った。「今回の訓練を万一の災害に生かしていきたい」と心構えを新たにしていた。

 大地震発生を想定した防災訓練が21日、津南町赤沢台地の上段地域で行い、住民ら百人余が参加し、住民避難や安否確認、初期消火や応急手当、さらに組織の緊急情報伝達訓練などを行った。
 町南部でマグニチュード7、震度6強の地震発生を想定し、被害が大きい上段地域に避難勧告を発令した想定。芦ヶ崎小学校を拠点会場に訓練を行い、グランウドに避難した住民は安否確認や応急手当、消化器操作など十日町地域消防や災害ボランティアネットワーク、災害時応援協定を結ぶ狭山市、損保ジャパンなど のアドバイスで体験。火災発生による煙の怖さでを特設濃煙ハウスで体験。「うわぁー何も見えない」と困惑する女性に消防士から「姿勢を低く、壁に沿って歩く」などとアドバイスが飛んでいた。
 東北電力が用意した高所作業車では恐怖感を一番感じる高さ15bを体験。子どもたちは喜んでいたが大人は「こわーい」と叫んでいた。初期消火の消化器操作では「ホームセンターなどで売っているスプレー式消化器はどうなのか」などに対し、消防士は「検査を受けた消化器が安心で確実。火の上ではなく火元をねらって消化を」などアドバスしていた。これまで消防演習と同時開催だったが今回は単独で防災訓練を実施した。


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