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2016年12月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
キラリ看板娘「樋口めぐみさん・小嶋屋総本店    12月24日号
 ○…「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」。女性スタッフの声が響く。年末になって一段と忙しい日々が続いている。新潟へぎそばの老舗。大きな水車が目印だ。そばのつなぎにはフノリを使用、ツルツルとした食感と強いコシが特徴の「へぎそば」。皇室献上は5回にのぼる。接客として5年余り、すっかりベテランの域だ。「でも時々、お茶をこぼしたり失敗はいっぱいあります」と苦笑い。
 ○…季節限定品も多く、今はカキフライが人気だ。「周りのスタッフはみんな優しくて、楽しく仕事をしています」。ただ、仕事柄、休日は平日になる。「お休みの日は、友だちとご飯を食べたりすることが多いですが、大半が結婚して子どもがいたりするので、私も早く同じ立場になりたいです」。年末年始のお参り事は、もちろん決まっている。(小嶋屋総本店)

手織りに思い込め、女性グループが作品展   12月24日号
 ぬくもりのある作品が織り上がりましたよ―。裂き織りからすくい織り、さらにきものを織るなど手織り愛好者がコツコツ取り組んできた今年のクロス10手織り講座が終了。きょう25日から新年1月7日までクロス10ギャラリーで作品を展示する。作品展は今回が5回目、手織りならではの味わい深い作品ばかりが並ぶ。
 手織り講座は、県展賞を受賞した伝統工芸士・市村久子さんが講師を務め、春の「裂き織りで帯を織る」、夏の「すくい織りで模様を織る」、さらに秋から冬にかけて「きものを織る」の3コースで取り組み、合せて18人が受講。紬織りのきものや帯、ショール、タペストリー、バッグなど取り組んできた作品を展示する。

 両手、両足を使っての手織り。初心者にとってはハードルが高そうだが、「織物の産地だけあって、初心者でも上達は早いです。脳裏に内職などしていた人たちの姿が映っているからなのではないでしょうか」と市村さん。受講生は女性を中心に40代から80代と幅は広いが、中には十日町市美術展・工芸の部で入賞する人も出てきているという。
 受講生たちは「手織りならではの風合いを、ぜひ触れてみてください」と来場を呼びかけている。
 なお、来年も同様の講座を開く予定だ。

十日町情報館、来年4月から市直営に、館長も市職員が  12月3日号
 貸出数が前年10%アップや特徴的な開架を活用した映画ロケ地になるなど、全国的に知られる図書館になっている「十日町情報館」。運営は指定管理契約でNPOらいぶフォーラム(渡邊真人理事長)が担うが、来年3月で満了する。このため市は新年度4月からの運営受託者を求めたが、10月24日までの募集期間で結果的に「応募ゼロ」だったため、市は4月以降、当面市直営で行い、従来の図書館サービス業務は「業務委託」でNPOらいぶフォーラムが継続担当することになった。当面1年ほど同運営体制で行い、この間に新たな運営方法を探る意向。先月22日の市議会総文委員会で明らかになった。

 市教委は、同フォーラムの運営で貸出数や分室支援、貸出文庫活動などで大きな成果上げていることを評価。同フォーラムの5年間の実績を踏まえ、4月以降の運営を求め関係者などとの協議を行ったが、市の文化施設運営の方針などとの関係で具体化せず、結果的ながら応募者ゼロとなった。
 ただ市教委は、「分室活動の支援や学校図書室活動との連携、さらに子育て読書活動など、館から外に出て地域との関わりを深める活動を求めるらいぶフォーラムの方針は理解できる」としており、4月以降の市直営のなかで、業務委託で図書館サービス業務を担う同フォーラムと協議、研究しながら新たな運営方法を探る意向だ。同フォーラムでは「市の文化施設運営への姿勢など、今後市民文化ホールなどが開館するなか、市方針を示す必要があるのでは」などとしている。

 なお、28年度当初予算の情報館・指定管理委託費は7567万7千円で、この5年間で休館日を少なくし、貸出文庫を4ヵ所で実施し、分室図書室や学校図書室との連携など幅広い活動を展開し、県内でも充実した図書館活動として評価を受けている。特徴的な開架が映画監督の目にとまり「図書館戦争」映画ロケ地になるなど全国に知られる図書館になっている。

小原バイパス海中、国道353号中里地区   12月3日号
 ○…「うわー、きれいな道」。子どもたちが道路への夢を描いた小旗を手に、開通式に参加―。
16年の歳月をかけて完成した一般国道353号中里・小原バイパスが先月25日に全線開通。中里なかよし保育園の園児らが中里跨線橋の渡り初めを行って開通を祝った。
 ○…同バイパスは2車線延長1・9`、幅員は6・5bで、総事業費は約23億8千万円。うち跨線橋は橋長40bで、地元の小学1、2年生が描いた作品「わたしたちの夢の中里」がアスファルトの下に遺されている。同バイパス改築事業推進委員会の江口耕三会長は「待ちに待ったバイパスが開通し大変うれしい。末永くこの立派なバイパスを見守っていきたい」と喜びを語った。

「津南桐」、再び全国ブランドめざし、民間とNPOが連携  12月3日号
 かつては津南町の樹に選ばれるほどの象徴産業だった『津南桐』。輸入材に押され需要が減るなか、産地復活をめざす取り組みが始まっている。地元津南の「桐生産振興協議会」、神奈川県のNPO法人「津南桐のレジェンドを復活させる会」、そして加茂市の桐メーカー「イシモク」の3者が連携。町内で未活用の桐を製材、さらに桐オーナー制度導入による交流促進で地域活性化など模索している。

 津南桐はかつて桐の一大生産地として全国で知られた。だが昭和48年をピークに、生活スタイルの変化や輸入材の増加などの影響により利用は低下。現在は5千本余の未活用の桐がそのまま残っている。一方、加茂市は桐タンスの生産地で現在は主に中国や台湾などの輸入桐を使っているが、円安が進むと将来的に採算が合わなくなる可能性があり、国内産の桐を確保したい意向もあると言う。桐生産振興協議会は現在会員13人。50〜80代が中心。柳沢吉定会長(81、卯之木)は「このままでは桐文化が失われてしまう。国産桐、中でも雪国の桐は寒さで年輪が太くなり、桐自体が引き締まる良質のもの。津南桐の文化を知る我々が動かないと消滅してしまう」と危機感を話す。加えて「ただ我々だけでは何もできない。メーカー、行政などと連帯する必要がある」とする。
 同協議会と足並みをそろえるのが昨年末に設立したNPO「津南桐のレジェンドを復活させる会」(柏木進理事長)。同NPO設立に関わったのは松之山出身の日本体育大保健医療学部の小野塚實教授(70)。桐の吸湿・消臭効果の高さ、保温・断熱性に優れる点に着目。「現代建築は密閉性が高く、湿気などをエアコンで調整しているが、桐を使うことでより健康に配慮した住居環境が作れる。ただ外国産の桐は害虫対策などで薬漬け。何が使われているかわからない」と指摘。NPOでは津南桐オーナー制度を考案。植栽から伐採まで約20年間を通し関わり、桐の成長と共に家族の絆を深め、さらに交流人口増による地域活性化を模索する。「津南桐のレジェンドを現代に復活させたい。NPOは協議会や行政、メーカーのつなぎ役。連携し進めれば将来を担う若者が戻り仕事ができる地元産業となる可能性もある」。津南桐の伝統復活への挑戦が始まっている。
 

十日町雪まつりにNGT48など出演決まる   12月3日号
 NGT48が登場―。第68回十日町雪まつり(2月17〜19日)のメインイベント・雪上カーニバルには、人気のNGT48や華原朋美らの出演が決まった。
 実施計画は先月30日、クロス10で開いた実行委員会で発表。18日に城ヶ丘ピュアランド特設会場で開くカーニバルは前回同様、ホリプロが企画演出。ライブステージはNGT48や華原朋美はじめ、前回も出演したサラ・オレイン、ソプラニスト・岡本知高、MCはイジリー岡田とたんぽぽが担当しカーニバルを盛り上げる。また、12月中にもう一組、出演アーティストを発表する。
 なお雪上ステージは竜宮城に国宝・火焔型土器を配した「十日町に雪の竜宮城!〜新たな伝説が今、ここに〜」。十日町駅西口には新規に雪像プロムナードを設け、雪まつりの雰囲気を盛り上げ

昭和のアルバム「十日町市・木落の渡し船」  12月3日号
 今から89年前(昭和2年)に開通した飯山線と同時開業の「桑原の渡し」。下条駅と川西の木落を結び、池田さんも人と物資を運ぶ役割を担った。
 大水が出ると川の流れが変わり、桟橋では流される。写真のように「大きな石を並べて舟着き場にした。流れと水量によって渡しの場所も変えた」と話す。渡し用の大舟(おぶね)は両岸に張り渡された鉄索に繋がれて行き来したが「出発の時は特に用心した。舟が大きい分、水の抵抗も大きく、舳先の角度が悪いと船端に当たった水が舟に入り沈没し、鉄索は切れてしまう」と命を預かる船頭の心構えを語る。
 冬、吹雪の夜でも舟を出すこともあった。夕方営業が終わり木落側に大舟があると鉄索に繋がれていない小舟を出す。船頭の父と共に舟に乗り、舳先で提灯を持つ。「暗闇では灯りが無いと舳先の向きが分からなくなってしまう。小学生の頃は寒くて嫌だったがお客には喜ばれた。川が荒れた夜は我が家に泊めてやることもあった」。

44年ぶりのSL運行、定期運航求め署名活動  12月3日号
 「SL定期運行の実現を」―。SLが飯山線で運行した先月19、20日、十日町駅前や飯山駅前で『飯山線SL運行を応援する市民の会』(木村喜郎会長)が署名活動を展開。地元はじめ関東や関西などから2日間で5百人を超える署名が集まり、関心の高さを示した。
 市民の会では、今回のC11型蒸気機関車の運行で、感動と地域の結束、賑わいが生まれ、「地域の新たな宝が誕生した」として、「飯山線沿線の発展と振興のため定期運行を」と要望している。
 南魚沼市から駆けつけた「撮り鉄」のひとり、青木公三さん(67)は「やっぱりSLはかっこいい。飯山線に似合います。ぜひ定期運行してほしい」と署名。木村会長は「四季に定期運行されるとうれしい。子どもから高齢者まで同じ気持ちで参加できるのはSLだけ。実現には地域の盛り上がりが大切で、ぜひ協力をお願いしたい」と話し、今後も署名活動を続けていく方針だ。

「5年間の集大成・苗場山写真集を発刊」、飯塚英春さん   12月3日号
 日本百名山・苗場山に魅せられ、栄村に通い続け50年余のカメラマン・飯塚英春さん(72、長野市在住)。今年10月、登山回数3百回達成記念に写真集・瞬間(とき)の移ろい『秘境秋山郷 マタギの里 苗場山 天空の楽園』を発刊。オールカラー112n、価格は3200円(税抜)。豊かな大自然が広がる苗場山風景に加え、四季の秋山郷や栄村の住民の暮らしをも収める、貴重な記録写真にもなっている。

 飯塚さんは「自分の集大成としての写真集。栄村に通い50年程で撮った写真を選んだ。栄村に住む方との出会いがなければ作れなかった」と話す。感謝を込め写真集は栄村に約150冊を寄贈。全小中学生などにプレゼントとして配布する。今後は道の駅などでも販売する予定だ。
 東京・世田谷の協同組合短大(現在は廃校)在学時からカメラを持ち登山に親しんでいた飯塚さん。23歳時の9月下旬、初めて苗場山を登った。「その時は紅葉の真っ盛り。それまで北アルプスの槍ヶ岳などには登っていたが、その比じゃなく圧倒された。天空の楽園と感じた」。以後、時間を見つけ苗場山登山を続ける。多い時は年20回以上。頻繁に登るうち、秋山郷住民との交流も生まれた。「山頂の山小屋に何度も行くものだから、すっかり管理人とも親しくなった。嗜好品を頼まれて山小屋に運んだり、自分はカメラ機材を置かせて貰ったりするようになった」。秋山郷から始まった住民との交流を通し、村内の他地区などの写真も撮るようになった。「実は表紙の、コーツキを持ち雪かきに向かうおばあちゃんの写真は程久保で撮ったもの。もう20年ほど前かな」。写真の中には今はもう見ることのできない、失われた風景も多く入っている。

 これまで苗場登山百回時は写真展を、12年前の2百回時は写真集第1作『秘境 秋山郷 天空の楽園・苗場山』を発刊。今回の第2集には、改めて本のタイトル前に『瞬間のうつろい』と付けた。「約半世紀通い、二度と同じものはないその日その時の積み重ねが今回の写真集。自分が見た秋山郷、栄村とは何かが全部入っている」。村外在住者ながら秋山小PTA会員にも名を連ね、学校行事などの写真も撮り、それも収録。「秋山郷は苗場山に抱かれ、そのふもとには人が暮らす。人も自然も一体なのが秋山郷の魅力のひとつ」。今後は長野県内などで写真展も開く予定だ。「栄村の方に本当に感謝している。これからも訪ね、写真を撮り続けたい」。栄村でも写真展を開き、終了後に使用した写真パネルを村に寄贈するつもりだ。

ニューGP津南、開業から32年、施設修繕迫られる  12月3日号
 1985年(昭和60年)開業後32年が経過し、施設の老朽化と更新が求められているニュー・グリーンピア津南。昨年10月から新たな10年契約がスタートし、従前通り津南高原開発(樋口明社長)が町有施設のNGP津南の経営にあたっており、計画的な施設修繕に迫られている。
同施設の生命線である電源ケーブルの更新。今年度取り組む予定だったが、降雪期を前に工事方法や費用との関係で来春早々のケーブル更新になった。ただ従来のような埋設型ではなく、敷地内に電柱を建て、ケーブルを引き計画だ。
施設修繕費は、10年契約更新時に「上限1億円」までの「町建替金」が可能となり、この範囲内での施設修繕を進める。だが施設の老朽化は進み、館内エレベーター更新、客室ニューアルなどは先送りの形になっている。

 NGP津南を経営する津南高原開発が町に支払う年間賃借料は3千万円。半期ごとに半額を支払う契約となっており、10月末に上半期分1500万円を支払っている。一方で今夏の経営状況は前年を下回っており、経営は厳しい状況になっている。
町と町議会、津南高原開発で毎月開くNGP津南運営協議会には経営状況が報告されている。
 冬季シーズンを目前に営業活動を活発化している。リフトリニューアルとゲレンで整備で初心者が多いスキー修学旅行には好評で、例年並みの予約を営業活動で取り付けている。

44年ぶりに飯山線にSLが、往時の賑わいが   1月26日号
 SLが44年ぶりに妻有野を走った―。「飯山線SL運行を応援する市民の会」などの熱意の輪が広がり、19、20日、長岡駅―飯山駅間を44年ぶりにSLが勇姿を見せた。沿線では小旗をふって住民が歓迎、「ぜひ定期運行を」の声が広がった。
 ○…十日町駅では19日の出発式に米山隆一知事が出席。「私も学生時代、SLで通学した思い出がある。観光の振興に全力で取り組んでおり、地域活性化に努めていきたい。近いうちに再びこのSLが飯山線を走ることを願いたい」と挨拶。また関口市長も「里山・原風景の中を走るSL。地域の歴史の中の貴重な一日となった。これからもSLの勇姿が帰ってくることを願います」とアピールし、「しゅっぱーつ」と発車の合図をした。

 ◎…飯山線全線では44年ぶりのSL運行で、県境の駅、森宮野原駅は往時のにぎわいを見せた。駅前では地元森商工振興会と隣接の津南町の上郷地区振興会が連携して「おもてなし」の出店を行い、あったかいキノコ汁サービスや地元芸能発表などで歓迎。東京・杉並区から仲間6人でやって来た石橋佳奈さん(37)は「沿線で地元の人たちが手を振ってくれ感動しました。今度はぜひ雪のSLに乗りたいですね」。駅前はかつての要所駅の賑わいを見せていた。
 ◎…駅名の通り、栄村森地区と津南町宮野原地区の両方の名を取り「森宮野原駅」となった由縁を活かし、今回初めて共同事業を実施。両地区とも「これを契機にさらに交流を深めたい。お互いの付き合いは歴史的にも長く、これを機会にさfらに連携した活動に取り組みたい」としている。

田口直人氏、脳を掲げなお闘志、叙勲祝いで   11月26日号
 合併新市の初代市長を務めJA十日町経営管理委員会長・田口直人氏(71)の叙勲祝賀会は19日、JAラポート33百人余が出席し開いた。32年余の地方政治への取り組みや農協経営への尽力などに評価の声が寄せられた。田口氏は「私は幸せ者だなぁと、つくづく感じている」と田口氏らしい表現で受賞の喜びを語った。

 旭日小綬章・叙勲祝賀会は、前市長で地方自治功労叙勲のため市が主体の実行委員会で開き、実行委員長は現市長・関口市長が担った。石原裕次郎『我が人生に悔いなし』のBGMで夫婦で入場。2会場に渡る出席者3百人余に深々とお礼した。
 昭和60年の川西町議初当選からの歩みを関口市長が紹介し、新市初代市長として中越地震からの復旧・復興の取り組みなどを評価。「3Kである健康・環境・観光への取り組みは、高い先見性で事業化し市民の大きな自信になっている。現在の協働のまちづくりへにつながっている」などと業績を評価した。

 多数の来賓出席のなか、TPP問題で共闘するJA新潟県中央会・今井長司組合長は、自民農政部会の小泉部会長が進める農協改革を取り上げ、「強制的な見直しは受けることはできない。我々は自ら改革に取り組んでいる」と述べると、田口氏も祝賀会の席ではあるが、「皆さんの組合が他の力で動かされようとしている」と、農政問題に言及。
 、「新自由主義を持ち出して農協を解体しようとしている。全農の株式会社化だ。このまま政府自民党が進めるなら、政治問題にならざるを得ない状況だ。これを守らなければ、この国の形が変わってしまう」と持論を展開。自民・高鳥修一氏や塚田一郎氏秘書などが出席するなか、自民農政を牽制した。
 祝賀会では孫の琴海さん、智哉くんから花束を受けるといつもの「おじいちゃん」になり、相好を崩していた。

川は地域の宝、清津川に清流を取り戻す会、富井会長が  11月26日号
 95年余に渡り分水状態が続く清津川。発電取水で分水され、別水系の魚野川に放流する「分水問題」を解消しようと下流域の十日町市住民(旧中里村)が18日、新たな住民運動グループ『清津川に清流を取り戻す会』を立ち上げた。会長に選出された富井利明会長は「地域の貴重な財産である清津川の水について、地域全体で取り組み、かつての清流を取り戻したい」と話し今後、地域総ぐるみ運動を展開する方針だ。

 清津川分水問題は、2010年に当時の泉田知事の仲介で、十日町・関口市長、南魚沼・井口市長で三者同意。「清津川に頼らない魚野川の水資源確保抜本策」を立てることになった。新潟県が主導する清津川水資源検討協議会内に「検討チーム」を設け、年内に方向性を出すことになっているが見通しは難しい情勢だ。
 18日の設立会は、流域の住民代表や中魚漁協、中里土地改良区など関係代表20人余が出席して結成。理事8人を選出し、会長に富井利明氏、副会長に鈴木正志・中里地域まちづくり協議会環境部会長、小林豊・中里高圧線下組合長を選出。長年活動した清津川流水問題懇談会は発展的に解消し、同取り戻す会が全面的に活動を引き継ぐことなった。今後会員を募り、地域全体に拡大し、行政や東京電力などへの働きかけを強める方針だ。


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