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2016年02月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
電力入札、新電力で3000万円節減、十日町市が公共65施設、すべて東北電力以外に  2月19日号
 電力小売りの自由化が4月から一般家庭でも自由に選択できるが、消費電力が多い自治体では入札により電力供給先を決める傾向にある。十日町市は市管理の公共施設65施設の「電力供給入札」を1月8日行い、一般競争入札の結果、すべて東北電力以外の電気事業者が落札し、市が設定した予定価格より3千万円以上も低い電力価格となり、「予想以上の効果が出た」と市担当者は驚きと共に、電力自由化効果の大きさを強調している。県内では十日町市のほか新潟、長岡、新発田、五泉、三条、柏崎の6市が入札を行い、電力供給先を入札で決める自治体が増えている傾向にある。

 十日町市は電力自由化の拡大に合わせ2年前から研究に入り、今年4月の全面自由化を契機に市公共施設(高圧)の電力供給先をすべて入札することを決めた。今回の入札予定価格は25年度実績を参考に価格設定。一般競争入札で行い、高圧電力を使用する65施設を系統別に「一般高圧」「季節別・時間別」「季節別・時間別・休日別」の3タイプに区分。参加した電力事業者は従前の東北電力はじめ新規参入の新電力各社。契約は1年間とした。

 一般高圧の市役所本庁舎(年間電力量約52万9千`hh)や小中学校27校を含む51施設の入札(年間使用電力約550万`hh)には8社が参加。市の税別予定価格1億3620万円に対し、落札した大手半導体製造バイテックホールディングス出資の新電力『株式会社V-Power』は1億836万9941円で予定価格の20%減。東北電力は1億3458万6754円で、大きな差が出ている。
 他の2つは、下水道施設関係の10施設(年間電力約5539`hh)と市情報館や千手コミュセン、森の学校キョロロなど4施設(同約45万3千`hh)。この両入札でも東北電力と落札新電力では差が出ており、下水道施設関係は東京ガス、大阪ガスら出資の「株式会社エネット」が予定価格の0・4%減、、市情報館などの施設関係は太陽光発電を大規模に展開する系列会社「株式会社エヌパワー」が予定価格の22%減で落札した。
 3つの入札では、東北電力と落札新電力では2894万円の差が出ており、市予定価格とは約3086万円もの大きな差が出て、大幅な軽減効果が出ている。
 市では「数%程度の節減を見込んでいたが、これほど大きな節減効果が出るとは予想以上だった。使用状況で大きな変動がある電力使用ほど効果があるようだ」(市財政課)としている。地域の民間企業でも取り組む傾向にあるようだが、市では詳しくは把握していない。 
 4月の完全自由化で一般家庭(低圧)も供給先を選べるため、市では市民への情報提供を検討しているが、電力会社によってサービス内容が違うため、「一律的な対応は難しい」と、照会があれば対応したいとする。なお津南町や栄村でも行政レベルで研究を始めている。 
写真・年間52万9千`hh使用の市役所本庁舎など65施設すべてが4月から新電力契約となる

マンパク津南、英語キャンプで活路、イングリッシュアドベンチャーと業務委託契約  2月19日号
 公設民営で10年間の経営契約が満了し、昨年9月から町営管理する津南町の「マウンテンパーク津南」の新たな経営主体模索していた津南町は15日、同津南の自然環境まるごと活用し、小学・中学生対象にアメリカンスタイルのキャンプ活動をしながら英語を実践的に学ぶプログラムを国内で展開する民間企業「イングリッシュアドベンチャー」が今年7月から営業する業務委託を交わす方針を発表した。同社への業務委託費は年間1千万円以内(冬季の除雪費約6百万円は別)を予定し、国の交付金事業を導入し、ロッヂは昭和51年建設で老朽化が進むが建物本体は堅牢で内容や給排水の改修が必要として7月までに完了し、7月からの業務委託契約を交わし、英語プロジェクト事業をスタートさせる計画だ。14日には上村町長が地元上野地区に説明し、宿泊の調理や食材提供、施設管理のバックアップなど協力要請した。
 
 有限会社イングリッシュアドベンチャー(EA・本社=東京調布市、資本金1千万円)は2003年、アメリカ出身(妻は日本人)のデイブ・パドック氏が設立。同社は昨年まで長野・白馬や鹿島槍、乗鞍高原などで英語キャンプを実施しており、夏休みや冬休み活用のキャンプなど年間約千5百人の参加実績があり約2億円の売上という。
 キャンプでは日本人と英語圏のスタッフ20人余がキャンプ活動をサポートする。津南町と交わす契約では、「本社を津南町に移す」「スタッフは津南町に移住する」などを盛り込む予定だ。
 これまでの実績では、小中学生対象で4泊5日コースが基本で参加費約9万円。今夏には1回150人余で5回程度のサイクルを見込む。冬期キャンプも同様に組み、春や秋も2泊3日程度のキャンプを組み、年間2千人余りの参加を見込んでいる。さらに小中高校生対象のほか、英語研修を主体とした企業研修も視野に入れ、「特色ある企業研修」をセースルポイントに営業展開する方針も打ち出している。

 同EA事業をバックアップする津南町は、国の27年度補正予算の「地方創生加速化交付金」事業の採択をめざす。すでに県を通じて申請し、来月早々には「決定か否か」の通知が入る予定だ。交付金決定の場合は、町議会3月定例会に1億円規模の補正予算を提案し、同津南ロッヂの改修をいっきに行う予定。一方、交付金不採択の場合でも28年度、29年度で約6千万円でロッヂ・リフト改修を行う方針。業務委託の契約期間は今夏7月1日から平成33年3月末の5シーズンを予定し、業務委託費は除雪費6百万円を含む1600万円を予定する。ただ、「業務委託費1千万円以内を予定し、今後さらに検討し精査して決めたい」としている。
 津南町の上村町長は「マウンテンパーク継続を多方面ど交渉してきた。国内はじめ世界の子どもたちを津南に招くことができ、2020東京五輪への対応にも通じ、企業研修の導入できるなどマウンテンパーク津南の今後の運営で考え方が合致するところが大きい」とEAの業務方針に期待する。なおEAでは、マウンテンパーク津南の名称変更を予定しており、『アドベンチャーパーク津南』などが候補に上がっている。

 EA代表のデイブ・ポドック社長は「拠点施設を探す中で、共に成長せきる『コミュニティ』を求めており、津南の自然、津南の人たちの郷土愛を深く感じ、弊社プログラム実施における最高の地と強く思っている。津南の大自然はキャンププログラムに参加する子どもたちにとって、これ以上ない魅力。普段の生活では体験できない大自然の中で行うには津南は絶好の場所」と話し、2016年度は千5百人〜2千人余の子たちがキャンオウに参加する予定という。

10代のまなざし「滝澤新史さん・栄中学1年」 2月19日号
 中学生は忙しい。雪が消えグラウンドが顔を出すと水曜以外はすべて校外活動の予定が入る。興味が増す英語塾は週2回、ヒップホップダンスのDSS教室に週1回、習字教室は毎週土曜、ここに野球練習が入る。中学校では陸上部に入り、野球試合が近づくと水曜も練習で、1週間すべてスケジュールで埋まる。「どれも楽しいです。仲間が増えますから」。
 小学4年から英語塾に通い、中学では英語授業が楽しい。ヒップホップダンスで使う曲は英語の歌が多く、リスニングトレーニングにもなっている。「中学3年まではしっかり英語を勉強したいです。その先はこれから考えます」。DSSのステージが続く。20日は十日町雪まつりキナーレ、来月12日は津南雪まつり、19日さかえ雪ん子まつりで仲間たちと踊る。

 中学の同級生は20人。全校の半部近くを占める。中学に野球部はなく、地域チーム「SAKAEドリームス」に所属。だがメンバー7人で、大会出場時は「野沢や飯山など近くのチームとの合同チームで出場します」。オフの今は走り込みや筋トレなどに取り組む。
 地域の自然や文化を学ぶ「自然学校」にも参加。先日はワラ細工に取り組む。地域に伝わる風土や文化、自然を専門家の指導でまるごと体感する。「栄村の自然が好きです。いまのままがいいです」。
 時間ができると「甘いものが好きです」と自分で作る。先日はフレンチトーストを作った。「まだ将来のことは考えていません。いろいろ体験するなかで、考えたいです」。  (恩田昌美)

キラリ看板娘「飯塚美里さん、慶福園ほくぶ」  2月19日号
 ○…「とってもおいしいよ」とにこっと笑う高齢者たち。認知症の入居者も多い地域密着型介護老人福祉施設で小規模多機能型居宅介護事業所でもある施設。食事の献立や調理などの管理栄養士を担当している。「認知症の方は、1秒後には食べたことを忘れてしまいます。でもおいしいと感じた1秒間はにっこり笑うんです。その笑顔のために食事を作っていきたいです」。入居者一人ひとりの体調や好き嫌いに合わせて提供している。

 ○…水沢中、長岡高、同志社女子大とバスケットに親しんできた。「高校では同好会を作り、大学では近くの京大女子バスケサークルに仲間入りしてました」。水沢地区の小学生クラブチームの指導者のひとりは中学時代の同期。「機会があったら、またバスケをしたいです」。バスケで鍛えた体が仕事にも生きている。 (恵福園ほくぶ)

特産「サルナシ」、化粧品に活用、静岡にも出荷  2月19日号
 サルナシが化粧品や静岡にも―。甘酸っぱいサルナシのジャムペーストを使ったスイーツが、十日町市や津南町など魚沼管内の菓子製造業者13事業所から22品が出品され、バレンタインデーの14日、十日町産業文化発信館「いこて」で展示販売会が開かれた。十日町市さるなし栽培組合の宮澤八州男組合長は「サルナシに美肌効果がある成分が分かり、化粧品会社から依頼が来ている。今年は乾燥させたサルナシの葉の出荷を行う」と話す一方、「静岡市に33店舗を展開するスズデンストアーにもサルナシのペーストを販売する」と販路の拡大に取り組む方針だ。

 ベビーキウイとも呼ばれるサルナシ。同栽培組合では年間約200`のペーストを販売しているが、さらに需要を拡大しコメだけに頼らない農業をめざしている。地元の菓子製造業者の協力を得てスイーツに生かしてもらう一方、化粧品会社など新たな販路も拡大している。
 昨年の参加者からの強い要望で1ヵ月前に実施を決めたが、今回もショコラやロールケーキ、焼き菓子、タルト、ゼリーなどそれぞれの菓子製造業者から工夫を凝らした22品が揃った。東京・日本橋の菓子店も参加したほか、新しい商品として販売された地元・高長醸造場とのコラボによるサルナシ味噌にも注目が集まっていた。訪れた家族連れらは「とってもおいしい。地元の自慢商品になってほしい」などと話しながら味わっていた。
 宮澤組合長は「順調に販路を拡大させ、組合としても栽培を拡大させていくようにしていきたい」と話している。

よさこいの熱気で十日町雪まつりを盛り上げる  2月19日号
 よさこいで十日町雪まつりを元気に―。妻有地域でよさこいの元祖とも呼ばれる「妻有踊り隊華焔」(小川文江代表)。華やかな衣装で今年も十日町雪まつりのいっぷくひろばなどで熱い演舞を披露する。「鳴子の響き、弾んで踊る楽しさ、子どもから大人まで年を忘れての一体感。見ている人も一緒になって楽しめますよ。十日町雪まつりで会いましょう」。
     ○
 十日町市民運動会が開かれた平成13年頃、地区の応援としてよさこいを披露したのが誕生のきっかけ。その応援が好評で、翌年の十日町雪まつりで一般募集したメンバー百人規模でステージを盛り上げた。その参加者で結成したのが華焔だ。
 同雪まつりをはじめ、毎年のように柏崎どんがらまつりや村上、三条でのよさこいイベントなどに参加。地元では各地区の祭りや福祉施設での慰問公演なども行っている。多い時は年20回以上にも上っている。
     ○
 メンバーは幼児から60代までと幅広い。「一旦踊り出せば、老いも若きも年を忘れての一体感がありますよ」。発足当初は60人ほどと多かったが、現在は39人。華焔から派生したグループとして「風美舞天神」などもある。
 「子どもが参加したいからとお母さんと一緒に参加したり、逆にお母さんが参加したくて子どもを連れてきたりと様々ですが、とにかく『楽しく』がモットーです」と小川代表。
 練習は毎週土曜日の夜、市民体育館で。公演が近づくと練習回数も増える。振り付けを自分たちで考えたり、オリジナルの曲も2曲ある。跳んだりはねたり、ストレス発散、毎回、たっぷりと汗をかく。小学生の瀧澤日向君(水沢小6年)は「3年ほど行っています。迫力あるダンスと切れのいいポーズがかっこいいです」と楽しそうだ。
     ○
 よさこいの場には必ず「笑」がある。踊っている私たちも楽しくて笑顔になり、それを見ている人達も笑顔になる。「ずっと笑顔でいたいから、ずっと踊っていたいんですよね」。
 《メンバー》
 小川文江(袋町東)尾身智恵子(四日町)金子紀子(宮下西)蕪木英男(高田町)上村仁美・虎牙・紫音・來煌(稲荷町)関沢沙希・鈴奈・杏莉(同)川田芳信(馬場)越井ひとみ(新座)小林圭子(稲荷町)近藤美樹・優空・鈴々花(下条)近藤千恵望・優心(本町西)佐藤富子(本町6)須藤まさ子(中条)滝沢宏久(本町1)瀧沢昌子・日向(新宮)田口久美子(田中町)田村直美(新宮)波形泰子(四日町)樋口百合子(新宮)星名誠(川口町)本間優利(四日町)宮入朋子(宮下東)山口孝久(袋町中)山田清子(本町1)湯沢文子(同)水落美奈子(本町東)関口悦夫(宮下町)越井佐羽子(新座)高橋紀子(本町上)野上美砂(四日町)

結成60周年、今秋に記念式、東京津南郷会  2月12日号
 ◎…ふるさと会では老舗で創立60周年を迎える東京津南郷会(野村英夫会長)の新年総会は6日、東京市ヶ谷・ホテルグランドヒル市ヶ谷で開き、会員や津南町からの来賓など50人余が出席。野村会長は「ふるさと津南は今冬雪が少なく、津南らしくないと聞いている」と述べ、今年10月に60周年記念式を計画し、「先人たちが築いてきた東京津南郷会。津南町誕生とほぼ同じ歩みの歴史あるふるさと会を、さらに発展させるために会員を増やす取り組みに協力をお願いしたい」と参加者に呼びかけた。

 ◎…新年総会には津南郷会創設メンバーの93歳の小林甲さん(芦ヶ崎出身)や丸山喜英さん(樽田出身)などが元気な姿を見せ、新会員も入会。津南からは村山副町長、高橋商工会長、大口町社協会長、さらに近隣の春日十日町会長、高橋松之山会永世会長・村山富雄会長、上辻栄村会長、金澤水澤会長らも出席。村山副町長は「皆さんの協力でふるさと納税が昨年末で1・5億円に達し、さらに津南ブランド作りに取り組みたい」と協力を呼びかけた。大口社協会長は県事業の「あったか雪募金」で津南郷会35人から19万円余の寄付を受けていることなどを報告した。60周年式典は今秋10月16日、四ッ谷駅前「スクワール麹町」で開催する計画で、記念誌発行も予定し、実行委員会で取り組んでいる。

十日町市に初のファミマ進出、中条病院前に  2月12日号
 「水の郷百選」にも認定された『津南の天然水』を2年前から全国1万1千店舗余りで販売するコンビニ大手・ファミリーマート(本社・東京豊島区)と十日町市や津南町でスーパーを展開するメルシー(佐藤昭社長)の中条店は今月27日、中条病院前に「ファミリーマート+フレッシュフーズ・メルシー中条店」を開店する。十日町市でのファミリーマート進出は初。管内での一体型店舗は昨年8月のファミリーマートJA津南町上郷店に次いで2店舗、県内では85店舗目となる。

 同中条店は、20年余り営業していた「メルシー中条店」からコンビニと生鮮食品を合せた新規店舗として開業する。売り場面積は約150平方b。ファミリーマートのコンビニエンス商品に加え、メルシーの肉や魚、野菜、惣菜など揃える。ATMも設け24時間営業を行う。
 佐藤社長は「ファミリーマートと考え方が一致して一体型で開店する。新たな店舗で買い物難民問題の一助にしていきたい」と話している。

キラリ看板娘「徳永陽子さん・越後里山協働機構」  2月12日号
 ○…その名前から「太陽の申し子」といわれるほど明るい性格。大地の芸術祭では、現代美術館のスタッフとしてアーティストの右腕となって製作にも当たってきた。「アーティストはじめ地元の人たち、こへび隊など本当に大勢の方々と知り合うことが出来ました。地域の方々の協力は本当にありがたいです」。今冬も冬のイベントを開いている。「企画展にぜひ足を運んで下さい。お待ちしています」。

 ○…部屋の模様替えは友人からも『一級品』と呼ばれる。「部屋に置かれているものを配置換えするだけですが、ストレス発散になります。変えた部屋を眺めながらビールを飲むのは最高です」。そんなビールが影響したのか、今年の目標はダイエット。「ちょっとスラッとして、鑑賞に訪れるみなさんを迎えたいと思います」。(越後妻有里山現代美術館キナーレ)

説明不足を詫びる、上村町長、NGP津南リフト新設や人事で  2月12日号
 昨年11月、津南町が推薦し就任した社長・副社長が突然解任されたニュー・グリーンピア津南を経営する津南高原開発の人事、さらにリフト新設に関する問題について5日、上村町長は町議会全協で「説明不足など議会対応で配慮に欠けていた。反省している」と議員に謝罪。さらに町が推薦した人材が突然解任された問題について、「会社側の判断だが、2人の実績を評価し経営に期待していただけに、突然の解任は驚きであると共に、惜しむ思いを抱いた」と会社側の突然解任への無念さを述べた。だが、町が推薦し『行政政策』として送り込んだ人材を解任されたことの『町行政施策が否定された』ことについては言及しなかった。

 議会全協で上村町長は責任問題について「3月定例会で関連議案を提出したい」と考え方を示した。だが議員からは「この場での謝罪で充分。これ以上、本会議での言葉は必要ない」などの意見が出た。一方で「町長自身が判断すること。それを我々が判断すれば良い」の意見も出た。

10代のまなざし「山本龍さん・津南中学3年」 2月12日号
県内の野球強豪校である、中越高校への進学が決まった。
 「もちろん、めざすのは甲子園。そしてプロ野球選手です」。
 父の正巳さんと3歳頃から始まったキャッチボール。小学2年でスポ少・下船渡レッドイーグルスに入った。「野球をする原点はお父さんです。一緒に遊ぶのが楽しかった記憶はずっと残っています」。

 小学時代はキャッチャー。中学に入り1年時は野手など、そして2年からピッチャーにコンバート。「最初は嫌でしたが中3の頃にエースになり、勝つためには頑張らなきゃと強く思いました。憧れるのは野茂英雄投手です」。春の郡市大会では津南中野球部21年振り優勝の原動力に。ただ夏大会は中越大会2回戦で敗退。「これで部活に出られなくなるんだな、と思い悔しくて泣きました」。

 部活引退後も目標をめざし、自主練習を継続。走り込み、インナーマッスル強化など基礎練習に励んでいる。「やっぱりモノを言うのは基礎。地道で辛いですが、やらなきゃ強くなれません」。
 今月6日に入学手続きをすべて終え、春から野球漬けの日々が始まる。「親元を離れますが、そんなに不安はありません。レベルの高い野球にもまれながら、新たな友だちを作りたいです」。
 中学時代にバッテリーを組んだ涌井佑輔選手は日本文理高に進学する。
 「これからはライバル、県大会で戦おうと約束しています。もちろん、負けませんよ」。(石沢修一)

明日へ「生活に生きる陶芸」村山大介さん  2月12日号
 申年に誕生し、再び申年を迎えた。「始めたばかりの年は、年収がわずか30万円。月3万円にも満たなかった」。焼き物で生計を立てるなら「私も本気で」と妻・千恵さん(37)が管理栄養士の職を退き、マネージャー役を担当、2人3脚でようやく『一人前』になってきた。「日々の生活の中で、使われるための道具として器を作り続けたい」。器づくりへの気持ちはぶれることはない。
     ○
 陶芸研究所。ちょっと固苦しい名称だ。「友だちに名刺を頼んだら『個人名だけじゃ何をやっているか分からないよ』と言われ、任せるよと言って名刺が出来てきたらこの名称が付いていたんです。まあいいかと」。ただ、大地の芸術祭では「アーティストから関心を持ってもらったこともありました。よかったです」と笑う。
 自宅に工房とギャラリースペースを設け、「お茶を飲みながらゆっくり器を見ていただけます」といい、一方で千恵さんが県内外各地のイベントやクラフト展を調べ、参加を申し込んで販売していく。『石の上にも3年』でようやく軌道に乗ってきた。色や柄など希望に合わせ1個でも製作することから、ファンも増えている。冬は十日町や南魚沼市などの雪まつりが稼ぎ時だ。
     ○
 高校3年の時、進路に迷っていた。テレビで職人特集の番組を見て、吹きガラス職人をめざそうかと思った。しかし美術の先生から「ボーっとしている人にはムリ。陶芸ならいいかも」と言われ、飛騨高山の専門学校で2年間学んだ。その後、大分県で絵描きのアイデアを焼き物にする仕事を3年間行った。その時に知り合ったのが千恵さんだった。
     ○
 昔ながらの鎬(しのぎ)模様の食器やトルコ青の皿、最近は陶器ランプシェードも人気のひとつだ。
 村山さんはこう話す。「『村山の陶器ってこうだよね』と想像される、ブランドのような器をつくっていきたい。でも、芸術ではなく、あくまでも生活の中で使われるものを」。
 ※村山大介陶芸研究所=十日町市伊達甲236、рO25-758-2690。

スカイランタン人気、「着地型観光」のモデルに、全国から殺到  1月29日号
 夜空全体が幻想的な光・ランタンに包まれる津南雪まつりの「スカイランタン」人気が過熱している。新年4日に発売した「プレミアム入場券」
(会場のニュー・グリーンピア津南駐車確保、ランタン付)200枚は、わずか9時間余りで完売し、地元観光会社・森宮観光の宿泊・日帰りツアーの9コース定員約5百人はPRチラシ配布前の10日間で予約満員でキャンセル待ち百人余など、スカイランタン人気が続いている。

 昨年もツアーを企画した森宮観光。中型バス1台(28人)を初企画し、開催直前に満員となった。「この昨年のスカイランタンツアーの様子が、そのままネットに残っており、それを見た方々から昨年秋頃から問い合わせが百年余り入り、今回の企画をネットに上げたら、PRチラシを配布する前に予約いっぱいになりました」。その参加者の広範囲さが驚きだ。

 大分部が女性グループ、カップル、家族だが遠隔地が多い。鹿児島、香川、三重、愛媛、広島、兵庫、大阪、京都など西日本はじめ名古屋、岐阜、愛知など中部、さらに関東・首都圏、金沢、福井、福島、山形、秋田など北陸・東北など広範囲から、ツアーに参加する。ただツアー、新潟・長岡・越後湯沢・飯山・野沢温泉の発着プランで、参加者はそこまで来なければならない。「すごい人気です。全国各地から来られる人たちに、ぜひ津南の良さを知っていただきたい」と森宮観光・山岸博之社長は話す。

 そのために、すべてのツアールートに雪まつり大割野会場訪問を組み込み、食事処・宿泊所は津南町と栄村内で行い、弁当も町内の飲食業者に委託するなど、「着地型観光は地元に経済波及しないと意味がありません」と話す。特に開催日の3月12日午後3時から6時前後、大割野商店街にはツアー客約500人が散策する時間を設けている。このツアーに地元大割野商協やJA津南町や雪まつり協力グループなども協力する意向で、商店街沿道に雪灯篭や出店など、「津南らしい、雪国らしい」雰囲気を来場者に体感してもらう取り組みが期待される。

国内最大級も維持流量発電に挑戦、今年基本構想策定、十日町市  1月29日号
 JR宮中取水ダムの維持流量を活用する「維持流量発電所」を構想する十日町市は、今年から基本構想の策定に取りかかり、10年後の発電開始をめざす方針を明らかにした。21日の市議会・産業建設常任委員会で説明し、JR東の全面的な協力を受け、想定発電2400万kwhの水力発電所をめざす方針だ。
 JR宮中取水発電所は、昨年の水利権の期間更新で『維持流量毎秒40d〜60d』と規定。さらに期間更新に伴い、十日町市とJR東で『覚書』を交わし、この中で「維持流量発電所の実現に技術的など協力する」ことが明記され、維持流量発電所実現にJRが全面協力することになっている。

 構想では、JR宮中ダムの右岸側に取水口と発電所を設置する方針で、現在の右岸にある野球場付近に取水口を設け、魚道側付近に発電施設を建設する方針。この「維持流路湯発電所」は、ダム直上流で取水し、ダム直下流に放流する構想のため、「減水区間および魚類の遡上に影響が生じないようにする」計画だ。
 ダム取水からの有効落差は9〜10b、取水は国が規定する維持流量の毎秒40d(季節により毎秒60d)で、想定発電量を2400万kwh(一般家庭約5千戸相当)で、発電すべてを売電し、「市民および市内企業などに還元する」方策を研究する方針だ。

 すでに河川管理者の国交省信濃川河川事務所、さらにJR東と事前協議を開始している。説明した市建設部は「太陽光や風力発電と違い、発電量が変動しない安定電力の供給ができ、必要とする電力会社にとっては魅力的なベース電力となるはず」と、取水量が固定の維持流量発電の有効性を話している。

 構想実現の今後のスケジュールは、28年度に基本構想策定を予算化し策定し、29年度に基本設計、その後に詳細設計、利水権者など関係者協議、さらに事業主体や発電所の運転管理方法などを検討し、発電所で使う「河川占用手続き(水利権)」申請し、発電所建設に取り組み、10年後の37年度までには運転開始したい方針だ。
 この発電所構想は、十日町市の消費発電量の8%を占める。関口市長は「再生可能エネルギーで『十日町電力』の設立を視野に取り組む」と市として積極的に水力発電事業に取り組み姿勢を見せている。

10代のまなざし「真霜きららさん・十日町東小6年」  1月29日号
 キラキラと輝く星。そんなキラリとした名前そのままの小学生最後の年だった。昨年末、大阪でで開かれた日清カップ小学生アスレチック大会。新潟代表の十日町アスレチッククラブの主将としてチームをまとめ、16位と県勢最高位と健闘した。
 「みんなが頑張ってくれ、とってもうれしかった。思った以上に走れたと思います」

 6年生になった4月から、父親が福島潟菜の花マラソン、米山山麓ロードレースなど県内外各地のロードレースを調べ、参加を促してきた。出場回数は20回ほど数え、2位や3位もあるが、小学6年女子の部でほとんど1位を獲得した。
 「パパが見つけて『出てみる?』と言ってきたので出場してきました。目標は日清カップだったので、そのために出場してきました。一番は陸上800bが好きです」

 5年生からネージュスポーツクラブと十日町アスレチッククラブに入部。郡市小学生親善陸上大会の女子800bで5年、6年と優勝。6年のタイムは2分34秒26を記録している。
 「十日町でもスキーでオリンピック選手が誕生してすごいです。私も陸上でオリンピックをめざしたいと思います」
 夏場、母と一緒に近所をジョギングするのが楽しみ。冬は、体力をつけるためにクロカンスキーにも取り組んでいる。
 「十日町長距離カーニバルで800bは、5年女子は9位だったけど、6年では3位になれたので、中学生になったらトップになりたいです」
     (村山栄一)

きもの女王、本選会出場12人  1月29日号
来月19日開幕の第67回十日町雪まつりに華を添える「きもの女王コンテスト2016」の本選会出場12人の画像が25日公開された。応募者52人で1次選考通過した12人のうち1人変更(出場者側事情)があった。本選会出場の12人は既婚者1人を含む21歳〜39歳。雪まつり最終日の21日、クロステン大ホールで公開審査会を行う、「きもの女王2016」3人が選出される。

 本選会出場12人が次の通り(住所は帰省地、敬称略)。
写真左から@池田菜々美(十日町市)A小島綾香(新発田市)B蝶間林愛(三条市)C南雲咲穂(十日町市)Dアルビオール・エリザベス・レバジョ(十日町市)E亀倉里恵(南魚沼市)F竹籐麻里花(十日町市)G塚野るりこ(新潟市)H高頭唯(長岡市)I佐治瑠璃(上越市)J吉田一美(聖籠町)K佐藤梓(十日町市)

写真左から@〜E  F〜Kは次ページ

きもの女王、本選会出場12人  1月29日号
前ページより続く
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