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2014年09月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
「また見たい」と大反響、旧旅館で一日限りのお化け屋敷  9月26日号
 津南中心街に活気をと、今年も大割野商工協同組合の彼岸市に合わせ23日、一日限りのお化け屋敷「沈黙のゲストハウス富田屋旅館」が登場。昨年に続き2回目。地元活性化グループの町づくり櫻宴隊(阿部哲也隊長)の若手メンバー17人で企画運営。廃旅館内には叫び声が溢れ、泣き出す子が続出。昨年とほぼ同数の250人余が利用の人気。「また来たい」という声が多く、秋の恒例イベントになりそうだ。

 同隊のお化け屋敷企画は5年前から津南小6学年行事として継続。そのノウハウを活かし一般公開。関係者の許可を取り実施。人気がなく暗い廃旅館を舞台に恐怖空間を演出。かつて使用されていた食器が残る厨房、突然付くテレビなどで趣向を凝らした。昨年に続き利用した津南小6年の高橋健一君は「暗いなか物音がして、友だちがビクッと震えるとこっちも反応してしまい怖くなった」と満足そう。友人3人と初参加した十日町市伊達の宮澤佳織さん(23)は「閉った旅館に入る機会などなく、食器など実際に使っていた物が置いてあるのがリアルですね。思った以上に声が出てしまいました。また見たいです」と普段味わえないスリルを堪能。

 大割野商協との連動開催で、彼岸市会場の旧農政局跡地では特注したお化けを描いたパンやクッキーの販売も行い完売の人気。反響の大きさに、同隊メンバーもやりがいを感じている。阿部隊長(39、大割野)は「完全手作りの企画だが、また見たいという声が多くありがたい。お化け屋敷は大人も子どもも楽しめる。町の活性化に繋がれば」と今後も継続する方針だ。

北陸新幹線・上越妙高駅に乗り入れを、ほくほく線、尾身県議が構想  9月26日号
 来年3月14日に延伸開業が決まっている北陸新幹線。これに伴い「特急はくたか」が廃止になる「ほくほく線」(北越急行)を同新幹線・上越妙高駅まで乗り入れ、ほくほく線の利便性を高め、新幹線延伸開業後の利用減、減収を食い止め、新たな鉄路活用策の構想を尾身孝昭県議が打ち上げ、関心を集めている。この乗り入れ構想は、ほくほく線や地元自治体でも構想しており、地元選出県議が改めて具体的な構想を打ち上げたことで、県議の音頭取りで構想実現への取り組みが加速しそうだ。

 22日、十日町クロステンで開いた尾身県議後援会総会・交歓の集いで尾身県議が地元課課題と共に県政課題として打ち上げた。この乗り入れは、現在のほくほく線(六日町―直江津・犀潟)間を、北陸新幹線の上越妙高駅に乗り入れるもの。ほくほく線は来年3月14日の北陸新幹線の長野駅以北の延伸開業で、特急hくたかが廃止となる。同線はこのため、普通列車だけの運行となり、同線では「超快速の普通列車」の運行を計画。同線を上越妙高駅への乗り入れが実現すると、上越新幹線・湯沢経由で北陸方面へのアクセス、さらに長岡・小千谷方面から十日町―上越妙高ルートが可能となり、利便性が格段に向上し、観光など流動人口流入の大きな要素になる。
 さらに尾身県議は、「上越新幹線の長岡駅、北陸新幹線の長野駅、この『長長ライン』を結ぶのが飯山線。沿線の最高のロケーションなど大きな誘客要素になる」と飯山線活用策も述べた。
    ▽▼▽
 尾身県議の後援会(西方勝一郎後援会長)交歓の集いには泉田知事、自民県連・星野伊佐夫県議も出席。泉田知事は国が掲げる地方創生に触れ、「子が多いほど老後は楽になる、それがこれまでに日本だった。今は子が増えれば親は貧乏になる。この社会を直す必要がある」と国の政策的な問題を指摘し、「ここ十日町・津南が日本を立て直すフロントランナーになってもらいたい」と地方創生の基本部分を述べ、次世代政策の必要性を強調した。

 一方、西方会長は「あと半年。どんな台風、ハリケーンが来ようと、ゆるぎない尾身城を築城させていただきたい。6期目に挑戦させていただきたい」と賛同を求め、大きな拍手を受けた。

「財源は問わない」、津南・上村町長、20代、30代と膝詰め懇談  9月26日号
 「自治体消滅論が出ている今、しっかりと後を託せる若い力がいかに津南に残ってくれるか。町政はそこに尽きると言っても過言ではない。その土壌を何としても作りたい」。上村憲司町長は、次代を担う20〜40代の若き町民30人余に強調した。若者に町政意見交換会をと「町長を囲んでの懇談会」(世話人・草津進町議)は18日、町文化センターで開催。上村町長は「君たちが頑張る、と言ったら財源がどうこう言わない。力を如何なく発揮できるよう努める」などと奮起を促した。

 参加者と対話形式で懇談会は実施。上村町長は空き教員住宅に子育て世帯支援で格安で入居できる制度創設を明かし「10月の議会全員協議会で説明し、来年早々に入居できるようにしたい」と政策の一端を紹介。一方、「津南にファミリーマートはできるのか」の問いには「作りたいと言う話はあるが、商工会に話を投げかけたがおらず、農協に今投げかけている。ファミマは県内60店を百店にして長岡から長野までの空白地帯を繋げたい願いを持っている。中間の津南は、もしかするとコメや肉など提供できるセンター機能を付けられる」と期待感。さらにファミマと連携した振興策に「雪中貯蔵した野菜などをファミマのプレミアム商品として出したい」などと構想を語った。

 若者と上村町長が直接会話し意見を交わす懇談会は今回が初めて。結婚3年目の関口絵美さん(26、小島)は「普段町づくりの話を聞く機会はなくとても参考になりました。子育てを考えているので安く入居できる家はありがたいです。機会があればまた参加したい」と耳を傾けていた。

新潟県ジュニアクロカン優勝、十日町・津南チーム、12月全国へ  9月26日号
 十日町・津南の小学生チームが駅伝大会で連覇を果たした。第19回新潟県ジュニアクロスカントリー大会は23日、小千谷市白山運動公園特設クロスカントリーコースで開き、県内14チームが出場。1周1・4`を駅伝形式でたすきをつなぎ、「十日町アスレチッククラブ」は2位の上越はね馬クラブに20秒余の差をつけ昨年に続き2連覇。同チームは12月14日、大阪・万博記念公園で開く全国小学生クロスカントリー大会に新潟県代表として出場する。

 大会は全8・4`6区間。1・3・5区が女子、2・4・6区を男子が走る。十日町チームは3区に昨年全国大会出場メンバーの柳悠那選手(吉田6年)を起用し後半でトップに立つ作戦。レースは前評判通り上越チームが先行。十日町は1区でチーム唯一の5年生、橋海月(上野)がトップと10秒差の6位でつなぎ、2区・関口友太(東)がいっきに2位に上がり、3区・柳でトップに立つ。4区・高橋洋人(千手)、5区・濱野希美(吉田)、アンカー桑原宙舞(津南)がトップを守り、2位上越の追い上げを振り切った。
 昨年の監督努める瀧澤慶太監督(30・十日町小)は「8月から毎週1回の全員練習を続け、日に日に子どもたちは記録を伸ばしている。大会前ランキングは5位だったが、皆の頑張りが優勝に導いた。全国でも最高の走りを見せてくれるだろう」と話している。同大会はジュニア長距離選手の育成にも通じ、中学、高校駅伝で活躍する選手が育っている。

 全国出場登録メンバー(男女各4人)は、女子は5年・橋海月、真霜きらら(東)、6年・濱野希美、柳悠那。男子は全員6年で橋洋人、桑原宙舞、関口友太、尾身直輝(鐙島)。

十五夜に愛を誓う、ようやく結婚式  9月19日号
 ○…お祭り舞台で結婚式―。十日町市四ツ宮神社・十五夜まつりが13、14日、四ツ宮公園で開かれ、初日夜にはイベントを主管する青年会が、仲間の模擬結婚式を開き、会場を盛り上げた。ふたりは熱いキスも交わし愛を誓い合った。

 ○…式に臨んだのは大津竜一さん(27)と結衣さん(21)。昨年11月に入籍、今年5月には長女も誕生している。しかし結婚式を挙げていなかったことから、青年会が「まつり会場で祝ってあげよう」と企画した。白いウェディングドレス姿の花嫁らが登場すると、会場から「おめでとう」と声が飛び、ふたりは「とってもうれしい。よい思い出になります」と喜んでいた。

県議選始動、現職・村松氏、尾身氏出馬、民主系新人擁立へ  9月19日号
 来春の統一地方選で改選が行われる県議選。十日町市・津南町区は、現職の自民2人の再出馬が決まった。5期の前副議長・尾身孝昭氏(61)は、すでに7月の自民県連第1次公認を受け、後援会活動を活発化させている。一方、6期の元議長・村松次郎氏(60)は、前回同様に1次公認申請は見送り、12月の2次公認に申請する。今月11日には後援会緊急役員会を開き、再出馬を表明し、後援会活動を本格化させている。一方、新人擁立の動きもあり、特に民主系からの出馬が濃厚だが、「人材不足」の声が聞かれ、擁立に難航している。7ヶ月後の県議選は、自民2議席独占なるか、あるいは民主系新人が台頭するか、すでに前哨戦は始まっている。
 
 尾身県議は今月7日、出身の中条地区に隣接の「下条上組後援会」(角山俊文会長)主催の県政報告会で「5期の重みを自覚しながら、6期に向けて一生懸命に頑張る」と事実上の出馬表明。みよしの湯に集まった110人余を前に、後援会・西方勝一郎本部会長は「本日の会を基に他地区への組織拡大をはかる」と選挙戦に向けた後援会の「活動開始宣言」をした。
 一方、1次公認申請を見送った6期の村松二郎氏は、今月11日、後援会(今井普一郎会長代行)の緊急役員会を開いた。村松氏が次期への出馬を表明し、出席役員が全会一致で出馬を支持し、次期出馬が決まった。

 村松氏は本紙取材に、「正直、迷っていた点があったが、後援会の支持をいただき決意した」と7選への出馬を決意。さらに「自民党政権になり、世の中、景気回復しているというが、本当に回復しているのか。さらに大きな農業の転換期を迎えているなか、新潟県農業、さらには中山間地農業はどうあるべきか、まだすべきことが私にはある、まだ役に立てることがあると思っている。県の中でやるべきこと、言わなければならないことがあり、まだわたしには役目があると考えている」と専門の農業分野での地域振興、さらに中山間地対策などへの強い思いを述べている。

 村松後援会は来月中旬には、不在の後援会連合会長人事を含め、後援会体制の再構築のため支部役員総会を開く方針。連合会長は前津南町長・小林三喜男氏が勤めていたが死去後、不在で、今井十日町支部長が会長代行を務めている。
 一方、民主系も動いている。すでに関係者が複数に出馬を打診しているが、具体化には至っていない。特に来春の改選は、次の衆院総選挙を視野に入れた取り組みになる。  

 民主は次期衆院6区候補に県議の「梅谷守氏」の擁立を決めており、民主地区票の掘り起こしのためにも地元に市町村議が必要で、同時に県議の議席獲得は必須課題になっている。このため十日町市議や津南町議の民主系は、候補擁立に連日動き回っているが、具体化には至っていない。

 特に今回、与党・自民党の現職2人が再出馬を決めたため、新人擁立の条件が厳しくなっている。両氏ともに若くから県議を経験しているため、「30代か40代の若手」、さらに「女性票獲得を」など、『勝つ候補』の具体化が大きな課題。毎回、擁立を見送っている共産を含む非自民の一般化候補も視野に入れ、関係者は対自民の新人候補を是が非でも擁立する構えだ。

写真・7選めさす村松氏(左から2人目)、6選めざす尾身氏(15日、津南町敬老式で)

10代のまなざし「石澤ほたかさん・津南中等5学年。理系女、広がる思い」  9月19日号
 小学3年の時、自宅の庭先で真っ黒な尖った石を拾った。「なんだろう」。素朴な疑問が、今の理系に通じている。小さい頃から糸魚川のフォッサマグナミュージアムや群馬県立博物館、上野の国立科学博物館などに家族でよく行った。庭先で見つけた石への関心が鉱物図鑑の購入になり、「もっと知りたい」と関心の深まりにつながっている。

 未来の科学者を養成する新潟プログラムが昨年、新潟大学理学部で開かれた。対象は中学・高校生。1コース10人。選抜でその1人に入った。6月から3月までの10ヵ月、毎月1回、新潟大の講義に出席、終了時にリポート発表。「大学の研究室の様子が見られたことは、とても良い経験になりました」。取り組んだテーマは『鉱物とバクテリア』。同世代の知識や学習内容に刺激を受け、「取り組むべき課題が見つかりました」。

 人類誕生のはるか前の古生代「カンブリア紀」の古代生物にも関心が向く。一方で銀河系や惑星誕生など『宇宙論』にも興味を感じている。「今は私より弟の方が詳しいです」。JAXAや筑波研究所にも行った。

 いわゆる「理系女」。それも地学。鉱物や地震に関係する地層など分野は広い。昨年ニュージーランドへ外国研修。ホームスティの家の庭で石英質とメノウが入った石を見つけ持ち帰った。「植物は持ち帰れませんが、石は大丈夫でした」。
 3年前の県境地震で被災したマイホームは、今年6月ようやく完成。「家から星空がきれいに見えます」。庭先の石から、悠久の宇宙へ思いが広っている。         (恩田昌美)

十日町からソロシンガー誕生、西野佑美さん、ネット配信デビュー  9月19日号
 ―あなたは生まれ あなたは生きてた この空の下で あなたの笑顔、会えるように 今も、星に願いを―
 大切な人を失った痛みなどどこか切なさを感じさせる詩を、ちょっとハスキーヴォイスで伸びやかに歌うJ-POP系ソロシンガー・十日町市島出身の西野佑美さん(27)が12日、ネットで音楽配信するT-RECKLESSから「星に願いを」と「大切な人へ」の2曲をリリースした。J-POP系では市内出身の高野千恵に続く新星。西野さんは「今後はネット配信のほかライブ活動もどんどん行いたい」と、新たなステップを踏んでいく予定だ。

 小学校の時から書き綴っていたポエム。高校時代には、同級生の死から受けた心の痛みを詩に綴った。その詩を元に何度もアレンジを加えながら発表したのが「星に願いを」。また「大切な人へ」は、多くの人との出会いや別れの中で、本当の人の優しさや支えがあることを知った気持ちを表した。
 声の低さから、小学校時代は音楽の授業は嫌いだった。しかし、ひとり家で歌うことは好きだった。そんな体験を積みながら地元高卒業後、一端はブライダル専門学校へ進んだものの「やっぱり歌いたい」と上京。これまで舞台ミュージックやバンド活動、ゴスペルなどで活動。
 今年6月からT-RECKLESSに所属し、インディーズ専門オンライン販売として音楽活動に取り組んでいる。価格は1曲当たり250円。2曲とも視聴もできる。アドレスはhttp://t-reckless.com/。

「津南の天然水」、地元で発売開始、代理店2社  9月19日号
 ◎…全国で毎日7万本余が売れているファミリーマートの『津南の天然水』。取水地・津南町の要望に応え、ファミリーマートの子会社で、町内見玉の製造工場で商品化している現地法人「クリアーウォーター津南」は、地元事業所2社と代理店契約を交わし、地元用商品のオリジナルラベルを製作し、代理店契約先などで先週末から販売を開始している。地元代理店では、販売する小売を求めており、全国人気の「津南の天然水」が地元で手に入ることとなり、住民の関心が集まっている。

 ◎…地元代理店は、ガソリンスタンドや石油製品、米など農業関連企業の「大阪屋商店」(桑原健次社長)と特産販売の「フジミヤ」(藤ノ木陽一社長)の2社。クリアーウォーター津南から直接商品を仕入れ、自社小売のほか希望小売に卸している。商品はファミリーマートが全国のコンビニで販売する550_gのペットボトルで販売価格も同じ100円(税込)。フジミヤでは今週末、直営の津南観光物産館で「津南の天然水」の試飲コーナーを設け、アピールする計画だ。小売販売の問合せは両社へ。大阪屋商店рO25‐765‐2320、сtジミヤ025‐765‐2823。

子たちの自主性、住民交流で育む、三箇地区と鎌倉小  9月19日号
 ◎…子たちの自主性を、体験を通じて育てる実践教育に取り組む横浜国大付属の鎌倉小学校4、5年生26人が13日3日間、6年前から交流する津南町三箇地区で体験プログラムを行った。同地の秋祭りと重なり、小学生は地元の子たちと共に御輿を担ぎ、地域内を「わっしょい、わっしょい」と元気に練り歩いた。今春の田植えにも参加した斉藤雄生君(10)は「お祭りも楽しかったけど、サツマイモやゴボウ掘りなど野菜作りの大変さを知りました。もっと三箇が好きになりました」と笑顔を見せた。

 ◎…鎌倉小は社会科に農業体験を組み込み、同地区で体験交流プログラムを継続実施する。今回は自主参加の26人が地域の農家を訪ね、農作業体験や昼食交流で雪国の生活の話などを聞いた。御輿巡行では各所で振舞いを受け、ジャガイモ煮など手作り料理に「おいしーい」と歓声。村上和香奈さん(11)は「朝散歩の時、とっても空気がきれいだった。自然豊かな三箇の冬も体験したいです」。同行の4人の先生も御輿担ぎに参加。小笹雄一教諭(38)は「お祭り参加で、地域の皆さんとの交流ができ、子どもたちは良い体験ができた」と話す。プログラムでは自主性を重視し、鎌倉からすべて各駅停車の列車で来た。大切にし、自分たちでの取り組みを大切にしている」と話す。   

 ◎…受入れの三箇地区都会との交流を進める会(恩田稔会長)では「今度、首都圏などの先生を招き、この地を体験してもらい、受入れを進めたい。町には地域おこし協力隊をお願いし、事務局体制を整えたい」と話し、閉校4年目の校舎活用を地域振興に結びつけたい方針だ。同会では三箇校舎の宿泊施設改修と温水シャワールームの整備を求めている。
                                     

インサイドリポート「中学生の学力低下、何が原因か」  9月12日号
 市町村立中学校の学力低下が深刻だ。学年が進むにつれ学力が県平均、全国平均を下回る傾向が続く。一方、地域唯一の中高一貫校・県立津南中等教育学校は、学年を経るごとに学力向上が見られる。何が違うのか、教育現場に聞いた。『学力だけが中学校生活ではない。社会で生きる人間性こそ大切』、当然の指摘だが、今回は毎年4月実施の『全国標準学力検査(NRT、小学2年〜中学3年)』と『全国学力・学習状況調査(中学3年対象)』を通じて検証する。今回は、「同じ地域に暮らし、進む中学校が違うだけで、将来に影響する学力差が出ていいのか」、この視点でリポートする。

 先月30日。津南中等校は毎年実施のオープンスクールを開いた。十日町地域、南魚沼・魚沼、上越市、栄村などの小学校33校から子ども達、親など250人が来校した。配布資料で今春実施の『全国学力・学習状況調査(中学3年対象)』の同校の速報値を公表した。
 基礎知識を問う国語Aは平均正答率89・7%(県79・5%、全国79・4%)、数学Aは88・4%(県67・9%、全国67・4%)。応用力を問う国語Bは68・4%(県50・3%、全国51・0%)、数学Bは80・1%(県59・8%、全国59・8%)と高い数値だ。
 この学習状況調査は、各市町村教育委員会の判断で公表するが、十日町市と津南町は今月末の教育委員会で協議。栄村は村教委の協議で公表しないことを決めている。

 同時期に実施の『全国標準学力検査(NRT、小学2年〜中学3年)』結果を十日町市は毎年、市議会総務文教常任委員会に市平均を報告。学習状況調査結果と同じ傾向という。津南町は公表しないが、調査結果の傾向は似ているとする。
 傾向では、中学1年は全国・県平均を上回っているが2年、3年と進むに従い学力が低下し、3年では全国・県平均を下回る科目も出ている。中学入学時の学力が伸びるどころか、下降線をたどっているのが実情だ。
 なぜ中学段階で、学年を経るにつれ学力低下するのか。一方で学力向上する中高一貫校。義務教育課程の学習内容に課題があるのか、教員指導体制が違うのか。地元教育委員会は、この現状をどう見ているのか。
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 十日町市は3年前から学習支援の『放課後寺子屋塾』をスタート。現在、市内小学14校、中学4校で実施。今春から新たなに『英語寺子屋塾』を小学生・中学生対象に2会場で実施する。「自宅学習の習慣づけの一環」(蔵品教育長)と位置づける。今後全市での実施をめざすが講師確保が課題。さらに授業の学習支援員を確保したいが、「財源と人材が課題」が現状。学力低下は、「高校全入」の現実があり、「競争感が乏しく、目的意識が希薄になっている」と見る。

 津南町は、今年度から保育園―小学校の一貫化をめざし、町教委に保育行政を移管。障がいを持つ子たちのサポートや保小連携を強める。学習支援員を全小学校に1人配置し学習サポートにあたる。中学校への配置はなく学習支援が手薄な現状。「人材確保と予算が課題」(桑原教育長)だ。学力低下は「詳しく分析した経緯はないが、学年を経るに従い学ぶ意欲が薄くなっている。向上心、夢をどう抱けるか、そこが重要だ」と話す。

 一方で蔵品教育長、桑原教育長が口を揃えるのが『当地域は教員確保困難地域』という言葉。「原因の一つは地元出身の先生が少ないという現実。4年前から『魚沼枠』制度がスタートした。ぜひ教員にチャレンジしてほしい」(蔵品教育長)。校長経験者の桑原教育長は「子ども達は、目の前に立つ教員から大きな影響を受ける。当地は経験の浅い先生が多く、2年前から経験6年以下の先生をサポートする教育指導主事を置き各学校を回っている。先生をフォローし、それが子どもたちへのサポートにつながると信じている」と話す。

 教員数では新潟県は40人学級を基準に県立学校「2・3人」、市町村立「2人」と差がある。だが県立の場合、学習支援員や学校支援員などの配置はない。学力問題で中学校現場からは「地元の高校の魅力が低下している。特に十日町高校。さらに勉強したいという進学先としての魅力に乏しい。国立理系や医学部コースなど、特色化が必要だ」との声もある。
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 中学校課程で、学年と共に学力向上する津南中等校はどうなのか。
「学習サイクルを徹底することで、毎日の学習を自覚するようになる」、津南中等校の吉原満校長は話す。毎朝10分間の小テストに合格しないと放課後に再テスト。「分からないままにしておかない」ことを徹底する。中高一貫6年間を、1・2年、3・4年、5・6年の3ステージに分け、「節目に校外研修や企業・大学訪問、学習合宿など行い、学習の意義付けにより自分の方向付けが明確になっていく」。

 今年の夏休みには、同校卒業の大学生14人を招き、関心がある先輩を自由に訪ねる講座を行った。「自分たちと同じ6年間を過ごした先輩の言葉は、大きな刺激になったはず」(吉原校長)。高校受験がないだけに学習意欲の持続が課題で、英語検定や漢字検定、数学検定、さらに海外研修などで節目を作っている。
 この結果が、中学3年間の学力向上につながっている、と見られる。さらに、「中学生が同じ校内で、受験生の高校3年生の真剣な姿を常に見ていることは大きな刺激になる。選んで入学し、選ばれて入学してきた自覚を感じているはず」。『勉強をする』校内の雰囲気ができているという。
                  (恩田昌美)

10代のまなざし「大熊葵さん・津南中等校6年」   9月12日号
 まぶたを閉じると歴史ある町並みが眼に浮かんでくる。紀元前後のローマ時代に端を発する避暑地であるイタリア・コモ市。コモ湖周辺は世界中のセレブたちが訪れる地でもある。
 「昨年末から今年にかけ2週間、十日町と友好交流都市のコモ市へ交換留学生として行って来ました。見るものすべてが違っていて、カルチャーショックを受けました」。

 コモの町中で見逃せないドゥオーモ(教会)にも足を運んだ。1396年に建設開始。教会内では1500年代のつづれ織りの壁掛けや1600年代のオルガンなども見学。音楽会に関連したイベントも多い町だった。
 「ニューイヤーコンサートにも連れて行ってもらいました。格式あるすごく古いコンサートホールで、そこでなんと、貴賓席で鑑賞することができたんです。オペラでしたが、よかったぁ」

 英語は得意だったが昨年、学校の語学研修で行ったニュージーランドでは言葉が通じず、大きなショックを受けた。そこで英会話に熱心に取り組み、リベンジでコモ市へ。言葉は通じた。
 「ニュージーランドで日本語教師の仕事があることを知り、すごく関心を持ちました。そしてコモ市では、日本のことを紹介している日本人女性にも出会いました。いいなぁと思いました」
 英語を中心に学ぶ大学をめざし受験勉強中。メイクにもちょっと興味があるが、受験までがまん。
 「英語圏の国で日本語教師になる夢が膨らんでいます」 
                       (村山栄一)

260年前の横根村地図を発見、廃村がよみがえる  9月12日号
 ◎…廃村になった村の260年前の地図を囲み、先人に思いをはせながら出身者たちが集い、かつての村祭りのようにカラス踊りを踊った。津南町の横根地区。秋山郷の高野山に通じる集落で、「五六豪雪」を機に事実上、廃村した。同地に残る「庚申塚」を、当時の様子を知る80代が健在なうちに移転しようと住民が集まり、かつての村行事のように「庚申(かのえ・さる)の日の先月17日、町内の雪国に集い、あの頃のように掛け軸をかけ念仏を唱えた。当時14戸の横根村。当日は出身の6戸から、最年長で81歳の山田一成さん、山田清治さんら14人が参加。40年ぶりに年中行事の一つ「おかねさま」を行い、参加者一堂で手を合わせた。

 ◎…横根に昭和55年まで暮らし、そば屋を営んだ山田進さん(64)が、260年前の集落地図を保管していた。地図には「宝暦7年(1757年)の記載と共に『越後國魚沼郡妻有庄結東村枝郷横根村地所検図』とある。昭和40年代、山田さんの母の生家の横根出身者から譲り受けた。その時、すでに地図は屏風仕立てになっていた。この日の参加者の多くが地図を初めて見た。かつての村の様子を見ながら、昔談義で盛り上がった。山田さんは「当時、よくこれだけの地図を描いたものだ。もう村はないが、貴重な資料として保管したい」と話している。

明日へ「松本創一さん・埼玉から栄村森の秋祭へ」  9月12日号
 この日、森地区は毎年、住民が1人増える。JR飯山線・森宮野原駅。その駅を囲むように広がる栄村森集落。先月30日は森の秋祭り。埼玉から駆けつけた松本創一さん(31)。「この祭りの日には、予定を入れません」。森の男衆メンバーとなり、獅子舞の笛を吹く。
5年前、『緑のふるさと協力隊』で栄村に赴任。1年間の在任中、農家の手伝いなど通じて交流を深めた。「自分を必要としてくれる人たちの役に立ちたい」、その思いで入った栄村。初めての農業。「手伝いに行ったら、その大変さと共に、とてもやりがいを感じました」。

 任期1年はあっという間に過ぎた。充実した日々は、一つの決心を導いた。『村に残る』。
 だが、すぐに現実に直面した。住宅、車、家電などは役場からの借りものだった。さらに仕事の保証もない。
 「手伝い先の農家が『いつでも雇ってやるよ』と言ってくれた。贅沢しなければ生きていける。慣れたとたんに終わるのは嫌だったし、農業を学びたかった」。
 住む家は直接交渉で確保。「これを使え」と家電も村民から提供を受けた。農家手伝いの一方、役場でアルバイト、地元工務店の仕事など、探すと仕事は途切れなかった。『仕事がない』と言われる地域。だが、「移住してすぐは難しいが、1年間の交流があり、村の人が声をかけてくれた。農業も大工も好きだから続いた。東京に戻るよりも仕事がある」。地元の消防団にも入った。
 定住2年目の12月。大学時代の学友と婚約。翌年春に女性が住む埼玉へ転居することになった。そこに、あの長野県境地震が栄村を襲った。 

 春まだ浅い3月12日震災発生。消防団員として村内警備にあたった。大きな被害、多くの被災者。「村を出ていくわけにはいかない」。埼玉への転居を延期。工務店で被災住宅の復旧にあたる。「不謹慎かもしれないが、あの状況は、自分が村の人のために役立てる、恩返しができる、これは自分に与えられた役目じゃないかと思いました」。その年の12月。思いを残しつつ、栄村を後にした。
     ○○
 「おー、元気だったか」。翌年春に姿を見せた松本さんに、村民から声が飛ぶ。田植え、草取り、稲刈りなど集落行事や世話になった農家手伝いに『里帰り』。土産は、栄村で学び、自作した野菜など。「まだまだだなぁ」、村の人に笑顔が広がる。
8月30日、森の秋祭り。いつものように揃い法被を着る。『みのり会』の文字が嬉しい。緑の協力隊時代からもう6年になる。獅子舞の囃子笛の練習は、録画DVDを見て練習。もうすっかりお囃子のメンバーだ。

 秋祭りが近づくと連絡が入る。『今年も数に入ってるから、よろしく』。だから、この日に予定は入れない。「声をかけていただける限り来ます。呼ばれなくなっても行きますけどね」。
             (リポート・渡辺加奈子)

元気な掛け声、世界に、津南で巡回ラジオ体操  9月12日号
 ◎…NHKラジオで全国へ、さらに世界に生放送される「特別巡回ラジオ体操」が7日、津南町で行われた。夏休み以外の特別巡回は年間10会場で開き、中津川運動公園完成記念で今回は津南で実施。あいにくの雨のため津南中等教育学校の体育館を会場に行い、第2体育館も使い約9百人が参加。午前6時に開会し、本番までの30分間で事前練習。おなじみの多胡肇さんの司会指導で、ピアノ・幅しげみさんの軽快の演奏に乗り、体操指導の天井澤愛里沙さん、清水沙希さんがステージで体操。6時半ぴったりに中継が始まり、津南の紹介も流れ、司会の多胡さんは「河岸段丘の地形で有名な津南町から…」と紹介。参加者の元気いっぱいの掛け声が全国、世界に流れた。 

 ◎…町内駒返りから参加した石沢泉さん(63)。「なかなかラジオを聴きながらの体操はできませんが、こうして皆で体操するのは楽しいですね」と元気に体を動かしていた。小学4年の中沢仁成くん、中学1年の貴大くんの息子2人と船山から参加した明子さん(44)「夏休み、子どもたちは毎日ラジオ体操に出ていましたが、船山はNHK第一が入り難く、いつも録音です。今日は楽しかったです」、仁成くんも「皆で体操すると、気持ちがいいです」と笑顔を見せていた。

ラフティングで婚活、栄村で20人参加   9月12日号
 〇…日本一の大河を使った出会い企画「栄村ラフティング交流会」は6日に開き、男性9人、女性11人の計20人が参加。千曲(信濃)川の絶壁を見上げふれあい、中条温泉トマトの国で温泉、さらにスキー場でバーベキューなど多彩な内容で行い好評。意気投合し2次会に出向く男女もおり、主催の村社会福祉協議会では「婚活の一助になれば」と期待。今後も交流企画を継続予定だ。

 〇…今回の交流企画は村社協に勤務する、20〜40代の復興支援員3人が中心となり準備。「ふれあい交流を考えた時、地元のツールであるラフティングをするのはどうか」と計画を進めてきた。参加対象は25〜45歳までの男女。男性は村内在住者。女性は地元を始め、津南、飯山、十日町、中野など近隣、さらにイベントで栄村に一度来訪して以来ファンになった東京在住の女性も。「1回ラフティングをしたかった」と話す女性参加者も多かったと言う。復興支援員・橋琢磨さん(27)は「復興支援には移住、定住促進もあります。地元にある川で見知らぬ男女が遊びを通し知り合うのも良いと思います。移住に繋がれば一番嬉しいですね」。今後も出会い交流企画を継続する方針だ。

獅子頭で厄払い、水沢で伝統継承  9月5日号
 ○…「うわー、こわいよー」。獅子に頭を噛まれると、その年は無病息災で元気で過ごせるなど、疫病退治や悪魔払いをするものとして信じられている獅子舞が、水沢地区・秋季祭礼の伝統行事として受け継がれている。今年も31日の日、地域の若衆が獅子頭を持ち、「オイヨイ」の掛け声で神社から元気よく飛び出した。

 ○…獅子舞について同地区のお年寄りたちは「子どもの頃にはもうやっていた」と話すが、起源は分からない。今は20代から50代の有志が集う「水沢みこしの会」(大口圭一代表)が受け継ぎ、今年も祭り当日、百軒余りの全世帯を走って回り、頭を噛んで巡行した。しかし、小さな子どもたちにとっては「恐ろしい存在」。頭を噛まれそうになると「たすけてー」と大泣きする姿も。みこしの会では「今後も伝統をしっかり受け継いでいきたい」としている。

新十日町病院に看護学校併設、有望視される  9月5日号
 新潟県が昨年12月にまとめた『看護職員養成施設検討事業報告書』(医師・看護職員確保対策課)によると、「人口10万人当たりの看護職員養成数は新潟県は45・3人で、全国平均56・3人を11ポイント下回る全国41位(平成24年4月時点)として、既存校の定員増や学部増設など共に、看護職員養成施設(看護学校)の新設の必要性を示している。特にこの中で、「魚沼地域の十日町病院等、県立病院への看護職員養成施設の併設について検討を進める」と明記している。

 これを受ける形で6月2日、十日町市の関口市長、津南町・上村町長は泉田知事に看護学校設置の要望書を提出。池田千絵子副知事が受け取ったが、「昨年12月の報告書に十日町病院等という表現があり、地元として自信を深めている」と、両市町長ともに改築着工した新十日町病院への看護学校併設が有望と受け止めている。
 要望書では、「県内7つの2次医療圏の中で、人口10万人当たりの医師数が最も少ない魚沼医療圏に十日町圏域は属す」と現状を訴える。さらに「十日町圏域は看護職員養成施設の空白地域」と、医療スタッフの人材育成の必要性を強調。要望書では「県立十日町病院に併設、あるいは隣接の形で設置を」と看護学校設置を強く求める。

 改築着工した十日町病院に看護学校を併設となると、課題はさらなる用地確保。新病院建設の構想段階で、十日町市は駐車場確保で隣接する新潟地方裁判所・十日町簡易裁判所の用地化に取り組んだ。だが、県立病院で初の地下駐車場が実現し、この用地化は白紙に戻った状態。一方、十日町市は新病院構想の段階から「看護学校の併設」の必要性に取り組み、用地確保を並行して取り組み、隣接地の用地化交渉は継続している。

 地元の尾身県議は「昨年の県の報告書の通り、十日町病院に併設で看護職員の養成施設を計画するのは、自然の形だ。その用地確保に取り組みたい」と話す。同様に関口市長は「地元で人材を育てることは、若い人の流失を抑えることに通じる。看護学校設置を県にさらに強く求めていきたい」と話している。

10代のまなざし「阿部京介さん・十日町市・憧れの池田選手」  9月5日号  
 真っ黒に日焼けした肌が、夏の成長を物語る。先月行われた5日間かけ地域を歩く『越後妻有100`徒歩の旅』に3年連続で参加。
 「3つ年上の姉も3年連続で歩いたんです。その影響かな」。
 実はリベンジを期しての挑戦。4年の時は無事完歩したが、昨年は3日目に熱中症で倒れ歩き通すことができなかった。
 「悔しくて涙が出ました。情けないなって」。
 失敗を糧に、時間を見つけては歩き体力づくりに取組み、今回は13人の仲間と無事にゴール。
 「ちゃんと練習して本番に挑む大切さを知りました。一緒に歩いた友だちは、大人になっても仲良くなれると思います」。

 今春から野球を始める。父の恭之さんは草野球チーム『ピストンズ』の監督兼選手で、幼い頃からよく一緒にキャッチボールをしていた。
 「打った時の開放感や、フライを捕った時など、コーチにほめられると嬉しくて、もっと頑張ろうと思っちゃいます」。
 参加する西小ファイブのスローガンは『今、頑張らず いつ頑張る!』。甲子園でベスト4入りし夏を湧かせた、日本文理高の池田貴将選手が在籍していたチーム。
 「試合はずっと見ていました。池田選手はみんなの憧れです」。

 今期のチーム成績は6月の若獅子旗3位、8月の市長杯2位と登り調子。小学ラスト大会は、今月7日の中央カップ。
 「みんな、最後の大会は優勝をと張り切っています。たくさん思い出を作りたい」。           (石沢修一)

さらに広域化、津南中等校オープンスクールに250人余が  9月5日号
「夢の実現」を目標にする津南中等教育学校(吉原満校長、446人)のオープンスクールは先月30日に開き、魚沼エリアを始め上越市、長野・栄村などから33校(昨年37校)の児童百人余が来校。公開授業を見学、国語や英語など体験授業に参加し、校風の一端を体感した。
 
 全体説明会で吉原校長は開校9年目を迎え「まだ若い学校だが、卒業生を3回出し形が整ってきた。普段の勉強や生活など、のびのび自由に生徒は自分を成長させている」と話した。
 魚沼エリアからの入学者が増加傾向にある同校。現在は47小(うち魚沼13小)出身者が通学、広域化が進む。公開授業を見た塩沢の5年男子は「将来は文章を書く仕事をしたく受験じゃないけど見に来ました。英語は大変そうだけどやりがいがありそう」。地元津南の6年女子は「運動より理科など勉強が好きなので、この学校ならば自分の幅が広がると思います」と興味深そうに語った。

 なお同校の来年度入学試験は12月に願書受付を行い、試験は1月10日、合格発表は18日。定員80人。昨年の倍率は1・10倍だった。

北野大塾、津南で開校、軽妙な語りに大爆笑  9月5日号
 テレビや新聞などメディア露出も多く津南縁が20年余の淑徳大・北野大教授が塾長、龍ヶ窪の水質調査に関わり津南ファン歴30年余の新潟薬科大・及川紀久雄名誉教授が副塾長を務める「北野大塾」が先月30日に開講。ゲスト講師に見附市出身で元日本テレビアナウンサー・松永二三男淑徳大教授を招き行い、会場の竜神の館には満員の70人余が参集し盛況だった。北野塾長は「講演と違い塾は参加者と同じ目線で語り、人間的な形成にも携われる。刺激のある塾にしたい」。及川氏は「住民の方と直接触れ合える機会で私も楽しみ。同じ目線で津南の方と話題を共有したい」と話す。

 北野、及川氏は小林三喜男前町長と交流が長く、アスパラ収穫体験などで毎年来町。「津南の良さを地元の方に知って貰いたい」と開塾。謝礼は地元農産物や津南産コシヒカリなど現物支給で、主催の上段地区連絡協議会(根津勝幸会長)が旬の特産物を届ける。初回は北野、及川両氏は江戸時代の学者・貝原益軒の『養生訓』をテーマに食と健康について対談。「健康のため食の他に必要なのは運動、もうひとつは心の生きがい。生きがいは『今日行く』(教育)と『今日用がある』(教養)の二つが大事」とダジャレ混じりで話すと会場は爆笑。一方、及川氏は「例えばワサビを刺身に付けるのは寄生虫アニサキスを殺すためのもの。伝統には意味がある。でも健康のためといって夜9時以降は食事しないと方が良いといっても、できないよね」とまた笑いを誘った。

 同塾は年3回程度の開催を予定。第2回は元NHKアナウンサーで軽井沢朗読館・青木裕子館長を講師に11月に行う計画。地元小学校に青木講師が訪問し朗読の体験学習、夕方から住民向けの塾を開く方針だ。

明日へ「田村陽一さん・平和の森作詞で最優秀賞」  9月5日号
 「愛と平和いつの時代でも夢と希望を語り合おう…」。昭和20年8月1日夜。長岡市の空にB29の大群が現れ、爆弾を次々に投下。1485人の尊い命が奪われた。歴史に残る、長岡空襲である。その慰霊として今年20回目を迎えた「平和の森コンサート」が7月31日に開かれ、公募で選ばれた記念曲が発表された。その歌詞を作詞、最優秀作品を獲得したのが十日町市在住の田村陽一さん(61)。フォークを歌い、フォークに生きた半生。「これからが本格的な出発」とも言う。
     ○
 リュックサックに毛布を詰め、ひとり飯山線に乗った。中学3年の時。向かった先は岐阜・中津川。フォークシンガーが一堂に集まり、若者ら5万人が集まった第3回全日本フォークジャンボリー。反戦歌などが多かった。「体が震えた。学生運動のデモ隊が雪崩れ込んだりして、もう何もかもすごかった」。十五の眼に写った衝撃だった。
 フォークとの出会いは、そのフォークジャンボリーに行く少し前のこと。年上の友だちからフォークの神様と謳われた岡林信康を紹介され、「山谷ブルース」を聞いた時。メッセージ性の強い歌。「ストンと歌が心に入った。俺も唄いたい」。
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 多感な22歳の昭和50年、思いが募り十日町駅にほど近い高田町にフォーク喫茶「あびい・ろーど」を開店。コンサートなども企画し、自らも唄った。店はフォークやロック好きの若者たちの「溜り場」となった。歌仲間にオリジナル曲を提供し、プロへの登竜門とも呼ばれた「ポプコン」で最優秀作詞賞を受賞したこともあった。70年代のひとつの地域の象徴としての店は9年間続いたが、フォークの趨勢と共に静かにその火が消え、自らも殻の中に入っていった。
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 25年ぶりにギターを抱えたのが55歳。秋山郷・萌木音楽祭に自作の歌を引っさげて唄った。音楽を続ける同世代の姿を見て、刺激を受けたからという。
 30歳までに170曲余りの歌をつくったが、過去の作品は「全部捨てた」。新たな出発への気構えだった。「やっぱり俺は歌が好きだ。止められない」。
 4年前、生命の源である水に関係した内容の作品を募集する全国展「ざぶん賞」で優秀賞を受賞した中条小児童の詩「海の色が青いのは」に感動、曲を付けて発表。また昨年は小千谷市出身の詩人で英文学者・西脇順三郎の作品に曲を付け同市で披露、さらに童謡詩人・金子みすゞの生誕110周年に合わせ、みすゞ作品を歌にしてCD化するなど注目を集めた。
     ○
 長岡・平和の森コンサートを契機に、いま9編の「平和の森の詩(うた)」制作に取り組んでいる。生きている喜びを表す「平和のうた」や、忘れない遠い日の思い出をテーマにした「あの夏の記憶」、ふるさとに響く鐘の音を描いた「鐘供養」など。
 「10月には年金受給者になるよ」と笑うが、「益々詩づくりに専念できる。できれば、歌い手に作品を提供していくようにしていきたい」と話す。詩づくりに意欲を燃やす第2の人生は、これからがスタートだ。

ありがとう中条小学校、旧校舎とお別れ会  9月5日号
 「長い間、ありがとう」。50年の歴史を刻み中越地震で被災した教室棟の解体工事が始まる十日町市立中条小(高橋しげこ校長、児童175人)で30日、旧校舎へのお別れ会を開き、子どもたちが壁や床などに感謝のメッセージを書いて別れを告げた。来春、卒業を迎える6年生の教室では、「5年5ヵ月間、ありがとう」と記した壁の前で記念撮影する姿も見られていた。

 建て替えは、昭和40年に完成した教室棟。中越地震で大きな被害も受けた。お別れ会は児童や職員らから「校舎にメッセージを書きたい」と声が出て、学区1100戸にも呼びかけて計画した。
 実行委員長の田村清晴さんは「児童の『ありがとう』の言葉に胸が熱くなった。その気持ちを新しい校舎にも抱き続けてほしい」と話し、卒業生の渡邊真人さんは「3年生の時に新潟地震があり、土壁でとっても怖かった。当時のトイレは怖くて入れなかった。今の校舎になって屋上に上がって見た景色が忘れられない」などと木造校舎時代からの思い出を語った。

 児童たちは教室や廊下、階段まで「ありがとう」などと書き込み、学年ごとに校舎への思い出も語った。6年の水落健太郎くんは「4年の時に2分の1成人式をして、家族からの手紙に感動したことを忘れられないです」などと話していた。

 児童は29日から仮設校舎で授業を受けており、新校舎は平成28年9月までに完成する予定だ。

熱気、華やぐ、女神輿と女万灯、街に繰り出す  8月29日号
 「まつりの主役はわたしたち」―。女万灯が十日町おおまつりで、女御輿が津南・熊野三社まつりで繰り出し、掛け声と熱気に加え、ちょっぴりお色気も振りまきながらマチを練り歩いた。沿道からは「男衆に負けてないよ」「とっても華やか。頑張って」と声援が飛んでいた。
    ▼▽
「女たちの力で十日町おおまつりを盛り上げたい。里帰りした人たちからも祭りを楽しんでほしい」と平成24年に有志が集まって結成した女万灯の会・白百合(小林範子代表)。25日午後6時過ぎ、集まったのは「白百合」と染め抜いた揃いの衣装を身にまとい、髪を結い上げねじり鉢巻き姿でいなせに決めた総勢60人余り。「オイヨイ、オイヨイ」の勇ましい掛け声で、2時間交代なしで中心街を練り歩いた。
小林代表は「これまでで一番キツかったが、皆いきいきと担いでいた。今後も楽しかったと言ってもらえる会にし、継続していきたい」と息を弾ませながら熱意を語った。
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 一方、津南町の熊野三社秋季祭礼の名物「女神輿」は27日に実施。そろいのはっぴとねじり鉢巻き姿の女性51人が重さ90`余の神輿を担ぎ、中心街を4時間余りかけ巡行。大雨にも負けず「ソイヤサ」と粋で力強い女性パワーを見せつけた。
 30年の節目を迎えた女神輿。最近は、幼い頃に見た姿に憧れて参加する若い女性も増えている。最年少の風巻珠理さん(18)は「母がずっと担いでおり、誘われて初挑戦です。とっても楽しいです」。最年長の武田奈津子さん(45)は今年で引退。「13年続けましたが今回で最後。今後も女性の力で津南を盛り上げてほしいですね」。世代交代を重ね、新たな歴史を刻み続ける。

熊対策、決め手を欠く、津南で女性負傷、「生息調査が必要」  8月29日号
 熊(ツキノワグマ)たちは、なぜ危険を覚悟に人家近くまで出没し、人に危害を与えるのか。新潟県内の熊の生態を調査する長岡技術科学大の山本麻希准教授は「食料のブナが今年は凶作で、今後もさらに出没の可能性もある」と指摘し、「河岸段丘地の津南町は、段丘のへりに林がある、その林が姿を隠す移動ルートになっている」と地形的な理由をあげる。一方、新潟県鳥獣保護員で津南町議の中山弘氏は「生息地だった苗場山麓を切り開き、獣が暮らす山を人里近くにしたのは人間たち。野生と人の暮らしが近くなっている。上手な付き合い方を考える必要がある」と話す。今月25日早朝、出会いがしらと見られる人と熊の遭遇があり、津南町の70歳女性が熊に襲われ、骨折など重傷を負った。「頭数が増えている」、一方で「日本国内的には減少傾向。共存の道を探るべきだ」の見方もある。関係者の意見を聞いた。

 25日朝5時半頃、津南町駒返りの石沢トミ子さん(70)は、いつものように自宅から県道を倉俣方向に散歩に出かけた。山側が林になっている場所だった。夫・二三男さん(71)によると、「突然、横か後ろから黒いものが覆いかぶさってきて転んだ。熊と分かり死んだふりをしたら、居なくなったという。いきなりの出会い頭だったようだ」。この事故で石沢さんは左肩挫傷、左足大腿部裂傷、左足腓骨骨折などで全治3ヵ月の重傷を負った。クマは体長1・5b余りだった。現場から5百bには人家があった。
 町内では人家近くでは今月4日、津南町役場から150bほどの民家の軒先5bのトウモロコシ畑が荒らされている。なお今回、石沢さんが襲われた現場付近では、4年前にも男性が襲われ、軽症を負っている。

 現場には、人目につかない段丘地にトウモロコシ畑があり、今月13、14日には被害要請を受けて県猟友会中里分会がワナを仕掛け、2頭を捕殺。22日も同津南分会が1頭を捕殺するなど、熊出没のルートになっている。
 県猟友会津南分会の大口友一会長(67)は、熊の習性を強調する。「味と場所を覚えており、必ずまた出る。この時期の出没は当然の状況で、熊が行動する朝と夕は林のそばに行かないこと。住民の警戒意識を高めることだ」と日頃からの注意を促す。

 一方で山の食料はどうなのか。熊が好むブナは昨年豊作だったが、今年は凶作が予想されると指摘する新潟県自然環境保護員の中沢英正氏。「豊作の年は子の出産数も多い。生息する山奥のドングリやクルミ、クリなども凶作だと、子連れ熊が食料不足で山から下りてくる可能性がある」と山の幸の出来を心配する。

 新潟県の熊の調査に取り組む長岡技術科学大・山本麻希准教授によると、3年前のブナ豊作年に生まれた熊と昨年繁殖の親子の出没が目立つという。「秋のエサ不足が深刻になれば、さらに大きな熊が山から下りてくる可能性がある」という。人家近くに出没する津南特有の事情もある。河岸段丘ぞいに林が伸びる『段丘林』が熊の通り道という。「GPSの追跡調査で確認している。集落への進入を防ぐには段丘林を刈り払いするなどで、熊が通るルートを断つことができる」と話す。さらに朝夕の散歩などには「熊に存在を知らせる音を出すこと。単独より複数で行動すること」なとどアドバイスする。

 熊の行動範囲が広がっているのか、野生と人里の距離が近くなっているのか、出没が増える秋を前に対策が求められると共に、熊生息の実態調査が求められる。

写真・熊と女性が遭遇し、負傷した現場。前方が倉俣方向。

明日へ「渡辺好博さん・ちょんまげ姿、全国を徒歩で縦断」  8月29日号
 「これは織田信長がしていた『茶せんまげ』。日本文化の一つです」。髷(まげ)だけではなく、姿そのものが「SAMURAI(サムライ)」の渡辺好博さん(34)。6月15日、北海道・宗谷岬を出発、日本縦断の旅に出ている。21日、国道117号、十日町市田沢で出会った。「永住権の関係で11月までに、ニューヨークに帰らなければならないんですよ」。

 18歳で出生の地、長崎を出てアメリカに渡った。ハリウッド映画に刺激され俳優を志望。語学学校から州立短期大に進み、編入でハンボルト州立大に入る。もちろん「演劇科」。渡米後すぐに出会ったのが、同州立大演劇科のジョーン教授。妻のレベッカさんは我が子のように世話をしてくれた。
 以来16年余りの交友。そのレベッカさんが昨年1月急逝。「ちょうど日本に来ていた時期で、フェイスブックで知り、とてもショックでした」。
 65歳だった。『人生に意味を見い出しなさい』、『人生の価値は自分で決めなさい』、『あなたは、あなたらしくていいのよ』。
レベッカさんの言葉が次々と頭を過ぎった。彼女の人生を知りたい、その思いがニューヨークから彼女の墓があるカルフォルニアまで歩かせた。6ヶ月で6千`を歩き、彼女の墓に参った。
 「人生に意味を見い出しなさい、その言葉通りでした。自分を見つめ直す機会になりました」。

 ニューヨークの永住権は2007年取得。抽選枠があり、応募から1年後に永住権(グリーンカード)交付決定の知らせを受けた。日本とニューヨークを行き来する生活。それは自ら主宰のパフ ォーマー集団『東京サーカス』の公演活動のため。その旗印は『天下笑一(てんかしょういつ)』。「地域を、国を、世界を笑顔にしたい」。自主映画や俳優出演も行い、公演ではアメリカやヨーロッパ、シンガポールなどを回る。
 
 「なぜ日本縦断?、なぜちょんまげ?、皆さんが聞いてくれます。それが出会いであり、私の姿を見て笑ってくれる、それでいいんです」。世話になったレベッカさんの言葉、『人生の価値は自分で決めなさい』。ならばと、日本を歩いている。
 東日本大震災の被災地、東北全域を回ってきた。「子どもたちは私を見て笑ってくれました。そこから話が広がり、皆さんに笑顔が広がりました」。各所でマスコミ取材を受け、警察から職務質問を受けることもたびたび。

 ちょんまげ。今も所属するニューヨークの日本男声合唱団が大リーグ・メッツ開幕戦で国家合唱に招かれた時、「日本文化を知ってほしい」と自毛で作った。以来ちょんまげ姿で通している。
 「ゴールは生まれた長崎です。そこには母がいます。全く親孝行をしてこなかった私ですから、歩いて母の所に行き、これまでのお礼を言いたい」。長崎到着は10月末を予定するが、「永住権の関係で間に合わなかったら、また挑戦します」。
 一日50`余を歩く。侍衣装の懐には、レベッカさんの小さな遺骨が入っている。「恩返しを込めています。こんな私を見て、若い人たちが自信を持ってくれたらと思います」。いま、埼玉から東京へ歩いている。
              (恩田昌美)

10代のまなざし「関口友基さん・十日町2年」 50秒の世界に挑む  8月29日号
 7月の大会でチームメイト2人に抜かれた。「悔しかったけど、よしっ、と思いました」。それまでチームトップだった自己ベストは51秒41。仲間とめざす目標への思いが、さらに強くなった自分を感じた。
 400b。陸上短距離、『瞬発力と持久力』の相反する走力が求められる。3年生がぬけ、6月から十高陸上部・短距離部の部長に就き、男女40人余をまとめる。

 『本気にならなければ、強くなれない。誰かが本気にならないと、皆が本気にならない。自分がその誰かになろう』。部長就任が決まった時、自分に言い聞かせ、今もいつも心がけている。
 この夏の合宿でインターハイ出場選手と共に走った。「違いを間近で感じました。常に考えている、自分に不足していると感じました」。考える陸上、それは『自分を客観視する』ことでもある。刺激になった夏合宿だった。

 小学6年の担任、瀧澤慶太先生との出会いが、これからの歩みを決めた。パラリンピック出場の障がい者アスリートのサポート選手として出場した経験を持つ瀧澤先生。「スポーツのあり方、人としてのあり方など多くを学びました」。深く、大きく刻まれた思いは、一つの目標を作り出した。「作業療法士をめざします」。

 今秋、さらに目標を掲げる。400b、50秒台のメンバーと「400b×4人」で北信越大会出場。そして来年はインターハイ出場。 「仲間との出会いが、いまの充実した時間を生んでいます。この仲間たちと全国をめざします」。
                 (恩田昌美)

品質最高、わさび栽培で成果、全国マイスター鈴木さん太鼓判  8月29日号
 3年前から試験田での「わさび栽培」に取り組む地域の住民グループは21日、栽培儀受注指導を受ける全国わさびマイスターの鈴木丑三氏(82・津南町出身)が現地視察し、順調な生育を確認した。試験収穫したわさびを見て鈴木氏は、「予想以上の素晴らしい出来だ。この色がいい。このまま市場に出荷しても高い評価を受けるだろう」と出来のよさに驚いていた。

 わさびの試験栽培は、栄村北野の北野天満温泉敷地内での湧水を活用し、約30平方bの試験田を作り、技術指導する鈴木氏が市場評価が高い登録品種を栽培している。昨年5月に植栽した「登録3号」を200本余り植え、冬季は簡易な雪よけカバーをつける程度で管理し、今秋の初収穫を予定している。
 試験収穫したわさびは、商品となる茎部分が10a余に育ち、緑色が鮮やかだ。鈴木氏は「この色合いがいい。なかなかこの色が出ない。いいわさびができている。秋の収穫までにはさらに茎が伸び、さらによいわさびになるだろう」と、良質なわさびが育っていると太鼓判を押している。

 全国各地へわさび栽培指導に出向き、最近では和歌山、奈良、熊本での栽培指導に取り組む鈴木さんは「この地域は雪深いだけに、良い水が湧き出ている。わさび栽培の適地だ。津南町、十日町市、そして栄村が連携して取り組めば、一大産地になるだろう。生まれ故郷への恩返しを込め、私が持つ技術のすべてを提供したい」と積極姿勢を見せ、地元の意欲的な取り組みに期待している。

妻有のもてなしと自然に感動、ツールド妻有、サイクリングで街づくりも  8月29日号
 ◎…大地の芸術祭作品で2006年スタートした「ツールド妻有2014」は24日、全国からの6百人余が、十日町市と津南町エリア120`を自転車で挑戦、芸術作品地を結ぶアップダウンコースを走りぬけた。埼玉・川口市の増田啓介さん(41)は中学1年・たまさん(13)と親子出場。「自転車を始めてまだ1年ですが、親子共々どのくらい走れるか自分に挑戦です」と、野越え山越えの自然たっぷりのコースに果敢に挑んだ。

 ◎…自転車のサイクルスポーツは人気が高まり、全国各地でツーリングイベントがある。9回目のツールド妻有、募集後すぐに定員越えの人気。大会前夜、ミオンなかさとでのプレイベントで、ツールド妻有記録映画「名前のない道」の企画提案者で同実行委員会の伊藤嘉朗氏は「芸術祭の作品と作品の間の風景が実は素晴しく、自転車でゆっくり見ながら走る、これが最高。さらに地元のもてなしに感激する参加者が多い」と話す。

 ◎…同なかさとがスタート・ゴール。120`を早い人は5時間余で走破。「ツールド・フランス」の名物応援団で、サイクリング界での知名度抜群の『悪魔おじさん』。真っ赤のスポーツコスチューム、頭に2本の角、お尻に尻尾。「フランスのパクリです。昨年からこのスタイルで出場しています。妻有はすごい。エイドステーション(AS)での地元のもてなしには毎回感動します」、変則なしの真っ赤な『ママチャリ』で120`走破した五泉市からの保志名博さん(56)。急坂や上りコースでは苦しむ参加者を激励。
◎…コース沿いのASでは多彩の食材を用意。ゴールまで13`の松之山・五十子平では、下布川地区の人たちが当地名物「冷汁」や漬物、新鮮キュウリ味噌などを用意。坪野の佐藤悦子さん(72)は「喜んでもらって嬉しいね。ありがとう、美味しかったよの言葉が嬉しいですね」。五十子平AS代表の小野塚建治さん(50)は「参加者と交流できるのが楽しい。地元も楽しみにしている。この松之山の自然を満喫してほしいね」。坂を上ってくる参加者に笑顔で声をかけていた。

 ◎…今回の同妻有には、NPO自転車活用促進研究会の小林成基理事長も参加。前夜イベントでは「ここまで地域の人たちを巻き込めるツールド妻有は素晴しい。スイスのチロルは車が入れない観光地が多い。そこを自転車で観光する人が増えている。妻有は自転車で走るのに適している」と話し、そのためにもバスなど公共交通の充実と車道に自転車レーンの設置を進言する。一方、自転車による地域おこし事業に取り組むジャーナリストで自称『自転車ツーキニスト』の疋田智氏は「瀬戸内の尾道と今治を結ぶ島波街道の自転車レーンがすごい人気。外国から多数が訪れ、世界4大サイクリングロードになっている。妻有もこの自然環境を活用したサイクルロードができる。信濃川流域のロードも面白い」など、サイクリング活動での新たな地域おこしの可能性を話した。  (恩田昌美)

ほくほく線で「お化け屋敷列車」  8月29日号
 ○…「出たー、お化けだー」。夏休みに子どもたちから楽しんでもらおうと、北越急行と共立観光とのコラボによる『お化け屋敷列車』が24日、六日町駅―まつだい駅間で運行。乗車した子どもたちは「うわー」「きゃー」と絶叫をあげながらも楽しんていた。

 ○…『ぼくらの夏休み救出作戦』と名付けた夏休み特別企画。お化け列車にさらわれたほくほく線イメージキャラクター・ホックンを、ミッションをクリアーしながら救出する内容。親子づれら30人余りが参加した。電車は2両編成で、1両目は窓をカーテンで遮光。暗闇の中、懐中電灯を手に子どもたちが通るとお化けに扮した地元美術学校卒業生らが襲いかかり、電車内は阿鼻叫喚。それでも復路は子どもたちとお化けが仲良く交流し、全員が無事に「帰還」した。子どもたちは「怖かったけど、とっても面白かった」と苦笑い。同コラボで10月末には『ハローウィン列車』を企画したいとしている。


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