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2010年06月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
北野温泉湧水で小水力発電、毎分6トン活用、8月稼動か  6月25日号
 毎分6dもの大量の水が湧く栄村北野天満温泉の「北野温泉湧水」を活用した小水力発電の実証試験が今年、国の事業として行われることが決まった。大量の湧水を貯水タンクに貯め、その落差を活用して発電する計画だ。実証試験のため発電は3百ワットと少ないが、このシステムでの発電が実証できれば、今後さらに大きな発電システムも可能となり、今回の実験に関心が集まる。
 

 北野天満温泉は、県境を流れる志久見川の上流の支流、北野集落わきを流れる北野川わきに平成3年、ボーリングで温泉が湧き出た。同時に大量の湧水も噴出。当時毎分10d以上の量で19年経過しても毎分6d湧出し、その活用が大きな課題になっていた。
 

 今回の小水力発電は、国の温暖化防止策の一環の「緑の分権改革」事業に関係する小水力発電事業で、長野県内10箇所の候補地から野沢温泉村と共に選ばれた。国事業を県委託で行い、事業費(約4百万円)はすべて県負担だ。
 

 計画では、設計プロポーザルでシステムを決めるが、現在の湧水口にパイプを突け、水圧で貯水タンクまで導水し、1b以上の高さから落水し、水車を回し発電する構想だ。村では「実証試験で発電できるかどうかが、先ず課題。実験が成功すれば、将来的には隣接の植物園に導水し、公園整備をさらに充実したい」などと話している。事業は今年度事業で8月中旬には稼動する見込み。来年度には村に譲渡(有償)される。

津南出身の100歳の現役画家・高橋勉氏、ふるさとで個展  6月25日号
 来月で満100歳になる津南出身の現役画家・高橋勉氏の「百寿記念 高橋勉の世界展」が今月12日から津南町なじょもん館で開いている。新潟師範や中国・大連で絵を学び、日本の心象画家・福沢一郎氏に師事し、独特のシューレアリスムの世界を求め、いまも現役で創作活動している。
 

 今回の個展は、来月19日で100歳を迎える記念に開催。高橋氏は2000年に48点、2009年に76点の作品を津南町に寄贈しており、今回の展示の28点は、高橋氏のその年代ごとの節目となる代表作を展示している。
 

 福沢氏に師事し、その代表作となる「飢え」(1954年)は高橋シュールレアリスムの代表作。大連時代を想い、広大な草原の地平線が真っ赤に染まる荒廃感を出した「鵲(かささぎ)の巣」(1972年)、作家・三島由紀夫の自決を想い描いた「或る悼惜」(1970年)、あるいは広島、長崎への原爆投下の悲惨さを想い描いた「黒い雨」(1973年)、さらに創設メンバーでもある第50回新象作家協会展(2007年)出品の、中越地震や世界的な津波災害などを想い描き、話題を集めた「天災一過」など、高橋氏の深い心象作品が展示されている。同展は来月19日まで。津南町なじょもんпi765)5511。

津南で3D映像撮影、若手映画監督の西川文恵氏  6月25日号
 見倉橋や石垣田を3D映像に―。宙に立体的な映像が浮かび上がる次世代技術で注目の3D映像を撮影するため、ひとりの映画監督が津南町に入っている。西川文恵さん(31、品川区在住)。「山が高く、景観に奥行きがあり、ワンカットで様々な角度が撮れるすばらしい自然。映像が立体化できる3D映像にぴったり」と感嘆している。
 

 西川監督は2年前、魚沼市や南魚沼市などをロケ地に青春映画『あぜみちジャンピンッ!』を撮影。昨年完成、ロサンジェルス日本映画祭・一般公募枠優秀作品賞受賞など国内外の映画祭で高評価を得るが、国内はまだ未封切り。だが撮影を通し魚沼地域と縁が生まれ、最先端技術の3D映像の撮影地を探していたところNPO・GO雪共和国が仲介し、津南を初訪問。
 

 19日にロケハン。見玉不動尊や竜ヶ窪、結東・石垣田や小赤沢保存民家など巡った。3Dカメラでの本格撮影は25、26日に行う。「実は3D映像を撮るのは初めてで、新たな挑戦を津南で始めます。日本の原風景が残るこの地は家族、子育てを考える上で良い環境。刺激を受けます。撮った3D映像は地域の祭りなどで上映できたら嬉しいですね」と西川監督。作品は来月中に3分間余に編集。家電店などの3Dテレビ試験放送素材として応募の予定で、採用の場合、全国家電量販店で津南や秋山郷の映像が流れる。

30年余の拍子木火の用心、小林町長がプレゼント  6月25日号
 懐かしい拍子木を使っての「火の用心」が今も続いている。埼玉県越谷市の「大房新生自治会」(渡部英雄会長)は30年余り前から、火災が多発する冬場、交代で毎夜、拍子木を打ち鳴らし、防火活動を行っている。同地には津南など新潟出身者が多く、東京津南郷会長の江村菊男さん(76、巻下出身)もその1人。30年余り使った拍子木は、角が丸くなるほど磨り減り、「そろっと新しいものを」と話しが持ち上がった時、「郷土に森林組合がある。作ってもらおう」と江村さんが依頼。この話し聞いた同組合長である小林町長は、「皆さんの活動を支援したい」とケヤキ材で4セットを作製。21日、町役場を訪ねた自治会一行に、公務で不在の町長に代わり瀧澤秀雄副町長が「これは町長が自費で作ってもらった拍子木」と贈り、「素晴らしい拍子木です。大切に使います」と自治会一行は感謝した。
 

 越谷市の大房地区は戸数430戸。8割以上が転入者。うち自治会加入は380戸余りで、この加盟者で23班を作り、毎冬12月初めから2月末まで連夜9時から地区内4`余を40分余り、交代で拍子木を打ち「火の用心」活動を30年余り続けている。地元越谷市や埼玉県などから自治会活動表彰を受けている。
同自治会の渡部会長(76)は「乾燥する冬場は火を使うことが多き、夜9時からの火の用心は効果的。防火だけでなく、不審者の防犯にもつながり、近所の絆づくりの一つになっている。ケヤキ材の拍子木、大切に使いたい」と感謝していた。

パンツひとつで田んぼ草取り、東大駒場保育所が栄村で  6月35日号
 ◎…先月初めに田植えをした子どもたちが、今度は田の草取りにやってきた。ここは栄村笹原。約1eの田には、東京大キャンパスにあるNPO法人東大駒場保育の会運営の駒場保育所の子たちが手植えした苗がきれいに並んでいる。18日、その苗を植えた子たち9人が再び田んぼを訪れ、パンツ一丁で草取りを行った。初めてとは思えない手つきでヒエなどを取り、田んぼを提供する関澤さんは「うまいねー。手つきがいいねー」と感心していた。
 

 ◎…駒場保育所は4年前から栄村と交流。毎春の田植え、学童保育小学生の苗場登山、秋の稲刈り、さらに冬の雪遊びに訪れ、農業や自然体験を行っている。年長ひまわり組9人は、5月に次いで親と離れての栄村宿泊。落合秀子園長は「保育園に泊ることはありますが、それ以外は栄村が初めてです。家では経験できないことばかり。とても良い経験になっています」。前夜は星空観察を行い「夜の暗さに驚いたようです。東京ではこの暗さはありません。星もよく見えました。こういう自然体験が大切なんです」と話す。
 

 ◎…ヒエを1本づつ取る子や両手でプロ並みの草取りをする子など様々。「田んぼがヌルヌルで気持ちいい」とはしゃぎながら1時間ほどで終了。「秋は稲刈りです。ハザ掛けもします。子どもたちは楽しみにしています」と落合園長。谷あいの田んぼに、子どもたちの元気な声が響いた。

津南町長選、上村憲司氏3481票、231表差の辛勝、「政策実行を」  6月21日 号外
県議20年の実績を全面に『強くて優しい町づくり』を5日間訴え続けた上村氏。『3481票』で新町長に当確。若者を中心に支持を広げた半戸氏とわずか231票の僅差で接戦を征した。
投票日、陣場下の選対事務所。会場は終始笑顔がこぼれるリラックスムード。上村氏は午後7時頃から参集の110人余と談笑し開票待ち。スタッフの手違いで午後8時3分の広報つなん第1報。得票者順で最初に『上村憲司』の名が放送されると一斉に万雷の拍手。満面の笑みをこぼす上村氏。街宣でがらがらの声を絞り出し「悔いのない戦いだったのが一番嬉しい。正直、これだけ皆さんから選挙を戦ってもらい、本人としては当落は二の次だったが、今はどう恩を返すか、それだけを考えている。力いっぱい働かせてもらう。皆さんに恥は絶対かかせない」と決意表明し両手を挙げガッツポーズ。選挙戦を共に戦った愛娘2人から花束を受け取り、抱き合った。


街宣では「県議時代からできないことはできないと言ってきた、しかし一度口にしたことは実現してきた。今も一緒だ」と信頼ある町政を訴えた上村氏。町民所得向上が政策軸。「既存産業を含め津南の生産性を極限まで高める。雇用の場形成、観光振興、公共事業導入。津南のGDPを高めないことには体力がつかない。体力のない町では何を言っても絵に描いた餅。力を強めるには所得向上が必要」。さらに「観光では北東アジア交流を積極的に進める。特に中国との提携で動いている。単なる観光交流だけでなく、もう一歩進んだ動きにする。県観光協会も強く支援してくれる」。津南病院は「町立病院は一次診療機能の強化、搬送機能の確立、さらに慢性期、安定期疾患をしっかり受け入れできる施設にし、さらに中期的には療養型の医療をめざす。慈恵医大の先生に指導してもらい進める」など掲げる。


会場には村松県会副議長、参議・塚本一郎議員、島田栄村長の姿が。当確後、小林町長、関口市長も駆けつけた。小林町長は上村氏とがっちり握手し「広報無線を聞き肩の荷がおりたような気持ちになった。5期20年間という少し長すぎた任期だったが、農をもって立町の基となす、先人が築いたこの思いを引き継いでもらい、町を新たに構築して欲しい」と激励。
 
上村氏にとって23年ぶりの選挙戦。だが告示後、選対役員などに数百通も届いたという怪文書。「こんなやり方をしてまで町長の職責が欲しいのか。そんな人に津南の新しい時代が築けるのか」と街宣で猛批判。選対スタッフは怒りでさらに結束を高めた。福原慶福選対本部長は「政策以外の中傷誹謗が一番怖かったが、我々は正々堂々闘った。県議時代から信頼関係のある協力者がしっかりまとまり、僅差ではあるが勝つことができた」と勝因を話した。

津南町長選、半戸哲郎氏3250票、「これからの津南が心配」、次期につなげたい  6月21日 号外
 開票待ち会場となった大割野区民会館3階ホールには、百人を越える支持者が集まった。午後7時40分、拍手に迎えられ会場に姿を現した半戸氏。午後8時9分、広報無線が開票結果。「得票順に発表します。上村…」。会場から「あー」と大きなため息と同時に、顔を覆う女性支持者。きりっとした表情の半戸氏と対象的に、茂子夫人が両手で顔おおい、うずくまった。 
 

 静まり返った会場で、涌井益夫選対本部長は「残念な結果だ。知名度のなかった半戸がここまで支持を集めたことは誇りにしていい。この絆を大切にし、自立の町を求め、前に進みたい」と次につながる活動の継続を訴えた。さらに「上村氏の政策に心配を感じる。ずっと引いてきたレールの延長線上で政策を出している点に心配を感じる」と危惧感を述べた。
 

 真っ黒に日焼けし、したたり落ちる汗を拭いもせず、挨拶に立った半戸氏。「ここまでやって来られたことに感謝したい。選挙は勝つか負けるかしかない。すべて私の不徳の致す所」と深々と頭を下げた。一方で「本当に津南のためということを思うと、これでいいのかというのが私の気持ちだ。自立の津南のことを思うと心配のひと言だ。この津南が7月8日以降、どうなるのか心配でしょうがない」と上村町政を見ている。


 さらに次期にも言及。「私に4年後はない。59歳のいう年齢。今なら一所懸命に、身体が動く限り津南のためにと立った。4年後は63歳、その年からゼロからの出発は難しい。次回はない」と述べた。集まった支持者からは「よくやったぞ」と労いの声が飛んだ。
 親戚でもある小林三喜男町長後援会・山本光雄会長は「半戸を支持した議員は大勢いる。もっとものを言ってほしい。哲郎が出なくとも誰かが出て行くためにもこの組織を活用すべきだ」と進言した。
 
 選挙戦では終盤、若者層を中心に大きな盛り上がりを見せた。最終日19日夜、大割野商店街を30分ほど、20、30、40代を中心に、「はんど、半戸、ハンド」とシュプレヒコールを挙げながら行進。青年部のひとりは「我々子育て世代を一番考えてくれているのは半戸さん。同世代の仲間もよく分かっている。住民主体の町政を実現することが、若者が住み続ける町づくりになるはず」と行進した。だが、及ばなかった。「新町長になる人は、支持を受けたと同じくらいの人たちが、あなたにNOと意思表示したことを肝に銘じてほしい。権力志向が強い人のようだから」と無念さを抑え、厳しい口調で話した。

津南町長選、高橋孝男氏1058票、激戦の余波に押され減票  6月21日 号外
「町内を3回まわって政策を訴えたが、正攻法だけでは勝てなかった」―。3回目の挑戦ながら、票の掘り起こしなどは一切行わず、政策と座談会を中心にした草の根選挙で支持を呼びかけて来た。終盤になって「医療や福祉政策に、若い人からも支持されてきているのが分かった」と手応えを感じていたものの、上村、半戸両候補の激しい攻めぎ合いに支持層の一部が引き込まれるなど、見込んでいた3千票を大きく下回る結果となった。
 

 開票結果は、地盤の中津地区からなど支持者ら40人余りが集まった正面地区の選挙事務所で広報無線の速報を待った。一時、広報無線が入らないなどのハプニングもあり、支持者との電話で午後8時15分過ぎに結果が判明。「上村当選」の結果に「これじゃあ十日町の衆から笑われるぞ」と意味深な声も飛んでいた。
 高橋氏は「私の不徳の致すところ。応援して下さった皆さんに申し訳ない」と頭を下げた。ただ「1万人を割るという危機感を訴えた。空家を活用して首都圏からの人口移動などの提案についても理解されていた感じを受けた。もちろん津南病院、十日町病院との連携など広域的に医療問題に取り組もうと、これまで以上に真剣にやってきたつもりだ。福祉についても経験と実績をもとに具体策も提示してきた。しかし、それが通用しなかった」と残念そうに話した。
 

 今回の選挙について「当選のための言い争いを他陣営が行っていた。政策以外の議論の場となり、それに巻き込まれた形だ」と振り返り、当選した上村氏について「町民所得向上を掲げているが、具体的にどう進めていくのか。20年間県議を務めたにも関わらず、できないことも多かったではないか。先ずはお手並み拝見といきたい」と冷ややかだ。また自身の今後については「支援してくれた方々と話し合わなければならないが、次に出るつもりはない」と意向を語った。
 
 山本龍徳選対本部長は「年金程度で入れる福祉施設など、訴えてきた政策に若い層からの反応もよかった。しかし後援会の高齢化や選挙の素人集団ということで、動きが鈍かった面があることも否定できない。きれい事だけでは選挙に勝てないと言われていたが、政策を中心とした正統な選挙を行って来たことは自負できる」と話した。

川を掘ったら温泉が出た、秋山郷切明温泉  6月18日号
 ◎…奥秋山郷。秘湯で知られる切明温泉。新緑萌える季節を迎え、清流・中津川をスコップで掘ると、源泉が湧き出す天然露天風呂の川原温泉が人気だ。秋山記行の鈴木牧之も訪れ、挿絵を残している切明温泉。清冽な川の流れをわきに、野趣たっぷりの風情がいい。


 ◎…源泉温度は54・7度。ちょっと熱め。弱アルカリ性温泉で、打ち身や神経痛に効能ある。奥志賀林道開通の先月末からドライブやツーリング客が増加。仲間5人と訪れた長野・上田市の竹花拓真さん(24)は初の秋山郷。「川原に温泉が出ると聞いて、ずっと来たかった。大自然のなか入る露天は最高」と楽しんでいた。近くの温泉宿・雄川閣で無料スコップを貸出している。

津南町長選、半戸哲郎氏の政策と主張  6月18日号
 告示日15ヵ所、2日目18ヵ所など連日各所で街頭演説に立ち、政策を訴える半戸氏。政策の中心は「活性化戦略室と町職員の集落担当制、さらに保育料無料化など子育て支援による若者定住」。街宣ではさらに、「町長就任から100日の間に、町内全集落で座談会を開き、若者の声、女性の声、お年寄りなど皆さんの声を直接聞き、それを新年度予算に反映させていく」と、半戸町政の柱に掲げる『町民主体の町政』の実践を公約している。
 

 勝利カラーの赤のウェアを揃える半戸選対。若者や女性らが街宣スタッフで駆け回る。告示日の出陣式、津南ふれあいセンターわき広場に3百人余が参集。前回33票差で惜敗の滝沢元一郎氏が「住民対話、住民が主役の町政実現を」と期待感を寄せ、小林町長後援会・山本三雄会長らと共にガンバローで気勢を上げた。
 
 
 2月の出馬表明で『イワシがクジラに立ち向かう』と、実績経験が豊富な元県議・上村氏を形容した半戸氏。街宣では『皆さんのおかげで、イワシがようやくマグロになってきた』と勢いを見せる。訴えの中心は『町民主役の町づくり』。「自立を選択した津南町。町民の声を聞き、共に動く町政でないと自立の津南はできない。俺がやる的な従来型の古いリーダーシップは要らない」と、住民との協働町政の必要を訴える。

 さらに「そのために町職員の集落担当制を実施し、積極的に職員が地域に入り、皆さんの声をしっかり聞き町政に反映する。私も町職員も走ります」など住民密着型の町政実現をめざす。
 
 半戸選対・涌井益夫後援会長は、争点を明言する。「ワンマン的なトップダウン方式でいいのか。これは、いま変わろうとしている日本の政治に逆行するもの。今のすべての停滞感は、この手法を取り続けてきた末路の結果だ。町民主役のボトムアップ町政こそ、自立の津南は前進できる。町民はどちらを選ぶか、その選択の選挙だ」と言い切る。

津南町長選、上村憲司氏の政策と主張  6月18日号
 地域内所得の向上を最優先課題に『強くて優しい町作り』を掲げる上村氏。県議20年のキャリアを前面に活動する。「思い描くのは極めてシンプルな町づくり。津南の本来の姿、活力ある町にする」と告示の5日、町内陣場下の選対事務所で出陣式を行い、参集の2百人余に呼びかけた。
 
 
 「県内最下位レベルの所得、出生率も最下位」の津南。町民所得向上を『強さ』の第一とし「農業をはじめとする産業、生産性を極限まで引き上げる。若い人が安心して住み継げるために雇用を確保する」と農業振興、公共事業の導入、雇用安定に重点を強調する。
 
 一方で『優しい』。人口の4割余を占める高齢者に「全国トップクラスのお年寄りがいるが、住み続けられる町、津南に住んで良かったといえる町を作る」とする。さらに「子どもたちにはもっと大きな夢を持たせたいという期待に応え、優しくて誇りが持てる町を築きたい」と意気込む。
 
 小林町政5期20年を受け、自立を掲げる上村氏。「小林町長が文字通り命を賭して町政、町民に尽くした自律を自立とし、まっとうする。みなさんと津南の新しい時代に一歩踏み出したい。自らの信ずる方向に一歩ずつでいい、着実に歩みを刻ませてもらう」と街宣車に『踏み出そう!津南新時代』と文字を入れる。
 
 街頭演説では前衆院議員・吉田六左ェ門氏、県議・斎藤隆景氏ら県議時代の自民関係者が駆けつけ応援。泉田裕彦知事からの祝電も。「県内外、町内外の多くの方の支援の声を頂いている」と太いパイプを活かした町政に自信を見せる。さらに娘2人も街宣同行し家族支援をアピールする。
 
 津南町誕生から55年、漂う停滞感の打破を訴え「先輩の方々が築いて来た津南。その基盤を活かし、輝き、誇りをもう1回、みなさんの両手に取り戻す。私が今まで蓄えさせてもらった全能力を津南のために使う」と即戦力を強調する。

津南町長選、高橋孝男氏の政策主張  6月18日号
 3度目の挑戦。高橋氏は医療や福祉分野の経験から「明るく安心してほのぼのと暮らせる町」を強調。「弱い人、困った人のために清治はある」と政治スタンスを前面に押し出し、支持を呼びかけている。
 
 高橋氏は「病院事業は町おこしでもある」として、津南の自然の中に滞在しながら健康診断を受ける『滞在型健康診断』を打ち出し、同時に「町維持のためにも人口1万人を割ってはいけない」と「町内の空き家3百軒を活用、首都圏からの家族移住を促し、固定資産税減免なども考えたい」と主張。さらに福祉面では「旧富田屋旅館を活用、3階を限りなく年金程度で入れる有料老人ホーム、2階は小規模介護施設、1階は診療所機能を持たせたい。これは津南方式の始まり」と具体策を示している。
 

 また県立十日町病院、六日町病院事務長の経験をもとに「津南病院は命を守る大事な病院」と医療分野に言及、「石川院長の予防医療は全国にアピールできるすごいもの。町民の医療を守りながら病院を活力ある状態にして町を元気にする医療福祉を根底からやりたい」と姿勢を見せている。
 
 15日朝の出陣式では、正面地区の選挙事務所前に支持基盤の中津地区などから70人余りが参集。地域医療で共に取り組む小林正夫十日町市議と、候補3氏推薦の町老人クラブ連合会・関谷今朝次会長が「4千票獲得を目標に頑張ろう」と檄を飛ばした。高橋氏は「町議活動を通して限界性を感じた。医療福祉を中心に掲げている政策を実現したい」と改めて立候補の意欲を示し、選挙期間中は全集落での街頭演説を目標に、各地域課題なども挙げながら政策を中心に訴えている。
 
 山本龍徳選対本部長は「終盤になって政策への関心度は高まっている。弱者の立場に立った行政の実現という熱い思いに、高齢者も若い世代からも反応がよく、手応えを感じている。目標は4千票。何としても達成したい」と話している。

縄文人に重いはせ、竪穴住居作りに  6月18日号
 ◎…縄文人の「竪穴式住居」作りが、今年も津南町なじょもん館エリアで始まった。国指定遺跡の沖ノ原環状集落を模した「縄文村」。6年前の同館オープンに合わせ製作を始めた。同遺跡の竪穴式住居図面を元に初年に2棟、以後毎年1棟ずつ作る。3年前、1棟を火災で焼失したが、今年の6棟目で住居製作は終了。宿泊や養蚕、藍染体験の場など同館や友の会などで活用方法を検討している。
 

 ◎…縄文住居を手がけるのは70、80代の人生のベテランたち。元左官や屋根職人、運転手など様々な経歴を持つ職人6人が連日汗を流す。建築材はスギの間伐材など使用。外観や骨組みは縄文時代を想像し造ったオリジナル。1棟目から関わる最年長の桑原弘さん(83、十二ノ木)は「最初はすべて想像で作ったので大変だったが、年々腕も上がり慣れてきた。縄文住居作り、勉強になったな」と感慨深そう。まとめ役の宮沢幸一さん(78、卯ノ木)は「すべて形が違う、他にはない縄文の村らしくなったと思う。手作りの竪穴式住居で縄文時代や津南そのものに興味を持つ人が増えれば」と願う。津南のベテランたちの情熱を込めた住居は今月末に完成する。

故郷に感謝、画家・石沢松義さん、福祉施設に寄贈  6月18日号
 ○…「生まれ育った津南に感謝を」と秋山郷出身の独学の画家・石沢松義さん(71、足立区在住)が14日、町社会福祉協議会と恵福園、みさと苑に自作画3点を寄贈した。作品は前倉から眺める早春の苗場山(10号)、鳥甲山(15号)、芦ヶ崎地内から望む信濃川の紅葉(同)。繊細な筆致と故郷への愛情あふれ、情感たっぷりの作品だ。
 

 ○…石沢さんは町内大赤沢出身。東京に移住後、商業デザイナーで活躍する一方、50歳から独学で画を志す。3年前、津南で初個展を開き、オリジナル作やルノアール、ダ・ヴィンチの完全模写などが好評を得た。東京津南郷会メンバーでもあり、町内福祉施設への慰問にも訪れ、今回、自作画寄贈を行った。石沢さんは「初個展以来、故郷に帰るたびにお世話になった津南の方々を思い出し、恩返ししたかった。私の絵が何かの役に立てば」と想いを話している。

JR東・水利権許可、発電再開、5年後に再協議  6月11日号  
 JR東日本・信濃川発電所の違法取水問題で9日、国土交通省北陸地方整備局は、昨年3月に発電取水権を取消した水利権を、今年4月の同社申請通りに再許可した。同社は10日から発電取水を再開し、1年3ヶ月ぶりに同社の小千谷市と十日町市にある発電所タービンが回り、発電所開始している。水利権許可の期間は5年後の平成27年6月30日まで。この5年間、自然流況型などの試験放流を行い、5年後の更新時に再度協議する。水利権問題を重視する市民団体は「5年後はゼロベースで協議すべき。この5年間が本当の協議の場になる」と試験放流を重大な関心を持って監視する方針だ。
 

 許可された内容は、最大取水量毎秒317d、河川維持流量・宮中ダム直下放流量毎秒40dから100d、可能時120d(取消し前毎秒7d)。許可期間は5年間。この間、1年ごとに放流方法を変える試験放流を行い、同時に魚類や藻、流況、温度などの調査を行い、1年ごとに検証する。
 

 9日、新潟市の北陸地整で許可交付を受けてJR東・清野智社長。10日朝9時、十日町市の関口芳史市長を訪問、10分ほど懇談。改めて「(北陸地整局長から指導受けた)取水量の厳格な管理、地元の共生を確実に実施し、JR東は変ったと評価され、将来に渡り共生のパートナーとして認めていただくよう誠心誠意、努力し、ゼロからのスタートの気持ちで取り組みたい」と述べた。
 発電再開は10日午前10、小千谷・総合制御所で発電再開を指示。同様に十日町・千手発電所での発電開始。総出力の4分の1、約12万`hで発電。同日には宮中取水ダムの導水管ゲートが開けられ、1年3ヶ月ぶりに取水開始した。小千谷調整ダムの点検のため、本格発電は3週間後になる見込み。
 
 取水再開、発電再開について関口市長は「5年間の試験放流をしっかり検証し、河川環境との調和をはかり、人と地域、川が共生できるよう対応したい。同時に河川のあるべき姿を検証、創り出すモデルケースになるよう市民と協力し、取り組みたい」と話し、JR東には『覚書・確認書・協定書』の厳守を求めている。



 一方、水利権再許可を見越し、地元市民団体「信濃川を愛するみんなの会」(樋熊清治会長)は今月4日、長岡市の北陸地整局信濃川河川事務所で国道交通・前原誠司大臣宛の請願書を提出。樋熊会長、渡辺俊英副会長ら5人が訪れ、同所の酒井大助副所長に手渡した。
この中で「上限317dの大量水利権が自然と生態系を破壊した元凶。5期工事で増大した150dは絶対認められない」など、5年後の水利権更新はゼロベースで見直す、発電事業の採算ラインの公表、JR東火力発電との関係など、国が介入し、JR東の実態解明と水利権の根本的な見直しを求めている。

ラフティングで河川環境を考える、県境を越えて連携を  6月11日号
 ラフティングを通して信濃川の水量や環境に関心を持ってもらおうと、3月に県内はじめ長野や群馬のアウトドア業者らが中心になって組織した「千曲川信濃川親水協議会」が5、6日、クアハウス津南を主会場に無料ラフティング体験やバーベキューで交流する初の「リバーフェスティバル」を開いた。体験した親子連れからは「普段と違う風景を目にし、とっても楽しかった。信濃川への関心も高まりますね」など感想が聞かれていた。
 

 JR東の違法取水問題で信濃川中流域への関心が高まっている中、アウトドアの立場から環境を考える運動を広げようと企画。両日で150人余りの家族連れらが参加し、東京電力が発電のため取水している西大滝ダム下流の栄村・横倉からクアハウスまでと、クアハウスから町内下船渡本村までの2コースでラフティングを実施した。体験した町観光協会の島田秀則事務局長は「スリルある場所もいくつかあり、とても楽しめた。観光要素もあり定期的に開いてはどうか。信濃川への注目度も上がり、水量への関心も高まるはず」と話していた。

 同協議会では、個別の発電所の取水問題だけ論議するのではなく、水系全体を考える活動にしていきたい方針で、岡村昌幸事務局長は「今後も川との触れ合う機会を増やして川の環境を考える機会にしていきたい」と話している。

結婚50年を祝う、栄村金婚式で11組  6月11日号
 結婚50年の金婚式を全村で祝う「栄村金婚式」を9日、村文化会館ホールで開き、今年は11組が同村老人クラブ連合会総会の席上で祝福を受けた。
 
 同式は毎年開き、今期は11組のうち7組が出席。スーツときもの姿の夫婦がステージの揃い、島田村長から祝い品と花束が贈られた。島田村長は今期の金婚式対象が結婚した昭和35年の村の様子を紹介。「1月には飯山線が20日間も運休。栄村歌ができた年で、秋山郷上野原の民家が大阪へ移築された」など懐かしい当時を振り返り、「いっそう若々しく、元気に人生を送ってください」と祝った。
 

 対象者を代表し、元村議長の桜沢恒友さんが「当時、冠婚葬祭は公民館でやる決まりだった。私どもは11月15日に式を挙げたが、寒い日で、閉校した校舎が公民館で小さなストーブ一つで寒い思いをしたことを覚えている。すべてが懐かしい思い出。大好きな栄村のためにもこれからも協力したい」と感謝した。
 
 今期の対象者は次の通り。◎桜沢恒共・乃利子(平滝)◎高橋友太郎・春江(青倉)◎保坂實・瑛子(泉平)◎武田徳次郎・ハツイ(同)◎大塚榮一・愛子(箕作)◎関谷敏夫・貞子(月岡)◎関谷和一・けん(同)◎山本一郎・きわ(野田沢)◎小山恒夫・幸江(志久見)◎桑原徳一・みつ子(同)◎山田輝一・正子(屋敷)

閉校校舎で茶会、洗心会が三箇校舎で   6月11日号
 ◎…これも校舎活用―。閉校した三箇校舎で6日、十日町智泉寺で茶道を学ぶ洗心会津南班(福崎やう子班長、13人)の30人余が参加し月釜を開いた。旧調理室で同地区そば打ち職人を招き体験。信濃川、飯山線を一望しながらゆったりとひと時を堪能した。
 

 ◎…洗心会は十日町、津南に5班あり、各班年1回、持ち回りで月釜を開く。福崎班長は三箇地区に在住。今春閉校の校舎を活用したいと茶会を企画。津南の地酒・苗場山に使う水でお茶を立て、和菓子は、通学の子たちをイメージし、ランドセル型茶菓を金沢から取り寄せた。「田や集落がよく見え眺めが良く、信濃川もあって最高の環境。校舎でお茶会、いつもと違う雰囲気で面白いと思って」と福崎さんはにっこり。

本社主催、町長選公開討論会のネット中継に1200接続  6月11日号
 津南町長の候補予定者3人が揃った津南新聞社主催のまちづくり公開討論会は、会場いっぱいの450人が詰めかけた。2時間半の討論会は初のインターネット中継を行い、約1200接続を記録し、大きな関心を示した。
 

 後援会主催の集会とちがい、幅広い年代層が参加。本紙・恩田編集長の進行で進め、個別質問ではその場での再質問も行い、予定3氏の政策論議を深めた。当日参加の60代女性は「座談会では出ない話しが出て面白かった。ただ3人とも大差がなく、津南の良さをどう感じ、どういう津南したいのか伝わってこなかった」、あるいは50代男性は「口の上手い、下手はあるかもしれないが、全体に簡潔にまとまっていた。まだ決めていないが、大いに参考になった」などと感想を話している。


 なおインターネット中継は、PAレンタルのS&S(村山勝代表)、ウェブデザイナー・パラドックス(内山義幸代表)の協力を受けた。公開討論会の音声録音は本紙ホームページで聞かれる。

高規格道・八箇峠トンネル、3年後貫通、十日町側から着工  6月4日号
 八箇峠トンネル、貫通は25年度か―。上越魚沼地域振興快速道路の「八箇峠トンネル」(延長約)は、昨年度から南魚沼市側(1・6`)から先行着手されているなか、十日町市側(1・2`)でも8月から掘削工事に着手される。貫通は3年後の平成25年度を予定。「さらに2〜3年の整備工事を行って完成」(長岡国道事務所)する見通しだ。
 

 南魚沼市余川と十日町市八箇を結ぶ「八箇峠道路」(延長9・7`)は平成12年度に工事着手。うち八箇峠トンネルは、事業費軽減と工期短縮などから道路計画見直しで予定の4車線化から片側1車線の相互交通に変更され、幅12b、高さ8bのトンネルとして平成20年度に南魚沼側から先行着手している。
 

 十日町市側の本格掘削工事を前に28日、現地で工事説明会が行われ、地元住民ら百人余りが参加。倉重長岡国道事務所は「十日町市側から工事に着手する年を迎えた。トンネル本体は概ね平成25年度にはできる予定。引き続きご支援を」と呼びかけ、関口市長は「いよいよ十日町市側から掘削工事が始まる。3年の工期で34億6千万円の発注。一日も早い共用を」と語った。

JR東・宮中ダム魚道を徹底検証、サケに発信器を設置し  6月4日号
 JR東の不正取水に伴い、5年間の試験放流を監視、検証する「宮中取水ダム試験放流検証委員会」が先月26日に設置され、JR東が河川形態や魚類、水質など8項目の調査を行うなか、
宮中取水ダム魚道構造を改善・検討する「フォローアップ委員会」(委員長・本間義治新大名誉教授)の初会合が2日、ホテルニューオータニ長岡で開かれた。宮中ダム下流からのアユやサケのモニタリング調査や魚道設計に向けた流況改善調査などを進めていく方針を決めた。11月中旬に予定する第2回委員会で魚道の設計を示す予定だ。
 

 フォローアップ委員会は、JR東が昨年度、魚道改善に向け検討して来た信濃川発電所宮中取水ダム魚道構造改善検討委の改善方策を受け、同検討委のメンバー9人が引き継いで本格的な魚道設計に向け設立。魚道完成後も目的通り機能しているか検証を進めていく方針だ。魚道は、小さな魚やウナギなどが遡上できる水深の浅い「せせらぎ魚道」やサケなどの大型魚道など3タイプを一体化して併設。せせらぎ魚道は、ダムの水深に合わせて水路を上下運動させ、流量を一定に保つなどの工夫も取り入れ、来年秋頃までに完成する予定。
 

 委員会でJR東の中井雅彦業務改善推進部長は「計画通りスムースに魚がのぼるか検証が終わるまで数年間、この委員会を続けたい」と呼びかけ、本間委員長は「魚道やダム放流の改善で魚がどのように魚道をのぼるのか見極めたい。具体的データがどうでるか楽しみでもある」と語った。
 今年は「ダム下流部と魚道の流れの連続性の確保」や「サケに発信器を付けての遡上調査」、「魚道呼び水の改善調査」などを進め、具体的な魚道の設計を行う。

子たちの自主性、津南体験で、鎌倉小が三箇校舎活用  6月4日号
 閉校した校舎の活用策で注目される取り組みが津南町の三箇校舎で始まった。横浜国立大付属鎌倉小5年37人が2日から5日まで自炊生活体験をしている。同校は「自分の生きている姿が見られるはず」と三箇での体験に期待している。
 

 今回の生活体験は「すべて子どもたちの自主性に任せる」ことに徹している。川から石を拾い、グラウンドにカマを作り、飯ごうでご飯炊き。何度も議論試行錯誤を繰り返す。初日は食材がなくご飯とみそ汁だけ。準備が遅れ、夕食が終ったのは夜9時過ぎ。翌日は田植え、さらに近くの池にはどじょうを放すなど農業体験。
 校舎の教室に布団を並べて就寝など、すべて自分たちで考え、取り組むことが求められ、自然と共同作業や役割分担などが生まれ、家族と離れた津南の地でまさに「生きる自分の姿を見る」体験となっている。
 

 引率の5年担任の中田智規教諭。「何でもある生活が当たり前の子が家族と離れ、ここではすべて自分の行動が結果につながる。うまくできなければどうしてできないかを考え、日に日に無駄な動きは減っている。自分の意思で動く自発性をこの体験で育てたい」。
 

 受入れ側の三箇地区。まとめ役の恩田稔さん(鹿渡)は「今回はお互い初めてで、不十分な点は当然ある。だが校舎活用はまだ始まったばかり。鎌倉小の希望を聞きながら交流を深めたい」と地元の組織化を考えている。来月8日からは同小6年40人が来町。秋の収穫期と冬にも訪れ、三箇校舎で生活体験する。

秋山郷山開き、笹湯で安全祈願  6月4日号
 ◎…日本百名山・苗場山(標高2145b)、日本2百名山・鳥甲山(同2037b)、同・佐武流山(同2192b)は1日に山開き。登山者の安全祈願を小赤沢苗場神社で行った。120人余が参列し、見玉不動尊の池田明住職が山伏装束で神事。釜で煮立たてた熱湯を笹の葉で参列者に散らし、安全を祈願。参加者には神社名のお守りを配布した。
 

 ◎…この日、愛知や新潟からの12人が記念登山。頂上付近の残雪は150a余と例年より多い。小千谷市からの南雲正さん(61)は2年連続で初日に参加。「夕焼け、朝焼けがすばらしく、また来ました。あの美しさは、やみつきになりますね」と神事後、足取り軽く残雪の苗場へ向った。
 

 ◎…山頂ヒュッテの予約は7、8月の土曜はすでに百人余の予約で埋まり、キャンセル待ちの状況。紅葉の10月の予約もすでに始まっている。チングルマやヒメシャクナゲなど高山植物の花盛りは例年よりない残雪の影響で7月中旬頃の見込み。

平城遷都1300年祭のイベント商品、実は津南産、わくい煎餅   6月4日号
 ○…「せんとくん」津南産のー。津南町の煎餅屋さんが「奈良・平城遷都1300年祭」に関わっている。宮野原の「わくい煎餅」(涌井健造社長)。マスコットキャラクター『せんとくん』の瓦煎餅を製造している。大阪の近鉄百貨店公式ショップなどに納品。製造元のため社名は出ないが、「実はうちの瓦煎餅だけがハート型。分かる人には分かるかも」。
 

 ○…昔ながらの素朴なたまごセンベイを作り続け30年余。原材料は卵、砂糖、小麦粉など。創業者の健造さん(80)からの味を守り、製造から包装まですべて手作業。2代目の長男・省造さん(45)は「京都の問屋と付き合いがあり、キャラクター煎餅の話が来た。瓦煎餅の本場である関西で記念祭に関われるのは嬉しいね」。
 

 ○…交流ある問屋は「大手メーカーではできない少量だが良い商品を」と探した結果、同社が選ばれた。1日の生産量は最高7千枚余、だがこだわりのオール手作りの味を評価。実は他のマスコット『まんとくん』煎餅も製造。省造さんは「うちは1個からでもオリジナル煎餅が作れる。大ヒットはないが継続注文は多い。大手にはできないこだわりの味と小回りの効く営業スタイルを崩さずやっていきたい」。ここにも職人がいる。


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