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2010年03月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
JR東問題、5年後の再協議を確約、月内に同意、再申請へ  3月26日号
 JR東・信濃川発電所の水利権再申請に向け24日、申請同意の基本となる「協定書」「確認書」「覚書」が十日町市議会の信濃川・清津川特別委員会に提示され、承認した。十日町市と同社が交わす契約書は、協定書は5年間の水利権設定や最大取水量、放流量を明記し国に提出。確認書は5年間の試験放流の具体的計画内容、覚書は同社支援による地域振興策実施の確認、5年後の再協議を明記している。同席したJR東・中井部長は「河川環境と発電取水との調和を5年後に決めようということ。場合によってはさらに1年延長になるかもしれないが、(維持流量、取水量を)5年後にしっかり決めたい」と5年後の再協議を約束した。今日26日の市議会全員協議会で、関口市長出席で再協議し、来週以降に予定の市議会本会議で条例制定、この3件の契約書を議案審議し議決する。これを受け市内10団体で作る市民協議会で最終協議し、JR東の再申請同意を決める方針だ。
 

 3つの契約書のうち、水利権再申請で国土交通省に提出するのは関口市長とJR東・清野社長が交わす協定書。「宮中取水口より最大326・96d取水、宮中取水ダムから毎秒40d以上を放流」と明記。さらに「水利使用の期間を5年として許可申請。更新は(5年間の)調査・検証を踏まえ協議」と、5年後の再協議を明記している。
 

 同様にJR東との共生策・地域振興策を盛り込んだ覚書でも「5年後の再協議」を明記。さらに試験放流の具体的な計画を記した確認書では、「委員会を設置」して協議することも明記している。
 市議会特別委員会では、「進め方が拙速。市民の声を聞く時間が必要」などと意見も出たが、「我々は市民代表。その自覚で審議している」などの多数派により、同特別委は原案を承認。だが、傍聴の市議からは「JRが市民に直接、5年後の再協議を説明する場面がほしい。これまでJRが直接市民と対話していない。その場が必要では」などの意見が聞かれた。
 

 26日の全協では関口市長も出席し、3つの契約書をめぐり協議。来週29日市議会本会議を開き、条例制定し、同意決議する方針だ。
これを受けJRは3月中に国土交通省へ水利権申請する。

写真・市議会で「5年後の再協議を」確約したJR東・中川部長(中央)

120年に感謝の涙、最後の三箇小卒業式  3月26日号
 ◎…120年の歴史の最後の校歌が体育館に響いた。全校19人の子たち、見守る校区民の目には涙が溢れた。2085人が巣立った津南町の三箇小の歴史に幕が下りた。最後の第117回卒業式は25日、5人の卒業生に最後の卒業証書が手渡された。だが同校のフィナーレは28日の全国リコーダーコンテスト大会。卒業式で全国出場への思いを一人ひとりが述べ、出場曲「ずいずいずっころばし」を演奏。全国チャレンジの子たちを、会場あふれる拍手で送り出した。
 

 ◎…「中学校では部活と勉強に頑張ります」。高橋しげ子校長が卒業証書を手渡し、ステージ上で卒業生が思いを話すと、会場全体がそのたびに大きな拍手。地域あげて子どもたちを育てた自負の拍手だ。「三箇小で学んだことに誇りを持って下さい。時は命です。時間を大切に」と目を赤くしながら高橋校長。統合問題で地区と保護者の調整役を務めた樋口禎弘PTA会長は「最後の年の最後の全国大会出場。三箇地区に元気と勇気を与えてくれた」と子たちの活動を称えた。
 

 ◎…最後の卒業式には、百人余の校区民が出席。昭和28年に同校を卒業した樋口重雄さん(68)は「感無量だ。寂しさはあるが、子どもが少なくなっては仕方ない。最高の卒業式だった」。我が子3人も卒業生の高橋道子さん(59、同36年卒)は「曽祖父も祖父も父も、三箇小にお世話になり、我が家の歴史は三箇小の歴史です。最後の校歌は、歌詞が涙でにじんで歌えませんでした。万感の思いです。この最後の1年、本当に充実した1年でした。感謝の気持ちでいっぱいです」と目を潤ませていた。
 

 ◎…最後の在校生19人と教職員で卒業記念「パズルボード」を作成。中央の記念写真を囲むように、木片に思い思いのメッセージと名を書き、一枚のボードを作成。この記念品は校舎に掲げられ、閉校後の歴史を見守り続ける。

40年余の歴史に幕、津南原小閉校   3月26日号
 ◇…閉校最後、たった一人の卒業生が母校を巣立った―。昭和46年設立、倉俣尋常小雑水山雪途派出分場から百年の歴史を刻む津南原小(若井泉校長、児童11人)で25日、第39回卒業式が開かれ、学区民ら40人余りが見守るなか、閉校への思いを重ねながら一人の卒業生を祝った。
 
 ◇…卒業217人目の最後の卒業生は大口健司くん。若井校長は「今年は閉校に向けた区切りの年。思い出をたくさん作ろうと取り組んで来た。全力で取り組むことのすばらしさを教えてくれた大口さん、誇りを持って進んで行って下さい」とはなむけの言葉をおくり、これに応え大口くんは「中学に行ってもクロカンと勉強にがんばります。みなさんも4月から津南小。お互いにがんばりましょう」と在校生にエール。拍手を受けながら6年間の思い出が残る学び舎を後にした。
     
 
 ☆…卒業式後、PTA(藤木勉会長)主催による「夢カプセル埋設式」が行われ、学区民が将来の自分にあてたメッセージなどを書き込んだタイムカプセルを校舎正面玄関わきに埋めた。現在の1年生が成人式を迎える12年後の2022年8月15日に開封する計画だ。
 
 ☆…タイムカプセルは陶器製の瓶。式典で藤木会長が1年生、大口啓大くんの父・恒夫さんに「12年後に盛大に開封式を行うこと」と管理責任任命書を手渡した。1b余り掘られた穴に瓶を埋めると、児童一人ひとりが「12年後の開封が楽しみ」「その時、ケーキ屋さんになっているといいな」などと思いを語った。

津南でわさび栽培を、全国マイスター鈴木さん(津南出身)が指導  3月26日号
 津南町出身でわさび栽培の全国マイスター・鈴木丑三さん(77)を囲む会が20日、津南町で開かれ、農業者やそば職人などが参加し懇談した。静岡・伊豆市で「天城わさびの里」を経営し、昨年秋の褒章叙勲を受けている鈴木氏。法事で里帰りした中、関係者の呼びかけで研修懇談会が実現。鈴木氏は「水を使う沢わさびのほか、陸(おか)わさび栽培もできる。まず津南で栽培ができるかどうか、様々なやり方で試験をし、その中で良い方法に取り組んではどうか」などとアドバイスし、具体的な栽培方法などを伝授した。
 

 わさび栽培57年のキャリアの鈴木さん。伊豆市全体では約40fわさび栽培を行う。鈴木さんは20fを作り、栽培会社「マルウわさび郷」、加工会社「天城わさびの里」を法人経営。全国のわさび栽培のリーダー的な存在。財団法人日本特産農産物協会認定・地域特産物わさびマイスターの認定を受け、全国へわさび栽培指導に出向く。
 

 「津南の水なら、どこでも栽培できるだろう。冬の雪対策のため、ハウスによる通年栽培が可能だ。雪は湧水で処理できる。だた、いきなり水栽培ではなく、陸わさび栽培にも取り組んではどうか。加工品出荷できる。先ずこの地でわさび栽培ができることを、実証することから始めてはどうか」とアドバイス。
 
 鈴木さんの栽培の多くは段々田のように栽培地を作る「畳沢」方式。石と砂利、砂を敷きつめて、上から下の田まで水を流して栽培。通年栽培している。「秋山郷など津南地域を見て回ったが、津南には湧水が多くあり、沢水でも栽培できるだろう。先ずいろいろな場所で栽培できるか、実験すること。技術指導などなんでも協力したい」などと話している。

悲願の大倉トンネル貫通、2年以内に開通   3月26日号
 ◎…「悲願の貫通だ。一日も早く開通してほしい」。20年前の町長就任当時から、最優先課題として全面改良を国県に要望してきた津南町の小林三喜男町長。国道117号の最後に残った難所、大倉スノーシェードの全面改良による「大倉トンネル」は23日、待望のトンネル貫通を迎えた。最後のボーリング始動のスイッチを関係者と共に押した小林町長。「この日を待っていた。私の任期中に貫通できて本当に良かった」と胸に迫る思いを話していた。
 

 ◎…信濃川右岸の断崖にへばりつくように走るスノーシェード。昭和40年代には、まだ手掘りのトンネル道だった。その後、改良でスノーシェード化したが、車社会の発達で洞内での大型車のすれ違いが困難となり、全面改良を要望。だが、「県や国は、一時改良が終っていると要望を受け入れなかった。ようやく現道の危険性を理解し、トンネル化が実現。大変な年月を要した」と振り返る小林町長。
 

 ◎…改良部分は1・34`。同トンネルは885b。貫通式は長野側坑口から百b余りに場所で行い、国県関係者や地元民など百人が見守る中、最後のボーリングを行い貫通。祝いの神輿が拍手を送られ、貫通点を通過し、着工から6年目の貫通を祝った。今後、新潟側の黒滝川に22bの橋を架け、両坑口側の取り付け道路を整備し、2年以内の開通をめざす。

「帰って来いよー」、小学生らが各地でサケ稚魚放流  3月26日号
 ○…旅立ちの春、サケの稚魚もオホーツク海に向かって―。4年後の回帰を胸に、津南町の上郷小と外丸小、津南小の児童が相次いで信濃川にサケを放流した。うち外丸と津南は信濃川火焔街道博学連携プロジェクト事業の一環として学校で育てて来たサケの稚魚も合わせて放流、はるかなる旅路を見送った。
 
 ○…このうち外丸小3、4年生18人は24日、1月から学校で育てて体長5aほどに成長した2百匹と中魚漁協が用意した5千匹余りの稚魚を宮中えん堤下流の信濃川で放流。子どもたちは稚魚を入れたバケツを手に「元気に戻って来てね」と大声をあげていた。

 
 昔ながらのサケが戻る川に―。NPO法人・新潟水辺の会(代表・大熊孝新潟大名誉教授)とJR東日本は21日、信濃川発電所宮中取水ダム下流で「サケの稚魚・市民環境放流」を行い3万匹を放流した。同ダムからの放流量は今後5年間の試験放流が行われることから今後、サケの遡上数が注目される。
 
 サケの稚魚は中魚漁協が協力。この日は水辺の会が15万匹、JR東が5万匹の計20万匹を放流する予定だったが、悪天候による増水と濁りで3万匹だけ放流した。会場には家族連れなど150人余りが参加、みぞれまじりの強風が吹く中、「大きなって戻って来いよ」と放流した。
 
 水辺の会の大熊代表は「試験放流による回帰率のアップが楽しみ」と話し、信濃川をよみがえらせる会代表で中魚漁協の長谷川克一組合長は「今年は全体で35万匹を放流する予定。数年後には百万匹を放流しサケがいっぱい戻ってくる川にしたい」と話している。

津南中卒業生、高齢者交流のボランティア   3月26日号
 ○…「番号順にきちんと並んで下さいね」―。志望校を推薦合格した津南中3年の女生徒6人が、このほど町総合センターで開かれた「高齢者輪投げ大会」にボランティア参加。点呼や得点係などスタッフの一員として運営を支援した。
 

 ○…ボラ活動に取り組んだのは津南中卒業の高橋依子さん、月岡千穂さん、根津菖さん、桑原希望さん、福原藍さん、村山美菜さんの6人。学校を通してボラ活動の知らせがあり、参加を申し出た。輪投げ大会には高齢者3百人余りが参加するビッグ大会。「どうぞ投げて下さい」などと大きな声を出して活動。参加者のひとり、福原さんは「楽しくできました。勉強にもなり、とってもよかったです」と話していた。

100歳の現役画家・高橋勉氏、ふるさと津南で個展   3月19日号
 この夏、100歳を迎える津南町出身の現役画家が、ふるさとで個展を開く。新潟師範(現新潟大)から中国・大連芸大で画を極め、日本のシュルレアリスムなど新象作家協会創設の福沢一郎氏と共に、日本の抽象画のベースを築いた高橋勉画伯。2000年に「次代を担う子たちのために」と百号など大作48点の作品を津南町に寄贈。さらに今年1月、30号を主に120号まで76点を津南に寄せた。町では高橋画伯が100歳を迎える記念に、同氏の誕生日を挟み、7月に個展を開く計画を進めている。「何かに向うがむしゃらなものが最近、感じられなくなっている。もっと人の内なるものに向き合うことが必要だ」。卒寿を迎える現役画家は、いまも熱く。


 東京・杉並の自宅居間に、一枚の絵がある。高橋氏の作品ではめずらしい具象の風景画。「ふるさとを描いた。下船渡から信濃川の対岸、外丸方面を見たものだ。これが自分の原点だな」。棚田の迫る山、その裾野に家並みが点在。高橋氏の深層部分にある心象が、そこに描かれている。
 
 2階の居間の目の前に、満開の白梅。メジロ、ウグイスが枝に戯れる。「人はある時、無茶をする時がある。がむしゃらに何かに向う。そういう人間が少なくなっているように思う。今の津南は、そういう人間が出にくくなっているのではないか。私のようなバカが出にくくなっている」。
 
 2000年に寄贈した作品には、原爆を思わせる黒い雨、三島由紀夫の自死に寄せた作品、国内有数の縄文期の遺跡群がある津南の先人たちを思う「縄文幻想」など多彩だ。旧満州時代から創る俳句は、ノート百冊余りになり、句集「大陸有情」を発刊している。
「いま、鬼がおもしろい。自分の中になる不可解さと向き合う、その一面が鬼。人間そのものが鬼だ。社会現象の一つを自分の潜在意識に結びつけることで、とんでもないものに出会い、めぐり合う。そのために時間をかけ、自分と向き合う」。
 
 「人の内面的なものを引きずり出そうとすると、ある程度の具象が必要。ピカソは最期まで具体を捨てなかった。マチスは色に捉われすぎた。バカになって描いていくこと、筆先がこっちにこいと、いうものが見えてくる。高橋勉、その人間の内なるものが出てくる」。
 

 自宅1階のアトリエ。描きかけの作品が並ぶ。「毎日1、2時間は向う。体のためにも。自分の未知なるものを引っ張り出される、これが絵の面白さ。我が人生、小説よりも奇なり、だな」。
 町教育委員会では今年6月12日から高橋氏の100歳の誕生日の7月19日まで「なじょもん館」で開く計画。「できれば津南に行きたい」と話す高橋画伯。絵と向き合う言葉を、ぜひ聞きたい。

JR東へ共生策提出、延長期限内の同意にメドか  3月19日号
 JR東問題で十日町市は18日夜、クロス10で「信濃川の河川流量の決定に向けた市民説明会」を開き、250人が参加し、市民協議会で了承した5年間の試験放流(毎秒40d〜120dの変動型)を説明。10人が水利権のあり方、流量の根拠、あるいは増量放流の要望などの意見を述べた。関口市長は「これで市民理解は得られたと思う。この試験放流が今の段階のベスト。ここにたどり着いたことに満足感を抱いている」と述べ、19日にJRに要望書を提出し、23日の回答を求めている。これにより延長期限の来月9日までの再申請同意が濃厚になった。 
 


 JR東問題で十日町市は放流量と共にJR東との共生策・地域振興策の合意をめざす。市民団体で作る市民協議会幹事会がまとめた共生策を19日、JR東に示す。JRが合意すると再申請作業はいっきに進む。
 
 今回、同幹事会がまとめ、15日の市議会信濃川・清津川特別委員会が了承した共生案は、「飯山線・ほくほく線の活性化(新潟駅へ直通列車、十日町駅の整備、森宮野原駅間に交換施設、新型リゾート列車やSL導入など)」、「電源立地交付金地域への法改正支援と暫定措置」、「地域経済への貢献、地元農産物販売・PR」、「首都圏の鉄道動力源周知など」を上げている。
 
 この要望書は19日、JRに提出、回答を受け、JR東と交わす覚書・協定書を作成。市議会に議案提案し、議会議決後、再度市民協議会を開き、JR東の水利権再申請への合意を協議する。JR東の不正取水同問題は大詰めを迎える。

三箇小、歴史の最終章を全国で奏でる  3月19日号
 120年の歴史の最終章を、子どもたちが全国舞台で奏でる。津南町の三箇小(高橋しげ子校長・19人)は今春閉校する。今月28日、全国リコーダーコンテスト大会が東京・江戸川区文化ホールで開かれ、昨年12月の新潟県大会で金賞獲得の同校は、小学校18校の出場校の7番目に全国ステージに立つ。明治創設の同校。最後の活躍に、励ましの声が届いている。
 

 県大会で美しい音色が絶賛され、全国大会でも三箇小だけという3年生5人を含む12人で出場。演奏曲は童歌「ずいずいずっころばし」。指導する小林敦子教諭の選曲。「みんながよく知っていて、演奏が楽しめるように」。小林教諭は同校がリコーダー活動を取り入れた8年前に赴任。翌年の平成15、16年、全国大会に連続出場。3度目の今回。「三箇小最後の年に全国出場でき、子どもたちにとっても最高の思い出になってほしいです」。3年生は昨年4月、初めてリコーダーを手に。4、5、6年生がマンツーマンで指使いや譜面の見方などを教えた。
 

 今月25日は卒業式。校区の人たちを前に、全国大会への壮行演奏会を開く。一人ひとり、思いを語ることになっている。3年の石澤衣月さんは「みんなが喜んでくれる演奏をしたい」、5年の石澤さくらさんは「最後の演奏なので、悔いがのこらないように」、6年の板場優奈さん「全国ステージですべてを出し切りたい」、福原有祐くんは「心を一つに演奏したい」など、思いを話している。全国大会には校区から応援団が駆けつける予定だ。同地から貝野小、馬場小も出場する。

交流13年目、米国ノースカロライナ州の学生、津南中等校と交流  3月19日号
 ◎…アメリカ・ノースカロライナ州の日本語教諭と津南町の民宿経営者、書道塾経営者らと13年前から交流が続き、学生交流に発展している。今月15日から18日まで同教諭引率の高校生6人が来町、地元の津南中等校の4年生6人と同世代交流し、1・5b余の雪の壁に驚きながら、津南で雪国体験した。


 ◎…同州ローリー市立サウスローリー校の日本語教師ウィリアムみさこさん。13年前、津南との出会いから毎年同校学生らと3月、2週間余り日本を訪れ、必ず津南訪問している。「日本語授業で日本文化と共に津南の事を話すと、生徒はとても興味を持ちます。バイトで旅費を積み立てて来る子もいます。生徒にとって津南は特に印象深いようです」とみさこさん。今回は高校1、2年6人が参加。ニュー・グリーンピア津南を拠点にスキーやボード体験と共に同世代交流も。
 

 ◎…津南中等校4年6人が参加。先月オーストラリア研修に行った4年生。最初は緊張ぎみだったが、音楽やアーティストの話題で盛り上がり、メールアドレス交換などした。石橋亮太君は「同世代だけど大人っぽいです。ちょっと緊張したけど音楽の話など楽しかった。もっと英語を勉強したい」、樋口由希子さんは「やはり同じ様な事を思っているんだと分かり、親近感を感じました。ぜひ向こうに行ってみたい」とVサインで写真を撮っていた。


 ◎…背丈に迫る雪壁にびっくりの学生たち。英語教師で日本で働きたい夢を持つミシェル・コールさんは「津南はとても穏やかで自然がきれい。気に入りました」と雪に感激。サム・ウッドセン君は「この雪はすごい。同じ世代と話が出来てよかった」など。みさこさんと交流する書道塾経営でそば職人の滝沢元一郎さん指導でそば打ち体験、農家民宿サンベリー経営の尾池三佐子さん方で自然酵母のパン作りなどを体験交流した。

津南食まつり、手作り逸品60種  3月19日号
 「地元に、こんなにも素晴らしい料理があるんですね」―。地元食材を生かした郷土料理を一堂に展示、食味する第5回津南食まつりが16日、ニューグリーンピア津南で開かれた。会場には予定を上回る65品が並べられ、訪れた人たちは「これだけ集まるとは本当にすごい。味もよく驚きです」などと感心しながら試食していた。来月には「津南食文化レシピ集」を作成、全世帯に配布する予定だ。
 

 「食育の大切さが叫ばれている今、地元の伝統ある食を伝えたい」と町生活改善グループ連絡会(滝沢綾子会長、47人)が主催して開いている。「郷土料理」や「健康」「ご飯に合うおかず」など毎回、テーマを決めて開き、今回は「我が家の自慢ごっつぉ」。ゴボウの真をくり抜いてクルミなど詰める田中、小下里地区で伝統の「えぐりごっぽ」やユニークな「大根のねぎみそサンドフライ」、伝統的な味の「野沢菜漬の煮菜」など、会員が持ち寄った料理がずらり。一般参加者たちは「さっそく家で作ってみたい」などと話していた。


  講評で町地域振興課の中沢幸男農林班長は「もっと生の野菜が採れる時に開いたらどれほど素晴らしかっただろう。ひとつの素材から2倍、3倍の料理ができ、立派な郷土食となっている。今後はスピードクッキングも併せて研究を」などと呼びかけていた。
 なお、全戸配布する同レシピ集の他に同時発行予定の「毎日のおかず集」は有料で頒布する計画だ。

国道117号大倉トンネル、23日待望の貫通  3月19日号
 国道117号の最大難所・津南町大倉スノーシェードバイパス工事「大倉トンネル」は今月23日、待望の貫通式を迎える。2004年着工から6年、地元悲願の開通が見えてくる。貫通後、両坑口取り付け道路整備と共に十日町側に22bの橋建設を今年行い、2年後の開通をめざす。
 

 大倉バイパスの改良延長は1・34`。トンネルは全長885b、片側歩道2・5b確保の全道路幅9・5b。トンネルは十日町側3百b、長野側155bの取り付け道路改良を行う。特に十日町側は黒滝川に22bの橋を建設、今秋頃に完成。貫通までのトンネル本体事業費は約27億円。
 
 23日の貫通式は午前10時半から長野側2百b付近で行う。地元津南の小林町長は「地元悲願の大倉トンネル。私の任期中に貫通式が迎えられ感慨深い。今後は一日でも早い開通を念願したい」と話している。

栄村東部小と北信小、23年4月統合、「新設小学校を作る」  3月19日号
 「統合は新しい小学校を作ること。夢と希望が持てる新しいスタートをきりたい」。小学校統合を進める栄村教育委員会の宮川幹雄教育長は、統合で小学校がなくなる地域の思いを第一に考え、同村の小学校統合を進める。
 
 17日、全校26人の東部小学校卒業式が開かれた。男子1人、女子4人の卒業生は、校区住民や父母、21人の在校生に見送られ、6年間の学び舎を拍手に送られ、後にした。同校は今年度、創立50周年を迎え、校庭に地域の豊かな自然を再現したビオトープを作るなど様々な記念事業を行った。高橋秀樹校長は「卒業は終わりではない。次へのステップの始まり。自信を持って歩んでほしい」と送り出した。


  同校の統合論議は、2年前から地元で取り組み、PTAアンケートや校区協議会、村教委との懇談など重ね、「学校はあってほしいが、子どもの教育環境を優先すべき」と統合へ踏み出した。
 昨春、村教委はこれを受ける形で「平成23年4月、東部小と北信小を統合して新しい小学校を作る」基本方針を打ち出した。同年、
学校統合審議会を立ち上げ、教育委員会が打ち出した基本方針通り実施を昨年11月に答申。島田村長はこれを受け今年1月、23年統合、新設小学校設立の方針を明言。これにより村教委は先月、小学校統合に向けた準備会をスタート。小学校の名称、校歌、校章などや新設小学校も学校行事、PTA組織など5部会に分けて取り組みを始めている。
 
 地元東部小校区の住民は「小学校がなくなる寂しさをあるが、新しい小学校ができることで、気持ち的に一新できるのでは。閉校後の校舎は有効に使ってほしい」など思いを話している。
宮川教委長は「このままでは4年後、東部小は全校10人を切る。子どもたちの教育環境を第一に考えることが必要。学校がなくなる寂しさはあるが、児童数が多い北信小に統合するのではなく、一緒になって新しい小学校を作る。栄村は一つという思いを新しい小学校に取り入れていきたい」と話している。

津南の雪が魅力、内モンゴル自治区と観光交流、今年実現へ  3月12日号
 急成長する中国経済と連動し、経済成長率17・8%の内モンゴル自治区(蒙古自治区)と津南町の観光交流が今年実現する。5月に同区玉泉区観光局担当者など20人規模で津南を訪れ、6月には津南から同自治区を訪問。先ずニュー・グリーンピア津南と玉泉区の5星ホテルが姉妹提携し、両国民の観光交流へと発展させたい方針だ。
 

 今月7日、同区呼和浩特市から玉泉区旅遊局(観光局)王君局長ら3人と、橋渡し役のNPO国連支援交流協会アセアン支部長らが津南町を訪問。新潟県議会や県庁国際課、県観光協会なども訪れた。同NPOは中国や同区を対象に「ようこそJapan」プロジェクトを立ち上げ、観光事業の復興に取り組む玉泉区旅遊局と連携。昨年10月、日本国内第1号として静岡・熱海温泉ホテル「大野屋」と玉泉区5星ホテルが国際姉妹ホテルを締結。今回の津南訪問は、ニューGP津南と同様な姉妹ホテル締結のため、王君局長が先遣隊として来町。9日は全町を巡り、「この町は独特の雰囲気がある町。ここに来るまで3b、4bの雪は想像できなかったが、雪質の良さ、この雪景色、とても感動した」と好印象。
同区は雪が降るが10a程度。「この冬の雪が、とても魅力的」と話す。
 

 橋渡し役のNPO高市豊成支部長(内蒙古師範大学名誉教授)は「王君局長は新たな観光事業として内蒙古の生活文化、伝統の掘り起し『玉泉物語』を創り上げ、その中に日本の雪や温泉地を取り入れ、一体的な観光ルートを企画。すでに北京、上海の5星ホテルと提携、日本では熱海と津南を考え、特に津南はこの雪をメインとしている」など豪雪地・津南の特色が国際的な観光要素になっている。
 

 王君局長は、同区役人で電子台放送大学名誉校長、中国国内5星ホテル役員など要職を務める政府の女性高官。同局長は「6月に中国ネット業界やTV、新聞など40社余りの関係者で津南訪問する計画だ。ここには素朴で日本独特の文化や伝統が残り、民芸品なども興味深い。いま中国全土に放送するドラマを制作中で、この中に津南ロケを入れることも出来る。この交流は人の交流も生むだろう」と意欲的な構想を話す。
 
 仲介した同NPO本部の長澤英男氏は「なぜ津南か。ニューGP津南が東京23区と保養所契約を結び、信頼度の高さと自然環境の良さから選ばれた。第1号の熱海からも適度な距離感があり、この雪が最大の魅力」と話す。一方、受け入れるニューGP津南・松崎和秋常務は「津南が内モンゴル自治区との日本の窓口的な役割を担うことができる。まずはホテル同士の姉妹提携から始めたい」と期待感を話す。津南にとってのビッグチャンスともいえる。

写真左から3人目が王君局長(9日、ニュー・グリーンピア津南で)

上郷中、2年後に津南中と統合、地元要望受け  3月12日号
  学校統合を進める津南町は、地元要望にもとづき上郷中学を2年後の2012年4月、津南中学に統合することになった。町議会4日本会議に追加議案で提案され、質疑も討論もなく反対1の賛成多数で原案可決した。
 
 上郷中の今年度の生徒数は1年10人、2年8人、3年16人。津南中等校開校後、上郷中への入学者が減少している。このため校区では2年前から地元内でも協議を始め、昨年7月、地元の上郷地区振興会で統合方針を協議。各集落で協議することになった。今年2月18日、各集落協議の結果を持ち寄り、地区としての最終協議を同日に決め、「生徒数が少なすぎ、中学教育に支障が出る」と統合への合意の結論を出した。
 

 一方、これから中学入学を控える上郷小学校校区と保育園保護者会が協力し、昨年アンケートを実施。大多数が「統合やむなし」の回答だった。中には、町方針の2年後ではなく、来年実施を望む意見もあった。
 
 この背景には、同地区から津南中等校への入学を増え、今春、小学卒業製4人のうち5人が津南中等へ進む。さらに来年以降、卒業生は6人となり、多数が津南中等校へ進んだ場合、上郷中へ行くのは数人になる場合も想定される。地元からは「中学で2人や3人では学校生活が成り立たない。そうした場合の対応をお願いしたい」など要望が出ている。
 
 地元上郷小PTA会長の鴨井栄一郎さん(41)は「これだけ生徒数が少なくなっては、中学の学校生活は難しくなる。地元としても苦渋の判断です」と生徒数の減少の深刻さを話している。今後、通学方法や上郷中への進学数の減少対策など、地元協議を重ねていく方針だ。

写真・今月8日の上郷中学校卒業式、卒業生は16人。

栄村東部保育園閉園へ、施設活用を模索  3月12日号
 休園中の東部保育園を廃止し北信保育園へ統合する方針を、栄村3月定例会で島田村長が示した。桑原一富氏の一般質問に答え「先月、北信保育園の保護者会があり、統合という形でいいのではと声が出ている」と答弁。今月26日開催予定の民生委員や児童委員、公民館長などで構成する諮問組織である栄村福祉審議会(福原和人委員長)に図り、同審議会の答申を受け、住民説明会を開き、来春の統廃合をめざす方針。今後の施設利用についての具体案は出ていない。
 

 東部保育園は昭和58年に建設、昨年3月で休園。今年度の対象幼児3人はタクシーで通園。今春4月からの入園希望者を昨年末に募ったが、申込はゼロ。先月25日の北信保育園保護者会では「休園から1年たち、東部地区から通園する子どもたちも慣れた。このまま統合に向けて話し合いをして欲しい」と住民福祉課は要望を受けていた。一般質問で桑原氏は「東部保育園を高齢者憩いの場にできないか」と提言。島田村長は「検討する」と積極姿勢を見せた。

今春で閉校の三箇小、校区で30年目の雪上運動会  3月12日号
 閉校まであと2週間、120年の歴史を閉じる三箇小(高橋しげ子校長、19人)。住民一体となり雪原の上で競い合う第30回三箇地区雪上運動会は7日、同小グラウンドで開いた。全校児童によるクロスカントリー、子どもたちと住民が協力し合うボール運びなど11種目で熱戦。150人余の地域住民が全力を出し合い交流し連帯を強めた。
 

 同小後援会が中心となり開く同運動会。伝統を積み重ねて来たが、継続開催は未定だ。この日は新潟UXテレビ21の取材も入り、8日に大会模様が放映され注目を集めた。同地区鹿渡出身で運動会に参加するため川越市から帰省した貝沢政史さん(22)は「小学校時代、地域の人が毎日声をかけたりしてくれる、温かい三箇が好き。閉校は寂しいが、いつか地元に戻り、この良さを守り続けたい」とハッスルプレーをみせていた。

最後の雪原フェスティバル、3月で閉校の津南原小校区  3月12日号
 ☆…明治42年の雑水山分校開設から百年の歴史を刻む津南原小(若井泉校長、児童11人)の3月末閉校を前に、最後の「雪原フェスティバル」を6日、同校グラウンドの雪原で学区あげて開き、クロカンスキーはじめ笑いあふれるユニークな種目を次々に繰り広げた。子どもたちは「とってもよい思い出になりました」と大喜びだった。
 

 ☆…児童と地域住民らが一緒に行った「ボール運びレース」や「雪上紅白大綱引き」では、雪に足を滑らせて転倒する場面が続出、そのたびに大きな笑い声が響いた。同フェスを締めくくる「どんど焼き」では、サイの神の前で児童ひとり一人が「津南小に行ったら、いっぱい友だちをつくりたい」などと抱負を語った。PTAの藤木勉会長は「最後のレク行事となったけど、地域の人たちからはこれからも子どもたちを温かく見守って行ってほしい」と話している。

雪融け川の悲劇、小学5年11歳が流され死亡  3月12日号
 十日町市で10日、下校途中の小学生が融雪で増水した川に落ち、死亡する痛ましい水難事故が発生。「まさかこんな場所で…」と近隣住民は思わぬ惨事にショックを受けている。
 

 事故は10日午後4時半頃、同市高田町3の中沢川に架かる沢田橋わきから川に降りた同市錦町、庭野千香子さんの長男、光琉(ひかる・西小5年・11歳)君が川に転落し流された。約1時間後、同橋から約1・5`下流の妻有大橋下、信濃川合流点で消防団が発見。意識不明で十日町病院に搬送。3時間余り蘇生措置を行ったが午後9時過ぎ、溺死での死亡が確認された。
 

 中沢川は流雪構の水が集まる一級河川。深さ約85a。幅1b、事故時は融雪水で川が溢れるほど増水。大人でも流される流速だった。同橋付近は雪捨て場だったが進入禁止ロープなどなく、容易に川に降りられた。光琉君は同級生4人と下校中、川斜面の雪の上に落ちていたゲームカードを拾おうと急傾斜の雪の上を川に降り、途中で誤って足を滑らせ転落、川に流された。一緒にいた子どもの知らせを受けた近隣住民が通報。近所に住む男性は「川下まで雪の上で遊ぶ子どもを何度か見かけていた。危ないと思っていたが…」と言葉を詰まらせた。現場は光琉君の自宅から約1`離れ、通学路ではなかった。
 
 沢田橋は市道。除排雪を管理する市克雪維持課・小野塚高志課長は「橋には欄干がついており、まさかそこを降りるとは。突然の事故だった」と話している。

裸みこし繰り出す、雪原に喝采  3月12日号
 ○…地域の元気を発信―。住民手作りの北部雪まつりは6日、卯ノ木運動公園で開催。雪国の伝統行事「春木出し」をイメージ、地元若衆10人余が裸でソリを引きながら雪原を駆け巡り福まきするメインイベント「裸みこし」を一目見ようと2百人余が参集。さらに鳥追いやもちつきなど多彩な催し。最後は雪中からす踊りで締めくくり、今年も賑わっていた。


  ○…今年10周年。地元卯ノ木の活性化グループ・うまなみ会(番場和之会長)を中心に主催。20代から40代の30人余の手作り祭で、裸みこしは名物を作ろうと7年前から継続。番場会長(39)は「北部まつりは毎年3月第一週と決まっており、津南雪まつりとずれたが開催しようとなった。地域の雪まつりを行なうことで盛上げていきたい」と話している。

水利権再申請、期限内同意ぜす、関口市長が決断、今月18日市民説明会  3月5日号
 JR東日本・信濃川発電所の不正取水で水利権を取り消され、利水再申請に関心が集まるが、十日町市の関口市長は1日、申請期限の今月9日までに同意しない方針を決めた。一方で同発電所宮中ダム下流への放流量が1日の同市内10団体で作る市民協議会(会長・関口芳史市長)に示され、平常時毎秒40d、50d以上、渇水期とサケ遡上期毎秒100d、さらに可能時は毎秒120d放流する5年間の試験放流案は了承した。だが関口市長は「市民理解を得る事が最重要」と現時点でのJR東再申請に同意せず、今月末に市民説明会を開き、JR東が関係する地域振興策を協議する方針。このためJR東は「申請期限の延長願」を国土交通省に提出する事態に迫られている。


 JR東が水利権再申請で同意が必要なのは十日町市、小千谷市、川口町の3自治体と中魚漁協、魚沼漁協、十日町土地改良区など13団体とされる。不正発覚後、JR東に真っ先に反発したのが十日町市。宮中ダム下流の慢性的な渇水状態を20年以上前から訴える市民運動などが続く同市。この不正取水問題は「十日町市対JR東」の構図が鮮明となり、関係ニュースは全国ネットで流されている。
 今回、十日町市は「流量は同意」したが、「共生の地域振興策が具体化していない」と期限内同意を蹴った。特に関口市長は「この問題、プロセスが大事。市民理解と市民代表の議会同意が最大のポイント」と強い姿勢を見せた。今月末までに市民説明会を開き、これに合わせ議会も動く。「期限内には時間的に間に合わない」と、交渉主導権を引き寄せる姿勢を見せている。
 

 だが、流量など検討した信濃川あり方検討委員会や市民協議会幹事会メンバーからは、異論が出ている。「主導権を取るなら、流量問題と地域振興策は切り離すべきだ。試験放流量を了承するなら、期限内同意し、その後の地域振興策の交渉でリードすれば、より条件が良い交渉ができたはず。『期限には拘らない』と表明した市長自らが、それに拘束されたのでは」などの意見が聞かれる。
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 一方で、同じ幹事会メンバーは「スタートが遅すぎた」と言う。水利権取消し後の6月、林常務が来市。7月に清野社長が謝罪に訪れる方針を述べたが、実際に来市したのは11月25日。
「清野社長の謝罪と過去の清算が事実上のスタート。11月25日までの空白期間が無駄だった。JR東の体質的な問題を感じる。申請期限は最初から分かっているわけで、それに合わせるJR東の本気の姿勢が、あの時点ではなかった。それがここに来て時間切れとなっている」などJR東の姿勢を疑問視している。
 

 同意の先送りを受け、JR東・佐坂所長は1日、記者団に話した。「びっくりした。真摯に対応してきたので、期限内に間に合わせてくれるものと思っていたが残念だ」と話している。
今後、再申請同意の時期が焦点。関口市長は「JR東しだい」と同社の姿勢を問うているが、試験放流5年後の協議方法、地域振興策などで同社と交わす「覚書」のまとめがポイントになる。今月末に開く市民説明会、さらに議会、関口市長の主導性が問われることになる。きょう5日午後、市議会特別委員会は議会同意の方法について決める。

春よ来い、雪原に雪消剤まき始る   3月5日号
 ○…めっきり春めいて来た津南地方だが、畑地にはまだ2b余りの雪に覆われている。こうした中、「少しでも早く雪を消して、雪下ニンジンを掘り出したい」と沖ノ原台地では春耕への思いを胸に手作業で消雪剤を撒く姿が見られている。
 

 ○…大雪となった今冬。例年だと3月中には掘り出しが始まっているが、「俺の所では重機など使わないから今年はまだまだだよ」と赤沢の滝沢文夫さん(72)。「早く収穫作業をしたい」と雪消えを祈るように散布作業を行っていた。真っ白な雪原に消雪剤の黒い模様が付けられるのも、雪国ならではの風物詩。

新温泉が出た、クアハウス津南わきに、施設の湯量アップへ  3月5日号
 新温泉が出ましたー。信濃川右岸、津南町小下里のクアハウス津南わきで昨年末からの温泉ボーリングで新しい温泉を掘り当てた。その名は「クアハウス津南温泉」。成功報酬型で発注した津南町は、同工事費約4462万円で契約。3日からの町議会定例会で補選予算化」、可決した。
 

 新温泉は地下552bから湧出。動力アップで毎分521g、温度36・6度。無色でかすかな硫黄臭の弱アルカリ性単純温泉。天然ガス含有が多く除去のガスセパレータ(分離機)を設置する計画。新年度予算約1100万円を計上。引湯は指定管理施設のクアハウス津南、なごみの湯、福祉施設みさと苑などが対象。今の小下里温泉(毎分170g)は民間温泉へ影響があり、湯量調節し継続利用する方針だ。
 

 町福祉保健課では「長寿日本一をめざす健康宣言に沿い、保温効果の高い温泉湯量の確保が必要だった。温泉プール水中運動などに活用したい」としている。

写真手前が新温泉の湧出口。奥はクアハウス津南

からす踊りで郷愁、東京津南郷会が新年総会   3月5日号
 55年の歴史を積む東京津南郷会(江村菊男会長)の総会・新年会を27日、東京・御徒町駅前の吉池本店で開き、懐かしい顔ぶれなど50人余が集い、旧交を温めた。毎年秋にはふるさと訪問し、昨年は津南町敬老式で舞踊や歌謡を披露するなどし、今期は5月のふるさと新緑ツアーなどを計画している。
 

 総会新年会には東京新潟県人会・春日寛副会長(東京十日町会長)や同・高橋秀夫副会長(東京松之山会長)、東京栄村会・石澤秀信前会長なども出席。ふるさと津南からは小林町長、草津副議長、島田商工会副会長らが駆けつけた。小林町長は「皆さんは津南の頼もしい応援団。この7月で私の任期は終るが、引き続き津南をよろしくお願いします」と在職20年間への支援に感謝していた。
 

 東京津南郷会は1955年に誕生。津南や中里地域の出身者で結成。就職斡旋など活発に行い、津南地域との橋渡し役を果たしてきた。最近はふるさと応援団として郷土訪問し、福祉や教育活動を支援している。今期は新たな10人余りの新会員が加入。江村会長は「世代交代に合わせて新会員を増やしたい。ふるさと応援団としてこれからも津南地域のために活動したい」と話している。新年会は最後にからす踊りを参加者全員で踊り、ふるさとを偲んだ。東京津南郷会の問合せは03(3366)5382。

感動と笑い、津南雪まつり「ソリ大会」人気  3月5日号
 「あの熱狂をもう一度」と3年前に復活した全国手作りソリ大会。28日、会場のマウンテンパーク津南には20台の名機がズラリ。人気アニメのネコバスに乗る子ども、壮年者が未来を思い車イス型ソリで雪原を駆け、カップルに扮し一緒に愛のカーリングを演じるなど、思わず見入ってしまう多彩なそりが夢の競演。1機滑るごとに約2百人の観衆に大きな笑い声と拍手の渦が起こった。
 
 
 一般部門11台、子ども部門9台の個性豊かな計20機が競演。五輪種目「リュージュ」ソリを作りスピード部門で優勝した竹中伸達さん(45、長岡市)は「毎年参加を楽しみにしている。みんなが笑い合いやっているのがいい。来年も出て勝ちたい」と喜んでいた。
 大会結果▼子ども部門@ネコバス号(樋口真南、薗部一歩)Aコードブルー・ドクターソリ(桑原唯人)B無責任ヒーロー・ゴレンジャーWa(津南小5年生)▼スピード部門@リュージュ号(竹中伸達)Aクライフ21号(中子ごぶさた会)B雪桜パート3(山本光一)▼パフォーマンス部門@カーリングカップル・チーム中子Aこれから青春号(中山弘)Bあちゃまー(根津サヨ子、桑原志穂)。


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