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2010年02月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
津南で「わさび栽培」を、かねさま蕎麦会が津南出身者の静岡視察  2月26日号
 津南町相吉出身で日本唯一の「ワサビマイスター」として全国で技術指導する鈴木丑三さん(マルウわさび郷社長)の栽培方法を学ぼうと津南町のNPOかねさま蕎麦会(滝沢元一郎理事長・会員31人)が20、21日と同社のある静岡県伊東市湯ヶ島を視察。年間約7dのワサビを出荷する鈴木さんが開発した「畳石式ワサビ田」や栽培ハウス、直営の「天城わさびの里」など見学。同会では「そばの薬味に使えれば」と活用法を研究する方針だ。
 

 滝沢理事長と鈴木さんは25年余前から賀状をやりとりするなど交流。フノリとヤマゴボウを使った津南特産そばを提供する独自店舗開店を模索する同会は薬味としてのワサビ栽培を研究しており、静岡を初訪問。メンバー11人がバスで6時間かけ、栽培技術を学んだ。滝沢理事長は「そばを提供する時、できるだけ津南産のものを使いたい。鈴木さんは『地元の津南の恩返しのためなら、いつでも技術を伝える』と熱意を語ってくれた。会員とワサビ栽培を試したい」と意欲。鈴木さんは今春に津南を訪れる予定で、同会では雪国のワサビ栽培方法などさらに学ぶ計画だ。

「人は人の間で育つ」、三箇小・ようこそ先輩最終回  2月26日号
 独立校最後の年を迎えている津南町の三箇小(高橋しげ子校長・19人)はこの1年間、「つなぐ」をテーマに学校生活全般で様々な活動に取り組み、先輩を講師に行う特別授業「ようこうそ先輩」もその一つ。24日にはシリーズ9回目、最後の特別授業を開いた。講師は「学校畑の先生、そばの先生」の恩田卓茂さん。出生から現在までの手作り年表を示し、「人は人の間で育つ。君たちはこれから色々な人と出会い大きくなる。その出会う人みんなが大事だ」と、小学時代や中学で出会った友や恩師との思い出、大学時代の安保闘争の体験など、来月で閉校する三箇小の子たちに、人との出会いの大切さをちょっと刺激的に語った。
 

 「同じこの三箇小で学んだ先輩の言葉を聞くことで、さらにこの三箇小に愛情を持ってくれたら」と高橋校長の発案で始めた同特別授業。地元在住者や出身者など多彩な人材が登場。最終回に登場した恩田さん。小学時代に英語を教えてくれた恩師。中学時代、理由なき暴力を受け、先生に真っ向から反抗した友、大学受験での高校時代の担任の言葉など当時の様子を再現しながら話した。特に「中学時代の丸山君。理由なきピンタを受け、すくっと立ち上がり、先生にペッと唾を吐いた。大した意味もなく威張っていることへの苛立ちのこの行動は、私の中にいつまでも残っている」と東京外語大時代、安保闘争に駆り立てた思いなどを話し、『人は人と人との間で育つ』ことの出会いの大切さを、様々な体験談を交えて話した。
 

 この9回の特別授業を受けた6年・福原有佑君は「恩田先生の話は興味深かった。色々な先輩の体験が聞かれ、これからの自分の進む道への参考になりました」と話している。高橋校長は「子供たちの感想の言葉が、回を重ねるごとにポイントを突いた表現になり、先輩たちの体験の言葉が、しっかり子供たちにつながっていると感じています」と話す。同校は来月25日、卒業式を迎え、120年の歴史に幕を下ろす。

ミスはきもの美人、十日町雪まつり  2月26日号
 ◎…第29代ミス十日町雪まつりは村山さんら3人に―。ミス十日町雪まつりコンテストの最終審査会が同雪まつり最終日の21日、クロス10で開かれ、見附市の今井美穂さん(20、会社員)、上越市の金子彩花さん(22、明治大学3年)、十日町市の村山裕美さん(23、上村病院医療事務)の3人が栄冠を手にした。


  ◎…同コンテストには市内外から34人が応募。書類審査をクリアした16人が華やかなきもの姿でミスの座を競った。選ばれた3人は「選ばれてびっくり。光栄です」と声をそろえ、それぞれ「十日町の自然や特産品など地域の魅力を精一杯アピールしていきたい」などと抱負を語っていた。今後1年間、姉妹都市交流やイベントなどに参加し、観光親善大使として十日町をPRする。

中国から交流の誘い、十日町雪まつりに関心  2月26日号
 「中国の子たちを十日町に」―。中国日本友好協会の理事一行が19日、新潟県・森邦雄副知事の案内で十日町雪まつりを初訪問。同協会の劉樹聲理事は「この時期は中国の旧正月、春節の休みの時期。子どもたちの雪体験と共に今後交流を深めたい」と関口市長に交流を呼びかけ、積極的な姿勢を見せた。
 
 今回の来市は、森副知事が中日友好協会関係者に十日町雪まつりの観光資料を提供し、同協会が関心を示し急きょ、来市が実現。19日午後、ラポート十日町で関口市長と劉理事らが懇談。劉理事は「十日町雪祭りは、市民が力を合わせ取り組んでいる。ちょうど中国の旧正月の時期で、子どもたちが休みになり交流ができるのでは。この雪祭りは交流のとても良い材料となる。中国では太極拳、コーラス、踊りなど団を作り各国に交流団を派遣している。ただの観光交流ではなく、人と人の交流のチャンスと考えたい」と積極姿勢を見せる。
 

 橋渡し役の森副知事は「国同士の交流から、自治体レベルでの交流を中国側も求めている。交流の深まりの絶好のチャンスであり期待できるのではないか」と話す。受ける関口市長は、大地の芸術祭で蔡國強氏など中国アーティストの活躍を話し、「これを機会に多くの方からこの地を訪れてほしい。皆さんの力を借りる形で交流を深めたい」と語り、今後の積極交流への期待感を述べた。

雪原アート、田んぼの真ん中に「雪温泉」  2月26日号
 ○…現代アート20作品が雪を主題に競演―。アートが彩る冬の里山を楽しむ雪アートプロジェクトが十日町雪まつりに合わせ19日から21日、農舞台とミオンなかさとをメイン会場に展開。ミオンでは雪原に中里の七ツ釜伝説に現る大蛇を墨で描く巨大な雪上絵が現れ、農舞台ではプロダンサーが振り付けのかんじきダンスを住民と踊るなど多彩に展開。2300人が来場し冬のアートを満喫。
 
 
 ○…注目を集めたのは農舞台付近の棚田に突然現れた「雪温泉」(作・開発好明)。雪の個体・液体・気体の性質変化がテーマ。雪を薪で溶かしお湯にし、約2畳分の湯船に注ぎ、さらにサウナなど設置。3b余の積雪を望む一面雪景色の露店風呂は大好評、両日で50人余が入湯。芸術祭ファンの神奈川・川崎市の工藤俊明さん(30)は「雪に囲まれたお風呂、すごくぜいたく。おもしろいです」とのんびりと湯船に入り、雪国情緒に感激していた。

江戸の輝き「享保おひな様」、津南・芳流閣で展示  2月26日号
 ○…江戸時代のおひな様がお目見え―。津南町上郷逆巻の芳流閣に、古式豊かなおひな様が20日から飾られている。昭和初期の5段に加え、約3百年前の江戸中期・享保年間に作られたものも。「これだけ古く立派なおひな様は見たことない」と評判になっている。


 ○…享保びなは高さ20a余と大型で、男びなは太刀を指し笏(しゃく)を持ち、女びなは唐衣(からころも)など着る。享保時代には贅沢すぎると江戸幕府から禁止令が出たほど人気を集めた。顔の造形は面長で美人の条件である卵形、さらに切れ長の目が特徴。座敷に男女びなと5人囃子が置かれ、ほほ笑みを絶やさず世を見つめている。貴重なひな飾りを守る田辺佑さん(74)は「亡くなった兄から譲られたもので、陽気も良いので14年ぶりに飾りました。久しぶりに外に出て、おひな様も喜んでいるみたい。これからは毎年飾ろうかな」と笑顔。このおひな様、来月8日頃まで飾る予定だ。

栄村で山村カレッジ、大学生70人来村、村づくりの起爆剤に  2月19日号
 冬の栄村の魅力をさらに引き出そうと、学生たちが動いた。同村で6年前からフィールドワークする京都精華大、さらに体験プログラム「山村カレッジ」で連携する駒沢大、清泉女学院短大の学生68人が連携し12日夜から14日、さかえスキー倶楽部で「雪宴2010」を初開催。住民と連携し郷土食バイキング「うんめぇもん自慢大会」など通し、大学生たちと同村は交流を深めている。
 

 「雪宴」の『えん』は同村との『縁』をメインに展開。実行委員長で京都精華大職員・石沢一光さん(36)は話す。「交流は密になりつつある。学生たちが都市との違いを学び、地域に入り、村を盛上げる。村の元気、冬の観光などの新たな起爆剤になれば」。学生らは自ら考え、造形と光で彩る「かまくらアート」や運動会「雪リンピック」、さらに入場チケットに印刷された半分のハートの相方を持つ異性を探す「雪縁結び」など多彩な催しを企画。地元住民も動きに共鳴。青倉の高橋春江さん(71)は「村に来てくれた若者が頑張っている、こっちも協力しなきゃ。発想が全然違うから、一緒に動くと自分も楽しいですね」と家伝の黒豆煮やたくわん漬を腕によりをかけて提供し完売。3日間で4百人余が新たな宴を楽しんだ。
 

 企画スタッフは20歳前後の若者たち。自ら中心となり行なうイベントはほぼ全員が初体験。京都精華大卒業後に同村に移住した先輩と協力しながら開催にこぎつけた。14日夜の打上げでは達成感で涙する学生も。手作り米粉マドレーヌを提供した清泉女学院短大2年の緑川裕子さん(20)は「栄村の郷土食やネコツグラなどの文化に興味があります。この雪宴を通し地域の人、他大学生の繋がりが深まりました。また盛上げ企画に協力したい」と笑顔。学生交流がもたらす地域力再発見に、大きな関心が集まっている。

子供たちの研究発表に関心、里山学会  2月19日号
 豊かな自然環境のなかから独自の視点で調査研究活動を行った個人や団体がその成果を報告・発表する「つまり市民里山学会」(森の学校キョロロ主催)が13日、十日町市千手中央コミュニティーセンターで開かれた。発表では「全国児童才能開発コンテスト」で日本PTA全国協議会会長賞を受賞した涌井美久里さん(津南小6年)や県の「いきいきわくわく科学賞2009」で優秀賞を受賞した三箇小3、4年生の発表もスライドを使って行われ、会場から「すばらしい研究成果」などと盛んな拍手が送られていた。
 

 涌井さんの発表は「津のバイカモを救え!パート2〜船津川バイカモ復活大作戦〜」。水が冷たく清流に育つバイカモから外来種のコカナダモが増えて清流が汚れて来たことから、地域住民の協力を受けながらバイカモ復活に乗り出した成果を発表。「岸辺の草をしっかり刈り取り、川に日光がよく当たるようにすることが大切」などと指摘。「身近な川にいつまでもバイカモがあるように、自分でできることをやっていきたい」と話した。また三箇小児童は「三箇の植物生き残り大作戦2〜在来植物vs帰化植物〜」。4月から9月までの花カレンダーを作り、学校通学路を含めて調査し記録。「帰化植物は在来植物の生える場所を奪うのではないかと思ったが、周りに他の植物がない所の方が育ちやすいことが分かった」などと研究結果をまとめ、「三箇小がなくなっても、外来植物で荒れないよう、みんなで協力して守っていきたい」などと話していた。
 

 なお、一般の研究発表は次の通り。
 ▼ふるや花暦遊び(松之山自然友の会・鶴田豊子さん)▼2009花暦調査の結果報告(同・山岸洋貴さん)▼松之山の自然〜渋海川源流とコシジシモツケソウの原産地〜(同会長・小口成一さん)▼津南町のコモチカワツボ〜現況と侵入経路の推定等〜(津南町・村山郁夫さん)▼当間高原リゾートにおける生物多様性の保全に関する取組み(東京電力・荒川茂樹さん)▼市民協働によるチョウの分布調査の成果と課題(松之山野鳥愛護会・大脇淳さん)▼中魚沼郡を二分して流下する信濃川の右岸と左岸に分布する昆虫類にみられる地理的変異/中間報告(日本鱗翅学会信越支部長・樋熊清治さん) 

写真は三箇小児童の発表

本をいっぱい読んでください、日本食研が津南に図書費100万円寄贈  2月19日号
 ◎…子どもたちに教育支援をと、商品開発や人材交流など津南と親交ある日本食研ホールディングス(本社・愛媛県今治市)から寄贈本555冊(百万円分)が町内9小中学校に届いた。町教委は多額な支援に感謝し各学校に「日本食研文庫」を設置。今年3月で閉校の三箇小、津南原小の同文庫は4月に津南小に移管する。
 

 ◎…同社の図書購入支援は2回目。昨夏に町教委に図書目録を贈呈。町内小中学校から希望図書を募り、同社が購入し津南に届けた。童話本シリーズや自然図鑑セットなど、高額で購入が難しい図書を希望する学校が多く、子どもたちの読書力アップを大きく支援。17日、町文化センターで贈呈式。町内全小中学校の子どもたちが集まり、同社津南営業所の室正明所長に大井平和紙で作った感謝状を「大切に読み続けます」と手渡した。室所長は「津南町の未来ある皆さんのために本を活用してください」と話した。

東京栄村会、15年間の石澤会長から広瀬会長へ  2月19日号
 故郷を思う出身者が一堂に集う東京栄村会の第26回総会・新年会が13日、東京・市ヶ谷駅の近くアルカディア市ヶ谷で開かれ、東京、埼玉、神奈川、千葉などから60人余が参加し、懐かしい顔ぶれとの再会を喜び、思い出話しで盛り上がった。
 同会は昭和58年に発足、現在会員130人。15年間に渡り会長を務めた石澤秀信さん(82・志久見)が勇退し、新会長には広瀬俊夫さん(69・横倉)が就任。栄村からは島田茂樹村長や赤津安正議長が出席。最後は栄村歌を大合唱するなど、ふるさと栄村への思いを歌い上げた。
 

 同会には50代から80代までの男女60人が参加。新会長に就いた広瀬俊夫さんは「ふるさと栄村に強い思いがある。人との関係の基本は親子であり、その親はふるさとにいる。ふるさとを大切にする気持ちは親を大切にする気持ちに通じる。今の自分を育んでくれたふるさとに、少しでも役立てたらと思う。この東京栄村会がそのきっかけになり、その発信ができればと思う」と同会への思いを話した。
 

 来賓出席の島田村長は、村の年間行事や村政の動きを話し、「皆さんは栄村の応援団。人口は減少しているが、村民は皆、村を良くしようと頑張っている。皆さんからも応援を」とお願いした。赤津議長は「栄村は今、田畑の荒廃が進んでいる。どうぞ皆さん、自分の田畑で、子や孫のために手作り農産物を作ってみませんか。米や野菜、自慢できる物ができる。栄村の田畑を荒らさないでほしい」と帰農を進めた。
 

 15年間に渡り会長を務め、一時は会員20人余まで落ち込んだ同会を盛り上げてきた石澤前会長。「第1回の設立総会は栄村の議場で行った。当初50人が参加。だが会のマンネリ化が進んだが、50代、60代が20人余加わり、活気が出てきた。もう82歳の私、ようやくバトンタッチできた」と挨拶し、大きな拍手を受けた。

北野天満温泉の湧水、信州の名水に認定  2月19日号
 栄村の志久見川の上流、北野天満温泉地内で湧出する水が「信州の名水・秘水」に選ばれた。当初は毎分15dも湧出、今は約6d余り。今後の活用が期待されるが、今のところ具体的な活用策は出ていない。
 

 同選定は昨年、長野県内の湧水や地下水などを募集し36ヵ所が寄せられ、15ヵ所を選定委員会(委員長・藤縄克之信州大工学部教授)が選出。北野天満温泉の湧水は平成3年、温泉掘削工事で噴出。「自噴する豊富な地下水」と評価。同湧水は硬度18の軟水、お茶や紅茶、さらにご飯の煮炊きなどに適しているという。北野天満温泉では飲用水や消雪水として使っているが、商品化には至っていない。村では「認定が栄村の自然環境の価値を増せば」と期待。長野県のホームページなどで紹介されている。

お茶飲み処オープン、国道117号商店街に  2月12日号
 ○…「まぁー、元気だったかい」、「こういう場所がほしかったのー」。国道117号、津南町大割野商店街
に誕生したお茶飲み所「つくし広場」。地元の大割野商協(風巻俊道理事長・加盟65店)が会館を開放し、8日から利用を始めている。春を待つ思いから名づけた憩いの場。話し相手の地元ボランティアが居て、畳の間にはコタツもあり、昼食時には近所から出前も取れるなど、新たなくつろぎ拠点に、地元商店街は賑わいを期待している。
 

 ○…病院帰りの待ち時間やバスが来る前のひと休み、友だちとの語らいなど、利用は自由。室内には商店の売り出し情報や町の観光や催し案内などの情報コーナーも設け、商店街への誘客もアピール。初日に訪れた大割野の仲良し2人組、藤ノ木シゲノさん(89)、藤木シズエさん(83)。「時間を気にしないで、のんびりできていいね。コタツに入って編み物などもできそうだね。ここに来れば、ご無沙汰だった人とも合えるかな。今度、待ち合わせようかな」など茶飲み話に盛り上がっていた。同広場は平日午前10時から午後4時まで。商協会館пi765)3139。

先ず村民の声を、村議が集落懇談スタート  2月12日号
 議員、まちに出るー。栄村議会は3月新年度予算議会が始まる前のこの時期、全議員が参加し、全村での集落懇談会を行っている。「議会としてもっと村民の生の声を聞く必要がある。」と12人が3班に分かれ、来週16日まで24会場で開いている。
 


 昨年5月の改選で半分が新人議員になった同議会。「なかなか議会傍聴に来られない人が多い。議員から地域に出向き、議会や議員への要望、あるいは地域としての要望などを直に聞く必要がある」と、来月の新年度議会が始まる前に、全村を回ることを決めた。
 

 初日の9日は青倉と平滝で午前10時から同時開催。青倉公民館には15人余りが参加。議員は赤津議長、石沢副議長、山田議運委員長、上倉議会報編集委員長の4人。議員側からケーブルテレビ事業や栄中校舎の耐震工事、絵手紙収蔵館の増設など最近の村事業の動き紹介。議員から「我々は予算は持たず、あれができる、これができるとは言えないが、村への要望などなんでも聞かせてください」と意見を求めた。
 

 当初はなかなか発言が出なかったが後半、厳しい意見が出た。「村議会は視察に行くが、その報告が何にもない。議会報にも載っていない。大事な村のお金を使った視察だ。村政に反映できないなら、村内の活動グループにそのお金を支援した方がいい」。さらに「こういう懇談会もいいが、議員の意見も聞きたい。全員が来て、出張議会のようにすれば、もっと意見が出るのではないか」などの提案もあった。
 

 一方で、「空家の除雪に困っている。以前は頼まれてできたが、もう年でできない。雪害救助員制度の見直しができないか」など切実な声も聞かれた。赤津議長は「きっと色々な声が出るだろう。先ずは我々が真摯に皆さんの声を聞くことから始めたい」と話し、懇談終了後、全議員で意見をまとめ、対応したい方針だ。

第5回芸術祭も開催、通年化と協賛費が課題  2月12日号
 津南町と十日町市の約720`平方bの里山を舞台に3年に一度開く現代アート「大地の芸術祭」。関口芳史市長は5日の第4回実行委員会で継続開催を表明。「妻有の芸術祭ブランドをさらに活かし、地域活性化につなげたい」と第5回開催を宣言した。  
 

 初回から総合ディレクターを務める北川フラム氏は、国際観光の通年化、芸術の妻有ブランド浸透、国際アート展の維持、農商工観光連携による新産業創出などを開催目的にあげた。「多様性が共存する地域作りが重要。通年化に向け、秋、冬のアートも始めている。直島、ベネチアのように芸術が人を呼ぶ環境を整えたい。特に中国、台湾、韓国は今ものすごく人が動いている。これを取り込むべき」。案内板の外国語表記など構想の一端も指摘。「次回は企業CSR(社会貢献)の導入、広告代理店や海外企業との連携など財源の多様化を」と国内外への積極営業と財源確保の必要を話した。


 10年間の県の里創プラン財政支援が終了、自立の祭典をめざし新たなステップを踏んだ第4回。前回を約2万6千人上回る過去最高の約37万5千人が来訪。来場者は20、30代が51%を占め、2回目以上のリピーターが44%と着実に浸透。国内外マスメディア掲載は約180件(広告換算費・約16億円)と大きく取り上げられたのも要因。市芸術祭推進室によると県内経済波及効果は約36億円。実行委や作品設置集落、飲食店や宿泊施設アンケートの7割が「効果があった」と継続を希望している。
 

 一方、大きな課題は収入の伸び悩み。福武總一郎プロデューサー(ベネッセコーポレーション会長)の尽力で寄付、協賛などは163件・約2億4千万円にと大きくサポート。だが基本収入源となるパスポート売上金は約5万枚・約1億2700万円と目標の8割程度。同室は「人気作のみ目的の来訪者が多く個別鑑賞券が増えたのと、地元券販売の横ばいが原因」とみる。なお同祭は十日町市6300万円、津南町約1500万円を負担、総予算は約5億8千万円だった。
 
 さらに通年観光化に向け作品維持管理を「地域の作品は地域で担うという意識浸透が必要」とアートネットかわにし(渡貫文人代表)のような市民サポーター組織発足を各地域に期待。加えて共催の地域内外者で作るNPO里山協働機構(若井明夫理事長)との連携や役割分担を明確にし、地元意識向上や全国アピールを図る方針だ。

冬季営業で広域観光アピール  2月12日号
 冬の地域観光の一助にと、清津峡渓谷トンネルは今冬から冬期間も休まず運営している。1月の入抗客はわずか133人だったが、「冬季の地域観光の役に立ってもらえれば」(同トンネル・清水祐主任)と話し、湯沢や松之山地域を含めた冬の広域観光の役目を担っていきたいとしている。
 

 同トンネルがオープンして今年で14年目。例年だと1月15日から春が訪れる3月中旬まで閉鎖していた。しかし、湯沢や松之山、津南地域に訪れる冬季観光客の周遊先が少なく、地元温泉旅館をふくめ「ぜひ冬期間も営業を」と要望されていた。また「平成18年豪雪」などと大雪の年もあったが、その前後は少雪で、中里―塩沢間の国道353号線十二峠の交通もスムースだったことも通年営業への弾みをつけた。
 

 トンネル内の3箇所の見晴所からは雪と柱状節理の岩が見事なコントラストを見せている。入り口歩道は、温泉の排湯を浄化後に消雪用に利用、入抗客も身軽に訪れることができる。ただ、トンネル内からの眺めだけに開放感は薄く、入抗客からは「もう少しトンネル内で楽しめるものを」といった要望も出ており課題となっている。
 
 清水主任は「冬の清津峡も楽しめることをアピールし、広域の観光地と連携しながら誘客に力を入れたい。全体の底上げにつなぐことができれば」と話している。

国際学生ボラ、山間地で除雪活動  2月12日号
 大雪から山間集落を守ろうと、NPO法人国際ボランティア学生協会(本部・世田谷区)に加入する大学生27人が6、7日、中里・清田山地区(18世帯)で除雪作業を行った。同集落の山田健一区長は「若いので力もあり、本当に助かった」と喜んでいた。
 

 学生らは都内から大型バスで来る予定だったが、大雪のため急きょ電車や普通車などを乗り継ぎ、お昼到着予定が夜7時頃になった。除雪作業は1日のみとなったが、それでも消防小屋や地区集会所などを中心にスコップやスノーダンプを手に除雪。慣れない手つきながらも「若者パワー」で汗を流していた。
 

 参加者のひとり、埼玉出身の菊谷亮さん(日大2年)は「雪の多さにびっくりしました。除雪ははじめてといいくらいですが、集中しながらも楽しんでやっています」と屋根の雪を下ろしていた。
 
 中里地区での同学生協会のボラ活動は、OBを通して雪原カーニバルのスノーキャンドル設置活動に10年ほど前から続いており、除雪では平成18年豪雪にも駆けつけている。中里支所地域振興課では「大変協力をいただいている。今後も学生協会との連携を深めていきたい」としている。

清津川水問題、試験放流「5年間どうだったのか」   2月5日号
 東京電力が清津川から発電取水し、南魚沼の魚野川に放流している水利権問題にからむ「清津川水問題」。
80年前から東京電力が行う不合理な取水と放流。清津川の下流域、中里側の住民は、「本来の流れに戻してほしい」と訴え、一方、南魚魚沼側は「大切な農業用水」と譲らない。川の状態を調査する試験放流を、5年間の暫定利水で行い、今年7月で終了。12月には水利権更新期を迎える。


 新たな水利権のあり方を協議する「清津川・魚野川流域水環境検討協議会」(会長・西沢輝泰新潟大名誉教授)の第9回協議会がを2日、南魚沼市のホテルで開いた。暫定状態だった5年間の水利権について、基本的同意の方針が出された。だが「この5年間の試験放流で両流域が実際どうだったのか、その検証を住民レベルで話し合う場が必要」と十日町市・関口市長が提案、南魚沼市・井口市長も同意。同協議会主体で検証の場を開くことになった。
 

 東京電力湯沢発電所の水利権許可期限は2005年12月だった。東電が更新手続きを進めたが下流域の反対などで難航。翌06年、無許可構造物や無許可分水(かんがい用水使用)などが発覚、水利権更新の審査は中断していた。
 

 同日の第9回協議会は1年2ヵ月ぶりの開催。同協議会初出席の十日町市の関口市長から、水利権者の東京電力に対する厳しい質問が出た。違法構造物や無許可分水など東電としての認識をただし、さらに「80年の長い期間、ある意味の犠牲を強いてきた。河川環境が大きな課題になっているなか、中流域への配慮と東電の考え方と認識、今後の対応を聞きたい」と迫った。
 

 東電信濃川電力所の高橋所長は「この協議会の合意内容を尊重する。ダムのゴミ処理など河川環境への取り組みを行っている。今後も地域の理解を求めていきたい」と一般論を述べた。
 

 さらに関口市長は南魚沼地域との関係について「80年前と比べ、河川環境も水の価値も変ってきている。本来あるべき環境へ少しずつ戻すということが大切。この試験放流の5年間、どんな影響があり、どうだったのか、お互いに冷静に話し合う場が必要」と提案。井口市長も「すぐに全量返せというのでは話し合いにならない。話し合いの場を良いこと」と賛意。両地区の歩み寄りが見られた。今後は今年12月で切れる東京電力の水利権更新内容が最大のポイントとなる。
 
 特に昨年2月から6月、湯沢発電所は工事のため全面取水ストップ。農業かんがい用水を一番必要とする時期。南魚地域で水不足状況など、試験放流の実証が必要になっている。

JR問題、「数字提示に違和感」、議論が先、関口市長「市民はJRとの共生望む」  2月5日号
 JR東日本・信濃川発電所の違法取水問題がテーマの「信濃川のあるべき姿市民懇談会」は3日のクロス10で市内4会場の懇談を終了。全体で330人が参加し、多様な意見が出た。関口市長は、市民論議の前にJR東が『維持流量毎秒40d、渇水期とサケ遡上期に60d、発電所最大取水は317d』と数字を表明したことについて、「信濃川のあるべき姿を議論した中で、自ずと両者から出てくるもの。JR東の姿勢に違和感がある」と市民論議の前に維持流量、さらに取水量を提示したJR東の姿勢に不信感を示した。ただ一方で、4会場で市民意見を受けた印象として同市長は「JRと共生していく形を市民は望んでいるという感じを受けた」と発電再開を視野に、水利権交渉への取り組み姿勢を示した。
 

 4会場の市民懇談では、地域特色が出た。宮中取水ダムの中里、発電所がある川西、導水管が通る吉田地区では、発電所工事による地下水の減少、発電施設の騒音、さらに集落河川の環境悪化、地区内の分断など、これまでのJRへの不満がいっきに噴出した。
 「この地中にJRのトンネルが4本ある。井戸の半分が枯れ、水田の水持ちが悪く、かんがい用水もだめになった。補償を求めたい」(吉田地区浅川原)、「これまでJRと条件闘争し、交渉で用水を確保、最低補償でやっている。今回の問題がなかったら従来通りだった。このチャンスを逃してはならない。JRとの共生を考えるべきだ」(川西地区)、「この発電所は国策だった。従わざるを得なかった面があるが、地元の生活環境への影響は大きい。夜中のサイレン。妊娠した女性がここでは子が埋めないと訴えた。こういう実態を知ってほしい」(中里地区)。
 

 一方で、JR東との関係で関心を集める具体的な意見も出た。特に3日のクロス10会場。「JR信濃川発電所とJRを分離し、発電所経営に市が参画する形、例えば3セクの形で市が経営パートナーとなり、発電所経営する形にできないか。さらに現在JRの水利権は白紙状態、ならば十日町市がさらに信濃川水利権を取得し、JRから利水利用料を取る方策はできないか。あるいはJR宮中ダムを市に寄付採納してもらい市が管理運営し、発電に応じて、利益還元してもらう」。
 

 この提案に、関口市長も意表を突かれた。「発電所となるかどうかはあるが、今後一つの経営体の中で一つのビジネスを(JRと)経営していくということはありえること。市は先行水利権者、JRの再申請では市の同意が必要。発電施設は一般論ではあるが、不要になった場合、これを求める人がJR以外にもいるはず」などと述べた。懇談会では、JR信濃川発電所による流水占用料(水の使用料)年間4億5千万円が、県の一般財源に入っていることも明らかになった。

話し相手ボラや出前もできるお茶飲み処誕生、大割野商協  2月5日号
「お茶でも飲んでいかねぇかい」。こんな呼びかけが聞こえそうな憩いの場が国道117号沿い、津南町の大割野商店街に8日、誕生する。車など買い物の足がない地域のお年寄りのためにと昨年から走る『おでかけバス』を企画し、商店街をもっと面白くしたいと取り組む地元の大割野商協(風巻俊道理事長・加盟65店)。またまた商店街の魅力アップに乗り出す。
 

 商店街のほぼ中央、普段は閉じている旧銀行跡の商協会館を開放し、テーブルやイスのほか小上がりの畳の間を作り、こたつも置く。計画では平日午前10時から午後4時まで開放し、話し相手になる地元ボランティアが協力し、気軽にお茶飲み話しができる。商店街の食堂などから出前も取れるなど、寛ぎと交流ができる場が誕生する。
 

 同商協は、商店街を盛り上げようと街頭イルミネーションを行なったり、昨春から「おでかけバス」を運行するなど、商店街に賑わい空間を作り出そうと、積極的な独自企画で取り組んでいる。交差点脇で化粧品店を営む風巻理事長は「やはり人が来て、賑わうことが商店街には必要。今は皆さんが苦しい時。以前は隣り近所でお茶飲みに行き来したが、今度のお茶飲み処が、そんな雰囲気の場をなればと思う。どうぞ気軽に寄ってください」と話している。

「移動教室」で雪国まるごと体験、鎌倉小が津南へ、閉校校舎活用も  2月5日号
「雪国を五感で体感するプログラムを進めたい」―。津南町のNPO法人・雪の都GO雪共和国(相澤博文理事長)と交流する横浜国立大学付属鎌倉小の5年120人が3日から5日、ニュー・グリーンピア津南を拠点に雪国体験。同NPOは鎌倉小と連携を深め、3月に閉校する三箇小校舎を活用、四季の津南に鎌倉小児童と先生がまるごと訪れ授業する「移動学校」プランを進め、地元住民との協議を始める方針。閉校後の校舎活用に関心が集まる。
 

 同小は各学年で山など野外体験を行い、自然教育や集団活動を学ぶ教育に取り組み、津南を適地と見ている。引率の村山仁教諭は「雪国での宿泊は初。鎌倉は降っても10a。3b以上の雪は想像できず、その津南での体験は大きな刺激であり魅力」と意欲的だ。
 

 一方、同NPOは雪の利活用が活動テーマ。かまくら作り、かんじき歩き、スノーダンプの除雪作業など地元では当たり前の作業を雪遊び体験に導入。相澤理事長は「雪があるから四季が美しいのが雪国の特性。日本一の豪雪地帯は都市では想像できない世界。子どもが体で雪を楽しみ、心に残る記憶を持てば今後の交流に繋がる。雪国そのものをアピールする」と話す。 同交流は同NPOと連携する造形作家・景山健さん(鎌倉市在住)の縁で続く。      

民宿おかあさん全国100選に津南の尾池三佐子さん(サンベリー)  2月5日号
 ◎…農業、林業、漁業者で農家民宿を営み地域活性化に取り組む「農家の母ちゃん」を農林水産省と観光庁が選ぶ「農林漁家民宿おかあさん百選」の第3回認定者を2日発表、津南町の尾池三佐子さん(61、農家民宿サンベリー)が選ばれた。今回で34都道府県の計百人を選出。県内では4農家民宿が選ばれた。23日に新宿区のウェルシティ東京で認定式と「おかあさんサミット」を開き、尾池さんも出席する。
 

 ◎…千葉・船橋市から夫の紀一さん(66)と娘3人と共に津南移住し20年、農家民宿は5年前に開業。利用者は6百人を越えている。「関東圏の方が多いですね。実家に帰って来たみたい、と言われるのが最高の評価です」と話す。体験メニューは農業に加え30年余り続ける染織や天然酵母パン作りなど。食事は尾池さん家族と来客者が一緒に食べるのがルールで、家庭的な雰囲気が人気だ。同百選認定を受け、「都市と違い、人との距離が近い津南で、農業で生きていける。本当にありがたい話。これからも温かい農家民宿を続け、津南の名を広めていきます」と笑顔で語っている。

遊書に挑戦、津南中等校4年   2月5日号
 ◎…創作書、遊書。書の楽しさを体感している。津南中等教育学校の4年選択科目「書道」では、従来の臨書(手本を写す)に加え、「遊書」に取り組む。佐賀出身で筑波大芸術専門学群で書を専攻、中学や高校教諭経験がある津南町の津幡浩子さんが講師。週1回の書道授業だが生徒は好きな言葉や文字を選び、行書や草書、古代文字的な書体などを使い、遊書の世界に挑戦。その作品展が今月末まで北越銀行津南支店ロビーギャラリーで展示中。
 

 ◎…「自分の表現の域を広げてほしいですね。創作書では思わぬ良い線に出合ったりします」。津幡さんは小千谷西高で国語の講師を務める一方、十日町おやこ劇場運営スタッフでもある。書に取り組む江村夏紀さんは「小学校以来ですが創作書は面白い。古典で学んだ漢詩に出てくる春暁にひかれました」と『暁』を象形文字的に書いた。富沢英里可さんは「清らかという意味が好きで、にじみを出しながら表現しました」と『梵』を表現。作品には雪景色を淡く表現した「銀世界」や劇的な表現の「大逆転」など個性あふれる作品ばかり。

農業体験の都会の中学生、津南にちぎり絵贈る  2月5日号
 ○…「津南と小岩第一中の架け橋になれば」―。昨年7月、津南町にグリーンツーリズム体験に2泊3日で訪れた江戸川区立小岩第一中2年生130人から先月、プレゼントが届いた。生徒たちが津南体験を振り返り共同制作した「ちぎり絵」。縦60a×横180aの大作で、住民が『ようこそ』と描いた垂れ幕を持ちにっこり笑っている絵は、町役場ロビーに展示。
 

 ○…手紙も同封され、生徒代表の増山あゆなさんから「新鮮な野菜を食べられるのは農家の方々の努力のおかげと改めて思いました。たくさんの感動と思い出をありがとう」。原画製作の小林ひかりさんは「一番印象に残る、皆さんの笑顔を描きました。感謝の気持ちを伝えたい』とメッセージ。町は感謝の手紙を返信した。
 

 ○…3年前から農村体験を進める津南町。昨年は7校537人を受入れ。今夏は8校750人余を予定。うち小岩第一中、墨田中、清新第二中、横浜市立老松中の4校は継続来町。友好交流・狭山市からも3小1中が訪れる。営業は農協観光が主体で、町職員も旅行会社向けプレゼンテーションなど行ない、誘客する。町グリーンツーリズム室は「継続交流がこちらも希望。毎年7校ほどの受入が適度と思っている。津南ファンを増やしたい」としている。なお受入農家は現在65戸が協力。新規希望者は随時募集中。同室пi765)3115。


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