お問い合わせへジャンプ!
広告掲載のご案内へジャンプ!
購読のご案内へジャンプ!
トップページへジャンプ! 今週の津南新聞へジャンプ! テーマ別掲示板へジャンプ! なんでも掲示板へジャンプ! 妻有に生きるへジャンプ! ねっとわーくへジャンプ! リンク集へジャンプ!
home > 今週の津南新聞トピックス

2009年12月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
JR東が維持流量を初提示、「40d基本、60dなど変動制で」、反発の声も  12月25日号
 違法取水で水利権が取り消され、JR東日本の信濃川発電所が完全ストップしているなか、同社の水利権取得の再申請に関心が集まる。十日町市議会「信濃川・清津川対策特別委員会」を21日開き、出席を求められたJR東・信濃川発電所業務改善部の執行役員・中井雅彦部長は、初めて水利権取得後の宮中ダム下流への維持流量にふれた。中井部長はこの中で、国の諮問機関・信濃川中流域水環境改善検討協議会が示した「維持流量毎秒40d以上」を基本に、「40dを基本に、夏場の渇水期、サケ遡上期には毎秒60d」を年間通じて変動放流し、それを実験的に5年間行い、その後に放流量を見直していく方針を示した。

 
 同特別委委員会が事前にJR東に求めていた「信濃川のあり方、望ましい河川環境」についての質問に対し、中井部長が答えた。
 「これから信濃川のあり方を考える検討委員会が設けられていくことは承知している。現時点での私どもの考え方であるが、年間通して最低40d(毎秒)以上を確保したい。これを固定するつもりはない。真夏やサケ遡上期には60d余りが必要と思う。この流量40d、60dという川の姿がどういう姿なのか検証をしたい。サケ回帰は3年から5年といわれ、その効果と共に5年間の検証期間を設け、魚道改善と共に検証したい」と現時点と前置きしながらも、維持流量に対する基本的な考え方を、水利権取り消し後、初めて明らかにした。


 この40dについては「10年間かけて信濃川中流域水環境改善検討協議会が議論を重ねたもの。魚類、藻類、川の形態など研究し、学術的ではあるが最低40d以上としている。これは机上の数字であり、実際に流さないとわからない部分があり、5年間の検証を行いたい」と話している。

 この5年間の検証は、水利権取得にも関係する。国が定めた再申請期限(来年3月9日)までに最大取水量を申請する。同時にJR東は宮中ダム下流に維持流量40d以上を年間に渡って放流し、夏の渇水期とサケ遡上期には60dを増量放流し、これを5年間続け、サケ回帰や河川環境の変化などを調査・検証するというもの。この検証が水利権取水量に影響すると見られる。JR東・業務改善推進部十日町事務所では「5年間の検証後、最大取水量にも影響するかもしれない」と、水利権取得後、5年間の検証により見直しがあることを示唆している。
 

 水利権取り消し後、JR東から初めて維持流量への考え方が示された点について、漁業権を持つ中魚沼漁協・長谷川克一組合長は「現時点での叩き台と思うが、40や60の数字では話し合い以前のこと。5年間の検証では100d以上まで様々な検証をしてほしい」と、突然出たJR東側の数字提示に困惑と苛立ちを示している。

体験交流の場「あんぼの家」栄村に誕生  12月25日号
 ◎…伝統食「あんぼ」の美味しさに、村井知事は感動した。長野県内を回る「ようこそ移動知事室」が22日、初めて栄村で開かれ、村内青倉の民家「あんぼの家」で住民と昼食懇談をした。同地の伝統食であるあんぼを囲炉裏の炭火で焼き、その焼きたてを食した村井知事、「これは美味い」と手作りの味を堪能した。
 

 ◎…あんぼの家は、昨年4月京都から移住し、青倉の民家で暮らす渡辺加奈子さん(27)方を拠点に活動する。メンバー5人。今年、長野県元気づくり支援事業の指定を受け本格活動を開始。同知事訪問は、事業の成果視察を兼ねたもの。渡辺さんが「この家で、栄村を訪れた人が伝統食のあんぼ作りを体験でき、交流できればと思います。この活動を通じて、あんぼなど地域に伝わる伝統食を受け継ぎ、残していきたいです」などと知事に説明。同所ではあんぼ販売を行わず、体験交流をメインに行う。
 

 ◎…囲炉裏で焼いたあんぼ。大根菜とヨモギ入りの2種が用意され、さらに芋なます、沢庵きんぴら、ワラビ、雑穀ビラ汁など伝統料理一色。地元青倉・西山田の棚田を耕作する青倉作業班が作ったコシヒカリの塩おにぎりも出され、村井知事は「美味い、どれも本当に美味い。今後の活動が楽しみだね」などと食し、あんぼの家のアットホームさを感じていたようだ。
 

 ◎…この日、同知事は村内各所を見て回り、今年4月赴任した村営診療所・佐々木公一医師とも懇談。午後から役場庁舎で村民懇談を開き、小赤沢活性化倶楽部の福原洋一さんが国道405号や栄林道整備、野生鳥獣対策などを要望。古道復活に取り組む小滝古道物語の樋口利行さんが、古道再生による新たな観光事業を提言、さらに民間・田舎工房の石沢一男さんが雪室の活用などを話し、地域活動への支援を要請した。

「参拝、すごい」、三箇小ようこそ先輩に国立音大・樋口マキさん  12月25日号
 ◎…先輩から後輩へ思いをつなぐ津南町三箇小の「ようこそ先輩」第7回特別授業を21日開いた。今回の講師は声楽を学ぶ国立音大4年の樋口マキさん(22)。学友のピアノ科専攻の長谷川千晃さんと共の母校を訪れ、「小学時代、合唱の中のソロを3人で歌った時、校長先生から『あなたの声は良い声だね』と言われ、歌は気持ちよく、楽しいことなんだと思ったことが、今につながっていると思います」と小学校時代の思い出など語り、実際にピアノ伴奏で独唱を披露、子どもたちはその声量と高音の響きに感動していた。
 

 ◎…樋口さんは津南中時代、吹奏楽部の部長を務めるなど、小学での音楽との出会いを続け、国立音大付属高校に進学。さらに国立音大に進み、昨年はイタリアへレッスン留学している。この日は母校の音楽室で特別授業。「小学時代に水泳や陸上、クロカンなどで体を鍛えたことがいま役立っています。声を出すことは全身を使うこと。歌うことが全身トレーニングになり、とても体力を使います」などと声楽の練習を説明。さらに「目の前にあるやらなければならない事を、とにかく一生懸命にやる。嫌なことも好きなことも、とにかく一生懸命にやる。そうすると、何かが見えてきます」。実演では木下牧子作「風をみたひと」と有名な歌曲「蝙蝠(こうもり)」からアデーレのアリア(独唱)を披露。6年小野塚栞里さんは「アリアの曲が良かったです。歌の場面場面が頭に浮かび、とっても楽しかったです」と感想を述べると、的確な感想に樋口さんも驚いていた。最後は小学時代の思い出の曲「カントリーロード」を熱唱。子どもたちの大きな拍手が音楽室に響いた。

サケが戻る川に、十日町・飛渡小全校で運動、関口市長に魚道改修を直訴  12月25日号
 ふるさとの川にサケを呼び戻したいと十日町市の飛渡第一小学校の全校14人が22日、今年取り組んだ飛渡川調査などを関口市長に発表し、サケを呼び戻そうと校区で運動した6百人余の署名簿を提出し、サケ回帰の障害になっている同河川の魚道改善を求めた。同市長は「この川は県が管理しています。皆さんの思いをしっかり県に伝えます。サケが戻る川になるように一緒に頑張ろうね」と呼びかけ、手作りの調査レポートと署名簿を受け取った。
 

 同校は20年前から「ふるさと環境学習」に取り組む。学校前には県100選のブナ林、学校わきには飛渡川が流れる。今年度は「飛渡川のサケ」をテーマに調査活動。かつて飛渡川にもサケが上っていた事実を知る。流域を調べる中で下流にある高さ2・5bの堰堤(砂防ダム)魚道に問題があることを発見。「地震で壊れたのか、魚道の役目をしていない」と魚道修復の必要を感じた。
 

 そこで14人は、「関口市長さんに頼んでみよう」と決め、地元流域住民の署名を集めると共に、調査結果を手作り報告集にまとめた。22日、市役所を全校で訪問。まとめた調査結果を全員発表し、5年の大津慶浩君らが「人と自然が共生できる川にしたい。サケが帰る川の臭いを消さないように、ゴミを流さないように呼びかけています」など活動を話し、要望した。活動に協力する中魚沼漁協は今月サケの卵3百粒を同校にプレゼント、子どもたちがふ化させ育て、来年3月24日の卒業式後、全校で放流する計画。中魚漁協も3月中旬、飛渡川に20万匹を放流する方針だ。

サンタがやって来た、上郷保育園にサプライズ訪問  12月25日号
 ★…「サンタがやってきた」―。18日、津南町の上郷保育園(関谷好美園長)に真っ白なひげ、ブルーな瞳のサンタが大きな袋を担いで現れた。32人の子どもたちは「あっ、サンタだ」と大喜び。英語で「赤鼻のトナカイ」と歌い、子どもたち一人ひとりにプレゼントと握手。突然の訪問に驚く園児たち。「トナカイは野菜スープが好きと聞いたけど、どうやってスープを作るの」や「トナカイは羽根がないのにどうやって飛ぶの」など、子どもたちから次々と質問が飛んだ。
 

 ★…カナダからやって来たサンタは質問に答えた。「スープはその国その国で違い、日本では大根、白菜、それに味噌を入れます」、「トナカイもスープを食べます。トナカイはとても足の力が強く、スープを食べるともっと強くなり、強い足でジャンプして飛びます」。サンタはアメリカ・ミシガン生まれのケビン・キャメロンさん。時々、英語で話すサンタに慣れた園児たちは、サンタの大きなお腹に触れる子も。関谷園長は「最近のクリスマスはプレゼントをもらうことだけになっています。もっと夢を持ってほしいと、皆でサンタに手紙を書き、本当に来てもらうことが出来ました」。サンタは保育園近くの宮野原橋を飛び越え、帰って行った。

上村元県議、町長選へ出馬決意   12月18日号
 来年6月末予定の津南町長選は、16日の現職小林三喜男町長の今期限りでの退任表明を受け、スタートした。同日の夜、前回初出馬で善戦した滝沢元一郎氏(58)が不出馬を表明し、さらに元県会副議長の上村憲司氏(60)が17日までに出馬決意を固めるなど、一挙に動き始めた。上村氏は今月27日、県議時代の後援会役員70人余に呼びかけ集会を開き決意を述べ、町長選へのスタートを切る。さらに新人出馬の動きもあり、現職退任表明で次期町長選はいっきょに動き出し、年末年始にかけて動きが活発化する見込みだ。


 元県議・上村氏の27日の集会は、県議時代の後援会連合会長を務めた福原慶福氏の呼びかけで開く。同集会で上村氏が出馬決意を述べ、事実上の選挙戦をスタートさせる方針だ。上村氏の町長選擁立は、今春から始まり、県議引退後、後援会は解散したが女性部主体の「ファンクラブ」を温存。その女性らが主体となり擁立活動を始め、旧後援会役員らと連動し、夏以降、急速に出馬要請を活発化。11月初めの本紙取材に対し、上村氏は「何か話せる段階ではない」と進退は明言しなかった。
 今月に入り周辺が擁立具体化で動くなか、「眠れぬ夜が続いたが、15日未明、決意した。決めたからには責任を果たしていく」と同日関係者に伝え、翌16日、旧後援会役員へ「27日集会」の通知発送などと急テンポで進んでいる。
   
     
 上村氏は本紙取材に対し、「津南は単独で残った。単独で残った町村だからこそユニーク性を出せる。小さいというメリットをどうユニーク性に変えていくか、それがまだ出来ていない。自律は町民ひとり一人が立つこと。町というものは、指先の毛細血管に新しい血が流れ出すごとくに、町民がドキドキすることが必要。ときめきの津南新時代を作りたい。まず役場職員の新陳代謝が必要。ワクワクして仕事をするような職場環境を作る。町民が役場に来て、笑顔で帰っていくような役場作りにまず取り組みたい」などと決意の一端を話している。
 上村氏は県議引退後、参院選候補の選対事務局長などを経て、民間会社の顧問、監査役などを務める。現職は津津南町の上村建設工業常務。27日の集会は、県議時代の全町後援会役員らが集る予定だが、解散した後援会をどう建て直し、新体制を築けるかと共に、町内の「いまさら」の声にどう応えるか関心が集まる。



 一方、新たな新人の動きも見られる。本紙取材に対し「思いは決めているが、新年を一つの区切りと考えている」と出馬への積極姿勢を見せている。同氏周辺の動きは始まっており、同世代や町議グループなどと連動し、具体化へ向けて取り組みを進めている。
 さらに関心が集まるのが国政へのチャレンジ経験を持つ共産党関係者。動きはないが、地域内で期待感の声が上っている。同党は現在、津南町議会に2議席を持ち、今後濃厚な町議補選への取り組みも視野に入れている。さらに議席増となると、定数16の津南町議会で同党は大きなウエイトを占めることになる。

写真・12月17日、津南町今井の自宅で

小林町長、今期限りで引退、「自律の道の継続を」  12月18日号
「6期出馬はないのか」、『その通りである』。来年7月9日、任期満了を迎える津南町の小林町長は16日の町議会12月定例会一般質問に答え、次期町長選に出馬しない方針を表明した。同町長は「体調が万全ではない。後6ヵ月の任期。今期体調を崩し、議会や町民に迷惑をかけた。健全な精神は健全な肉体に宿るの通り、残された任期を全うした」と述べ、「自律の歩みを止めてはならない」と町政継続の必要を強調した。
 

 来年の町長選進退について草津進、高橋孝男、大平謙一の各氏が質問。小林町長は5期在職を振り返った。「合併という大きな課題が浮上、グリーンピア問題など、その責任から4期目の決意。グリーンピア再建、自律の道を選択など骨格が出来た。4期が最後と思っていたが町民の一部から、自律は立ち上がったばかり、水平飛行はまだまだと言われ5期目を遂行した」その時々の思いを述べた。
 
 質疑では後継者問題にも言及。「後継者はいない。(次期町長選に関係し)私が関与しているように取り沙汰されているが、全くなく、これからも関与することはない」と、巷間伝えられる『小林町長に頼まれた』発言を真っ向から否定した。
 
 半年後に誕生する新町長に託す思いも語った。「自律の歩みを止めてはならない。町民が当たり前の生活を営まれることが大切。津南は農業立町であり農林業が基本。厳しい環境ではあるが、その基本作りが必要」と述べた。 
なお、小林町長後援会(山本光雄会長)は、すでに今期限りでの引退意向を受けており、改めて後援会総会を開く予定はない。

遠足気分で「おでかけバス」好評、4月から毎月実施  12月18日号
 ◎…交通手段を持たない高齢者に商店街に足を運んでもらい、街に活気をと津南町の大割野商協(風巻俊道理事長)が行なう「おでかけバス」。今年最後で6回目となる運行は15日実施。今回は上郷方面を回り、栄村森地区住民も交えた70代から80代男女10人が利用。「普段は街へ出る足がねぇからありがたい」と人気。
 

 ◎…自宅付近まで出迎え、行きの運賃は百円、帰りは加盟店で買物すると無料となるおでかけバス。昼食割引券も進呈、さらに商協会館を休憩所とし荷物置場兼お茶サービス所とするなど、お年寄りに優しく使いやすい環境作りが人気の秘密。これまで計54人、平均10人余が乗車。利用2回目の町内加用の大関さん(76)は「友だちと一緒のバスに乗り一緒に買物、楽しくてついたくさん買っちゃいます」。栄村森から初利用の広瀬ヨキさん(73)は「バスの中もしゃべっちょで賑やか。遠足みたいで久しぶりにのんびり楽しく買物できた」と満足そうに両手いっぱいの買物袋を掲げた。
 

 ◎…同バスは冬季間運行休止するが、好評を受けさらに誘客アップをと来春から毎月運行を企画。4月に中津方面、5月は外丸方面を予定。同商協では「遠足気分で盛り上がれるおでかけバス。口コミで評判も上がっているが、利用者はまだまだ。評判を高め定着させたい」とさらにサービス向上を図る方針だ。

男の料理教室、肉じゃがにも挑戦  12月18日号
 ○…「なかなかの出来具合だよ」。30歳以上の男性を対象にした料理教室が15日、町保健センターで開かれ、参加した「おじさん」たちは慣れない手つきながらも包丁を手に肉ジャガやかき玉汁づくりに挑戦した。
 

 ○…参加したのは40代を中心にした16人。「サバの味噌煮」や「肉ジャガ」「ブロッコリーとしめじの炒め物」など、ご飯を含め5品の料理に挑んだ。講師は主催の町食生活改善推進協議会のメンバーで、ぎこちない手さばきに、手取り足取り指導。参加したひとりは「自信がついた。家でも作るよ」と話していた。

新しい年は手作りしめ縄で  12月18日号
 ○…昔ながらの手作りしめ縄で新年を祝おうと、今年も津南町老人クラブ連合会(関谷今朝次会長)主催の講習会が13日、大割野区民会館で開催。津南ワラ工芸部(石沢今朝松代表)らの熟練職人が指導、今年の収穫への感謝と来年の豊穣を祈り、30人余が想いを込めしめ縄を作った。


  ○…講習会のねらいはワラ技術伝承もひとつのテーマ。最年少参加の大平貴裕さん(22、割野)は「小学校以来のワラ細工。物を作るのが好きで、家の玄関を手作りのしめ縄で飾りたくて来ました」と挑戦、熟練者から伝統文化の技術を学んでいた。

「経営責任は町にもある」、津南醸造借入金問題、保証人6740万円負担へ   12月11日号
 「農家による農家のための地酒作りで新たな産業化を」―。13年前、酒米生産者と津南町、JA津南町が共同出資し、休業中の酒造会社の酒造権を取得し、津南町に国補助で酒造工場を建設、新たな現地法人を設立し「こだわりの酒づくり」をスタートした津南町の津南醸造株式会社(資本金2億7560万円、旧小松原醸造)。経営難と資金返済の問題が浮上している。特に当初、経営パートナーだった津南町とJA津南町の間で、経営資金と責任の所在に対する認識の差に大きな開きがあり、JA津南町の同社への貸付金のめぐり、さらに溝が深まっている。


 まず経過をたどる。増資による同社設立の平成8年4月時は資本金2億2百万円。津南町5千万円(出資比率24・8%)、JA津南町5千3百万円(同26・2%)、酒米生産者など一般出資者264人(9900万円)と官主導でスタートした実質的な第3セクター会社。町出資で国補助が決まり、農業者も賛同。町内反里口地区に建設した新工場は約10億円(国補助半分)で建設。酒造の当初計画は年間2千石を見込んだが、初年度7百石、次年度から仕込量が減少。経営状態の悪化が始まった。


 運転資金の行き詰まりからJA津南町が1億5千万円を融資。毎年、書換えで処理したが、平成13年8月、6人が連帯保証人となり、5年据置き、10年返済の融資を決めた。連帯保証人は当時の取締役の農協役員や団体代表、民間社長など一般株主6人(死去で現在7人)。この借入金が返済不可能となり、貸付側の農協は連帯保証人に返済を迫った。保証人は今年4月、調停に持ち込み、今月17日の第8回調停で合意する方向で進んでいるという。
このJAの貸付金は1度返済され残金は1億3480万円。調停ではこの50%、つまり半分6740万円を保証人が返済する方向で調停が進んでいる。残る半分はJA津南町が内部処理する見込みだが、具体化していない。


 この連帯保証人の返済は法的には有効だが、保証人からは疑問と不信の声が上がっている。「この会社のスタート時を考えると、町の関与と責任は明確。当時の農協トップの要請で出資を促した事実はあるが、町の出資が国の補助につながった以上、町の経営関与は明確。だが、その貸付金の責任を一般株主に押し付けている。あまりにも無責任だ。この会社の重要性は良く分かっているが、これが町が共に進めた事業なのか、怒りを覚える」と、構想から操業に関わり、現在もその職にある町トップ陣への不信を募らせている。さらに保証人のひとりは「当時の農協トップの『お前たちには迷惑をかけない。名前を貸してくれ』の言葉は忘れない」と話す。

 

 この問題は、これまでも町議会で取り上げたが、当時の事業構想から補助申請、さらに農協との協議、国や県との協議に関わった瀧澤秀雄副町長(当時助役)は「農協という金融機関と保証人という個人の間での問題であり、町がそこに関与すべきではない。町は要請に基づき出資しただけ」という姿勢を見せている。
 一方、小林町長は今年3月議会で「私の任期中に、この問題は方向性をつける」と明言している。その方向性について、いまだ具体的言葉は聞かれない。
 
 今月17日の調停が合意すると、連帯保証人7人が負担を求められる単純平均は約960万円。関係者は「町や農協が関わる公的な性格を持ってスタートした会社の負債処理を、一住民がこういう形で負担させられるのは、どう考えてもおかしい。ここを町のトップがどう考えているのか聞きたい」と、町の「道義的責任」の説明を求めている。
 
 なお津南醸造の第56期(津南での決算14期)株主総会はあす12日、JA津南町ホールで開く。

漢詩大会で奨励賞、津南出身・中澤彩子さん(国際情報高1年)  12月11日号
 大著「大漢和辞典」は「広漢和辞典」の編者・故諸橋轍次文学博士を記念した初の漢詩大会で、津南中出身の国際情報高1年、中澤彩子さん(上段)が学生の部で奨励賞・朝日新聞新潟総局賞を受賞。先月末、三条市の故諸橋轍次記念館で表彰を受けた。中澤さんは「思っても見なかったことで本当にびっくり。入賞できてうれしい」と喜んでいる。


  同大会は三条市の名誉市民である諸橋轍次博士の業績を顕彰し、漢字文化の振興をはかる拠点としての「諸橋轍次記念館」の存在を全国に発信するため、県漢詩連名などで構成する実行委が主催。「愛」と「自由題」を課題とした「七言絶句」を募集。一般、学生の部に中国からの作品を含む合わせて489句が寄せられ、うち33句の入賞作品が選ばれた。審査員の全日本漢詩連名評議員・佐藤亘氏は「荒削りだが、若々しい清新な詩が多く、将来が楽しみ」と評価。
 
 中澤さんは「扇や夕陽、清い夢といった、情景が思い浮かばれるような言葉を選んで作ってみました。初めてつくった漢詩なので未熟な句だと思いますが、来年もチャンスがあればチャレンジしてみたいです」と話している。
 
入賞作品は次の通り。
    偶成(ぐうせい=無題の意)
 搖扇煎茶已夕陽(扇を揺るがし茶を煎じればすでに夕陽)
 池魚萍緑白蓮香(池魚、萍緑、白蓮香し)
 蒼蒼C夢風聲爽(蒼々、清夢、風声爽やかなり)
 流水南樓月亦涼(流水、南楼、月また涼し)

車イス同乗、初のレンタカー、苗場自動車が導入  12月11日号  
 県内でもめずらしい車イスのまま乗車できる福祉レンタカーを津南町の苗場自動車(藤ノ木忠夫社長)が導入した。同車は一度に車イス3台と5人が乗車でき、専用のリフトも完備し、普通免許で運転できる。車イス2台以下では定員9人乗りができるなど、家族やグループ活用の利便性が高く
障害者家族などの活用が期待される。
 

 福祉カー導入は「車イスで生活されている方と一緒に出かける場合、普通車ではいろいろと困難性があります。この車は専用リフトがつき、そのまま乗車できます。車イス生活のお手伝いになれば」と藤ノ木社長。同車はトヨタワゴンを改造した特別車。通常は9人乗りで、車イスは3台までそのまま乗車できる(この場合定員8人)。専用リフトと乗車ステップが完備。収納イスも付き、車イス2台以下では定員9人となる。ドライブはオートマで4WD。
車体には津南のひまわりをデザイン。同社では、福祉カー導入を記念し、津南町に左右移動がスムースな車イス1台を寄贈した。福祉レンタカーの問合せは苗場自動車へрO25(7652479。

縄文フォーラム、津南小がファッション研究で優秀賞  12月11日号
 津南小グループが優秀賞に―。火焔式土器の大出土地域である津南町、十日町市、長岡市で構成の火焔街道博学連携プロジェクトが主催する第6回子ども縄文フォーラムは9日、長岡の県立歴史博物館で開催。2市1町・6小学校の6年生242人が総合学習で学んだ縄文研究を発表。優れた研究として津南小(桑原正校長)と長岡聾学校(佐藤仁校長)を表彰。津南小は昨年に続いて連続受賞。
 

 優秀賞グループ研究は「縄文の衣服・アクセサリー」。メンバーは桑原佐紀さん、高橋結夏さん、清水美咲さん、久保田夏生さん、大口明日香さん、大口遥紀君の6人。5月からカラムシ収穫、自身で繊維を取り出し糸作りから一着の前掛けを作成。さらに竹の腕輪やカラムシミサンガを手作りで、縄文文化を体験。3市町の縄文研究者から『インターネットや本で調べるだけでなく、素材を一から作るなど、体と頭でよく調べている』と高評価。班長の佐紀さんは「津南でアンギン編みが発見されたと知り、どうやって作られたか知りたくてテーマになりました。研究で、縄文に興味が増しました」と喜んでいる。子どもたちの研究は13日まで長岡の県立歴史博物館、23日から十日町市博物館で展示する。

地元野菜満載、料理コンテスト9品表彰  12月11日号
 地産地消の浸透をと、子どもたちが地元食材を使ったオリジナル料理を考える第2回元気いきいき妻有っ子料理コンクール(主催・十日町地域振興局)の表彰式は5日、千手コミュニティセンターで開催。十日町地域の小、中、高生が応募、昨年を上回る97点(昨年28点)の妻有料理が寄せられ、うち9点が入賞。最優秀賞は小中学生の部「ハロウィンサラダ」(吉田小5・馬場真穂菜さん)、高校生の部「キャベツのきのこあんかけ」(松代高2・太島咲輝さん)が受賞した。
 

 募集テーマは「もりもり食べたい野菜料理」、素材に特産野菜やきのこなど18品目を70c以上使った副菜が条件。太島さんはあっさり味の中華あんで蒸キャベツを多く食べられること、馬場さんはかぼちゃをまるごと使った見た目のおもしろさと栄養バランスを高評価。太島さんは「普段からきのことあんかけが好きで家族にも好評。受賞は嬉しい」。馬場さんは「料理は好き。ハロウィンのかぼちゃで作ればおもしろいと思ってできました」と喜ぶ。同コンクールは来年も継続、子どもたちの逸品をレシピ集にまとめる方針だ。
 
 受賞者は次の通り。
《最優秀賞》馬場真穂菜、太島咲輝《優秀賞》◆野菜サンド(若井悠里・上郷中2)◆食べたらみんな元気サラダ!(服部彩花・田沢小5)◆夏野菜たっぷり煮込みスープ(南雲美穂・松代高2)◆トマトカップのきのこ梅マリネ(富岡美晴・松代高3)《審査員特別賞》◎青少年育成十日町市民会議会長賞◆キャベツのバスケットサラダ(齋木あすか、横田咲季、鈴木貴大・倉俣小5、6年)◎キナーレにキナーレ賞◆きのこたっぷり梅肉ソースの野菜炒め(在田祐貴・松代高2)◎JA十日町経営管理委員会会長賞◆あげナスの野菜たっぷりあんかけ(滝沢彩芽・同)。

好評、手づくり味噌「ふれあい工房」   12月11日号
 津南名物として人気が高まっている、かあちゃんの愛情たっぷりの手づくり「ふれあい工房みそ」。12月に入り本格的な仕込み作業が始まっている。「今シーズンも安心安全でおいしい味噌をつくりますよ」と取り組んでいる。
 

 地元JA女性部の味噌加工部が20年ほど前から取り組み、昨年7月に活動してきた仲間10人が出資して株式会社ふれあい工房(中澤伸子社長)を設立。それまで名称使用していた「ふれあい味噌」は大手メーカーが商標登録していたことから、昨年10月に新たに「ふれあい工房みそ」として商標登録。1シーズン1斗缶5百個余りを製造している。
 

 作業場はこれまで同様、町内上段の農協加工施設。米を蒸して麹菌を混ぜ、育成器の中で3日間ねかせる。その後、出来上がった麹と潰した大豆を混ぜ、塩を加えて味噌のもとが出来上がる。仕込んだ味噌は、食べごろになる来年9月頃まで桶の中でゆっくりと熟成。完成した味噌は、町内すべての保育園や小中学校の給食で使用され、また150軒ほどの一般家庭はじめ東京・ネスパスでのPRやインターネットを活用した土産品として県内外からの注文にも受付けている。
 
 初年度約890万円余りを売上げ、190万円余りの黒字に結びつけた。中澤社長は「蒸し器など道具類がこれまでのを使用できたから黒字になっただけ。今後、道具の更新に備えたり、津南産材料による安全食品として地産地消を進めていきたいです」と話している。

津南町三箇小リコーダー、三度全国へ、最後の年に快挙  12月4日号
 学び舎として最後の年を迎えている津南町の三箇小(高橋しず子校長・19人)が、また一つ思い出作りの快挙を成し遂げた。第35回新潟県リコーダーコンテストで金賞を獲得、来年3月の全国大会出場を決めた。部長の6年石澤星矢君は「発表を聞いた時、やったーと思いました。みんなの気持ちが一つになり、最高の演奏でした」と喜び、全国出場に向け、さっそく練習に励んでいる。
 

 『小さな学校でも、子どもたちが集中でき、思いが一つになり、自信が持てる何かを』。8年前の平成14年、当時在職の先生たちが考え、導入したリコーダー活動。その期待に応え、これまで2回全国出場、同校最後の年に3度目の全国キップを手にした。
 
 その3回すべてに関わる指導の小林敦子教諭。「毎年の大会でそうですが、3年生以上の合奏編成は三箇小だけです。6年生が下級生に教えることで、みんなの思いが一つになり、とても良い音色が出ます」。今年のメンバーは12人。3年は5人、半分近くが大会初体験。「最後なので、みんなで良い演奏をしよう」。コントラバス担当の石澤部長は声をかけ、取り組んだ。
 

 県大会会場は長岡市のリリックホール。出場の父母など多数の応援も駆けつけた。三重奏と四重奏、合奏の3部門に出場。合奏曲は「みんなが良く知っていて、楽しんで演奏できるように」と小林教諭が選曲の童歌「ずいずいずっころばし」。懐かしい曲調の中のアップテンポの音階、リズムの変化などを見事に演奏。審査員の東京リコーダーオーケストラ指揮者の金子健治氏は「音程、リズム、共によく揃っています。テンポの変化に全員がしっかり対応しています。ブラボー」と絶賛していた。


  大会初出場の3年石沢陸斗君はテナーを担当。「とっても緊張しました。でも楽しかった。リコーダーを続けたいです」と笑顔。最後の年にまた一つ歴史を刻んだ小林教諭は「とても素直な音が出ていました。心が温かくなる演奏でした。特に6年生は、良い思い出作りをという思いが強かったようで、本当に良い演奏でした」と話す。全国大会は来年3月28日、東京・江戸川区文化ホールで開く。
 十日町・津南地域から全国出場校は次の通り。
 ▼五重奏以上=中条、東、馬場▼合奏=三箇、貝野、馬場。

2014年問題、ほくほく線存続対策が急務、「上下分離ほうしき」も  12月4日号
 北陸・長野地方と東京・大阪の2大都市圏を結ぶ「もう一つの新幹線」として着々と建設工事が進んでいる北陸新幹線。善光寺の前立本尊御開帳に合わせ2015年3月開業が浮上しているなか、同新幹線開業で「特急はくたか」の廃止が余儀なくされるなど、ほくほく線の存続が大きな課題となっている。このなか初の「2014年問題と公共交通を考えるフォーラム」が先月29日、クロス10十日町で開かれた。地域住民がマイレール意識を持てるか―沿線地域に大きな課題が投げかけられている。
 

 ほくほく線は上越線六日町と信越本線犀潟を結ぶ全長59・5`の第3セクター鉄道で平成9年に開業した。20年度の純利益は約7億7千万円、利益余剰金は610億円余りと順調な経営だ。しかし、収入の9割を占める同線のドル箱「特急はくたか」は、2014年度開業が見込まれる北陸新幹線の影響で「使命は終わる」(北越急行・大熊孝夫社長)とされ、「2014年問題」として浮上している。首都圏から北陸まで現在の乗車時間約4時間から、同新幹線だと乗り換えなし3時間余りで結ばれるからだ。
 北陸新幹線の開業で、普通列車のみの運行を余儀なくされるほくほく線、極端な収入減で存続の危機に直面することが必至の情勢だ。
   

 同フォーラムで北越急行の大熊社長は、「北陸新幹線で特急はくたかの使命は終わりだと思っている。今後は普通列車のお客さんの増加が課題。地元からマイレール意識を持っていただきたい」と強く要望した。
 また大熊氏は「沿線住民は人口減少と高齢化が進み、移動のニーズが発生しない。その中でただ一つ、東京に近いこと、そして新幹線と接続していること。これからは首都圏との交流しかないと結論づけている。ほくほく線自体も観光要素にしていきたい」と首都圏との交流を強調。
 さらに地方鉄道の在り方にも言及し、「バスの場合、税金で道路を維持する中で走っているが、鉄道は『線路は自ら維持しなさい』という。これが大変。仮に線路を維持していくとなると、全車両がお客で埋まっている状態でないと経営は成り立たない」と線路維持経費の負担改革を求めた。

 全国の3セク鉄道の中には、「上下分離方式」で運営する路線もある。鉄道営業は民間が行い、鉄路の保守・管理を地元自治体が行う形だ。

栄村全戸光ケーブル工事が停滞、政権交代と申請遅れ原因?  12月4日号
 夏の総選挙、そして政権交代―。この余波が、栄村が進める交付金事業にジワリと影響を及ぼしている。全村の難視聴地域をいっきに解消するため同村は、今年の重点事業として「全村光ケーブル接続」による「CATV化(ケーブルテレビ)導入」を決め、国の交付金を受け、単年度事業で来年3月末完成、4月運用を見込んでいた。だが、今春5月に事業の認可内示を受けたが、夏の総選挙、政権交代をはさみ、正式認可が下りたのが9月下旬。着工は10月になった。さらに既設電柱の共架申請(電柱借用)認可が申請の遅れで下りず、工事全体が遅れている。「大誤算。2ヵ月の遅れ。積雪によっては工事ができない」と間近に迫る降雪を気にし、担当者は空を仰ぐ日々が続いている。
 

 栄村内で長野県内民放、NHKなどすべてのTV受信ができるのは、飯山市隣接の白鳥地区などの一部だけ。多くがNHKだけや民放は新潟県を受信するなど難視聴地域を多く抱える。 
村は総務省事業を取り入れ、全戸を光ケーブル接続し、村でCATV局免許を取得し、TV放送の難視聴解消に取り組んだ。5月に総務省内示が届き、すぐに正式認可が下り、計画通り単年度事業で来年3月末に完成すると見込んでいた。
 
 たが、8月の総選挙。歴史的な政権交代。民主政権のスタート時、各省庁は事業発注を一時的にストップ。その余波を受け、正式認可が下りたのは9月下旬。すぐに入札、臨時議会で承認し、10月にようやく事業着手。以降、村内平滝に長野県内全TV局電波を受信する基地点を立て、ケーブル支柱設置などを進めた。


  ところが、さらに思わぬ事態が生じた。中部電力やNTTの既設電柱を借用する許可が下りていなかった。その共架申請費用は同補助事業対象のため、同村は事業と一緒に進めて間に合うと見ていた。共架事業は業者が行った。
だが、借用する電柱は中部電力1千本、NTT250本と数が多く、さらにケーブル架線による負荷など耐久性の調査が必要となり「すべて許可が出るまでには2ヵ月かかる」(役場担当者)事態となった。ここで電柱を借用し、架線工事は全面的にストップ。独自の新設支柱工事は進めるが、降雪期までに工事完了を見込んだ山間部の工事に、手が着けられない事態になっている。
 

 る。ただ、その調査事業費は補助対象外。今回、栄村の場合、その事業費は約8百万円。「財政厳しい村にとって8百万円の出費は大きい」と補助事業内での処理を選択。その結果、借用許可に手間取り、事業の停滞を招いた形だ。
今春5月の事業内示を受けた段階で、村長、課長の政策会議で「共架申請を先に行った方が、事業が早く進む」などの意見も出たが、『8百万円の財源は貴重』との論議から、トップ判断で補助事業内での処理に決まったという。

 担当の保坂眞一総務課長は「来年3月末が工期。業者努力に期待するが、繰越になった場合の対応も考えている。大切なのは事業の確実施工」と話す。8日の村議会定例会後、全協を開き、これまでの経過などを説明し、合わせて使用料など条例案を示す方針だ。

夏生のカナダ便り「やはり笑顔が大切です」  12月4日号
 津南の皆様、お久しぶりです。カナダ・ウィスラー留学中の佐藤夏生です。こちらウィスラーは先月から雪が降り続き、山の積雪は5bを超えました。津南もだいぶ寒くなってきたのではないでしょうか。ウィスラーのスキー場は予定よりも12日早い11月14日オープンし、先月末からウィスラーマウンテンとブラッコムマウンテンの山がオープンしています。


 私は9月から現地の高校・ウィスラーセカンダリースクールに通学しています。昨年、カナダに来てから1年半余りが過ぎ、いよよ現地の高校生になりました。通学を始めて3ヶ月余りが経ち、カナダの高校生活にたいぶ慣れましたが、最初は新しい事が多く、わくわくすると同時に、少し大変でもありました。
私は転校の経験がなかったので新しい学校にかなり緊張し、しかも外国の高校という事もあり不安でした。授業では聞いた事もない単語が出てきたり、テスト問題の文法が難しかったりと少しナーバスな気持ちになりました。ここ最近での緊張感というと、スノーボードの時くらいしかなかったので、高校での緊張はある意味、新鮮といえば新鮮な感覚でしたが…(笑)。

 
 新生活に慣れる事は大変だなと感じましたが、カナダに来てからスノーボードを通して学んだメンタルトレーニングが、今とても役立っています。最初は知り合いもほとんどいない状態で、完全にアウェイな感じでしたが、日に日に少しずつ同学年の子たちとコミュニケーションが取れるようになり安心しました。初めての事が多くうまくいかない時もありますが、ポジティブな気持ちで色々な事に興味を持つように心がけ、自分から率先して取り組むこと、周りの環境に徐々に慣れていけたように思います。
それと、やはり笑顔の大切さを感じました。構えてばかりでは、いくらアメリカの隣人、カナダ人でもフレンドリーにはなってくれません。逆にいつも明るく過ごしていると、期待通りの反応が返ってきます。


 こちらのハイスクールのシステムは日本の普通の高校とは少し違います。私が通う高校は単位制で、自分で授業を選択し時間割を立てるシステムです。授業は一つの教室に留まり一日授業を受けるのではなく、各教科の先生が個別に教室を持ち、自分が取る教科の時間になったら、その先生の教室へ行くのです。ですから基本的には「クラスメイト」というのは各教科ごとにいます。大学のような感じでしょうか。


 ちなみに私の高校は一日4教科で、各授業時間がとても長くなっています。私は今学期、理科・社会・体育・デザインのクラスを取っていますが、体育の授業で一気に友達が増えた気がします(笑)。
いよいよ12月。シーズンインです。今年も怪我のないように勉強もスノーボードも頑張ります。今シーズンも地元ウィスラーの大会やバンクーバーへの遠征を考えています。また今年はバンクーバーオリンピックの年です。何が起こるのか楽しみです。その様子もお伝えしたいと思います。

写真=クラスメイトとウィスラーで(右から2人目が夏生さん)

弥彦駅伝、十日町津南チームが優勝  12月4日号
 新潟弥彦駅伝で初優勝―。第50回新潟・弥彦間駅伝競走大会が23日、県内から社会人23チーム6区間55・9`で行われ、津南勢らも出場した十日町市チームがタイム2時間58分14秒で初優勝した。
 

 レースは、1区井ノ川一彦(市役所)が5位と堅実な走りを見せ、2区村山知之(重川材木・津南)が4位に順位を上げた。3区で加藤充(十日町陸協)がさらに2位に浮上、4区で江村大輔(クアハウス津南)が区間賞の快走で51秒差を逆転してトップに立つと、5区滝澤翔太(市役所)、アンカー小杉英樹(ゆきぐに大和病院)がさらに差を広げ、2位に1分7秒の差をつけて悲願の優勝テープを切った。
 井ノ川主将は「地道な練習の成果が優勝に結びついた。来年以降もトップの継続をめざしていきたい」と話している。


COPYRIGHT (C)2004 TSUNANSHINBUN-ONLINE. ALL RIGHTS RESERVED
!-->