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2009年08月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
マリー、待っていたよ、栄村北信小に子ヤギ入学  8月28日号
 夏休みが終わり、2学期が始まっている栄村の北信小学校(鈴木久男校長・69人)に可愛い仲間が入学した。「動物の世話を通じて思いやりの気持ちを」と地元酪農家の協力を受け、今春4月誕生の子ヤギが2年生に仲間入りした。26日、「マリーを迎える会」を開き、登校したマリーを11人全員で迎え、さっそく広い校庭を一緒に走り回った。
 

 田んぼ泥んこ遊びや蚕飼育など「なんでも体験しよう」と、積極的に体験活動を取り入れる2年担任の斎藤充子教諭。地元箕作の酪農家、久保田良政さん(36)の協力で子ヤギの飼育体験が実現。子ヤギは生れてすぐマリーと名づけられた。2年生は26日を「マリーの入学式」と決め、手作り小屋などを準備。午後、久保田さん運転の軽トラックに乗ってやって来ると、子どもたちは「マリー、マリー」と大歓声で迎えた。
 

 赤い首輪が女の子らしい真っ白なマリー。久保田さんは「とても人懐こいです。人の年齢ではもう小学4、5年生かな。まだまだ体は大きくなります。可愛がって下さい」と飼料のやり方や飼育上の注意を話した。 初めての散歩は広いグラウンド。元気なマリーと一緒に走り回った山本豊君。「今日から一緒にマリーと生活できて嬉しいです。いろいろ世話があり大変だけど、皆で一所懸命やり、マリーが楽しい毎日を送れるようにしたいです」。斎藤教諭は「動物の世話は大変ですが、思いやりの気持ちが育ちます。もう毎日、学校へ来るのが楽しくてしょうがないでしょうね」と目を細める。2年生全員でマリー係3班を作り、交代で世話する。マリーは11月末まで学校で暮らす。

ベルナティオ、宿泊100万人達成  8月28日号
 約510fの広大な敷地での自然体験が人気の当間高原リゾート・ベルナティオ(資本金1億円、山本博正社長・従業員198人)。自然とリゾートの共生をテーマに13年前に開業、今月26日に宿泊者百万人を達成した。百万人目は4年前から年1回は訪れるという元橋英世さん(43)家族4人。「びっくりです。ベルナティオは昆虫、植物など自然が豊かで子どもたちも喜んでいます」と嬉しそう。宿泊券、十日町産コシヒカリや津南産雪下ニンジンジュースなど贈呈。なお、記念キャンペーンとして宿泊券など当たる「ありがとう抽選会」を来月13日まで実施。売店での特別割引品提供も同30日まで行う。
 

 現在、施設充実をねらいに結婚式に対応できる新宴会場と多目的ルーム、さらに自然体験拠点「森のホール」「水辺のホール」を建設中のベルナティオ。来年6月オープン予定で、体験施設充実により連泊・滞在型リゾート化を積極推進。オリジナル季刊情報紙「あてま通信」も今年6月に創刊し情報発信を進めている。山本社長(52)は「春のアイリス、夏の自然体験やゴルフ、秋のコスモス、そして冬の雪。四季を楽しめる環境がある。宿泊2百万人は今回より早い11年後には達成したい」と話す。
 

 ベルナティオは37社が出資し設立、うち出資比率は東京電力が8割、鹿島建設が1割余。十日町市も出資。7年前に別館を増築、全154室・最大約6百人が宿泊でき、年間最高記録は平成18年度の約9万6千人。昨年、一昨年の宿泊数も平均9万人余と好調を維持している。首都圏の法人会員がメイン客層で240社余と契約している。

女みこし、粋に繰り出す  8月28日号
 ◎…ねじり鉢巻に法被姿でいなせにきめた女衆がヨイヤサ、ヨイヤサと威勢よく練り歩いた―。大割野・陣場下地区の熊野三社秋季祭礼の27日、人気の女神輿が午後2時半に渡御。沿道の声援を受けながら4時間余りに渡って中央部の商店街を巡った。すっかり津南の風物詩として定着した女御輿、粋な女性が通り過ぎると津南も本格的な収穫の秋を迎える。


  ◎…「女御輿で地域に活気を」と始まって25年。今年も「担ぎたい人はどなたでも」という呼びかけに世代を超えた46人が集まった。恵福園や津南病院前では「みなさん元気を出して下さい」と入所者や患者らを激励し神輿をもんだ。初めて参加した山岸佑季子さん(28、段野団地)は「疲れたけど、気持ちはすっきり。とても楽しかった」と流れる汗を拭いながら満足そうに話した。

あるがままの魅力、栄村で森林文化協会セミナー  8月28日号
 全国2千余の候補から選ばれた「にほんの里100選」(森林文化協会・朝日新聞社主催)の栄村で15、16日、同協会による「親子で体験・栄村夏祭りと棚田とブナの森」野外セミナーを開いた。同村民が案内役の「ふるさとガイド」が貝立山麓のブナ林や西山田の棚田、箕作の祭りなどを案内。畑仕事の農家の人との茶飲み話しも行い、食事は伝統の郷土食を提供するなど「まるごと栄村」を満喫。村では「この地の良さに関心を抱き、魅力を感じていただいた。栄村の新たな誘客要素になる」(村商工観光課・村山課長)と初のセミナー実施に、新たな手応えを感じている。


  同100選では北海道に次ぎ2番目のセミナーとして関東圏対象に開催。体験行動しやすく定員20人に絞り、家族連れなど18人が参加。同協会の事前視察で今回のセミナー概要を決め、具体化は地元のNPO栄村ネットワーク(樋口利幸理事長)がプラン。栄村の雰囲気を感じてもらう点にポイントを置き、さかえ倶楽部スキー場頂上付近からの眺望、その山麓に広がる西山田の棚田、清流の北野川での川原遊び、さらに伝統が色濃く残る箕作祭りを体験する行程を企画。
 

 村民ガイドが村の成り立ちや棚田の歴史、祭りの起源などを分かり易く解説。手作りマップも用意。埼玉・川口市から小学の子と家族4人で参加した木内祥子さん(45)は「子どもたちが昨年から自然に興味を持ち始め、体験プランをネットで探していた所、栄村プランを知り参加しました。緑の山並みが綺麗でおだやかな土地柄ですね。川遊びも最高。今度は冬に来たいです」と満足そうだった。
 

 初企画に同行した森林文化協会の藤原勇彦常務理事は「自然と共に培ってきた営みがあり、雪深い地だけに独特の民俗文化も残る。この村に暮らす人たちが自分たちの村自慢をすることで、外からの人たちは興味を抱き、魅力を感じる。同時に地元の皆さんにとっては『栄村再発見』にもなるはず。にほんの里は、住民の皆さんがわが町、わが村再発見につながる活動でもある」と話している。プラン企画した栄村ネットワークでは「栄村の新しい観光の出発点になるものと感じている。これを村民が共有できるような観光研究会のような場を立ち上げたい」と活動方針を示している。

来春閉校の三箇小、学区一帯で思い出作り  8月28日号
 ○…「子どもたちの夏休みの楽しい思い出となれば」―。閉校まで半年となった三箇小で夏の思い出をと15日、「三箇小最後の夏休みの1日を楽しく過ごす会」が開催。辰ノ口、鹿渡、鹿渡新田の若者らが企画。「忘れられない夏にしよう」と創立120周年にちなみ120曲連続カラオケ大会やニジマスつかみどり、懐かしいフォークダンスなど老若男女が世代を超え参加。開始午後3時、終了は午前1時半と約11時間のロングイベントに住民や卒業生ら4百人余が参集。最後は三箇小校歌を全員で声高く歌い締めくくった。
 

 ○…辰ノ口84、鹿渡47、鹿渡新田14世帯、人口450人余の三箇地区。3集落有志による共同イベントは初。発起人の高橋隆明さん(50、辰ノ口)は「三箇小は残念ながら閉校するが、地域は残る。閉校後の3集落の連携を進める動きに繋がれば」とねらいを話す。イベントは20代から50代の3集落の青年団ら30人余で1ヵ月前から企画し開いた。「継続開催は未定だが、連携企画は考えたい」と高橋さん。閉校後の3集落交流の芽が育ち始めている。

民主政権なるか、衆院総選挙、30日投票へ  8月21日号
 政権選択の選挙と言われながら、「自民党には大いなる不満」、「民主党には大いなる不安」と、戸惑いつつ迎えた衆院総選挙。有権者が手に握る一票は、はたして、どこに投じられるのか。
 18日公示、30日投票となった真夏の選挙。争点は「政権選択」。4年前の郵政民営化選挙のような、具体策でないだけに、まさに「天下分け目の戦い」になっている。ここ新潟6区は自民、民主、共産、幸福実現の4党公認が立つ。隣接の長野1区も同党4人が立つ。自民VS民主の構図を県境を越えて、レポートする。


 津南町役場前に必勝ハチマキ姿で登場した新潟6区の自民・高鳥修一氏。小林町長、村松、尾身県議や住民、業界関係者など3百人が参集。公示前の津南集会で、民主の戸別農業所得補償を痛烈批判したが、この日は景気対策や子育て支援、福祉政策に重点を置いた。「ようやく景気回復してきた。自公連立政権の経済政策は間違っていなかった」、さらに「民主は公共事業2割削減するという。地方では4割削減に等しい。今の15兆円景気対策も凍結するという。これ以上の公共事業削減は地域産業の死滅に通じる」と指摘。作業服姿の参集者は「その通り。死活問題だ」と。「民主の政策は耳障りが良い。無駄の節約と予算組換えで16・8兆円節約できるという。これを何年も続けられるはずがない。こんないい加減な政党に政権を任せることはできない」を糾弾し、支持を訴えた。


 公示2日目の19日。民主が地元入りした。朝8時。十日町市の筒井選対事務所前に、『政権交代まっしぐら』とプリントした緑Tシャツが勢ぞろい。十日町と津南から2百人余を前に自民政権による格差是正、農業政策など課題にあげ、特に強調したのは「民主政権には歴史的な任務がある。官僚政治のぶち壊しだ」。
「一般と特別会計で2百兆円を超える莫大な税金を官僚が牛耳っている。天下り天国の官僚。毎年12兆円もの税金を天下り団体に投入している。当然財源不足になる。どこを節約するか。国民生活直結の予算を削る。これが自民政権の政官業の癒着構造だ」と批判。
 ならば、民主党政権はどうするか。「特別会計は原則廃止、一般会計に統合。天下り全面禁止。これで16・8兆円の財源が出る。公示2日目の19日。民主が地元入りした。朝8時。十日町市の筒井選対事務所前に、『政権交代まっしぐら』とプリントした緑Tシャツが勢ぞろい。十日町と津南から2百人余を前に自民政権による格差是正、農業政策など課題にあげ、特に強調したのは「民主政権には歴史的な任務がある。官僚政治のぶち壊しだ」。
「一般と特別会計で2百兆円を超える莫大な税金を官僚が牛耳っている。天下り天国の官僚。毎年12兆円もの税金を天下り団体に投入している。当然財源不足になる。どこを節約するか。国民生活直結の予算を削る。これが自民政権の政官業の癒着構造だ」と批判。
 ならば、民主党政権はどうするか。「特別会計は原則廃止、一般会計に統合。天下り全面禁止。これで16・8兆円の財源が出る。これを中小企業、社会保障、教育、農林業など国民直結予算に回す。自民ではできない。自民は族議員の集団。民主党はできる、できないなら民主の存在価値はない」と政権獲得後の姿を具体的に述べ支持を訴えた。

ひまわり広場でサプライズ結婚式、新婦には「内緒で   8月21日号
 夢にまで見た結婚式をひひまわり広場で―。5年前に入籍し、翌年には長男が誕生して結婚式を挙げずにいた長井俊文(26)、徳子さん(28)夫婦(妙高市在住)。津南町出身の徳子さんの同級生たちが、「何とか式を挙げさせてやりたい」とひまわり広場での挙式を実現させた。徳子さんだけ内緒の「サプライズ挙式」。ひまわりがライトアップされた中での「愛の誓い」に徳子さんは大感激。ひまわり広場が喜びの涙で包まれた。


  挙式を企画したのは中学や高校時代、同級生で仲良しだった山田麻衣子さん、草野祥子さん、石沢ひとみさん、村山美香さん、大口春奈さんの5人。この企画に「町づくり応援隊」(阿部哲也代表)のメンバー13人が協力した。
 

 お盆の15日、ニューグリーンピア津南(NGP)での無料のブライダル撮影会に徳子さんの母親・古瀬るり子さん(53、段野団地)が応募して当選したという設定で、午後6時から企画を開始。NGPで一通り撮影を行い、サービスでひまわり広場でも撮影をと移動。午後8時、ウェディング姿の徳子さんが現地に到着すると、真っ暗闇だった会場にスポットライトが当たり、友だちや家族らをはじめ、ひまわり畑のライトアップを見に来た一般客も含め150人余りから「おめでとう」と一斉に拍手が巻き起こった。
 

 母・るり子さんは「いい友だちを持って幸せだね。父も天国から見ているよ」と呼びかけた。昨年の元日、徳子さんの父親は急性心筋梗塞で突然倒れ他界したのだった。徳子さんは「父も見ていてくれるはず。本当にありがとう」と声を詰まらせた。
 企画したメンバーのひとり、大口春奈さんは「秘密にしておくのが大変だったけど、とってもよい結婚式になりました」と満足そう。同応援隊の阿部代表も「喜んでもらえてよかった。こうしたイベントなどを、地域から要望があればどんどん協力していきたい」と話している。

真夏の成人式、栄村再生の力に  8月21日号
 真夏の成人式が15日、栄村で行われ、該当者26人のうち19人が出席して村文化会館かたくりホールで行った。式典では小学、中学時代の担任など恩師8人からのビデオレターも上映され、語りかける恩師にうなずく姿も。来賓の赤津安正議長は35年前の東部小児童の鮭放流の知事直訴に触れ、「鮭がふるさと栄村に戻ることを信じて、何年も放流した。これから皆さんは、荒波にもまれ、逞しく育ち、このふるさと栄村の再生に力を発揮してほしい」と激励し、若き力への期待感を話した。
 

 式典には、栄中学3年の時の恩師、大日方良彰先生も出席。ビデオレターでは8人の恩師が修学旅行の思い出や学校行事での出来事、成人した出席者へのメッセージを思いを込めて語っていた。村を代表して島田村長は、合併当初3千2百人の人口が今年8月には2366人に減少し、65歳以上の高齢化率が45%になっている現状を述べ、「人口が減少しているが村民は元気に頑張っている。先月、全国過疎問題シンポジウムで全国表彰を受けた。ふるさとを愛する気持ちを忘れず、夢の実現に向かい、栄村の未来のために活躍されることを期待する」と祝福した。
 

 新成人を代表して阿部貴幸さんが「20歳を越え、これからの時代を担っていく一人の人間として、行動に責任を持ち、日々精進していきたい」と述べた。新成人らは式典後、トマトの国で野外パーティーを開き、恩師の大日方先生を囲み、懐かしい思い出談義を交わした。

2009少年の主張、上郷中・島田千聖さん優秀賞  8月21日号
 中学生が日頃から感じていることなどを発表する「わたしの主張」十日町・中魚沼地区大会(県十日町地域振興局主催)が11日、十日町市民会館で開かれ、「だからこそ、なればこそ」を発表した村山翔太君(松之山3年)が最優秀賞を獲得。来月12日に新潟市で開かれる県大会に出場する。
 

 大会には同市と津南町の全13校から各代表1人が出場し、仲間や家族との友情や部活動への思い、将来の夢などを大きな声で発表。最優秀賞の村山君は、友人から「自分勝手なときがある」と指摘されたことから「自分を客観的に見ることのできる人間になりたい」と決意、「僕が変われば周りが変わる。周りが変われば僕の人生もいっそう輝く。心の眼で自分を変えたい」と主張した。
 

 なお、優秀賞には「仲間と目指した『全国制覇』」をテーマにした福島麻衣さん(中条3年)と「つながりの中で生きる」の島田千聖さん(上郷3年)、特別賞には「根はみえない」の布施萌香さん(松代2年)が選ばれた。

「じじ・ばば」登場、伝統の反里口まつり   8月21日号
 ○…反里口地区では伝統の天狗と「ジジ・ババ」と呼ばれる能面のような翁面の4人が神社まで歩く奉納巡行を実施。カサボコ7基と共に公民館から鎮守・矢放社まで約2百bは見物客でびっしり。住宅前で立ち止まった天狗がクシャミをするとその家の邪気が払われるという。ジジ・ババは集落内の子どもが扮し、天狗の歩みを邪魔するものを除くサポート役。幼子に老人のように腰を屈め近付くと「こわいー」と泣き出す子が続出していた。

天然鮎が戻ってきた、JR不正取水で信濃川増量  8月14日号  
 70年ぶりに水量を取り戻している信濃川。JR東日本の不正取水による発電水利権取り消しで十日町市宮中ダム下流は水量が増え魚類の遡上が確認され、シーズンを迎えている鮎漁でも、近年にない天然もの鮎が上っている。漁業権を持つ中魚漁協の長谷川克一組合長は「水量増加で魚の遡上環境が良くなり、鮎も例年以上に天然ものが帰ってきている」と話し、清津川では今期25a級の大物鮎が上っているという。
 

 信濃川の増量は、流れ込む清津川、中津川などにも好影響している。同漁協は毎年5月に両河川や水系の小河川に稚鮎を放流し、今年は例年の2割増の23万匹を放流。今期の鮎解禁7月18日以降、釣り客などから「天然ものの大物が釣れた」などと相次いで報告があり、信濃川の増量効果が早くも確認されている。
11日、久々の晴天のなか千葉から清津川を訪れた50代の本田勇人さん。「10年前からここに通うが、今年はちょっと違う。天然ものがよく釣れる」と共釣りを楽しんでいる。信濃川から清津川に、天然鮎が帰ってきている。
 

 だが、長谷川組合長は語る。「今はただ水量が増えただけ。本来の川は瀬があり淵があり、春には鮎、桜の季節には桜鱒、秋には鮭が帰っていた。あの頃の川の環境に戻るには、まだまだだ。もうこれ以上、信濃川の環境を悪化させてはならない」。信濃川をよみがえらせる会会長でもある長谷川組合長。鮎の遡上を喜ぶが、JRの再取水には毅然と対峙するつもりだ。

大地の芸術祭作品シリーズ、これは地球?  8月14日号
【0121‐1110=109061】(韓国・李在孝・津南エリア・作品番号95)
  
 緑の木立のなかに浮遊しているように存在する直径1・5b余の3個の球体。近づくと丸太の組み合わせが分かる。自然の素材は時を経て変化し、球体が内包する精神性や存在する自然との関連性を醸し出す。当初計画は直径6bの巨大な球体だったが、構造設計の安全性から縮小。

 芸術祭こへび隊に初参加の武蔵野美術大3年・高橋亜弓さん。「この緑の田園風景がすごい。住民と作家とアート作品で新たな価値を生み出しています。将来の目標はキュレーター。芸術祭に参加し、さらに強くなりました」。

世界に挑戦、21歳女性大工、小島真穂さん  8月14日号
 21歳の女性大工さん、世界へ挑戦―。昨年第46回技能五輪大会・建築大工職種で初出場し初優勝、初の女性日本一の栄冠を獲得した小島真穂さん(21、十日町市谷内丑)。来月2日から5日、カナダ・カルガリーで開く第40回技能五輪国際大会に向け腕を磨いている。小島さんは「自分の技術も少しは上がったと思う。ただ無心で挑戦します」。国際大会は約50ヶ国869人が出場。日本から45人、うち女性は9人だけ。
 

 小島さんは十日町総合高卒業後、大工をめざし魚沼テクノスクールに進み、2級技能士資格を取得。昨年4月、尾身建築(尾身稔社長・同市)に就職。昨年11月の同大会でみごと優勝、日本代表を獲得。昨年末から現場勤務を休み、渡航直前まで課題のあづまや風建物の製作を母校の同スクールで続ける。本大会は原寸図作成から加工、組立てまで22時間で完成させる。電気機器最少減で、ほぼ手作業だ。
 

 十日町建築組合(宮嶋正一組合長)では「技能五輪国際大会派遣選手を支援する会」を発足。多額の滞在費支援を呼びかけ、県内外94団体、35人の個人から約6百万円の支援金が寄せられた。5日、小島さんの壮行式を十日町職業訓練校で開催。関口市長、県建築組合連合会・藤川茂会長ら40人余が出席し激励。尾身社長は「技術はまだまだだが、動きや反応はいい。身長150aの小さい小島が高さ3b余の課題作に挑むのは大変だが、一生に一度のチャンス。多くを学んで来てほしい」と励ました。小島さんは今月26日に十日町を立ち、世界に挑む。

「交流拠点にしたい」、休園の東部保育所を東大駒場保育所が借用申請、だが…  8月14日号
 東京大学の駒場キャンパスにあるNPO法人運営・東大駒場保育所と栄村の交流が深まるなか、今春3月休園した同村東部保育園を交流拠点に活用しようと駒場保育所が費用負担を込めて使用申込みしたが、村は「短期間の利用は維持管理が大変」と使用を断っていたことが分かった。駒場保育所では「父母の皆さんも栄村との交流を喜んでいます。栄村に交流拠点が出来れば、さらに様々な交流ができるのですが…」と村の対応に困惑している。
  

 駒場保育所と栄村の交流は4年前から。同村笹原での田植え交流から始まり、夏の苗場山登山、秋の稲刈り、冬のさかえ倶楽部スキー場での雪遊び、さらに父母や学童保育児も来村し交流を深めている。昨年から駒場保育所では給食米や野菜、味噌を村から購入するなどさらに発展している。
 

 今春休園の東部保育園は、長瀬の東部小学校のわきにある鉄筋2階建て。1階に事務室や給食室、2階は保育室、ホールなどがあり利用しやすいレイアウトになっている。駒場保育所は5月頃、村に借用申し出た。夏の苗場登山、田の草取りなど活動拠点にしたい考えだった。だが同施設は休園以来、電気、水道、トイレ(微生物浄化槽)などすべて停止。利用再開には電気や水道の使用申請、浄化槽の運転など事前準備が必要。さらに費用が伴う。
 

 事情を知った駒場保育所は「毎月の費用負担します」と再度申し込んだが、「随時利用では管理が大変」と回答。このため駒場保育所は今年は村内宿泊施設などを利用することした。
 

 駒場保育所の落合秀子園長は「子どもたちは栄村へ行くのを本当に楽しみにしています。父母の皆さんの栄村への関心も増し、何度も訪れている人もいます。お米や野菜、味噌など、子どもたちは「栄村のお米」と喜んで食べています。さらに交流を深めたいですね」と話している。
 遊休施設の活用は村にとっても課題。島田茂樹村長は「年間契約での使用なら、大いに活用してほしい。村としても対応したい」と前向きな姿勢を見せている。

来年2月、オーストラリア研修、津南中等が夏期講習  8月14日号
 来年2月、オーストラリア・ブリスベンへ海外研修する県立津南中等教育学校(本田雄二校長・295人)の1期生76人。生きた英話を学ぶチャンスを最大限に活かそうと、3日から7日の5日間、25時間余の事前研修会を行った。オーストラリア、アメリカ、イギリス、カナダ国籍の英話講師5人を招き、5クラス15人余に分かれ少人数で集中講義。授業はすべて英語。生徒は最初緊張気味だったが、研修と共に活発に英語を話し、本番への自信をつけていた。


  同研修は来年2月9日から10日間。1人1家庭のホームスティ。現地の高校に通い全教科を受講。英語が得意という金澤朋紀さん。「自然、海、風景からすべてが楽しみ。いろんな人と話して違う文化を学びたい」。少し英会話が苦手という樋口由希子さん。「しゃべるのが苦手ですが、オーストラリアでは話すことが求められます。もっと積極的に話せるようになりたいです」。未知の外国研修に生徒は期待を膨らませている。英語担当主任の竹村剛教諭(37)は「生きた英語が学べるオーストラリア研修、高校1年で国際感覚を身につける良きチャンス。楽しみながら英語を学んでほしい」と話している。

妻有ミニバスケット、県大会初出場  8月14日号
 妻有ミニバスチーム、初の県大会へ―。小学4年生以下対象の第5回新潟日報杯県フレッシュミニバスケットボール大会は8、9日に長岡市で開き、津南・十日町の子どもたちで作る「妻有キッズ」男子が出場10チームから勝ち上がり準優勝。初の県大会への切符を手にし意気込んでいる。
 妻有キッズは津南、中里、水沢、十日町の4ミニバスチームで構成。男子メンバー15人、うち津南勢は6人と主力。予選は1勝1敗で勝ち抜け、決勝トーナメント1回戦、県大会4連覇中で優勝候補の宮内・上組MBC(長岡市)と対戦。接戦だったが残り1分で逆転、47ー44で勝利。波に乗り準決勝であさひシューターズ(同)に勝ち、決勝戦は予選で敗れた越路(同)と再戦。27ー53で涙を呑んだが、みごと準優勝。主将の風巻竜雅くん(津南小4)は「優勝できなかったのは悔しいけど、初めての県大会は楽しみ。行くからには勝ちたい」と練習にも力が入る。県大会は来月5、6日、新潟市で行う。
 なお、妻有キッズ女子は予選で惜しくも敗退した。大会結果▼男子@越路A妻有B広神(魚沼市)▼女子@希望・すこ〜んぶ(長岡市)A宮内・上組MBC(同)B新町レックス(同)。

「日本をもっと知りたい」、自転車一人旅、神戸の学生  8月7日号
○…「自分が住む国をもっと知りたい」。マウンテンバイクにテントや寝袋を積み、日本一周自転車旅行中の山下大志さん(22、兵庫・篠山市)。今年2月に神戸市をスタート。東海道から関東、東北、北海道を巡り、現在は日本海側を南下中。5日、津南町に入り、ひまわり広場など見学。「行く先々で出会いがあり、旅先で別れた人と再会する。今まで見えなかった人のあったかさを感じますね」と山下さん。
 

○…神戸大工学部3年の山下さん。専攻は化学。「自分が見ていない日本を知りたい」と2年前に休学届を出し、1年間のアルバイトで120万円余を貯め、日本一周の旅へ。毎日60`余りをのんびりペースで走る。時計は持たない。時間に縛られず走る。野宿が基本だが、一夜の宿を貸してくれる人も多い。山下さんは「津南でもひまわり広場で紹介を受けた人に泊めてもらいました。優しいですね。こうした出会いがいいんです」とにっこり。今後九州、沖縄を巡り、来年2月に神戸へ戻る計画。旅日記はブログ「写輪のうた」で更新中だ。

大地の芸術祭作品「リバース・シテイ」  8月7日号
 【リバース・シティ】(フランス、パスカル・マルティン・タイユー、松代エリア、作品番号156)
 巨大な削られた鉛筆234本が天から下がる。1本一本に国名が書かれ、高さ5bの作品の真下に入ると、わが身に鉛筆が降り注いでくる。ヴィツィア・ビエンナーレ2005で活躍した作家だ。
 松代駅の山側には多数の作品が展開する。原色の巨大鉛筆が下がる。リバースは逆の、反対の、裏の、などの意。子どもたちの人気スポット。「でっかいエンピツ。書けるのかなー」。

自社開発「薪割機」発売、ネオックス  8月7日号
 初のオリジナル製品「油圧式薪割機・薪割カン太くん」完成―。津南町子種のシリンダ製造・ネオックス(羽塲崎富章社長・従業員43人)は自社の得意分野、油圧シリンダ技術を活かした薪割機を開発。直径60a余の丸太も薪にできる破砕力は20d、作業者負担を軽減する丸太用リフター(昇降機)も付く。重さは軽トラック積載可能の350`。薪ストーブファンに心強い味方が登場した。
 
  
 同社は17年前、前田製作所全額出資の現地法人として操業開始。受注生産で業績を伸ばし、07年度13億8千万円を過去最高売上。だが昨年9月以降の世界不況で売上が激減。前年比32%減(昨期約9億4千3百万円)まで落ちた。自社開発製品の研究に取り組み、先月初旬『薪割カン太くん』が完成。羽塲崎社長は「薪ストーブ需要が高まっているなか、自社技術を活かせる薪割機を開発し、単なる部品メーカーから一歩踏み出した。今後は受注生産だけでは苦しい。第2、第3の自社製品開発にチャレンジしたい」と介護用リフターなどさらにオリジナル製品を研究中だ。
 

 同商品は定価70万円前後を予定、レンタルは1日7千円余。すでに親会社の前田製作所、ニュー・グリーンピア津南など県内外で試用運転し商品PRしている。問合せはネオックスрO25(766)2526。

職場体験で関口市長インタビュー、津南中等3年・山本菜子さん、本社で研修  8月7日号
夏休みを活用したインターンシップ(職場体験)に取り組む県立津南中等教育学校(本田雄二校長・全校295人)は今月3日から7日の間の2日間、地域の民間企業や公的施設、福祉施設など29の事業所へ3年生61人が出向き、職場体験を行った。本社にも女子1人が来社し、3、4日、取材や写真撮影など新聞作りを体験。体験では3日の十日町市の関口市長記者会見を体験し、同市長へのインタビューを行った。来社した山本菜子さんが取材し、まとめた関口市長インタビュー記事を掲載する。


 今年5月に第2代十日町市長に就任した関口芳史市長に、大学受験と十日町病院問題についてインタビューした。
 =市長さんは東京大学を卒業されていますが、受験勉強はいつ頃から始められましたか。
 「大学受験の1年くらい前からですが、ここからここまでが受験勉強というようには感じませんでした」
 =東京大学へ進もうと決めたきっかけや理由はなんですか。
 「中学1年の時に、親が買ってくれた本を読み、そこに書いてあった高校に興味を持ち、東京大学をめざしました」
 =私は教科では英語が好きですが、英語を上達させる方法を教えてください。
 「英語は恥ずかしがらずに、英語らしく発音することです。『日本語英語』では相手に通じません。声を出して音読することが上達のコツです」
 =英語はやはりできたほうが良いと思われますか。
 「世界で頑張るには必要ですね。今回、大地の芸術祭で色々な国の人に会いましたが、皆さん英語を話します。ですから出来た方が良いと思います。話せないと日本のことを世界に発信できませんからね」
 =ところで、市長になろうと決められたのはいつ頃ですか。
 「選挙の1年くらい前でしょうか。少し短いですね。何かになりたいという目標は、途中で変わってもいいので、子どもの頃からたくさん思った方がいいでしょう。自分が何かになって、誰かの役に立ちたいと思うことが大切です」
 =昨年、祖父が十日町病院にお世話になりました。皆さん関心があると思いますが、新しい十日町病院はいつ頃できますか。
 「今、どういうふうに造ろうか、どこに造ろうか、誰にやってもらおうか、ということを話し合っています。工事期間を含め、皆さんが利用できるようになるのは、早くて4年後くらいでしょうか」。
    ▽▼▽
 取材や記者会見、インタビューなど経験できないことをたくさんできました。市長へのインタビューでは英語上達のコツを教えていただきました。関口市長は英語検定2級までは合格する自信があると話されていました。大人になっても勉強が大切だということが分かりました。市長室は広く、きれいでした。たった2日間でしたが、とても充実した職場体験でした。
     (山本菜子)

津南から世界に発信、DMoCA賞発表、 蔡國強氏が提唱  7月31日号
 北京オリンピック開会式の総合プロデューサーを務めるなど世界的アーティストの蔡國強氏か館長の津南町上野の「ドラゴン現代美術館」。次回2012年開催の第5回芸術祭に向けて公募する「北東アジア芸術村DMoCA賞」(ドラゴン・モダン・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート)の作品募集を26日の開会式で発表した。


  同賞は、「自然・大地との関係、地域文化を大切にするアジアの思想、さらに『人間は自然に内包される』芸術祭の基本理念を表現する作品」を世界から求める。国籍は問わず、40歳くらいまでの中堅アーティスト(建築家含む)を募集し、選考委員会(蔡國強委員長)が選出した作家1人の作品を次回2012年の芸術祭で同芸術村で作品発表する。国内外スポンサー協賛の副賞も贈られる。蔡氏は「世界的な美術館になってきている。地元の皆さんが守ってくれていることに感謝したい。この賞は、北東アジアの思想と表現を使い、世界のアーティストが参加する。3年に一度、この地に戻り、世界に発信したい」と語っている。


 さらに北東アジア芸術村では、「アーテイスト・イン・レジデンス」(作家が作品創作のために宿泊する場)を津南町上野地区に設置する計画。すでにギャラリーは上野公民館内に開所し、さらに改造してアーテイスト・レジデンスを設ける計画だ。同地では、交流拠点として期待している。芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏は「アーティスト・レジデンスは現在、国内には5ヵ所あり、国が家1軒の借り上げた例は浦田が初めて。すでに計画が進み、整備に入っている津南の上野にもアーティスト・レジデンスができる。そこが北東アジア芸術村の拠点になるはずだ」と芸術祭の広がりを話している。

オーストラリアハウス開所、公使も感動「交流拠点に」  7月31日号
 世界が注目する大地の芸術祭。第1回から作品展開し今回、国として作家や来場者の拠点を設けたのがオーストラリア。松之山の浦田地区。その最奥の豊田集落の空家を借り、オーストラリア大使館、豪日交流基金の全面協力で「オーストラリア・ハウス」を開所。芸術祭後も交流拠点として活用する方針だ。


  開会式の前日の25日、同ハウスで開所式を行い、オーストラリア大使館のリチャード・アンドリュース公使も参列。同公使は「自然豊かな地に多くの作品が調和し、人と人との交流が深まっていることは芸術祭の大きな成果」と語り、さらに「浦田の緑の素晴らしさに感動した。オーストラリアは砂漠の町。この豊かな自然だけでもオーストラリアの人たちを魅了するだろう。日本の言葉に『ふるさとは遠きにありて想うもの』というのがあるが、ここはオーストラリアの心のふるさとになるだろう」と期待感を話す。


  受け入れ側の浦田地区協議会の丸山定一会長は「ここを気に入ってくれたことに感謝したい。人口が年々減るなか、新たな交流の場ができたことで、新たな始まりの機会にしたい」と喜ぶ。浦田地区180戸だが、豊田地区は38戸。同ハウスは築後150年余経ち、ここ20年程は空家だった。同ハウスではオーストラリア作家3人が作品展開する。

大地の芸術祭開幕、清津峡トンネル美術館の作品  7月31日号
 十日町・津南地域の760`平方の広大な里山や市街地に、世界40の国と地域から370作品を、野外や空家、廃校などを活用して展示する越後妻有アートトリエンナーレ2009大地の芸術祭は26日開幕し、連日、学生や家族連れなど多数が訪れている。26日、十日町キナーレでの開会式には各国の作家など千人余が参加。ここで注目を集めたのが今回の拠点のひとつ、津南の「北東アジア芸術村」の「ドラゴン現代美術館」(DMoCA・蔡國強館長)が次回の第5回開催に向けて取り組むDMoCA賞の創設。蔡館長は「アジア的な芸術をここから世界に発信したい」と同賞創設を宣言した。

 今回の芸術祭は、3回までの県補助などがなく、民間財源を主体に地元自治体の助成などで運営。370のアート作品は、世界的な規模で、26日の開幕後、国外の来訪者も目立ち、主要宿泊施設はすでに予約でいっぱいの状況。この関心度を裏付けるように、総合プロデューサー・福武總一郎ベネッセ会長は語る。
「世界が大きく変わろうとしている中での芸術祭。新しいモデルがここ越後妻有から世界に発信されること、大きく期待している。この地は自然豊かで、お年寄りの笑顔にあふれている。過疎の地を現代美術で再生する世界にない。この越後が世界の再生モデルになる。日本を変えていく、世界を変えていく、その震源地がここ越後妻有だ」。

 津南・十日町の里山に展開する370のアート作品。今号から3点を紹介し、芸術祭に関わる「こへび隊」や地元住民、来場者などのコメントと共に連載する。(作品コンセプトは美術手帳8月号増刊・大地の芸術祭ガイドを参考にした)

 【清津峡トンネル美術館】(山本浩二・中里エリア・作品番号132)越後妻有の雪が育んだ樹木で造形物を作り、炭化させた作品。今回は中里や津南などの住民から提供された農具なども作品にした。
 トンネルのスポットライトに照らされる農具なのと炭化物。かつての現役時代を想う。柏崎から来た広田佳子さん(26)と井口奈緒さん(26)。「炭化したのが面白いですね。初めて芸術祭を見に来ましたが、空家や閉校した学校が作品に生れ変わっていて、生き返ったようですね」。休日を利用し、柏崎から通って作品鑑賞するという。

津南中吹奏楽、2年ぶりの県大会へ   7月31日号
 津南中吹奏楽部、2年ぶりに県大会へ―。第50回県吹奏楽コンクールは25、26日に各地区大会を開き、中越地区大会は長岡市立劇場で開催。中学Bで津南中(早坂海月部長・部員32人)が金賞を獲得、2年ぶりに県大会出場を決めた。早坂部長は「明るく、まとまりがある音が部の力。みんなで集中し、悔いの残らないようしたい」と意気込む。県大会は10日、上越文化会館で行なう。


  中学Bは35人以下編成の部。メンバーは現在3年生18人、2年生1人、1年生9人。取組む曲はヤコブ・デ・ハーン作曲「フェスタ・パエサノ」。本番の日に向け、連日2時間以上の練習に取組む部員たち。笹川知美教諭は「何事も一生懸命な子たちで、予選会は今まででベストの演奏。だがまだ課題があるので完成度を高めたい」と話す。
 なお十日町地域から県大会は十日町市立松之山中、同

ひまわりウエデイング、福祉施設の仲間たちも  7月31日号
 ◎…満開ひまわりも祝福、ハッピィウエディング―。津南町沖ノ原で恒例の「ひまわりウェディング」は26日開催。挙式したのは新郎・久保田学さん(26、十日町市稲荷町4)、新婦・樋口果奈子さん(30、同市高田町3西)。ふたりは5年半の交際を得て、この日満開のひまわりに見守られながら婚姻届に署名。参列者120人余の祝福を受けた。
 ◎…5回目の同ウェディング。挙式カップルは11組から選出。久保田さん、樋口さんはそれぞれ障害者の自立支援する事業所に勤務。「一般会場での式に障害を持つ同僚を招待するのは難しいが、どうしても式に呼びたい」と強い思いを持ち応募し、選ばれた。「職場の仲間を呼べて嬉しい。本当に幸せ。この日を忘れず、職場のみんなとの繋がりを大切にしたい」とふたり。


  ◎…主催の国際ホテル・ブライダル専門学校(新潟市)。ブライダルプロデュースコース43人が運営。コンパネを敷き、車イスでも通行できるようバリアフリー化。さらに新郎新婦への祝福にと参列者とスタッフが手話を交えたサプライズ合唱。リーダーの広野悠さん(19)は「障害を持つ方の対応に悩みましたが、津南のひまわりスタッフの協力もあり、うまくいきました。もう一生忘れられない思い出です」と仲間と涙を流していた。同ウェディングは今後も継続する方針だ。

集い、笑い、津南まつりに5千人  7月31日号
 ○…夏の夜に集い笑い楽しむ第30回津南まつりは25日開催。約4900人(前年4800人)が夏の祭典を楽しんだ。関心を呼んだ3年ぶり復活の花火大会。打上げ場所は津南中等校第2グラウンド。近隣住宅4軒にはスタッフが快諾を得て実現、メイン会場から約250bの距離の近場での花火大会は4百発余を打上げ。保安距離の関係で3号玉と小型煙火のみで大きな花火はなかったが、人気曲と共に上げるシンフォニー花火は好評。観覧者から「やっぱり花火はいいねぇ」と拍手が沸き起こった。
 

 ○…国道沿いが住民で埋まるおまつりパレードは4組百人余、民踊流しは4百人余が出場。笑いを誘う仮装や大河ドラマの登場人物に扮したパレードは観客を魅了。グランプリのおまつり大将・町商工会青年部、準グランプリ・よさこいつなん、S56。特別賞・上郷小2年生保護者。初の試みに携帯電話を使い人気投票する「オーディエンス大賞」はS56が受賞。全投票は15件と少なかったが、来年も観客投票は継続する方針だ。
 

 ○…昨年に続き全町82集落、150`をタスキで繋ぐ心友懸走会(江村大輔代表)企画「襷〜仲間と共に」。小学1年生から26歳の青年らが全町を走りメイン会場に行けない住民のメッセージや集合写真を今年も特設ブースに集めた。江村代表は「走りで全町を繋ぐこの企画、恒例にしたい」と話す。各集落での集合写真とメッセージタスキはクアハウス津南で展示中だ。


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