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2009年07月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
NPO法人・栄村ネットワーク発足、「さかえカレッジ」や「ええとこ探し」など  7月24日号
 地域資源を活用した都市との交流や特産開発、若者の定住促進など、農業者や村職員、交流する大学教授など「栄村」をキーワードに活動するNPO法人栄村ネットワークが発足し、今年5月に法人認可を受け、活動を始めている。すでに独自の観光パンフや特産紹介、交流事業の企画実施など村外から学生や一般家族連れなどが訪れ、「栄村体験」を通じて村民交流を進めている。今春認定された「にほんの里100選」への取り組みも始め、村再発見の「ええとこ探し」など活動の輪が広がりを見せている。同NPOでは「自分たちが暮らすこの地で、自分たちが何ができるか、先ず一歩を踏み出すことが大切」と住民を巻き込んだ村づくり活動を進める方針だ。

 
 NPOは公益性を求められるが、『自分たちの利益になることは、村の利益になるという公益性の視点で取り組む活動であり、これがNPOの公益性に通じる』とNPO活動を位置づけている。5月17日認可の「NPO法人・栄村ネットワーク」。現在会員は28人ほど。活動の充実と広がりが課題になっている。
 活動方針は、「栄村の宝を発掘し、体験、交流、観光の輪を広げる事業」、「栄村の農産物、加工品、特産品の生産・販売を開拓・拡大する事業」、「若者の定住を促進・支援する事業」などを中心に活動し、理事でもある京都精華大学や村内関係団体などと連携し、事業展開する計画だ。
 

 具体的な事業計画では、すでに大学の農業・自然体権や「栄村ええとこ探し」など具体的な活動が始まっている。今春には連携する京都精華大や駒澤大、清心女子大などが来村し、農業体験などのプログラムを実施している。一方、「ええとこ探し」では、報告活動と共に、継続的な記録を行い、通年活動をして取り組んでいる。
 今後の計画では、観光ガイドの育成講座、栄村体験フィールドワーク、栄村サマーカレッジ、冬季には雪体験プログラム、栄村フォーラムなどを計画している。


  特に大学生の受け入れでは、京都精華大と連携し、国の事業を導入し、「さかえ山村カレッジ」プロジェクトを進めており、すでに事業採択を受け、具体的スケジュールの実施に入っており、3年間の補助事業期間中に5百人余の学生受け入れが実現し、全国のモデル的な大学生の山村カレッジが栄村に誕生する。


  初代理事長の営農家、樋口利行さん(62・小滝)は話す。「行政頼みには限界がある。ここに暮らす我々ができるは何か、先ず一歩踏み出すことが、そのスタートになる」と活動の可能性に期待感を示す。理事メンバーは副理事長には栄村森林組合の久保田道一さん、理事にはかあちゃん家の斉藤勝美さん、京都精華大の前理事長・片桐充さん、村職員の高橋眞太郎さん、京都精華大准教授で栄村に暮らす松尾眞さん(事務局)、監事は村公民館長の宮川利彦さん。近く定例総会を開き、今後の活動計画を具体化する方針だ。同NPO入会は年会費千円。連絡先080‐2029‐0236。

写真はNPOメンバーが「ええとこ探し」に出発

津南に北東アジア芸術村出現、継続活動で若手育成の拠点に 7月24日号
 ○…大地の芸術祭で津南に出現する北東アジア芸術村。穴山地区公園で作品『国境を越えて』製作中の林瞬龍さん(51、台湾)。26日開幕に向け急ピッチで作品を仕上げている。林さんは台湾の風俗に根付いた玄関となる「門楼」、料理用の「かまど」、農耕に欠かせない「水牛」など作り、遠くて近い異国情緒を公園内に展開する。
 

 ○…林さんは元ラグビー台湾代表の異色の経歴を持つ造形作家。東京芸術大に7年間留学し日本語も堪能。19日は穴山公民館で「料理対決」と題し、台湾料理を住民に振る舞った。「川端康成の『雪国』を読み、ずっと雪が降る地に憧れがあった。津南で制作できて嬉しい。作品は、日常生活に密着した公園に入るとアジアの台湾を感じるアート。今後の交流に繋げたい」と林さん。来春の桜咲く季節、台湾一行を引き連れ津南に訪れる計画も進めている。

里山でアートと自然、住民交流も、大地の芸術祭26日開幕  7月24日号
 ◎…十日町・津南全域に370ものアート作品が展開する越後妻有アートトリエンナーレ・第4回大地の芸術祭は26日開幕する。9月13日まで各地でイベントなども行い、県内外、外国などから多数の来場が見込まれる。今回、津南町がひとつの拠点となる。2000年の第1回以降、上野地区やマウンテンパーク津南に設置された作品、特に蔡國協氏の現代ドラゴン美術館を主体に中国、香港、韓国などの作家が集結する「北東アジア文化村」が出現する。地元上野、穴山、足滝地区では作家との交流を通じて、同文化村開設による波及効果などを期待している。26日は午前の開会式に続き、午後1時半から現代ドラゴン美術館わきで開村式を開く。 
 
 ◎…先の北京オリンピックの開会式を総合プロデュースし国際的に活躍する蔡國強氏のスタッフであり作家のジェニファー・ウェン・マ(馬文)さんがドラゴン美術館でアート展開する。テーマは「何処へ行きつくのかわからない。でも何処にいたのかはわかる?」。登り窯の同現代美術館内にミラーを設置し、過去・現在・未来を映しこむ。さらにドラゴン全体を覆う草木を墨で塗り、時間の流れを作り出す。
 
 ◎…作業には地元住民も協力し、23日にも草木への墨塗り作業を手伝った。墨で黒くなりながら作品作りに取り組むジェニファーさんは「この地の自然、人々、みんな素晴らしい。今回の作品は、自然の素材である墨を使い、自然の草木、この土と石でできたドラゴン美術館を含め、自然の中での時の流れを感じてほしいです」と話す。草木にの墨は時と共に再び緑に戻る。北東アジア文化村では、同地を拠点に中国、韓国、台湾などアジアの若手作家を育成する場に活用する方針で、来年以降、若手作家の登竜門的なアートグランプリなども計画したい方針だ。

水中運動の効果実証、津南の「健康度」全国的  7月24日号
 寝たきりゼロをめざし地域住民の健康づくりに取り組んでいる津南町で、水中運動教室の平成20年度閉校式・親睦会と、親子を対象にしたウォークラリーが開かれた。町では昨年6月に「町民ぐるみ健康づくり」を宣言したのに伴い、「健康づくりが医療・介護費の軽減に。今後も水中運動などに積極的な参加を」(桑原正美町福祉保健課長)と呼びかけ、両事業を宣言の実現に向けた足がかりにしていきたい方針だ。
 

 水中運動教室は平成13年にスタート。会員は現在212人で地域ごとに週1回、クアハウスで水中運動を行っている。これまでの8年間に延べ2千人余りが参加している。
 同教室参加者の医療・介護費は、平成16、17年の2カ年調査で、県平均ラインの月1万5千円を2191円下回る効果が実証され、今後の調査ではさらに月5千円余り広がる見通しだ。また全75歳以上を対象にした長寿医療費についても全国で最も低い新潟県(年57万8931円)の中でもさらに31市町村中29番目の低さの年51万5565円で、「健康度」の高さが示されている。
 

 こうした水中運動と連動させたいというのが小学生以下の子を持つ親子の健康づくり。20日には県の「健康づくりウォーキングロード」に昨年登録されたニュー・グリーンピア津南のコースで「なぞなぞウォークラリー」を開いた。地元津南町はじめ十日町市などから親子36組104人が参加。緑あふれる4`のコースでなぞなぞやフィールドアスレチックなどを楽しみながらさわやかな汗を流した。町内には他に「ニュー・グリーンピア津南〜霊山・見玉不動尊ウォーキングコース」も登録されており、町では両コースを活用した健康づくりを呼びかけていく考えだ。一方、男性の参加者が全体の5%余りと少ないのが課題。町では「健康こそが第一」と今後も積極的な参加を呼びかけていく方針だ。
 

 水中運動皆勤賞=涌井れい子(68、十二ノ木)吉野ヨシヱイ(84、同)大平重雄(66、割野)本山静子(69、陣場下)板場キヨ(69、辰ノ口)中島ミエ子(70、大井平)滝沢正治(77、赤沢)本山マサ(78、反里)。

20年目のひまわり、いよいよ開幕  7月24日号 
 ◎…20年目の津南町ひまわり広場が18日開園。沖ノ原第1畑(約1・1f)が満開を迎え、黄色いじゅうたんが夏の日射しを受け輝いている。長岡市からの小林葉月さん(22)は友人と来場。「2回目ですが、広がる空の下にあるひまわりが好きです。夏らしいので嬉しくなりますね」とシャッターを切っていた。これまでに大型観光バス20台など天候不順のなか行楽客が訪れている。
 

 ◎…天候不順の影響で駐車場が泥化、スリップ車が続出し開園から23日まで駐車料金は無料にした。今年も26日午前11時半からひまわりウェディング、来月10日から最終日16日まで午後7時から2時間ライトアップ。お盆期間中、高所作業車を使った特別展望台設置も企画中だ。駐車料金は普通車2百円、マイクロバス千円、大型2千円。町観光協会рO25(765)5585。

あの「ミヤケン」がひまわり広場で壁画   7月24日号
 ○…人気テレビ番組に出演し注目を集めた『ミヤケン』が津南ひまわり広場で壁画制作を行なっている。画家・ミヤザキケンスケさん(30、新座市在住)。7年前に人気番組『あいのり』に出演、その後、絵本製作や壁画など全国各地で手がけ話題を呼ぶ。大地の芸術祭作家・滝沢達史さん(相模原市)のやまもじプロジェクトに参加、「山文字が一番見えるひまわり広場に絵を描きたい」と20日から製作開始、来月初旬に完成する見込みだ。


  ○…製作場所は簡易トイレを囲むベニヤ板20枚余の広さ。大輪のひまわりと出会った広場スタッフや津南住民の笑顔を明るいタッチで描く。ミヤケンさんは「津南に来て人が温かいと感じ、住民の笑顔を集めようと思って。明るくて、迫力ある画を書きたい」と構想を話す。来年には津南町在住者宅をまるごとペイントし、アート化する案も出ており、津南制作活動に注目が集まる。ミヤケンさんはNHK番組『熱中時間』にも出演中だ。

世紀の瞬間、日食を観測  7月24日号
 ☆…皆既日食、津南でもくっきり―。太陽を月が覆い隠す21世紀最長の皆既日食が世界中で話題となった22日、津南町でも部分日食ながら神秘的な日食の撮影に成功した(写真・南雲敏夫さん撮影、コンバーター使用、フィルム換算1800_)。
 

 ☆…この日、津南は朝から曇りがち。だが日食が始まる午前9時半から徐々に太陽が姿を見せ、最大範囲で日食が見られる午前11時過ぎはくっきり。津南町なじょもんでは特別観察会を開き40人余が参加。刻々と太陽が影に覆われる様子を遮光版で見ていた。プロアウトドア・インストラクターの南雲さん(55、中屋敷)は「天候不順のなか、薄雲はあったが津南で一生に一度の天体ショーを見られたのは奇跡。次の26年後は十日町地域も皆既帯に入り、1分余り皆既日食となる。ぜひ見たいものだ」と話している。次の皆既日食は26年後の9月2日、北陸・北関東で観測できる。なお、3年後の5月21日は太陽がリング状となる金環食が国内で見られる。

津南暮らし、まず体験ハウスで、移住促進へ  7月17日号
 ◎…「先ずは暮らしてみないと、ここ津南の雰囲気が分からないと思います。どうぞ、お試しを」―。空家を活用し、定住を促す「お試しハウス・津南体験の家」を津南町が始める。今月末には専用のホームページを立ち上げ、全国発信するほか、郷土出身者グループや移住・定住情報の発信メディアなどに情報提供し、津南への移住・定住を呼びかける計画だ。
 

 ◎…昨年5月、津南町は町内の建築士や不動産鑑定士、行政担当者など官民で「津南町移住推進協議会」作り、定住対策に本腰で乗り出している。今回の体験ハウスはさらに一歩進めた取り組み。町は昨年、全町で空家調査を行い、恒常的に生活していない家などを調査し、約3百軒を確認した。今回、このうち「比較的すぐに活用できる家」をリストアップし、地域バランスなどを考え、3軒を町が借上げ、上下水道整備改修などを行い、希望者に賃貸することになった。1棟約3百万円の改修を行い、3棟で約9百万円の修繕費を見込み、6月議会で補正予算化している。


  ◎…3棟は秋成、米原。下船渡本村。それぞれ昭和50年頃の建築だが、数年前まで実際に住んでいた家が大部分。中には作業所や車庫が付いた家もあり、移住希望者にとっても、活用しやすい状態になっている。今月末には募集のホームページを立ち上げ、月額家賃(2〜3万円程度)を設定し、賃貸借の契約内容を決める方針だ。
 
 ◎…「全国で取り組む定住・移住対策。その中でどう津南をアピールするかが課題。やはりこの自然環境ではないか。同然、農業への取り組みを希望する人も出てくるだろう。畑も紹介したい。とにかく、ここの暮らしを体験したいただくことが先ず必要。ホームページなど様々な情報発信をしたい」と担当の地域振興課長の石橋雅博グリーンツーリズム室長は話す。今月27日の週には募集開始する計画だ。グリーンツーリズム室рO25(765)3115。

写真は体験ハウスのひとつ、秋成の民家

里山原風景と現代アート、「人間回帰」を、大地の芸術祭   7月17日号
 十日町・津南の760`平方という広大な自然のフィールドで3年に一度開く越後妻有アートトリエンナーレ・大地の芸術祭は今月26日開幕する。2000年の第1回からの作品含め370作品が里山の集落や市街地、山奥のムラなどに点在し、「日本の原風景と現代アートが出会い」を作り上げる。開幕まで1週間余り、参加作家は住民との協働で作品を仕上げている。


  芸術祭期間中、作品案内など同祭のサポートする「こべび隊」ガイドの事前研修ツアーが15日、東京や地元から40人余が参加し、総合ディレクター・北川フラム氏の案内で製作中の作品めぐりを行った。大部分が女性でこの日は社会人が多く、各作品の設置場所では製作中の作家から聞き取りを行い、デジタルカメラで記録するなど情報収集していた。

  開幕中のガイド全体を統括する小澤志麻さん(48、横浜在住、国際ガイド)は「アート作品だけなら他に色々あるが、この懐深い里山の自然はそうない。そこに人が暮らし、作家との協働で作品を作り上げている。単なる野外アート展ではない大きなエネルギーを感じる」と魅力の一端を話している。ガイドは国内外の来場者に対応するため多国籍な通訳が求められ、さらに人材を求めている。
 研修では製作中の作家との交流を行い、松代・会沢地区で『内なる旅』を製作するアンチィエ・グルメスさん(イタリア生まれ、新潟市在住)は「地元の人たちから私の方がエネルギーをもらっています。この作品で自分のうちなる目を感じてください」と話す。ブナ林の中に無数の眼と光る葉、地面には鏡など、独特の世界を創り上げている。
 

 4回目を迎える同芸術祭。北川氏は「構想から10年が過ぎ、時代が明らかに変わってきた。都市環境が人間を画一化、平均化してきて、都市では人間一人ひとりの顔で動けなくなってきているという閉塞感があり、第二のふるさとを地域に探し出してきているという大きな流れが出てきている。国県が進めた合併政策だったが、地域の人たちにとってのリアリティーは集落であり、最初から集落にこだわり続けてやってきた。それだけに作品数は増え、前人未到の数になっている」と話す。里山の自然と共に暮らす集落の人たちと現代アートの融合による『人間回帰』が、ここ越後妻有で始まっている。
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 開会式は26日、十日町キナーレで行い、40の国と地域から作家など350組、5百人余が出席。総合プロデューサー・福武總一郎氏や泉田知事も出席。空家プロジェクトでは松之山・浦田でオーストラリア大使館と日豪交流基金の全面協力で「オーストラリア・ハウス」が誕生し、恒常的な交流拠点となる。さらに津南町のマウンテンパーク津南・上野地区には「北東アジア文化村」が出現し、第1回の蔡國強氏のドラゴン美術館などを主体に今回、中国、韓国、台湾の作家が作品展開し、芸術祭後の交流や若手の登竜門となるアートグランプリなどの継続活動を視野に入れている。
 大地の芸術祭の日程、作家動向などはホームページ、あるいは十日町市観光交流課(757‐2637)、津南町地域振興課(765‐3115)へ。

芸術祭作家・滝沢達史さん、母校津南中でワークショップ  7月17日号
 ◎…「みなさんの願いを集め、形にするやまもじ(山文字)プロジェクトに協力を」。今月26日開幕の第4回大地の芸術祭。マウンテンパーク津南ゲレンデ、白布1万枚で『山』の字を作るアーティスト・滝沢達史さん(36、相模原市)の制作が進んでいる。住民の思いを字や絵で描いた白布で作る同アート。滝沢さんは町内全小中学でワークショップを協働製作。白布には連番が付き、会期中どこに飾ってあるか確認できる。


 ◎…9日は母校の津南小で創立40周年の特別講師に招かれ記念ワークショップ。全生徒210人が『津南大好き』『高校合格』『この恋愛ラストラブ』など想いを込め白布に描いた。「会期中も白布を集めます。『山』の字が徐々にゲレンデにできるのを見て欲しい」と滝沢さん。工房はマンパク付近の冬季除雪所。今月18日オープンの沖ノ原ひまわり広場で特設ブースを設置しPRする。

鉄路への思い40周年、「とな会」が津南で記念展  7月17日号
「会を始めて40年。もうやめられないですね」―。横浜市を中心に活動する鉄道模型同好会「とな会」。発足40周年を向かえ、記念運転会を11、12日にニュー・グリーンピア津南で開催。新潟での開催を記念し県内を走る車両なども展示。JR飯山線のキハ111系、ほくほく線のデハ100形など、メンバーが見て乗った手作りの鉄道模型3百機余がズラリ。手製のレールを走る雄姿を眺めながら鉄道談義に花を咲かせた。
 

 とな会は専門誌『月間鉄道模型趣味』や『模型雑誌とれいん』などにも紹介される、全国有数の歴史を持つ愛好者グループ。年1回、青春18切符で国内を巡り乗車した車両を、紙で製作。現在メンバーは9人。津南での記念式は創立メンバーの戸田浩司さん(55、リコーキハラ)の津南転勤が契機。鉄道模型作り歴45年余の戸田さんは「1車両作るのに、1年以上かかるものもある。それだけ想いを込めている。せっかく新潟に来たのだから、同じ趣味の人へのアピールも兼ねて地域の人と関わりたくて。一緒に楽しみましょう」とにっこり。
 
 同会の結成40周年記念運転会は今月25日午後11時、横浜市「横浜市電保存館」でも開く。問合せはとな会Eメールtona-kai@kra.
biglobe.ne.jp

プロ太鼓奏者、子供たちに感動伝授   7月17日号
 ○…9年前から津南町の青年グループと交流する和太鼓奏者・林幹(はやし・かん、横浜市在住)さんは11日、町文化センターでワークショップとライブを行った。和太鼓、アフリカドラム・ジェンベ、キューバのリズム打楽器・コンガを子どもたちと合奏。ワークショップやライブに3百人余が参加し、打楽器リズムで音楽空間を堪能した。
 

 ○…「太鼓は個性が出る。同じ音を出す人はいない。自由に音を出せる場を作り、津南と交流したい」と企画した林さん。主宰の太鼓教室生19人と津南合宿を昨年から実施。この日はプロミュージシャンの仲間に呼びかけ、和太鼓、ジェンベ、コンガの競演が実現した。ヤギの皮を張ったジェンベに挑戦した石沢陽向くん(津南中等3)は「太鼓を叩くのは好き。普段触れない太鼓を叩けて嬉しい」と興味深そうに音を出していた。林さんは津南との交流を継続予定だ。

命の授業、誕生を目前で体験、栄村北信小2年生  7月10日号
 ★…「命の授業。五感をフル活用し、心に感じる子を育てたい」―。栄村の北信小(鈴木久男校長・69人)2年生11人が、校区の酪農家の協力で乳牛の出産、誕生の瞬間に立ちあった。子牛は残念ながら難産で亡くなったが、子たちは命の誕生と死を目の前で体験した。夏休み後の来月下旬には2年生のクラスに、今度はヤギが仲間入りする。子どもたちは「早く来ないかなー」と楽しみにしている。

 ★…同学年は昨年も村内で唯一の酪農家、久保田良政さん(36)方を訪れ、写生している。持ち上がり担任の斎藤充子教諭は「この子たちは、保育園時代にも久保田さん方を訪れています。なかなか命を身近に感じる機会が少なく、絶好の機会でした。目の前で行われる出産、子どもたちは、子どもたちらしい反応を見せてくれました」。


 ★…なかなか生れない赤ちゃん牛。久保田さんが牛のお腹に手を入れ、引っ張りだす様子などじっと見ていた子どもたち。「お母さん牛が、苦しそうに鳴いていたよ」(上倉琉奈さん)。だが懸命の介助もむなしく子牛は死産だった。「赤ちゃんは空へ行ってしまいました。かなしいけど、今度はげんきに生れてほしいです」(阿部真紘さん)。
 
 ★…生と死を間近で体験した子たち。「皆は元気に生れて良かったけど、こうして亡くなって生れることもあるんだよ。これが命が生れること、これが死ぬということなんだよ」と斎藤先生は、その場で子どもたちに話した。父の代から始め、3年前から全面的に経営する久保田さん。30頭余の乳牛を管理。2年生には次女の明澄さんがいる。「牛の出産は命を身近に感じると思います。今回は残念でしたが、こうゆう機会を通じて、命の大切さを感じ取ってくれたたらと思います」と久保田さん。今月20日頃にも出産予定だ。なお、ヤギの入学は夏休み後の来月中旬。2年生のクラスでは「迎える会」などを計画している。11月末まで飼育する計画だ。

「里山体験」で自然満喫型に、ニュー・GP津南がエリア作り  7月10日号
 四季折々の自然や農村体験など、都会からの児童生徒の受け入れを活発化しているニュー・グリーンピア津南では、地元はじめ都会ッ子らの自然環境学習や憩いの場として活用してもらおうと、ビオトープやホタルの生息をめざした里山活性化計画・水辺の再生事業に乗り出した。今後、さらに津南ならではの自然や里山をアピールしていきたい方針だ。
 

 グリーンピアでは、同事業の第一弾として芝グラウンドわきの約5千平方bの第一調整池を活用、釣堀として11日に安全祈願祭を行い18日にグラウンドオープン。さらに隣接する約4千平方bの造林地をホタルの育つ環境づくりに造成する一方、ビオトープの場に順次、整備していく計画。調整池付近にはモリアオガエルも多数生息、貴重な産卵風景も見られるという。
 

 水辺の再生は年々、宿泊客や学校側から要望が高まっている「里山体験」に応えようと進める。これまで園内の小さな沢などを住処にしていたホタルや昆虫などの生息環境をさらに向上させ、児童や一般客から触れることも可能な場所づくりをめざす。グリーンピアでは、夏の宿泊サービスとして宿泊客にホタル鑑賞を呼びかけると多い時で1回に60人余りの希望があり、そうした要望の高さが今回の整備にもつながっており、いずれは園内で鑑賞できるようにしていきたい考えだ。
 大平俊弘総支配人は「水辺を利用した里山づくりを進め、地元や都会の子どもたちから大いに活用してもらいたい」と話している。

「こころの花」再び、大地の芸術祭・菊池歩さん  7月10日号
「地域のみなさんの想いをあり、再び咲きました」。3年前の大地の芸術祭の人気アート、十日町市中平「こころの花〜あの頃へ」が今月5日、再び咲いた。青や紫、真珠色などで特殊染色したビーズを繋げ作った約5万本の花。会期は9月30日まで、ビーズフラワーは随時追加し日々異なる風景を演出。製作のアーティスト・菊池歩さん(同市名ヶ山)は「花は徐々に形を変えます。変化していく様子を眺めてください」と想いを話している。
 

 「こころの花」は中平集落の上段山(えんだんやま)と呼ばれるブナ林に製作。登ると一面に青のビーズ花が広がり、木漏れ日や時間で姿を変える現代アート。今月中旬から毎晩ライトアップする。「今の時間、一瞬しかない瞬間を感じてくれれば嬉しいです」と菊池さん。入場料3百円、3歳以下無料。期間中何回でも入れるパス登録は千円。近隣の中手集落ではアート「希望の螢」も展開中。菊池歩公式ホームページhttp://www.ayuminkikurin.com/

威勢よく 太井平・祇園際で六角神輿  7月10日号
 ◎…「やっぱりオレらが盛上げないと」―。津南地域の夏到来を告げる大井平祇園祭は七夕の7日行った。六角神輿を担いだ若衆と子どもたちの手で威勢よく集落内に繰り出した。当日は突然の通り雨など天候不順だったが多くの住民が沿道に集まり「神輿を見ると夏が来た気がするね」と声援を送っていた。


  ◎…3百年余前の元禄5年に開始と伝わる京都の流れを引く祇園祭。町文化財指定の六角神輿を担ぐ若衆と引き綱の子どもたちの引き合いが見所。この日は若衆20人余、子どもら25人余が競り合った。15年余担ぎ手の中島正樹さん(36)は「うちの親の時代はもっと激しかった。だんだん子どもも大人も元気がなくなっている。盛んだった頃を知るオレらが頑張らないととすたれてしまう」と大声を張り上げ、伝統のまつりに華を添えていた。

国道117号大倉トンネル、年内に貫通、開通は3年後  7月3日号
 大倉トンネルの早期開通を―。2年前の中越沖地震で新潟から長野ルートへの重要な迂回路となった国道117号の最大難所となっている津南町大倉スノーシェード。その新たなバイパスとなる大倉トンネルは今年度中に貫通、平成25年3月に開通の予定だが、予算確保が最大課題。同地震時には、大型車同士のすれ違いが困難で大渋滞となるなど早期改良が強く望まれているのが現状だ。しかし、「早期開通決起大会」などを開いてアピールしている高規格道・八箇峠道路などに比べ、「何の手も打っていない」との指摘もあり、今後の対応策を求める声が広がっている。
 

 新潟・小千谷市と長野・中野市を結ぶ全長146`の国道117号。大倉スノーシェードの難所改良として平成17年から新たに「大倉バイパス」として総事業費40億円を見込み、同25年の開通をめざし新トンネルの工事が進んでいる。
 
 全長885b(改良全長1・34`)の新トンネルは先月までに802bを掘削。貫通まで83bとなり、今年度は約5億円の予算で12月頃には貫通する見込みだ。しかし、工事は県代行(事業主体・新潟県)のため県45%、国補助55%と国直轄事業に比べ県負担が大きく、県の財政難が大きく影響する。「地元の強い要望に応えるためにも早期完成に努力したい」(十日町振興局道路課)としているものの、事業費が伸びないのが現状だ。
 
 大倉スノーシェード早期改良の要望は、これまで国道117号改良促進期成同盟会でも再三、指摘されてきた。現道は5bと狭く、トンネル内での壁面衝突死亡事故や長野側入口での衝突死亡事故も起きている。18年までの6年間、町交通安全協会長を努めた村山正広さんは「暗く狭い道路で接触事故は多くあったようだ。新トンネルは命をつなぐ道路。命を守るためにも1日も早い開通が望まれる」と話している。

秋山郷かたくりの宿、芸術祭グループ・NPO越後妻有里山機構が経営  7月3日号
 閉校した小学校が温泉宿になり、過疎化が進む地域の交流拠点として期待された津南町結東の秋山郷・かたくりの宿。昨春、経営休止以来、その活用を模索してきた津南町は、大地の芸術祭で同施設の活用などを提案した同芸術祭の総合プロデューサー・北川フラム氏と連携し、同芸術祭を機に設立したNPO越後妻有里山協働機構に無償貸与し、営業再開することになった。すでに同NPO職員が支配人となり、今月26日の第4回大地の芸術祭開幕に合わせ、オープン準備に入っている。
 

 かたくりの宿は、結東集落の中央にあり、教室を宿泊部屋に、校長室などを温泉風呂、調理室が食堂、体育館を多目的ホールにするなど改造。当初は地元管理組合が経営したが、営業面や人材確保などから困難性が出て、昨春から休止している。
 今回、同NPOの経営は、3年前の第3回大地の芸術祭後、北川氏などが本格的に注目し、一昨年秋から再三現地を訪れ、同施設の活用を模索してきた。町からの無償貸与は、「あの施設の活用を多方面に働きかけてたが、具体化しなかった。活用いただけることが第一である」(町地域振興課)としている。町有施設のため現在、温泉給配管や循環器など老朽設備を改修し、営業を委託する方針だ。
 

 同NPO里山機構の職員で、かたくりの宿支配人となる村武吉之さん(31)は十日町市出身。東京で音楽活動を行い、今春、同NPO職員となった。営業体制は常駐3人を予定し、週末や繁忙期にパート雇用などで対応する方針。料理長は東京から招き、ライター経験もあるシェフという。
 温泉宿経営は初めての村武は「この自然が魅力ですね。津南は観光要素が多く、そうした場所との連携など、ここの資源を活用していきたい」と話している。芸術祭の北川氏の発信力や大地の芸術祭の誘客効果など、新たな交流拠点の誕生を地元は期待している。

ほくほく線特急はくたか、3000万人目は初乗車の斎藤さん   7月3日号
 ◎…開業から12年間、黒字経営を維持する第3セクター鉄道・ほくほく線(北越急行)の特急はくたか号が3000万人乗車を達成し30日、越後湯沢駅で記念式を行った。3000万人目となったラッキー乗客は東京の会社員、斎藤潤司さん(41)。「初めてほくほく線の特急に乗り、こんな幸運に出会うとは、びっくりです」。同社の大熊孝夫社長から乗車認定証と魚沼コシヒカリ1俵(60`)が手渡された。米は今秋収穫の新米が贈られる。
 

 ◎…平成9年3月23日開業の同線。1000万人達成は4年後の同13年7月23日、さらに4年後、同17年9月13日に2000万人を達成している。3000万人目の斎藤さんは、千代田区から委託を受け、小学生交流事業の準備で同僚と魚津までルートで同線を利用。「7月末、子どもたち30人を連れて、ほくほく線に乗り、魚津まで行きます。本当にラッキーでした」と喜んでいた。大熊社長は「開業当初は、はくたか利用は年間230万人、今は280万人。半分以上はビジネス利用。6月1日からはくたかは13往復運行し、さらに利便性を提供している。東京―金沢を3時間15分で結ぶ。安全運行でさらに利便性を提供したい」と節目の3000万人達成を話していた。

飢餓村を偲ぶ、映画製作の佐平冶の会、「後世へ」  7月3日号
 天保の飢饉で苦しむ秋山郷住民を救った旧片貝村の佐藤佐平治翁の偉徳の映画化に取り組む「佐平治の会」(山田龍一委員長)は20日、秋山郷の飢餓で滅んだ廃村を探訪した。同メンバーや住民ら13人が天明の飢饉(約320年前)で滅んだ大秋山村、天保の飢饉(約180年前)で失われた矢櫃村、甘酒村跡を訪ね、当時を偲び、村跡では生米を巻き供養した。
 

 「佐平治翁の偉業や飢饉で消滅した秋山郷の歴史をもっと多くの人に」と昨年から歴史探訪している。小赤沢の対岸にあった矢櫃村、甘酒村、住民の存亡を見続け枯死した樹齢3百年余の栗の木と石碑が神秘的な空気を醸す大秋山村。町内貝坂の大島正義さん(62)は「秋山郷はよく来るが廃村は初めて。山深く、暮らしは大変だったと思う。」と当時の住民を偲んだ。
 同会は今月11日、佐平治翁の墓碑がある長岡市の願成寺、歴代の佐藤家が住んだ生家の小千谷市の忍字亭を巡る。山田委員長は「佐平治翁の功績を後世に伝えたい」と話している。映画製作寄付は随時受付。問合せは萌木の里рO25(767)2000。

まだまだ現役、高齢者スポーツ大会でハッスル  7月3日号
 ○…まだまだ、元気いっぱいだよ―。第25回津南町高齢者親善スポーツ大会を24日、ニュー・グリーンピア津南で開いた。ボール送りや男女ペアのパン喰い競争など7種目に元気パワー全開で取組み、笑いと歓声を受け盛り上がった。
 

 ○…5百人が集り、下船渡、外丸、芦ヶ崎、秋成・中深見、上郷の対抗戦。町内7保育園児によるリズム体操には大きな拍手が沸いた。貝坂の桑原栄三さん(77)は「今回で3回目の出場。大勢で集まる運動会は楽しいね」と笑顔。大会は秋成・中深見が優勝した。


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