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2009年04月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
街かどアート、アイデア事業で小林さん   4月24日号
 ◇…「中子の桜、秋山郷、夏のひまわりなど、四季の津南を伝えたい」。町内割野の小林幸一さん(51)。昨年仲間と共に「津南応援隊」を結成、町民提案事業採択(補助84万円)を受け、空店舗が増えつつある大割野商店街に四季の津南写真を貼り、行楽客にアピールする「津南シャッターアート」に取り組んでいる。その第一弾「新緑の猿飛橋」を大割野交差点の空き店舗に19日に飾り、関心を呼んでいる。
 

 ◇…小林さんは昨秋、自身が撮った見倉橋の写真をナイロン製の生地(約7平方b)に印刷、商店街に飾ってみた。すると「このきれいな風景はどこか」と行楽客や住民の話題に。今年は町内の写真愛好家から作品を集め、商店街15ヵ所に四季の津南のベストショットを飾る計画だ。小林さんは「商店街を見たとき、閉じたシャッターではなく津南名所の写真があれば意識が向き、記憶に残る。明るい町づくりに繋げたい」と意欲。アートは年間通し飾る。
◇…「雪があるから津南はイヤ、と子どもに言う親もいる。それでは誰も戻ってこない。雪がもたらす豊かな自然、農産物など津南には確かな力がある。もっと自分が住む町に自信を持たなければ」と小林さん。今月12日から毎月第2・4火曜日、新潟日報夕刊に「雪と緑に魅せられて・県境津南山里だより」と題したエッセイを連載し、津南や秋山郷の魅力発信に一役買っている。「今がおもしろくないなら、一緒におもしろくしましょう。協力を」。

カナダ留学の夏生さん、母校・津南小で講演  4月24日号
「新しいことへの挑戦が楽しい。カナダに行ってよかったです」―。スノーボードと英語を学ぶため津南中卒業後、昨年からカナダ・ウィスラーに留学中の佐藤夏生さん(16、正面出身)が10日に一時帰郷、23日に母校の津南小で自身の夢を講演した。会場には同小はじめ三箇小、津南原小の5・6年生125人が集まったなか、「カナダで1年間過し、精神的にも強くなりました。将来はエックスゲームズに出場したい」と力強く語った。
 

 夏生さんは3歳からスノーボードを始め、ハーフパイプ競技で活躍。小学6年で全日本ジュニア部門優勝など、全国の注目を集める選手。世界へ挑戦するためカナダに単身留学し語学と技術を学ぶ。今年9月からウィスラー高に進学。ホームスティをしながら現地の学生と共に学びハーフパイプはじめジャンプ台や鉄製のレールなど滑るスロースロープ競技にも取り組んでいる。夏生さんがめざすエックスゲームズは速さや高さ、離れ業を競う、世界最高峰の大会。「アスリートになるため練習し、メディアによく出るようなプロになりたい」。夢への階段を着実に登っている。
   
 

 講演では自作の練習風景などを動画で紹介。1年間のトレーニングで筋肉や体格がひと回り大きくなり「日本に帰り服を買いに行ったら、サイズはXLしか合わなかった。ちょっとショックです」などとユーモアを交えながら活動紹介。質問コーナーでは外国に住む先輩を見て児童らは興味津々。『ケガも多いけど、どうしてやめないの』といった問いに夏生さんは「トレーニングは辛い時もあり、怖いのもあるけど、最近は新しいことをしたいという興味の方が上回ります。楽しいので、もうやめられないですね」と答えていた。
さらに「最初両親は反対したけど、私がやりたいことは日本ではできないと思い、ずっと説得を続けました。どうしても環境を変え挑戦したかった。そして今、行ってよかったと思います」と意志を貫く大切さを子どもたちに語った。
 夏生さんはプロの夢をめざし、5月4日に再びウィスラーに向かう。

新ブランドは「雪美人」、津南醸造が新発売  4月24日号
 ○…旬を迎えている山菜や津南特産の新鮮野菜、さらに手作り加工品などを引き立てる新たな特別純米酒を津南醸造が来月初めから発売する。この新ブランド「雪美人」は、健康食品志向の女性などに人気の純米酒仕上げで、まろやかな中にキリッとしまった爽快感が特色。イメージそのままのシンプルなラベルデザイン。同社の従業員全員でデザインを決めた。


  ○…雪美人は、同社としては「霧の塔」、「名水の恵み」、「妻有郷」に次ぐ4銘柄目の新商品。雪国津南のイメージし、芳醇ななかに透明感の味わいを作り出した自信の逸品。同社・根津勝幸社長は「まさに雪国津南のイメージにぴったりの新商品ができた。自信を持って皆さんにアピールしたい」と話している。根津社長は、滝沢部長と共に連日県内外の小売店やホテル、旅館などを営業回りしている。「雪美人」は特別純米酒だけで、720_g1500円、1・8g2900円。問合せは同社рO25(765)5252。

継続か刷新か、田口市長VS関口元助役が激突、19日告示  4月17日号
 今月30日任期満了を迎える十日町市の田口直人市長(63・前川西町長)。合併・新十日町市の初代市長4年間の検証の場となる市長選は19日告示、26日投票で行う。市議選も同時選で行い、合併特例で市議40人の定数は法定数30となり、34人が出馬予定。市長選は、現職田口市長と元十日町市助役で前三条市収入役の関口芳史氏(50)の一騎打ちが確実。両後援会とも2千人規模の大集会を開き、支持を訴えている。

 
 今月5日の関口後援会の2千5百人集会(クロス10、主催者発表)、11日の十日町青年会議所主催の公開討論会、12日の田口後援会の2千6百人集会(市民体育館、主催者発表)、さらに13日の十日町記者クラブ共同会見などを通じて、両氏の政治姿勢、行政手法などの相違が明らかになってきている。
▽▲
 市役所改革もその一つ。田口市長「対等合併の旧市町村には、各地域で職務のやり方があり、それを当面は大事にすることも必要だ。市民の生の声を市政に反映する上でも、その声が直接届くシステムが必要。部制という声もあるが、そこにワンクッション置くことは、生の声がなかなか届きにくい状況になる。市長が話しをしても、それが一つのバリアのようになってしまう。直接市民と向き合う、付き合う担当に生の声が届かなくなる。この人口規模のまちでは課長体制で充分だ。頭でっかちは必要ない」。
「各支所は、将来的にはある程度の経験と知識を持つ総合窓口係員を配置し、住民が不便を感じない自治センター的機能を持つ場所にしたい」
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 一方、関口氏は職員の数、質にも言及し、その範となる市長自らの姿勢を強調。
 関口氏「職員は数だけでなく水準も求められる。頑張った者が報われる、そこに活力が生れていく。やってもやらなくても同じは、打破しなくはならない。意欲減退の大きな原因だ。固定費が多い十日町の現状。人件費、利払い費は早急な見直しが必要。同時に市長の退職金見直しなど市長自ら変えていく姿勢がないと職員の共感を得られない。まず櫂より始めよだ。職員給与の勤勉手当や期末手当は見直したい。頑張る人が報いられる仕組みを作りたい。政策ごとの部長制は政策論議が深まり、副市長制より政策の専門が育つはず。職員のやる気が出せる」
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 東大出身者が多い中央省庁。『太いパイプ論』にも関心が集まる。
 田口氏「霞ヶ関に太いパイプというが、実権を握っている人たちとの直結が本当に良いのか。国の中央政界の実情は、キャリア組の官僚の保身が強いから、物事が変わらない、変えたくないのが実情。地域の現状を知らない人をあてにしていいのか。むしろ、この地を良く知る、皆さんが選んだ国会議員や県議がいるじゃないか。その人たちと共に地域づくりをすべきではないか。我々が選んだ人たちをないがしろにするやり方でいいのか。地方分権の時代を考える時、特に強く感じる」
※※
 東大卒の関口氏「官僚の情報量と伝達のスピードは早い。そのレベル(ポスト)でしか聞かれない情報がある。国はこれから抑制的ではない時代に入るので、メリットがあるのでは。省庁に点と点の関係があれば、面となってつながりは広がる。国や県との人事交流を進めたい。国もその気だ。人事交流は22年度から総務、産経、国交省などと交流したい」
「リーダーの仕事は決断すること。決断し、それに基づいて強い組織が一丸となって取り組む。決断がずれると迷走してしまう。今の十日町には合併効果が出ていない。合併特例は10年間。この10年間の交付税から、スピード感を持って金を作り出すことができる。この4年間、その意味で最もその実感が低くかった。特例期間だからゆるやかにゆっくりでいいのか、そうではない。行政はスピード感が必要だ」
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 十日町市の3月2日現在の有権者数は5万720人(男2万4551、女2万6169)。19日の告示は市役所で市長選、市議選の立候補受付を午前8時半から行う。投票日の26日は市総合体育館で開票を行い、午後9時から市長選、市議選同時に開票する。

住民手作りでジャズライブ、来月2日、旬素材の手作り弁当付き  4月17日号
 築後百年を超える津南町の古民家の食事処・大平で来月2日、ジャズライブを開く。地元住民らのグループが「元気が出るライブを開こう」と企画。地元ジャズシンガー・福原美恵さんや中越震災後2年間、120回もの支援演奏を行ったジャズピアニスト・長坂将志さんなどオリジナルメンバーが春の一夜を奏でる。


  津南町の中津地区。地元民は一体を通称「ながれ」と呼ぶ。ライブ実行委員会もこの名を使い「Nagareつむぐ会」。地元の船山新田から秋山郷入口の見玉までの住民ら45人がメンバー。25歳から60代後半までの幅広く、職業も多彩。女性が半数以上。同会の桑原加代子会長は話す。「あの中越地震、豪雪、高齢化が進む地域でも、何か元気が出る取り組みをと皆で考え、今回のライブが実現します。すべてが手作り、地域にはいろいろな技を持つ人がいっぱいいます。今度のライブを機に、地元の人たちが元気になり、一つの自信を持つきっかけにしたいです」。手作りポスター、地元の旬の食材を使ったオリジナル弁当など、関わる人の輪が広がっている。
 

 ライブ出演は、アメリカ留学や毎月東京へボイストレーニングに通い、バースデーライブなどを開く地元秋成の福原美恵さんがボーカル。ピアニスト・長坂さんの紹介でギター・ケン タカハシさん、ベースは十日町の阿部国男さん。昨年12月、プレライブを十日町で開いている。同ジャズライブは来月2日午後7時開演、入場料1500円(オリジナル弁当付)。ドリンク提供(有料)もある。チケットは残りわずか。連絡先090‐4674‐8486。

颯爽と女性消防団結成、津南町に   4月17日号
「どの地域にも負けない団結力で防火活動にまい進します」―。津南町消防団(樋口正登団長)に10人の女性団員が誕生。16日、十日町消防南分署で女性部発足式が開かれ、真新しい濃紺のスーツ姿に身を包んだ女性団員が防火への決意を語った。防火広報を中心に活動を展開していく方針だ。
 

 発足式には消防団部長ら50人余りが参集した中、女性団員が緊張気味に入場。滝沢秀雄副町長は「積極的に入団していただき感謝している。第一に火災を起こさないことが重要で、地域の予防、防災活動に力を貸していただきたい」と期待。また樋口団長は「我々が気付かないことがいっぱいあるはず。家庭があり、大変だろうが頑張ってほしい」と激励。これを受け麻績明子団長が「消防の規則を順守し消防の義務を務めます」と決意を語った。


 女性消防団員は次の通り。
 ▽部長=麻績明子(24、中子)▽班長=小野塚夏代(39、大船団地)▽団員=藤ノ木知子(32、太田新田)高橋明日香(25、陣場下)志賀早紀(18、船山)内山千佐子(43、正面)涌井慶子(42、同)山下久実(37、同)小林渚(30、上段)根津由加(33、十二ノ木)

伝統の技学ぶ、東京の高校生が笹団子作り  4月17日号
 ○…「津南の母ちゃんの味」が人気―。冬のスキー教室や夏のソロバン教室など都市部の学校から体験学習の場として活用が高まっているニュー・グリーンピア津南に11日、東京・成立学園高等学校の新入生442人が1年生同士の交流と学校説明のオリエンテーションに訪れ、津南のお母さんたちの手ほどきで笹団子づくりに挑戦。「とってもよいお土産ができました」と喜んでいた。
 

 ○…自然環境のよさから、同学園は津南を3泊4日のオリエンテーション会場に選んでおり、今回が5回目。笹団子づくりでは町生活改善グループから44人がエプロン姿で指導。「粉は力を入れてよくこねて」など手取り足取り教えていた。同学園の栗原忠雄教頭は「周りの自然も宿泊環境もすばらしい所。ここしかない体験もできるのでありがたいです」と話し、今後も活用していきたい方針だ。

おでかけバス好評、「ありがたいですね」  4月17日号
 ★…「これは便利。ありがたいですね」。交通手段を持たないお年寄りなどを対象に独自バスを運行し、商店街に足を運んでもらおうと津南町の大割野商協(風巻俊道理事長・加盟49店)の企画「おでかけバス」は16日に運行。中津地区の70代から90代の15人が利用。商協会館をお茶のみ処を兼ねた休憩所にし、半日ゆっくり商店街を巡れる同バス。町内中深見から仲良し4人で訪れた中沢ハツさん(86)。「たまにはゆっくり店を回りたいと思っていた。休憩所があるのが嬉しいねぇ」と手にいっぱいの買物袋を持ち、茶飲み話に花を咲かせていた。
 

 ★…3回目の同バス。片道百円、帰りは自宅付近まで送迎するなど「利用しやすい」と評判が広がり、利用者は第1回6人、第2回12人と増加中。今回からお食事割引券を無料進呈。サービス充実をはかり、誘客アップをねらう。風巻理事長は「利用者が商店街を歩くだけで、雰囲気が変わる。来た方も喜んでくれるよう、内容充実させたい」と話す。同商協は6月・津南原地区、8月・外丸地区で同バスを運行する。問合せは森宮交通津南営業所пi765)4533。

存続に大きな実績、新入生38人、「県教委は認識を新たに」  4月10日号
 住民運動で生徒募集が継続された県立十日町高定時制の今春の入学数は、過去20年間で最多の38人。定時制の必要性と存続運動に取り組む同校を守る会・藤木晴夫世話人は「これだけ必要としている子がいる現実には戸惑いを感じるが、必要な場であることを、この入学数は実証している」と今期の入学数増加を見ている。同会では今後も県教育委員会に募集継続を要請する方針だ。
 

 十高定時制は4年前、「平成18年度から25年度の間に募集停止」の県教委方針が出され、同校振興会(会長・庭野雅弘市議)や守る会が主体となり存続運動を行い、2回の存続署名3万7千余の署名を県教委に提出している。当初、19年度募集停止が決まったが、住民運動で継続募集が決まり、20年度、21年度と募集が継続されている。
 

 特に今年度、定員40人に匹敵する38人が入学し、大きな実績となっている。7日の入学式で十高定時制振興会・庭野会長は「この入学数は、地域で必要としている人たちが入ることの証しであり、地域の拠り所になっている証し。県教委は認識を新たなにするだろうし、してほしい」と強く訴えた。長年、守る会活動に取り組む藤木世話人は、定時制入学が増える現状に戸惑いつつ、「例年の倍近い入学者数で、教育体制の充実が求められる」と話すが、定時制へ入学せざるを得ない実情もあり、高校教育全般の中で解決すべき課題は多い。


 7日の入学式で、新入生を代表して千葉夏実さんは「この1年、いろいろあった。今度こそ、この学校で夢をかなえたい。冬は必ず春になるの言葉を信じ、どんなことも乗り越え、4年間頑張りたい」とあいさつ。在校生からも「友だちを信じてほしい。この学校での生活は、なにものにも代えがたいものになるはず」(4年・福崎良太さん)、「自分のペースで勉強でき、時間を有意義に使える」(3年・関口梨沙さん)、「思い悩む事もあったが、今は充実した学校生活であり、周りの人へ声をかけて」(2年・田口優さん)など励ましの言葉を贈られた。 韮澤校長は「働きながら学ぶという定時制の姿は少なくなっているが、多くの困難を乗り越えて学ぶ本質は、変わっていない。支え会いながら、充実した学校生活を送ってほしい」と38人の新入学生と参列の父母らに語りかけた。

十日町市長選、田口市長と関口氏が激突  4月10日号
 現職と新人が激突する十日町市長選は、合併初代市長の田口直人市長(63)と元同市助役・関口芳史氏(50)が激しい前哨戦を展開している。5日にはクロス10全館を貸しきり2500人集会を開いた関口後援会。自律自治体で知られる福島・矢祭町の前町長・根本良一氏や県内初女性市長となった魚沼市・大平悦子市長らが応援に訪れ、野村證券時代の同僚がニューヨークから駆けつけるなど、支援の広がりを誇示した。田口後援会は先月22日から旧町村単位の決起集会を開き、12日には十日町市民体育館で総決起集会を開き、19日からの選挙戦に臨む方針。同市長選は、前回の5人出馬の乱戦と打って変わり、現職VS新人の一騎打ちで、大票田の旧市部を中心に、前哨戦は日ごと激化している。

 
 田口後援会は5日夜、関口氏が2500人集会を開いた同じ日、中里後援会決起大会をUモールで開き、250人余が参集。高鳥修一衆院議員、塚田一郎参院議員、村松二郎、尾身孝昭の両県議、小林津南町長らが応援参列。同後援会・高橋信雄会長は「政策が聞こえてこない中で、今回の選挙は進んでいる。学歴がいいから仕事ができるわけではない。学歴が通用するのは役人だけ。田口市政の1期は震災復興に全力を注いだ。1期ではなにもできない。いま変える必要はどこにもない」と、東大卒の関口氏を意識し、田口続投の必要を強調した。
 
 田口市長は、「私はホームランバッターではない。一つひとつの積み重ねが全体の発展につながる」と基本姿勢を述べ、「本質は現場にありが私の基本姿勢。市民の生の声を聞き、市政に生かして来た。新年度多くの新規事業がスタートし、それが間違っていなかったと確信している」と4年間の姿勢を総括している。
政策では関心が集まる県立病院問題で「街中の空洞化が始まっている。手狭の駐車場問題は解決できる。広域医療体制のバランスの面からも、十日町病院は校外に出してはいけない」と同病院の現位置での改築を公約。信濃川、清津川の水問題では「JR東の失態。千載一遇のチャンス。百年の大計に立ち、水を取り戻す」。さらに経済対策・雇用創出では「産業創造基金を創設し、産業起こしに取り組む。得意分野である農業分野は、他に負けないものに仕上げる」など政策の一端を述べ、支持を訴えた。


 クロス10開館以来という全館貸切の2500人集会を開いた関口後援会。2階、3階会場にはTV中継。集会で新たな役員体制を発表。中里支部長に山本茂穂前村長、松代支部長に関谷達治前町長、松之山支部長に村山里志元議長など。松之山・佐藤前町長以外、合併前の旧市町村長すべてを取り入れた組織となった。
 関口氏は同集会で、政策をより具体的に表明。特に教育、医療・福祉面。「子を持つ親たちが、この地で暮らしたいと選ぶ十日町づくりが必要。子育て支援策で小中一貫教育のモデル事業を始める。医療費無料化に取り組む。障害者施設から物品購入し、障害者雇用のため民間助成を行う」など。
 
 注目の県立病院問題は「住民理解を得て知事と話し、本当に必要な病院を作る。この論議の中で経営母体、建設場所が協議され明確になっていく」と方針。水問題では「JRの再申請があっても条件闘争に入る考えはない。長年の懸案、再構築する絶好にチャンス。発電取水は国策だが全く交付金がない。国の姿勢を正すことが先決。必要なら野村コンサルなど入れ万全の体制で臨む」など田口市長との違いを強調した。さらに「こうした政策実現には市役所改革が必要」と「市長報酬、退職金の抜本的見直し」、「7百人職員を5百人に削減。官民格差が大きい手当の見直し」、「部制の導入」、「国県との人事交流」、「農産漁村子どもプロジェクト対応で東京事務所復活」など具体策を掲げている。

「目の輝きを、そのまま伸ばしたい」、津南中等に本田校長着任  4月10日号
キーパーソン
 
 ◎…学生時代、津南町の大口家や福原家の古文書調査をしたことがある。12年前に学芸員や教員で「越佐歴史調査会」を立ち上げ、消えゆく地域の歴史資料などを記録している。その世話人を務め、現在は休日などを活用し、新発田での調査活動に取り組む。歴史への関心は六日町高の学生時代から。信州大人文学部で日本史を専攻。「歴史分野での仕事は教職か学芸員、研究者」と教職の道を選ぶ。
 

 ◎…スタートは川西高、十日町高にも5年間在職。新潟県史編さんで集った古文書などを収蔵公開する県立文書館の立ち上げに尽力。開館後5年間在職後、長岡高へ。「六日町生まれですから、雪国生活には慣れています」。松代高で教頭に。今春の移動で新潟南高教頭から津南中等校校長へ。新潟南は、新潟高に次ぐナンバー2の進学校。今春、東京大の現役合格者や新潟大、秋田大医学部合格者など難関大学へ多数進んでいる。
 

 ◎…「地元の皆さんの教育への熱意の強さと、教育への期待感の大きさを感じた。地元小学、中学の皆さんと連携し、お互いが伸びる取り組みをしていきたい」。6日の入学式で「地域の、日本の、世界のリーダーになってほしい」と呼びかけ、「学力だけではなく、人格の育成と素養を身につけ、人の模範となる人材に」と人間性の大切さを訴えた。学生の印象は「素直さを感じますね。目の輝きを、そのまま伸ばしたい」。今後、「地元の宝物を生かし、学校教育に取り入れたい」と地元の民俗研究者や商工関係者などと連携し、教育の特色化を進める方針だ。1956年生まれ。

最後の新入生、三箇小に女子3人入学、来春統合  4月10日号
 ★…最後の新入生を迎えた津南町の三箇小(高橋しげ子校長、19人)と津南原小(若井泉校長、11人)。1年後の来春、共に津南小へ統合する。両校で7日、最後の入学式が開かれ、三箇3人、津南原1人の新入生を在校生や校区民らが温かく迎えた。


 ★…三箇小の新入生は女の子3人。上級生に手を引かれ入場。緊張の面持ち。高橋校長は「三箇小は今年120周年を迎え、最後の年となり、特別な年です。毎日を大事に過ごしましょう。元気にあいさつし、お話しをしっかり聞きましょう」と語りかけ、6年の板場優奈さんが「楽しいことがいっぱいあります。この三箇小は今年で閉校しますが、皆で力を合わせ、楽しい学校にしましょう」と語りかけると、ようやく笑顔に。来賓の小林町長は「地域の人たちには様々な思いがあるだろう。私自身この手でこの学校を作り、その学校が閉校する。忸怩(じくじ)たる思いがあり感慨深い。三箇の文化伝統はしっかり根づき、三箇の心は失われないだろう」と述べた。なお、校区内にあり、校歌にも歌われる信濃川発電所・東京電力は、この1年間、三箇小をビデオ記録する方針で、この日も社員が記録撮影していた。

来春統合、津南原小に新入生1人  4月10日号
 ★…津南原小(若井泉校長・11人)の新入生は大口啓太君ひとり。サクラソウやパンジーが咲く会場に緊張気味に入場した啓太くん。在校生が「わたしたちは入学をずっと待っていました。一緒に遊びましょう」と呼びかけた。若井校長は「この1年、最高の年にしたい。目を使って色々見て、耳を使って話を聞き、口を使って話し、学校生活を楽しみましょう」とメッセージを贈ると、啓太君は「はい」と元気に答えた。
 


 ★…約百年前、倉俣村立尋常小「雑水山雪途派出分場」として開校。昭和46年、住民公募で決めた「津南原小学校」で独立。校歌も当時の児童、職員、学区民で作詞作曲した。啓太君の父・恒夫さんは「学校は地域のコミュニティの場、できれば残したいが、11人では少なすぎる。この1年、一生懸命に楽しく過ごしてほしい」と話していた。同小は複式3学級。教職員12人、最後の1年を迎える。

本場・浦佐からも、津南町・多聞天押合大祭  4月10日号
 ○…暖かな春の日差しが差し込むなか、津南町陣場下の多聞天押合大祭が3日行われ、「まくぞ」「サンヨ」と小学生の元気な声が境内に響いた。少雪で境内に残雪はなかったが、山間部の林などからトラックで雪を集めた。会場には押合を楽しもうと地域のお年寄りや子どもたちの家族らが駆けつけ、声援を送っていた。


  ○…千2百年の歴史を刻む南魚沼市浦佐の毘沙門天晋善寺の分院として昭和9年に開山し、戦中を除き毎年、押合が行われている。津南の大祭役員らが毎年、晋善寺に年始に訪れている関係で、今年初めて浦佐押合大祭の役員や青年団ら11人が訪れ、護摩法要を行った。役員からは「見晴らしの良い高台で、立派なので驚いた。これからも毎年のように交流を続けたい」などと話していた。

白の世界から赤いニンジン、津南地域の雪下ニンジン   4月3日号
 ◎…春告げる味、収穫真っ盛り―。雪の下でゆっくり成長させ、甘みと歯応えが人気の津南町特産「雪下ニンジン」。小雪だった今冬は例年よりも早く収穫が始まり、4月中旬まで季節限定ニンジンは出荷される見込みだ。津南町の雪下ニンジン出荷量は例年4百d余となっている。


  ◎…先月24日からの季節はずれの降雪で、標高約430bの沖ノ原台地は一面の銀世界。今月1日にも降雪があり、栽培農家は雪を掻き分け、大地からぷっくり実った16a余の雪下ニンジンを掘り出している。9年余前から栽培する岩本丈典さん(37、谷内)は「雪をどかし掘るのは大変だが春にしかない、季節限定の津南野菜。うまいと言ってくれると嬉しい」と春味満載の雪下ニンジン収穫に精を出していた。

「村民の安心のより所に」、佐々木医師、栄村診療所スタート  4月3日号
  「心のより所、村の活動の拠点になるような、そんな診療所にしたい」―。今月から村営・栄村診療所に赴任した佐々木公一医師(68)は話す。先月末退職した市川医師の後任。2日には秋山診療所で診察を行い、「元気なお年寄りが多い。この人たちが、この村を支えてきた。頑張る村を私も支えていきたい」と診察や往診活動を始めている。


  佐々木医師は先月末、嘱託医を3年間務めた町立津南病院を退職。「栄村の実情を聞き、無医村にはできない」と赴任を決意。先月夫婦で移住、住民票も移した。新潟大医学部卒の佐々木医師は、同大付属病院や長岡中央病院など勤務後、「地域医療に役立ちたい」と北海道・興部(おこっぺ)町の国保診療所長を3年間務めるなど地域医療への思いは熱い。長岡中央病院時代は長岡市医師会副会長も歴任。専門は外科医だが、10年前から総合医療の必要を訴え、専門外分野を含む総合医療の充実に取り組んでいる。
 佐々木医師の赴任後、診療所には多くの村民が訪れ医師交代を感じさせない佐々木医師の診察が安心感を与えている。昨日2日は週一回の秋山診療所へ。秋山郷は冬に逆戻りの積雪20a余。小赤沢の診療所に住民が次々と訪れた。山田とし子さん(65)は「本当にありがたいです。こうして先生が来てくれるだけで私たち住民は安心感を抱きます」と感謝していた。


  診察では「元気でしたか。どこか痛い所や困っていることはないですか」など笑顔で聞く佐々木医師。風邪気味で訪れた山田きくいさん(77)。「話しやすく、きさくな先生で良かった。なんでも相談できます。それだけで安心ですね」。
 初めての地とは思えない住民との会話の佐々木医師。「医師は私一人。やりがいということは、言葉ではあるが、それを作るのが私に与えられた課題でしょう。一つひとつの積み重ね、これが大切。医師として最後の地にしたいと考えている」と話している。

15歳で英検準1級合格、津南中等・藤木大地君   4月3日号
 英語専攻の大学生でも在学中の取得が難しいとされる英語検定「準1級」に県立津南中等教育学校の3年生(中学3年)が合格した。津南町米原の藤木大地君(15)は、今年1月の英検準1級に二度目のチャレンジを行い、見事合格した。「得意の長文読解で点数を稼ぎましたが、難しい単語ばかりで、苦戦しました。5年生までには1級を取りたいです」と藤木君。将来は語学を生かした分野へ進みたいという。
 

 津南原小学校では月一度、外国人ALT(英語助手)の授業を受ける程度だったが、津南中等に進み、クラスメートと英検受験を重ねるうちに英語の魅力に取り付かれる。「自分に合っているように思います。学習に打ち込んでも嫌にならないし、頑張れば頑張っただけ、上っていきます」。津南中等1年の時、5級からスタートし、1年間で4級、3級に合格。2年では準2級、2級とチャレンジし、いずれも1回で合格。準1級は、やはりかなりの難関だった。
 

 1月、長岡高校が受験会場。1次の筆記試験には70人余りが受験。大学生と社会人だけ。「受付で本当に受験するのか、確認されました」。15歳での受験に受付担当者も驚いたようだ。1次筆記試験は、「初めて目にするような単語ばかりで、2級とは格段に難度が高かったです」。2次試験は面接。2次に進んだのはわずか3人。藤木君の他は大学生と社会人。2次の面接では、環境問題をテーマに質疑や作文、さらに4コマ漫画に言葉を付けるなど、語彙力と共に表現力、文章力など専門分野が問われるかなりの難易度だった。
 

 「英語は、読む、書く、聞く、すべてにおいて語彙力が大切です。1日20語を目標に取り組み、時にはCDを聞き、忘れないように工夫して取り組んでいます。経験がない分、努力が必要です」と藤木君。英字新聞「DAILY YOMIURI」も読んでいる。
 

「お母さんのひろば」復刻発刊、歴史を語る  4月3日号
 地域で暮らす婦人らが手を取り合い、悩みや課題に知恵を出し合って語り合う場にと、隔月間で発行している「べんきょうするお母さんのひろば」の201号〜300号をまとめた複製版がこのほど発刊された。
 

 同ひろば複製版は、これまで百号単位で作成、昭和52年に百号、平成6年に2百号までをまとめ、今回が3冊目。平成3年6月号から19年12月号分までを1冊にまとめた。編集委員は「女たちの戦争」や「語りつくせねども」など戦争体験記の発刊などに取り組み大きな足跡を刻んできた。複製版には日本民俗学会会員の滝沢秀一さんの巻頭言はじめ、人気コーナーでもある「時の人」を訪ねた「ヒラケーゴマ」や平成11年から開始した「昔からのつなんの暮らしと食べもの」などが一冊にまとっていることから、貴重な地域資料にもなっている。
 

 複製版は150冊限定で、1冊千8百円で頒布している。問合せ、申込みは町公民館事務局пi765)3134まで。

雪国生活こそ魅力、東京の小学生体験、NPO・GO雪共和国  4月3日号
「津南、栄村を全国へ発信しよう」と活動するNPO雪の都GO雪共和国(相澤博文理事長、28人)は2回目のウィンターキャンプを26〜28日、関係深める東京・城東小(小島敏光校長・児童49人)の児童20人を招き開催。のよさの里に宿泊、冬の切明温泉探検など雪遊びを満喫。初めて訪れた保護者の福山照一さん(54)は「みんなよく笑い。表情が全然違う。夜の静けさや太陽が差し込む朝。都会にはない生活。また来たいという理由がよくわかった」と雪と遊ぶ子どもらを嬉しそうに見つめていた。
 

 同NPOと城東小は3年前に「屋上に田んぼを作りたい」と希望した縁から交流が始まり、夏のキャンプ、稲刈り体験と四季を通し両町村に訪れている。東京駅徒歩1分の都心の同小。ドーナツ化減少で少子化が進み、今年度から中央区全体から児童が入学できる特認高認定を受け、昨秋からの保護者へのプレゼンテーションは両町村での自然体験をアピールし入学者増を図った小島校長。「昨年新入生は7人だったが、今年は15人に増えた。津南での自然体験、学校田は保護者にも好印象。大きな特色だ」と積極交流を継続方針だ。


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