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2008年09月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
稲作倒伏広がる、品質低下懸念、コシヒカリBL4年目で   9月26日号
「台風が来たわけでもないのに、今年の稲はべったりだ」―。収穫シーズンを迎えているが、稲作農家の表情は、曇りがちだ。機械化が進む稲作だが、押し倒したように、べったり倒れた稲の収穫は、同じ方向に揃えるなど手間がかかる。農家現場からは「天候の影響もあるだろうが、BLになってから、倒伏が目立つようになった気がする」など、新潟県が4年前から導入した新品種「コシヒカリBL」との関係を懸念する声も聞かれる。
 

 農家現場の声は、県出先の十日町地域振興局・農業普及センター・作物担当者にも届いている。
 「稲作の倒伏報告は受けているが、気象要因が大きいと見ている。7月中の夜温が高く、茎が例年より伸びた。さらに6月、水不足傾向で、中干し調整を充分しなかった可能性がある。水干しで地中の窒素を空中に逃がし成長抑制できる。今期と同種BLを昨年試験栽培している。茎が1aほど長くなったが倒伏しなかった。BL種は茎が長くなる傾向だが、今期は他の品種も倒伏傾向にあり、BLと倒伏の関係は一概にはいえない状況だ」。気象の影響による倒伏と見ている。


  一方、収穫米の検査、出荷する地元米収集業者は、早期の倒伏による品質低下を懸念する。JA津南町営農部・風巻一文米穀畜産課長補佐は「平年は倒伏が余り見られない標高450b付近の田でも多くが倒伏している。天候により茎が例年より3、4a長く、穂数も多い。今月始めに倒伏した場合、品質低下が心配。早期の刈り取りが望ましい」と注意を促している。
 

 コシヒカリBLは1号から12号まであり、BL種の特徴であるイモチ病の耐性を維持するため、12号までの品種組み合わせを2年サイクルで変えている。来期の種子は、今期と同じ種子をもう1年使うことになっている。農家からは、「イモチ病対策は良いが、倒伏は収穫の困難さを増し、品質低下を招くので、倒伏に強い種への改良もお願いしたい」など要望が出ている。

栄村がCAYV,全村に光通信でTV難視聴解消  9月26日号
 大容量情報を速やかに送る光通信など高速通信整備と共に、2011年7月実施の地上波デジタル化対応による、山間地のTV難視聴地域の解消が大きな行政課題になっている。人口2千3百人余、950戸余の栄村は、全村の半分がTV共同アンテナ(11基)で受信しているのが実態。さらにTVはNHKと民放2局(長野県民放4局)だけの受信。村は、高速通信整備と難視聴解消をいっきょに解消するため、CATV(ケーブルテレビ)免許を取得し、同時に光通信網を全村に配備し、「通信と放送」を一挙に解決する方針だ。

 
村は今月の9月定例議会で、地域情報通信基盤推進事業の設計予算7百万円を計上し、原案可決している。特に課題はTV難視聴。長野県内はNHK、NHK教育、民放4局の6局体制。栄村では飯山市近くの白鳥の一部で6局受信ができる以外は、4局受信が大部分。秋山郷はNKHだけの受信など、難視聴が大きな行政課題になっている。


 計画では、総務省・地域情報通信基盤推進事業(国3分の1補助)を導入し、全戸に光通信が引き込める配線整備を秋山郷など全村で行い、緊急通報のFM告知端末(ラジオ)を配置する方針。光ケーブルは2芯を配備し、緊急放送用(FM告知)とインターネット用回線に活用予定する方針。総事業費は4億6千万円余を見込む。近く総務省ヒアリングを受け、今年度の事業採択をめざし、来年度の事業完了、供用開始をめざしたい方針だ。
ただ、課題になっているのが40年の歴史を持つ「栄村有線」(栄村農事放送農業協同組合)。現在、公共施設はじめ全戸に入り、有線電話は月額1千3百円の利用料金。村では、今回の高速通信整備で有線電話の廃止を計画している。村地域情報通信基盤推進事業庁内検討委員会の座長・保坂順一広報通信係長は「村民の皆さんの意向を聞く集落懇談を10月中旬が開き、村民の声を聞きながら判断していく」と話す。


 この事業実施の課題は、やはり月額の利用料。有線電話は、FM告知端末用の光ケーブルに取り入れられることができ、IP電話活用で無料通話もできるが、40年間活用している従来の有線電話の廃止を住民がどう判断するか、来月中旬からの集落懇談会に関心が集まる。


 一方、津南町は、地上波デジタル化の対応は、共同アンテナの整備で解消する方針。現在、町内に共同アンテナ30基余(約600戸)ある。だが今後、NHKや民放全局の中継局5基のデジタル化により、町内の広範囲で受信が可能になり、共同アンテナが不要になる地域も出てくる。
 

 このため町は、今年から共同アンテナ受信地域の受信状態診断を希望制で実施している。引き続き共同アンテナが必要な地域については、個別負担(1戸当たり3万5千円・国基準)でデジタル対応のアンテナ整備を進める方針だ。この場合、国県の補助事業を導入し、受益者負担を一律にする方針だ。
 町内中継局では、06年から津南局(越渡)で地上デジタル波を開始、07年に田中局と羽倉局で開始し、09年に鹿渡新田局、10年には中津局で始まる方針だ。

全国からクラフトマン70人余、女性に人気   9月26日号
「越後妻有クラフトフェアはまだ始まったばかり。継続し定着させたい」。全国から手作り職人(クラフトマン)が集い、県内最大級の74工房が参加の「越後妻有クラフトフェア」は21、22日、ニュー・グリーンピア津南で開催。自然豊かなロケーションを持つ雰囲気ある同津南の芝生広場に職人らが逸品を持ち寄り、多彩なテントが並ぶ会場に2日間で約千人が訪れ、趣向を凝らしたプロの作品に見入っていた。同フェアは来年も継続開催する方針。


  十日町、津南の陶芸家や木工家など10人余で実行委員会を立ち上げ初開催。全国の4百人余の工房に声を掛け、遠くは岡山や大阪など23都府県から選ばれた職人が一堂に参集。ガラス、陶芸、染織、自然素材細工など、多彩な出品となった。地元からはワラ細工など伝統工芸コーナー、桐下駄なども特別出店され人気を集めた。実行委員長・高野秋規さん(56、清津陶房七ツ窯)は「1回目としては上々の入込み。出展者からも雰囲気がいいと好評。県内ではまだなじみが薄いが、プロの手作り職人と直接触れられるのがクラフトフェアの魅力。県内最大級のフェアとして続け、定着させたい」と話している。

人気キルト、いよいよ開幕   9月26日号
 ○…国内愛好者2百万人といわれるキルト。十日町市で地元はじめ海外からの愛好者の作品を集めた「第5回きものの街のキルト展」が21日から市内99カ所で開かれ、道行く人の目を楽しませている。


 ○…同キルト展には、展示に先立って行われたコンテストで大賞を受賞した大島紬を使った大作など全国から応募された90点も展示。地元からは十日町・たんぽぽ、ほっと、ちくちくコットン、津南・キルトクラブちくちくなど17団体が参加、来月5日まで展示される。また特別展「原田泰治の世界キルト展」はキナーレで来月19日まで。鑑賞した人から「きれいな作品ばかり。すばらしいですね」と感嘆の声が聞かれていた。展示場所など問合せは市観光協会пi757)3345。

津南町文化財・赤沢神楽、秋夜に舞う  9月26日号
 ○…赤沢神楽が米原集落に初登場―。津南町米原集落の秋祭りは20日行われ、赤沢集落から伝統芸能「赤沢神楽」が特別公演。赤沢神楽保存会(滝沢茂光会長)の15人余が4演目を披露。1時間余の舞台は拍手が途切れることなく、好評のうちに幕を閉じた。


  ○…公演は「秋祭りに赤沢に伝わる伝統芸能を住民に見せたい」と今月初旬に同会に要望し実現。あいにくの雨で30分開始が遅れたが、満員の120人余の地元住民が集まり観劇。天狗の化け物退治や漫才芸など次々に披露され「いいぞ、がんばれ」と住民から大喚声が沸き、伝統文化を楽しんでいた。

新十日町病院、現位置建設が有力  9月19日号
 県立十日町病院の中核病院化に伴う改築・建設地問題で田口市長は17日、田口市長は「県との協議の中で、南側から段階的に整備ができ、医療を継続しながらの改築でも日照権問題をクリアすることが可能であることが明らかとなった」、さらに、「建物を集約、高層化すれば駐車場も確保できる。これにより、震災前の前提条件と震災後の状況とが大きく変わってきている」と現位置での改築の仮想性を説明した。さらに、今年4月から県病院局と現在地構想の研究、協議に入っていることも明らかになった。


 新病院関連問題は、市議会9月定例会で山賀子平、安保寿隆、仲嶋英雄、川田一幸、宮嶋正一、根津東六の6氏が質問、関心の高さを示した。田口市長は、建設地選定の要件8点を挙げた。@道路や上下水道などインフラ整備状況A基盤整備に要する費用B公共交通機関等の状況C医師やスタッフの通勤等の利便性D町づくりや既存の町中への影響E自然災害F駐車場確保G市の財政に与える影響。これに沿って「候補地としてあがっている4地区にあてはめて検討している」と語った。
 

 現在地構想は、今年4月から市と県病院局が可能かどうかの研究、協議に入っている。平成18年に行った市の独自調査では、「北側からの建設は、日照権問題が生じ建設は困難」と判断されたが、建設技術の進歩や都市部での事例などから「南側からの段階的な整備など改築方法の工夫で日照権問題はおきず、ベッド数350床の建設は十分、展開できる」としている。また財政面について「市の将来人口は残念ながら増加の傾向にない。短期間に多くの事業費を要すので、既設のインフラを活用しながらコンパクトシティの考えで町づくりを進めることも重要。市財政の硬直化は避けたい」と語った。
 

 一方、市が公式に唯一県に提示している土市の小黒沢地区について、平成17年6月の市議会全員協議会で、十日町インター構想の中に医療ゾーンとして病院建設を盛り込む整備促進構想を打ち出した経緯もあり、田口市長は「建設地が変更になった場合、しっかりした地元説明をする必要がある」と話した。建設候補地の4地区は、現病院地域から7月末に陳情書が出された現位置と、土市の小黒沢地区、大型ショッピング街がある下島地区、下島バイパス沿いの四日町地区。

島田村長体制、本格スタート、斎藤総務課長を副村長に  9月19日号
 5月に誕生した栄村・島田茂樹村長の3役体制がようやく整った。村議会最終日の17日、副村長人事が提案され、総務課長・斎藤家富氏(57)を全会一致で承認した。就任は10月1日。島田総務課長は今月末で村職員を辞職する。なお同本会議では現職教育委員長・山田直廣氏(69・小赤沢)を再任した。


  副村長に就任する斎藤氏は、議会承認後のあいさつで「人口の減少、少子高齢化、観光産業や農業などの低迷の課題があるが、島田村政の一員として獅子奮迅(ししふんじん)、誠心誠意、この栄村の生まれ、暮らし、さらに定住された人たちが、自信と喜び、誇りを感じる栄村作りに務めたい」と語った。
 

 斎藤家富(さいとう・いえとみ)氏=昭和26年4月7日生まれ、県立津南高普通科卒、同45年4月栄村職員、議会事務局長、保健福祉会長、住民福祉課長、平成17年4月から総務課長。栄村長瀬、57歳。

由来を後世に伝えたい、陣場下毘沙門天  9月19日号
 ◎…建立74年の伝統を持つ津南町陣場下「毘沙門天」の由来を後世に伝えたいと、地元陣場下地区は13日、「陣場下毘沙門天の由来」を記した石碑を門柱わきに建立した。この日、9月13日は毘沙門天の旧祭礼日でもあり、関係者40人余りが参列し、神事では先人の建立の労苦に感謝し、後世へのメッセージとなる石碑の完成を祝った。
 

 ◎…陣場下地区は、割野本田からの移住者が開墾した地区。同地住民は毎年、五穀豊穣などを祈願しに、魚沼・浦佐の毘沙門天に参拝に行っていた。昭和5年、当時の農家組合が分院活動を行い、集落民の総意で同地に毘沙門天を遷座した。この日が9月13日。以来、毎年同日には大変な賑わいを見せた。当時を知り、今回の由来碑の建立に尽力した大塚義雄さん(73)は、「演芸大会などを行ない、夜店もいっぱい出て、境内が人であふれた」など、思い出を話している。
 

 ◎…由来碑は、地元見玉石の原石に、建立からのいきさつを記している。前年度総区長の根津長徳さんは「語り継いでも、だんだん分からなくなる。後世にしっかり伝えるために建立した」と話す。由来碑の準備段階で、当時の資料が地元の伊勢屋旅館から見つかるなど、由来碑の建立活動が地域の歴史探訪にもつながった。

狭山国際交流協会と津南ことばのキャッチボール交流   9月19日号
「友だちとして仲よくしていきましょう」|。狭山市国際交流協会と津南町ことばのキャッチボールの会員による「ふれあい交流会」が14日、津南町で開かれた。
県営妙法育成牧場の見学や月あかりコンサート鑑賞、しなの荘での夕食会など、津南を巡りながら交流した。


 両市町の友好交流を契機に、お互いの市町に暮らす外国からの花嫁さんらの交流の場にと交互に交流を続け、今回が13回目。
 交流会で津南町の津端由美さんは「9年前に韓国から津南に来ました。津南は四季がはっきりしていてとってもきれいな所です。狭山のみなさん、津南を楽しんでいって下さい」と歓迎。狭山市国際交流協会の野口健司会長は「自然に恵まれたすばらしい場所に来て感激しています。13年前から交流を続けていますが、これからも末永く仲よくしていきましょう」と呼びかけた。会場では、ことばのキャッチボール生みの親で指導者の山下克利氏のハーモニカ演奏で「四季の歌」や「赤とんぼ」などを合唱、国境を越えた交流に花を咲かせていた。


 結成54周年を迎えた第28回「新潟県厚生保護女性の集い」が17日、十日町・津南地区会場としてクロス10で開かれた。県下各地から女性会員ら270人余りが参集、活動事例を発表するなどして交流を深めた。

104歳、笑顔で元気、志賀ハマさん  9月19日号
 ○…十日町管内最高齢者の志賀ハマさん(105歳、船山)も会場でにっこり―。津南町敬老式が15日、町総合センターで開かれ、家族に連れられて志賀さんも出席。小林町長から握手されると「ありがたいのう」と笑顔を見せていた。
 

 ○…75歳以上7百人余が参集したなか、小林町長は「町の平均寿命は女性が87・2歳、男性は78・7歳。女性は県内トップで長寿の証となっている。笑顔あふれる毎日を」と激励。金婚やダイヤモンド婚夫婦らに祝辞と記念品を贈った。

京ノ瀬美由紀デビュー、津南町出身歌手、「故郷で歌いたい」  9月19日号
 津南町船山出身のひとりの女性が今年1月に演歌歌手兼作詞家としてプロデビューし、話題を呼んでいる。京ノ瀬美由紀さん(本名・稲葉まさ子、旧姓・根津)。今年1月、大手レコード会社のキングレコードからCDを販売。京ノ瀬さんは「これが初めてのデビュー曲ですが、力を入れて行こうと思っています。いつか津南でも歌いたい」と話す。プロデビューCDの収録2曲のうち「野麦峠哀歌」は京ノ瀬さんが、「着付師一代」は同門の女性が歌う。2曲とも作詞は『いなばまさ穂』名で本人が担当している。


  京ノ瀬さんは30年余前津南を離れ、現在は神奈川・相模原市に在住。10年余前から作詞と歌唱を学ぶ。きっかけは「こういう歌があったらいいな、と言ったら、作曲家の先生に『自分で作れば』と言われたことです」。多くのプロ歌手を育てた作曲家・木村一郎氏に師事し、今回のプロデビューに辿りついた。芸名の『美由紀』は『美雪』と『深雪』が由来。豪雪地である故郷の津南を想い名付けた。「故郷には離れられないものがあります。もっといい詞を書き、共感できる曲を作りたい。津南で見かけたら、気軽に声をかけて下さい」と京ノ瀬さん。インターネットやCDショップの取り寄せで購入できる。いなば音楽事務所рO80-6600|0203。

活動実り定時制存続、21年度も生徒募集  9月12日号
 十日町高定時制を守る会(藤木晴夫代表)などが求めていた21年度の生徒募集が実現した。県教委委員会は4日、21年度の公立高校募集学級計画案を発表した。関心が集まった同定時制は「増減なし」となり、21年度の生徒募集を例年通り行う方針が決まった。藤木代表は「必要としている学生がいる以上、定時制の必要性はなくならない。21年度の募集決定は嬉しく、皆さんのおかげです」と関係者と共に喜んでいる。


  同定時制は2年前、20年度募集停止の方針が打ち出せれていたが、守る会などの存続要望で募集が決まった。だが翌年の「21年度募集」はカッコ付きで方針が未定だった。このため守る会など関係者は今春から存続、募集継続を求め運動を起こし、県教育委員会・大石次長への直接要望、さらに先月23日には、地元尾身県議の集落に出席した泉田理知事に直接要望するなど、存続・募集継続を強く訴えていた。それだけに今回の募集継続は大きな喜びとなっている。


  藤木代表は「定時制を必要としている学生がいる、この現実をしっかり県から理解してほしい。一年一年延ばしの状態だが、必要としている人がいる以上、この活動の必要性はなくならない」と活動の継続を強調している。なお、21年度募集学級計画では、川西と松代の両高校が共に1学級減となる方針だ。

ブーちゃん入学、津南小5年生、食と命学ぶ  9月12日号
「子豚を飼うことで、子どもたちに命を頂く大切さを伝えたい」―。津南小(桑原正校長)の5年生67人は総合学習の時間を活かし、10日から3匹の食用豚の飼育を始めた。ユニークな取組みの発案者・大島一英教諭(43)は「ふだん何気なく食べている豚肉。育てるうち、子どもたちがどう感じるか。命を頂くとはどういうことか知って欲しい」とねらいを話している。
 

 総合学習のテーマは「食と自分」。食用豚の飼育は今年4月から取組みを開始。5年生自身が子豚を購入する段取りを決め、6月に豚舎訪問するなど下準備を重ねた。そして10日、待ちに待った子豚到着の日。白、茶色、ぶち模様をした体重40`余の3匹の子豚がグラウンド脇の特製ミニ豚舎に姿を見せると「かわいい」などと大歓声。今後児童は水やエサを毎日用意し、休日も当番制で対応。約2カ月間は付きっ切りで面倒を見る。船場大地くんは「飼うのを楽しみにしていた。早く一緒に散歩したい」と嬉しそう。根津航くんは「豚ってどんな生き物なのか知りたい。可愛がるよ」と目を輝かせていた。
    
 

 子豚を提供したつなんポーク・涌井好一社長は「昔、豚は各家庭でも飼っていたが、今は生き物として見たことがない子も多い。この学習で、自分が食べているものはどういう生き物か知って欲しい」と話し、2カ月後には児童が育てた豚を再び買取る。買取値段もしっかりと付け、経済的な側面でも畜産業を学ばせたい考えだ。
 大島教諭は「豚は身近な食材で、津南は畜産業が盛んでやってみようと思った。食用として育てるなら太らせなければならないが、2カ月も飼うと情が移る。育てた豚を食べるかどうかは、子どもたちの判断しだい。命を頂いて生きることを感じて欲しい」と話している。

当時の若者たちは… 映画・連合赤軍の若松監督語る  9月12日号
 「いつか撮りたいと思っていた。あの『突入せよ』を見て、怒りを感じ、事実を後世に残したいと撮ることに決めた」。連合赤軍が犯した「革命」に名を借りた非人道的な犯行、あさま山荘占拠など象徴的な事件を描いた映画「実録連合赤軍・あさま山荘への道程」の若松孝二監督は7日、同映画上映中の十日町シネマパラダイスで舞台トークを行った。
 

 「今の若い人たちは、あの60年代、70年代のことを全く知らない。そのまま大学を卒業していれば弁護士や医師などになっていたであろう当時の若者たちが何を考え、あの行動に駆り立てたものは何か、本当のことを歴史的にも残しておきたかった」。映画製作への強い思いを語った。
 

 あさま山荘を占拠し、最後まで国家権力と対峙し、管理人の女性に「中立でいてください。私たちはあなたを守ります」と機動隊の突入に交戦した坂口弘死刑囚(収監中)。「坂口の母は、あの後、迷惑がかかると自分の家を出て、3畳間に独り暮らししている。粛清された仲間の家をすべてお詫びに回り歩いている。刑務所に毎月、面会に行っている。もう90歳になったが、母のすごさを見る思いだ。坂口は36年間、入っている。」。若松監督は語る。
 

 連合赤軍メンバーで国外逃亡したメンバー坂東國男。「今もイスラエルで戦っている。この映画を見せたいと探したが、見つからなかった。よど号メンバーにも会った。彼らは『もし許されるなら、一日も早く日本に帰り、人のために働きたい』と話していた」。さらに「あの当時の団塊の世代。嫌なものは嫌だと言った。当時の世代は、誰でもデモに参加した。隠すことではない。語らないと、ウソが作られてしまう。あの事件の事実を残したかった」と若松監督は話す。
 同映画には世界20数ヵ国から上映依頼があり、カナダ映画祭に近く参加する予定。同映画は今月26日まで十日町シネパラで上映している。

津南中体育祭、すべてに全力で、二軍対抗で  9月12日号
 ★…緊迫感ある2軍対抗の熱戦を展開した津南中学校(小笠原秀夫校長、215人)の第36回体育祭は7日、突然の豪雨にも関わらず生徒、PTAが一体となって繰り広げ、最終種目の選抜リレーで最高潮に盛り上がり、会場の同校グラウンドは大きな声援に包まれた。生徒会(内山祐太会長)主催の体育祭。今回から2軍対抗で実施。「1軍の人数が増え、皆のパワーも大きくなり、これまで以上に燃え上がっている。すべてに全力を、を合言葉に、3年にとっては最後の思い出作りにしたい」と内山会長は競技に、応援に、運営に走り回っていた。
 

 ★…生徒会がアンケートを実施し軍団名を決めた。青軍「蒼鰐軍(そうがぐん)」、赤軍「鳳凰軍(ほうおうぐん)」。団体種目ではグラウンドせましと両軍の旗がはためく。1年から3年の選抜種目タイヤ引きでは、大小の重いタイヤを取り合う競技。大型トラックのタイヤ引き合いでは、女子パワー全開で、男子を圧倒ぎみ。観戦の保護者からは「人数が少なくなりましたが、生徒たちのやり気とエネルギーを感じます。これが津南中の伝統ですね」と声援を送っていた。

キルト人気、21日から市街地展   9月12日号
 世界的人気で国内愛好者2百万人といわれるキルト。十日町市観光協会などが主体の「2008きものの街のキルトコンテスト」は、全国から90点の力作応募で6日、東京から専門家を招き審査。和布部門の金賞は大島紬を使った雰囲気ある大作が大賞。入賞作は県内外のキルトグループ作品と共に今月21日から市街地百ヶ所で「きものの街のキルト展」で展示される。


  コンテストは全国19都道府県から81人、90点応募。専門誌「パッチワーク倶楽部」の櫻井真佐子編集長、NHK文化センター・パッチワーク教室の朝倉澄子代表らが、今回から新設のフリー部門と共に厳正に審査。和布は絹素材など着物地を使い、フリーは素材自由。和布金賞は「天空の星」(新潟・胎内市、亀田セツ子)。黒系の大島紬をベースに夜空をイメージする大作。フリーは「星迷宮」(新潟・田上町、小泉洋子)。ブルー基調の斬新なデザインの作品だ。
 

 審査委員長の櫻井編集長は「個性あふれる作品が多く、1年かけて作成した大作ばかり。どれもレベルが高い」と評価。ただ地元十日町からの出品は1点で今後の課題となっている。
 今月21日からのキルト展は市内99会場で展示。出品グループは十日町・たんぽぽ、ほっと、ちくちくコットン、津南・キルトクラブちくちく、長岡・ふくろうの会、小布施町・りんごキルトなど17団体。来月5日まで展示。特別展「原田泰治の世界キルト展」はキナーレで来月19日まで。展示場所など問合せは市観光協会рO25‐757‐3345。

100万人に数人の難病、国認定求め60万院署名運動を   9月5日号
 100万人に数人という難病に侵されながらも、仲間や職場の協力で仕事に、生活に頑張っている津南町外丸の福原学さん(42)。筋肉が衰える原因不明の難病「遠位型ミオパチー」。治療方法や新薬の開発には至っていない。福原さんは27歳で発病、足や手の筋力が次第に衰え、今は車イス生活。病気の進行で首から下の筋肉が侵され、やがて寝たきりになる難病。今年4月、全国組織「遠位型ミオパチー患者会」(本部・埼玉県蓮田市)がようやく誕生。
国の難病認定のため、年内60万人署名に全国で取り組む。先月19日から津南地域でも始めた署名活動は、福原さんの職場・大阪屋商店や友知人らの協力で先月末で2千3百人を越えている。「皆さんに感謝です。この難病に苦しむ仲間たちのためにも、署名をお願いします」と福原さんは訴える。

 
 179aの長身の福原さん。中学、高校、社会人とバレーボールやバスケットボールに取み、職場仲間とゴルフなどを楽しむスポーツマンだった。「ちょっとした段差につまずくようになり、あれ、運動不足かなと、その時は思いました」。14年前の1994年3月。腰痛を伴い、足の運びが思うようにいかず、段差や坂でつまずくようになり、十日町地域の病院を訪ねた。だが、筋肉疾患以外、病名不明のまま、新潟市の斎生会新潟第2病院を紹介された。同病院には理学療法士の従兄弟が在職。


 同年5月。神経内科の医師が告げた病名は「遠位型ミオパチー」。初めて聞く病名だった。「説明を受けたが、すぐには理解できなかったが、命は助かると聞いて、すこしほっとした」。だが、病名を知ってから、次第に衰えていく筋肉を実感する場面に出くわすと、「怖かったですね。どこまで行くのかと」。2ヶ月に一度、新潟市へ通院。だが、処置や薬はなく、筋力測定程度だけ。2002年、同じ神経内科がある県立十日町病院への通院に変更。今も2ヶ月に一度、通院している。同病気に遺伝性は全くない。


 「全国組織を知って、驚いたと同時に、さらに前向きになれました」。今年4月、「遠位型ミオパチー患者会」結成。全国に同じ病気で苦しむ仲間の存在を知る。職場や友だちがすぐに署名運動の準備を始めた。先月19日、津南地域での署名運動が始まり、勤務会社の大阪屋商店を通じての事業所関係、同僚や友知人関係での広まりなど、月末までに2千3百を超える署名が集っている。
 先月30日のTV24時間テレビでも同病気が取り上げられた。同26日には全告で集めた20万筆の署名を桝添厚生大臣に提出している。「国の難病認定」を求める署名は、年内に60万筆が目標。同時に「遠位型ミオパチー患者会」では、協賛会員を募っている。「新薬開発の促進」などのために全国に呼びかけている。


 会社まで車で通勤する福原さん。「毎日通っている道ですから、分かりますが、十日町病院へは親父が同乗します。とっさの動きが難しくなっているので…。運転もそろそろ出来なくなるでしょう。でも、職場や仲間、支援してくれる多くの人がいることは、私をさらに前向きにしてくれます。皆さんの励まし、支援は今の私にとって、一番の薬になっています」。笑顔をたやさない福原さんだ。

 問合せは福原学さん・大阪屋商店内 рO25‐765‐2424。
署名はパソコンでのオンライン署名ができる。アドレスはhttp://enigata.com/sign_mail/sign.html
「遠位型ミオパチー患者会」賛助会員(1口千円以上)振込先「ゆうちょ銀行 普通1440033573161 遠位型ミオパチー患者会 代表中岡亜希」、「三井住友銀行 くずは支店 普通2113643 遠位型ミオパチー患者会 代表中岡亜希」。

小松原にそばの花、一面に広がる   9月5日号
 ◎…標高1千bの小松原高原ソバ畑が満開―。そば職人養成や都市との交流事業推進に取組むNPOかねさま蕎麦会(滝沢元一郎理事長、会員65人)のソバ畑が満開を向かえ、小松原高原の一面を白く可愛らしい花が彩っている。同高原入口付近に播種した「高嶺ルビー」の赤い花も見事に咲き、蜜蜂が花の匂いに誘われ気持ちよさそう飛んでいた。
 

 ◎…ソバ畑は約10f、7d余の収穫を見込む。品種は韃靼そば、出羽かおり、信濃2号、常陸、秋山郷原産そば、高嶺ルビーの6種。収穫物は今秋からそば粉販売、来月25、26日開催予定の独自イベントなどで使う。滝沢理事長は「団塊世代の第二の人生や職人養成、花による観光誘客など、ソバはいろいろな可能性がある。津南に伝わるフノリ、ヤマゴボウを使った『かねさまそば』を出す店を、早いうちに作りたい」と意欲。会員は随時募集中。ホームページhttp://www.kanesama soba.com/

40%が国公立進学の実力、津南中等校がオープンスクール  9月5日号
 開校3年、前期過程3学年体制が整い、来期は初の後期課程(高校課程)に入る県立津南中等教育学校(小熊牧久校長・222人)は30日、小学生や父母など対象のオープンスクールを開き、3百人余が来校し、公開授業や全校80%が加入する部活動、進路相談会などに参加した。
 

 オープンスクールは昼食体験から始まり、同校PTA特製カレーを真新しいランチルームで試食。3学年6クラスの公開授業を参加の親子で授業参観。英語、数学はクラスを二分した少人数授業。十日町小校区からの高橋さんは5年の長男と参加。「主要教科の少人数授業はいいですね。勉強だけのイメージが強かったですが、生徒が明るく、授業の雰囲気の良さを感じました。後は息子がどう決めるかですね」と公開授業の教室を回っていた。
 

 今回は十日町・津南地域はじめ南魚沼市、魚沼市、小千谷市など小学校25校余りの1年から6年まで150人余が参加。開校時から入学の津南町芦ヶ崎小校区の樋口さんは6年の長女と参加し、「実際に見て、雰囲気を感じ、体験することが大切と思い参加しました。先輩の親などから学校の様子は聞いていますが、子ども自身が体験し、進路は子どもが決めることです」と話している。
 

 保護者対象の全体会で小熊校長は「学力が足りなくて希望の進路に進めないのは親の責任。中学段階の3年間の過ごし方が、その後に大きく影響する。国公立大に5割以上が合格する力をつけたい」と、入学時から3ヶ月後の成績の伸びを具体的に説明。さらに「これまでの学業実績で40%以上の生徒が国公立大合格ラインを超えていると推計される」とデータを示した。


 同校は『自宅学習は平日2時間、休日3時間分』の課題が毎日出る。だが「生徒はすぐに順応し、当たり前になる。部活動も真剣に取り組み学生生活を楽しんでいる。意欲を持って勉強したい、学校生活を送りたいという子が広範囲から集っている」と3年目の実績を示し、同校理念『夢の実現』への思いを語っている。
なお同校4年生で実施の外国研修はオーストラリアとなった。来期の募集は2クラス80人。12月上旬が出願受付、来年1月10日選考、同18日合格発表の予定。今春は1・17倍の競争率だった。

国体競技バイアスロンに挑戦、マンパク津南で  9月5日号
 ○…バイアスロンを盛り上げよう―。マウンテンパーク津南で来年2月17日から20日に行なうトキめき新潟国体・バイアスロン大会に向け地元浸透をと、ミニバイアスロン大会が31日同地で開催。午前中6百bスプリントに児童ら33人、午後3`スプリントは91人が出場。子どもたちは重さ2`余のライフル型エアーガンを使い、ペナルティ走行もある本格ルールで挑戦、秋空の下で爽やかな汗を流した。
 

 ○…バイアスロンはクロスカントリーとライフル射撃を合わせた競技。国体では2年ぶりの開催。ミニ大会は地元役員の研修を兼ね、町と日本近代五種・バイアスロン連合が連携し実施。午前の部に参加の上郷小5年・小林史弥くんは「銃が重くてびっくり。でも的に当たると楽しい」と初挑戦の射撃に大満足。また津南中等3年の大口誠也くんは「思ったより疲れるけど、射撃は気持ちいい。またやりたいですね」と10発の射撃のうち8発を的中させ、嬉しそうな笑みを見せた。


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