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2008年06月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
世界から栄村へ、「暮らしの原点がある」、移住の夫婦がネットで世界へ  6月27日号
 自然と共に農的な暮らしが残る栄村。「生き方の可能性がある」と、インターネットで栄村を世界に発信。外国からの訪問者に村民との交流、伝統工芸、農業体験など、栄村をまるごと体感するプログラムを提供し、栄村と世界の橋渡しをしている人たちがいる。昨年10月、同村に移り住んだ川渕友絵さん(31)、ケビン・キャメロンさん(33)夫婦。「栄村には日本の暮らしを感じられるライフスタイルが残っています。国が違うからこそ、強く感じるものがあり、言葉が通じなくても、人間同士で感じるものがあります」。ホームページ「ワンライフジャパン」で世界に発信している。

 
 今月24日から27日まで米国サンフランシスコから家族6人が同村を訪れ、伝統工芸の下駄作りや地元北信小との交流、田んぼ体験、古民家生活などを体験した。証券会社勤務のマイケル・クーニーさん(46)は「伝統的な日本を体験したかった」と栄村プログラム参加を話す。26日には北信小で生徒と餅つき交流などを行い、村内横倉の伝統工芸「桐下駄」の山岸忠冶さんの工房を訪ね、体験し、オリジナル下駄を求めた。
 
 「自然の美しさに感動した。村の人がとてもフレンドリーで、ぜひまた来たい」、栄村の印象を話すマイケルさん。日本の大学に留学経験がある妻・サラさん(44)は「友絵さんとケビンさんに出会わなければ、こんな素敵な体験はできなかった。北信小の子どもたちとの交流はとても楽しかった」と満足そう。26日夜は、さかえ倶楽部スキー場近くの今泉集落の古民家ふるさとの家に泊まり、囲炉裏を囲み、熊や猪肉などを料理し、ホタル観察などを行い、静かで、雰囲気たっぷりの栄村の夜を満喫した。


 昨年10月、栄村に移住し、「ワンライフジャパン」で世界に発信するふたり。東京大・大学院で環境学を専攻、英国ラーダム大などで調査研究し、環境経営・教育コンサル、ロハス事業など民間会社で取り組み、2年前に独立した川渕さん。米国ミシガン出身、スウェーデン・ブレッキング大修士課程修了後、野外教育指導員研修や日本アウトワードバウンド協会講師など務め、川渕さんと共に環境教育プログラムに取り組むケビン・キャメロンさん。
 

 昨年10月からプログラムを提供。南米、アフリカ以外の大陸から20ヶ国余、60人余が来村している。集落の公民館や古民家、テント泊など、栄村ライフを満期している。川渕さん、ケビンさんは話す。「農業は人の暮らしの基本。栄村に来て感じるのは、人間のルーツを感じることでもあるのでは」。8月には、昨年末、東京で開催の「ネットワークミーティング」で交流した様々な国の若者たち20人余が来村し、村民を巻き込んだワークショップを開き、交流を深める計画だ。


ワンライフジャパンhttp://onelifejapan.com

日本食研・大沢社長、「津南の小中学生のために」と100万円寄付、11日の講演会で  6月27日号
 一代で日本を代表する企業に育て上げた日本食研・大沢一彦社長を招いた津南町づくり講演会は11日午後5時半から、町文化センターホールで開く。「田舎者社長が語る会社発展の秘訣―津南町を発展させる方法について(ゼロからの創業、一代で世界180ヵ所へ事業所進出)」をテーマに語る。


  大沢社長は1940年生まれ、東京農大卒、同大客員教授、愛媛県食品産業協議会長、同社グループ11社の最高責任者。
なお、今回の講演来町で「小中学生の教育図書費に活用を」と百万円を町に寄附する。津南町はこれ応え、大沢社長を「津南町ふるさと大使」に任命し、同社長の津南への思いに応える。寄贈式と任命式は、講演会終了後、同ホールで行う。入場は自由で、来場者には日本食研から商品セットが来場者全員に贈られる。

竜ヶ窪温泉、新役員体制、新会員料金で営業挽回を 6月27日号
 温泉施設経営の株式会社竜ヶ窪温泉の第13回定時株主総会は24日、同館で開き、19年度決算を承認、任期満了に伴う役員体制を決めた。藤木一男社長の退任に伴う後任は元町議・町監査員の涌井幸一氏(78)を選出した。新社長の涌井氏は「地域の皆さんからこれまで以上のご支援を受け、癒しの拠点であるこの温泉施設の継続に力を注ぎたい」と方針を話した。
 

 同社では、新年度から新会員体制、新料金を実施している。3月までは年会費1万4千円(個人)で入浴自由だった。新会員料金は、会員への入会金1万円、入浴1回150円の会員料金(一般5百円)。同社では、更新会員が減少するが、年間5百、6百万円の収入増が見込めると試算している。
 

 なお、新役員人事は次の通り。▼社長・涌井幸一▼第一取締役・島田繁▼第2取締役・涌井好一▼取締役・半戸安臣、金子味洋志。井ノ上満。▼監査役・桑原政勝、藤木孝嗣▼相談役・草津進、根津勝幸、滝沢茂光。

栄村・島田村長、集落懇談で「村の景観保全、笑顔の村を」  6月27日号
 栄村・島田茂樹村長の選挙公約の一つ「集落懇談会」は19日から始まり、今月中旬までに全村24会場で開く。早朝8時からなど村長日程と調整しながら開いている。同村長は選挙公約の資料を配り、その地域の課題にもふれながら3年ぶりの集落懇談を開いている。


 島田村長は、「合併の昭和31年には6559人が、この6月1日で2430人。人口減は全国的傾向。合併で全国市町村は1788になり、村は全国で193、一番多いのは長野県の37。北海道も15しかない。村がない県は13もある。全国の過疎指定自治体は738あり、長野県は23、北信地区では栄村だけ。この過疎自治体738は国土の54%を占めるが、人口は1千万人余、全事項1億2千7百万人の8・4%にすぎない。高齢化率は栄村は44・5% 、4人に一人が65歳以上」など、数字で村が置かれている状況を説明。

 
 住民からは「住居表示の見直しが必要。豊栄が広すぎる」、「特養施設の待機者はどうなっているか」、「将来の食糧危機を考え、農地確保への取り組みを」「この栄村の風景は大切。日本の原風景がここにある。村条例でも作り、大切にする取り組みが必要」、あるいは「まず笑顔。道で会ったら笑顔、役場も笑顔。これだけでも村のイメージはアップする」などアドバイスも聞かれた。

 
 島田村長は「笑顔での対応は大切なこと。村の景観を守る取り組みも考えたい。村民の皆さんの意見や要望が、この栄村を良くしていく」と協働の村づくりを呼びかけていた。

親子で食育教室、地元食材で押し寿司づくり  6月27日号
 ○…地元食材を使った手作り料理を見直そうと、津南町の農村地域アドバイザー11人は今月4回、親子対象の食育教室を初企画。コシヒカリやアスパラなど材料はできる限り津南産にこだわり、地産地消と食生活への浸透をはかっている。町アドバイザーの尾池三佐子代表(津原)は「手間をかけて食事を作る人が少なくなった。親子料理教室を行うことで、少しでも手作りの大切さが広まれば」と今後も継続する方針だ。
 

 ○…21日は反里口公民館で開催。親子4組10人余が参加、アドバイザー4人が指導。旬のアスパラやかんぴょうなどの具に、津南米で「押し寿司」作りに挑戦。子どもたちは慣れない手つきで包丁を握り「うまく切れない」などと声を上げながら野菜と格闘。家でも料理を手伝う渡邊航くん(8)は「前は包丁で手を切ったけど、今日はうまくできたよ」と出来上がった料理を見て満面の笑み。母親の奈緒さん(37)は「こういう親子で楽しむ料理教室は少ないから、またやりたいですね」と料理教室を満喫した。

正念場むかえた竜ヶ窪温泉、19年度決算で1100万円赤字、経営刷新を  6月20日号
 地元民の熱意で温泉ボーリングし、13年前に開館した津南町の竜ヶ窪温泉「竜神の館」。経営は株式会社竜ヶ窪温泉(藤木一男社長・資本金5900万円)。4年前の中越地震、昨年の中越沖地震の風評被害が長引き、19年度決算は開業以来、最悪の損金を出している。単年度収支損1千百万円、累積赤字3627万円。2年任期の役員は今期改選。来週24日、第13期株主総会を開く。単年度1千万円を超える損金を出しながら、役員報酬百万円余が支払われているなど、今後の経営方針と共に、株主総会の論議の的になりそうだ。


 同社は資本金5千9百万円。発行1180株のうち津南町が6百株・3千万円(出資比率50・85%)を持つ。法人上は第3セクター形態だが、町から経営役員は出ていない。平成8年の事業開始、開館から平成14年度決算まで連続7期黒字を維持。13年に総売上1億1千3百万円の最高を記録。以降、1億円台を維持したが、中越地震の17年度から売上減少し、19年度の総売上は約8316万円(前年比15%減)と開館以来、最低の数字。
 

 24日の株主総会で退任する藤木社長は、過去最悪の損金決算について語る。「周囲の温泉施設との競合が激化し、地震や原発などの風評被害と共に厳しい経営。一方、製造部門に取り組んでいる。増資も検討したが、それは新役員体制が決めること」。同社は取締役5人、監査役2人、正社員5人、パート職8人。朝8時半から夜9までの勤務体系で、2交替制を取る。
 

 株主のひとりは指摘する。「役員がころころ変わり、責任を取っていない。19年度これだけの赤字を出しながら、役員報酬は全額出ている。経営意識が足りない。役員改選で新メンバーになるが、しっかり現場の声を聞き、自ら営業に出向くトップでない限り、好転は難しい。役場頼りでは、この先の経営はさらに難しくなる。まさに正念場だ」と、株主意識の改革と共に、経営役員の若返りを求めている。

島田村長、選挙公約に質疑集中   6月20日号
 栄村の島田茂樹・新村長誕生後の初の6月定例議会は13日開会、村長選での選挙公約に質問が集中。特に村政懸案となっている栄村振興公社、村営スキー場運営など、村一般会計から財源繰入れしている事業分野に質疑が相次いだ。島田村長は歯切れ良く答えた。「年末年始を除く冬期間、ほとんどお客さんが来ない雄川閣、のよさの里は、どちらかの冬季休業を検討したい」。村100%出資の振興公社経営を圧迫する宿泊施設の営業体制見直しの方針を示し、注目を集めた。


 相澤博文氏「自律に向けた集落強化を公約したが、具体策は」。
島田村長「高橋村政では集落担当制を取ったが、村職員を直接、集落担当に張りつけたい」。1職員1集落担当制導入を示唆した。
     

 村100%出資の栄村振興公社。開業11年の村営スキー場経営。質問が集中。月岡美雄氏「1億8千万円の自主財源の村が、振興公社に2年間で5千万円、村営スキー場に4億8千5百万円を繰入れている。思い切った見直しが必要」。赤津安正氏「子育て支援で複式学級を村費対応で解消すると公約している。人件費5%カットでその補充教諭が確保できるが。県内で村職員給与は高いほうではないが、村民がどうゆう所得を得ているか、現状把握しているのか」。山田克也氏「民間はお客様からお金をいただくという意識だが、公社職員は上を向いて仕事をしている。意識改革が必要」。
山本一郎氏「スキー場ナイター営業は経費がかかる。村長が変わったのだから、経営全体で思い切った経営刷新が必要では」。
     

 島田村長は答えた。「振興公社は昭和61年設立、20年が経過。18年度3千万円、19年度2千万円繰入れ、累積損1千3百万円余。公社職員は15人、今後定期的に職員会議を開き、共通意識を持たせ、観光振興の専門家を招き取り組む。雄川閣、のよさの里は年末年始以外、冬季はほとんど来ないので、どちらかを休業するよう検討したい」と新たな経営方針を示した。
 村営スキー場経営は「平成9年度からこれまで4億8570万円を繰入れている。20人以上を冬季雇用し大部分が地元。児童生徒、スキー客など地元利用もあり、一概に経済面だけでは見られないが、指摘があるナイター営業は全面中止はできないが、日数限定を研究をしたい」とスキー場経営でも新方針を示した。

 

オールナイトで交流、ヴイルプナイト   6月20日号
 ○…「たまには知らない人と一杯どうですか」―。津南町卯ノ木のスノーボード・サーフィンのプロショップ・ヴィルプ(WILB!)企画のナイトパーティ「ヴィルプナイト」は18日、居酒屋「むうみん」で開いた。津南のボーダーやサーファーを中心に町内外から20代から40代の男女30人余が参加。深夜まで5時間余り交流し、出会いを楽しんでいた。
 

 ○…ヴィルプ店主・板場ななえさん(35)が毎年夏と冬に企画。「若者が集まる機会が少ない津南、同じ趣味を持つ人が集まる場を作りたい」。その思いで5年余り前から開く。町内外から協賛を募り、宿泊割引券や化粧品などが当たる大抽選会も行い、深夜で楽しめる企画でパーティを盛り上げた。「開催は不定期ですが、興味がある方は気軽にどうぞ。誰でも大歓迎。世代を超えて仲間を作りましょう」とななえさん。連絡先はヴィルプпi765)3575、居酒屋むうみんпi765)4806まで。

縄文竪穴住居を復元、地元ベテランの技で  6月20日号
 ○…縄文人が住んだ、竪穴式住居。津南町なじょもん館敷地内にある「縄文村」で、4棟目の復元住居づくりに地元ベテランたちが取組んでいる。元大工、元板金屋、元バス運転手など60代から70代の人生のベテラン職人たち8人余。まとめ役の宮沢幸一さん(75、卯ノ木)。「毎年作っているから、もうみんな慣れたもんさ。作っているとやっぱりおもしろいな」と連日仲間と汗を流す。完成は今月末の予定だ。


  ○…4年前から毎年1棟ずつ製作。住居は国重要文化財指定の沖ノ原遺跡(縄文中期、約4500年前)と堂平遺跡の竪穴住居跡を再現。高さ約6b、4棟とも外観はベテランたちが想像力を駆使して作ったオリジナル。材木は間伐材など使い、金具はほとんど使わず、技術は縄文人も真っ青。初参加の板金職人・石沢政春さん(67、駒返り)は「縄文人の住居を作る機会なんて、普通はないから、やりがいがあるな」と熟練の技を存分に発揮している。

県立十日町病院、民営「厚生連」は広域誓理解を  6月13日号
 新潟県が進める県立病院の再編方針で、県立十日町病院(塚田芳久院長・275床)の今後に関心が集まるなか、県方針の「公設民営」の民営部分で、「厚生連」が名乗りを上げている問題が、10日開会の津南町議会で、同日の十日町市議会で、共に一般質問で取り上げた。津南の高橋孝男氏は「田口市長は新十日町病院を厚生連ありきで進めている。自治体病院開設者として再考を促してほしい」と小林町長に迫った。十日町の根津東六市議は「県立病院をなぜつぶすのか」と田口市長に迫った。県立という自治体病院の優位性を共に力説したが、再考の姿勢は薄かった。

 
 高橋氏は、県立十日町病院の19年度実績を数字で上げた。
県立十日町病院の現状(平成19年度実績)=ベット数275床、医師数25人、稼働率89・5%、入院9万112人、外来14万6482人、病院事業収益46億6987万円、病院事業費用45億3735万円、単年度収支黒字1億3253万円、累積黒字2億9459万円。職員303人(うち看護師2百人)。


 県立病院トップクラスの業績を上げる同病院。「県立十日町病院は十日町市だけの問題ではない。津南町、栄村を含む広域の課題。田口市長は公設民営を進めるが、その民営で厚生連を押す。津南や栄村の了解を得ているのか」と高橋氏。さらに「医師確保など病院スタッフは大きな課題。自治体病院の実情をよく知る小林町長、その津南病院開設者として、自治体病院を守り、維持の表明をしてほしい」と迫った。
 

 全国自治体病院開設者協議会副会長や新潟県同協議会長を務めて小林町長。「医師確保に心配な面があるが、(厚生連は)運営をしたい表明をしている以上、それなりの自信があるのだろう」、さらに「津南病院への影響はさまざまな形でもたらされるだろうが、津南病院圏域についても議論して行く必要がある」と話した。
 

 一方、十日町市議会で根津氏は「市長と知事はなぜ県立病院をつぶそうとしているのか」、「十日町病院は運営がしっかりした病院。県営でしかも現在地に改築すれば工費も安く上がる」とデータを示し、現位置での県立病院継続を求めた。田口市長は、「新耐震基準に適合する病院が望ましい。県は『公設民営を受けていただければ改築に向かいましょう』という方針で、それに沿って全力で取り組んでいる。市民理解を得ながらスタートしたものと思っている」と従来通りの取り組み姿勢を見せた。

ますます人気「米粉」、十日町農業普及センターが学校で調理教室  6月13日号
 ◎…小麦粉高騰で注目の「米粉」。十日町地域振興局・農業普及指導センターは米粉活用を促す取り組みを始めている。6日、その第一弾で津南町芦ヶ崎小(釜蓋和幸校長、57人)6年生対象に「米粉料理教室」を開いた。カレーパンとピザに挑戦した子どもたち、「美味しい。家でも作ってみたい」と大好評だった。
 

 ◎…米粉は、規格外米などを製粉。小麦粉に代わる素材として注目を集める。芦ヶ崎小では「家庭で簡単にできる米粉活用料理」として同センター・星名裕子指導員が講習指導。同校で昨年作った大豆、地元農家のアスパラなど地元素材を使用。米粉こね、ピザ生地作りなど6年生15人が挑戦。米粉にイースト菌を混ぜカレーを包み、、発砲スチロール容器に熱湯を入れ、パン生地を保温。約50分でふっくら。子たちは「簡単にできるんだ」とびっくり。パン粉をつけ揚げ、カレーパンの出来上がり。


  ◎…ピザは、円形に伸ばした生地にアスパラやベーコンを乗せ、フライパンで20分ほど焼くだけ。興味津々で取り組んだ滝沢幸那さん。「簡単にできるのにびっくりです。米粉でパンができるのは今日初めて知りました。家でお母さんと一緒に作ってみたい」。同センター・星名指導員は「地元で取れる素材で色々な食べ物ができ、米粉の普及と共に食育に通じます。家庭で気軽にできる良さがあり、パンは小麦粉の半分の時間でできます」などと米粉の効用を話している。

草笛に魅かれて、津南でライブ   6月13日号
 ★…草笛の第一人者・菅間忠男さんを招いた草笛コンサートは7日、津南町文化センターで開き、一枚の葉が奏でる音色がホールに響き、雰囲気あるコンサートとなった。日本草笛研究会(本部・東京新宿区)メンバーで東京津南郷会の会員、加藤ノイさん(旧中里出身)との交友で実現した同コンサート。百人余りがつめかけ、メンバー5人が奏でる童謡か人気の曲など17曲に聞き入った。


  ★…コンサートでは、ステージに飾ったバラの葉で、メンバーの横山信明さんが即興で演奏するパフォーマンスも見せた。菅間さんは、国内での演奏活動はじめバンコクやソウルなど国際派の演奏家。「少年時代」や「津軽の故郷」など雰囲気たっぷりに演奏し、クラシックのカッチーニ作「アヴェマリア」の演奏では、ホールいっぱいに草笛の音色が響き渡っていた。

16年間続く東京農大の津南体験研修、今年も23人が  6月13日号
 ◎…「知識だけでなく、実際に農家生活を体験すると学生の社会性が増す。今後も続けますよ」。16年前から続く東農大・日暮賢司教授ゼミの津南町農業研修が9日から始まった。2年生23人がアスパラ、切花、酪農や養豚など11戸の農家に住み込みで農を学ぶ。日暮教授は「農家以外の学生が増えている。農家生活を体験し、農業は気象学や経営学まで含む総合科学ということを学んで欲しい。都市部を離れ、農を学ぶのに津南は良い環境」と話す。学生は草取りや掃除など農家生活をまるごと体験。15日まで研修する。


  ◎…20年前、ユリ栽培を初め年間5万本余を出荷する大口博正さん(53・米原)へは3人が研修。10日には4eのカサブランカ畑で草取り。環境問題を専攻する千葉出身の佐藤美弥さん(19)は農業初体験。「実際の作業がこれだけ大変だとは思わなかった。農家の人はすごい」と驚嘆、汗だくになりながら草取り作業。「今の子は、みんな素直で一生懸命。お互いの家族の話、地域の話など受け入れは楽しいよ」と大口さん。今後も受入れを継続する予定だ。

「また歌いたくなった」、70年代フォーク、田村さん24年ぶりに  6月13日号

★…70年代フォーク世代にとって、懐かしい顔が復活した。昭和50から58年まで9年間、十日町市高田町でフォーク喫茶「あびぃ・ろーど」を営んだ田村陽一さん(55)が、25年ぶりにギターを抱え、8日、秋山郷萌木音楽祭で自作の曲を歌った。「歌い終えたあと、何とも言えない充実感があった。また音楽をやりたい気持ちが湧いてきている」。25年振りに歌った曲は、自然環境がテーマだが曲名はまだない。「30歳になって少し休もうと思い、音楽をきっぱりやめた。170曲ぐらい作った曲も全て捨てた。でも、萌木の里で音楽をやめずに続ける同年代の姿を見て、また歌いたくなったんだ」。
 

 ★…田村さんは22歳の時、「あびぃ・ろーど」を開店。ライブハウスとしてコンサートなど企画。70年世代には、懐かしく思い出深いスポット。「70年代は環境問題が出てきた時代。それは今でも通じる。炭に興味を持ったのも、自然環境に循環し、有効利用できるから。めざすは歌う竹炭家かな」。今は仕事のかたわら炭の効用を研究。その合間をみつけギターの練習に取組む。「自分たちの子の代に美しい環境を残したい思いを込めた。オリジナル曲にこだわり、また歌いたい。秋の音楽祭にも出ますよ」。あの田村が、帰ってきた。

共に歩んだ人生、栄村で金婚式  6月13日号
 結婚50周年迎えた熟年夫婦を祝う栄村金婚式は10日、かたくりホールで開催。今年は前村長の高橋彦芳氏夫妻を含め11組。140人余の参集者が見守るなか、島田茂樹村長は「50年前、小学生は1105人、中学生は418人で計1523人。今は小学93人、中学48人で合わせて146人と、当時の1割以下とだいぶ変わった。高齢化率は44・5%で県下4番目ぐらいだが、みなさん元気であまり心配していない。ご健勝をお祈りする」と夫婦茶碗と花束を1人ひとりに手渡した。
 

 金婚者は次の通り。
◆上倉昭平・かよ子(平滝)◆油科菊太郎・はる(同)◆桑原賢治・フジイ(横倉)◆高橋彦芳・康子(青倉)◆広瀬昭二・光子(森)◆阿部一男・アイ子(大久保)◆石澤富盛・信代(志久見)◆福原孝平・イス子(小赤沢)◆山田友綱・イサ(上野原)◆島田福一・登美子(和山)◆川田信夫・チヨ(五宝木)。

ムラ守った大山桜、苗木で後世に、絵手紙で永遠に  6月6日号
 「春告げ桜」―。残雪が山筋にまだら模様を見せ、遅い春がようやくやって来た秋山郷。栄村屋敷集落を見守るように、高台で鮮やかなピンク色の花をつける1本の大山桜の老木があった。今年も満開の姿を見せた。「あの桜が咲くと、あぁ、やった春が来たと思いますね」。地元に春到来を告げる桜。その老木が道路改良に伴い、先月19日、伐採された。「移植は難しい。仕方ない」と地元住民。だが「村を見守ってきてくれた桜。そのDNAを残そう」と根株からの苗木取りが始まっている。
 

 
 V字に切り立った秋山郷渓谷。屋敷は、鳥甲山(2037b)に抱かれるようにその直下にある集落。中津川を渡り集落へ。その県道改良が進む。桜は、集落を見下ろす高台、薬師堂と共に急峻な場所にある。推定樹齢100年の古木。数本の桜の合体木で、渓谷に身を乗り出すように枝を張り、満開時は、そこだけピンクのスポットライトを当てたように浮き上がるように見える。
 

20年前、福島から屋敷に嫁いだ山田美江子さん(54)。「あの桜が咲くと、ようやく春が来たんだと感じましたね。春到来を教えてくれる桜でした。今年はいつもよりさらに鮮やかな色でした。最後を飾ってくれたのでしょうか」。先月の連休の2日。屋敷婦人会10数人が桜を囲み、宴を開き桜に別れを告げた。

 
 この古木に魅かれた絵手紙作家がいる。山路智恵さん。「絵手紙の栄村」のきっかけ作りとなった若き作家。5月1、2日。みごとに花を付けた古木に2日間通い、桜を描いた。畳2枚の大作。先月末、森宮野原駅前の絵手紙館別館に展示。添えてある言葉は、『時代の花びらが ひらり』。大木を仰ぎ見るように描いた。いま桜の姿はないが、この作品の中で満開の姿を見せている。

「夏の雲をわすれない」公演、初演は十日町、7月4日から  6月6日号
 23年間続いた朗読劇「この子たちの夏」の女優18人で結成した「夏の会」は、今夏、新たなに朗読劇「1945ヒロシマ ナガサキ 夏の雲を忘れない」上演に取り組む。その初演は7月4日。全国に先駆け十日町市で上演されることになった。31日、同会メンバーの女優・高田敏江さんが来市し、市民会館で公開記者会見を開き、8月19日の福岡市での公演まで全国23会場で開く同作品への思いを語った。
 

 十日町公演の主催は、十日町おやこ劇場(丸山恵代表)。会見で丸山代表は「平和を考えるきっかけにしたい。伝えたい、伝えなくてはという女優さんの強い思いを感じました」と上演実現への思いを話した。実行委員会メンバーは13人。
 新潟県内5会場のうち、初演の十日町会場など3会場に出演の女優・高田敏江さんは、今夏の上演活動への思いを話した。「今回は親子にテーマを置き、新しい台本を作り臨みます。全国で手を上げていただいた所で公演し、ここ十日町が初演で、皆さんに感謝しています。人と人のきずな、愛の深さ、命の大切さを訴えたい。見た人が自分の問題として受け止め、特に子どもたちには自分の問題として考えるきっかけにしてほしいです」と話した。
 

 朗読劇は上演時間1時間20分、各ステージ6人の女優が登場し、約80編の体験記を朗読する。各会場では地元出演もあり、十日町会場でも高校生など5人が出演予定だ。
 十日町公演は7月4日午後7時半、十日町市民会館ホール。入場料一般2千5百円(当日3千円)、高校生以下千円(同千5百円)。十日町公演連絡先пi752)2114(加賀書院内)。

自然が刺激、創作拠点を津南に、東京から造形作家移住  6月6日号
 自然から刺激を受け創作活動をー。東京で中学の美術教諭を務めていた造形作家が津南の自然に魅かれ、今春から暮らし始めている。日大芸術学部(日芸)卒後、東京都職員として区立中学の美術教諭を昨年春まで務めた神毅さん(51)。「この窓からの眺め、一日見ていても飽きませんね」。町内下船渡本村の借家2階角部屋からの風景に、すっかり魅了されている。
 

 中学の美術教諭時代。「定年まで美術教員でいいのか、と自問するなか、以前から思っていたのは『美術というものづくり、もう少し全面に出して生きたい』ということが、根っこにずっとありました」。49歳で教員を退職
 
 
 戸数7世帯の下船渡本村。借家は集落入口にあり、目の前に田んぼが広がり、信濃川が流れ、対岸の川西地域の山並みが背景にある。「この景色は最高です。時々通る飯山線も雰囲気あります。ここは蛍がいっぱいいると聞き。今から楽しみです」。51歳の誕生日の今月1日、5eの休耕田を借り、田植えを行った。「家の前の畑もこれからやります。宮沢賢治的な生きたかでしょうか」。現在、十日町市の非常勤美術講師として中里中学と水沢中学に週4日勤務している。
 

 美術の専門は彫刻。その素材は土と木。かつて新制作協会に所属、今はフリー。大地の芸術祭公募展に応募するつもりだ。「津南で感じたことを、2年目の今年、津南でひとつの形にしたい。創作活動がメイン。農業と自然に関わり、自分にとっての美術をつぶさないようにしたい」。出身は青森。

全国でもビューティー、ゲートボール津南チーム  6月6日号
「私たちの強みはチームワーク。全国でもがんばります」。津南町のゲートボールチーム・ビューティ津南は7、8日、北海道北見市で開く第23回全国選抜ゲートボール大会に出場、4日町長室で壮行式。福原マツ主将(72)は「全国に再び行けて嬉しい。やるだけやってきます」と決意表明。メンバー7人は前日現地に入り、万全の体勢で全国大会に挑む。
 

 ビューティ津南は各集落から選抜し結成7年目。昨年8月に65歳以上のシニア・レディースの部で優勝、3度目の全国切符を獲得。2年前の全国大会では3位入賞、「あの豪雪地の津南は、ゲートボールが強い」と雪国パワーで津南の名声を高めた。今回も表彰台をめざす。半戸義昭監督は「県、そして津南の代表として力を出し切る。『津南とはどこだ』と聞かれるような戦いがしたい」と意気込む。また町ゲートボール連盟の桑原喬会長(72、船山)は「ゲートボールが強い『津南』、アピールを」と激励。
 

 ビューティ津南メンバー。
 ◆監督=半戸義昭(60、中子)▼競技者=福原マツ(主将、外丸本村)、志賀良子(70、船山)、丸山キチ(74、外丸本村)、鈴木チヨ(67、船山新田)、広田カツ(70、卯ノ木)、井上リン(79、谷内)。

熱湯で笹祓い、秋山郷山開き  6月6日号
 ◎…秋山郷の山岳観光の拠点、苗場山(2145b)、鳥甲山(2037b)、奥秋山の最高峰・佐武流山(2191b)の山開きは1日、苗場山登山口の苗場神社で行い、山伏装束の津南町見玉不動尊・池田住職による神事や笹葉を熱湯につけ振り払い、今シーズンの安全を祈願した。快晴となった当日、安全祈願の後、地元内外の10数人が記念登山で、苗場山頂をめざした。
 

 ◎…同神社境内の神事は、古式にのっとり行い、関係者50人余りが参列。島田村長は「苗場山頂は6百fに無数の池塘が点在。今季は例年より残雪が少なく、今月末から来月中旬にかけて高山植物の花畑が出現。山頂センターは百人余が宿泊できる。毎年山開きにしている長野。小布施町の栗田近治さん(58)。「この雄大な自然と温泉がいい。10年以上、毎年欠かさず山開きには来ている。苗場には秋に登っている」など、秋山郷の魅力を話している。

武田鉄也主演映画、松之山ロケスタート  6月6日号
 武田鉄矢主演で新潟市や十日町市を舞台にした映画「降りてゆく生き方」の十日町ロケが4日から始まった。十日町オーディション参加者も出演、18日までの予定で松之山地区を中心に撮影が続いている。
 

 映画は倉貫健二郎監督(サラリーマン金太郎シリーズなど)、赤川修也(限りなく透明に近いブルーなど)撮影。原作は完全オリジナル。定年間近のエリート官僚(武田)が、ある事件をきっかけに社会、家族から見捨てられるが、農村での人々との出会い、縄文的な生き方との出会いで人間的に再生していく物語。十日町ロケが映画の重要な場面設定になっている。
 

 撮影では、松之山の浦田、黒倉、星峠などが主なロケ地となり、監督の指示を受けながら地元オーディション参加者たちも熱演していた。ロケの成功に向け協力している「十日町応援隊」のメンバーからは「十日町地域が映画の場に使われ、イメージアップにもつながるはず。今から封切が楽しみです」と期待する声が出ている。


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