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2008年05月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
「民営は厚生連」、十日町市が県要望、病院問題進展か  5月30日号
 県立十日町病院の中核病院化への改築を求める十日町市は、県方針の「公設民営」にそった運営母体を『厚生連』に絞り、県要望することを27日決めた。市議会も6月定例会中に県要望を具体化する方針で、市長と市議会議長の連名で要望書を県に提出したい方針だ。地元自治体が県立病院の運営母体の具体的な医療機関を県要望するのは初めて。田口市長は「市民要望に応え早く医療体制を整えるには、(民営母体の)要望を出した方が進むのではと、第一候補として厚生連が望ましいと県に要望したい」と積極姿勢を示している。

 
 厚生連が提示した基本構想では、「圏域内の公立・公的病院の経営管理を一体化し、公設民営で民間の経営手法を取り入れた効率的な運営を」、「十日町地域広域圏の医療機関を再編し、診療ネットワーク体制による医療資源の有効活用を」など4項目をあげている。さらに基本方針は、「新病院を広域医療圏の基幹病院としての位置づけを明確にし、急性期を中心とした総合的な医療供給体制を構築」、「圏域他医療機関を慢性期中心とし、急性期を中心とした基幹病院との機能分担を図る」など6項目を示している。
 

 新病院の構想では、十日町病院と厚生連中条病院(精神科除く)統合、土地2万坪とし、病院規模は350床、総合病院で2・5次救急対応、リハビリセンター、人工透析センター(50床程度)、健診センター、併設で看護専門学校設置などを示している。


 会見で田口市長は「民営の経営母体は厚生連が現実的であるという点から、理事長から説明いただいた。理事長は『総合的な医療体制をしっかりとしたものにしたい。これからの医療は公が責任を持つべきだ。運営は得意な民営がする、この合わせ技を持つべきだ』と言う理念を初めて聞いた。これが本来の地域医療のあり方では」と堀内理事長の経営方針に賛同する姿勢を見せた。
 

学区民から多様な意見、統合問題で   5月30日号
 2年後の「平成22年4月統合」の答申が出ている津南町の小学校再編方針の対象になっている津南原と三箇の両小学校区で、町による説明会が開かれた。19日に津南原、23日に三箇で行われ、住民からは「統合するなら不公平にならないように、全町一斉の統合を望む」や「余りにも唐突。話し合いが不足している」などさまざまな意見が聞かれた。町では当初、両校の統合に必要な町条例改正を6月議会に提案予定だったが、見送る方針だ。
 

 19日の津南原校区では、町議13人、住民25人余が参加。適正規模検討委員会の草津委員長、江村副委員長の報告を受け、町教委・滝沢和彦委員長が答申を説明。住民から多様な意見が出た。
「少人数は子一人ひとりが見られ、お大人数になるほど目立たない子が落ちていく。教育効果を言うなら、もっと総合的に考え、対処する必要がある」。「伝統的に地域連携し、小学校を支えてきた。津南小へ行くことは、さらに地域連携が求められることでもある」など。さらに、「一番忙しい時期の説明会、時期が悪い。もう一度開いてほしい」などの意見も聞かれた。
 

 一方、三箇校区は町議11人、住民35人余りが出席。津南原同様、様々な意見が出た。「小学校が複数存在することで競争心が自然に生まれる。大人数の中での競争心は、かえってマイナスになる。競争心イコール向上心ではない」、「統合を進めるなら、地域間差別がないように全町一斉に行うべきだ。同時に、空き校舎の再利用が決まった状態で統合すべき」、あるいは「答申どおり、早く統合してほしい。子どもも望んでいる」、さらに「小学校が地域とってどうゆうものなのか。我が子を見る時、地域から育ててもらった感を強く感じる」など、両論出ていた。
 

東京日本橋のビル屋上で田植え、深まる交流  5月30日号
 「東京のど真ん中の田んぼは大きな特色。継続したい」―。豪雪を契機に発足のNPO雪の都GO雪共和国(相澤博文代表、23人)は東京・八重洲の中央区立城東小(小島敏光校長、50人)「屋上田んぼ」を今年も実施。28日、同小5年10人が田植え。津南産コガネモチを植え「泥の感触、気持ちいい」と喚声が都心に響いた。
 

 東京駅徒歩1分、校舎は10階以上のビルに囲まれている。都心の一等地で少子化が進む。同小ではサツマイモ、大根など屋上菜園、ホタル育成なども行い、「都心でも食料を作る大切さを伝えたい」と自然体験を積極導入。昨年5月、同共和国と連携する八重洲商店街の仲介で津南土約1・5dを運び、約9平方bの屋上田を作った。田植え初体験の金井賀伯君。「泥が気持ちいいかも」と初感触にびっくり。高橋響君は「田んぼに足を入れると、そのまま吸い込まれそう。稲がどうなるか楽しみ」と感想。今後インターネットで連絡し、水管理など児童が行う。コガネモチは12月の収穫祭で餅つき大会に使う予定だ。
     

 東京・中央区は来年度、城東小など小規模校5校を『特認校』に指定。中央区全域、校区以外から入学できる。同小は『都心で田舎体験ができる小学校』とアピールし、入学児童を集めたい意向。小島校長は「米作りに取り組む津南の生産者の生の声を聞け、実際に都心で田植えができるのは大きな魅力になるはず。東京と津南のような農村とのつながり、これがいい」と特色化をはかりたい方針だ。NPOの相沢代表は「屋上田も2年目。できる限り継続し津南、栄村に多くの子を招きたい。東京八重洲との連携は必ずこれから生きてくる」も都市と農村交流の相乗効果に期待する。同小はNPO企画・四季の田舎体験「GO雪見聞遊学塾」に参加、今夏、両町村を訪れ交流を深める計画だ。

苗場へ、シーズン到来、ヘリで物資荷揚げ  5月30日号
 ○…「準備万端。苗場山頂で待っていますよ」―。6月1日の苗場・鳥甲・佐武流山の山開きを前に28日、日本百名山の中でも山頂の池塘が全国一を誇る苗場山の山頂小屋「苗場山自然体験交流センター」に、東邦航空の大型ヘリによる荷揚げ作業が行われ、登山者を迎え入れる準備が整った。秋山郷観光協会の相沢博文顧問は「四季折々に美しい姿を見せる苗場山。多くの人からこの山の素晴らしさを味わってほしい」と呼びかけている。
 

 ○…山頂は約6百fの大湿原が広がる苗場山。遠くは日本海や佐渡、能登半島も眺望できる。荷揚げ作業は大型のチャーターヘリで食料や燃料など約10d余りが運ばれたが、今年は積雪が1b余りと例年に比べ少なく、山小屋内への荷物運びもスムース。昨シーズンは2千3百人余りが同センターを利用し、経営する苗場山観光の林浩二管理人は「150種余りの高山植物など魅力たっぷりの苗場山を、遠くからはもちろん、地元の人たちからもたっぷり堪能してもらいたい」と話している。宿泊予約、問合せは秋山郷観光協会025(767)2202。

自然を満喫、泥んこ体験、栄村北信小1年  5月30日号
 ◎…自然を体で感じようと28日、田植え前の田んぼで、全身泥だらけなっての泥んこ体験を北信小1年11人が行った。耕地整理で残された変形田んぼに「ひょうたんたんぼ」と名づけ、田んぼ鬼ごっこや宝探しゲームなど、素足のぬるぬる感に歓声を上げ楽しんだ。
 

 ◎…前任校でも泥んこ活動を実施していた斎藤充子教諭(51)は今春、北信小に赴任し、1年生担任。「栄村は自然いっぱいですが、こうして自由に思う存分、土に触れる機会は少ないです。ワイルド(野性的)な子どもに、たくましく育ってほしいですね。土に触れることは、心の開放にも通じます。それに、泥エステにも、ですね」などと笑いながら、子どもに負けずに全身泥だらけになっていた。


  ◎…「泥んこ遊びは保育園でもやったけど、こんなに泥んこになったのは初めて。もう、楽しくて楽しく」と1年の久保田明澄さん。同学年では、全員が虫かごひと箱つづカイコを飼育している。「自分たちで桑をとり、世話をしています。何事も体験です」と斎藤教諭。
田んぼの後は、近くの百合居温泉を引いた特設露天ぶろで、暖まった。子どもたちは「また、田んぼ遊びしたーい」。

「川から魚が消える」、カワウ被害深刻、中魚漁協が対策に  5月23日号
 河川から魚が消えてしまう―。カワウの被害が全国的な問題となっているなか、信濃川の十日町市小根岸地区(旧川西町)に3年ほど前からカワウのコロニーがつくられ、信濃川の魚類はじめ近隣の錦鯉養殖池で深刻な被害が出ている。中魚漁協(長谷川克一組合長)では「このままでは地域の河川、池の魚がすべて食われてしまう」として31日午後1時半から十日町情報館で緊急の「カワウ被害防止セミナー」を開き、地域あげての防止策を検討していく方針だ。
 

 同コロニーは中条病院の対岸にあたる川西・小根岸地区。年々数が増え現在、カワウの親鳥7百羽、雛370羽、卵3百個と県下最大になっているという。1羽で1日5百cの魚を食べるといわれるカワウは、親鳥だけで1日350`の魚をエサにしていることになる。他地域から追い立てられたカワウが飛来して繁殖したものと見られ、昨年も駆除期間に猟銃での駆除も試みたが、功を奏してしないのが実態だ。


 セミナーの講師は長岡技術科学大の山本麻希准教授。全国の被害の実態や十日町地区における効果的な駆除法を探る。長谷川組合長は「セミナーで効果的な駆除方法を探りたい。地域の魚類を守るためにも市民ぐるみの活動にしていきたい」と協力を呼びかけている。

ヨコ

まずは田舎暮らし体験を。栄村が定住に『体験ハウス」  5月23日号
 昨年春に専門セクションを作り、定住対策に本腰を入れている栄村は、「まずは栄村暮らしを体験してください」と1週間程度、無料で生活体験できる「田舎暮らし体験ハウス」を設け、定住促進に取り組むことになった。来月の6月村議会に改修費2百万円余を提案し、7月下旬には活用を始めたい方針だ。
 

 「いきなり定住では、村や地域事情が分からず、戸惑うことが多いはず。この村は、この地域はどんな所が、自分に合っているかなど、実際に生活体験をして、定住などを決めていただく場にしたい」。昨年4月、新たに設置した定住促進係の斎藤文成係長は、そのねらいを話す。予定の建物は、木造2階建てで、1階、2階を別々に使うこともでき、利用者の理解が得られれば、2家族を同時に利用することもできる。利用料金は水道光熱費の実費以外は無料。自炊で栄村暮らしを最長1週間、体験できる。
 

 ただ体験するだけではない所に、栄村らしさがある。斎藤係長は、受入に当たり、定住への不安解消にも対応する。「地域との付合いが大切。滞在期間中、なるべき多くの地域の人たちとの交流の場を設け、定住のための仕事紹介など、ハローワークにも案内したい。ここの良さを知るためにも、地域行事にも参加し、栄村全体の雰囲気を感じてもらいたい」。
 

 体験ハウスを設ける箕作地区は、8月15日に祭りがあり、山車や歳取舞、獅子舞など伝統行事を行うなど、地域色が豊かな地域でもある。詳しくは同村ホームページへ。http://www.vill.sakae.nagano.jp/

松之山・東川バイパス、今秋に待望の開通  5月23日号
 津南と松之山を結び、上越地区から湯沢インターへの最短ルートでもある国道353号の松之山・下鰕池ー橋詰間のトンネルを含むバイパス改良ルートは、今年の降雪前には開通見込みとなり、13年を要した念願の開通が待たれる。
 

 同区間の現道は、津南町から豊原トンネルを抜け、布川を渡る東川地区から峠超えとで松之山側の橋詰地区に通じる約3・1`。冬期間は交通の難所となり、早期のバイパス改良が望まれている。
 バイパス改良は、両区間を直線で結ぶ高舘トンネル(約1・2`)と東川大橋(仮称、97b)で結ぶ約1・6`のバイパス道路を建設している。13年前に改良調査に着手し、総事業費約56億円で今年、降雪前に開通する見通しとなった。
 

 現道の峠沿線には4集落(五十子平、東山、坪野、赤倉)41戸が暮らす。バイパスルート開通で、現道は県道と市道に格下げとなる。冬期間の除雪などが課題になるが、松之山支所では、生活道路は確保する方針だ。

北京で金、女子レスが十日町合宿  5月23日号 
 金メダルへ十日町から―。北京五輪で全階級制覇を狙う全日本女子レスリングナショナルチームの強化合宿が17日から28日まで十日町市塩ノ又の桜花レスリング道場で行われ、選手らは激しいトレーニングに朝を流している。アテネオリンピック55 kg級金メダリストの吉田沙保里選手やアジア選手権を制した浜口京子選手ら北京五輪出場4選手はそれぞれ「北京五輪では何としても金メダルを」と決意を語った。


  強化合宿には五輪代表はじめ17選手が参加。19日には公開練習が行われ、タックルや実践を想定しての激しいトレーニングを行った。金メダルへの期待が高いだけに、報道関係者は東京などから40社90人余りが会場に駆けつけ撮影した。今年1月の国際大会で米国の選手に敗れ、連勝を119でストップした吉田沙保里選手は「北京五輪でワールド杯の借りを返し、十日町に金メダルを持ってお礼に来たい」と決意を語った。
なお、北京五輪に向けた強化合宿は来月5日から第4次、同25日から第5次と相次いで塩ノ又道場で開く予定だ。

地元ガイドで誘客効果増す、人材育成課題、写真案内人も  5月16日号
 地元民が観光ガイドを務める「津南ふるさと案内人」による誘客効果が上がっている実績が、14日の津南町観光協会総会の報告で明らかになった。年間15万人余が訪れる地域を代表する観光施設ニュー・グリーンピア津南では、地元民27人が同案内人を務め、昨シーズン約3千人の誘客実績を上げている。一方、秋山郷観光はここ数年、急増しているカメラマン対応が課題だ。「最高の撮影ポイントは地元の人が一番よく知っている。地元ガイドの育成で誘客アップできる」と指摘する。観光事業は、「名所旧跡・景勝地観光」から、「地元ガイドによる穴場観光」へと様変わりしている。地元対応が大きな課題になっている。


 「津南町ふるさと案内人」は10年前、津南地域活性化センター時代にスタート。「地域の紅葉名所や隠れた名所などは地元の人がよく知っている。地元住民がガイド役になれば」と始まった。ニュー・グリーンピア津南は10年前から活用し、年々大きな誘客要素になっている。さらに良品計画の無印津南キャンプ場では、専任インストラクターのほか、郷土料理や木工、手工芸品など、地元のベテランや手仕事グループなどを活用し、独自プログラムで特色化をはかっている。


 一方、急増するカメラマン対応への声も上がっている。今月13日、小赤沢とねんぼで開かれた秋山郷観光協会(山田克也会長)の第35回総会では、数年前から急増する秋山郷の自然を撮るカメラマン対応に関心が集まった。同協会会員で4年前に写真集「天空の楽園・秋山郷、苗場山」の写真家・飯塚英春さんが最近の秋山郷を訪れるカメラマン状況を報告した。
 

 30数年前から苗場山に魅せられ、すでに270回余り上っている飯塚さん。「ここ数年、登山口の駐車場の車の台数が増えている。その多くがカメラマンで、特に女性が急増している。本格的なカメラ機器を持つハイアマチュア。関東、関西エリアのアマチュアカメラマンの憧れは長野県で、それも北信地域。特に秋山郷は人気が高い」、さらに、「フジカラーが主催するFCC(フジクローム・クラブ)会員は全国に2万人いる。やはり秋山郷が人気。春から夏、秋、さらに冬とオールシーズン、写真になる場が秋山郷。こうした写真人口への対応も必要では。協会、地元、行政が一体となった対応により大きな誘客となるだろう」と取り組みの必要を話し、課題を提示した。
 南信州地域では、フォトガイドなどを作成し、撮影ポイントなどを広域で紹介している。

写真・ガイドの必要性を語る飯塚さん(左)右は山田会長。

新村長・島田茂樹氏初登頂、住民要望に直接対応  5月16日号
 初登庁の15日朝。村長室に入った島田新村長は、いつもの笑顔の表情だったが、村長椅子に座ると、表情を引き締めた。かたくりホールでの就任式で、職員に初のあいさつ。「職員在職時代も村内を回ったが、村長選で全村をくまなく回り、いまだ劣悪な条件にある集落が多くあることを改めて痛感している。『結いの心』を自分のスローガンにしているが、選挙中に公約した村民要望お答え係を今日からスタートしたい」。従来からの口頭報告を、村民要望報告書として村長に上げるシステムとし、「私が答えていきたい。当面、総務課で対応するが、集落支援担当と共に、新しい係を作っていく」と、村民との直接対話方針を述べ、高齢化する集落支援にも積極的に乗り出す姿勢を示し、「田植え後、集落懇談会を開いていく」と姿勢を見せた。
 

 一方で、職員には「村長職となると不在の時が多いが、政策提言や意見など、メールで送ってほしい。必ず目を通し、対応していく」とIT活用の職員交流の姿勢も見せている。すでに「Shigeki Shimada」の個人アドレスも作られている。選挙中にも訴えた政策では、副村長時代に草案を手がけて「企業誘致条例」を今年度中に具体化したい方針と共に、少子高齢化対策で、「Iターン、Uターンの受入と共に、若者の結婚対策にも乗り出したい。雪対策は、どこにも負けない施策を行っており、充実をはかる」など基本方針を述べている。
 

 関心が集まる副村長は、「9月定例会をメドに考えたい」と、当面は不在でいく方針を示している。

5期20年、実践的住民自治の高橋村長退任  5月16日号

 「私たちは、共通性の上に視点を置きやすいが、重視すべきは個性である。個性、特性を見出すことに、心を砕くべきだ」。高橋前村長のラストメッセージは、自律の栄村の方向性を示すものだった。
 

 高橋前村長は、5月9日に早稲田大の大学院大学で講演、今月29日は立命館大で「限界集落」をテーマに講演する。今後は、「都市の人的な資源と村の自然資源を組み合わせ、次代を担う子どもたちが自然科学に触れる塾、それが自由大学の一つだが、そうした学習する場、住民と共に考える場を作っていきたい」と話る高橋彦芳さん、7月に80歳を迎える。だが、まだまだ実践家だ。

カタクリ満開、秋山郷見倉地区、新緑に映える  5月16日号
 ◎…津南町見倉のカタクリ群落地が見頃を迎えている。林道東秋山線沿いは鮮やかな紫色の花が満開。カタクリなど春先に開花する植物の総称『スプリング・エフェメラル』(春の妖精)の名の通り、「きれいに咲いたね」と見る人を楽しませている。県自然環境保護員の中沢英正さんは「今年、見倉の残雪はまとまって消えたため、カタクリも一気に花開き、きれいに咲いた。このカタクリは自然の財産、大事にしてほしい」と話している。新緑の緑と淡い紫ピンクのカタクリ、見頃は20日頃までか。

黄色いじゅうたん、一面に菜の花、なじょもん  5月16日号
 ○…「黄色のジュウタンが一面に」―。実習館なじょもんの畑に菜の花が咲き誇り、今が見ごろだ。菜の花は、実習館から竪穴式住居につなぐ道路わき約50eに植え込んであり、黄色の花と緑の茎が鮮やかなコントラストを描いている。ひまわりの種をまく来月中旬まで楽しめるという。
 

 ○…同畑は夏場、20万本のひまわりが咲き誇るが、春の雰囲気づくりとして菜の花を植えている。帯状に広がる菜の花に、訪れた人たちから「いい感じですね」と好評で、「ぜひ畑いっぱいに咲かせてほしい」といった要望も聞かれている。来月下旬には畑に鋤き込み、ひまわりの「栄養源」にもなる。同館では「花がきれいなうちに、ぜひ足を運んでみて下さい」と呼びかけている。

大粒ヒョウ降る、川西地区で   5月16日号
 ◎…「これほど大きい雹(ひょう)はめずらしい」。自然観察指導員でエコツアーガイドの十日町市の南雲敏夫さん(中屋敷)は14日午後3時頃、突然降ってきた大粒の雹を写真に撮った。大きなものは直径1・3aもあり、車などがへこむ被害や田植え後の苗への影響など心配されたが、川西支所によると、雹による被害は特別ないという。
 

 ◎…南雲さんによると、午後3時前、「嫌な雲が出てきたな」と思う間に、空が真っ暗になったかと思うといきなりトタンを叩きつける音と共に、地面に大粒の雹が落ちてきた。「バタバタと言うすごい音だった。小石を投げつけるようなすごい音でしたね」。すぐに外へ出て落ちてきたばかりの雹をカメラに収めた。「これほどの雹はめずらしいです。農作物などに被害が出ないといいのですが」。雹は2分余りで止んだが、低温気味の今年の春。今後の天候が心配される。


写真・南雲さん撮影

ブナ林にスノーモビル走行跡、環境に影響で規制を  5月9日号
 残雪と新緑が鮮やかな津南町の「樽田ブナ林」。町有林30fを活用し、森林セラピーを進めるなか、残雪のブナ林をスノーモビルで走った跡が見つかり、ブナ林保護の面から問題視する声が上がっている。地域の自然観察や四季の移ろいを独自調査し、ホームページで発表している町内割野の小林幸一さん(50)は、同ブナ林へ年数十回通う。連休の4日、樽田集落上部まで車で行き、残雪の林道を歩いてブナ林へ入った。
 

 そこで目撃したのは、関東ナンバー数台の車と雪の上にスノーモビル数台。その脇を通りブナ林に入ると林間にスノーモビルの走行跡が何本もあった。「迷うことなく樽田まで来ているのは、この場所を以前から知っているということ。私が会った人たちはまだ走行前だった。ブナ林の走行跡は前日の跡のようだったが、こんな所までスノーモビルが入り込んでいるとは驚きと共に止めてもらいたい。森林セラピーの場所にそぐわない。立入規制が必要だ」と小林さん。
 

 樽田ブナ林一帯は今年4月、森林セラピー認定を受けた。今年から本格的な活用に入る。残雪と新緑のブナ林は、その代表的な風景だけに、スノーモビル進入は環境悪化にも通じ、早急な対策が求められる。

あんぼは囲炉裏で、秋山郷小赤沢グループが作製  5月9日号
 ★…「囲炉裏であんぼ」。懐かしい光景が出現し、行楽客の人気を集めた。米粉を練って煮菜や大豆などを入れ、手の平サイズに丸くしたあんぼ。4日、秋山郷小赤沢でテント市。昨年か開く同市は秋山郷観光協会(山田克也会長)が場所を提供、出店自由で実施。「特産を売ることも大切だが、訪れた人たちと会話し、交流する、これがねらい。お客さんたちも地元の人たちとの交流を楽しみにしている」と山田会長。昨年も出店した小赤沢活性化倶楽部のコミュニケーション部会(福原和人部長)が、昔懐かしい囲炉裏を出店し、炭火で焼くあんぼが香ばしい香りを漂わせ、観光客の足をとめていた。
 

 ★…この囲炉裏。木で作った120a四方の本格派。炉部分に灰を入れ、昔ながらのゴトク(五徳)を置き、その上であんぼを焼く。特製囲炉裏の最大の特徴は組立式で移動できること。土台にキャスターをつけた。福原部長は「あんぼは、やはり囲炉裏で焼いてこそ本物の味が出る。この炭も活性化倶楽部で作っている。秋山郷など色々なイベントに活用したい」と話す。キビとソバあんぼが人気を集めた。4日は山菜てんぷらサービスも行い、味わい深い旬の味を堪能した。

町中央部の遊休地活用で「ふれあいタウン構想」描く  5月9日号
 津南町中央部の空地活用(町有地)が課題になっている中、町づくりグループメンバーが、その活用策をイラストで描き「津南町ふれあいタウン構想」としてまとめ関心を集めている。
一級建築士でNPO法人役員などを務める町内割野の1級建築士・小林幸一さん(50)がまとめた。「あの場所は町中央部で唯一残った有望地。国道405号の改良移転用地など虫食い状態にされたのでは、あの空地は生きない。中央部だけに人が集まり、交流空間として活用することが大事では」と町づくりグループメンバーと共に取り組んだ。


 エリアの核施設はグループホームと定住促進住宅。Iターンなど定住希望者が期限付きで津南暮らしを体験し、定住先を探すアパート形式の施設。空家や土地情報なども提供していく。エリア中央には、津南を象徴する古民家を移築し、定住希望者や住民の郷愁感を出す。古民家でお年寄りなどを講師に昔遊びや郷土料理講習、そば打ち交流、食事会などを開き住民や移住希望者などと交流する。古民家周辺に小川の流れを作り、自然再生のビオトープを整備、メダカやホタルが飛び交う場に。芝生広場で子どもたちが遊び、世代を超え交流する場に。
 

 エリアに隣接の民地を活用した「クラインガルテン」(農園付貸家)を計画。クラインガルテンでの農業は、地元ベテランのお年寄りが指導、農業を通じ交流を深め、地域の伝統祭りなどにも参加し、田舎暮らしの楽しさを体験する。豪雪地を逆手にエリア内に雪室を設置、野菜や米など貯蔵、付加価値をつけるなど特色あるエリアにする。
 

 プランした小林さん。「いろいろな意見があると思う。あのまま放置していたのでは、道路拡幅などの代替地となり、全体的な活用ができなくなる。このプランは一つの提案。皆さんで一緒に考えたい」と話している。

イラスト・小林幸一さん

きもの成人で華やかなストリート    5月9日号
 ○…「大人としての自覚を新たに」―。十日町市の成人式が憲法記念日の3日、クロス10で開かれた。該当者は昭和62年4月2日から63年4月1日までに生まれた737人(男383人、女354人)で、うち7百人余りが出席。あでやかな振袖姿などで会場は華やいだ。
 

 ○…式典で田口市長は「これからは協働が求められる時代。若いみなさんからの社会参加に期待する」と激励。これを受け、新成人を代表し、池田成希さんが「これまで関わってきた人たちの縁に感謝し、名実ともに成人となりたい」、また俵山彩佳さんは「人生は一期一会。胸を張ってこれからの人生を歩んでいきたい」と新成人への心構えを誓った。新成人たちはこの後、同市出身の歌手・高野千恵さんらのミニライブを楽しんだ。高野さんは「成人式、おめでとう。自分の目標に向かって突き進んでください」と激励、新成人に贈る歌として「たとえ離れていても」を熱唱した。

気軽に絵手紙を、栄村のまた一つ交流拠点  5月9日号
 ★…絵手紙の栄村に、また一つ交流スポットが誕生した。JR森宮野原駅前の衣料店「かねく」店内に、絵手紙が気軽に体験できるコーナーができた。福島博さん(69)さかえ(63)夫婦が経営。栄村の絵手紙活動を支えているグループメンバーでもある。以前から「気軽に絵手紙を描け、誰でも体験できる場を」と考えていた。連休前、店内商品の模様替えと共に知人の大工さんの協力で、ウインドウ脇に小窓を開け体験コーナーを作った。連休中、同店を訪れた人がさっそく絵手紙体験していた。
 

 ★…「お茶飲みに来た人が気軽に体験できます。特に地元の人たちから絵手紙の面白さを体験してほしいです」と福島さん。コーナーには手工芸品や花、飾り物などを置きイメージを提供している。3日には年数回訪れる上田市の女性が来店。『絵手紙かきかきコーナー、すてきですね。また描きに来ます』と、同店に置いてある村内福祉施設の人たちが作ったフクロウを描き、メッセージを寄せていた。同村は今「栄むらじゅう絵手紙展」を開催中。村内32ヵ所920点の絵手紙を特製掲示ボードで展示中。「絵手紙は楽しいですよ。お茶を飲みにきませんか」と福島さん。かねくрO269(87)3001。

通学の足、やっと実現、秋山郷から乗り合いカー。「分乗ネット」を提案も  5月2日号
 地元高校の閉校で、津南地域から町外の高校通学を余儀なくされているなか、町中央から21`余り離れた秋山郷地区で、津南町と地元保護者の連携で乗合通学カー運行が先月14日から始まっている。「中高一貫校開校前から要望していたこと。やっと実現した」と3年越しの念願がかなった形。だが地元からは「保護者対応も限界がある。専任運転手が必要」と通学体制整備の必要を訴える。津南・小林町長は「通学困難地域は秋山だけではないが、通学や高齢者の足確保をどう具体化するか研究している」としている。


 
 今期の秋山郷地区学生は高校生5人、中学生4人。ドライバーを引き受けた高校2年の親・結東の滝沢克巳さん(43)。自分の車を町公民館に置き、町有車で帰宅。朝6時、ワゴン車で大赤沢で高校生を乗せ、順次高校生を乗せ、約23`離れた津南駅まで送る。ワゴン車は町公民館で自分の車に乗り換え、勤務先へ。帰宅は午後6時過ぎ、津南中で秋山郷学生4人を乗せ、津南駅で高校生を乗せ秋山郷へ。毎日この送迎運行を行っている。
 「朝も夕方も個人的な用より、この送迎運行が最優先。中高一貫校開設、津南高募集停止で町外に行かざるを得なかった子たちは、ある意味では犠牲者。その子たちの通学体制の責任は町にもあるはず。我々保護者がいつまでもできるわけではない」と滝沢さん。

 

 津南町は全町での地域交通体制のあり方を研究している。自律検討チーム民間委員で独自の交通システムを提案している人がいる。
 内山満さん(岡・63)は『分乗ネット』を考案した。  


 毎朝、津南駅や森宮原駅は高校生送迎の車で混み合っている。「毎日の送迎やお年寄りが買い物へ行く時など、このシステムが効果的」と話す。「車社会だが本当に必要な人に、その恩恵が届いていない。行先や行く方向が同じなら同乗できれば、こうした問題は解決する」。『分乗ネット』。情報登録センターを設置し、自己申告で1週間単位の車での自分の動きを登録。分乗希望者は、そのセンターに希望日時を申し込めば、同乗できる車の紹介を受ける。


  このシステムは『互助システム』が基本。内山さんは「互助の精神、個人の善意が基本です。会員制を取り個人情報をいっさい公にしない。利用者は登録会員制を取り、管理センターはNPO法人で運営する。登録者全員が保険対象になるよう保険を完備。買い物などお年寄りの足の確保には最適で、高例化する山間地域にあった交通システム」と話す。この分乗ネット、すでに特許庁に登録商標を届け出ている。

JA津南町新組合長、滝澤勝氏に聞く  5月2日号
  ――旧7農協が合併、昭和41年3月誕生の津南町農協第3代組    合長に。理事4期12年、専務3期8年務めた。
 「都市型農協と違い、農村地帯の農協経営の難しさはあるが、組合員サービスを主体に、地域の他産業界や行政と連携し、地域の発展に貢献していきたい」
  ――津南農協の柱である米生産、畑作指導など、取り巻く情勢    が厳しさを増している。
「魚沼コシヒカリを取り巻く知事発言(BL発言)の今年産米への影響を懸念する。米価引き下げの可能性もあり、ますます安心・安全米作りが求められる。津南農協でも進めているが、減減栽培への取り組み指導をさらに進め、普及率を高めたい」
 

  ――広大な山麓開発地を有する津南地域。畑作営農への取り組    みも大きな課題になっている。
 「さまざまな分野で食糧問題が言われている。津南は広大な資源を持ち、この食糧問題への対応ができる可能性を持つ。過渡期にある現状を見る時、食糧問題がもっと顕著になることが予想され、ますますこの津南農業の必要性が出てくるだろう」
  ――専務就任時から取り組む『循環型農業』。特に食品産業と    のタイアップなど今後の方針は。
 「食品リサイクル法の強化で、食品生産・販売の循環が重要視される。津南農業はすでに量販店スーパーと野菜残さのリサイクル農業に取り組み、有利販売につなげている。こうした取り組みの強化が今後さらに求められる」
 

  ――新潟県農協中央会は、将来的には県内を6農協にする大同    合併構想を打ち出している。
 「例えばユリ出荷では『雪美人』など独自ブランドを持ち、津南農協の独自色が出せる。単独農協でやって行ければよいが、経済団体である農協経営の面からも考えなくてはならない」

父娘で北京でメダル、三宅選手がニューGP津南で合宿  5月2日号
 「北京は集大成。本番はスナッチとジャークで2百`を上げるのが目標」―。北京オリンピック重量挙げ女子48`級日本代表の三宅宏実さん(22、アセット・マネージャーズ)がニュー・グリーンピア津南で先月28日から10日まで強化合宿に励んでいる。コーチで父・三宅義行さん(62、メキシコ五輪銅メダリスト)と二人三脚で北京オリンピックでメダルをめざす。義行さんは「1日6時間の練習を積んでいる。ケガが一番心配だが、天然温泉がある津南で筋力強化したい」と話す。北京オリンピックでのメダル獲得は、父娘では日本初の親子五輪メダリストとなり、今から話題を呼んでいる。
 

 ニューGP津南経営の光善会グループとの交友から三宅親子は2年前から合宿を行い、すでに何度も来町。同津南は練習用具一式など1千万円で設備を完備。義行さんの関係で日本ウェイトリフティング協会の強化合宿や早稲田大の合宿地となるなど「天然温泉の疲労回復、特別な食事メニューも組んでくれる、最高の環境」と評価が高まっている。
 

 宏実さんは昨年1月、4月に負傷したが、同年5月の日本選手権で2連覇を達成。同年9月、タイ世界選手権で5位入賞、2度目の五輪切符を掴んだ。「北京は競技を始めて8年の集大成。心は疲れてないけど、体が疲れて思うようにいかない。でも去年のケガ以来、今日できることは全部やろう、悔いが残らないようにしようと意識しています」と時には辛さで涙を流しながら、黙々と練習に励む。

駆け込み給油で大行列、暫定是率復活前夜  5月2日号
 ▼…衆参ねじれ国会を象徴するガソリン税の暫定税率の混乱。30日、衆院本会議で56年ぶりの「みなし否決」で今月1日に暫定税率が復活。ガソリン価格1gあたり25.1円の税が上乗せされ、平均価格は160円余の史上最高値に。税率復活直前の29日、30日は町内各ガソリンスタンドで駆け込み給油が相次いだ。


 ▼…セルフ式に改装、21日からオープン記念価格で『現金会員レギュラー118円』と他社よりも10円余安く提供したJA津南町下船渡給油所。税率復活前日の30日。開店の午前7時前から国道117号線は長蛇の列。夕暮れ時はさらに列が伸び、40台余が並んだ。この日は閉店の午後8時を超えて延長営業。「現金会員は1日百件以上増えました。県外が多く、遠くは沖縄や北海道の人も。レギュラーの50dタンクも、29日と30日はほぼ空です」とスタッフ。暫定税率に振り回された1ヵ月がようやく終わった。2日現在、レギュラー価格は157円。キャンペーン中の6日まで現金会員はさらに5円引きの152円となっている。

国際親善で子どもたちに自身、栄ふるさと太鼓が渡米  5月2日号
 ★…「栄ふるさと太鼓、海を渡る」―。国内外での活動歴21年の伝統を持つ栄村小中学生の「栄ふるさと太鼓」と指導者グループ「榮太鼓」の代表16人が先月16日から22日まで米国サンフランシスコ桜祭りに招かれ、パレードや劇場ホールで勇壮な太鼓演奏を披露し、大歓迎を受けた。現地では高校を親善訪問し、日本領事館を訪れるなど、太鼓演奏を通じて国際親交を深めた。初渡米した中学3年生たちは、太鼓演奏前に全員が英語でスピーチするなど、自然豊かな栄村をアピールした。
 

 ★…太鼓による国際親善交流は3年ごとに行い、兄姉太鼓の千葉・富里ひずめ太鼓グループと共に桜祭りに参加。栄村からは小学6年2人、中学生9人、高校生2人、指導員3人の16人が参加。サンフランシスコの高校訪問で交流し、計画にはなかった日本領事館を訪問。今回の親善訪問n第41回さくら祭りでは、同地のカブキシアターでの演奏や同市庁舎前広場でのパレードに参加。3回目の参加の指導員の島田美香さん(42・泉平)は「控えめな栄村の子たちにとって、大きな自信になったはずです」と話している。今年度から栄ふるさと太鼓の活動は、村外からの参加も受け付け、今月15日から活動を始める方針だ。


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