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2008年04月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
田口十日町市長が次期出馬へ決意表明  4月25日号
 来年4月30日任期満了の十日町市・田口直人市長連合後援会の設立総会を20日、十日町クロス10で開いた。関係者560人余が集まり、田口市長は「県立病院問題や格差問題など課題は多いが、人間愛、住民主体、本質は現場にあり、この私の原点を忘れず、ふるさと十日町が元気になるよう頑張りたい」と2期への明言はなかったが、次期出馬へ強い決意を示した。
 

 連合後援会の設立は、合併市長選を機に旧町村後援会に加え、十日町市後援会を設立。5後援会の連合組織結成で、2期目への体制作りに入った。連合後援会・南雲守会長は「田口カラーが出ていないという声もあるが、3年くらいでは出せるものではない。2期目に挑戦する覚悟を決めたようだ。後顧の憂いなきよう応援するのが後援会の役割」と田口再選に向け、連合後援会始動を表明した。
 集会には村松、尾身両県議、丸山商議所会頭など各界代表が顔を揃えた。村松氏は「強い団結心で新しい十日町づくりを進める、その決意の表れが今日の連合会設立」と次期を意識し、尾身氏は「政治家は選挙に勝たなくては仕事ができない。市内すべてに後援会ができ、来年に向け心強い連合後援会設立となった」と述べた。


 なお5支部長は次の通り。
▼川西支部長・押木篤▼中里支部長・高橋訓彦▼十日町支部長・桾沢英男▼松之山支部長・高橋市議▼松代支部長・中村昭次。

県境地を「あんぼの里」に   4月25日号
 雪国の保存食であり伝統食の「あんぼ」で連携が始まっている。米粉を使う「あんぼ」は、新潟と長野県境の地域限定の郷土食。この「あんぼ」を地域特産に育てようと、県を越えた取り組みがスタートした。23日、栄村小赤沢の秋山郷総合センターに自慢のあんぼを持ち寄り、県境地域から6グループが集まった。あんぼ販売で年間1千万円を越える松代の女性グループに関心が集まり、レシピ情報を交換するなど「この県境地を『あんぼの里』にしよう」と組織化への話がまとまった。次回はグループ名を決める方針だ。


 「あんぼ」は、米粉をこね、中に野沢菜煮や小豆などを入れた手に乗るくらいの楕円状の団子。長野特産と「おやき」は小麦粉を使用。集いには昨年誕生のグループから活動歴14年の団体など6グループが集まった。年間1千万円余あんぼ販売する松代・芝峠特産加工組合は4人で取り組む。メンバーの柳幸子さん(67)。「原材料をいかに安く入手するかが課題。コシヒカリ米粉100%。添加物はいっさい使わず、この太い腕ですべて作っている」と笑う。
 
 試食会ではあんぼ談義で盛り上がった。なかさと夢ネットの島田東一さん(67)は「今日皆さんが持ち寄ったあんぼは、特産品としての魅力を感じる。これを買っていきたい、そう思うような商品化が必要。皆で連携すれば何か生まれる」と話している。
 

 あんぼ関係者が一堂に集まるのは初めて。栄村で特産販売会社経営の石沢一男さん(58、田舎工房)が呼びかけ人。「地域独特の郷土食のあんぼは、特産品になりきっていない。このままでは、その技も消えてしまう。後継者作りと共に、この地域限定の特産化に結び付けたい。連携することで『あんぼの里』ができる」と構想を話す。すでに、イベント用のあんぼを焼く「移動囲炉裏」2基をつくり、イベントなどで活用する方針だ。当面、事務局は栄村役場の産業振興係に置き、各グループ代表で小委員会を作り、次回にはグループ名を決める予定だ。

栄村の新村長・島田氏に聞く、「村民憲章の村づくりを」  4月25日号
昭和52年4月1日付の人事異動。「企画課長・高橋彦芳」、「企画係長・島田茂樹」。このコンビが、栄村の産業の一つ、観光事業への布石を作った。
  『課長、係長と4年間一緒だった。栄村の観光事業の草創期で  あり、その後、人気を集めた都市との交流拠点「ふるさとの   家」などを始めた時期でもある』
選挙戦で課題に上がった栄村振興公社は昭和61年4月発足。赤字体質からの脱却が大きな課題。
  『観光業全体が減少傾向にある。公社経営は専門的なアドバイ  スを受け、取り組みたい。かつて観光人会議や観光関係記者ク  ラブなどと交流していたが、情報発信する側の人や団体ともっ  と交流し、観光事業、誘客を伸ばしたい』
企画係長時代「広報さかえ」を創刊。月刊で295号(4月号)を重ねる。第一代編集長として33号まで担当した。
  『村の動きや村民のことなど、住民が共通理解を持つことが村  づくりには欠かせない。自分が暮らす村の動きを知ることは、  村への愛着につながる住民要望や意見に応える「村民要望お答  え係」(仮称)を総務課内に設け、村長と語る日も作り、集落  懇談会を開いていく。女性懇談会も要望に対して動いていきた  い』
  
  
自律の栄村。『自然を愛し、環境を整え、美しい村を創ります』など6項目の崇高な理念を掲げる栄村民憲章。昭和51年、村制20周年を記念に制定。この憲章づくりを担当し、草案を作った。
  『あの憲章どおりの村づくりが目標。それを、さらに具体的   に、村のあるべき姿を描く「むらづくり条例」を制定したい。  住民代表と検討委員会を設け、研究に入る。自律の村の基本を  条例化することで、人が変わっても、村の歩むべき道は、この  条例により示されることになる』 
  

高橋彦芳村長の側で、その行政運営を見てきた。村長選では「高橋村政の継承」を全面に。島田氏にとって高橋村長とは。
 『師としての存在。ずっと一緒だった。自分とは格が違いすぎる  が、多くを学ばせていただいた』
  

津南の子たちに感動を、津南ロータリークラブすこやか基金活動  4月25日号
 次代を担う子たちの教育活動を支援する津南ロータリークラブ(島田敬子会長・31人)の「津南町子どもすこやか基金」(3百万円)の今期助成3事業が決まった。いずれも地元小中学校からの申請で、学校関係者は「厳しい学校運営のなか、貴重な浄財を活用させていただきありがたいです」と感謝している。
 

 同すこやか基金は、津南ロータリークラブ30周年を機に創設。「人としての心をしっかり持った人間づくりを支援」と同助成事業のねらいを定めている。助成申請を同ロータリー内の審査委員会(藤ノ木忠夫委員長)で検討し、月例総会で審議、決定する。今期助成が決まった3件のうち上郷中学の「いじめを出さない学校づくり」事業の啓発用懸垂幕作成費(3万円)は昨年末に助成している。
 

 今年6月27日、津南町教育振興会主催で小学3年から6年の320人余対象に音楽公演を町文化センターホールで開く。担当の江川京子外丸小校長は「人の声だけで奏でる音楽、その感動を伝えたい」と男性アカペラグループ『The Breth』を招く。当初予算では難しかったが、同ロータリー基金を知り申請。総事業費40万円余に対し20万円助成が決まった。

 昨年5月からスタートした同基金事業。島田会長は「子どもたちが喜び、感動してくれることが、私たちの喜びです。心豊かな子どもたちを育んでいきたい」と今後も教育活動を支援する方針を強調した。なお津南原小(若井泉校長・13人)の6月20日「夢体験学習旅行」バス旅行にも助成(5万円)する。1年から5年まで11人が日帰り体験旅行を行う。助成事業の申請を常時受付けている。詳細は津南ロータリークラブ事務局пi765)2301(津南町商工会)。

津南小が文部科学大臣表彰、発明工夫活動で  4月25日号
 創意工夫で文部科学大臣表彰に―。夏休みを利用して全校児童たちが毎年取り組んでいる発明工夫・模型・標本展で、津南小(桑原正校長、児童309人)は毎回のように学校賞など獲得、その成果が顕著と認められ、文部科学大臣表彰の科学技術分野で「創意工夫育成功労学校賞」を受賞。18日、県庁で賞状と楯、副賞が伝達された。県内では民間企業を含め7団体が受賞したが、学校関係では津南小だけ。
 

 津南小は15年ほど前から夏休み教育の一環として発明工夫展に取り組み、昨年は郡市展で17人が入賞。模型と植物標本の部で学校賞も受けた。また県模型展でも3人が入賞、学校賞では最優秀賞の県知事賞に輝くなど、毎年のように活躍。平成16年にも文部科学大臣表彰を受け、今回が2回目の受賞となった。桑原校長は「発明工夫や模型づくりが津南小のよき伝統になっており、今回の受賞はその成果が認められたものと喜んでいる。今後も教育の柱として力を入れていきたい」と話し、昨年、模型の部で入賞した村山聡美さん(6年)は「とってもうれしいです。これからも取り組んでいきたいです」と喜んでいる。

特別天然記念物ニホンカモシカ、親子で悠然と  4月18日号
 ◎…選挙街宣車が走り回る栄村と県境を接する津南町大赤沢。17日正午過ぎ、国道405号の秋山郷渓谷が一望できるカーブで、国の特別天然記念物「ニホンカモシカ」の親子に出会った。黒い顔とつぶらな瞳、堂々たる体高1b余、悠然と歩く母の後を、顔の周りが薄茶の毛で覆われた子が小走りに従って、5bほど前の道路を渡って行った。
 

 ◎…渓谷側から出没。道路を渡り、急峻の岩場の山側に駆け上がっていった親子。途中、親子はこちらをじっと見ていた。「もうすぐ親離れなのよ。ちゃんと撮ってよ」とでも言いたげに。警戒心を感じさせないように車内から撮影。しばし、にらめっこ。興味が薄れたのか、親子で崖を上がり森に姿を消した。この間、約5分。残雪の山肌が新緑になる頃、親離れするのだろうか。写真=17日正午過ぎ、津南町大赤沢で、本社・恩田撮影。

涙の訴え、夜間定時制の存続を、中学生の親も訴え  4月18日号
 新潟県教育委員会が昨年7月2日付で公表した「中長期高校再編整備計画(平成20年度〜同22年度)」に、カッコ書きながら『平成21年、川西高校の単位制への改組、十日町高定時制の募集停止、松之山分校の募集停止』と明記。不登校の子たちを「最期の学びの場」と十高定時制の存続を求め、3年前に同校を「守る会」を立ち上げたメンバーが15日、3度目となる県庁への直接要望を実施。今回、学校へ行けない中学生の親たちなど23人が県庁15階の県教委に出向いた。県教育庁・武石文雄教育次長に「夜間の定時制で自分を取り戻している子が多くいる。人間関係を作る最期の場をなくさないで」と涙の訴えを次々と行った。武石次長は「単位制は弾力的な対応もできる。要望を踏まえ、検討したい」と述べた。

 
 結成3年の同守る会の県庁直接要望で、中学生の親が参加したのは初めて。藤木晴夫会長、関口美智江事務局長は「この直接要望によくぞ参加してくれたと感謝の思いでいっぱい。県は中学生の親の参加の意味をしっかり受け止めてほしい」と口を揃える。
 
 
 中学3年の母親は訴えた。「小学5年から不登校。5年間、辛い日々が続いている。その息子が『高校へ行きたい』と言っている。嬉しかった。定時制はその子に合わせた勉学をすると聞き、この学校なら任せられると思った。仲間もできるだろう。子どもが頑張れる場をぜひ残してほしい」。
 定時制2年の息子と中学3年の娘の母親は、言葉を振り絞った。「わが子が突然学校へ行けなくなり、どうしたらいいのか思い悩み、この子と一緒に自分も死にたいと本気で考えた事もある。川西高が単位制となっても、今の定時制を同じような実績を積むまで、定時制は残してほしい。実績のない学校に、安心してわが子を送り出せない」。
 
 
同会では6月市議会に意見書提出の請願・要望書を出す方針だ。津南町議会3月定例会に提出の存続請願は、全会一致せ採択され、県に存続を求める意見書を提出している。


 津南町適応教室・訪問相談員・江口幸枝さん「学校へ行けない子は、勉学もさることながら、人間関係、対人関係でつまずいた子が多いようだ。この時、定時性が人間関係の修復の場になっている。その場で自信をつけ、大学進学や自分の進む道を見つけている。子も親も救われる。居場所があることの安心感、そこに定時制の存在の意義がある。定時制と県が進めようとしている単位制は、根本的に違う。なぜ昼間いけないのか、この子たちは、理屈抜きで夜でないとだめなんです」

平年並みの雪、でも山間部ではまだ60a余  4月18日号
 ◎…平年並みの降雪だった今冬。津南町役場前は14日朝、積雪ゼロとなり消雪日を迎えたが、標高4百b以上の赤沢台地や津南原、秋山郷は多くの雪が残っている。18日現在、津南原アメダス44a、結東観測所は60aとまだまだ雪はたっぷり。4月に入っても最高気温が13度前後の肌寒い日が続き、雪が消えにくい状況が続いている。


 ◎…今冬の累計降雪は町役場前1319a、結東1671a。最高積雪は役場前242a(2月17日)、結東325a(同28日)。最終降雪日は4月1日だった。一昨年の豪雪、昨年の小雪と異常気象が続いたが、今年は平年並の水準。町役場前など津南地域の桜はようやく開花し始めたが、本格的な春耕は高地では遅れそうだ。

津南町スポーツ少年団、336人が入団   4月18日号
 ○…「大好きなスポーツに、力いっぱい取り組みます」―。今年度の津南町スポーツ少年団(滝沢和彦本部長)の入団式が12日、町総合センターで開かれた。今年度の新入団員は剣道、柔道、スキー、野球、サッカー、ミニバスケット、バドミントンの7種目に、スキーとの重複を含め小中学生のべ336人が入団、決意を新たにした。
 

 ○…スポ少のテーマソング「みどりの朝風」が流れるなか元気に入場行進。団旗を受けた滝沢本部長は「今年は創立30周年の記念の年。元気に活動してほしい」と呼びかけた。また根津教育長や藤ノ木町議会議長らが「目標に向かって努力してください」と激励。団員を代表してジュニアバドミントンの古渕里歩さん(中津小6年)が「仲間と協力し合い、励まし合ってがんばります」と誓い、1年間の活動に入った。
     
 

 同少年団では、昨年度、全国大会などで活躍した優秀選手に「スポーツ奨励賞」を、長年の指導員に感謝状を授与した。受賞者は次の通り(学年は該当の昨年度)。
 ◆スキー(全中出場など)=柿崎祐司(津南中3)藤ノ木勇人(同3)藤ノ木光(同2)本田雅(同3)高橋麻弥(同2)村山生吹(上郷中3)金沢陽(津南中2)◆バドミントン(県スポ少入賞など)=武田瑞紀(津南中3)村山知也(同3)大口真穂(津南原小6)桑原春奈(中津小6)中田舞紗(同6)樋口薫(同6)中田美弥子(同5)◆剣道(県、中越大会入賞)=鴨井駿亮(上郷小6)樋口友人(津南中3)桑原哲龍(同3)桑原健人(同3)鴨井奨平(上郷中3)江村武之(同3)

独立効果の観光協会、だが・・・財政難で事務局縮小
 津南町役場地域振興課内から昨年5月に独立した津南町観光協会(伊林康男会長、会員239人)が揺れている。財政難による人員削減で業務に支障が出るおそれが出てきたからだ。伊林会長は「足りない部分は、町に頼む以外にない」と話すものの、課題は複雑だ。
 

 同協会は常勤事務職員2人体制で土・日曜営業、通年の情報発信をめざしたが、財政難を理由に事務職員1人を先月末解雇。もうひとりの事務職員も今月末で退職する。同協会は後任人事を急いでいるが、通年営業は困難な状況。伊林会長は「独立により観光協会職員の雇用が1人から2人に増え、負担が増した反面、町への補助金増額要請は受け入れられなかった。当面は1人体制で対応しなければならない。事業を行う際に足りない部分は、町に頼む以外にない」と説明する。だが夏・冬の津南まつり、ひまわり広場実行委員長事務局、紅葉シーズンの問合せなど事務業務は多く、常駐職員1人で対応できるかが大きな課題だ。
 

 同協会への町補助金は運営経費2百万円、誘客宣伝費百万円。会費は約340万円と収入は計640万円余。独立で光熱費など施設維持費が年間約80万円の負担増となり、職員2人体制維持は不可能と判断。磯部悌次事務局長は「独立したから観光業務をすべて協会にまかせるのは話が違う。こちらでできないことは、協力してもらうしかない」と話す。
 

 一方、町側も困惑。地域振興課・石沢憲一郎商工観光班長は「補助金増額は町財政の現状から見て難しい。独立して1年、理事も変わり、新生観光協会はいい方向に向かっている。協議して、うまく業務が回るよう連携したい」と協会内での事務局継続を示唆している。事務所は当面1人体制、ゴールデンウィーク、ひまわり広場開園期間、紅葉シーズンなど繁忙期はパートを雇い、窓口案内を行う方針。なお、昨年の事務所移転後の来客は約4千人、問合せ電話は年間約2500件。新緑シーズンを間近に控え、同協会と町役場の対応が急務となっている。

残したい秋山郷の唄  4月11日号
 ◎…「私のルーツである、秋山郷に伝わる唄を残したい」。4歳から民謡を始め、情緒豊かな歌唱力に定評があるプロ歌手・涌井晴美さん(豊島区在住)は先月14日、ファーストアルバム『土の音』でメジャーデビュー。晴美さんの父・政明さん(66)は津南町穴藤出身で、津南との縁は深く、初アルバムに秋山郷に伝わる『よいやな節』と『秋山追分』を収録、話題を呼んでいる。晴美さんは「私の原点は民謡と秋山郷。素朴で力強く、節が独特な秋山郷の唄を残したかった」と思いを込めた。今後も秋山の唄を歌い、譜面に起こすなど文化保存活動を行う予定だ。
 

 ◎…2曲は宴会時に歌われる唄。CD収録のきっかけは、町内結東の音頭取りだった山田一幸氏(平成17年、80歳で逝去)が生前収録した生テープ。一幸氏は政明さんの伯父で、生前から「秋山の唄を残してくれ」と頼まれていた。東京で20年余り民謡・演歌教室を主宰、お囃子でCDにゲスト参加した政明さんは「秋山郷を出て40年余、親子2代でようやく約束が果たせた。本当に嬉しい」と今月7日、CDを墓前に捧げた。一幸氏の歌声も曲の出だしに収録、地唄の雰囲気も感じられるように工夫した。
 

 ◎…晴美さんは幼少から全国大会に出場、何度も優勝している実力派。太鼓や民謡のプロ歌手として国内外で公演。今回のメジャーデビューCDで秋山郷の唄を歌うため、昨年夏に住民から聞き取り調査をするなど力を込めた。「できるだけ、原曲に近い形で残しました。津南でも歌い、住民の方にも聞いてもらいたい」と晴美さん。CDは定価2千円、発売元はアップフロントワークス。萌木の里で購入できる。ホームページhttp://wakuiharumi.com/

【よいやな節】
見るもな イヤコリャセ
見るも恐ろしい 雑魚川へ
丸太流して 釜滝に 水流しな ドッコイショノショ 水流し人夫は情けなや たまの休みも 鳶口直し
【秋山追分】
川の向こうへと 馴染みをもてばよ 水の出る旅 気がもめる 来たら寄りなよ おら家ここだよ 寄れば湯も茶も 酒も出す 烏踊りに ついふらふらとよ 流れ流れて信濃川

「おやじバンド」、40代の幼なじみ、FLOSKY  4月11日号
 「フォーク世代」の幼なじみ4人が「歌を楽しみたい」とグループを結成。1年間の練習を通して、「おやじバンド」の腕前もぐんと上達してきた。先月には割野地区合同念仏に誘われ、地区公民館で「千の風になって」などを披露、喝采を受けた。地区花見会でも「公演」する予定で、地域のアイドルグループとの呼び名も高まっている。
 

 このグループは「FLОSKY」。風呂敷とドストエフスキーやチャイコフスキーなどの語呂を掛け合わせて名付けた。「ジャンルにこだわることなく、いろんなものを歌いたいから」と、多用途に使うことができる風呂敷にグループの思いを込めた。
 

 メンバーは全員が割野地区民。ボーカルの板場弥さん(44)をリーダーに、リードギター・涌井実さん(48)、サイドギター・大平勝さん(47)、ベース・涌井清さん(47)。建設会社社長や針灸師、公務員、飲食店経営と職業は様々。なかでも実さんは中学時代からフォークに親しみ、社会人になってからも十日町市民会館で10年ほど「雪割草コンサート」を開き、自らも出演してきたベテラン。メンバーのひとりが「ギターを教えて」と言ってきたのがバンド結成のきっかけになった。 練習会場は、清さん経営のレストラン。毎週火曜日、閉店後に集まって2時間ほど熱の入った演奏を行う。オリジナルにも挑戦しており、「メンバーの都合がつけば、いろんな所で演奏していきたい」と話し、おやじバンドの活動の輪を広げていきたいとしている。

新入学シーズン、三箇小は同級生は3人  4月11日号   
 ◎…新たに3人の仲間を迎えた町立三箇小(高橋しげ子校長、20人)の入学式は7日、サクラソウで飾られた同校体育館で、地域の人たちも参加して開いた。緊張ぎみの中村儒誉くん、原来夏さん、樋口純平くんは、在校生や保護者などの大きな拍手で迎えられた。今春、十日町吉田小から赴任した高橋校長は「三箇小は楽しいことがいっぱいあります。元気にあいさつし、人の話しをしっかり聞き、早寝、早起きし、しっかり朝ごはんを食べましょう」とあいさつすると、3人は「ハイ」と元気な声で答えていた。
 

 ◎…町教育委員会が進めて検討委員会で「三箇小は22年度に津南小と統合」の答申が出ている。リコーダー活動で全国出場の同校。在校生代表の6年・原侑里衣さんは「児童数は少ないけど皆でこの三箇小を楽しく、すてきな学校になるように取り組んでいます」と述べると、会場は大きな拍手に包まれた。現在同校は3クラス複式学級。リコーダー活動が3年以上が取り組み、毎回県大会では高い評価を受けている。

鮎稚魚15万尾放流、夏が楽しみ  4月11日号
 ○…早くも夏に向けアユがやってきた―。清津川での初夏のアユ釣りに向け、村上産の稚アユ15万匹が8、9日、中魚漁協ふ化場の育成池に放流された。7月上旬のアユ漁解禁に向け、上質な清津川の伏流水と栄養満点のエサで育てられる。
 

 ○…稚アユは体調5a余り。村上からクルマに揺られて運ばれたが、育成池に放されると元気よく泳ぎだした。稚魚は1ヵ月半余り同育成池で育てられた後、清津川などに放流されるが、アユ釣りが始まる頃には体長10a以上に育つ。アユ釣りの人気スポットとして人気が高い清津川、今年も関東圏を中心に太公望が多く訪れそうだ。

温泉宿、セカンドライフに、地元管理組合が協力者求める  4月4日号
 閉校した小学校が温泉宿になった秋山郷・津南町結東の「かたくりの宿」は、地元管理組合の経営が困難になり、施設所有の津南町に「新たな経営母体を」と先月末での休業を通知した。町は「地元の管理組合の要望により補助事業で温泉宿泊施設に改造したもの。もう少し努力を」と経営管理の継続を求めているが、地元管理組合は「15年間頑張った。新たな経営母体で再スタートしたほうがいいのでは」と組合の改組を視野に、新たな経営母体を模索している。


 秋山郷・結東。V字の秋山郷渓谷と集落のたたずまいが雰囲気をだす結東集落。かたくりの宿は、その中央にある。旧中津峡小学校の閉校を機に16年前、地域の定住促進や誘客要素として結東温泉を引湯し宿泊施設に改造。管理運営は地元で「越後秋山郷ふるさと資源活用施設管理組合」を結成し、平成5年7月オープン、直営で経営してきた。
 

 開業翌年には宿泊千3百人余、日帰り8百人、さらに平成8年には宿泊1890人余、日帰り1350人余、売上約2千2百万円と順調な状況だった。その後、経営スタッフの交代で、ホームページ開設やピアノコンサート、特色メニューなど3月末まで経営努力をしてきた。だが4年前の中越地震、2年前の豪雪、昨年の中越沖地震など「風評被害」が尾を引き、経営を圧迫。組合内の運営者が退任を決意、3月末で休業した。


  同組合の滝沢信行組合長は「組合として15年間、頑張ってきた。確かに地元要望による補助事業でのスタートだったが、住民の高齢化など当時の状況と今は違う。新たな経営団体を作り、施設の目的にそって、これを引き継いでもらうのが良いのでは」と話す。
 

 同施設は結東温泉を引き、客室7室、宿泊定員32人、体育館をそのまま多目的ホールにするなど、「学校が温泉宿になった」と評判を呼んだ。同施設への問合せは同組合長、滝沢信行さんрO25(767)2014。

栄村長選公開討論会、会場満杯の関心  4月4日号
 任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は15日告示、20日投票で実施。5期20年の高橋彦芳村長引退により、実に20年ぶりの選挙戦となる。出馬を決めているのは、高橋村政を支えてきた前副村長・島田茂樹氏(67・箕作)、住民代表の村議で3月14日辞職した前副議長・島田伯昭氏(61・青倉)の一騎打ちが濃厚になっている。
 

 この村長選に関係し、村職員組合(高橋真太郎委員長)が計画した公開討論会が3日夜、村文化会館かたくりホールで開かれ、会場いっぱいの250人余が参集。出馬予定の両氏の言葉に集中した。
同討論会は、事前に5項目の質問を両氏に通知。1回だけ再質問できる形式で実施。両氏の緊張の表情が20年の選挙戦の重みを表していた。討論では「高橋村政の評価点と批判点」では、茂樹氏は「住民参加の実践的な住民自治をさらに進める」と高橋村政の継承を強く打ち出した。一方、伯昭氏は「高橋村政への批判はない。出前村政を充実し、村民と溶け合っていきたい」と姿勢を見せた。


 争点が出たのは会場からの質問の合併問題。『非公式な話し合いの誘いがきたらどうするか』に対し、伯昭氏は「いつでも話し合い土俵には乗る覚悟はできているが、生活における雪問題は重要で、無雪地との話し合いができない」」と取り組み姿勢を見せた。一方、茂樹氏は「村議会にはかれるような文書でのものがくれば、話し合いに応じたい」」と村議会との協調を示した。
 

十日町消防本部初の女性消防士誕生、根津美香さん  4月4日号
 初の女性消防士誕生―。春一番のフレッシュニュースが話題を呼んでいる。「責任と重圧を感じますが、安心感を住民の皆さんに届けたいです」。十日町地域消防本部で1日、辞令交付を受けた。35年の同本部の歴史で初の女性消防士。 薬剤投与など医療行為ができる救急救命士の国家資格を持つ。「事故や病気など一秒を争う時、女性だからこそ感じてもらえる安心感を大事にしたいです」。
 

 女性消防士は県内20人余、今年5人を新採用。今月7日から県消防学校で半年間の訓練を受け、同本部の現場に配属される。
 クロカンスキーに取り組んだ十日町中学から医療分野の専門職をめざし、県立八海高校福祉科に進学。進路への思いをさらに強めたのは、高校3年の時に遭遇した中越大震災。十日町駅近くの自宅も半壊した。「被災し苦しみ、困っている人たちを見て、一番先に現場に駆けつけ、頼りにされる消防士になりたいと強く思いました」。その思いの実現のため、被災現場や救急車で医療行為ができる『救急救命士』の国家資格をめざし、取得。
 

 栃木の医療専門学校・東洋パラメディカル学院で2年間学び国家試験に合格。実習で救急車に同乗した経験が忘れられない。「女性が運ばれる現場に行き、『女の人だと安心するね』と言われたのを今でも覚えています。命に対する責任と安心感の大切さを知って、ますます人の命を助ける消防士への思いを強くしました」。
 

 体力試験では、男子受験生に負けない力を見せた。中学、高校とクロカンスキー。苗場山、八海山、日光の男体山など山行、海での海水浴など根っからの自然派。「服を買うのも大好きで友だちとショッピングに良く行きます。お酒は強い方ですが、好んでは飲みませんね」。

20年間に感謝、拍手で送別、林医師が退任  4月4日号
 20年間に渡り農山村住民の命を守ってきた栄村診療所の林茂筆医師(60)は、年度末の3月末で同診療所医師を引退。村文化会館かたくりホールで2日、村あげて送る会を開き、共に労苦を共にしてきた看護師などから花束を受け、長年の地域医療活動に参集者全員が感謝し、大きな拍手で送り出した。高橋村政が誕生した20年前、台湾生まれの林医師は栄村国民健康保険診療所の医師として赴任。平成7年から林医師の開業医院として運営。実に20年におよび住民の命を助けてきた。
 

 2日の送る会で高橋村長が「20年間も雪深い栄村で、なじみ深く付き合っていただき、村民の健康を守り、治療に誠心誠意尽くしてくれた。本当にありがたいことだ」と感謝の言葉を述べた。赴任当時の看護師と事務担当職員から妻の張愛娥さんに共に花束が贈られた。林医師は「私の60年の人生の20年間を過ごした栄村は、我がふるさとと同じ。この栄村が無医村になることがあるなら私は全力で協力したい。絶対に無医村にはしない」と同村への強い思い。


 林医師は昨年10月、高橋村長に勇退の意向を伝えた。村は長野県国保医師紹介センターに後任医師を要請。数人の紹介を受け、実際に同村を来村した医師もいたが実現しなかった。一方で高橋村長の人脈でも医師探しを行い、一線を退いた同村に縁がある内科医・市川俊夫医師(80、金澤医大卒、東京・城南福祉医療協会元理事長)の協力が得られ、7日から後任医師として赴任。村営診療所、秋山診療所(毎週木曜)を村嘱託医師として当面診療にあたる。

文化人・村山政光元松之山町長を花で送る  4月4日号
 元松之山町長で作家・坂口安吾の甥で2月10日、83歳で肺炎のため急逝した村山政光氏を偲ぶ会は29日、松之山体育館で開かれ、生前交友があった県内外、地元関係者など250人が参列。文化人でもあった村山氏の偲び、菜の花など花で飾られた村山氏の遺影に参列者全員が白い菊を献花した。
 

 偲ぶ会実行委員長の村松二郎県議は、「形式的なことが大嫌いな政光さん、その思いに応えるよう手作りの偲ぶ会です。おしゃれで粋な政光さんを春の花で送りたい」とあいさつ。親交深い高鳥修元代議士や北海道・別海町の佐野力三前町長、松之山でロケした坂口安吾「白痴」の映画監督・手塚眞氏、近隣の市町村長など多数が参列した。
 

 村山家31代に生まれた村山氏。幼少時から青年期、松之山町議、議長、さらに町長時代などをスライドで紹介。「形式を嫌い、ネクタイを嫌った政光さん。真の知識人だった」と高鳥氏が衆院選初出馬の頃の思い出、「彦さんと呼んでくれ、『今津南の芳流閣で飲んでいるから来ないか』など、よく声をかけてくれた。気さくで大きな人だった」と懐かしむ栄村・高橋彦芳村長など次々と思い出を語たり故人を偲んだ。

東京八重洲に雪灯篭出現、今年も交流  4月4日号
 ◎…桜満開の都心に雪灯篭出現―。2年前の豪雪を機に東京八重洲商店会と親交を深める津南と栄村グループのNPO雪の都GO雪共和国(相沢博文理事長)は29、30日、東京「さくらまつり」に今年も参加。同NPOメンバーのライブや雪下にんじんなど特産販売、雪灯篭作り、さらにNPOかねさま蕎麦会(滝沢元一郎理事長)による手打ちそば実演、販売など多彩に開催し、両日で8千人余が訪れる人気だった。
 

 ◎…人気はやはりヤマゴボウとフノリで打つ「かねさまそば」。標高1千bで栽培した津南産そば粉を使い、つゆも特製オリジナル。雪国の味覚アピールは大人気で、来客者は満開の桜の下で堪能した。川崎市からの滝本鉄夫さん(52)は「こんな歯応えのあるそばは初めて。これはうまい」と驚いていた。
 

 ◎…18年豪雪以来、3回津南・栄村を訪れている富永一さん(40)。料亭を営む。同共和国と八重洲商店会の仲介役だ。「桜に雪は東京名物になっている。今秋、再度秋山郷に行く計画も進んでいる」と交流に意欲的だ。同共和国も東京中央区の小学校「屋上田んぼ」を増やす計画を進め、都市と農村の相互訪問交流を深まりを期待している。


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