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2008年03月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
「2年後に三箇、津南原を津南小に統合」を答申  3月28日号
 少子化で小学校の複式学級が増加する津南町の「町立小中学校適正規模検討委員会」(委員長・草津進副議長、委員27人)は24日、昨年5月から取り組み、住民アンケートや地区懇談会を重ね、将来の小中学校のあり方を研究し、まとめた答申書を小林町長に提出した。答申では、住民懇談で出た意見を重視し、「三箇小と津南原小は平成22年度、津南小との統合を計画」と、小林町長任期内の統合年度を明記するなど、踏み込んだ答申になっている。津南小と栄村と隣接の上郷小を除く他の小学校5校をすべて統合する方針を示している。草津委員長は「少子化は深刻。住民の意見を答申に盛り込んだ」としている。住民内には統合への異論もあり、なお議論を呼ぶことが予想される。


 住民懇談では、具体的な対案も出た。「町内学区の見直し、町内の小学校を3校に再編してはどうか。単純計算で1校150人から2百人程度となり、独立学級で理想的な少人数学級ができる」などが出た。これに対し、答申では「計算上は可能な数字だが、具体的な学校配置を想定した場合、地域理解は得られないことが容易に予測される」と退けている。だが、同案研究の余地は残されており、研究中の新たな地域交通体系などとの関係で、通学ルートなどの研究で実現性があり、今後、地域関心の高まりが求められる。
 

 なお、各学校ごとの答申は次の通り。
 【外丸小】現在2複式学級4クラス。5年後の平成24年まで継続。6年後の25年度、全学複式を機会に津南小との統合を計画。
 【三箇小】現在完全複式3クラス。1学年1人も存在、22年度に津南小との統合を計画。
 【上郷小】現在1学級複式5クラス。安定した児童数が見込める。栄村の小学校との連携も強く、当面、統合検討は見合わせる。
 【芦ヶ崎小】現在1学級複式5クラス。今後50人前後で推移するが、26年度以降の状況により津南小との統合を検討。
 【中津小】現在73人の児童数。6年後の25年度に2学級複式となり児童数も30人台へ。26年度に津南小との統合を計画。
 【大赤沢分校】現在の2人が22年度卒業。当面休校。秋山小への入学を検討。
 【津南原小】現在全学年複式。1学年1人もあり児童数は10人を割る年も。22年度に津南小との統合を計画。
 【津南小】現在316人。2年後の22年度は児童数29人減少。三箇18人、津南原11人が統合しても増減同数。外丸、中津など統合受け入れを順位計画。
 【上郷中】現在43人、音楽・美術・技術家庭の専任教師配置なく、部活動指導も困難。津南中等校への入学もあり24年度には複式学級は予想され、24年度の津南中への統合を計画。
 【津南中】上郷中との統合を視野に、施設整備、人的配置など計画的に進める。


写真は津南原小卒業式、3月25日。

「おらしょの味」、次世代へ、レシピ集発刊へ  3月28日号
 ◎…引き継ぎたい津南の伝統食―。津南町生活改善グループ連絡会は「津南の食まつりV」を24日、ニュー・グリーンピア津南で開いた。農と食、暮らしを考え、米消費の大切さをテーマに、『おら家の「まんま」はなじょだい』と、手作り36品を揃えた。三角ちまき、アンボ、発芽玄米や創作の米粉クレープなど多彩。一般含め70人余が参加し、「うちでも作ってみよう」と次々と試食していた。
 

 ◎…町民提案事業に選ばれ、活動補助(約130万円)を受け、津南伝統食レシピ発刊に向け取り組む同会。JA女性部、町婦人会、食生活改善推進委員会などと実行委員会を結成。伝統食調査や写真保存など発刊準備を進める。藤ノ木ヨキ子会長(50、中深見)は「いろいろな人と交流できるのが魅力。栄村でもレシピ集ができた。津南に暮らす私たちも次代に伝えたい。多くの皆さんからの協力を受けレシピ作りに取組みたい」と協力を呼びかける。
 

 ◎…食まつりでは長野・南相木村の食と農の応援団・保坂千恵子さんが特別講演。「今の子たちは緑黄色野菜が足りず、肌が弱く風邪を引きやすい。自分で作った旬の野菜は一種の薬膳。食に季節感がない今、旬のものを食べる大切さをもう一度見直してほしい」と訴えた。

ライフワークは秋山郷、民俗研究者・滝沢秀一さん   3月28日号
 30年間に渡り津南町文化財調査審議委員会で地域文化財の調査、保全などに取り組んだ滝沢秀一委員長は、今月末の任期満了で退任。最後の委員会が26日、なじょもん館で開かれ、「この地に伝わる年中行事や風習など、まだまだ記録されていないことが多い。これからも記録活動に取り組みたい」と、同委員会の活動の重要性を強調し、退任の弁を語った。
 

 ライフワークとしている「秋山郷」の調査はじめ、縄文の布「アンギン」の解明に取り組み、アンギンは国内研究の第一人者で、大学など全国の研究者が滝沢さんを訪ねてきている。昭和51年(追加指定平成3年)には、長年研究してきた「秋山郷及びその周辺地域の山村生産用具」(一式1686点)が国重要有形文化財の指定を受けるなど、文化財の調査記録、保護活動に尽力し、今も現役で活動している。
 

 滝沢委員長は、町職員退職後、十日町市博物館の研究員として14年間、調査活動にあたる。昭和53年4月から町文化財審議委員に就き、平成6年4月から同委員長を務める。最期の審議委員会となった26日、なじょもん館の運営や新たな文化財指定の審議などを行った。最後に滝沢委員長は「この文化財活動は、地域の人たちの話を聞き、それが活動の原動力になる。いかに地域に密着した活動ができるか、それが地域の歴史、文化財の重要性を広めることになる」と同審議会の活動の大切さを強調。さらに「個人的には、もう一度、秋山郷の人たちから話を聞きたいと思っているが、大切な人たちが次々と他界しているのは、極めて残念なこと。だが、これからも自分がある限り、秋山郷を歩きたい」と、『生涯現役』を話した。

絶景の苗場山頂の大パノラマ  3月28日号
 ○…目の前に広がる360度の大パノラマ。遠くは佐渡が望めた―。日本百名山のひとつ苗場山(標高2145b)に22日、桑原健次さん(55、陣場下)が友人とともに登頂。澄み切った好天に恵まれ、絶景を堪能した。
 

 ○…山頂からは越後三山などが手に取るように広がり、米山と黒姫山の間には佐渡がかすんで見えた。「絶景、としかいいようがないですね。感動です」と、登山暦30年の桑原さんも佐渡は初めて。この日はスノーシューを履き、メインルートでもある小赤沢から朝6時に出発。4時間ほどかけて登頂した。山頂はまだ2bほどの雪に覆われたという。年6回ほど苗場山に登って自然観察など行っている町内の滝沢寿一さんによると「空気が澄み切った状態で、条件が合えば佐渡は見える。が、年に数回程度で、登頂した日に見えたのはラッキーとしかいいようがない」と話している。

十日町オーデイションに3百人  3月28日号
 ◎…「緊張しました。ロケが待ち遠しいです」。妻有地方の棚田など自然豊かな十日町・津南地域など新潟県全県でロケを予定する映画「降りてゆく生き方」(武田鉄矢主演、制作プレサリオ)の出演者の十日町オーディションを22日、クロス10で開き、1歳から70代代まで3百人が参加し、出演が決まっている渡辺裕之さんらの面接審査を受けた。森田貴英プロデューサーは「予想以上の反響。十日町は熱い」と住民の関心の高さに驚いていた。
 

 ◎…オーディションはすでに新潟市で行い、同オーディションを受けた十日町市の高橋護さんの熱意などで十日町オーディションが実現。「映画を通じて十日町の良い所をアピールしたい。地元の盛り上がりがやはり大事」と、当日もオーディションスタッフとして協力。オーディションは面接、カメラテスト、自己アピールなどを実施。10人1組の面接では、特別審査員の渡辺さんや制作スタッフ6人が行い、その場で渡されたセリフ「これは見ものですね」や「責任とってくれるんですか」など、緊張ぎみながら熱演。4月から高校生の覚張加菜枝さん。「緊張感が好きで、目立つのも好き。良い経験になりました」。


 ◎…オーディションは今後、村上、上越、長岡でも開催予定。映画で1兆円を動かすファンドマネージャー役の渡辺さんは「十日町はユニットを組むジャズ仲間と何度も来ている。ここの人たちは、寒いのに温かい。ロケが楽しみだ」などと話していた。なお、十日町ロケに向け「十日町応援隊」を作る方針。連絡先は高橋さん080‐3147‐9947、高木さん090‐2383‐0436。

国際交流11年、今度は津南から  3月21日号
 ◎…2b余の残雪の津南町に米国ノースカロライナ州ローリー市のサウスローリー校の学生15人余が訪れ、19日から22日まで滞在。雪下ニンジン収穫体験や餅つきを行い、地元高校生とも交流。津南原高原の一面の雪原に感激したジョルダン・ラブさん(16)は「こんな多くの雪は初めて。日本のお茶に興味があります。雪の下の泥んこのニンジン取りは最高でした」と笑顔で話していた。
 

 ◎…この交流、11年前から続く。同校日本語教諭・ウィリアムみさこさんと元津南高PTA会長の滝沢元一郎さん、津南原の民宿サンベリー・尾池さん夫婦との親交で毎年3月下旬来日。「日本語授業で日本文化と共に津南の事を話すと生徒はとても関心を持つ。バイトで旅費を積み立て来た子もいます。生徒にとって特に津南は印象深いようです」とみさこさん。
 

 ◎…20日は雨の中、2bの雪壁の畑は雪解けと雨で田んぼ状態。泥んこの土に埋まるニンジンを掘り当て喚声を上げていた。卒業後、州立大に進学の3年のミック・ファクナくん(18)。「こんな体験初めて。津南はとても面白い。日本語をもっと勉強し、将来は日本で仕事をしたい」。片言の日本語と英語が飛び交い、地元十日町高1年の江村夕美さん、小林瞳さん、桑原美香さんらは「すぐ友だちになれそうです。できれば向こうに行って見たいですね」。昼食はつきたて餅と滝沢さんの手打ちそば。毎年中学生や高校生を引率し来町するさこさん。「この交流はとても大切。ぜひ津南からも来てほしい。ホームスティ対応もできます」と、交流の深まりを期待している。

仲間作りで「わらしべCafe」   3月21日号
 ◎…ムラの良さを見直し仲間作りを進めるグループが、栄村にまたひとつ誕生した。8日開かれた第17回さかえ雪ん子まつりで、村内の食材を使い、メンバー手作りの「水餃子スープ」を提供。3百個の餃子は次々とさばける人気だった。このグループ、地域の民話から「わらしべCafe」と名づけた。メンバー10人余り。2年前、パティシエとパン作り修行後、栄村に帰ってきた馬場真依子さん(29・横倉)。「皆で楽しいことをいろいろやりたいですね。このムラで暮らす楽しさを作っていきたいです」。トレードマークのバンダナを巻き、笑顔を見せていた。
 

 ◎…「人と人とのつながりを大切にしたいです。気軽に集まり、一緒に時間を過ごす。いろいろ話すなかで、きっと様々なやりたいことが生まれてくると思います。それがこのムラで暮らす面白さ、安心感になっていくと思います」。呼びかけ人のひとりで昨年10月、栄村に移住した川渕友絵さん(31・月岡)は話す。メンバーは20代から60代までと幅広い。今月発刊の郷土レシピ集編集メンバーの多くが、この活動に参加している。「グループ活動というと、活動に縛られる場合がありますが、生活に合った参加の仕方で一緒に時間を過ごすことで、自分に合った活動ができるはずです。一緒に楽しみませんか」と川渕さん。夢はグループ名の通り、「気軽に寄れるCafeが開けたらいいですね」。わらしべCafe連絡先0269(87)3286。

「かねさま蕎麦会」NPO法人化でそばブランドを  3月21日号
 自家栽培のそば粉を使い、手打ち蕎麦(そば)をこよなく愛するグループ「かねさま蕎麦会」(会員26人)は、本格的なそば生産に取り組むためNPO法人化を決め、15日、津南町文化センターで設立総会を開き、活動をスタートした。津南地方の伝統的なそば食文化の伝承と共に、今期は約10fのそば栽培に取り組み、生産するそば粉はNPOで活用するほか、地元そば業者にも提供する方針。NPO理事長の滝沢元一郎さん(56・巻下)は「そば大好き人間の集まり。そばを通じて地域を元気にし、都市住民のと交流も深めた」と話し、夢はNPO直営店の出店。このそば好き集団の今後が楽しみだ。
 

 当地方のそばは、海草のフノリと山野に自生するヤマゴボウの葉の繊維をつなぎに打つ地域固有のそば。コシがあり風味が出るため、最近、この製法が広がっている。同会は今期、小松原開発地の遊休地約10fでそばを栽培。約7百`の収量を見込み、交流する狭山市子供会に呼びかけ「種まきツアー」や独自のそば祭など開く。販売免許も今秋取得し、粉引き所も設置。地元提供と共にインターネット販売も計画。地産地消でそば食文化を広め、旅館やイベントに職人派遣も行う方針。観光面でも小松原そば畑をPRし、ニュー・グリーンピア津南と連携する。同NPOпi765)2981。

 役員体制は次の通り。
◆理事長=滝沢元一郎◆理事=津端正志(鹿渡)、中山弘(大割野)、宮澤正道(卯ノ木)、大平善司(割野)、高波敏日子(穴山)◆監事=山田賢司(小池)

春を呼ぶ雪上運動会  3月21日号
 ◎…春を呼ぶ雪上運動会が各地で開催されている。津南町三箇地区では8日、第27回運動会が三箇小グラウンドで開き、住民3百人余が参加し、絶好の快晴のなか、雪上ボール送りやソリを引っ張る協議など、3チーム対抗で競い、会場に声援と笑い声が響いていた。
 

 ◎…町内でも長い歴史の三箇地区運動会。地区公民館と学校が連携して毎年開いている。地区内3チーム対抗で開き、小学生のスキー大会も一緒に開催。地元青年会が用具係など大会役員を務め、盛り上げた。雪に埋めた一升瓶2本に、ジャンケンして色水をいれるレースや、足元が不安定な雪上でパン食い競争、人を乗せたソリでリレーする人間馬場レースなど、ハプニングに笑い、熱戦に声援を送るなど、春近い一日を楽しんだ。

絵手紙効果を期待、栄村に拠点またひとつ  3月21日号
 ◎…絵手紙のむら・栄村にまたひとつ絵手紙拠点が誕生―。11年前、栄村の絵手紙活動のきっかけとなった「山路智恵絵手紙美術館」別館がJR森宮野原駅前に15日開館した。旧倉庫を改造の別館。オープン記念「満開のさくらと花」展は、満開の桜を描いた2b余の大作、野の花など60点を展示。開館式で山路さんは「桜は毎年描いていますが毎年違います。栄村は第二のふるさと。とても好きな所です」と話していた。同展は5月31日まで。
 

 ◎…昨年7月、さかえ倶楽部スキー場駐車場に「栄村国際絵手紙タイムカプセル館」(滝沢英夫館長)が開館。2千年に全国公募した「21世紀への絵手紙」に寄せられた63万通を収蔵、次代に伝える拠点。同時に同スキー場多目的館を活用し、山路智恵絵手紙美術館も開館。大作を集めた「中国・世界遺産をかく」を展示中。今回オープンした別館は、人気の山路作品をさらに展示するため。オープニングで高橋村長は「智恵さんの感性の素晴らしさ、それに添えてある言葉がいい。絵手紙活動は、栄村の大きな力になると期待できる」と、昨年開館から8千人余が訪れている絵手紙効果に期待感を示した。同館は絵手紙株式会社(島田鉄也社長)が運営している。
 

 ◎…日本絵手紙協会の「絵手紙親善大使」でもある山路さんは、今年の北京オリンピックと同時開催の「絵手紙オリンピック」の作品を中国で製作中。世界に絵手紙出品を呼びかけている。なお来月1日には国道117号沿い同村青倉に絵手紙で世相を風刺する「池田亮二記念室」がオープン。タイムカプセル館では「戦争と記憶展」、「画家・中村忠二記念展」、「拓本・俑展」を開催中。問合せ0269(87)1920。ホームページ
http://etegami-goods.co.jp

十高定時制、「最後の学ぶの場」、保護者らが存続訴える  3月14日号
 存続要望が強まっている県立十日町高校定時制は、2009年度以降の見通しが立っていないのが現状。同校振興会、同校を守る会や関係保護者らは、県や地元自治体、県議などに再三、存続の要望運動を展開している。先月29日、守る会と保護者らが小林町長に直接、存続要望を行った。涙ながらに訴える保護者に小林町長は「なくしてはならない学びの場。県に強く要望したい」と約束し、存続運動を支援する方針。同会は津南町議会3月定例会に同校存続を求める請願を提出している。
 

 昨年、同校には30人が入学、今期も16人の入学が決まっている。同守る会・藤木晴夫代表は「県は川西に単位制の学校を作り、十日町高定時制を廃止したい考えだ。堀之内など単位制高校を視察してきたが、夜間ではない。なんらかの理由で学校に行けない子たちは、夜でないと学校に行けない子が多い。さらに単位制にはクラスがなく、大事な友だちができない。最後の学びの場でもあり、なくしてはならない学校だ」と実情を話し、強く存続を要望した。
 

 定時制に入学した娘を持つ父親は、涙ながらに語った。「学校へ行けない娘が、定時制の体験入学に参加し、不安がっていた娘が、すごく明るくなって帰ってきた。『私、ここに入ってみたい』と言った。もう親は嬉しくて、嬉しくて。定時制は学校へ行けなくなった子たちの最後の選択の場だ。クラスの友だちもでき、明るくなった娘を、本当に久々に見た」。


 同守る会、同振興会は来月、定時制保護者と学校へ行けない中学生の親たちと共に、県教育庁・武藤克己教育長に直接会い、同校存続を強く要望する計画だ。


写真は今月4日の卒業式で

津南町上郷小で二分の一成人式  3月14日号
 ◎…「いま、わたしたちは10歳。20歳になる日を夢見て1日1日を大切にします」。津南町の上郷小(清水康秀校長、52人)4年生14人は学習参観日の12日、家族に感謝を込め「2分の一成人式」を開いた。子どもたちが内容を考え企画。リコーダー演奏や合唱、自分たちの幼い頃の写真を見せ「これは誰でしょう」と人当てクイズを行うなど多彩に実施。保護者20人余は嬉しそうに我が子の成長に目を細めていた。
 ◎…「プロ野球選手になりたい」、「料理人になります」などと児童は自分の夢を宣言。さらに両親をイメージした漢字一文字を考え、一言添えた色紙をプレゼント。「いつも料理を作ってくれてありがとう」などと感謝、児童も保護者も感極まり涙が頬を伝った。「仕事が好きだから」と息子の法宏くんから『仕』の一字をもらった上村勝治さん(大井平)。「いい式だった。プレゼントにはジーンと来た。20歳の時、法宏はどんな子になっているか」と未来を想い、笑顔がこぼれていた。
 

 ◎…同式は10歳の節目を考える教材として全国で取り組まれている。上郷小は初企画。持ち上がり2年間担任の江村泰子教諭。「子どもたちと相談しながら、10歳の思い出に残るよう皆で考えました。これからいろいろなものに興味を持ち、たくさんの好きなことを作って欲しい」と涙を浮かべ、ひとりひとりに手作りの2分の1成人式証書を手渡していた。

15の歓喜、高校合格発表   3月14日号
「あった、あったよ」―。県内公立高校の合格発表は11日行われた。受験生は掲示板に張られた自分の番号を見つけ、「やったー」などと友人らと歓喜を上げた。
十日町、十日町総合は定員をわずかに上回る1・01で定員数を確保。一方、川西3人、松代4人の欠員だが、定員内不合格者が出ている。なお欠員補充を行う高校は県教育委員会が14日に発表、2次試験は21日予定。十日町地域各校の合格者数は次の通り。


 ▼十日町=定員361人、受験者364人、合格361人(推薦92人)▼同高定時制=定員40人、受験者17人、合格16人(同0)▼十日町総合=定員2百人、受験者201人、合格者2百人(同28人)▼川西高=定員120人、受験者118人、合格117人(同0)▼松代=定員120人、受験者119人、合格116人(同8人)▼安塚高松之山分校=定員40人、受験者15人、合格15人(同0)。

3bぼ雪下から早春の味覚「雪下ニンジン」  3月14日号

 ◎…津南町の早春の味覚「雪下ニンジン」の収穫が始まった。町内津原の尾池紀一さん(65)は、今月8日から出荷を開始。栽培畑の積雪3bの雪を掘り起こし、真っ赤なニンジンを収穫。「今年は雪が多くて愛変だが、甘さはいいね」と尾池さん。直売ルートで清水フードなどに発送し、農家民宿体験にも取り入れ好評を得ている。
 

 ◎…雪下ニンジンは、津南はじめ十日町など積雪地帯で栽培。JA十日町は同名で、長野北信地方では「スノーキャロット」の商品名で流通している。本格出荷は今月下旬から。

最後の卒業生、弟9943号、津南高今月末で閉校  3月14日号
 ★…60年に歴史に幕を下ろす県立津南高の第57回卒業式は7日、在校生がいない同校体育館で開かれ、卒業生94人は教職員や保護者などに見送られ、同校最後の卒業生として学び舎を後にした。卒業生代表の村山克史生徒会長は「ついに、この時が来てしまった。寂しい気持ちでいっぱいだ。今月末で閉校する津南高は、歴史として語られる存在となる。来月ここに来ても、もう母校はない。言い表せないほど残念なことだ」と言葉を詰まらせながら話した。さらに「津南中等校として、学ぶ場がこの雪深い地に残ることは、喜ばしいことだ。津南校で学んだ3年間、私にとって宝物以外のなにものでもない。一生、心の中で輝き続けるだろう」と結び、体育館に大きな拍手が響いた。


  ★…最後の校旗が掲げられたステージで、卒業生に卒後証書を手渡した小熊牧久校長。「情報化社会、インターネットの発達は、国境のない世界を作り出している。自分の生きたかは、誰も代わってくれる人はいない。自信と誇りを持ち、社会の中の有為の人材として生きてほしい」と門出の言葉を贈った。最後の卒業生は4年制大学に16人、短大8人、専門学校29人が進学。地元の津南町役場、森林組合、津南高原開発など23人が十日町管内就職している。なお、同校最後の卒業生は第9943号だった。

栄村郷土食レシピ集発刊、101点収録  3月14日号
 世代交代と共に消えている伝統食を記録し、次代に引き継ぎたいと栄村の女性らが主体となり「栄村食文化レシピ集」を発刊。11日には、発刊記念の試食会を開き、彼岸やお祝いに作る「ぼた餅」、ゼンマイと竹の子の煮物など同レシピ集に掲載の20品余を用意。「この味、懐かしい」などと参加者は伝統の味をかみしめていた。
 

 このレシピ集は「栄村食の宝 ばぁのごっつぉ うんめぇ〜のし ハレのひ ケのひ」(同地の方言で、ばあちゃんのごちそう、おいしいね)。冠婚葬祭など特別な日の「ハレ」、日常の「ケ」の伝統食の作り方を掲載。同編集委員会は06年11月に農家や民宿、村外からの移住者など25人で設立。委員同士が料理紹介する一方、村内各地に出向き聞き取り調査し、実際に料理を作り委員で試食しながら記録。約150点の伝統料理が集まり、四季の行事食など101点を掲載した。


  ハレ(ごったく)に欠かせない「えご」、常備菜となる「しょうゆの実」、健康食の「そば雑炊」など四季と共に年中行事の料理も分かりやすく編集。各料理には作り方と共にその由来や食べ方、行事との関係なども記載。レシピ集と共に食文化を知る貴重な資料になっている。編集委員長の阿部栄子さん(47・野田沢)は「今、食文化が荒れています。消えつつある伝統料理、それは先人たちが自然と共に生活してきた証しで、栄村の大切な食文化。後世に伝え、残したい、その思いでこのレシピ集を作りました」と話す。20代から80代の編集委員23人。活動継続のため、同メンバーで新たに「栄村レシピの会」を立ち上げ、『農村レストランや農家民宿をやりたいね』と活動目標を掲げている。同著は一冊千円で頒布。問合せは栄村産業建設課рO269(87)3111。

ムラに生きる、かけがいのなさを、栄村でフォーラム  3月7日号
 「これからムラは、暮らしのあり方を発信する最後の場となる」―。過疎、高齢化の象徴と見られる農山村で、人としての暮らしを考える「栄村山里自由大学」準備フォーラムが1日、同村かたくりホールで開かれた。群馬・上野村に定住する立教大大学院教授の哲学者・内山節氏と自律の栄村の象徴、高橋彦芳村長が対談した。ムラの暮らし、都会の暮らし、その対極にある住民たち。フォーラムでは、その現実を表現する言葉に、参加者は大きくうなずいた。『交換可能な歯車ではなく、かけがえのない人間として生きる』。栄村で「人として生きる」ことを考える自由大学という交流の場づくりの発信が始まった。


 内山氏が暮らす上野村。人口千5百人余。1割が村外からの移住という。「働く場がなく、若い人がムラから出て行くと嘆く。だが一夫で、どことも、誰とでもつながらず、お金と消費で暮らす都会の寂しさを、都市で暮らす人が感じ始めている。農山村は、自然や四季など変わらないものがあることで、歴史や文化が引き継がれ、そこの力なっている。都市は逆で、早く変わることで活力を維持している。人としてどう生きるか、農山村は、それを考える最後の場になっている」。
 

 20年間、村政を担当し、自律のムラ作りの進める高橋村長。「住民の安心のより所は集落。多少、金がなくても精神的には安心して暮らせる。その意味で最後の土壌を持っている。大樹の陰に寄ることばかりを考えていたのでは、ここに生きる力は生まれない。このムラの生活では、あれがいい、これがいいという自慢ばなしが大事。それが人と人を結び、生きる根拠地を作っていく」。


 昨春から栄村に暮らし、耕作不利地の棚田で米作りに取り組み、自由大学開校の呼びかる松尾眞さん(京都精華大教授)は、話す。「新たな転換期を迎えている栄村。人が生きる場としての社会を、農山村からそれを考えていくことができる、その場の一つが栄村であるということが言いきれる。農山村には何があり、何ができるのか、何を守るのか、言葉にしにくいことを、もっともっと具体的な言葉にだしていくことが、農山村からの提言になる。その場が自由大学であり、情報が集まる都市部ではなく、ムラから情報を出していきたい」。

 
 

夏生14歳、世界に挑戦、津南中3年・佐藤夏生さん、カナダ留学 3月7日号
 全日本スノーボード選手権ハーフパイプ・ジュニア(14歳〜17歳)で小学6年、中学1年と連続優勝した津南町の津南中3年・佐藤夏生さん(14・正面)。中学卒業後、カナダ・ウィスラーに留学し、同種目で世界に挑戦する。「自分の環境を変えることで、さらに自分を高めたい」と夏生さん。5日の津南中卒業式、クラスメイトと共に思いで多い学び舎を後にした。
 
 
小学5年で全日本・ジュニア部門に初出陽。いきなり5位入賞、翌年は優勝。昨シーズンは中学生ながら一般クラス(18歳以上)に初出場。強豪相手に10位。今季はレベルが高い関東地区予選から出場し、一般選手でも難しい720度回転に挑戦、惜しくも転倒、全日本出場は果たせなかった。コーチはオリンピックをめざす現役選手の田村弥生選手(石川・金沢)。

 
 カナダ留学は昨年8月、決めた。「英語をしっかり身につけ、ハーフパイプで世界に挑戦したい。日本でもできるかもしれないですが、自分の環境を変えることが、自分を高めることになると決めました」、さらに「外国の選手に負けない滑りをするためには、その場にいくことが大切だと思います」。
 

 カナダでは1年半、ウィスラーにある「カナディアン・スポーツビジネスアカデミー」で語学と共にハーフパイプ練習を積み、英語力をつけ卒業後、現地の高校に入学する予定。送り出す両親の佐藤厚さん(49)、かおるさん(40)。「夏生は、ハープパイプをやるにあたり、文武両道でやってきたので、常に挑戦する思いで取り組んできました。本人が決めたことです。大変な道のりだと思いますが、親は応援するしかできませんが、決意を持って臨んでくれると思います」と話す。
 5月5日、日本を発つ。

学び舎存続を、十日町高定時制で卒業式  3月7日号
 「いじめに遭い、小中学とひきこもりだった。そんな自分を変えてくれたのが定時制だった」―。県立十日町高定時制(後藤正邦校長)の第58回卒業式が4日開かれ、答辞で卒業生代表の野口太一さんは定時制の必要性を力強く語った。同定時制は来年度募集停止が計画に上っているが、存続の必要性を求める声は強く、「何としても残していきたい」(同校振興会・庭野雅弘会長)とさらに要望運動を高めていきたい方針だ。
 

 今年度の卒業生は17人(男子8人、女子9人)。卒業証書授与で担任の毛利一栄教諭は「仕事で髪を白くしながら辛抱強く4年間を過ごした。目標を持って歩んでほしい」などと一人ひとりに呼びかけた。後藤校長は式辞で「仕事と勉学の両立、その困難を乗り越えてきた体験はかけがえのない財産、自信につながる」と話し「一番の幸せとは、生涯を貫く仕事を持つこと」をはなむけの言葉としておくった。
 

 答辞に立った野口さんは「辛い経験をしたからこそ人の痛みが分かる、人の心の支えになれる人間になれると思う。夢に向かって頑張っていきたい」と抱負を述べた。27歳で入学した生徒は「小中学時代、あんなに勉強が嫌いだったのに、この4年間が勉強が楽しくて仕方なかった」と学年トップの成績で卒業を迎えた。


  魚沼地域で唯一の夜間定時制の同校。今年7月に泉田県知事が十日町市を訪れた際、「地域外から留学生を受け入れる検討を進めている」と、存続への期待感が示され、同校振興会や同守る会(藤木晴夫世話人)など存続署名運動による2万5千人余りの存続署名を県教委に提出するなどの運動で、「募集停止1年延長」が決まっている。
 

ソリ大会復活、津南雪祭り  3月7日号
 ○…「あの熱狂をもう一度」と12年ぶりに復活した手作りソリ大会。今回は9組が出場した。会場のマウンテンパーク津南に2百人余りの観衆が詰め掛け、軽トラックやコンバインを模した仮装ソリや自転車のフレームを使い改造したものなど多彩なソリに歓声や笑い声を上げていた。
 

 ○…地域あげて参加した「中子ごぶさた会」。仮装部門1機、スピード部門に3機出場。12年前までスピード部門3連覇を成し遂げていた麻績正博さん(54)も出場。約150bのコースを一直線に駆け抜け、13秒の好タイムで今大会も征し4連覇。「歳もとったし参加を止めようかとも思ったが、準備の楽しさ、滑り終えた後の爽快感がいい。続ければ観客も参加者も増える。やって欲しいね」と喜びに浸っていた。なお、仮装部門は「Wa」(薗部浩一代表)、小学生の部は唯一出場の島田季尚くん(5、大割野)が受賞。主催の津南は同大会を継続していきたい方針だ。

津南ブランド確立を、民間業者連携求める  2月29日号
 地域の特産販売や生産現場の声を町政に反映しようと、津南町議会の産業建設常任委員会(河田強一委員長)は17日、地元の特産販売会社や町森林組合関係者と懇談会を開き、直面する課題などを探った。民間からは「農協や森林組合など公的な団体には町補助金が出るが、我々民間にはなかなか出ない」、あるいは「冬期間のハンディは大きなネック。冬も夏と同じくらい地域の労働力が稼動すれば、大きな地域力になる」など具体例を述べながら議会への要望などを話した。
 

 「生産力はあるが、農産物販売が伸びていない。独自に販路開拓し、販売力を持つ皆さんの意見を参考に、産業どう盛り上げるか考えたい」と河田委員長。懇談には大地・宮沢清社長、フジミヤ・宮沢金作専務、大阪屋・樋口恒男営業課長、ごはん・大島知美社長、森林組合・藤ノ木剛常務、小川和也きのこ部係長が出席。
 

 日本食研との連携を増す森林組合。1月末決算で同社担当の特産部売上は約11億5千万円、うち日本食研が10億1千万円余と大部分を占める状況を説明。新年度目標は12億6千万円、「現状では7、8月には造工場がパンク状態になる。早急に工場拡張が必要」と好調ぶりを話した。だが議員からは「一社との取引集中は事業展開から危険性がある」などの意見も出た。
 

 イトーヨーカドー系と取引するフジミヤ。「農家と契約栽培し、供給体制を作っているが営農指導が課題。日頃から農家とのコミュニケーションを頻繁にしている。津南産はスーパーから評価を受けている。農協を含め地元津南での一体的な供給体制が必要。それが津南ブランド作りになる」(宮沢専務)と提言。一方、自社で農地を持ち、農家と共に農産物栽培に取り組む大地・宮沢社長。「需要にたいする供給の絶対量が足りない。当社で試作し、それを農家に栽培してもらっている。いい物をより消費者に近い形で供給することが必要」。さらに「コシヒカリだけでは生き残れない。付加価値付けが必要。中国産問題で国内産に目が向いてきている。チャンスでもある」(樋口課長)など、現場の意見が次々と出た。

激しい変化の四季が魅力、栄村の絵手紙活動  2月29日号
 ◎…「この雪がいいですね」―。絵手紙のむら・栄村に22、23日、JR飯山線活用の「冬の絵手紙列車」が運行され、全国の絵手紙ファンなど20県余から60人余りが訪れた。車窓からの雪景色や村内のたたずまい、スキー場での雪遊びなど2日間を存分に楽しみ、絵筆を動かした。昨年7月開館の栄村国際絵手紙タイムカプセル館(滝沢英夫館長)を運営する株式会社絵手紙(本社東京)が、栄村絵手紙芽吹きの会により7年前から始めた絵手紙列車を引き継ぎ開催。毎年春・秋などに実施、冬は3回目。通算17回目になる。愛知や四国・香川、兵庫などから参加。10回以上参加の常連も多い。


  ◎…埼玉・入間市から3人グループで参加の竹村文子さん(58)。「冬は初めて。猛吹雪を期待してきましたが、幸いというか、残念というか。この雪景色がいいですね。それに皆さんの心がこもった手料理、最高ですね」と感激。昼食時には村内野田沢の女性グループの山菜10品入り手作り弁当、宿泊先でも煮物など伝統料理でもてなした。さらに歓迎を込め高橋村長の解説付き「のよさ」の披露なども行われ、参加者は感激の連続だった。絵手紙館責任者の山上奈央さんは「厳しい冬から全く別世界の感動的な春、さらに夏、見事というしかない紅葉と、この激しい変化の四季が大きな魅力。住民の方々の温かい心づかいも加わり、絵手紙で栄村を訪れる人を引きつけています」と栄村の魅力を話す。春の絵手紙列車は5月23、24日に計画。早くも予約を入れていく参加者も見られた。

春の足音  ゆりの球根定植始まる  2月29日号
 ○…切花ハウスはすでに春―。オリエンタル系の切花百万本を生産している津南町ユリ切花組合(大口勝照組合長、25人)。町内大井平、河田農場(河田武雄経営)では、28日からハウス内の畑でユリ球根の定植作業が始まった。出荷は6月初旬から始まり、11月いっぱいまで続く予定だ。同農場の河田太郎さん(26)は「6万本の出荷を計画している。今年の高品質のユリを出荷しますよ」と作業に汗を流している。
 

 ○…天然の雪を利用した雪中貯蔵庫を生かし、切花の開花抑制を行うなど、同組合は山間豪雪地のハンディを逆手に取った生産組織で平成11年には日本農業大賞を受賞するなど県内トップレベルの品質を誇っている。しかし、灯油価格の高騰で、地温、室温を高めるためのボイラーによるコストが増大。「厳しいが、雪美人ブランドが何とか価格を支えている」と河田さん。
 「品質日本一は他産地に譲れない」と話している。

NPOで地域活動を、有志が参加呼びかけ   2月29日号
 NPO活動などを通じて津南地域を元気にしようと27日夜、津南町文化センターで意見交換会を開いた。町議や農業者、自営など15人余が参加、町の現状や他市町村の活動例、国のNPO活動助成事業など幅広い分野で意見を交わした。


 人口2千2百人余ながら自律をめざす長野・泰阜村のNPOグリーンウッド自然体験教育センターの活動や福島・鮫川村の農産加工・直売所活動、あるいは全農がイネ原料のバイオエタノール燃料工場を新潟市で操業する事例など、出席者が次々と紹介し、津南における活動プランなどを述べ、活動の必要性を述べた。
 呼びかけ人のひとり、上村政友さんは「あと3年の命と思って、津南を元気にしたい。小林町長にも滝澤副町長にも、『(任期満了まで)あと3年しかない』言っている。官民一体となって、リスクを覚悟で考えなければ何もできない」と84歳を感じさせない熱弁をふるった。
 

 意見交換では、「津南の人口は確実に減少する。空家を管理を条件に無料で提供し、休耕地を使って農業をする。団塊世代に訴えれば、人口も増える」、「荒廃地の活用が大切。この国は将来、確実に食糧難になる。自給率が下がる中、日本一自給率の高い町・津南をめざしてはどうか」、あるいは「ここの本当の良さが分かっていない。住民がこの町に魅力を感じ、暮らしていれば、おのずと町外にも、その魅力が伝わる」、また「女性の動きが活発だが、皆が思いを同じくし、方向性をめざす女性リーダーがほしい」、「新たな交通手段として分乗ネットはどうか。日常的に動く車への乗り合い。高齢化地域の新たな交通体制ができる」など、約2時間に渡り活発な意見が次々と飛び出した。
 

 呼びかけた町議の藤木正喜さんは「様々な考えがあり、思いも多々ある。それを行動につなげたい。国は地域活動を直接助成する事業を数多く打ち出している。特にNPO活動への補助は多くある。この津南でも、それを実行に移す環境は整っている。あとはどう行動に移すかだ」と今後の方向性を話した。今後も同会を継続的に開く方針だ。


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