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2008年01月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
栄村・島田副村長、来月出馬表明へ  1月25日号
 5月14日任期満了を迎える栄村長選に向けた動きが始まった。25日、同村の副村長・島田茂樹氏(65・箕作)は一身上の都合で今月31日付での辞職届を高橋村長に提出。同村長はこれを受理した。島田氏は、村長選への出馬については明言していないが、4月15日告示、20日投票の村長選を視野に入れての辞職と見られ、近く出馬表明するものと見られる。
 

 同村長選は、12月議会で高橋村長が今期限りでの引退を表明し、5期20年の高橋村政にピリオドを打つ方針を決めている。後継擁立には、高橋村長後援会(上倉孝一会長)と栄村を明るくする村民の会(保阪良知会長)らが主体となって人選を進め、今月中旬までに「島田副村長擁立」の方向でまとまった。これを受け、島田副村長は辞職届を提出。今月末までに支持母体作りに取り組む方針と見られる。


  一方、自民系グループも新人擁立に動き、小坂代議士、若林代議士系で島田氏擁立などを含め、新人擁立活動に取り組んできた。
 ここに来て、島田氏の辞職届提出で、自体は一気に加速する様相だ。自民系グループでは、「島田氏が村長後援会などの支持で出馬を決めた場合、島田氏を話し合いをさせてもらう。現下の情勢を見た場合、一般的に村長の下で、村政に長く携わってきた副村長が出馬するのが無難と見る。政策面を含め、島田氏と話し合いたい」と、対立候補擁立ではなく、政策面での一致点を見出す取り組みを進める方針と見られる。
 

ひと足早く12の春、津南中等校で合格発表  1月25日号
 ◎…ひと足早い12の春、到来―。県立の中高一貫校の合格発表が20日、県下7校でいっせいに行われ、津南中等教育学校(小熊牧久校長)でも午前10時、受験生や保護者など百人余が見守る中、生徒玄関前に掲示。自分の受験番号を見つけ、友だちと抱きあうなど合格を喜び合った。3期生を迎える津南中等では、募集80人に94人が出願(1・17倍)しだが、受験者数は93人。定員の80人(男子31、女子49)が合格した。
 

 ◎…合格者のひとり鈴木由紀さん(倉俣小)は「友だちをたくさん作り、勉強に頑張りたいです。部活は吹奏楽に入りたいです」と喜び、高橋南々子さん(津南小)は「大学に進みたいので、基礎学力をしっかりつけたいです」と目標を話している。長野県の栄村・東部小から入学する斉藤くんは「しっかり勉強をして、自分の目標に向かいたいです。部活は小学から続けている陸上を続けたいです」と話している。
 

 ◎…津南中等校は、町村部では県内初の中高一貫校。他の6校はすべて市部に開校しており、津南中等の出願状況に関心が集まっている。同校には今回、津南・十日町地域のほか旧北魚、小千谷、上越などの26小学校(前年24校)から出願があり、「年々、出願校が増えている。関心が広がっている証しでは」と同校は見ている。これまで出願が少なかった十日町市中央部からの出願が今回増えるなど、中高一貫教育への理解が広まっているようだ。

山菜「つなん雪肌うるい」、出番はもうすぐ  1月25日号
 ○…少雪気味とはいえ、寒波が襲った24日は吹雪模様の大荒れとなった津南地方。外は一面の銀世界だが、農家の作業所内に設けたハウスの中では春の山菜「ウルイ」が色白の茎を伸ばしている。雪国で育つ、その名も「つなん雪肌うるい」。春の使者として出荷されるのももうじきだ。
 

 ○…ウルイはユリ科の一属。地方によってはキボウシともいわれている。自然に近い山間部の露地で株を育て、秋から株を温度管理で休眠させ、雪の多い冬に食べられるように自然をうまく利用した野草。茎の白い部分を多くするためビニールシートで遮光し、株の上にもみ殻を敷き詰め、くせのない部分を少なくするように仕上げる。津南町では5軒ほどの農家が3年ほど前から細々と栽培しているが、昨年「津南うるい生産組合」(半戸康弘組合長)を組織し、生産団体として津南町森林組合に出荷する体制を整えた。今春は4百`の出荷が目標だ。「茹でてマヨネーズやゴマあえ、漬け物にしてウルイ特有のあっさりとしたぬめりとシャキシャキとした歯触りで、春の味覚を楽しめます」と生産者のひとり桑原京子さん(貝坂)。厳冬・津南からの春の便りが育っている。

全国中学スキー大会に続々出場  1月25日号
 いよいよ全国舞台へ―。第45回全国中学校スキー大会に、津南からクロカン5選手(男子3、女子2)、アルペン2選手(男女各1)が出場する。全国大会は来月1日から石川県白山市で開催、津南勢の活躍が期待される。
 

 津南勢では男子フリーで3位の柿崎祐司選手(津南3)は「全国で雪辱を果たし、優勝したい」と意気込みを見せる。県大会ではもう一歩、記録が伸びなかっただけに、全国での巻き返しをねらっている。また大会ごとに調子を上げている藤ノ木光選手(同2)にも期待がかかる。「県勢に勝って上位を狙いたい」と意欲的。アルペンでは金沢陽選手(同2)の入賞への期待もかかる。姉(優香理・六日町高1)もインターハイ出場を決め、姉妹での活躍に注目だ。
 

 全中出場選手は次の通り。『クロカン』男子▼柿崎祐司(津南3)=フリー、クラシカル▼藤ノ木勇人(同3)=フリー▼藤ノ木光(同2)=フリー、クラシカル▼小林洋介(下条3)=フリー、クラシカル▼佐藤友樹(松代2)=フリー、クラシカル▼高橋雄也(松之山3)=フリー▼春日菖吾(吉田3)=フリー、クラシカル▼遠藤夏樹(十日町南2)=フリー▼春日勇輝(吉田2)▼鈴木健太(中里2)=クラシカル 女子▼本田雅(津南3)=クラシカル▼高橋麻弥(同2)=クラシカル▼齋木麻利奈(吉田2)=フリー、クラシカル▼野上茉弥(同3)=フリー、クラシカル▼長谷川悠(下条3)
『アルペン』男子▼村山生吹(上郷3)=大回転 女子▼金沢陽(津南2)=回転▼本間愛(十日町南2)
 

 栄村から全中に出場するのは栄中3年・阿部拓己選手(野田沢)と広瀬健一選手(森)。共に小学1年から村ジュニアスポーツ少年団ノルディック団入り、クロカンに取り組んでいる。今月18、19、20日、野沢温泉村で開催の長野県大会で出場権を獲得。阿部選手は得意のフリー競技で5位入賞。クラシカルは4秒差で全国に及ばなかった。広瀬選手も力走で14位には入り出場権を獲得。
 2人は共に夏場は陸上部の長中距離選手。昨秋の中学駅伝にもメンバーで出場している。全中への思いを語る2人。「中学最後のチャンスを取れて嬉しいです。自分の滑りをして、精一杯頑張りたい」と共に意気込みを話している。

全国運動「レジ袋減らし隊」、津南町生活学校が参加  1月25日号
 ゴミ減量化やリサイクル活動に取り組む津南町生活学校(桑原道子部長)は、今年も全国運動で取り組む「レジ袋減らし隊」活動を実施するため、会員や希望者などに同減らし隊認定の記録カードを配布する。桑原部長は「昨年から全国の生活学校など各種団体がこの活動に取り組み、昨年夏の町内調査では約半分の人がマイバッグを買い物に持参していた。ようやく関心が出てきている」と話し、さらに活動を進める方針だ。
 

 この活動は、全国生活学校連絡協議会や全国婦人会連絡協議会などの呼びかけで取り組み、昨年から全国一斉運動として取り組んでいる。運動では「レジ袋は毎年305億枚使われ、それ作るのに約60万`gの石油が使用され、レジ袋1枚の削減で9cのCO2削減になる」と、レジ袋削減の必要を訴えている。昨年9月末の中間集計では新潟県で約2百枚、全国で約8千万枚が削減されている。
 昭和55年に設立した津南町生活学校。古紙回収や鉄クズ回収などに取り組みながら、リサイクル運動に取り組み、マイバッグ持参運動にも取り組み、昨年から全国運動のレジ袋削減活動に取り組む。同運動には地元商工会やJA津南町、清水フードなどが協力している。店舗によっては、マイバッグ持参でポイント加算するなど、協力の輪が広がっている。
 

戦前からの伝統、横倉のスミぬり    1月18日号
 ◎…連休中に各地で小正月行事の「ドウロクジン」(サイの神、道祖神祭り)が行われたが、栄村横倉では、焼けたドウロクジンの灰と雪をまぶして墨と作り、お互いの顔に墨塗りする小正月行事が続いている。毎年1月15日に行っていたが、成人の日の移動で1月第2日曜前後になった。今年は連休の13日に実施。横倉アパートを含め同地区は44戸。集落とJA飯山線との間の田んぼが会場。
 

 ◎…高さ5b余のドウロクジンを住民30人余りが囲んだなか、区長の山岸克己さん(54)が点火。秋に茅で作っていたドウロクジンが赤々と燃え上がる。厄年や子どもが生まれた家などがみかんやお菓子をまき、賑やかに拾いあう。ドウロクジンが燃えるなか、灰と雪で墨を両手で作り、誰彼なしにほっぺや額に塗りはじめ、真っ黒な顔が次々に出現。同地で生まれ育った山岸知子さん(70)は、「私たちが子どもの頃から、この墨塗りをやってました。30年くらい前までは、子どもがドウロクジンを作り、それに火をつけようとする大人との攻防があり、賑やかでした。子どもが少なくなって寂しいですね」と話す。伝統行事と飯山線をを撮影しようと、この日も6人ほどのカメラマンが訪れていた。


写真・1月13日、栄村横倉でのドウロクジン。子供たちが元気にスミ塗り。

「殯の森」河瀬直美監督、映画への思い語る   1月18日号
 カンヌ国際映画祭グランプリ作品「殯(もがり)の森」は12日から16日まで、十日町シネマパラダイスで上映。13日には河瀬直美監督を来市し、上映後、ファンら百人を前に、岡元真弓会長の司会で、同作品への思いや会場からの質問に答えるトークショーを行った。河瀬監督は「生と死がテーマだが、人間の目に見えないものの存在、その力強さを描きたかった」と語り、同作品への関心をさらに深めるトークとなった。
 

 奈良市出身の河瀬監督。「殯の森」の撮影も奈良県東部の山間地で行った。「奈良にフィルム・コミッションがあり、大きな地域協力が得られた」と話す。「私を女手一つで育ててくれた養母に、認知症の症状が出始め、テーマが浮かび上がった」。


 テーマについて、「生と死がテーマ。これは人間、生き物に宿った宿命。存在したものはなくなる。なくなることはマイナスではない。なくなった後も、目に見えない物の存在があり、その力強さを描きたかった」と話す。映画の半分以上を占める森を行くふたり。亡くなった妻の思い出と共にグループホームで暮らす男「しげき」。我が子を亡くした喪失感を抱いたまま同施設で介護福祉士として働く女「真千子」。妻の墓があるという深い森をさまようふたり。生と死を、削りに削った少ない言葉で表現している。
 

 上映後の会見で、河瀬監督は新作製作中を明らかにした。長谷川京子主演で韓国俳優を起用。テーマは「白昼夢のような世界。夢の中であるが、形に表現できない人の心を描きたい」という。タイトルは仮題だが「土日風水」。来年夏に完成し、9月には公開の予定。同作品の十日町上映が楽しみだ。


写真・舞台トーク後、ロビーでファンの質問に答える河瀬監督(十日町シネパラで) 

伝統の小正月行事「鳥追い」、子どもたちが引き継ぐ  1月18日号
 ◎…『あの鳥どこから追ってきた、信濃の国から追ってきた…』。子どもたちの元気な声が集落に響いた。拍子木を打ち、唄と共に子どもたちが集落を回る伝統行事「鳥追い」。津南町割野地区(172世帯、635人)で13日夜行い、15人余の小学生が1時間余りかけ集落を回り、五穀豊穣を願った。


 ◎…かつて多くの集落で行われた同行事。少子化などの影響で鳥追いを行うのは、町内で卯ノ木集落(85世帯、280人)など数えるほど。両集落とも子ども会事業として伝統を継承している。割野では地元の方言で『鳥モロ』と言われるカマクラ(雪洞)にロウソクを灯し、新年への願いを祈り出発。スゲボウシを被り『四番鳥も五番鳥も立ち上がれ、ほおい、ほい』と大声。今年度世話役の関根弘美さん(45)は「子どもの数が少なくなったが、続けられる限り続けて行ければ」と子どもと共に大声を出し、集落を歩いていた。


写真・1月13日夜、津南町割野地区で

県優勝、緒方恭介(津南中卒・十日町総合高)、全国制覇へ  1月18日号
 ★・・・中越大会に続き2連勝の十日町総合2年・緒方恭介(津南中卒・津南町相吉)。県トップの新井3年・小山内優太選手に2・2秒勝ち、初の県トップを勝ち取った。フリー15`は、5`コース3周。2周目でトップ小山内と7秒差。「下りで疲れが解消できるので、下りには自信があった」の通り、最後の下りでタイムを逆転。全国へ向け大きな自信をつけた。「地元開催で少しプレッシャーはあるが、今日のすべりを自信につなげたい」と小学、中学からの夢でもあるインターハイ制覇に、力強く踏み出した。


写真・県大会フリー優勝の緒方恭介(14日、十日町吉田コースで)

最後の津南高クロカン選手・志賀選手、全国へ  1月18日号
 ★…今年3月末で60年の歴史に幕を下ろす県立津南高。全国制覇や国体優勝など、スキー距離界でその名をはせた津南高。その伝統校最後の選手、3年・志賀早紀が、全国に向けで走りだした。県大会初日の13日、会場の吉田コースにはクラスメートや学校、PTA関係者など30人余が応援旗を掲げ、コース沿いで懸命の応援を行った。志賀と同じ3組の女子5人は、「さっちゃん頑張れ」の大合唱を送った。志賀はフリー17位、クラシカル18位と健闘。林トシ子PTA会長は「この津南高の名がなくなるのは、やはり寂しいですね。インターハイでは、できる限り多くの寄せ書きで大きな応援旗をつくり、最後の応援をしたいです」と参加を呼びかけている。インターハイは平日のため全校応援は難しいが、「できる限りの応援体制は組みたい」としている。来月3日フリー、4日クラシカルに出場する。


写真・1月14日、県大会で力走の志賀選手(十日町吉田コースで)

県立津南中等教育学校、3期目は1・17倍  1月11日号
 開校3年目を迎える県立津南中等教育学校(小熊牧久校長・142人)への入学出願は昨年末20日に締め切られ、県教育委員会は27日、県内の県立中等教育学校と共に出願状況を発表した。昨年、定員割れをした津南中等校は今期は1・17倍となっている。
 

 20年度の出願状況は、津南中等校の定員80人に対し、男子40人(昨年34人)、女子54人(同31人)の94人が応募。倍率は1・17倍(同0・81倍)となっている。開校時の1・25倍、昨年の定員割れ、今期の定員オーバー。小熊校長は「この一年、とにかく生徒の生の姿を見てほしいと、説明会などで繰り返してきた。生徒が実績を出している点、さらに部活動の充実などが周知されてきているのではないか」と見ている。
 なお津南中等校は、新年度から同校部活に新たなに「野球部」が誕生する。これで6部制(女子バレー、男子サッカー、陸上、卓球、吹奏楽)となる。
 

 県内中等校の出願状況は次の通り。選考検査は12日、発表は20日。
 ◆阿賀黎明(定員40)出願29(男子13、女子16)倍率0・72◆村上(同80)出願151(同51、同100)倍率1・88◆柏崎翔洋(同80)出願84(同42、同42)倍率1・05◆燕(同80)出願140(同58、同82)倍率1・75◆津南(同80)出願94(同40、同54)倍率1・17◆直江津(同120)出願199(同71、同128)倍率1・65◆新設・佐渡(同80)出願119(同41、同78)倍率1・48。


写真は昨年9月のオープンスクールで。

エアリアルのMichiruさん、出身の津南で練習積む  1月11日号
 弾力性のある帯状の布を使い高さ8b余まで上り、命綱なしで空中演技を披露する「エアリアル」。国内での演技者は10人余と注目されるなか、津南町正面出身のMichiruさん(28、東宝芸能所属)はそのトップクラス。国内でも数少ないエアリアルのソロ・アーティストとして活動。ダンスもこなし、国内外で活躍、評価を高めている。今夏は子どもや青少年向けミュージカル全国ツアーに参加、県内でも公演する予定だ。
 

そのMichiruさんは帰省時、3年前から竜ヶ窪温泉・竜神の館ロビーで公開練習を行っている。今年は9日から同館で練習を開始。Michiruさんは「目標は海外でもバンバン公演できるパフォーマーになること。いずれは、エアリアルの後輩も育ててみたいですね」と話す。エアリアルは筋力と柔軟性が重要で、帰省時も筋力と感覚を維持するために始めた。「エアリアルを見て、子どもたちが興味を持ってくれたら嬉しいですね」とMichiruさん。練習は来週末頃まで行う予定だ。
 

Michiruさんの今後の公演予定はホームページhttp://www.plusultra.jp/

スノーモビルに魅せられて、全日本選手権に挑戦  1月11日号
「惚れちまったスノーモビルに挑戦していくぞ」。津南町の30〜40代の青年4人が雪上のモトクロスといわれる全日本スノーモビル選手権に出場、上位入賞をめざす。選手たちは「圧倒される迫力に魅了された。歳なんか関係ねえ」と大会に挑戦する。がんばれ津南の「父ちゃん」たち―。
 

 同選手権の第一戦となる湯沢大会(今月26、27日、湯沢中央公園)に出場するのは昨年、チーム「騎寒暴」(きかんぼう)を結成したチームリーダーの磯部定敏さん(34、割野)と入沢英美さん(34、小島)桑原修さん(40、貝坂)桑原善雄さん(45、十二ノ木)の4人。なかでも98年斑尾大会でB級優勝、現在A級ライセンスを持つ入沢さんを中心に技術を高めている。
 

 同選手権大会は長野、北海道などと続くが、リーダーの磯部さんは「レースの魅力は、出場した人でないと分からないほど言葉では表現できない。『全日本スノーモビル大会に津南のチームあり』と言われるよう、上位入賞めざして頑張りたい」と意欲満々だ。

保育園児が小正月行事体験、まゆ玉づくり  1月11日号
 ○…「お団子いっぱい、つけたよ」―。豊作祈願として全国各地に伝わる繭玉(メーダマ)飾り。津南町大割野のひまわり保育園(桑原令子園長、91人)は9日、年長組24人が繭玉飾り作りに挑戦。うるち米ともち米の粉を一生懸命こね丸いお団子を作ると「うまくできたよ」と楽しそうに団子の木(ミズキ)に取り付けた。
 

 ○…ヨモギ、クチナシ、赤カブの汁を使い、緑・黄・赤の団子も作り、色鮮やかな繭玉飾りが完成。さらに子どもたちはタマネギやサツマイモなど自分が好きな野菜を墨で短冊に描き「いっぱいとれるといいな」と新年に願いをかけていた。

伝統校・津南高ラストラン、最後のクロカン・志賀早紀選手  1月5日号
 国体優勝やインターハイ全国制覇の偉業など、距離スキー界の伝統校・県立津南高は今年3月で59年の歴史に幕を下ろす。その伝統部活「クロスカントリースキー部」の最後の選手が今月の中越クロカン選手権を皮切りに、津南高の看板を背負い、最後のシーズンに挑戦する。
 同部員は1人。その最後の選手は3年・志賀早紀さん。小学3年から始めたクロカン競技。志賀選手にとっても最後の競技シーズンとなる。「自分にとっても最後のシーズン。おもいっきり、楽しく、挑戦したいです」。地元マウンテンパーク津南のクロカンコースで、今日も練習に励む。


 1年前。同校クロカン部員は3年3人、2年は志賀選手、女子だけの4人でシーズンに臨んだ。県大会を勝ち抜き、富山・南砺市で開催の全国高校スキー大会インターハイ・リレーに同校同部として最後の出場を果たした。
 先輩3年の2人が1走、2走と先行し、アンカーに起用された志賀選手。「なんとしても入賞し、先輩と一緒に喜びたい」。必死の力走で念願の10入賞。4人はゴール後、優勝したかのように抱き合い泣き、応援の父母らも一緒に泣いた。


 今シーズン。同校OBで順天堂大時代、箱根駅伝で優勝テープを切っている山田和人教諭が、コーチについてくれた。時には十日町高クロカン部と合同トレーニングを積むなど、1人のクロカン部選手を周囲もカバーしている。
 昨年末の26日。雪を求め、県内有力校が練習に来場しているマウンテンーパーク津南。山田コーチと志賀選手はいつものメニューで練習。個人競技ではあるが、チームメイトがいない寂しさはある。 
「ひとりで取り組むことは大変だが、いい形で本番に臨めるようにするのが私の役目。常に目標を持って臨もう、と声をかけています」。山田コーチ自らスキーを履き、一緒にフォームチェックなどをしている。


 兄や姉の姿を見て、小学3年からクロカン競技に取り組んできた志賀選手。「姉と比べられますが、自分は自分です。地元開催のインターハイで、多くの方が応援してくれています。私にとっては最後のクロカン競技。最高の思い出作りの場にしたいです」と練習に励んでいる。
 中越クロカンは今月9、10日、マウンテンパーク津南で。県大会は13日から地元十日町・吉田。インターハイは来月2日から同じ吉田コースで。同校ではPTAなどで応援団をつくり、最後の応援を行う方針だ。

特別ルポ  「あの話題のアル・ケッチャーノ」 、その真髄は  1月5日号
 都市とのさらなる格差が叫ばれるなか、地方は深刻な過疎化と高齢化問題を抱えている。『米どころ庄内』として全国に知られる農業県・山形の鶴岡市も数年前までは、同様に後継者問題に悩まされていた。しかし、現在は「食の都 庄内」として農業、畜産を中心に自立と活性の道を歩みはじめている。


 そこにはひとりの男がいた。庄内イタリアンを掲げるイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフである奥田政行(38)。地元出身の奥田は、東京で修行後、鶴岡に戻り、市内レストランで料理長を務め、2000年に自らの店をオープン。食のプロから認められる奥田の店には、その味を楽しむべく全国から人々が訪れ、一年を通して予約を取るのが難しい状況が続いている。その噂は国内にとどまらず、本場イタリアをはじめ、外国からの客も後を絶たない。
     

 奥田が供する庄内産の素材をふんだんに使った料理は、シンプルかつ計算され尽くした素材そのものを活かす香りと味わい。季節感に溢れる。野菜は、長い間、農薬を使用していない畑を持つ、これぞという生産者と契約を結び、他は地元の生産者が持ち込む産直の店で、自らの舌で確かめ調達。自家用に作っている伝統野菜をブツブツ交換で分けてもらうこともしばしばだ。
山の恵み、山菜やきのこも欠かせない食材だ。肉は山形牛や庄内牛、三元豚や庄内豚、羽黒羊など庄内を代表する銘柄をはじめ、鳩や兎、熊などを独自ルートで入手。魚介類は庄内の漁港にあがる近海ものや川魚を使用する。
     

 
 奥田が注目を浴びれば浴びるほど、アル・ケッチァーノで使われる食材と生産者たちも、注目を集める。 「人から必要とされている、喜ばれているということが実感できた時に人は変わる。生産者たちの意識が高くなり、都会に出ていた子供たちが後を継ぐために帰ってきたのはなにより」という奥田。毎日書き替える黒板のメニューに生産者の名前を入れ、どこでどう育てられたかを客に説明する。現在は、食事とセットで実際に生産者農家を訪ねるツアーも企画している
「地元に暮らす人たちには当たり前のものも、とても優れた素材であり、都会から訪れる人にとっては新鮮な驚きとなります。お客さんは、その驚きを求めてやってくるんですから」と語る奥田は、地の物はその気候や風土の中でこそ、真価を発揮できることをよく知っている。
     

 2年前から全国の地方が元気になるように、と始めたキャラバンでは、自らが地方で見つけた良質の素材を使って料理を作り、庄内の活性化への道のりを例に講演する。単に観光だけに頼らず、今後の在り方を模索する自治体や個人企業から依頼を受け、すでに沖縄、大分、熊本、高知を訪れている。
 地球の温暖化で、年々気候が読めなくなっている今、季節に頼る観光収入だけでは心もとない。庄内にみるこの地域活性は、料理を通
して食材・人・風土にスポットを当てた新しい地域ブランディングの形。日本の原点に回帰することが、メガトレンドとなる21世紀。
この成功事例に学ぶものは少なくない。 

          (写真/吉田勝美、取材・文/鈴木里香)

お国自慢料理であったか交流、ことばのキャッチボール  1月5日号
 ◎…お国自慢の手料理で賑やかパーティー。外国から津南などに結婚などで移り住んだ外国の人を対象に言葉や生活習慣を学ぶ津南町公民館の日本語教室「ことばのキャッチボール」は26日、年末恒例の料理交流会を開いた。中国、韓国、フィリピン、スリランカなどからの20人余が参加。多彩な料理を囲み、子育てや日常生活のことなど賑やかに歓談した。もち米と豚肉、ネギを混ぜ、塩味で仕上げ団子状にした「中国だんご」を持参した大見由未さん(32・松之山)は「キャッチボールに通って2年目ですが、勉強にもなり、友だちもいっぱいできました。楽しいですよ」と話し、学んだ日本語で友だちと話していた。
 

 ◎…同教室は12年前、当時の津南町教育委員長・山下克利さんが「誰も身寄りのない日本に来て、さみしい思いをしているはず。皆で集い、何でも言い合える場を作りたい」と開設。これまでに延べ2百人余が受講し、今年度は25人余りが通っている。参加自由でいつでも受講できる。開校時から通う中国からの江村艶華さん(43)は、8年前に免許を取得。今は十日町の企業で働いている。「山下先生はお父さんです。子育てのことなど、なんでも話せます」と話す。津南に来て3ヶ月のフィリピンからの大島メリサさん(33)はマニラ大卒で、英語指導をしていた。「もっと日本語を勉強し、こちらでも英語を教えたい。『日本の父ちゃん』と慕われる山下さん。「日本人が失ってしまった家族を思う気持ち、人を思う気持ちを、彼女たちはしっかり持っている。我々が学ぶべきことの方が多い」と話し、いつもの笑顔とジョークで笑わせていた。


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