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2007年12月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
「最後のクッキーです。お元気で」、津南高家庭科部活動  12月28日号
 ○…「これが最後のクッキーになるかもしれません。私たちの気持ちです」。県立津南高家庭科部(鈴木彩香部長、6人)は19日、津南町のお年寄り世帯に贈ってほしいと、手作りクッキーを町社会福祉協議会にプレゼントした。星やハート型クッキーなどメンバー全員で2日間かけて作った。「心を込めて作りました。風などに気をつけてください」など部員がメッセージを添えた66個を贈った。


 ○…来年3月、59年の歴史を閉じる津南高。同部のクリスマスプレゼント活動は13年前から続いている。この日は鈴木部長、山崎芙由さん、鈴木理恵さんの3人が持参した。鈴木部長は「津南高校の伝統がなくなるのは寂しいけど、私たちのクッキーを食べて、笑顔になってくれれば嬉しいです」とちょっぴりさびしそうだった。プレゼントは給食サービスを受ける60世帯余に配られた。

津南醸造、2年後に黒字めざす  12月28日号
 酒米生産農家やJA津南町、津南町などが共同出資して酒造権を獲得した津南町の「津南醸造」(高橋友清社長)第54期株主総会を15日、JA津南町ホールで開いた。平成19年期(18年10月〜19年9月)の売上は5千645万円、いぜん赤字決算だが、前年より1千万円余り欠損金を改善し、同社では「あと2年で主要な負債返済のめどがつき、単年度黒字が実現できるだろう」と見ている。すでに入っている20年期は、前年2割増の仕込みを行い、新たなに大口取引が行われ、さらに業績アップをめざす方針だ。
 

 19年期の決算業績は、売上5645万円(前期5784万円)、当期損失974万円(同1929万円)。19年期の仕込み量は、前年2割増の約5万1千百`g、20年期はさらに2割増の6万4千5百`gを仕込む計画だ。出荷量が多いが、売上がのびていないのは、吟醸酒や大吟醸などの高価格酒の売上が伸びていないため。仕込み量が多くなると、それだけ製造原価が低くなるため、欠損の圧縮が実現している。
 

 資本金2億7560万円のうち、7千8百万円(出資比率28・3%)のJA津南町から特産部長として、酒造販売を担当する半戸正部長は「関東信越鑑評会の受賞を小売店の皆さんが喜んでくれた。20年期、21年期で主な借入れが返済でき、このまま業績を伸ばせば、単年度黒字が可能だ。若い蔵人たちも頑張っている」と話している。県内でも若い杜氏で注目を集める滝沢昌哉杜氏(34)ら、冬季は蔵人6人体制で仕込みに取り組んでいる。

ゴスペルへの思い、教会にコーラス響く  12月28日号
 ○…「念願だった教会でのコンサートができ、感激です」―。十日町市の女子高生を中心としたゴスペルコーラスグループ「雪の華」(高橋萌代表、23人)の初コンサートが22日、同市の日本キリスト教団十日町教会礼拝堂で開かれた。会場には百人余りの市民らが駆け付けて声援。立ち見がでるほどの盛況ぶりに、女子高生たちは感激、見事なハーモニーを響かせ、練習の成果を披露していた。
 

 ○…雪の華は、十日町高2年の高橋代表らが、ゴスペルを習った十日町中時代の同窓生らとともに「もう一度、ゴスペルを歌いたい」と、同市出身の歌手、蘭燃さんの紹介で、市内在住のピアニスト・田口好世さん(57)の指導を受け、昨年7月に結成した。中高校生17人、一般6人がメンバーで、週1回、市民会館で練習を積んできた。


  ○…コンサートでは、制服姿の女子高生らがピアノ演奏の田口さんを囲みながら「アメージング・グレース」や「深い河」などを熱唱。蘭燃さんも雪の華のメンバーとともに「神の御子は今宵しも」など、プロののどを披露した。指導に当たった田口さんは「一番やりたかったこの教会でコンサートが出来、子どもたちとともに一生、忘れません」と感激。高橋代表も「これからも、ずっと歌っていきたいです」と声を震わせていた。

サンタ出前、今年も好評、松海寿司  12月28日号
 ★…サンタが寿司とやってくる―。サンタ姿の子どもたちが玄関に現れ「メリークリスマス!」と笑顔とお寿司をお届け。津南町の松海寿司(桑原信一社長)のクリスマス特別出前サービスを今年もクリスマス・イブの24日実施。赤と白のサンタ衣装に身を包んだ子どもたちの声が、聖夜に響いた。


  ★…5年前に同店の桑原亮さん(30)が企画し毎年好評。桑原さんは「サンタ姿で来て、と言われることも多くなりましたが、前触れもなくサンタが来るとびっくりする子もいますね」と楽しんでいる。出前は息子の年中の宙舞くん、義兄の長男・小学6年の安喜律也くん、小学1年の奈夕ちゃんと桑原さんの次男で2歳の謙信くんもトナカイ姿で初参加。4人のサンタと1人のトナカイが運ぶお寿司を「サンタさん、ありがとう」と受け取ると出前先の子どもたちもにっこり。笑顔と美味しいお寿司を運ぶサンタ出前、幸せがいっぱい詰まっている。

自律プランを中学生が独自策定、津南中3年  12月21日号
 地元中学生の視点で津南町の自律実現に向け意見を述べる「津南町への私の提言発表会」は11日、津南中(尾身辰二校長、245人)が開いた。提言は3年生95人が春から総合学習の時間にネットやアンケート調査を進め、18班で研究。うち6班が観光や生活環境向上などについて代表発表。町行政職員らに積極的に質問。根津教育長は「みなさんの提言を取り上げ、工夫して、実現せねばならないと実感した」と講評した。
 

 町職員7人、町議や教育委員なども参加。農林水産部門を取り上げた2組2班は津南産野菜や米の効果的販売方法に「津南の野菜、米などインパクトがあるブランド名を作り、積極的にインターネット販売する」などと提言。「今ある津南産ブランド名はありますか」と質問。地域振興課・石橋雅博班長は「今、津南産雪下ニンジンとして、商標申請している。アスパラは残念ながらない。ブランド名も大事だが、より大変なのはブランドを作り出すこと」と答えるなど、生徒と職員の議論は白熱。発表者のひとり、志賀南香さんは「知らないことはが多かったけど、職員の方が真剣に答えてくれ、嬉しかった。勉強になりました」と満足そうだった。

津南誘客5万人アップを、上村前県議が新取り組み  12月21日号
 5期20年間、中魚地域の代表を務めた前県議・上村憲司氏(58)の津南後援会解散式を16日、津南町の綿屋旅館で開いた。後援会役員や支持者など百人余が集まり、歴代の後援会役員が初当選の感動や選挙運動の思い出などを語り合った。上村氏は「皆さんと共に歩いた20年間、感謝の思いでいっぱい。今後は一町民として、津南の皆さんと共に智恵を出し合い、誇りに思う津南に地を作っていきたい」と感謝の言葉を述べた。
 

 『サンクス20 ありがとう ご苦労様でした』の横断幕か掲げられた会場で上村憲司は、「行政の仕組みは大きく変わってきている。もっともっと厳しい時代になる。今度はこの津南の地で皆さんと共に実践していきたい。農業を取り巻く環境は厳しいが、それを補って余りある地産形成を追い求めたい。津南を訪れ、泊まる人を5万人アップしてみたい。それだけで7億5千万円の所得となる。智恵を出し、津南に生まれた事を誇りに思う町を、一町民として努力し、作っていきたい」と、新たな立場での町づくりへの姿勢を見せた。

ご利益「大わらじ」奉納、津南町貝坂   12月21日号
 ◎…足腰の病気や痛みにご利益があり、今でも遠方から祈願に訪れる津南町貝坂の「子之大権現」に、地元保存会が作った大わらじが20日、奉納された。「来年は子年。干支の最初の年、良い事があるように願いたい」と2bの大わらじに祈願した。


 ◎…今春、「大わらじ保存会」を作った。大島鹿十郎さん(70)を世話役にメンバー7人。「昔は、この権現様の前が善光寺街道の東通りで、ここを通って見玉不動尊などへ行ったものだ。20年前頃までは、わらじを奉納していたが、それを復活させた」と桑原浅一郎さん(78)。最長老の大島さん(83)は「7月13日が祭りで、露天がいっぱい出て、賑やかだったな」。
 

 ◎…大わらじは2b、幅80a。わら20束(2百把)を使い、7人でわずか4日間で作り上げた。「若いもんにはとてもできない。皆、わら仕事の経験があるから」。子之権現は地域でもめずらしい。建立され2百年以上は経つという。宮内には昭和18年に祈願したわらじもあり、足腰に関係する脚絆、ハバキ、ユモジなどが多数奉納されている。

サンタさん、ありがとう  12月21日号
 ○…「わーい、サンタさんからのプレゼントだ」―。保育園に入園する前の幼児が集う「すくすく広場」のクリスマス会が18日、津南町保健センターで開かれ、子どもたちが憧れのサンタさんからプレゼントをもらった。参加した50人余りの子どもたちは「やったー」と大喜び。一足早いクリスマスを楽しんだ。
 

 ○…同広場は、未就園児の親子を対象に月2回開いている子育て支援事業。サンタは町教育委員会の事務職員が担当した。「きよしこの夜」や「きらきら星」など歌ったあと、サンタが登場すると、子どもたちは「あ、サンタだ」と歓声。プレゼントを受け取ると、にっこり喜んでいた。

「愛する栄村、後進に託す」、栄村・高橋村長引退表明  12月14日号
 来年5月、任期満了を迎える栄村の高橋彦芳村長(79)は12日、村議会一般質問に答え「来春で5期20年間になる。もっとも愛する我が栄村の村政を担わせていただき、支えていいただき、村民の皆さんに深く感謝している。高齢でもあり、小さくても輝く栄村の更なる発展を若い後進に託すべく、時期は出馬しない」と今期限りでの退任を表明。これにより来年5月の村長選は、事実上スタートすることになる。
 

 高橋村長は現在、全国山村振興連盟代表副会長、長野県町村会副会長を務める。村独自の「田なおし・道なおし」「げたばきヘルパー」など『高橋哲学』で実施した事業で、人口2千7百余の村は全国に名が知られるようになった。特に「自律宣言」以降、全国から年間3百余の視察団が訪れるなど、「栄村の高橋村長」から「高橋村長の栄村」と全国に知られる存在になった。
 

 定例会一般質問終了後、村長室で記者会見を開き、5期20年の高橋村政を振り返り、今後の栄村の行方への思いを語った。
 ――次期村長選に出馬しない理由は。
 「一つは高齢であること。ここに座っているだけの村長なら、いくらでもできるが、5期20年は短くない。私は常に毎期フレッシュのつもりできた。16年間、投票がなかった。この辺でピリオドを打つのは、村政の一つの節目として必要であろうという判断から」
  ――次期村長選、どうゆう人に引き継ぎたいか。
 「小さくてもキラリと輝く栄村の未来を見つめて、それに取り組む人に期待したい」
 ――後継指名は。
 「本来すべきではない。思いがないわけではないが、民主政治の根幹で後継指名は、村民がするものだ」


詳しくは本紙12月14日号で。

全員合奏で県リコーダー銀賞、三箇小の健闘光る  12月14日号
 ○…津南町から唯一参加の三箇小(大山明雄校長、児童21人)は創部6年目。3年生以上13人全員による合奏と重奏3部門に挑んだ。小学校16団体の中で、3年生からの出場は今回も三箇小だけ。3年と6年では体格差による肺活量の違いなどで、ハーモニーを合わせることは至難の技といわれているなか、出場した3部門とも銀賞と高い評価を受けた。もう一歩で全国出場を逃したが、指導者の小林敦子教諭は「全員参加の合奏は、緊張もせず普段通りの演奏ができ、本当によかった。演奏を聴いてほしい、という思いが伝わるステージだった」と子どもたちを称えた。
 

 ○…演奏は、合奏が「かごめかごめ、いちもんめのいすけさん、山びこ」という日本のわらべ歌3曲。「息の合った演奏。また重奏は、恩田和馬くんと樋口知行くん、高橋愛さん、樋口なつきさんの6年生による4重奏、一般3重奏の部には小林教諭と5年生女子の知桐遼さん、原侑里衣さんが出場した。ともに審査員からは「音程がしっかりし、音もきれいだった」などと評価を受けた。リコーダー部の恩田和馬部長は「目標は金賞だったけど、最高の演奏が出きてよかったです」と話し、「来年は金賞をめざしてほしい」と下級生にエールをおくっている。

新潟国体イメージソングでダンス、園児が初披露  12月14日号
 ★…十日町や津南が大会会場になる2009トキめき新潟国体のイメージソング「ガムシャラの風になれ」のダンス発表が8日、十日町・津南地域で初めて松代保育園で披露された。アップテンポの曲を、リズミカルに踊る園児に、集まった父母など2百人余から大きな拍手が贈られた。
 

 ★…同ソングは、新潟国体を盛り上げるため今年、男性デユオ「カナデフービ」作詞作曲のイメージソング。本番に向け関心を高めるためダンスも創作。映像化して県内の保育園、小学校に配布。十日町地域では、松代保育園(太田愛子園長・77人)が初発表となった。年長・緑組19人のうち女の子8人がダンス。国体キャラクターとっキキの紅白にちなみ、サンタクロース姿で登場すると歓声と共に大きな拍手。テンポ良く、リズミカルにステップを踏み熱演。緑組担任の樋口恵先生は「この曲とダンスを子どもたちに見せたら、すぐに踊りだしました。ビートのきいたダンスをすぐに覚えましたね」と。可愛いサンタ姿の菜月ちゃんは「楽しかった。足を上げるのが難しかったです」と笑みを見せていた。

CM出演で人生楽しむ、津南出身の野村さん  12月14日号
 第二の人生ならぬ、第三の人生をテレビや新聞、雑誌などのCM業界で楽しんでいる人がいる。津南町正面出身の野村英夫さん(75・東京足立区)。公務員退職後、「まったく別の世界に」とプロダクションに所属。以来11年、IBMの会議シーンやエプソンのカラーコピーのテレビCM、4大日刊紙掲載の住宅情報の全面広告など、これまでに150本を超える出演。「何か新しい分野と思って好奇心から入ったが、全く別の世界。人との交流や出会いがあり、今では生きがいになっていますね」と野村さん。
 

 北区役所の財政担当部長を定年退職後、シルバー人材センター事務局長、民間福祉施設長を努めた野村さんは、津南高卒業1期生。11年前の平成8年、「第三の人生を大きく展開してみよう」と港区南青山のタレントプロダクション「セントラルファッション」に所属。同社はNHK大河ドラマや朝連ドラマ、テレビ、新聞・雑誌などに多数のタレントを送り出している。


  野村さんは「オーディションがあり、20回に1回受かれば良い方。それでも需要が多く、特にこれから高齢化社会で、様々なCMや広告があるようです。時にはセリフもあり、なかなか面白いです。今は、一つの生きがいになっています」と話している。

津南・栄広域ネットワーク、保育園や福祉施設など連携活用  12月7日号
 県境を越えて行政連携を模索する津南町と栄村。今春スタートした「津南・栄広域ネットワーク」の第一次提言報告会が先月30日、栄村役場で全体会議を開き、両町村代表の係長、課長ら担当職員、高橋村長、津南の瀧澤副町長、根津教育長など30人余が出席。テーマ別4チーム代表がこれまでの協議結果を報告。災害時の相互応援協定や後継者対策での若者交流、福祉施設の相互活用などの提案多数が出た。

 
 報告では、「産業振興」チームからは、農地の有効活用なかで来年度かた両町村農業委員会での協議をスタートさせ、鳥獣被害対策では20年度から、両町村猟友会が連携して取り組む。結婚対策では、周辺市町村を巻き込み、交流の輪を広げたい方針だ。商工観光分野では、飯山市から伸びる信越トレイルコース整備など、津南で進めるセラピー事業との連携などをはかる。
 

 医療・保健・福祉チームからは、栄村・東部保育園、上郷保育園の交流、統合などを視野に、子育て支援センターの相互活用など提言も聞かれた。津南の通所施設「すみれ工房」の活用も提案。津南のクアハウスを使った水中運動への参加など。
 

 秋山郷の栄村生きがいセンターの利活用も提言。デイサービス利用、配食サービスの津南側への拡大など。防災情報の共有から、津南広報無線を栄村役場と秋山郷支所に設置する方針。


 教育文化チームからは上郷中学、栄中学の合同部活練習、英語助手教諭の連携、図書室の相互利用など、両町村が持つ教育施設や文化施設の積極活用を提言している。

 
 栄村の高橋村長は、「民間の勢いを活用し、行政がそれをうまく支援することが、さらに連携を深めることになる」、津南の瀧澤副町長は「具体化するための方向づけが大切。来年4月以降、さらに連携を深める取り組みを継続協議していく」と方針を話している。

お待たせー、ニューGP津南スキー場、8、9日限定オープン  12月7日号
 ◎…一足先にシーズンイン―。すっかり一面の銀世界が広がる奥信越。ニュー・グリーンピア津南(大平俊弘総支配人)は十日町地域の他のスキー場に先駆け、8、9日の週末限定で一足先にゲレンデ開き。第2リフトからの全長約千bコースを一律千円で開放。スキーヤーやボーダーにとっては待ちに待ったシーズンが始まる。
 

 ◎…同津南は現在積雪80a余。少雪だった昨年と違い、先月18日からの初降雪、今週4、5日の降雪で充分な積雪となり、滑走可能となった。大平総支配人は「これだけ雪があるなら十分滑れる。まず地元の方に利用して貰いたい」と話す。両日の営業時間は午前8時半〜午後4時。来週15日に本格オープン。マウンテンパーク津南、さかえ倶楽部スキー場は22日、なかさと清津スキー場は28日にオープン予定だ。ニュー・グリーンピア津南пi765)4711。

水問題、清津川流域に思いの壁  12月7日号
 水利権をめぐり毎回、荒れ模様となっている清津川・魚野川流域水環境検討協議会(会長・西澤輝泰新大名誉教授)の第7回検討会が4日、南魚沼市の木の芽荘で開かれ、試験放流を調査するために編成した水文調査研究チームの報告と、さらに試験放流の継続が承認された。しかし、水利用をめぐる土地改良関係者の思惑は根深く、今回も南魚沼市側委員発言で一触即発の場面もあった。
 

 協議会で南魚沼中央土地改良区の梅沢秀次理事長は「農家は農業用水を心配している。5年調査で終らせるべき。環境問題を話したら終らない」と発言。会場はまたも魚野川側と清津川側の対立の雰囲気になった。これに対し山本茂穂元中里村長は「80年間の苦しんできた。水環境も検討しなければ、何のための水環境かということになる」と反論した。


 東京電力の清津川分水発電問題で、「ふるさとの清津川を守る会」(樋口和一会長)は4日、湯沢発電所水利権許可再申請の自粛を求める要望書を、東電信濃川発電所の高橋誠一所長に手渡した。
 要望書は「水利権の再提出は、東電が法令を軽視、違反した多数の不適切事案を隠蔽して申請したため。深く反省し、責任を取って再申請を自粛されることを強く要望する」としている。

女性の声を村政へ、「子育てに食育を」  12月7日号
 女性の声を村政にと栄村が昨年から開く「集落女性懇談会」は1日から8日まで村内各地で開催。冬期間の集落内道路除雪や子育て問題、高齢化課題など、各集落問題と共に全村的な課題など多くの意見が出た。 

 1日午前、高橋村長は箕作地区の懇談会に出席。「キャッチボールのような形でやり取りし、この中で今後、何をしていくべきか、お互いに考えるきっかけにしたい」と高橋村長。この日は集落50戸から20人余の女性が参加。「飯山日赤の小児科医師がいない。栄村診療所の林医師はどうなるのか」、「子どもたちの食生活を考える必要がある。朝食を食べてこない子が増え、料理方法を知らない若い母親が増えている」、さらに「集落内の除雪が以前より悪くなっている」など生活に直結する意見が相次いだ。
 

 意見交換で高橋村長は、「栄診療所は、今は林医師の開業の形だが、12月議会で以前の村営診療所に戻す条例を作り、医師交代でも支障ないようにする」、子どもたちの食生活については「大昔の話だが、俺は子どもの頃、一人で飯を喰ったことはない。今それが出来なくなっている。家族と一緒に食事をする機会がなくなっている。社会の問題でもある」と話した。一方、女性からは「保健師、保育士、栄養士らで栄村の子どもたちの健康を考える会を作った。親子料理教室など開き、まずできることから始めていきたい」などの意見が出ていた。

伝統の味を次代へ、チマキ作り   12月7日号
 ○…津南の伝統食の継承と活用に取組む津南町生活改善グループ連絡会(石沢和会長、42人)は5日、技術研修会を町総合センターで開いた。同会は年1回、わら細工や料理講習など開き、伝統継承と津南食を学ぶ活動を行っている。
 

 ○…今回は「三角ちまき」「とんぼちまき」「笹寿司」と主食であるコメがテーマ。涌井チエさん(相吉)、宮沢サクさん(卯ノ木)、石沢マサエさん(同)らが講師で実演。笹の葉とスゲを使い形の良い三角形を作ると「やっぱり違う」と熟練の技に感嘆、指と手の動きに見入っていた。石沢会長は「米の消費は落ちており、もう一度米を学ぶのは大切。技術を会員が持ち帰り、地元に伝えてくれれば」と話している。

汚泥産廃にノー、地元が反対決議   11月30日号
 下水道終末処理場で排出される下水汚泥の処理工場の進出が計画されている津南町赤沢地区は28日夜、臨時総会を開き、出席者の全会一致で「設置反対」を決議した。同処理場の建設予定地の約4割の有する地元赤沢地区の反対決議で、同地への進出計画は事実上、困難となり、進出を計画した業者の今後の進退に関心が集まる。
 

 臨時総会は、赤沢129戸のうち委任状出席を含め83戸が出席。滝沢茂光総代が経過説明し、同処理工場建設計画について協議した。質疑では「集落全体への公式での説明は今日が初めて。賛否以前に、メリット、デメリットをもう少し判断できる時間と資料、説明が必要。結論を出すのは拙速すぎる」、あるいは「町全体が地元の判断を注目している。これ以上、地元の結論を延ばすことは、あらぬ不安を招くことになる」など意見が出た。今月19日の勉強会を経ての臨時総会だったため、施設内容、安全性などへの質疑は少なかった。
 

 地元の反対決議に対し、進出を計画したクリーン発酵(本社・岡山)の山本正志取締役は「当初から反対があれば取りやめると言っていた。協力が得られない以上、津南への進出は止める」と進出断念を話している。総会では、建設賛成の意見はなく、全会一致の挙手採決で建設反対を決議した。
 

 この日の臨時総会に合わせ、町内関係団体などから建設に反対する要望書が多数寄せられた。地元広域の上段地区連絡協議会、谷内、中子、小下里、石沢など各集落、町畜産振興協議会・町養豚組合・町酪農組合・町和牛改良組合の連盟、さらに「津南町の環境を考える女性の会」(署名3670)など多数が提出。
 

愛情たっぷり手作り味噌、仕込み始まる  11月30日号
 かあちゃんの愛情たっぷりの手づくり「ふれあい味噌」、今年も30日から本格的な仕込み作業が始まった。取り組んでいるお母さんたちは「大変喜んでいただいています。今シーズンもおいしい味噌を作りますよ」と張り切っている。
 

 ふれあい味噌は、今シーズンで19年目。JA津南町女性部の味噌加工委員(滝沢さだ枝代表、12人)が取り組んでいる。作業場は米を蒸す蒸気とお母さんたちの熱気にあふれ、作業は3月中旬まで続けられる。1斗缶で5百個分余りを生産する計画だ。


  仕込みは町内上段の農協加工施設で行っている。よく洗った米を蒸して麹菌を混ぜ、育成器の中で3日間ねかせる。その後、出来上がった麹と潰した大豆を混ぜ、塩を加えて味噌のもとが出来上がる。仕込んだ味噌は、食べごろになる来年9月頃まで桶の中でゆっくりと熟成。完成品は注文先の町内保育園や一般家庭、お土産用として販売される。
 滝沢代表は「お母さんたちの気持ちがこの味噌に詰まっています。手づくりならではの味、ぜひご賞味を」と話している。

「統合を」、「小規模の良さを大切に」、三箇小でも両論、責任思い検討委  11月30日号
 小中学校の再編を視野に住民懇談を進める津南町教育委員会と町長諮問機関「「津南町立小中学校適正規模検討委員会」(草津進委員長・委員27人)は26日、三箇小で懇談会を開いた。住民からは「1人の卒業生は可愛そう」や「大勢の中で学ばせたい」など、統合を求める意見もあったが、「小規模校の良さを求める努力も必要。津南小の問題点・課題などにどう取り組むのか」、あるいは「地域みんなで子どもを育てる熱意が、必ずや子どもたちにいい影響を与える」など、さまざまな意見が出た。
 

 「今回の取り組みや配られた資料は、不安感を抱かせるもの。心情的な面に訴える要素が多く、公平さに欠ける。適正規模というが、子どもたちにとっての適正規模なのか、その基本的な部分の論議がないように感じる」など、今回の取り組みに対する不信感の意見も聞かれた。
 さらに、「今、津南小は1クラス25人前後の理想的なクラス構成。統合により、これが崩れるが、その対応策がない。もっと津南独自のシミュレーションがあっていい。自律の津南らしい独自の教育への取り組みを期待したい」などの意見も聞かれた。12月は5日・外丸公民館、26日・谷内公民館(芦ヶ崎小学校区)で懇談会を開く。 
     

 三箇小学校区アンケート結果(配布数153、回収率76%)
 ▼学校統合に反対9%▼児童教育面から統合もやむなし42%▼できるなら地域に学校を残したい27%▼保育園統合に合わせ小学校も統合を18%。

十日町シネパラ、いよいよ15日開館  11月30日号
 3年前の中越地震で十日町地域から姿を消した映画館が今月15日、いよいよオープンする。「十日町シネマパラダイス」。オープン記念の15、16日は無料上映会を行う。同館経営の夢シネマ社・岡本真弓社長は「映画の本当の楽しさを体感でき、うきうきと楽しくなる場にしたい」と話し、開館準備に走り回っている。
 

 開館記念上映は、15、16日実施。午前は人気の「アンパンマン」、午後は一世を風びした「ウエストサイド物語」を無料上映。両日の午後4時からは通常上映で「天然コケッコー」(くらもちふさこ原作、山下敦弘監督、夏帆、岡田将生、夏川結衣など出演)「キサラギ」(佐藤祐市監督、小栗旬、ユースケ・サンタマリアなど出演)を上映する。
 

 開館から12月30日までは、2作品の他に「かもめ食堂」「魔笛」「街のあかり」「恋愛睡眠のすすめ」「エディット・ピアフ/愛の賛歌」「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を上映。一日に3,4作品を上映する方針。1月2日から16日までは、「長江哀歌」「ニューシネマパラダイス」「恋するマドリ」「麦の穂を揺らす風」「クイーン」「めがね」「しゃべれどもしゃべれども」「夕凪の街、桜の国」「殯の森」を予定している。


 入場料一般千7百円、大学・専門学校千4百円、高校生千2百円、シニア(60歳以上)・中学生以下などは千円。なお、年会員制度があり、年会費1万円で10回鑑賞でき、10回以降は会員料金。開館前日14日は、同館でオープニングパーティーを開き、県内外から映画人などが出席予定だ。同館の問合せは(752)7700(きものブレイン内、担当・松田さん)

クロモジで手工芸品、津南の桑原さん  11月30日号
 「趣味で作っているだけ。人に喜んでもらえると嬉しいですね」。香りが良いクロモジ(黒文字)の木を使い、つま楊枝を作る桑原清是さん(70、反里口)。10年余り前から取り組む。小物作りが好きで始めたのがきっかけ。友だちに配ると「香りが良い」と評判。今春も作り、プレゼントしている。
 

 クロモジは、古来から香りの良さが珍重され、楊枝類などに使用されてきた。茶会では和菓子に添えられ、特別な席で使用されるなど『黒文字』が楊枝そのものをさす、風情ある用具となっている。
 桑原さんの製作品は10a余で黒い樹皮斑紋がつく雰囲気ある逸品。「皮がついていないと自然木の雰囲気が出ない。クロモジは硬く、大工さんが使う専用ノミで作っている。手先を使う趣味として続けたいですね」と桑原さん。クロモジ独特のさわやかな香りが漂う。


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