お問い合わせへジャンプ!
広告掲載のご案内へジャンプ!
購読のご案内へジャンプ!
トップページへジャンプ! 今週の津南新聞へジャンプ! テーマ別掲示板へジャンプ! なんでも掲示板へジャンプ! 妻有に生きるへジャンプ! ねっとわーくへジャンプ! リンク集へジャンプ!
home > 今週の津南新聞トピックス

2007年10月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
津南町議選、新人福原氏639票でトップ当選  10月29日 号外
 昨年夏の町長選の「旧外丸村地区の結束」が、実証された形となった新人・福原照男氏(65・外丸本村)のトップ当選。16年前の町議選で、新人でトップ当選し、今回、福原選対の事務局長を務めた元町議・福原慶福氏の再現となった。


 開票待ちの外丸ふれあいセンター。午後7時過ぎ、続々と支持者が参集。緊張ぎみに開票を待つ。午後7時45分第一報。『福原照男600票』。会場は「おおー」と大歓声が響き、表情が一気に和らぐ。「もう安心だ」と福原氏に握手を求める支持者。同じ外丸本村の『藤ノ木富有氏500票』が伝わると、「外丸2人は入ったか」と安堵の表情。
午後8時20分開票確定。『639票』。初出馬、トップ当選に会場は大きくどよめき、大きな拍手と歓声が。福原氏は妻タツイさんと支持者の前に立ち、「トップ当選、実は狙っていた。外丸本村、下平、そして三箇地区に行き、『お前が必要なんだ』と皆さんに言われ、その声に応えたく、とにかく一番を狙った。トップの重責に身を引き締めていきたい」と会場を埋めた120人余に感謝を述べた。
 

 福原氏は「街宣中、三箇地区など各地で住民が家から出てきてくれ、川西地区の皆さんが私を押してくれていると日ごと強く感じた。大事なのは地域で、住民との対話が一番。町の考えを地域に伝えるのが私の思う町議のあり方」と淡々と語り、勝利をかみ締めていた。
 

 トップ当選という最高の結果を出した江村宗一郎選対本部長は、「下平と外丸本村合同で選対役員を決め、がっちり地域がまとまったのが勝因の一つ。14日の総決起大会に三箇の皆さんも参加、川西地区がまとまった」と興奮気味に語った。今回、選対事務局長として全面協力した福原慶福氏は「自律の津南はまず住民が第一。住民との狭間に立ち、パイプ役として一生懸命がんばってほしい」とエールを送り、勝利を喜び合っていた。村松二郎、尾身孝昭両県議も祝いに駆けつけ、連携を約束した。

共産2議席死守、大口氏連続7期、534票獲得  10月29日 号外
 引退表明から一転、告示28日前に再出馬表明した共産の大口氏。その得票は、過去6回を大きく上回る「自己ベスト」。それも2番目の得票。「一番しっぽでいいと思っていただけに想像を超える得票。ただ、過去6回の選挙では見られない光景があった」と、今回の町議選を振り返る。
 

 それは有権者の反応。「街頭演説していると、顔の知らないお年寄りが出てきて話を聞いてくれた。特に後期高齢者問題は、町全体で反応を感じた。大きな負担を強いる国の政策で、町政ではどうにもならない面があるが、やはり『なんとかしてくれ』という切実な声と受けとめている」。
 

 大口氏は現在、新潟県後期高齢者医療広域連合議会の議員。選挙戦で、この後期高齢者問題を重点的に訴えた。同党の町政ニュースなどを通じ、その問題点を指摘。町政レベルでの関心を起こす運動を展開。「住民は、この問題を切実に受け止め、町議会に期待している証しではないのか」と自身の得票を分析している。
 

 出遅れ挽回に同党は、もう1人の候補・藤ノ木浩子氏とのエリア変更を実施。大票田の正面と陣場下の一部を大口氏に加えた。中田人士選対長は「告示日、危ない候補の一番手だった。短期決戦を余儀なくされ、それが結果的に良いほうに出た」と話す。津南町議会連続最多の7期を達成した。

津南町議選、新人の藤木正喜氏509票で初当選  10月29日 号外
 『藤木正喜400票』。午後7時45分、第1回中間集計。集まった20人余は「よーし」大歓声。開票率86%、3百票台が3人、当選圏に入っだが「確定が出るまでは」と慎重な藤木氏。会場の米原集落センターに関係者が続々と姿を見せる。
 

 午後8時20分、結果確定。『藤木正喜509票』。集まった30人余は一斉に「よーし、やったー」の大歓声。握手攻めの藤木氏。18年度豪雪を機に親交が深まり、告示初日から街宣車に同乗の栄村・相澤博文村議は「津南にでっかい風穴を開けて、津南をすっきり明るくさせてくれるだろう」とバンザイを唱和。藤木氏は花束を受け、参集者と共に初当選を喜び合った。
 

 告示2日前、わずか11人で事務所開き。街宣車は営業に使うワンボックス1台。「とにかく、自分の考えを訴えるだけ」。1日20ヵ所を目標に街頭演説に立ち、5日間で90ヵ所を超えた。
 26日午後5時。土砂降りの雨、暗い町役場駐車場。4階建て役場庁舎に向かった街宣。町長室にも明かりが。「我々町民の声が聞こえますか。何も進んでいない自律プラン、その責任は誰にあるんですか。公僕としての義務をしっかり果たして下さい」。町財政見通しや問題点を鋭く指摘、改革の必要を訴えた。翌日、豪雪支援で交流が続く東京八重洲商店街・富永一青年部長が応援に駆けつけ、同様に役場前で訴えた。
 

 藤木正喜氏は「今回の選挙、津南町のバロメーターと見ていた。自分の訴えが排除されれば、津南はこのまま衰退の一途、自分を必要としてくれるなら、津南は変わろうとしている表れと」。さらに、「まず12月議会で自律プランの責任論を追及したい。長期政権の負の部分が出ている。それを表に出すことで、住民に是非を問いたい」と選挙公約の実現をめざす。

「七星」に感謝、60年の伝統に幕、津南高で閉校式典 10月26日号
 来年3月で閉校する県立津南高の閉校記念式は20日、同校体育館で、最後の在校生94人と歴代の教職員、保護者など4百人余が参列して開かれた。生徒代表の村山克史生徒会長は「津南高がなくなり、私たちのことを覚えてくれているのは記念碑と校舎だけになる。閉校は胸を締め付けられる思いだが、残る学校生活、皆が笑顔で卒業できるように、最後の学校生活を大切にしたい」と静かに語り終えると、会場から大きな拍手が贈られた。
 

 同校は昭和23年6月、県立十日町高下船渡分校定時制で開校。同26年に組合立津南高として独立認可。式典で小林町長は「旧7ヵ村が、この地に最高学府創設のために財源を出し合い組合立高校を作った。県内では初めてのことで、先人の血と汗と涙の結晶が津南高。改めて、七星よありがとうと言いたい」と母校である同校開設を振り返り、感謝の言葉を述べた。


 閉校記念講演は、日本歌手協会副会長でケアハウス経営の水前寺清子氏が「夢を持ち続けることが生きること」で講演。ヒット曲「365歩のマーチ」「いつでも君を」など6曲を歌いながら、「人生、出会いがあり、別れがあり、そしてまた出会いがある」と語り、最前列の在校生に語り、記念式を思い出深い一日にした。
 

 なお、記念碑「七星の碑」は職員玄関前の校庭に建立。今年の十日町市展賞作家・佐藤雄司教諭の揮毫、津幡潔教諭デザインのモニュメント。なお記念誌は来年発刊予定だ。

津南の名、再び全国へ、GBチーム出場  10月26日号
 全国の高齢者のスポーツの祭典「ねんりんピック茨城2007」のゲートボール競技に、津南町の「津南朝日」チームが県代表(3チーム)として出場する。大会は茨城・水戸市で来月10日から4日間開催。同大会では昨年、外丸チームが県代表として静岡大会に出場しベスト8に入る活躍を見せ、また全国選抜大会では「ビューティー津南」が全国大会連続出場を決めるなど活躍しており、ゲートボールにおける「豪雪パワー津南」の名が一段と広まりそうだ。


  出場選手が全員60歳以上で、70代の選手が必ず出場することなどが条件の同大会。津南朝日は、町内チームの中から選手を集めた選抜。5月に上越市で開かれた県大会で、大津(荒川町)グリーン金井A(佐渡)に次いで3位入賞、初の全国出場権を獲得した。

 メンバーは次の通り。
 ▼主将=半戸義昭(60、中子)▼選手=井上好一(82、谷内)丸山キチ(73、外丸本村)志賀良子(69、船山)半戸テル(60、中子)中沢正市(68、十二ノ木)

泳ぐ宝石競う、「津南産」が上位独占  10月26日号
 泳ぐ宝石の美を競う第38回中魚沼郡十日町市錦鯉品評会が19日、JA十日町市本所で開かれ、津南町赤沢・島田謙一さんの体長70aを超す大型の「大正三色」が総合優勝に輝いた。島田さんは「選ばれてうれしい。しっかり育ててきた甲斐があった」と喜んでいる。
 

 品評会には管内24人の生産者や一般愛好者が合わせて255匹の自慢の錦鯉を出品。南魚沼市の関口一雄審査長らが体格、色艶など細かに審査。その結果、「色、体格とも見事な育ち」と高く評価された島田さんの大正三色が総合優秀に選ばれたほか、鯉和養鯉場出品の大正三色など特別賞5点のうち上位4点が津南町からの錦鯉となった。
 

 上位の結果は次の通り。
▼総合優勝=大正三色・70超部2類(島田謙一・津南町赤沢)▼生産奨励賞=大正三色・20部2類(鯉和養鯉場・津南町船山新田)▼県協議会長賞=大正三色・同(同)▼全国錦鯉振興会長賞=大正三色・70超部2類(島田謙一・津南町赤沢)▼審査員特別賞=浅黄・70部類(小海良司・十日町市下平新田)

今春設置の栄村定住促進係、すでに3人が、問合せ相次ぐ  10月19日号
 自然豊かな環境をアピールすると共に、村外からの移住促進に取り組む栄村は今春4月、役場内に専任担当の「定住促進係」を設置。その翌月には奈良県からの移住が決まり、さらに今月、アメリカ出身と東京出身の夫婦が移住。共に栄村暮らしを始めている。問い合わせは多く、若い夫婦やIターン希望など6件余の具体的な移住希望がすでに入っている。「受け入れ準備が間に合っていない状態。課題は空家の確保、それも借りることができる家。なかなか難しい面もあるが、協力を求めていきたい」(定住促進係)と積極的だ。

 
 栄村の人口は9月現在、2480人、935世帯。高齢化率44%、独り暮らし世帯は160人余。自律宣言後、全国からその取り組みに関心が集まっている。


 保育園調理員をしていた有田よし江さん(59)は福井市出身。結婚後、奈良県橿原市へ。「退職を機に永住できる地を探し、栄村を見つけました。終の家と考えています」。インターネットで見つけた栄村。決め手は「自分たちの村は自分たちで守る、という高橋村長の自律の言葉」だった。同係紹介の中条の民家で暮らす。インターネットのブログ「カタクリ日記」で日々の出会いや栄村での発見などを画像と共に載せている。「栄村ファンを増やすお手伝いをしたい」と有田さん。


 米国ミシガン出身のケビン・キャメロンさん(33)。愛知出身の川渕友絵さん(31)夫婦は、ミシガン大学在学中に出会い結婚。10月から月岡で暮らす。ケビンさんはスウェーデン・ブレッキング大で環境問題に関係する持続可能性ビジネス修士課程を学び、川渕さんは東京大大学院で環境学を専攻、さらに英国ダーラム大学、ミシガン大に留学。共に人間社会と環境問題、さらに自然環境などをテーマに取り組む。「この村の一体感を感じた。自然の中で共同体として生きている生命力の強さを感じた」。

写真は右からケビンさん、川渕さん、有田さん(交流会で)
 詳しくは10月19日号本紙で

信濃川、千曲川の源流に立つ、上郷小4年  10月19日号
 「日本一長い信濃川は、どこから始まっているのか」―。この素朴な疑問を探るため津南町の上郷小(清水康秀校長・52人)4年生は先週13日、その源流の地であり、長野、群馬、山梨の3県の分水嶺でもある甲武信岳(2475b)8合目の「信濃川・千曲川源流地」に登ってきた。山麓の駐車場から往復6時間余。4年生たちは「水がきれいですごく冷たかった。またげるほど川が、この大きな信濃川になっている。でも、なぜ信濃川は汚れているの」と源流探訪で知った信濃川に、さらに関心を深めている。


 4年生は1学期から総合学習で「身近な川」に取り組む。7月、栄村との境を流れる志久見川の源流、高倉山付近まで探訪。2学期に入り、いつも身近にある信濃川に関心が向く。信濃川探訪は西沢克海君の発言から始まった。「日本一長い信濃川、その始まりはどうなっているのか、行って見たいと思った」。皆で信濃川を調べ、その源流が甲武信岳にあると突きとめた。
 
 
 その場所は長野県南西部の川上村。山頂が長野、群馬、山梨の3県の分岐点。13日朝6時半、上郷を出発。山麓の毛木平山口から登る。源流は甲武信岳の8合目。中間地の滑滝で昼食。途中、幅50a余の切り立った崖の登山道もあったが、午後2時、『千曲川・信濃川水源地標』が立つ源流地に到着。標高2200b。江村教諭は「自分たちの目的が達成できたということは、大きな自信になったと思います」と話す。 
だが探求は尽きない。「源流のきれいな水が、ここを流れる信濃川の水はにごっている。調べてみたいです」と西沢君。新たな関心を示している。この源流探訪記は、今月28日、同校で開催の上郷小中学地域合同文化祭で展示発表する。

世界の日本女子レスリング、凱旋報告  10月19日号
○…「おめでとう、ご苦労さん」―。レスリング世界選手権(先月23日からアゼルバイジャン)で、5階級でメダルを獲得した女子レスリング日本代表選手が12日、十日町市で小中学校など訪問、「全力で闘ってきました」と凱旋報告した。うち川治小では子どもたちが折紙で作った花輪をプレゼントし一緒に記念撮影。選手たちは「世界選手権で頑張ってきました。北京オリンピックでは金メダルを狙います」と決意を示した。
 
 ○…凱旋報告は川治小はじめ十日町中、妻有荘など7ヵ所を回り、夕方にはラポート十日町で市民らを対象に行った。代表トレーニングウエアを着た代表選手は、金メダルを獲得した伊調馨(63`級)、吉田沙保里(55`級)選手ら5選手と監督、コーチら。5選手はそれぞれ「活躍できたのも十日町の支援のお陰。これからも応援をよろしく」とあいさつ。全日本女子レス連盟の丸山秀二副会長は「メダルは十日町が生み出したと言っても過言でない」と喜びを語った。

初勝利、県立津南中等教育学校サッカー部  10月19日号
 サッカーで初勝利―。昨年開校した津南中等教育学校サッカー部(宮下優主将)が、秋季新人戦で公式戦初勝利を挙げた。試合終了間際での同点とPK戦での逆転劇に選手は大喜び。応援している保護者会の中沢洋一さんは「勉強だけでなく部活も頑張っている。楽しむだけでなく、勝つレベルにも成長している」と選手の健闘をたたえている。
 

 大会は今月3日、六日町中で開かれた。初戦の相手は地元・六日町。前半に先制したものの追いつかれ、後半終了5分前にも失点。だめかと思われた終了直前に劇的な同点ゴール。延長でも決着がつかず、PK戦を4対3で下し、初の勝利をつかんだ。2回戦で優勝した大和に2対6で敗れたが、顧問の竹村剛史教諭は「自分たちで立てた目標に向かって努力した結果。総得点では2番目で、本当に立派だった」と話す。
 同部は週3日の練習。他校のように毎日の練習ではないが、「それだけ集中してできる」(村山梨央選手)と取り組む意識も高い。宮下主将は「試合に勝ててうれしい。何かと勉強のことばかり言われるけど、中等校でも部活で活躍できることをアピールしていきたい」と話している。

12月8日、十日町に映画館誕生、文化拠点に 10月12日号
 3年前の中越地震で地域から消えた映画館が12月8日、十日町市に再び誕生する。国道117号・同市6丁目、サンクロス十日町入口の遊休施設を改築し「十日町シネマパラダイス」として開館する。すでに経営会社「夢シネマ株式会社」は昨年4月設立し、映画関係者の人材も確保。「文化スポットの拠点にしたい」と12月開館に向け準備を進めている。


  夢シネマ社は12日、記者会見し、12月開館を発表。同社の岡元真弓社長(きものブレイン副社長)は、「私自身も映画ファンで、十日町から映画館がなくなり、とても残念でした。ならば自分でやろうと、昨年新会社を作り、適地も見つかり、12月開館にこぎつけました」と経過を話す。同社は昨年4月設立、資本金3千万円。きものブレインも出資しているが、大部分は個人出資。同社専務の岡元豪平氏(岡元社長の長男)が、ロンドン語学留学時代に出会った宮崎出身の亀川佑介氏が支配人。両氏とも映写技師資格と持ち、亀川氏は映画製作にも関わっていた。両氏は、十日町シネマパラダイス開館に向け、東京渋谷「ユーロスペース」で半年間の研修を受けてきた。映画関係者などとの交友が広い岡元専務、亀川支配人は共に29歳の若き経営人。

 
 開館する同館の規模は、418平方bのスペースに126席の客席、120平方b余のロビーを設ける。スクリーンホールのイスは、フランス直輸入のキネット社製を採用、車イス対応席も設備。映写機はフィルムとデジタルの両機器を設備する。建物改造、設備関係で約1億4千円を投じる計画。ロビーにはピアノや喫茶コーナーを設け、サロンコンサートや講演会に活用する方針だ。
 

森林セラピー、いよいよ始動、樽田ブナ林を拠点に  10月12日号
 来年8月の本格始動をめざす「津南町森林セラピー事業」。30f余の樽田ブナ林での癒し効果と共に、森林ウォーキング、津南食、水中運動などを組み合わせ、森林療法で特色化をはかる取り組みがスタートする。ブナ林付近に駐車場、トイレ、マウンテンパーク展望台からの旧道(通称・松之山街道)、尾根伝いに遊歩道整備など来年度実施する方針。先月末には同事業をバックアップするガイド養成や環境保全に取り組む「ぶなもりの会」を結成。来月2日、モニターツアーを行い本格的活動を開始する。
    

 ブナ林ガイド養成の「フォレスト・ナビゲーター講座」を6日、マンパクで開いた。町森林セラピー推進協議会(辻本和男会長、19人)主催で40人余が参加。ブナ林散策や長野・信濃町職員や民間代表が講演。専門の立場から上原巌・東農大准教授は「自然を活かし、地域全体で多様な受け皿を作る。官民連携が大切で行政の先走りだと難しい。目的、目標を明確に持った町全体の取り組みが必要」などアドバイスした。
 

 同協議会の辻本会長は「まず森林セラピーとは何かを住民に知ってもらうのが重要。興味がある方は気軽にどうぞ」と呼びかける。次回養成講座は28日午前9時半、マンパクでノルディックウォーキング講習。参加無料。さらに林啓子氏(筑波大准教授・笑み筋体操)、安保徹氏(新潟大教授・免疫学)らの講演会を今後開く方針だ。津南町森林セラピー企画準備室пi765)4711。

ブラックバス一掃、中魚漁協が津南町赤沢ため池で  10月12日号
 在来の魚類や水生生物の生態系を脅かす北米原産の「ブラックバス」が、各地の湖沼や河川に放され全国的な問題となっているなか、中魚漁協(長谷川克一組合長)は7日、赤沢ため池でブラックバス捕獲作戦を展開、4百匹余りを駆除した。同漁協では「在来魚保護のため、ブラックバス放魚禁止の徹底を」と呼びかけている。
 

 捕獲作戦は、津南郷土地改良区のゲート改修に伴う落水に合わせて実施したもので、3年前に続き2度目。前回、2100匹余りを捕獲し、その多さに関係者は驚いたが、今回は前回の捕獲作戦が功を奏し4百匹余りにとどまった。しかし、今年生まれたと見られる幼魚も多くあり、「在来のイワナやニジマスが餌にされているのではないか」と不安視している。
 

 赤沢ため池は面積4・5f、13万8千dの農業用ため池。10年ほど前から釣り人が目立ちはじめ、「釣りマニアがブラックバスを放したようだ」と危惧していた。長谷川組合長は「水路や小川でつながっている沖ノ原台地から中子一帯に15余りある中小湖沼への影響が心配される。地域あげてブラックバスの駆除を」と話している。

東京の保育園児がカマを手に稲刈り  10月12日号 
 ◎…「じょうずだね。いいぞ、いいぞ」―。5歳の保育園児8人が5日、栄村の田んぼで初めての鎌を手に、稲刈りを行った。今春5月、村内笹原の関沢義平さん(74)の田んぼで、東京の東大駒場地区保育所の年長園児が田植えをした。その子たちが、今度は稲刈りに訪れ、関沢さんの手ほどきで、鎌での初めての稲刈りを行った。
 

 ◎…『なんでも体験しよう』が方針の同保育所。落合秀子園長は「鎌を使っての稲刈りは、保育園児はとても無理だと思いがちですが、しっかり教えると、子どもたちはちゃんとできます。なんでも経験ですね」と、子どもたちの奮闘ぶりに目を細めていた。この田んぼ、約1eの広さ。作付けはコガネモチ、約45`の収穫が見込めそうだ。「子どもたちにプレゼントしたい」と関沢さん。同園では餅つき大会などに活用する方針だ。同園では来年2月、今度はスキー、雪遊び体験に訪れる計画だ。

世界の福士選手とともに、十日町でふれあいトーク  10月5日号
 日本陸上界のスター福士加代子選手を招いた第20回十日町長距離カーニバルは29日、市陸上競技場で開催。福士選手は世界陸上後の体調不良で出場予定の女子3千bは欠場。ふれあいトークでは小中高校、一般多数に囲まれ、質問攻めに合う人気ぶりだった。福士選手は「皆さんの元気な笑顔を迎えられ、私のほうが元気をもらいました」といつもの笑顔を見せていた。
 

 ふれあいトークは競技場フィールドで行い、トレーニングウェアにロングヘアーの福士選手を、ひときわ大きな拍手で迎えた。質問に答えた福士選手は「心がけているのは良い姿勢を保つこと。歩く時、坐る時、食事の時など姿勢を常によくすること」、あるいは「緊張感をほぐす時、私はゲンコツで頭をグリグリやったり、顔をくしゃくしゃにしたり、人と大声で話したりしてリラックッスします」などとアドバイス。さらに「陸上を通じて多くの人との出会いがあり、その出会いを通じて感謝の気持ちを学びました」など多くの質問に笑顔で答えていた。
 大会に出場した津南中等教育学校2年・藤巻果淋さん、1年・斉藤朋子さんらは「いつも正しい姿勢を保つという言葉が胸に残りました」と世界の福士選手を間近で感じ、感動ぎみに話していた。

遭難救助対策協議会の早期設置を、十日町広域で急務 10月5日号
 本番さながらの遭難者救助の小松原合同山岳救助訓練が2日、十日町消防本部、十日町警察署、十日町病院、林野庁、十日町市と津南町で行った。関係者60人余が参加。同消防本部の呼びかけでの小松原訓練は昨年に続き2回目。同訓練を契機に発足方針の遭難対策協議会はまだ設立していない。同本部の柳茂消防司令は「消防は救助、警察は捜索など、連携を強化し遭難者の救命のため、早急設置が課題だ」と協議会発足の必要性を強調している。


 今回の訓練、救命率向上から医師や看護師で構成する十日町病院医療救護班(DMAT)も初参加。訓練は小松原湿原登山者の行方不明を想定。出動者には救助者位置は知らせず、本番さながら事故発生を想定し実施。登山道入口の大場、太田新田、グリーンピア、見倉の4ルートから徒歩で捜索隊が入り救助活動。柳消防司令は「ハードな訓練だが、いざと言う時、経験があると違う。住民の生命を守るためにも、自治体には協議会設置を早急にお願いしたい」と話している。
 

 同本部の捜索件数は平成15年6件、16年6件、17年3件、18年10件。今年度は4件発生。「痴呆の徘徊が増え、これから団塊世代の超高齢化社会を迎える。要救助のためにも合同訓練は重要」と呼びかける。

大海画伯ストリート展、商店街に賑わいを  10月5日号
 ◎…独学の画家で人口透析を続けながら、日本画や書に情熱を注ぎ込み、独自の「美人画」の世界を造り上げた画家・大海一郎氏(2005年没、十日町市出身)の作品寄贈を受けた津南町で、先月30日から今月21日まで、国道117号大割野商店街などでストリート展を開催中。「ぶらり商店街を散策しながら、名画を楽しんでください」と主催の大割野商協(粉川正明理事長)。深まる秋の商店街、大海画伯の日本画がさらなる雰囲気を演出している。


 ◎…大海画伯と津南の小林町長は旧知の友。大海氏経営の東京のカメラ店で小林町長が働き、共に苦楽を共にした。写真家を志したが発病で断念。ならば、居ながらに取り組める絵画の世界へ。46歳から取り組み、二科展で「猫と女」が初入選。以来、日本画で女性の美を追求する世界を確立。「美人画の大海」と各地で個展を開き、独学で独自の世界を切り開いた。特に東京「銀座タカゲン画廊」で18回個展を開き、「日本の女をかく」シリーズ展で高い評価を得た。2年前に同氏死去。昨年、故人の意思で作品178展を津南町に寄贈。地元商店街が「商店街の賑わいを」と同展を企画。32店で展示、ニュー・グリーンピア津南も協力し全体で140点展示。
 

 ◎…開幕式に来町した大海幸子さん(79・東京豊島区)は「自分の娘のように大切に描いた作品を、こうして展示いただき感謝します」と話していた。同展に合わせ大割野商協では、15店以上の訪問者に5百円の商品券を進呈するスタンプラリーを実施している。

津南で拉致問題を考える、津南町商工会女性部が「めぐみ」上映  10月5日号
 拉致問題を考える映画会が29日、津南町で開かれた。
拉致された横田めぐみさんを扱った「めぐみー引き裂かれた家族の30年」(DVD)を上映。同問題を考える津南町商工会女性部(志賀智津子部長)の教養部会(石田良枝部長)、ボランティア部会(桑原和美部長)が主催。30人余の参加者は、上映前に救済運動の「ブルーリボン」活動カンパや救済署名に協力した。
 

 上映会は「他人事ではない」と同部会が自主的開催。
同映画(クリス・シェリダン、パティ・キム監督)に映像協力しているカメラマン稲川和男氏と同部会メンバーとの交友で、DVD寄贈を受け、同映画製作者の了解を得て上映会開催。映画は、めぐみさんの幼少の頃の写真や拉致問題が指摘され、救済活動が始まった当時の貴重な映像など、30年の歳月の重みと、国家犯罪である拉致への厳しい対応を求めている。
 

 主催の石田部会長は「決して他人事ではないです。同じ日本人としてしっかりとこの問題への対応が必要です」などと上映のねらいを話していた。会場でのカンパ・署名は全国組織の「救う会」に送られ、連名署名は内閣総理大臣に送られることになっている。


COPYRIGHT (C)2004 TSUNANSHINBUN-ONLINE. ALL RIGHTS RESERVED
!-->