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2007年08月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
座禅で研修、龍源寺でリクルート新採用者が  8月31日号
 ○…シーンと静まり返った境内。背筋をピンと伸ばし、坐った状態で精神統一に取り組む―。津南町船山の龍源寺(桑原豊成住職)で29日朝、情報ビジネス大手、東京・リクルート社の新規入社内定者84人による坐禅会が開かれた。桑原行弘副住職の指導の下、坐蒲に腰を下ろし、あぐらをかいた参加者たちは神妙な面持ちで取り組んでいた。
 

 ○…同社では、昨年からニューグリーンピア津南で入社内定者の1泊研修会を開いており、今年はトマトの収穫や坐禅会を計画、この日を迎えた。参加者たちはほとんどが来春大学を卒業する22歳前後の若者。坐禅の仕方などを教わりながら30分間、瞑想にひたった。桑原副住職は「みなさんは一流大学の人たちでしょうが、大切なことは自分の行為で他人を幸せにすること。人様のために力になってほしい」と言葉をかけていた。同社総務部の深瀬貴範エグゼクティブマネージャーは「津南は自然環境などから研修場所に最適。今後も津南に来たい」と話していた。

新事業「町民提案事業」、初回から「該当なし」、不信の声も  8月24日号
 「残念だが、全委員の全会一致で選定できるものはない」。町民の町政参画をめざした津南町新事業「町民予算提案事業」の初年度事業は、「該当なし」となった。4月応募開始、個人や団体など19件の提案があった。選定委員会(福原慶福委員長・8人)を設置し、3回の委員会後、今月20日、選定内容を小林町長に答申し、同町長はこれを了承した。提案者からは、「選定基準が最初から公表されず不明確。初年度から該当なしでは、町民が町政に参加するというこの事業そのものの意義が問われる」など厳しい意見が聞かれる。

 
 町民提案事業は、今年3月議会で小林町長施政方針で発表。4月に募集開始。その募集要項の提案内容には、「人づくりや地域づくりなど独自性のある町づくりへの提案」とある。この時点では、選定基準の提示はない。公募による選定委員会設置後の初会合は6月18日。このとき4項目の選定基準が示された。@人、地域作りへの独創性A単年度事業実施可能かB事業効果と持続性C事業実施の実現性。だが、これは全町への公表はなかった。
 

 3回の選定委員会後の20日、福原委員長は「単年度実施ではなく、事業継続が必要。法的にクリアーすべき課題がある」などを理由に、19件の応募に「選定できる提案はなし」と答申。ただ、「課題クリアーで事業化できるものもあり、次回チャンスを提案者に与えたい。次回募集には単年度事業実施を必須要件を明記」などと意見具申している。
     

 
 第2回提案募集は来月20日付広報で公募。今度は選定基準を明記。同事業は町民税約2l、約6百万円が財源。応募資格は町民、町民グループ、町にゆかりのある方。рO25(765)3112。
なお選定委員は次の通り(任期2年)◆委員長=福原慶福(外丸)◆副委員長=高橋廣幸(見玉)◆保坂信司(大井平)◆半戸敬二(中子)◆山田艶麗(芦ヶ崎)◆桑原真紀子(陣場下)◆風巻智則(同)◆高橋徹(押付)

世界的加工技術を開発、十日町きものブレイン  8月24日号
 きもの総合加工やリサイクルで消費者ニーズに応え、業績を伸ばしている十日町市の「きものブレイン」(岡元松男社長)は、絹など手軽に家庭で手入れが出来る繊維加工技術に形態安定機能を備えた技術「超撥水・ドリームケア」を開発。同時開発した「乾式転写式インクジェット染色技術と合わせ、国内外へ営業展開する方針。さらに同技術を取り入れ、ひとりで簡単に着れる「ひとりできもの」を商品化。共に来月から営業を開始する。


  超撥水ドリームケアは、従来のナノ単位(10億分の1b)加工を、ピコ単位(1兆分の1)で繊維組織と撥水剤を特殊薬剤(特許)で結合。この加工により、絹やカシミヤなどが持つ風合いを変えずに、家庭で手入れが簡単にでき、静電気防止機能も加わり、防汚、黄変防止などに効果を発揮する画期的な加工技術。岡元社長は「きものを利用する消費者からの要望を、どう解決し、応えていくか、それを求めて事業開発し、今度の画期的な加工技術の開発に成功した」と消費者第一の営業方針が、同技術を生み出したと強調。
 

 この新技術の導入に約2億円を投入し、5年間の売上目標を20億円とし、今期(来年7月末)までに4億3700万円の売上を目標としている。同新加工技術には国内外が関心を寄せ、今後国際的な事業への展開が期待されている。

古民家再生、「冬の津南楽しみたい」、東京から新規就農業  8月24日号
 農業ライフを求め、7年前に津南に移住した家族が、念願のマイホームを手に入れた。それは、夫婦が求めていた古民家。あと1週間で取り壊される直前だった。国際的な設計士で松代に居を構え、日本家屋再生に取り組むカール・ベンクス氏に依頼。出来上がった設計図は「自分たちが思い描いた以上の家」と感激。実際に再生された家は、今月末に完成予定。「設計を見た時に思っていた以上の家になりました」と、さらに感激している。
 

 高校理科教諭の鈴木祐介さん、大学で民俗学を学んだ康子さん。共に36歳。  7年前、津南町新規就農に応募し移住。町が用意したファームハイツで暮らす。「津南の自然の中で子育てをしたいと、最初から定住目的でした。民俗を専攻していたので、住むなら古民家がいいなと思っていましたが…」と康子さん。4歳と1歳4ヵ月の長女、長男、家族4人になった。農業ライフと子育て。「津南は夏もいいが、やはり津南らしいのは冬。冬を楽しんで暮らせる家、それは雪国の人たちが長年暮らしてきた古民家。この家は季節に適応した作りで、とても合理性がある。そんな家に住みたかった。谷内集落の皆さんのご理解で、受け入れていただいた。感謝しています」と祐介さん。
 

 民家の基礎、柱は補強しそのまま活用。外観は黒い柱と漆喰の古民家風。ただ漆喰の色は淡いイエロー。ほぼ完成した外観、その黒の柱と漆喰の色が雰囲気を出す。「このイエローは朝、昼、夕と時間によって趣が変わって見えます」と祐介さん。内部は、古民家の「ソラ」を活用。屋根裏部屋を設け3階構造に。「その場その場で私たちの要望を聞き、相談しながら思い通りに作ってくれます。まさに手作りの家です」と康子さん。来月初めには完成予定。「暮らすのが楽しみです」。

サッカーで町に活力を、少年大会に1000人が  8月24日号 
「サッカーで地域の活性化を」―。ニュー・グリーンピア津南(NGP)で開かれる小中学生のサッカー大会を地元の活性化につなげようと、人工芝グラウンド設置などを要望する声が高まっている。 今月18、19日、NGPで12年目となる津南カップ少年サッカー大会が開かれた。大会には県内各地から高学年、低学年の部に合わせて32チーム、総勢5百人を超す選手が参加。保護者を含めると千人余りに上った。2日間で延べ2千人規模の大会だ。
 

 大会を主催する魚沼スポーツプランニングの渡辺芳広代表は「何より芝グラウンドという環境が人気を呼んでいる。しかし天然芝の養成も必要で、その代替として人工芝グラウンドがあれば、毎週のように大会を開くことも可能」と指摘。「すでに10年以上、この規模の大会を年2回開いている。参加2百人規模の大会を含めると年に5回ほどになるが、施設的にこれが限界。企画すればいくらでもチームは集まる」と話す。
 宿泊チームは、NGPはじめ町内の旅館や温泉旅館を使うように振り分ける。今大会だけでもNGPに2百人、町内7旅館に3百人余りが宿泊した。経済効果は決して少なくはない。

大地の祭り、作家交流が好評  8月24日号
 ◎…第4回大地の芸術祭プレイベント・大地の祭り。18、19日は松代・農舞台で「音・楽・市」を開催。野菜や地酒など露店、現代舞踊やミニコンサートを企画。越智ブラザーズと鬼太鼓座ワークショップには70人余が参加。自然木をバチにし、竹や石などをリズム良く叩く音の共演に参加者は熱中。長岡市の佐藤有紀江さん(36)は娘の倫花ちゃん(6)と参加、「音を鳴らすのを見ているうちに、やりたくなった。自然の風が吹く中、音を出すのはいいですね」と親子で楽しそうにバチを振るっていた。


 ◎…2年後に向け十日町市中手集落で滞在製作中の菊池歩さんは11日から毎日曜、ジャガバタ作りを行う。菊池さんは津南醸造とのコラボ作品「はのっこ」も展開。「たくさんの人にお世話になり、作品を作ってます。その恩返しをと思って」と交流スペースを作り、ゆったり会話できる空間を演出。長岡市・横坂美喜さん(36)は「作家さんに会えるのは嬉しい。滅多にない体験です」と芸術家と過ごす時間を満喫していた。同祭は9月2日まで。イベントなど問合せは芸術祭推進室рO25(757)2637。

ナイトパーテイー好評、口コミで広がる交流  8月24日号
 ○…オールナイトで夏夜を音楽とトークで交流するナイトパーティ「第2回FUU`S BAR」はお盆の14日、マウンテンパーク津南・旬樹庵で開催。町内外から前回を越える80人余が参加。すべて口コミ浸透。「こうしたパーティは他ではない。ぜひ続けてほしいね」と音楽で過ごす夜を6時間余に渡り楽しんだ。
 

 ○…福原太さん(23、外丸)がプロデュース。DJ演奏に加え、ギターライブやひまわり畑、トウモロコシ収穫など津南のベストショットをスライド上映。「僕は津南が好き。みんなが津南を知ってくれれば」と福原さん。津南町から初参加の女性(23)は「人づてに聞いて一度来てみたかった。こんなに同世代がいると楽しいですね」と雰囲気ある音楽のリズムと新しい仲間との会話を楽しんでいた。同パーティ開催は2ヵ月に一度予定している。

熊保護へ、津南で初の『学習放獣』、生息調査が課題  8月17日号
 津南町鳥獣害対策協議会では今月3日から沖ノ原や天上原など4箇所に学習放獣用のドラム缶式や鉄板式のオリを設けた。学習放獣は、すでに栄村で実施しているが、津南町では初めて捕獲した熊に唐辛子や大音響で仕置きをし、再び山に放すもので、熊の保護を目的にした対策。今月12日に天上原、15日に沖ノ原で60`余りの熊各1頭(沖ノ原はオス、天上原は不確認)を捕獲、スプレーなどで目印を付けるなどして再び山に放した。また町には、捕獲した熊に発信器を取り付けて生態調査を行う奥山放獣調査の打診が県から来ており今後、協議を行う意向だ。
 

 熊の足跡や目撃情報は7月に入ってから津南町で9件、栄村でも8件寄せられている。両町村とも特にスイートコーン畑での被害が多く、沖ノ原に畑を持つ滝沢誠さん(71、赤沢)は「3年続けて荒らされた。今年は網で囲いを作ったがだめだった。今年は荒らし方が激しく、どうも親子熊のようだ」と話し、田中地区では近くの住民が先月30日朝6時頃、集落近くの林道で、走り去る子熊を目撃している。
 

 昨年は全県的にも「異常出没」といわれ、年間捕獲頭数は津南町で9頭、栄村でも12頭を捕殺。栄村では他に2頭を捕獲し奥山放獣している。これから秋にかけてさらに熊の行動が活発化していくことが予想され、両町村とも注意を呼びかけている。
 学習放獣に取り組む同協議会の事務局・中沢幹弘JA津南町畜産振興課長補佐は「実際の熊の生息数が不明な現状で、対応が難しいのが実態。熊の保護の観点からも学習放獣に取り組んでいる」と話している。
  
 
 津南町と栄村では、サルの被害も相次いでいる。津南町中子地区では今月7日、30匹余りのサルが集団でスイートコーン畑を荒らしたほか、栄村ではやはり今月に入ってから30匹ほどの集団が東部側のスイートコーン畑などで被害を出している。

体育施設で新たな誘客、大学や全日本が合宿、ニューGP  8月17日号
○…「これだけのウェイトリフティング設備が揃っているホテルはない。僕らにはありがたいです」。6日〜10日、ニュー・グリーンピア津南で早稲田大学ウェイトリフティング部22人が強化合宿。体育館で重いバーベルを持ち、来月開催の東日本インカレに向けパワー強化に励んだ。同津南は今年度各大学リフティングへDM(ダイレクトメール)を巻くなど積極営業。今回の初受入れに繋がり、今後も設備を活かしアピールしていく方針だ。
 

 ○…2年前、ウェイトリフティング練習用具一式を約1千万円で購入。国際大会が行える器具を設備、ホテル施設としては全国でも稀な環境。来年の北京オリンピックで金メダルが有望な三宅宏美選手(法政大)らも合宿を行っている。同部の国矢田智主将(24)は「リフティング練習は機材が特殊でホテルで設備があるのは初めてだが、僕らにはありがたい。東京に比べ気候も良く、みっちり練習します」と充実した設備で汗を流していた。
 

大好きな津南町、誇りに、津南町成人式  8月17日号  
 真夏の成人式に若者が集う―。津南町は町文化センターで開催。対象者185人のうち147人(男79、女68)が出席。今年は成人側の要望で式典のみ。袴姿やスーツ、カジュアルドレスやゆかた姿で式典に参列。小林町長は「日本一の豪雪地帯に住み、子どもの頃から協力と忍耐を自然から学んでいる。故郷と自分に自信を持って欲しい」と激励。さらに8月15日に触れ、「終戦から62年。津南町では3百人余の方々が亡くなった。この悲惨な戦争の記憶を失ってはならない。21世紀を背負う諸君に期待する」と話した。
 

 新成人代表は玉村昌也さん、高橋明菜さんが「自然豊かな、津南での経験を元に進んで行きます」と決意。新成人のひとりで専門学生の大倉麻衣さん(小下里)は「成人の実感はわかないけど、両親や私が関わった人に感謝し、これから好きな津南に関わりたい」と話し、久しぶりに会った旧友たちと談笑していた。

母校の教室で乾杯、栄村成人式  8月17日号
 ★…「懐かしいなー」。5年ぶりに母校の教室に入った新成人たち。懐かしの場所で思い出に残る成人式を行った。栄村の新成人該当者は28人(男18、女10)。終戦の日の15日、会場となった母校・栄中3年教室にはスーツ姿の新成人19人が出席。来賓出席の中学3年間の恩師、藤沢賢也教諭(現・飯山第一中学)は「友のことを忘れず、ここ栄村で育ててもらったことに感謝し我が人生を歩んでほしい」などと中学卒業文集を披露しながら激励した。
 

 ★…新成人の要望で母校の教室で開催。木の机、イス、熱い教室は当時のまま。流れる汗をぬぐいながらも、思い出いっぱいの成人式となった。高橋彦芳村長は、「突然ですが」と前置きし、「20代のうちにぜひ恋人を持つべきと提案したい。1人より2人で語り合う方が未来がより明るく充実していく」と人生のパートナーの必要を強調。さらに「ふるさと栄村の行末を見守り応援してほしい」と語りかけた。新成人代表の月岡大介さんは「歳月の速さを感じる。自分なりの人生を歩んでいきたい」と述べ、千曲市で働く樋口由貴さんは「懐かしいです。思い出に残る成人式になりました」と感激していた。

「上田小学校」、ずっと心に中に、タイムカプセル開封  8月17日号
 103年の歴史を刻み昭和58年3月閉校した津南町立上田小。当時の在校生や地元民が記念埋設したタイムカプセルの開封式がお盆の15日、校舎があった町内上野に集まった住民や当時の教職員など百人余が見守る中、大きなポリ容器が地中から出現。子どもたちの絵や版画、作文、住民各戸が入れた当時の資料など懐かしい品々に歓声がわいた。当時5年生で現在新潟市に住む山本由香さん(36)は「なんだか恥ずかしいですね。でも感動しました」と習字や絵、作文など懐かしそうに見ていた。
 

 閉校時の在校生は15人。昭和13年には177人だった同校。時代と共に減少。タイムカプセルは当初、30年後の2012年開封の予定だった。だが、当時を知る人が少なくなったため、25周年の今年開封を決めた。卒業生で実行委員長の津端眞一さん(59)は「当時の子たちがもう親になっている。歳月の流れを感じる。感慨深い」とあいさつ。閉校時の校長、青木辰雄氏(現六日町在住)は「このタイムカプセルには、皆さんの思いが詰まっている」と懐かしがった。閉校の年、新卒で講師採用され3年担任だった富井茂教諭(現六日町・北辰小)。「あの年は大雪だった。閉校式後、子どもたちや地域の人たちと、学校がなくなる寂しさで抱き合って泣いたのを覚えている」と話していた。
 

 閉校時の卒業生は3人。そのひとりで上野に住む山本正彦さん(35)。「15人の小さな学校だったが、地域と一体になった楽しい学校だった。これからも一人ひとりの心の中に、上田小があり続けてほしいです」と思いを込めて話した。旧上田小校舎の一部は同地の作業所と公民館に活用され、今も地域住民に愛用されている。

ふるさとを描く、石沢松義氏が初個展  8月17日号
 ふるさとへの思いを写実的に描いた津南町大赤沢・秋山郷出身の画家で商業デザイナー・石沢松義氏の「故郷の自然を描く」は12日から17日まで津南中央ふれあいセンターで開催。期間中5百人余が訪れた。来場者からは「見慣れた自然ですが、こうして絵で見ると、なにかジーンときますね」など感想が聞かれた。石沢氏は「初めての個展を、自分を育ててくれた津南で開くことができ本当に嬉しい。土のにおい、湿度感などふるさとに感じる、そのあるがままを描いた。」を主催の東京津南郷会や開催協力の町などに感謝していた。
 

 オープニングで小林町長は「どの作品もふるさとへの愛着がよく表れている。我がふるさとを描く画家がいることを大きな誇りにしたい」と絶賛。同氏は家具店などに勤務する一方、美術やレタリングデザイナー通信教育を受け、昭和40年から商業デザイナーで活躍。今回の個展開催が昨年決まり、新作40点を描いている。愛知・一宮市から帰省中に来場した坂本純子さんは「雰囲気ある作品で癒されます。自分の親(石澤松之助氏)を描いた作品に感動しました」と見ていた。
石沢氏は津南町に大赤沢の「蛇淵の滝」を描いた作品を寄附した。

青空絵画展、福原美恵さん野外展  8月17日号
 ★…真夏の青空と芝生や木かげをギャラリーとした津南町大割野の画家・福原美恵さんの第2回青空油絵展は16日から18日まで開催中。昨年度の十日町市展賞「面 語る」や今年の県展入賞作「お祭り」など40点余を展示。青空ギャラリーとなった福原さんの庭には、通りがかりの人などが訪れ、雰囲気ある作品に見入っていた。
 
 ★・・・二科展東京展3回、新潟県展4回入賞など県内外の絵画展で活躍する福原さん。今年の十日町市展で市展賞を獲得し、無鑑査になった。今回の作品は、独特のタッチで描いた風景画や静物画などを主体に、県展入賞作や市展賞作品などを庭の木に掲げるなど、雰囲気ある青空ギャラリーとなっている。「毎日朝夕の設置と片付けが大変ですが、見に来てくれる人がいる限り、続けたですね」と話す絵福原さん。二科展への出品準備も同時に進めている。

「ナラ枯れ」が猛威、魚沼エリアに広がる    8月10日号
 全県的に被害の拡大が目立っている「ナラ枯れ」が津南町でも猛威を振るっている。ミズナラが比較的に多いといわれる上田、田中地区一帯の山林では、茶色に枯れた葉が至る所に見られている。病原菌が原因と見られており、南魚沼地域振興局林業振興課では今月中旬から2ヵ月間、地域一帯の被害調査に乗り出す方針だが「雑木林の中のナラが多く、防除対策が困難なのが実態。全県的にも今年は被害が大きいようだ」(西方和彦課長代理)と指摘している。
 

 津南町でのナラ枯れは、先月中旬頃から見られ、梅雨明け後、急速に目立ち始めた。田中集落付近の雑木林では、ミズナラの枯れた葉が茶色に広がっている。原因は、カシノナガキクイムシが媒介する病原菌・ナラ萎周病菌とされている。8月から9月にかけ、ナラの木の吹管に被害を及ぼすことから、水を吸い上げることができなくなり立ち枯れとなる。病原菌に犯されるとミズナラは100%、コナラは30%の確率で枯れるという。雑木林の中が多く、経費や労務、さらに所有者の承諾など課題は多く、県では防除や対策は困難な状態だという。
 

 町地域振興課農林業振興の村山富雄副主幹は「毎年のように被害はあるが、今年は多いようだ。打つ手がないだけにどうしようもない」と頭を抱える。南魚振興局・西方課長代理は「加茂や旧下田村では収束状態にあり、新たな芽吹きも確認されている。今後、調査を進めるが、ナラが絶えた例はなく、新たな芽吹きに期待したい」と話している。

時代に翻弄され100歳、波乱の人生・丸山トラさん   8月10日号
「死んだ子を埋めようにも、土が凍っていて、穴も掘れない。シャベルもなかった。くぼ地に置いて、枯れ草をかぶせる、それがやっとだった。そのうちに狼が来て、それを食いちぎってしまう。もう、気持ちがモウゾウして、悲しんでなんかいられなかった。今、この年まで生きて、切なくてしょうがないが、もう、どうしょうもないて。子どもとジサの分まで、長生きしちまったな」。
 丸山トラさん、8月6日が満100歳の誕生日。明治40生まれ。100年の歴史は、日本の歴史に振り回された歳月でもあった。


 生後100日の長女、9歳の長男、夫・喜作さんと敗戦色が濃くなる昭和18年、満州開拓団に参加、中国大陸に渡った。日本軍が支配する満州、だが戦局の悪化で混乱状態へ。
「山が一つも見えない平らで、なんにもない所だった。親は行くなと言ったが、家にいても、どうにもなんなかった。あっちで、なんとかしようと働いた。あれは昭和20年の8月10日だったか、突然『避難しろ』の命令が出た。戦争に負けたと思った。その日は、大変な大雨で、びっしょりになりながら逃げた。道は泥の田んぼのようだった。男は戦争に取られ、年寄りと女・子どもだけだった。万年筆や時計など、珍しいものは満人(満州の人)にみんな取られた」

 「なんとか、新彊(シンキョウ)に着いた。そこでチフスが流行り、年寄りや子どもが毎日のように死んでいった。3歳になった娘が死に、10日後に12歳になった息子が死んだ。凍りついた土は、穴が掘れない。シャベルもなく、くぼ地に置くしかなかった。石を並べた墓に饅頭を上げると、すぐに満人が取って食った。乳飲み子を背負う若い嫁さんは、栄養失調で乳も出ない。死んだ我が子を背負ったまま、『死んでくれてよかった』なんて言っていた。あんな状態では、人はオニになるんだな」


 敗戦。支配者から逃亡者へ。混乱の引き上げ。昭和20年9月、引上船が佐世保に着いた。着の身着のままの喜作・トラ夫婦も乗っていた。だが、船内にチフス感染者がいるとの誤った情報が流れ、ここで1ヵ月、暑い船内に缶詰にされた。渡満時、一緒だった2人の子は、満州の地に眠る。
 
 「今はグリーンピアになったが、あこの谷上の開拓地に入った。小屋をかけ、毎日外丸から通って耕した。23年に家を作った。なんにもない谷上だった。そこに20年間いた。金もない、ろくな作物も取れない。いま思うと、どうやって暮らしていたか、夢のようだて」
 グリーンピア開発が決まり、喜作・トラ夫婦は津原に越す。小さな家が移転補償だった。数年後、喜作さん、胃ガンで死去。「喜作65歳、トラ64歳」の春だった。以来、36年間、独り暮らし。「この家は、半柱の家だて」という居間の神棚の上には、満州から外丸に送った娘と息子のあどけない遺影、そのわきに喜作の笑顔が並んでいる。
 

大自然満喫、栄村100`サイクリングに全国から340人  8月10日号
 ★…秋山郷渓谷を颯爽と走る自転車。「最高ですね、この景色。来て良かったです」。大阪や青森など全国から340人がエントリー、310人余が出場した「第2回グルッと栄村100`サイクリング」は快晴の5日開催。前年の倍近い人気となった今回。快晴の朝7時、100`コースはさかえ倶楽部スキー場をスタート。45`コースは午前10時、秋山郷小赤沢とねんぼをスタート。累計標高2千7百b、最高地1千百b。秋山郷は気温25度前後と涼風を受けながらのサイクリング。初参加の横浜からの30代OL2人の下枝幸枝さん、成川奈月さん、「景色がきれいだし、水がとにかく美味いです。この大自然を満喫して走ります」と45`コースを完走し、栄村の自然を満喫した。
 

 ★…主催は栄村観光協会だが、千葉のサイクリンググループ「輪工房」がコース設定など運営に全面協力。同工房所属で初参加の服部一司さん(50、野田市)、「昨年参加した仲間から聞いていたが、その通りの最高のコース。毎年参加したい」と秋山郷渓谷を走りぬけた。コース途中、菅沢、五宝木、屋敷に給水所を設け、地元民が冷えたスイカやキュウリ、トマトなどを手渡し、「頑張れー」と声援を送った。昨年に続き100`に出場した上田市の中村淳さん(39)、「本当に景色が最高、気持ちよく走れました。また来年も出場します」と満足そうな笑顔を見せた。大会運営は村職員40人、ボランティア25人が協力、すでに来年の問合せが入っている。

東京のそろばん教室、津南合宿14年目、「環境が最高」 8月10日号
 「食べ物が美味しく、ゆっくり遊べる最高の環境だから、厳しい合宿を楽しめるんです」。東京・練馬区を中心にそろばんを教室展開する「若葉そろばん教室」(松木隆夫塾長)は3日から6日、ニュー・グリーンピア津南(NGP)で恒例のサマースクールを実施。14年目の今年は小学3年から中学まで60人余と講師10人が参加。一日平均3時間余、集中してそろばん練習。同教室では「合宿は子どもたちの一生の思い出。リピーターが多く、大人気。美味しい食事と自然体験がいいリフレッシュになる」と今後も継続する方針だ。
 

 同教室は開塾33年。珠算検定合格者はここ数年東京トップ、津南合宿後、成績が伸びるという。卒業生は幼稚園や小学教諭、保育士など子どもに接する職を選ぶ人が多く、この夏合宿は年に一度の同窓会にもなっている。小学4年から5年間学び、その後は講師参加の丸山真季さん(24、東村山市)は13年目、現在は小児科の看護師。「合宿で学ぶ子たちの姿が良いですね。卒業生も集まるこの合宿、私にとっても嬉しい」。文京区で小学校教諭の奈良真一郎さん(27、中野区)。「松木先生に連れられ津南に夏季合宿に来て教師になろうと決めた。この津南は思い出の地」と10年ぶりに合宿に駆けつけた。
 

祭りの幟を新調、元さんが揮毫  8月10日号
 ○…「見事な幟だ」―。津南町反里口地区・矢放神社の秋祭りを前に、同地区では、古くなった祭り用の幟を新調。2日、地元で元書道教室を主宰する滝沢元一郎さんを招き、中津小体育館で幟に揮毫してもらった。滝沢さんが5号筆で一文字づつ大書きすると、見に来ていた地区の人たちから「おお、すばらしい」と声が上がっていた。この幟は今月17日の同地区秋祭りで掲げられる。
 

 ○…幟は長さ11b、幅90a。文字は「奉納神光照社稷」と「奉納厚徳安萬家」。滝沢さんは、油煙墨汁をたっぷりつけ、勢いある文字で汗を流しながら書き上げた。見ていた同地区の樋口薫さん(中津小6年)は「大きな文字にびっくり。すごい」と驚き、滝沢さんは「これほど大きな幟に書いたのは初めて。紙と違って墨がのらず苦心した」と話していた。

ひまわりウエディング、幸せ満開、学生が企画演出  8月3日号
◎…満開のひまわりが祝福―。津南町沖ノ原ひまわり畑。第一畑が満開を迎えた29日、新潟市・国際ホテルブライダル専門学校主催「ひまわりウェディング」を開いた。純白ドレスの花嫁とタキシード姿の新郎は参列者と一面の黄色い大輪から祝福を受けた。
 ◎…3年目の同ウェディング。3組の応募から宮城県出身の関戸正次さん(26)、南魚沼市出身の芙美子さん(同)のカップルが式に臨んだ。現在、南魚沼市在住。「デートでひまわり畑に来たことがあり、ウェディングを知り挙式したいと思った。大勢に囲まれて恥ずかしいけど幸せです」と嬉しそう。1歳2ヶ月の長女・悠月(ゆうな)ちゃんを抱き、「これからも大切な家族と一緒に過ごしていきたい」と満開のひまわりに永遠の絆を誓った。
 

 ◎…同校は授業カリキュラムで新潟ビッグスワンなどでもブライダル企画を実施。今回50人の学生が参加。代表のブライダルプロデュース課の小林雪乃さん(19)、今井千晶さん(同)は「いたらない所もありますが、うまくできて感動。学校を卒業後も、この広いひまわり畑で結婚式を演出してみたいですね」と声を揃える。同校・阿部朋子事務局長は「学生にとってテーマを決めたウェディングはいい経験。今後も津南町さんと連携して開けば」と話している。

夏に笑い、感動、感謝、津南祭りに4千2百人   8月3日号
 ○…熱い夏夜の祭典・第28回津南まつりは28日、中越沖地震で会場変更し、町役場第一駐車場で開催。4千2百人余の人手で賑わい、盛り上がった。初企画早食いリレー「喰らえ津南」に10組50人、おまつりパレード7組127人が参加。十日町市出身・高野千恵ライブも盛況、大きな声援が飛んだ。翌29日は雨天で町総合センターで開催の3on3大会に120人余が出場。一般は「BigWin2」、小学生の部「流星群」優勝。
 

  ○…パレードは「よさこい、つなん」が大賞、「津南高featuring商工会青年部」が金賞、十日町市のよさこいチーム「風美舞天神」が銀賞、「S56」が銅賞。観客を沸かせたのは来年3月閉校の津南高男子4人、女子9人と商工会青年部の連携パレード。アフロ姿の男子、メイド服を着た女子とアニメ人気キャラクターに扮した青年部が共演、大きな笑い声を起こした。同校3年の高橋加衣さん(正面)は「初めは恥ずかしかったけど、すごく楽しかった。2年後、20歳になり、またみんなで出て、乾杯しようと約束しました」と高校生活最初で最後の参加に感動。友人の桑原紀代美さん(反里口)といつまでも笑い合っていた。
   

23年間の津南暮らしの山田さん、日本紹介   8月3日号
  ◎…「ニーハオ・ポンヨウ(こんにちは、友だち)」。日本で暮らす中国人と、中国で暮らす日本人を各10人紹介する中国の「北京電視台」(北京テレビ)番組で、津南町芦ヶ崎の曹洞宗・龍昌寺の山田隆一住職の妻・山田麗艶さん(46)が先月25、26日取材を受け、日常生活などを収録。津南暮らし23年目の山田さん、「日本も中国も一緒。今回の取材を受け、改めて友好とは何かを、考えさせられました。もっともっと交流していいのでは」と同番組インタビューに答えていた。
 

 ◎…同番組「「ニーハオ・ポンヨウ」はNHkインターナショナル企画、北京電視台が制作。麗艶さんは1984年(昭和59年)、中国留学中の隆一さんと出会い結婚、津南町へ。言葉の違いを克服する一方、仏事手伝いや檀家さん接待などをこなす。町公民館の「ことばのキャッチボール」(山下克利先生)第1期生として日本語を学び、現在は津南に中国から嫁いだ女性らのアドバイスや生活相談に乗っている。町結婚相談員も勤め、小中学校PTA役員も務める。
 

 ◎…ことばのキャッチボール・山下先生は「物事に真剣に取り組み、今では受講する女性の相談役。すっかり津南の母ちゃんですよ」と話す。戸惑いながらも北京電視台の取材を受けた山田さんは「なぜ私なのと最初びっくりしましたが、ここ津南での生活ぶりを通じて、中国の人たちの日本への理解が深まればと思います」と話している。放送は、中国、日本で今秋10月に同時放送される。日本ではNHKBS2「アジアクロスロード」で放送される予定だ。

平和bの想い、ヒロシマへ中学生派遣  8月3日号
 広島の声を次代へ―。津南町は8月6日の広島平和記念式典に中学生を今年も派遣、今回で5年目。津南・上郷両中の4人が参加。町民が寄せた寄付を広島に届け、平和記念公園に両中生徒が思いを込めた千羽鶴を捧げる。式典参列後は百人余の入居者がいる原爆養護施設を訪問、町民寄付による見舞金を手渡す。
 

 中学生はみな3年生。津南中の石橋卓君、山田円さん、上郷中の江村武之君、小島恵奈さん。派遣団長に日岡求上郷中教頭、町教委・本山佐利班長が同行。6日は原爆養護ホーム「むつみ園」を訪問、原爆被害者の体験談を聞き、戦争がもたらす悲劇を中学生は自分の目と耳で感じる。壮行式は2日町役場で実施。石橋君は「本当の平和が何か、学びたい」、山田さんは「ひとつでも大切な話を聞き、戦争の声を友だちに伝えたい」、江村君は「行けない人の分も学び、伝えるのが役目です」、小島さんは「教科書で学べない原爆の悲しさを聞きたい」とそれぞれ平和への思いを胸に秘め、5日広島へと旅立つ。

全国大会を支援、自作「手ぬぐい」で寄付呼びかけ  8月3日
 来年2月全国高校スキー大会(インターハイ)、翌年「ときめき国体」と連続で全国的なビッグ大会を開く十日町市。クロカンやアルペンスキー選手やOBの保護者が「十日町での全国大会を盛り上げ、あの感動を多くの人たちから感じてほしい」と独自でオリジナル手ぬぐいを制作。売上を地元高校4校に活動費寄付する支援活動を始めている。
 

 呼びかけ人の宮澤久子さん(新井高スキー部監督の母)。女性30人余で女性部を結成。「クロカンスキーを通じて、子も親も成長し、地域の大きな励みになります。インターハイ、国体が十日町で開かれます。一緒に大会を盛り上げていきませんか」と協力を呼びかけている。
 

 制作の「手ぬぐい」は十日町高美術部の3年・丸山春華さんがデザイン。クロカンとアルペンの選手シルエット、雪を表す星型がブルーを基調にデザイン。インターハイと国体の公式デザインも入り、雰囲気ある一品になっている。運動する同女性部では1枚千円で販売、収益を十日町、十日町総合、松代、松之山分校の4校に寄付する。問合せは宮澤さんрO25(752)3934。


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