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2007年03月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
早くも中高一貫校効果、津南中等教育校トップレベルの成績  3月30日号
 今春2期生が入学する県立津南中等教育学校(小熊牧久校長・生徒81人)は、開校2年目を迎える。1月実施の全県学力調査テストで、他の中等校と共に、県平均を大きく上回る成績をあげている。特に平均点70点以上の生徒割合は1年生段階で県立中等校4校のトップ。小熊校長は「この1年間で着実に伸びている。生徒のやる気の結果でもある」と、同校理念『夢実現』へのスタートの年の成果を話している。
 
 全県学力調査テストは1月11、12日実施。国語、社会、数学、理科、英語の5教科。津南は1期生(中学1年)だけだが、各教科70点以上の生徒割合で津南は98・44%という県立中等校4校(1年生比較)でトップの成績。柏崎翔洋94・14、燕93・38、村上90・62。社会科で県内各校の履修違いがあり同科は単純比較できないが、5教科県平均は52・28で、中等校がいずれも高い数値を出している。
 
 一方、平均点でも中等校は高い。5教科県平均は68・48。津南90・40、柏崎翔洋88・76、燕88・26、村上87・88となっている。
 津南中等校は「学習にメリハリと目標を」と英語、数学、漢字の各検定を受検している。希望制だが、「全員が積極的に受けている」(同校)という。1年間が終了し、英語検定3級(中学終了程度)8人合格、4級(中学2年終了程度)34人合格、5級は全員がクリアー。数学、漢字検定も合格者が続出している。
 
 小熊校長は「1年前の4、5月は慣れない学校生活で親も生徒も大変そうだったが、その後、生徒は自分の生活リズムを作り、勉強への取り組み姿勢は、ごく自然な感じになっている。生徒と先生の信頼関係も良く、集中した授業ができている。勉強と共に部活も活発で、4月からにさらに部を増やす計画。やはり環境が子どもたちをその気にさせる」と1年経過の成果を話している。新学期から教諭3人が増え、2期生は62人が入学。4日が入学式。

新築8年で休園、「再開に期待」、保育園統合  3月30日号
 新築まもない津南町の2つの保育園分園が4月から統合される。
8年前建設の津南原分園はこばと保育園に、6年前新築の三箇分園は北部保育園に4月統合。26日、両分園で「休園式」を行い、今年度卒園児や地元民、関係者など多数が参加し、長い歴史を刻んだ保育園舎との別れを惜しんだ。参加者の地元民は「いつか再開できるように地域で盛り上げていきたい」と願っていた。休園は当面3年間だが、延長も可能だ。同統合で町内の保育園は7施設になる。

 ○…6年前に新築(約4160万円)した三箇保育園。平成13年に北部保育園分園。今年度は園児10人。休園を前に地域に公開し、60人を超える地元民が訪れ、同園製作のこれまでの記念ビデオなどを見て懐かしんだ。休園式は小学生など地元関係者50人余が出席。園児が最後の劇や遊戯を踊り、記念式に華を添えた。同園母の会・知桐実子会長は「休園が急に決まり、準備不足の面を感じました。さみしさはありますが、子ども事を考えると、やはり大勢のなかで楽しく毎日を過ごしてほしいです。これで良かったんじゃないでしょうか」と話している。同園の桑原悦子保育士と子どもたちの記念劇の熱演に、大きな拍手が送らた。同園の施設利用は具体化していないが、福祉施設の活用などが候補にあがっている。

新潟県初、森林セラピー認定、津南のブナ林  3月30日号
 豊かな自然を活用した町づくりをめざす津南町は22日、「森林セラピーロード」の認定を受けた。対象地はブナの純林が残るマウンテンパーク津南から山伏山森林公園一帯の約250f。町では5月にも「津南町森林セラピー推進協議会」を設立し、森林のリラックス効果をメインに、温泉など組み合わせたトレッキングツアーや体験メニューを作成、旅館組合、農家民宿や交通関係者などと連携し誘客アップを図る方針だ。
 
 津南町は2年前、社団法人緑化推進機構(理事長・木村尚三郎東大名誉教授)の「森林セラピー総合プロジェクト」に申請。今年3月の第2回認定で津南町のほか14自治体が承認された。申請・認定地は全国41自治体と増加傾向にある。近隣では長野・飯山市や木島平村が「セラピー基地」認定を受けているが、県内の認定は津南が初。「森林セラピー」の名称利用期間は2年間で、更新も可能だ。
 
 同機構は、申請地を森林セラピー基地と同ロードの2種類に分けて認定している。同基地は森林のリラックス効果と共に施設や体験コースが優れている地域を認定。同ロードはウォーキング用の遊歩道を備えた地域が対象。津南は基地として申請したが、「受け入れ態勢が不十分」と見送られた。同機構の立石凱義常務は「交通アクセス、基地施設の立地条件、住民の受け入れ態勢など、独自のセールスポイントが弱かった」と説明している。
 

アンギン民具、津南町文化財指定  3月30日号
 「縄文の布アンギン」の製作用具と明治期と見られるアンギン袋が津南町文化財に1日指定される。町文化財調査審議委員会(滝沢秀一委員長、委員5人)は28日、町教育委員会に同文化財指定を答申し、1日付け町文化財指定が決まった。4月28日からなじょもんで一般公開する。
 
 編み布アンギンは、アカソやカラムシなど植物繊維を使って編んだ生活民具。昭和32年、日本で初めてアンギン(袋)が民俗研究者・小林存氏によって確認されたが同品は所在不明。アンギンは縄文中期の遺跡資料の土器圧痕跡でも確認されている縄文の布。日本民俗学会会員、日本民具学会評議委員だった滝沢秀一氏の調査・研究で平成3年、アンギン製作用具を含む「秋山郷および周辺地域の山村生産用具(1686点)」が国重要文化財指定。今回の用具とアンギン袋もいづれ国重文に追加指定されると見られる。
 
 今回の町文化財指定のアンギン袋(31a×19a)は藍染めされ、袋の端に166aの紐が付いている。製作用具の編み台は、二股の自然木を割った台(高さ38a)と、幅8_間隔に刻まれたケタ(長さ101a)の2点。両資料とも2年前、津南町中津地区で見つかった。 町文化財調査審議委員会・滝沢委員長は「家の新築で生活民具の資料が急速になくなっている。つい最近まで使っていた農業の民具も消えつつある。この機会にもう一度見直すべきで、これまで集めた資料の再調査が必要。このままでは人の暮らしを支えた民具は、すべてなくなっていくだろう」と警鐘を鳴らしている。

ほくほく線10周年、10月まで記念事業   3月23日号
 ○…上越・十日町地域と首都圏を結ぶ「ほくほく線」(六日町―犀潟)が開業10周年を迎え22日、ミス十日町雪まつりやミス駒子らが「特急はくたか」内で記念の魚沼コシ(450c)を配るなど、記念イベントを行った。利用客からは思わぬプレゼントに大喜び。中には「頑張って走り続けて」とエールを送るお客さんも。当日は松代や松之山温泉など観光関係者らでつくるNPO法人ほくほく村の会員16人が、湯沢駅通路で山野草やペットボトル入りの松之山温泉源泉など千人余にプレゼントしアピールした。
 
 ○…同線は沿線地域の期待を集め平成9年3月22日に開業。JRと共同運行する「特急はくたか」は在来線で国内最高の時速160`を出し、5年9月には乗客2千万人を突破。また7割がトンネルという特徴を生かし、車内天井に星座や花火の映像を映し出す「ゆめぞら号」を運行するなど魅力づくりに取り組んでいる。しかし、平成26年開業予定の北陸新幹線の影響で、収入の9割を占めるはくたかの利用客が激減することが予想され、対応が課題となっている。

「山紫水明」、思いを一冊に、フォトくにさかえが写真集  3月23日号
 絶景の秋山郷や身近な自然を相手に、撮影活動を続ける栄村、津南町、十日町市の写真仲間で作る「フォトくにさかえ」(広瀬治夫会長・会員10人)は、発足10周年記念でこのほど初めての写真集「山紫水明―栄村の四季」を発刊した。標高千bの野々海高原の新緑、豊かな自然を感じさせる蛍の乱舞、全国の写真家の憧れの秋山郷の紅葉、雪にすっぽり埋まる集落の灯りなど58点を収め、同会メンバー個々の思いたっぷりの写真集となっている。
 
 「フォトくにさかえ」は、県を越えた写真グループから「国境(くにさかえ)」とした。今回の写真集は、退会したメンバーにも参加を呼びかけ、13人が作品を出品。結成10周年と共に、栄村が村制50周年を迎えているなど、「活動の節目となる写真集を」と発刊が決まり、メンバーが写真を持ち寄り、うち58点を収録。20代から写真に取り組む広瀬会長(77)は「写真を通じて、栄村を盛り上げたい。秋山郷は今や全国的な撮影ポイントになっている。さらに撮影活動を続け、村に人がいっぱい来るようにしたい」と話し、「5年後には、もっと厚い写真集を出したい」と意欲的だ。
 
 同写真集に収めている写真は来月25日まで、役場庁舎3階で36点を展示中。さらに来月28日から5月17日まで、森駅交流館2階ギャラリーで出版記念写真展を開く計画だ。同写真集1冊1365円。連絡先・事務局0269(87)3111、栄村役場内・福原洋一さん。

来年閉部、津南高バスケ、先輩らと思い出作り試合  3月23日号
 今年度で実質的に閉部となる津南高バスケットボール部を激励しようと、同部OBや地元の津南クラブらが21日、同校体育館で最後の部員となる現役選手と一緒に「思い出づくり試合」を行った。プロをめざしたいという津端和也選手(新3年)は「試合ができて最高。すごくありがたいです」とОBらのチームに交じって試合を楽しんでいた。
 同部は男子2人、女子2人の4人。対外試合もできないまま新年度で同校は閉校となる。このため、ОBらが「試合ができない高校生部員を励まし、試合の楽しさを味合わせたい」と仲間が仲間を呼び、この日を迎えた。
 
 会場には同部ОBや地元クラブらから40人余りが参集。ОBのひとり、米沢勇介さん(19)は「話を聞いて長岡から駆けつけました。今日の試合が、高校時代のよき思い出になってもらえれば」と話し、試合を通して後輩にエール。また津南クラブの石沢倫代表(27)も「思い出づくりと聞いて協力しないわけにはいかない」と駆けつけた。
 
 チームを組めないことからОBチームに交じって試合をした林みさきさん(新3年)は「ОBらの心遣いに感謝です。大きな励みになりました。この試合を胸に、進学してもバスケットを続けていきたい」と感動していた。4人の選手たちは新年度、大学などでのプレーをめざし個人練習を積んでいきたいとしている。

春山を楽しむ、スノーシュートレック、ニューGP津南   3月23日号
 ○…雪を掻き分け、雪国の自然を歩いて感じる「スノーシュートレッキング」がニュー・グリーンピア津南で開かれ、県内外の来客者から人気を集めている。同教室は3年前から実施。スノーシュー(西洋カンジキ)を使い、同津南の自然観察員が雪山の自然をガイド。標高950bから施設まで、道なき道を約3時間かけじっくり回るため、参加者から「冬の自然がこんなにきれいとは知らなかった」と好評だ。時には天然記念物のニホンカモシカに出会えるという。
 
 ○…18日は7人が参加。最頂部から急斜面のかつてのゲレンデ跡やグリーンシーズンは入れないブナ林など散策。春に向け大きく膨らんだマンサクの蕾やこの時期しか聴けないブナが地下から水を吸い上げる音「命の鼓動」に耳を傾けるなど、冬山を満喫。長岡市の小川幸子さん(52)は「スノーシュー、という言葉に惹かれてきました。冬の自然を感じて、もう感激です」とにっこり。同教室は4月2日まで、毎日開催。参加費2千円、

サフォークに赤ちゃん、雪消え後に放牧   3月16日号 
 ○…赤ちゃんが誕生しましたー。栄村が昨年、さかえ倶楽部スキー場のゲレンデ管理に放牧し、冬場、村内農家で預かっていた羊のサフォークが2頭の赤ちゃんを産んだ。他の2頭のメスも出産間近かで、今月中にはさらに家族が増えそうだ。近くの保育園児が訪れ、「かわいいね」なとど、まだ真っ黒な赤ちゃんサフォークを撫でていた。
 
 ○…ゲレンデの除草、動物とのふれあい、サフォークでジンギスカン、などと「一石三鳥」をねらって昨年6月、同スキー場ゲレンデに放したサフォーク5頭。その後、一頭が亡くなったが、オス1頭、メス3頭は村内笹原の関沢義平さん(73)が冬場預かり、飼育している。関沢さんは19年前まで黒毛和牛20頭を飼育していたベテラン。今月13日朝、サフォークがいる牛舎に行くと、赤ちゃんが2頭生まれていた。「いやぁー可愛いもんだ。子羊を抱いても、親が嫌がらないし、愛嬌がある」。関沢さんは毎日朝夕、牧草を与えて可愛がっている。「あとのメス2頭ももうすぐ生まれるだろう。何頭生まれるか楽しみだ。賑やかになるな」と嬉しそう。雪消え後、草が生える頃の5月、ゲレンデで親子揃って元気な姿を見せてくれそうだ。

15の春に歓喜、県立高校入試発表   3月16日号
 県下公立高校の入試合格発表が12日、一斉に実施。受験生は自分の番号を見つけ「やったー」など友人たちと喜び合っていた。十日町高は午後1時、生徒玄関前に掲示。雪が降るなか受験生は自分の番号を何度も確かめ、祝福し合っていた。同高定時制に合格した男性(16)は「高校には一度入ったが、ワルだったから先生に『帰れ』とか言われ、3ヶ月で辞めてしまった。だけど社会に出て視点が変わり、もう一度勉強したくなった。合格して嬉しいです」と話していた。なお、2次募集試験は22日実施する予定だ。
 
 十日町広域の各高校状況は次の通り。
 ◆十日町=定員360人、受験者362人、合格者359人(うち推薦98人)◆同定時制=定員40人、受験者19人、合格19人(同なし)◆総合=定員240人、受験者236人、合格235人(同52人)◆川西=定員160人、受験者100人、合格97人(同4人)◆松代=定員120人、受験者106人、合格92人(同12人)◆安塚高松之山分校=定員40人、受験者19人、合格19人(同なし)。

スノーキャンドル、幻想の世界  3月16日号
 ○…雪原にスノーキャンドルが点灯、幻想の世界が広がった―。「雪原カーニバルなかさと2007」が10日、なかさと清津スキー場で開かれ、暖冬少雪でキャンドルが危ぶまれた中、雪を運ぶなどしながら整備。1万6千本の炎の波に、訪れた人から感動の声が上がっていた。
 
 ○…薄暗くなりかけた午後6時、突風が吹き荒れる中で点灯開始。ゲレンデいっぱいにキャンドルが灯る中、たいまつ滑降や「踊れや踊れ」などのイベントが次々に行われ、8千人余りの観衆が一夜のイベントを楽しんでいた。

芝生広場で栄雪祭り、ステージでダンス  3月16日号
 ◎…記録的な小雪の中、10日開催の第16回さかえ雪ん子まつりは、イベントの一部を中止しだが、初企画の仮装そり大会、保育園児や一般参加のみんなのステージなどで盛り上がった。会場の同スキー場は雪がなく、芝生広場に8百人余が集い、味自慢の露天市や冬の夜空を彩る花火大会など、春間近の一夜を楽しんだ。
 
 ◎…仮装そり大会には、火の用心アピールの栄分署、同スキー場パトロール隊のアンパンマンシリーズなど5台出場し、特設そり台でパフォーマンス滑走。人気投票で油科モータースがトップとなった。ステージ出演は園児や津南町スタジオJ&Aなど7グループが独自の衣装や演出で出場。北信小5年14人は男女別にダンスを元気いっぱいに踊った。初めて雪祭りステージに立った同校5年の中村俊達くんは「1月から練習し、ちょっと緊張したけど楽しく踊れました」と満足そう。津南から出場のJ&A・大口悦子代表は「これからも栄村の皆さんと一緒に地域に元気が出るように頑張りたいです」と挨拶し大きな拍手を受けていた。

十高定時制、松之山分校存続に光   3月9日号
 県高校再編計画に「平成20年度募集停止」と盛り込まれた県立十日町高定時制と県立安塚高松之山分校は、平成20年度も生徒募集する可能性が、地元県議や関係者などに伝えられた。公式発表は県議選後の5月県会で県教委が報告する見込みだが、内定段階ながら地元関係者の期待は膨らんでいる。県立高校は20年度から「全県1学区募集」となり、従来の学区制が撤廃される。「全県からこの自然豊かな地に来て学べるわけで、これを好機と捉え、存続運動に生かしたい」と両関係者は学校存続の要望運動をさらに強める方針だ。

 今月1日、十日町高定時制振興会・庭野雅弘会長、同保護者会・藤木晴夫代表らは2万4758人の存続署名を添え「県立十日町高校夜間定時制存続を求める要望書」を県教委・武藤克己教育長に提出した。
 地元選出の村松二郎県議は、「再編計画で募集停止が決まっていた十高定時制、県下に1つとなった松之山分校に、もう1年チャンスを与えようと県教委が英断を下した」。これは事実上、1年存続延長を意味する。
 
 十高定時制は昭和23年開設。先月28日の卒業式では20人が恩師やクラスメートに送られ、4年間の学び舎を後にした。一般入試合格の芝浦工大など4年制大学に3人、短大、専門学校への進学者が増えている。 
同振興会・庭野会長は「定時制学生の8割余が何らかの理由による不登校経験者だが、定時制で先生との信頼関係により学習意欲が出て、進学など大きな実績を上げている」と話す。

 同定時制を守る会・藤木晴夫世話人も実情を語る。「今年度、小学5年から不登校だった学生が一般入試で4年制大学に進学する。途中で学校に行けなくなった子たちに、進む道が用意されている事は、その子らにとって大きな希望。この希望の灯を消してはならい」。
 
 一方、松之山分校(松高)。今月6日、第56回卒業式。「期待される人間に成長する姿で、皆さんに恩返しをしたい」と答辞を述べた高橋健伍さんら10人が、在校生や父母など多くの関係者の拍手に送られた。松高対策検討会長の佐藤利幸・前松之山町長は、19年度募集停止の延期を県教委から聞いている。「20年度募集から県立高は全県1学区になり、この自然豊かな地で学びたい子、学ばせたい親がいるはず。これを好機と捉え、全県に松高をアピールしていきたい」と話す。
 
 今季の卒業生10人は、56回の歴史に中で最小数。特色づくりに迫られる。卒業生進路は新潟医療福祉大、長岡技術科学大、千葉工業大など4年制5人、専門学校など進学が多数。在学中に英検2級、準2級、数学検定2級、準2級取得など学力向上している。

からす踊りを記録、雪国民衆文化  3月9日号
 「からす踊りは国際的に通じる雪国文化。記録に残したかった」―。「からす踊り」のルーツを探る本を郷土史家が刊行した。民話など津南町の郷土史を研究する大井平・保坂進さん(79)が著した『雪国の旅〜からすおどり、のよさ』は、からす踊りのルーツの長野・戸隠から十日町市松之山、水沢まで19地区の歌詞を収録。語調が似る秋山郷「のよさ」も収めるなど貴重な資料集になっている。
 
 同著発刊にあたり保坂氏は現地を訪れ、住民の声を聞く調査活動を行った。「昔、女衆は正装して踊り、ムラの神々に豊作と無病息災を祈った。歌詞も音頭取りの即興で付け加えられて来た。それを残したかった」と保坂さん。津南の歌詞の多くは『からす踊りを踊らねか』で始まるが、野沢温泉村では『ヒョク、ヒョクと、からす踊りをヒョク、ヒョクと』など方言が入り、地域色豊かな興味深い資料となっている。
 
 保坂さんは「年寄りから若衆に伝えられてきたからす踊りは、音頭取りがいなくなれば消えてしまう。からす踊りがなくなれば、津南町はどうやって元気を出せばいいのか。世界に誇れる伝統文化を若者に継承して欲しい」と願いを込める。同書は定価6百円。しなの荘、かねくで販売中。

卒業シーズン、夢に向って  3月9日号
 ◎…新潟県内の公立中学校卒業式は6日行い、津南町の津南・上郷の両中学でも実施。両校で129人(男子65、女子64)が3年間の学び舎を卒業。津南中の第38回卒業生は112人(同57、女子55)。在校生、父母ら関係者4百人余が見守る中、尾身辰二校長が卒業生に卒業証書を手渡した。卒業生代表の板場健太さんは「自分を見失わず、夢に向かって邁進します」と力強く答辞を述べた。
 
 ◎…県立津南中等教育学校の開校2年目の津南町。来年以降、卒業生は百人を割り、中学校の特色化が求められる。尾身校長は、桑原涼選手のアルペン世界大会出場などを上げ、「文武両道の校風を見事に実現してくれている。厳しい進路選択のなか、この津南で育ったことに自信と誇りを持ち、新たな自分探しの旅に夢と目標を持って歩みだしてほしい」と励ました。卒業記念合唱「大地讃頌」を涙で歌い上げ、大きな拍手に送られ会場を後にした。津南中の進路希望状況は十日町53、十日町総合25、松代13、国際情報3、八海3、川西2、六日町2など定時制含め13高校、学校の希望状況。高校入試は8日、合格発表は12日。

春満開、雪上で結婚式  3月9日号
 ○…雪原で愛を誓う―。十日町市仙田地区の仙田体験交流館キラリ(道の駅・瀬替えの郷せんだ)で4日、雪上結婚式が行われ、2組のカップルが愛を誓い合った。会場には2百人を超える観衆も訪れ、雪上で三々九度や結婚指輪を交わす2組の門出を祝った。
 
 ○…かわにしほんやら雪まつりに合わせ、地元関係者を対象に行っているもので今年で5回目。めでたく雪上人前結婚式を挙げたのは、来月29日に結婚する高野将さんと今泉愛さん(長岡市)、地元出身同士で2年前に結婚した北村弘行さん、弘美さん。それぞれ「とっても幸せ。笑いの絶えない家庭をつくっていきたい」などと喜びを語っていた。

小雪に賑わい、第31回津南雪まつり    3月9日号
 ◎…昨年とは打って変わった小雪のなか、津南雪まつりは3日開催。会場はふれあいセンターに変更。町内の小学校などから雪を集め、高さ5b余かまくらと特設ステージの土台を製作。映画「ミッドナイトイーグル」のステルス機ね展示。会場は足元に雪もなく、天候にも恵まれ、町内外からの5700人(主催者発表)で賑わった。例年通り友好交流の狭山市の児童23人も鳥追いに参加、赤沢集落の天狗の演舞も実施。町内正面の中山トネさん(75)は「こんなに雪がないのは記憶にない。祭りに雪がないのは寂しいけど、たくさんの人が来て嬉しいね」と小雪祭りを楽しんでいた。
 
 ◎…芸能グランプリは近年最多の16組が出場。白装束姿で爆笑を誘った「S56」がグランプリ準グランプリに津南小4年生ダンスチーム「The Only One Dance Kids」と6人の女性ダンスユニット「チョベリ」、特別賞には上郷小4年生「恋のペコリーズ」、高校生バンド「津・下・中」が選ばれた。女子高生4人のバンド「マスカラ濃すぎ」で卒業記念出場の藤ノ木香澄さん(十日町総合3年)は「初めてバンド組んで間違いだらけだったけど、ステージでやれて良かった。楽しかったです」と仲間との初ライブを喜び合っていた。

秋山郷に安心ネット設置、テレビ電話全戸に  3月2日号
 ◎…「元気かい。顔が見えらんで、ちっと恥ずかしいな」。お互いの顔を見ながら、テレビ電話での会話がはずむー。昨冬の豪雪で一時孤立状態になった津南町の秋山郷地区に、全国に先駆けて導入のNTT光通信による高速通信情報ネットワークが27日開通。国土交通省が秋山郷渓谷に沿って砂防対策で敷設した光ケーブルの一部開放を受けた津南町。NTTBフレッツ「フレッツフォン」を今年から同地区全68戸に設置する。今年度は大赤沢、結東地区の各10世帯。住民は初めての機器に最初は戸惑っていたが、タッチパネル操作を覚えると「元気かい」と電話し、毎日の町情報を見るなど、高速通信情報の利便性を喜んでいる。
 
 ◎…昨冬、屋根を越える豪雪で連日除雪で苦労した結東区長・滝沢政則さん(69)。独特の手打ちそば「久田里(くだり)」を夏場営む。居間に設置したテレビ電話。27日の開通後、時々、近所の独り暮らし世帯に電話を入れ、活用を促している。「最初は慣れないで手間取ったが、これは便利だ。町からの情報も読めるし、こっちから直接役場につながる。安心だな」と設置を喜んでいる。
 
 ◎…同システムは町役場、町立津南病院と直結し、役場からは毎日「お知らせ」「あしたの予定」、直接町役場各課とつながる「町ホットライン」がタッチパネルで操作できる。災害時など現地情報が確認でき、防災面の有効性は大きい。町立病院と直結で医師が秋山地区住民の健康診断、問診などができ、住民は家にいながら医師と健康相談できるなど利便性は大きい。津南町側の秋山郷は、逆巻3、清水川原2、見倉4、結東30、前倉9、大赤沢20の68世帯。新年度に残る全戸に整備する計画だ。

韓国交流、津南町と産業や住民友好を  3月2日号 
 「今後も一層の交流をお願いしたい」―。津南町と友好交流8年目の韓国・驪州郡(ヨジュグン)使節団が25日来町。昨年7月新郡守に就任した李起洙(イ・ギス)郡守、李明煥(イ・ミュンファン)議長、役所課長ら20人余が来町、老人福祉施設や雪室などを視察。小林町長は「280人余の両地域の子たちがホームスティ交流し、両国の文化や家族の温かさを体験する貴重な機会になっている。子たちの交流だけでなく、文化交流や経済交流に発展させたい」と初訪問の李郡守とがっちり握手した。

 驪州郡は韓国有数のブランド米産地で陶芸の里でも知られる。首都ソウルのベッドタウンともなり、人口約10万人。使節団は福祉施設視察や、沖ノ原で津南特産の雪下ニンジン栽培も見学。驪州郡は年間数aの雪しかなく、雪原を見るのは初めて。一面に広がる雪の下で育つニンジンを食べ「どうしてこんなに甘いのか」など、雪の恵みに驚くなど、交流を深めてた。

 歓迎レセプションで李郡守は「津南町は日本で一番有名なコシヒカリ産地。景観が美しく、夏のひまわりなど驪州郡と同じ農業と観光のまち。さらに行政交流を深め、一歩一歩近づきたい」とさらなる交流を要望。来月28日から驪州郡で開く第4回世界陶磁器博覧会の招待状を小林町長に手渡した。津南町は同期間中、使節団派遣を計画し、交流をさらに深める方針だ。

    

「そば」に集う、技術伝承、栽培など交流も  3月2日号
 そば通には、黙っていられないグループが誕生した。その名は「かねさま蕎麦好食会」。この地に伝わる講(こう)のひとつで、この日はそばを打ち、夜通し楽しむ「庚申様(おかねさま)」から取った。津南と栄村の自称・そば打ち名人、そば評論家、そば食通など23人が集まった。初顔合わせとなった先月25日、会場の津南町総合センターには、ほぼ全員が参加。この日は、この道25年のベテランを講師にそば打ち講習会。集まったメンバーは、それぞれが「そば一言居士」ながら、そば打ちの極意を交流しながら学び合った。同会は今後、そば栽培を通じた週末の農業交流、そば打ち技術講習会、さらに両町村の特産品との連携など、「そば(蕎麦)」をキーワードに、新たな誘客交流を進める方針だ。

 初代会長は、そば栽培、そば打ち20年の滝沢元一郎さん(55、巻下)。「まずは楽しむことが第一。そばというだけで、会話が生まれる。誰でも参加でき、そばを通じた活動を広めたい」。 かねさま蕎麦好食会には、そば栽培農家もいて、全国に知られるそば店「翁(おきな)」や「岳藪(たけやぶ)」などに、そば粉を納入していた栽培プロや、小学校でそば打ち授業を行う教職OB、あるいはそば店の開業を夢見る若手など、多彩なメンバーが揃っている。同会では「未経験者大歓迎です。プロも大歓迎」と参加を呼びかけている。年会費3千円、滝沢会長рO25(765)1123。

「苦労が財産」、十日町高定時制卒業式  3月2日号
 ○…「この定時制に入学して本当によかった」―。卒業シーズンを迎えたなか、十日町地域の公立高校トップを切って28日、十日町高定時制過程(後藤正邦校長)の卒業式が行われ、働きながら学んできた20人が母校を巣立った。卒業生たちは「何に対しても自信が持てなかったが、この学校で自分を変えることができた」などと話し、父母や来賓から「くじけそうになったこともあっただろうが、よく頑張った」と祝福を受けていた。

  ○…式では、担任の石川大輔教諭が「昼間の仕事、そして早朝の仕事をこなしながら、この4年間よく頑張った。その精神で社会で活躍してほしい」などと一人ひとりに語りかけながら名前を呼び上げた。後藤校長は「辛く、苦労の学校生活だったろうが、それがかけがえのない財産になるはず。自分らしさを失わずに歩んで行ってほしい」と呼びかけ、はなむけの言葉として詩人で建築家だった故立原道造氏の詩を朗読した。卒業生を代表し、芝浦工大に進学する富井崇泰君は「周りの支えがあってここまで来れたことを忘れず、目標に向かって頑張っていきたい」と思いを語り、卒業生たちは在校生からお祝いの花束を受けていた。

甘味満点、雪下にんじん掘り出し  3月2日号
 ○…雪の畑から鮮やかなオレンジ色のニンジン―。暖冬少雪ながらも標高7百b余りの津南町津原の畑は2月末でも40aほどの雪に覆われている。その一面銀世界の畑で、オレンジ色の色鮮やかな雪下ニンジンの掘り出しが始まった。冬期間、雪の下に寝かすことで青臭さが消え、甘味たっぷりに生まれ変わる雪下ニンジン、少雪ながらも「うまさは少しも変わらない」と生産者。マヨネーズ味噌や塩に付け、コリコリと生で食べるのが好評だ。
 
 ○…雪下ニンジンを観光農園としても取り組んでいる農家民宿・サンベリーの尾池紀一さん(64)、「注文が相次いでいるから、掘り出さないわけにはいかない」と8eほどの雪下ニンジン畑で先月下旬から収穫作業に入っている。25日には埼玉から掘り出し体験に訪れた家族づれもいた。昨年はこの時期、3bもの雪があったが、今年は40aほど。雪に覆われた土の中から、次々にオレンジ色のニンジンを掘り出すと、「やっぱり生が一番。うん、うまい」と雪で泥をぬぐって、春の味を堪能していた。


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