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2007年01月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
暖冬小雪、地元経済に影響出る   1月26日号
 ◎…1年前の1月26日朝9時の津南町役場観測点の積雪は335a。今日26日朝9時は36a。昨冬の豪雪と一変し、小雪の冬となっている。住民は「昨年の大雪がうそのようだ。過ごしやすくていいが、スノーダンプを使うこともなく、体がなまってしまう」と、少ない雪に笑顔が見える。だが、この小雪、地元商業・経済界にとっては、痛手になっている。大割野商店街の店主は、「除雪車も動かず、屋根除雪の仕事もなく、人も金も動いていない。暮らすにはいいが、このままでは困ってしまう」と話している。
 
 ◎…商業界への影響は大きい。地元大割野商工協同組合・粉川正明理事長は話している。「除雪用具や燃料、日用品など、あらゆる物への影響が出ている。人もお金も動いていない状態。雪国はやはりある程度、雪が必要」。除雪車が動かず、燃料消費がなく、建設・建築関係では屋根雪などの除雪仕事がなく、地域経済が動いていない状態だ。
 

 ◎…数字でも、小雪が際立っている。今冬の26日朝までの降雪累計は239a。昨冬の豪雪時は同日朝ですでに1834a。今冬は1月に入りまだ94a(26日朝)だけ。気温も高く、最低気温がマイナスになったのは5日間だけ。一日中氷点下の真冬日は、まだ一日もない。過去30年間のデータでは、昭和47年が最高積雪70a(累計774a、消雪日4月2日)、同54年が同130a(同781a、同3月23日)、最近では平成1年が同96a(同597a、同3月21日)、同10年が同175a(同895a、同4月2日)などとなっている。

写真は今月25日、津南町反里口地区で。

国道405号難所改良へ、2車線化、事業費15億円  1月26日号
 秋山郷の難所解消へ。昨年の豪雪、秋山郷一時孤立の原因となった国道405号の道路拡幅を新年度予算に組み込む方針を県は決めた。津南町見玉から清水川原区間の約0.9`。総事業費約15億円、国の半額補助で行う方針。拡張区間は現在幅約4bの路線を、約7bに広げ、2車線化を予定。また新たなスノーシェッドや雪崩防護壁の設置なども視野に入れ、冬季の安全確保をめざす。

 
 405号は昨年1月12日から16日までの5日間、同線見玉から結東区間約4.3`区間が全面通行止。その後も通行規制が続き、津南町・栄村の10集落約5百人は37日間不便な生活を強いられた。振同振興局・柄沢安衛計画調整課長は「昨年のような孤立化をなくすためにも、まずは入口からの安全確保を図っていく。住民の安心、安全のためにも今後も要望していきたい」と改良工事継続要望を続けていく方針だ。

白銀の絵手紙列車、栄村の冬を描く   1月26日号
 ○…「この雪景色、いいですね」―。絵手紙のむら栄村絵手紙グループ「芽吹きの会」(滝沢英夫会長、会員120人)の第15回絵手紙列車「白銀の絵手紙列車」は25、26日運行し、全国各地から30人余が来村。淡雪が舞う雪景色を思い思いに描いた。同列車はJR飯山線とタイアップ、今回で15回目。冬の列車は2回目。参加の女性らは寒風を気にせず、千曲川(信濃川)が大きく蛇行する月岡、百合居地区で、それぞれが感じる栄村の冬を描いた。
 
 ○…滋賀・高島市からの竹岡正子さん(68)は絵手紙列車5回目。「毎回新たな栄村の魅力を見つけます。高島も雪は降りますが、栄村の雪はまたいいですね。参加の度に友だちも増えています」と芽吹きの会メンバーと歓談していた。今回、関東圏はじめ岩手、愛知、岐阜などから30人余が参加。絵手紙列車7回参加の日本絵手紙協会講師・田口孝夫さんは「栄村の四季折々の表情は日本の心のふるさとを感じる。参加した人たちは、栄村で感じたことを絵手紙にし、友人などに出している。その感動や喜びは、絵手紙を通じてしっかりと伝わっているはず」と話している。
 
 ○…絵手紙活動12年の芽吹きの会・滝沢会長は「15回の絵手紙列車で747人が栄村の訪れている。全国で教室を開く方々も参加し、自分の生徒を連れて栄村を訪れ、交流の輪は確実に広がっている」と話している。今回さかえ倶楽部スキー場も訪れ、建設中の絵手紙タイムカプセル館を見学した。なお「新緑の絵手紙列車」は5月18、19日に運行する計画だ。

「温泉イチゴ」好評です、千年の湯     1月26日号
 ○…温泉が生んだあまーい真っ赤なイチゴ―。かけ流し温泉の廃湯を活用した育成床で真っ赤なイチゴがスクスク育っている。春を思わせるパイプハウスの中では甘い香りが漂い、早くも春の雰囲気たっぷりだ。
 
 ○…温泉の使い終わった湯を利用して、生食用イチゴ生産乗り出しているのは千手温泉の施設利用組合や地域の生産組合で作る株式会社千手(柄沢和久社長)。「温泉の熱を利用して何か出来ないか」と研究を重ね、昨年10月、同温泉から百bほど離れた畑地に役60平方bのパイプハウスを建て、育成床に温泉の熱を回すパイプを敷き、イチゴの苗1900株を植えて栽培に乗り出した。40度ほどの温泉熱の活用で、冬場でも育成床を12度程度に保って栽培。イチゴは順調に育ち、今月中旬から赤い実がハウス内いっぱいに広がっている。大きなものは一粒50c、卵ほどの大きさにも。
 
 ○…品種は新潟の気候に合っているという「新潟姫」。甘く、大粒が特徴だ。今月中旬から初めての出荷が始まり、生産者が一粒一粒ていねいに摘み取っている。販売は千年の湯と近くの直売施設「じろばた」。300c1パック550円で販売している。イチゴ栽培を担当している櫃間ひできさん(43)は「温泉熱で甘味たっぷりのイチゴに育っています。1日10パックほどですが、好評です。いずれハウスをさらに1棟増やしたい」と話している。

世界で一枚の卒業証書、大井平和紙で  1月26日号
 ○…世界でたった一つの卒業証書ができたよ―。220年余の歴史ある津南町上郷地区「大井平和紙」を
総合学習に取り入れている上郷小(望月正樹校長、64人)で23日、3学期恒例の卒業証書漉きに6年生17人が挑戦。大井平和紙保存会の保坂進さん(79、大井平)、同和紙体験工房を開く山岸祐二さん(32、しなの荘支配人)が指導。この日はNHK取材が入り、6年生はカメラの前で緊張気味に卒業証書を漉いた。
 

 ○…伝統和紙の体験学習は18年前から取り組む。原料の楮(こうぞ)栽培、刈取り、煮剥ぎ、雪さらしなど和紙作りの工程に取り組み、糊の原料ノリウツギは秋山郷・高野山から採取など、卒業証書はすべて津南産。保坂さんは「和紙もコシヒカリと同じで一年かけて作る。しっかり見て、伝統の技術を伝えてほしい」と子どもたちに想いを語った。6年間、大井平和紙を学んだ上村和花菜さんは「春からみんなで作ったコウゾが卒業証書になって嬉しい。大切にします」と感慨深そうに証書を見つめていた。卒業式は3月23日。テレビ放映はNHK新潟総合、来月16日午後7時半から予定している。

創部55年の津南高スキー部、最後のリレー戦に、来年閉校  1月19日号
 創部55年の伝統を誇る県立津南高スキー部。国体優勝、インターハイ優勝、さらにオリンピック選手を輩出するなど輝かしい歴史を積み、全国スキー界で「津南高」の名は知れ渡っている。だが同校は、昨春から募集停止となり来年3月末、閉校を向かえる。同校クロカン部は現在、マネージャー含め4人。全員女子。3年生は3人。新年度4月からは部員1人。今シーズン、3人で組むリレー出場最後の年を迎えている。今月14日から16日まで妙高市池の平クロカンコースで開いた県高校ではリレー5位に入り、インターハイ出場を決めた。個人でも全員がインターハイ出場を決めている。
 
 
同校クロカン部は、高橋哲也監督のもと、部長で3年・安部梨沙、丸山菜々子、2年・志賀早紀、マネージャー3年・富井理紗の4人。同校スキー部は昭和27年(1952年)創部。同30年インターハイに出場、同35年には北海道インターハイで藤井耕造が長距離で優勝、男子リレー6位入賞、津南高の名を全国に知らしめた。同52年には大回転で宮沢裕子が2位に入る活躍。同53年から連続3年、女子は6位入賞し。オリンピック選手も誕生している。同51年、インスブルック(オーストリア)藤木良司(昭和50年卒)出場。平成10年の長野オリンピックには関谷修一(同63年卒)がバイアスロンで出場。同6年に男子リレー2位(橋野満、富沢一栄、藤ノ木英明、樋口将洋)、女子4位(高野真由美、富沢サユリ、志田有紀)とアベック入賞する活躍を見せ、同11年は男子6位、同17年に6位入賞、18年には女子8位、安部が両種目で入賞、さらに国体2位、ジュニアオリンピック優勝など新たな歴史を積み上げている。

 
今季の部長・安部は思いを話している。「伝統ある津南高クロカン部で、リレーが組める最後のシーズンの今年、部長としてこのシーズンを迎えられることに誇りを感じています。悔いのないレースとしようと声を掛け合っています。悔いが残らなければ、微笑でシーズンを終えることができます。メンバー皆が信頼し合っています。多くの皆さんへの感謝を込めて、このシーズンに臨んでいます」。来月2日から富山・南砺市でインターハイ。さらに全日本、国体出場に向け、高橋監督の指導のもと、津南高として最後のリレーに4人は臨んでいる。

自然豊かな津南、中高生の体験急増、新たな誘客に  1月19日号
 自然豊かな環境立地が、関東はじめ全国の教育関係者の関心を集めている。自然体験や田舎体験研修の場として注目が集まる津南地域。その拠点施設、ニュー・グリーンピア津南に今週16日から、九州・熊本の県立高校が雪国体験スキー修学旅行に訪れた。同津南には3年前から関東圏の中学、高校生が田舎体験に訪れ、中高生などの津南での体験研修が増え、津南町の新たな誘客層としてさらなる誘客増が期待される。

 
ニューGP津南に雪国スキー修学旅行に訪れたのは熊本・人吉市の県立人吉高校の1年3百人。同校スキー修学旅行は、これまで岐阜・飛騨高山に来ていた。昨年には同校教諭が事前視察し、「ゲレンデと宿泊施設が近く、平日貸切営業ができる最適な環境」と評価。16日、生徒と共に来町した人吉高校・冨永浩之校長は「国道である十二峠の狭さには驚いたが、津南は東京からバスで約3時間と近い。去年の豪雪報道で津南を知ったが、最高の環境だ。雪もあり、食事も生徒に大好評。ゲレンデを貸切れるため、生徒の安全性が確保できる。この環境は魅力的だ」とニューGP津南を評価。

 
津南町には今夏7月、東京・江戸川区の区立中学が140人を農業体験に送り込み、津南の住民家でホームスティする。昨年は和歌山・箕島高などが来ており、今後は熊本、埼玉、新潟などの高校が雪国スキー体験などで来る計画だ。ニューGP津南・大平俊弘総支配人は「今、スキー業界はいかに短時間で宿泊施設に入れるかという、スピード勝負になっているが、この施設ならば対応できる。東京に来る全国の学校の、スキー修学旅行地として積極的にアピールしていきたい」と話す。

戸口から戸口へ、栄村が「デマンド交通」導入  1月19日号
 村営バスを運行する栄村は、新年度4月から地元バス会社と契約し、利用要望を受けて走る「デマンド交通」を導入する。秋山郷地域を除き村内2ルートで運行。「戸口から戸口へ」と、まさに住民の足となる。特に高齢者にとって、バス停まで行かなくて済む。このデマンド交通は、長野県ではすでに5市町村で実施し、栄村は県内6番目の実施となる。新潟県では未実施で今後、導入が期待されている。デマンド交通導入で、村営バスを廃止し、東部地区の路線バスも廃止する。一方、保育園、小中学校のスクールバスを南越後観光バスに業務委託し運行、通園・通学の利便性をはかる計画だ。

 
デマンドは「要求、需要」の意味。昨年10月の道路運送法改正で導入が容易となり、栄村では将来像プランに盛り込んでいる同交通を研究。地元観光バス会社・森宮交通(山岸博之社長)と協定し、4月からの実施が決まった。運行は、森地区から志久見川沿いの極野、坪野の東部ルート、森地区と天地、泉平、白鳥を結ぶ西部・水内リートの2路線を設定。運行は、2台のマイクロ車(10人乗り、15人乗り)で運行。あらかじめ運行時間を全戸配布。利用者がバス会社に利用時間を知らせると、マイクロ車が利用者方を訪れ、目的地まで行く。利用料はどこで利用しても1回3百円。月曜から金曜まで運行。土日、祝日は運行しない。だが状況により改定していく。
 
 
村では「お年寄りなどの生活の足としての活用が期待される。ただ高校生の下校時間や休日運行など、課題があるが、研究しながら対応していきたい」(住民福祉課環境衛生班)と話している。デマンド交通導入で、村営バス特別会計は廃止され、スクールバス委託を含め約3百万円の軽減となる見込みだ。
 

空からお金シャワー、結東地区サイの神  1月19日号
 ○…厄払いにお金をまく津南町結東地区の小正月の奇祭「ドウロク神」は15日、旧中津狭小が宿泊施設に生まれ変わった「かたくりの宿」広場で開いた。しめ縄など正月飾りと杉木で作った高さ4b余のサイの神。午後1時過ぎ、ドウロク神に点火、しばらくすると、参拝者から「お金のシャワー」が降り注いだ。

 
○…厄年を迎えた住民が賽銭を投げる同地区の小正月神事。40人余が参集。お金を拾った人は1年間病気をしないといわれる。「厄を分けて、厄をはらう」と厄年の6人余りが小銭を投げると、住民は御利益あるお金集めに熱中。3年前、故郷秋山郷に帰ってきた滝沢さん(62、女性)は「子どもの頃は何も分からず賽銭を拾っていたが、よく考えると不思議な小正月だねぇ」と昔に思いを馳せ、お金を拾っていた。同地区の生き字引・滝沢広さん(75)は「お金まきは戦前からずっとあり、賽銭を通してムラ全体の無病息災を祈る行事。小正月の日は変わったが、秋山の伝統として15日にやり続けて欲しいね」とお金を拾う住民を感慨深そうに眺めていた。

日本一早いボーダークロス、ニューGP津南で  1月19日号
 ○…全国に先駆け、スノーボーダーが競演―。記録的な暖冬小雪の今冬。津南町田中のプロスノーボーダー・清水太志さん(29)を実行委員長に「日本一早いスノーボードクロス大会」を14日、ニュー・グリーンピア津南で開いた。「初大会を楽しみたい」と町内外から120人余が参加。全長9百b余の特設コースでスピードを競う。清水さんは「全国で一番先に津南で大会を開けばおもしろいと思った。ボードに興味を持つ人が津南でも増えればいいですね」と話している。

 
○…スノーボードクロスは5人が同時にスタート、ジャンプを設けた特設コースで速さを競う。最近人気が上昇。同津南では6年前から毎年開催。今回からビギナーの部を新設、より門戸が広がった。町内からは10人余が参加。ビギナー女子の部はハーフパイプ全国大会出場経験の佐藤亜耶さん(津南小5、正面)が準優勝。佐藤さんは「昨年初参加で優勝できたけど、今回は勝てなくて悔しい」と次大会への意欲を見せていた。次回は3月11日を予定。ニューGP津南пi765)4611。

特栽米を輸出販売、ごはん、台湾で反響得る  1月12日号
 特別栽培など徹底した安心・安全のコメ生産・販売に取り組む津南町の「株式会社ごはん」(大島知美社長)は昨年11月、にいがた産業創造機構(NICO)が台湾・台北市で開いた新潟物産展に初参加。民間単独でのコメ販売は県内初で、特別栽培米や餅、おかゆなどを販売し、好評を得た。「台北で販売した日本のコメでは最高値」(NICO)という同社特別栽培米が反響を呼び、年末には追加2百`を出荷するなど、新たな市場開拓の可能性が見えている。

 今回の新潟物産展は、現地法人・新光三越の、3年前開店の天母店で11月9日から19日まで開催。 3年前から同展を企画担当するNICO経営支援グループ国際ビジネスチーム・井上正敏チーフは「これまで台北で売られた日本米で、一番高い米だったのではないか」という。この高値米を試食した多くが買い求めるなど反響は大きかった。2`850元(1元3・6円前後)は、新潟コシヒカリ2`5百元より高く、千葉産米3百円の3倍近く、標準米150元の6倍近い高値だ。
 
 NIKO・井上チーフは今後の市場性を展望する。「台湾が米不足かというと気候風土からいって二期作、三期作が可能な地域。だが病害虫の防除が課題で当然、農薬を多用する。安心・安全に加えおいしい米が求められる。3年前からコシヒカリ輸出を始め、新潟米輸出協議会や上越の生産者グループなどが台湾輸出を行っているが、民間単独で販売に参加したのは、ごはんさんが初めて。台湾の標準米の6倍近い高い米が関心を呼んだ。高くても安全でおいしい米を求める消費者がいることが分かったことは大きな成果」と市場開拓の意欲を評価している。
 
 今後について大島社長は、「コメ文化がある台湾、中国での販売に力を入れたい。日本国内のキャパは限られている。次は中国。すでに大連日本事務所を通じて、栽培地の研究に入り、現地生産、販売を視野に入れて取り組みたい」と意欲的に話している。なお、同社は販売先の確保で許可される米生産面積拡大で、新たに9・8fの増反が認められている。3月には台湾・高雄市の伊勢丹で開く新潟特産フェアにも参加する計画だ。

山下お父ちゃん、頼もしき先生、津南の日本語教室  1月12日号
 結婚などで外国から津南や十日町、栄村に移住した人を対象に開く津南町公民館の「ことばのキャッチボール」の講師で、『日本のお父ちゃん』と受講生から親しまれる山下克利さん。11年目を向かえた同教室で、改めて外国の人たちから教わることの多さを実感している。10日、新年初めての教室を開いた。ケアマネージャー資格を取り、今春3月から地元福祉施設への就職が決まった受講生、さらに新メンバーも顔を見せ、今年も「にぎやかアットホーム教室」が始まっている。
 
 年々参加者が増え、今では参加登録50人を越えている。新年初めての10日、明るい笑顔と共に朗報が届いた。1年半余り同教室に通い、その後地元工場で働き、昨年自国の韓国でケアマネージャー資格を取得し、3月から福祉施設で働く樋口貴子さん(50、辰之口)が顔を見せた。樋口さんは津南に来て8年目。昨年3月から10月まで韓国の専門学校に入学、ケアマネージャー資格を取得。この資格を生かし、求人募集していた地元福祉施設に応募、3月からの採用が決まった。樋口さんは笑顔で話す。「このキャッチボールで学んで事は、とても役立っています。外国人のためにこんなに親切にやってくれる所は他にありません。本当に感謝しています」。
 
 県内には日本語教室は多くあるが、年間通じて活動し、11年も続くい活動は、津南町公民館の「ことばのキャッチボール」だけという。同教室は1月から3月は毎週水曜、4月から12月は毎週水・木曜、午後2時から町公民館で開いている。参加は自由。町公民館пi765)3134。

秋山郷どぶろくの里、特区で実現へ   1月12日号
 誘客効果と村の特色化をめざす「どぶろく特区」を3年前に取得した栄村。構想実現をめざし年末18日、村名誉研究員で日本醸造学会長・児玉徹東大名誉教授、国税局酒類鑑定官を退官した斉藤富男氏などを招き、どぶろく講習会を開いた。微生物・醸造の専門家からアドバイスを受けた。特区後、どぶろく製造免許を取得した村内事業家の工房で、実際に今季の仕込みを兼ねた講習会を開き、秋山郷の民宿関係者やすでに特区後、民宿5軒で製造・提供している野沢温泉などから21人が参加。温度管理や仕込み方法など専門家からアドバイスを受け、民衆の酒・どぶろくによる特色づくりへの夢を広めていた。

 同村が平成16年取得の特区は「秘境の里・秋山郷どぶろく特区」で全村対象の特区。今回の講習会は、児玉氏や斉藤氏から、酒造の専門的立場から講習を受け、実際の仕込みでは温度や酵母の扱いなどアドバイスを受けた。どぶろく特区を村に提案し、村議会でも取り上げた秋山郷で民宿出口屋を営む福原和人村議(44)は「どぶろくは秋山郷のイメージに合い、ここの新たな特色づくりになるはず。製造免許を取得し、取り組みを始めたい」と話している。秋山郷「どぶろくの郷」づくり構想など、地域に呼びかけ取り組む方針だ。
 

突風、津南で農業施設に被害   1月12日号
「爆弾低気圧」の来襲で猛烈な強風となった7日、津南地域などで被害が出た。同日午後3時、津南町・津南原アメダスで風速13bを記録。この強風で津南原地区米原のユリハウス1棟が全壊、鉄骨ハウスで部分破損などの被害が出ている。ハウスが損壊したユリ栽培農家は「今の時期は出荷が増える母の日に合わせ、球根から芽を生やす段階。影響が出なければいいが」と強風被害を心配している。

 米原の大口英一さん(68)は倉庫屋根を半壊。同日午後2時頃、突風で自宅前倉庫のトタン屋根半分の約16平方bが剥ぎ取られ、30b先に吹き飛ばされた。大口さんは「こんな強風は記憶にない。倉庫だから余り影響がないが、住宅だったら大変」と話し、「米原は平坦地の風が強い地域だが、一瞬で屋根が吹っ飛ぶとは」と損壊した倉庫の屋根を見ていた。なお、この強風で沖ノ原農業施設や森林組合のシャッターが損壊し、町内貝坂地区や栄村野田沢、大久保、天地などで停電した。

 津南町中子では、麻績武司さん(72)方の樹齢4百年以上の大ヒノキが倒木し、敷地内の豊隆稲荷大明神を直撃し、屋根を損壊した。写真は8日午前、同地で。

栃の実で「トチあんぼ」に挑戦   1月12日号
 ○…「トチ入りあんぼ、おいしいね」―。秋山郷の伝統食「トチ(栃の木の実)」を使ったオリジナルあんぼ作りを7日、津南町なじょもんで行った。講師はNHKラジオ深夜便レポーターの秋山郷前倉、阿部幸子さん。作り方資料を用意、小学生から60代の参加者は「トチの香りがいいね」など初めてのトチあんぼ作りに挑戦した。

 ○…阿部さんオリジナルの製法は、トチのアク出し水をこねる時に入れる。「これによりトチの味が引き立ちます」と阿部さん。こね鉢でなく臼と杵であんぼをこねる。一般的なトチあんぼと一味違ったあんぼになる。コンロ焼きで焦げ目がついたあんぼ、「すごくおいしい」と、参加者はほくほく顔でオリジナルあんぼを頬張っていた。

光通信で秋山郷情報ネット、テレビ電話も  1月5日号
 昨冬の豪雪で一時孤立化した秋山郷に、現地情報や生活、健康状況、遠隔地の家族らとテレビ電話で、リアルタイムで情報が共有できる「秋山郷情報ネットワークシステム」を津南町は、今冬中に確立し、今年2月には供用開始される。NTTBフレッツを活用したシステムでは、全国に先駆けた導入となる。
 
 このシステムは、国道交通省が中津川沿いに敷設する光ファイバーの一部を津南町が借用し、津南町側の秋山郷6集落の各戸に光通信をつなぐ計画システム。国交省の光は、秋山郷切明の奥まで敷設され、ライブカメラで砂防情報を送信している。津南町は昨冬の豪雪、一時孤立化を教訓に、秋山郷地域との即時通報(リアルタイム)の整備のため、国交省に同光ファイバーの一部開放を求め、このほど4芯の開放が決った。同時に、全町の光通信整備を依頼するNTTに、秋山郷地域での試行的なテレビ電話設置を求め、同社新潟支店らの協力で実現。このため町は12月定例会に「秋山郷情報ネットワークシステム」(予算額1千万円)を予算化し、原案可決を受け、地元説明に入る計画。
 
 このNTTテレビ電話は「フレッツホン」。テレビ画面とカメラが一体化したもの。計画では2年継続で整備し、今冬は結東克雪センターと大赤沢分校、民家20戸余りに設置方針。来シーズンには、残る全戸に設備する計画だ。小林町長は「これこそ僻地優先の事業化で、全国的にも初めての取り組みとなる。冬季でも安心して暮せる環境整備をさらに進めたい」と話している。津南側の秋山郷戸数は逆巻3、清水川原2、結東30、見倉4、前倉9、大赤沢20の68戸。なお、使用料などは試行期間のため、今後地元説明の中で詳細説明される方針だ。

写真は昨年1月、豪雪の中、秋山郷前倉で救援活動する自衛隊

郵政民営化目前、「3つの約束を」  1月5日号  
 ○…郵政民営化がいよいよ今年10月にスタートする。「来年は、こうして年賀状配達の出発式で挨拶することはないだろう。この一年、民営化決定の時に国会で決めた3つの約束を守ることに全力を尽くしたい」。津南町・大割野局の狩野敏局長は、元日の年賀状配達出発式で感慨をこめて挨拶した。その3つの約束は『郵便局の数を減らさない。サービスレベルを下げない。職員の労働条件を維持する』。3月12日には、町内宮野原局、十日町局管内、栄村平滝局などの集配業務が統合される。学生アルバイト8人を含む30人余りを前に「ひとり1人の思いを届ける、これが大事な仕事」と年頭挨拶し、節目となる今年の郵政業務をスタートした。
 
 ○…元日の年賀状配達数は大割野局17万7千通、宮野原局2万8千通、町内全体で約20万5千通。越後田沢局七万7千通。「企業が年賀状を控え、個人メールなどの普及で全体的減少傾向」という。出発式に臨席した小林町長は「人の思いを運ぶ、この伝統文化を残す必要がある」と民営化による郵政業務への影響を懸念した。郵政分社化により大割野局は、配達業務の郵政事業株式会社、保険や窓口業務を行う郵便局株式会社に分けられ、局内は壁で仕切られる予定だ。民営化で土、日曜など休日業務など影響が心配され、さらに秋山郷などの配達業務の影響が心配される。

日本一の豪雪津南の体験、熊本から小学生  1月5日号
 ◎…「津南は豪雪日本一。子供たちに雪国体験を」。全国各地の日本一を子どもたちが体験する熊本・美里町などで活動する「コミュニティスクール・子どもクラブ・日本一探検隊」が年末25日から27日の3日間、雪国津南を体験。地元中津小児童と交流、実習館なじょもんでアンギンのコースター作りなど雪国文化を学び、体験した。昨年発足の同クラブ。企画担当の国際理解教育情報センターの藤井誠代表(43)は「この冬は豪雪日本一で有名な津南を選んだ。雪を知らない子どもたちに、豪雪を知ってもらう良い機会」とねらいを話している。

 ◎…今回の交流は町内大割野の岡村昌幸さん(46)が橋渡し。小学4年から6年の12人が来町。秋山郷萌木の里ではソリすべり、雪合戦などを体験。初めての雪の感触に「うわぁ、雪だあ」と大はしゃぎ。26日は中津小4・5年21人と津南の郷土料理交流。地元のお母さん方が指導し、大根とニンジン、油揚げが彩る津南オリジナルの雑煮作り。熊本・砂取小4年の緒方紅音さんは「これだけの雪は初めて。お雑煮も、うちのと違っておもしろい」とびっくり


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