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2006年11月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
上村県議、ついに引退宣言、後継は困難  11月24日号
 今期限りの引退表明している上村憲司県議(58、5期)は23日、津南町の後援会事務所で記者会見し、「20年は自分の人生観で大きな節目。妻の体調が1人では置かれない健康状態にある」と来年4月の任期満了で引退することを改めて表明した。後継については「念頭にないが、即戦的な能力、政策立案能力を持ち、貪欲に政策面を追及する姿勢を持ち、正義感、清潔感があり、この地の新しい力となる人材が出てほしい」と人物像は示したが、後継指名はしなかった。
 
 会見には、各後援会長が同席。連合会長の福原慶福津南会長は「あと1期をという気持ちは今もある。県議の固い意志では、やむを得なしだ。後継が自民党からだったら、支えていきたい」、平野正義川西会長は「議長が目の前のこの時期に辞めるのは、公共事業が大変のなか、地域へのマイナスは大きい。川西には後継はいない」、高橋訓彦中里会長は「(上村県議には)後継者はいないということなので、後援会は名ばかりで、中身のないものになる。現職の尾身氏に流れるのは仕方ない。各自好きな候補を応援するより仕方ない」、各後援会長は落胆とあきらめの言葉を述べた。
 
 上村県議は引退後について「全く考えていないが、来年2月立ち上げ予定の県立難病支援センター設置に主体的に関っている」、さらに今後の政界復帰については「ゼロが5つ付くぐらい、全くない」と否定している。

十日町高定時制の存続を、署名2万人超える  11月24日号
 県立十日町高校定時制を存続させたいと、保護者を中心とする「守る会」(藤木晴夫世話人)が署名運動への協力を呼びかけている。同定時制を来年19年度募集を最後に20年度募集停止の方針を県教委が出している。これに対し「守る会」は、存続要望の署名運動を進め、先月には知事要望も行っている。同会は今月末には、武藤克己・県教育長に集まった2万を超える署名簿を添え、存続の要望書を提出し、定時制存続を強く要望する方針だ。
 
 定時制募集停止の方針は2年前、県教委が発表。だが、同会は1万2千人余の署名で県に存続要請し、1年延長になったが、停止方針の変更はなかった。藤木さんは「廃止となると堀之内高校(魚沼市)の昼間定時制しかなくなり、働きながら通うことはできない。定時制の果す役割は大きい。必要を訴える地元の思いを届けたい」と話す。署名は同市南甫園(高田町)で受付中。藤木さんрO90‐9740‐0760。

島田洋七氏、がばいばあちゃん語る   11月24日号
 「人を羨ましく思うな。世間にみえを張るな。自分は自分」―。漫才師で「佐賀のがばいばあちゃん」シリーズが国内外で360万部のベストセラーとなった島田洋七さん(B&B)の講演会が20日、津南町文化センターで開かれた。実行委員会(草津進委員長)主催。会場は「一度聞きたい」と10代から70代までの観衆460人余で超満員。通知表の数字を足して「人生は総合力」と語った『がばい』(すごい)ばあちゃんの名言など披露され、笑いの渦が巻き起こっていた。

 島田さんは「がばいばあちゃんの子育て論」をテーマに講演。「人間は、生まれたいとリクエストできない。生まれてからが勝負。だからおもしろいんです」と強調。親が子に勉強をさせ過ぎるとも指摘し「子どもの人生は子どもが決める。勉強したほうがいい、かも。これくらいでいい」などと持論を展開した。

 最後は「まずは明るい子を作ること。あいさつとかはピシッと言うべきだが、『何々しなさい』はだめ」と話し、「2年位たったら呼んだ方がいいですよ。またぜひ会いましょう」と約1時間半の講演を締めた。同作は1月初旬、民放で特別ドラマが放映される予定だ。

消えゆく雪国民家の保存を   11月24日号
 約350年前の建物と見られる津南町寺石の古民家「チャノマ(茶の間)」は、移築・再生されることになった。昭和54年、文化庁調査が実施したが改造箇所が多く、保存対象にならかった。雪国の古民家再生などに取り組む管理建築士・中島昌一さん(43、カオス代表)は、郷土史研究家や埼玉大教授などの協力を受け、同家の歴史を調べ、その再生方法を検討してきた。この活動が実を結び、同家は来春には国道17号沿い、南魚沼市塩沢地内に、現状通り再生することになった。民家をそのまま移築し、葬儀後の「お斉(オトキ)」会場に使う方針だ。
 
 同家は間口13・5間、奥行6軒という一般民家2軒分以上ある大きな民家。中島さんが民俗研究者・池田亨氏に調査を依頼し、同家の歴史を調べた結果、寛文8年(1668年)に寺石口留番所が設置、天和3年(1683年)寺石村・又右衛門の名が出てくるなど3百年以上の歴史が判明。
 
 移設・再生に取り組んだ中島さん。「津南には雪国特有の民家が数多くあったが、今それが激減している。牛や馬など家畜を家族の一員として大切に家の中で飼うための中門造りは、雪国ならでは居住文化。その雪国農業の象徴であった古民家が急速に姿を消している。残念であり、文化財面からも大きな損失。『予算がない』ですべてを処理する行政のあり方を変えていかないと、気づいた時には雪国・津南の文化を何もなくなっているだろう」と警鐘を鳴らしている。

LEDが演出のイルミネーション、 オプシード津南  11月24日号  
 ○…初冬に映えるイルミネーション…。津南町船山新田のオプシード津南(荒川滋男会長)は、自社製品でもあるLED(発光ダイオード)を19日、同社工場わきの樹木に飾り、ひと足早いクリスマスを演出、道行く車や住民を楽しませている。
 
 ○…LEDは携帯電話、自販機、信号機などに活用されている。同社の親会社「光波」がニュー・グリーンピア津南に約20万個装飾しているイルミネーションもLED。今回の同社の装飾は約5百個だが、赤、緑、青の光の3原色から256色もの色の再現ができ、同社前のイルミネーションは、雰囲気たっぷりに輝いている。野沢英年工場長は「一般家庭で、そのまま使えるものを飾っています。来年はもっと数を増やしたいですね」と話す。点灯はは午後5時から9時頃、年末まで実施予定。同LEDは同社で求められる。問合せはпi765)2811。

秋山郷に初雪、前倉で20cm余り  11月17日号
 〇…今秋一番の冬型になった12日、標高4百b以上では初雪を記録。秋山郷地域は場所によって20a近くの積雪となり、除雪車が初出動した。この雪で和山地区で埼玉からの4人乗り車が中津川渓谷に約70b転落。幸い4人とも軽傷。津南町は中央部でアラレ、信濃川左岸の川西地区はうっすら雪化粧した。
 
 〇…山間部では昨年より5日早い初雪。18年豪雪で一時孤立状態となった秋山郷・津南町結東の滝沢喜久男さん(50)は、「いつもは山に降ってから来るが、今年はいきなり来た。この冬は暖冬というが、2年続きの大雪という説もある。あんな豪雪にならないことを願っているが、こればっかりは降ってみないと分からない」と話す。すでに冬への準備を整っている。

製造業好調、人材確保が課題  11月17日号
 津南地域への企業、工場進出した民間企業で作る津南町異業種交流会(会長・江村容安アピックイシダ津南事業所長、加盟12社)は13日、津南町・小林町長や町商工会などとの懇談会を開いた。製造業を中心に景気回復で好調な業績アップの現状が報告されるたが一方で、「人材確保が課題。行政から情報がほしい」など、優秀人材の確保を課題に上げる企業が目立った。


異業種交流会に加盟するのはアピックイシダ、津南油圧、スノーランド、三尾プレシジョン、サイエンス、宗屋工業、ネオクッス、リコーキハラ、ニイガタエレクトリニクス、オプシード津南、宗屋工業、ニュー・グリーンピア津南の12社。

 懇談では、製造各社の好調ぶりが際立った。「中国向けが好調で、来年2月まで受注は手いっぱい状態。限られた施設での経営だが、合弁企業の中国からの部品保管の倉庫新設を計画。毎週3万から5万d級一艘分の出荷状況。景気好調の実感はないが、売上は前年比10%増の現状」(津南油圧)。
 
 一方、観光産業も持ち直してきている。「6月から10月、前年比10%上回る見込みで、売上も伸び、ようやく好転してきている。ただ重油値上げで1千万円程度の経費アップが現状。昨年から始めてバスツアーが好評で、今季紅葉ツアーが連日好調が続いた。冬季は九州から高校生修学旅行を受け入れる。1校3百人規模で2、3泊。これをシーズン10校程度に増やし、1万泊の利用増をめざしたい」(ニュー・グリーンピア津南)。

 好調傾向にある企業の共通課題は、人材確保。人事担当者は、「十日町職安だけでなく、長岡や飯山職安に求人を出し、人材確保に当たっているが、通勤時間や冬季の雪問題で難しい状況だ。それだけに地元の人材情報がほしい」と話す。
 

笑顔、笑顔、これが秋山の財産  11月17日号
 ◎…173人の満面の笑顔、笑顔―。国際的に活動する写真家が3年前から秋山郷に入り、住民と対話し撮影した写真展「秋山に生きる人々」を12日、秋山小での秋山学区合同文化祭で開催。来場の住民は、写真の自分や近所の夫婦などの笑顔を見ながら、同じ笑顔で歓談していた。
 
 ◎…アフリカや南米、中央アジアなど紛争や少数民族など、国際的な報道写真やドキュメント記録する吉田勝美さん(57)は5前から秋山郷に入る。同地に12年前定住した友人、長谷川好文さん(56)が協力し、3年前から住民と対話を重ね、撮影活動。 
 
 ◎…夫婦が手をつないだ笑顔。そっと妻の肩に手を乗せ微笑む夫。家族4人が収穫の稲束を背に満面の笑顔。103点の写真には、173人の笑顔。和山の山田新作さん(78)は妻・時枝さん(73)と写る。「みんないい顔しているなぁ。いい記念になる。見ていると元気が出でくる」。小赤沢の福原さつさん(77)は近所の福原つるさん(72)と。「よく撮れている。本当にみんないい顔をしている」。吉田さんには計画がある。秋山の暮らし、自然を撮り、1年後に東京でこの写真展を開く

森林セラピー、樽田にブナ林遊歩道  11月17日号
 森林セラピー基地認定に向け津南町は先月末、総務課を中心とした職員13人で構成する森林セラピーワーキングチームを発足。13日、同チーム9人が樽田のブナ林で現地調査を実施、トレッキングコースの設定や環境整備を話し合った。同チームは来年3月の森林セラピー基地審査結果を受け、民間を含む協議会設置への準備段階として結成、叩き台となるプランを作成する方針。

 町は昨年、社団法人緑化推進機構(理事長・木村尚三郎東大名誉教授)が進める「森林セラピー総合プロジェクト」に申請。7月に同機構による効果実験が行われている。申請地はブナ原生林が残る樽田地区を中心にマウンテンパーク津南から山伏山森林公園の一帯約250f。今回の現地調査はメインコースとなる樽田のブナ林周辺約286平方bを散策した。

 構想では同津南展望台から繋がる林道上野線の旧道を整備、また樽田の溜池周辺にブナ原生林を歩く新道を作り、約1時間のメインコースとする計画。

一足早く中学校授業を体験   11月17日号
 中学校の雰囲気を小学6年が体験する津南中(尾身辰二校長、281人)オープンスクールを14日開いた。学区の小学校6校103人が参加、中学の授業風景を参観し、実際に英語や理科などの体験授業を受けた。英語授業を受けた男子は、「面白いし、楽しいです」と中学生活への期待感を表していた。
 
 同スクールでは、板場健太生徒会長が「津南中はクロカンや陸上などで全国的に活躍している名門校です。心身ともに人を育てる学校です」などと歓迎のあいさつ。3年と1年が合唱を披露し、吹奏楽部が演奏し、応援団が小学生を励ました。授業参観は3班に別れ、1年から3年の各教室を巡回。体験授業は国語、英語、理科、技術(コンピューター)の4教科で希望参加で実施。津南小の女子は「黒板に書くスピードが早く、ノートに書くのが大変そうだったけど、英語の授業は楽しそうな雰囲気だった」などと感想。

 英語には24人が参加。同校英語・夏井教諭とALTのトニー先生が、ゲーム形式の授業を実施。英語で自己紹介し、中学での英語授業をトニー先生が英語で説明し、うなずく小学生もいるなど、体験授業とは思えない雰囲気。芦ヶ崎小の男子は「楽しそうな雰囲気で、楽しく英語が学べそうです」などと話していた。

エゴマ特産化、栄村が住民活動後押し  11月10日号
 健康食ブームで人気上昇の「エゴマ」。5年前からエゴマ栽培に取り組み、ドレッシングや味噌、クッキーなどエゴマ商品を開発し、全国販売している栄村。栽培課題は収穫後の選別で、この難作業をいっきに解決する選別機を村が導入。7日操作説明会を開き、栽培者組織「栄村エゴマ機械利用組合」を設立。エゴマ生産者を増やし、生産量アップに取り組む方針だ。
 

 エゴマは、市販の食用油が一般的でない時代の常用油。油だがコレステロール解消など効能が証明され、一躍人気を集める健康食品になっている。栄村はエゴマの加工品開発で次々に商品化。女性中心の3グループ「えごまグループ」「えごまっ娘」「栄おかしくらぶ」の20人が村特産加工センターで活動している。
 
 今回のエゴマ選別機は、収穫時の省力化をねらいに村が県事業(コモンズ支援金)で約186万円で特注品導入。製作は小千谷市の協和工業。「エゴマ選別機はこれで3台目。東日本では初めて」(中村輝幸社長)。収穫後、手作業で行ったエゴマ選別を同機械は1時間に5`を選別。10e栽培で約80`収量がある山本保子さん(65、野田沢)は「大助かりですね。選別は手間がかかりますからと機械導入を喜んでいる。
 

「豪雪の秋山郷」でそば祭り、千人で賑う  11月10日号
 ○…「秋山郷のそば、もう最高です」―。津南・栄村の有志で作るGO雪共和国は紅葉真っ盛りの秋山郷・栃川高原で4日、「豪雪そば祭り」(滝沢元一郎実行委員長)を実施。そば打ち実演販売が始まると行楽客であっという間に長蛇の列。約千人が訪れ、用意した秋山郷新そば30`は3時間余で完売。津南の新米の餅、白菜、栄村産キノコなど特産市も賑わった。
 
 ○…打ち手は地元の「そば打ち名人」滝沢元一郎、福原和人、津端正志、大平善司さんのヤマゴボウやフノリを使ったこだわりそば、「香りとコシがぜんぜん違う」と食べた人は絶賛。秋山郷の郷土料理、大根入り早そばも用意、行楽客は地元の味を満喫。東大阪市からの谷垣雅人さん(54)は「初めて秋山郷に来たが、そばがこんなに美味いとは思わなかった」と笑顔。滝沢実行委員長は「大勢の方が来てくれて嬉しい。津南、栄村を盛り上げるため、また来年もできれば」と話している。

県高校駅伝、十高北信越出場、エース田村力走  11月10日号
 十日町男子、北信越大会に出場―。県高校駅伝は7日、新発田市五十公野公園陸上競技場周辺コースで開かれた。男子(7区間、42・195`)は38チーム参加で東京学館新潟が初優勝、女子(5区間、21・0975`)は18チームが参加し新潟第一が5年ぶり4回目の優勝。男子は十日町が3位と健闘し19日、福井県で開かれる北信越大会への出場権を獲得、女子は上位争いに加わり5位だった。
 
 風雨が吹き荒れる悪コンディションの中でのレースとなった。十日町女子は1、2年生主体チーム。1区が5位でつなぐと、2区で順位をひとつ落したが、3区以降、再び5位をキープ、そのままゴールした。1区を走った登坂萌子選手(2年)は「北信越出場を狙っていたけど残念。でも昨年の6位より上がったのでうれしい。周りの応援が力になった」と話した。
 
 男子も横殴りの風雨の中でスタート。十日町は1区で国体出場のエース、田村英晃(3年)が先頭を引っ張る形で展開、しかし2区につなぐ直前で田村の後ろで風雨を避けていた新潟学館、村上桜ヶ丘に抜かれ3位でつないだ。4、5区で順位をひとつ落したものの、再び盛り返し、北信越出場権の3位を獲得した。一方、津南中出身のエース小島翔吾ら1、2年生主体の十日町総合は16位だった。
 

県中学駅伝、中里男子4位、津南男女力走  11月10日号
 全国中学駅伝をめざす第16回県中学駅伝は8日、秋晴れの刈羽村役場周辺特設コースで開催。地区大会を勝抜いた男女各42校が出場。男子(6区間18・3`)は小千谷南、女子(5区間14・2`)は燕が連覇、来月山口で開催の全中に出場。十日町地域では男子で中里4位、十日町7位入賞。中里・服部勇馬(1年)は4区で区間賞。津南は男子10位、女子12位と1、2年主体チームが健闘、来年につながる力走を見せた。

 
 津南男子は1、2年で構成。強豪が揃った1区2年村山京平は先頭グループに次ぐ14位の力走を見せ、2区1年原由樹人が順位を上げ、3区清水凌がつなぎ、4区1年安部拓也(区間9位)、5区2年大島宗則(同8位)と順位を上げ、アンカー2年柿崎祐司(区間3位)の力走で10位ゴール。6位から10位まで9秒差の激戦レースだった。
 津南女子はエース揃いの1区2年本田雅が緊張感で出遅れたが、2区2年村山愛美は8人抜き、3区2年志賀南香も区間4位の力走で6人抜きで順位を16位に押し上げ、4区1年桑原史歩がつなぎ、アンカー3年福原綾香がさらに順位を上げ12位ゴール。川西は平均的な走りで順位を維持、8位入賞を狙ったが惜しくも6秒差で9位だった。
   

 陸上部副キャプテン3年・福原綾香選手「4日前のカゼが治らず、体調管理の大切さを知った。1、2年の出場選手はその経験を生かし、自立した練習を心がけ、信念を持って来年に臨んでほしい」
 陸上部・山本仁士監督「好条件でスピードレースになり、走力勝負となったが、津南の選手は良く走ってくれた。連続入賞が途切れたが、この悔しさを来年へのバネにしてくれるだろう。チーム内ライバル意識で自分への厳しさを持ち、自分の課題克服が求められる」

郷土料理を伝えたい、中里食の文化祭  11月10日号
 ○…「郷土料理の良さを見直そう」と十日町市中里保健センターで3日、第2回中里食の文化祭が開かれた。なかさと夢ネット(島田東一会長)主催。昨年家庭料理を集めた時、「とても参考になる」と好評を得て今年も開催。試食タイムでは「これは初めて食べたが、うまい」など交流し、地元の味を楽しんだ。
 
 ○…集まった「妻有のかあちゃん」料理は130品、65人が出品。「里芋ぼたもち」、柿を米粉に練り込む「柿あんぼ」など我が家の自慢の料理の数々。40年余り作り続けている「黒豆の豆みそ」出品の山ア・樋口洋子さん(66)は「普通は白豆ですが、うちでは健康を考え黒豆。この文化祭は自分の家にはない味が集まり、参考になりますね」と嬉しそう。島田会長は「地元の活性化に『食』を繋げたい。できれば毎年行い、郷土料理の多彩さを伝えていきたい」と話している。

津南「雪美人」、さらに全国ブランドに   11月3日号
 「カサブランカの雪美人」ブランドで知られる津南町ユリ切花組合(大口勝照組合長・24人)は先月19日から21日まで千葉・幕張メッセで開催の第3回東京国際フラワーEXPOに出品し、純白のカサブランカはじめ10種の赤やピンク、黄色のユリがデザイナーや小売店関係者の目を引き、津南ブランドアピールの絶好に機会になった。
 
 このEXPOには世界30ヶ国から5百社余りが出品する国内最大級のフラワー展。津南組合は昨年に次ぎ2回目の出品。4年前から交流する四国高知・JAとさし高石花き部会と共同で1ブース(区画)を設け、津南組合はブランド化しているカサブランカ、黄色が鮮やかなイエローウィン、ピンクのマレロなど10種を出品。同EXPOはデザイナーや花屋小売店など多数が来場するため、切り花業界の最新情報が分かる。
 
 津南ユリ切花組合は年間約100万本を出荷し、販売額4億3千万円余り。大口組合長は「世界規模の切花イベントへの出品は勉強になる。組合内に青年部もでき、後継者育成にも力を入れている。今日(31日)から2人がオランダへ研修に行っている。津南のユリ栽培をさらに確立したい」と活動方針を話している。

上村県議、引退意志変わらず、慰留の声大  11月3日号
 来春4月に改選の県議選には出馬せず、今期限りで引退する意向を示している上村憲司県議(57・5期、津南町今井)の引退意思は、動く気配がない。先月29日、津南町の自民党支部・上村県議後援会事務所に津南、中里、川西の各後援会長など中心幹部13人余と上村県議は懇談を持った。だが、「話は平行線。県議の引退は受け入れられないで一致」と福原連合会長は話し、事態は硬直化している。一方、『上村県議引退』の一報を受け、新選挙区は十日町市・津南町が一つになり、定数2となるため、大票田の旧十日町市地域では、自民の公認を視野に入れた新人擁立の動きが出ている。今後の上村県議の動向に、関心が集まっている。

 さらに地元事情も複雑になってきた。合併後の新市長・田口直人市長を誕生させた原動力の一人は、上村県議。川西など郡部では「もう1期、田口さんから(市長を)やってもらわなくは困る。そのためにも、ここで上村県議に引かれたのでは、その道が厳しくなる」(川西後援会幹部)の本音も出ている。だが、一番の影響は十日町、津南地域への県政影響力の弱体化。特に「津南町は自律をめざしているが、県事業のウエイトが変わることで、地元への影響は大きいはず。尾身県議の活動は評価するが、これからの人。せめて後進の道つけができるまで、上村県議には頑張ってもらいたい」(中里後援会幹部)の声がある。


 

花火アート、33秒に2000人が集まる   11月3日号
 ◎…一瞬の花火アートに1千人の観衆―。雄大な津南町の河岸段丘をステージに28日、造形作家が花火アートを展開。わずか33秒の作品に県内外から1千人が集まり、段丘から打ちあがる火柱の列に歓声を上げた。造形作家・景山健さん。「津南の名物にして、続けてはどうか」と火種を残した。
 
 ◎…階段状の7段の段丘地からなる津南。地球を感じる東西に走る経度5分が津南を通る。その線上の段丘地がステージ。津南原台地の十日町市原町から西方のマウンテンパーク津南までの約7・4`間、31ヵ所から70bの火柱を1秒間隔で打ち上げ、最後のマンパクで尺玉を打ち上げ、津南段丘を表現した。
 
 ◎…「河岸段丘の地形を見た時、この段丘地をつなぐ花火を上げたら、面白そうだ」。初めて津南を訪れた6年前に感じた景山さん。町観光協会や地元企業などが協力。スタッフ50人余で取り組んだ。28日夜8時、原町からスタートした火柱は次々と西方向に移動、最後のマンパクで尺玉が上がるとアートは最高潮。集まった千人余から「おぉー」と大きな歓声が上がった。
 

栄村の絵手紙交流、さらに活発  11月3日号
 ◎…「紅葉の秋山郷、最高でした」。絵手紙のむら・栄村の活動グループ「芽吹きの会」(滝沢英夫会長・会員120人)主催の「紅葉の絵手紙列車」が26、27日運行、全国からの80人が秋山郷散策など、思いを絵手紙に描いた。絵手紙列車には四国・松江市や広島、滋賀、関東圏などから参加。大部分が50、60代の女性。さかえ倶楽部スキー場に建設中の「絵手紙タイムカプセル館」見学、スキー場中腹からの眺望など、秋色の栄村を絵手紙にした。日本絵手紙協会講師・岡田紀子氏の合評会は笑いたっぷりで、和やかな雰囲気に包まれたいた。
 
 ◎…絵手紙列車2回目の梅村つま子さん(54)は愛知・安城市から友人と共に参加。「今春、新緑の栄村を訪れ、ぜひ秋も訪れたいと参加しました。千曲川が信濃川と名を変える場所を始めて知りました。冬の絵手紙列車にもぜひ参加したいです」。絵手紙活動10年以上になる芽吹きの会・滝沢会長は「来春、絵手紙カプセル館ができる。様々なイベントを企画し、地元の人たちと全国からの人たちとの交流の場にしていきたい」と話している。冬の絵手紙列車は1月25、26日実施する計画だ。


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