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2006年06月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
星に願いを、小学生が思いを  6月30日
 ○…星空に、願いを込めて―。津南町の大割野商店街に、今年も七夕飾りが登場した。おかみさんの会(籠田淑子会長、15人)が7年前から取り組む恒例イベント。今年は町内小学校7校の1、2年170人が2枚ずつ、家族と一緒に願い事を短冊に書いた。津南(黄色・黄緑)、外丸(ピンク)、三箇(紫)、上郷(朱色)、芦が崎(オレンジ)、中津(青)、津南原(空色)と学校別に色分け。足を止め、短冊を読む人の姿が見られる。七夕飾りは14日まで。
○…「先生になれますように」、「僕の犬がずっとかわいいままでいますように」など、願い事はさまざま。中には「へびにさわれるようになりたい」などユニークなものも。「短冊には、子どもたちの思いが込められています。じっくり眺めて見るのも、味わい深いですよ」と籠田会長。同会では20日から津南夏まつりりに合わせ、町内保育園4、5歳児の「ちびっ子絵画展」をふれあいセンターで開く。作品182点を展示する。

小林選対 次代への掛け橋に、多選批判かわす  6月26日号外
 「継続か、刷新か」。津南町長選は25日投票・開票の結果、小林三喜男氏(72)が33票の小差で辛くも5選。得票3723票(得票率45・68%)は「過半数で信任される」(小林選対幹部)得票とはほど遠く、有権者が『不信任』を突きつけた形となった。町政史上初の5選の小林町長。薄氷の勝利に、「初心に返って町政運営したい」と厳しい表情で話した。有権者の期待が集まった元町職員・滝沢元一郎氏(55)は一歩及ばず、「後援会を立て直したい」と4年後を見ている。元町議・島田福一氏(54)は小林、滝沢の激戦に押され738票に留まった。


 現職の小林氏は、自律宣言後の、初の選挙。4期16年の実績をベースに「地道ながらも、今までの町民サービスを落すことなく自律への歩みを着実に進めていく。今は力を蓄える時代」と町政の継続を主張、際どくも多選批判をかわした。
 小林氏は、「自律を踏み固め、次代への架け橋に」を掲げ、「町のすべての健康を旗印としながら町政を進めたい」と「町民、子どもたちの健康」「産業経済の健康」「生活環境の健康」を政策の柱に訴えた。
 町建設業協会や大割野商協など町内10団体からの推薦を受けたが、「どんなことを訴えようが、多選批判は免れないだろうと思っていた」という通りの結果に、「目玉がなく、政策に物足りなさがあった。しかし今は厳しい財政のなか、きちんと健全財政を維持していかねばならない時期だ。そこが町民に伝わりづらかった」と、5選を決めたもの
の厳しい選挙を振り返った。小林氏は「今期を次代への集大成としたい」と今期限りを示唆した。
 祝勝会場の町森林組合ホールに午後8時50分過ぎ、支持者ら150人余りが参集したなか、陣営から「33票差で勝利」の一報が入ると、思わぬ僅差に「おー」とどよめきが沸き起こった。
祝勝会で山本三雄後援会長は「私の不手際で思うような票に届かなかった。が、町民のために初心に返って町政を」と述べ勝利を告げると、ようやく会場から大きな拍手が沸きバンザイで5期目の当選を祝った。
 会場には上村、尾身県議はじめ、十日町市の田口市長、栄村の高橋村長らが駆けつけ、それぞれ「厳しい選挙だったが、手を組んで一緒に地域づくりを歩んでいきたい」と祝福。小林氏は「厳しい選挙結果に気を引き締めながら、初心に返って町政運営にあたりたい」と抱負を語った。

滝沢選対 4年後に期待、「必ず出番が」  6月26日号外
 午後8時半、開票待ち会場の外丸ふれあいセンターに集まった2百人余。中間集計で小林氏と同じ「3500」の一報が入ると、「よーし」と大きな歓声と拍手にわいた。
 その55分後、町広報無線が確定結果を放送。シーンと静まりかえった会場に「小林3723」、「滝沢3690」と流れると、「あぁー」といっせいにため息とすすり泣き。繰り返す放送に、敗北を確認した支援者。タオルを目に当て肩を震わせて泣く人、隣りと抱き合ってすすり泣く女性。わずか33票差を悔しがった。
 あいさつに立った内山恭伴選対本部長は、しばらく言葉が出なかった。「私の力が及ばず、申し訳ありませんでした…」と涙声で深々と頭を下げた。「向こうは飛車角金銀があり、こちらは兵隊だけで戦ってここまで来た。今後の4年間、津南は大変厳しい時代を向かえる。滝沢の出番は必ずあると固く信じている。我々は町政に対しきちっと目を向け、今後4年を見ていかなくてはならない」と4年後に期待を込めた。
 選挙戦で真っ黒に日焼けした滝沢氏。「残念な結果だ。私の不徳の致すところ。津南は多くの問題を抱え、ほころびも見えている。惜敗したが、今後、皆さんと一丸となって津南のために働きたい」と敗北の弁。さらに「良識ある結果が出ると思っていた。合併以来50年、様々な選挙が行われたが、今回は余り良い選挙ではなかったのではと思う。選挙という社会的正義の中で、その人の考え、姿勢をしっかり見て判断できる選挙であったのか。必ずしもそうではなかったのでは」と話す。4年後について、「どうゆう状況になっているか分からないが、自分なりの考え方があり、後援会組織をしっかり立て直していきたい」と話すと、大きな声援と拍手が送られた。

島田選対 大差の敗北にさばさば、選挙の過程に満足  6月26日号外
「住民と共に考える町政」を掲げ、座談会など「草の根活動」を重視した島田氏。中沢武彦選対本部長、中沢源幹事長、島田幸村事務局長と選対もスリムな体制。午後6時頃から町内正面の事務所に10人余の支持者が集まり、開票を待った。
 午後7時30分、1回目の中間発表。第1報。「小林500」「滝沢500」「島田250」。言葉が出ない。「おい、そんだけか。勘弁してくれや」悲鳴のような声が漏れる。2回目、「島田500」。伸びない。他候補は1500票。「前回の大島より取れないのか」。全員の表情が曇り、沈黙する時間が長くなる。
 午後8時30分。「小林3500」「滝沢3500」「島田700」の票数。島田氏は「いい勝負だな。ここまでできるとは凄い」と同級生の滝沢氏の健闘に複雑な表情を見せ、「惨敗、惨敗」と苦笑い。「やはり、組織を作ってやらねばならないのかな」とつぶやいた。
 最終票数は「738」。他候補と3千票余の大差。島田氏は結果を聞き、地元宮野原公民館に移動。集まった30人余の支持者に「これだけ大負けすると、言葉がない。かえって、さばさばしている。『敗軍の将、兵を語らず』と言う。みなさん、本当に申し訳ない」とお礼。二人三脚で選挙に取り組んだ妻・玲子さんや役員、支持者のすすり泣きが会場に響く。中沢選対本部長は「結果はこうなったが、島田がやってきたことに間違いはない。誇りに思う。まだまだ彼は若い。次の機会に生かして欲しい」と涙を滲ませた。島田氏は「思い残すことはない。選挙は組織よりも住民と話す方法を選び、言いたいことを言った。結果より過程に満足している。本当にこの5ヶ月間、おもしろかった。悔いはない」とすっきりとした表情で語り、集まった支持者に深々と頭を下げた。

三つ巴の町長選、補選は混戦   6月23日号
 「町政の継続か、刷新か」。津南町長選は20日告示。5選めざす現職・小林三喜男氏(72)、前町職員でJA津南町理事・滝沢元一郎氏(55)、前町議で農業・島田福一氏(54)が激突している。「自律の責任を全うしたい」と町政継続を訴える小林氏。「日本一の営業マンとなり津南を全国、世界へ」と勢力的な滝沢氏。「町民参加の町づくりで開かれた町政」を主張する島田氏。地元基盤に三者三様の取り組みを見せている。終盤に入り焦点は「女性の意識、女性票の動向」になってきた。特に、出遅れを急速に挽回している滝沢氏の女性部活動が全町に広がり、有権者の過半数以上を占める女性票の行方が大きな焦点になってきている。

 欠員2の津南町議補選には4氏が出馬。5年前に津南移住、農業に取り組む渋谷常雄氏(65)、寿屋商事会長の上村政友氏(82)、NPO法人いなほ代表理事、斎藤記念病院顧問の高橋孝男氏(66)、米生産・販売加工会社、ごはん社長の大島知美氏(51)。2議席を4人が争っている。津南町議会は来年11月、任期満了を向かえ、定数2減の16で改選する。このため補選は当初、出馬が具体化せず、告示1ヶ月前に1人がようやく決り、以降続々と名乗りを上げ、結局4人出馬となった。各陣営とも短期決戦の手探り選挙となっている。

中津小4年・福原麻似さん、矢沢宰賞受賞  6月23日号
 ○…「じぶんとたたかうことも ひつようじゃない?」―。津南町の中津小(金子裕子校長、80人)4年・福原麻以さんは、詩のコンクール「第13回矢沢宰賞」で入選。18日、見附市文化ホールで表彰を受けた。同賞は昭和41年、21歳の若さで死去した見附市の詩人・矢沢宰(おさむ)氏を記念し平成5年創設。全国の小中高生が対象。今回の応募総数1535点、52点入賞。麻以さんは、「自分へのちょうせん」の詩で創作詩部門に入選した。
 ○…この詩は昨冬、学校の国語の時間で作った。友だちに負けたくないと思っていた自分が、少しずつ変わっていく心情を描いた。麻以さんは、「同じクラスの友だちで、ライバルの子がいたから書けた。その時の私の気持ちをそのまま文にしました」と少し照れくさそう。文や詩を読むのも、書くのも好きな麻以さん。「詩や作文をこれからも作っていきたい」。小さな詩人の活躍、今後が楽しみだ。

津南中男子バスケ、3連覇   6月23日号
 中越地区大会への出場をめざす郡市球技大会が14、15日、十日町市などで開かれ、津南中は男子バスケットボール部はじめ団体5種目で中越大会出場を決めるなど健闘した。
 同中は、団体競技で男子バスケが3連覇を達成したのをはじめ、ソフトテニス男子と柔道女子も優勝。またバレーボールが2位で11年ぶり、野球が3位で12年ぶりに中越大会出場を決めた。県大会出場をめざす男子バスケの高橋正氣主将は「意思統一をはかり、県で通用する試合をしたい」と意気込みを見せ、尾身辰二校長は「地域指導との連携が効果を生んでいる。これだけの成果を残してくれたことは、子どもたちの励みになるはず」と話している。
 一方、6日に開かれた郡市陸上大会で優勝した砲丸投げの山田隆寛選手(3年)の記録12b83は、前回までより1`増の○`になってからの大会新。また走り幅跳びで優勝,百bで2位となった村山正也選手は県通信陸上大会の標準記録を突破、同大会への出場権を獲得した。

バリアフリーめざすマウンテンパーク  6月23日号
  ○…マウンテンパーク津南を経営する株式会社クロスマイル(辻本和男社長)のバリアフリー活動が「毎日点字新聞」(6月11日付)で紹介された。民営から一年、階段にスロープを設置、盲導犬と一緒に泊れる部屋を確保するなどの取り組みを紹介。辻本社長の「健常者でも障害者でも、誰でも楽しめる施設にしたい」、その思いが評価された形だ。
 ○…同社は、館内案内の点字版を設置、視覚障害者の受入れを始める。担当の障害スポーツ指導員の稲冶大介さんは「目隠しした人をスタッフが誘導する講習を行い、視覚障害を持った方の受入れ態勢を準備しています。施設などハード面だけでなく、人材というソフト面も充実したい」と連日スタッフと講習を重ねている。
 ○…同津南では今月13日から一ヶ月間「視覚障害者キャンペーン」を実施。「6月11日号の点字新聞を見た」で申込むと一泊2食7千円に値引き。辻本社長は「視覚障害者の方に気軽に利用して頂き、不便なところをどんどん指摘して欲しい。一緒にバリアフリーリゾートを作りましょう」と呼びかける。同地で一望できる河岸段丘を視覚障害の人にも感じてもらうよう、触れる河岸段丘模型も設置する。同津南рO25(765)2040。

町長選で公開討論、「判断できた」と好評  6月16日号

 津南町長選関係では初の公開討論会「これからの津南をともに考える集い」は10日夜、町文化センターホールで3百人余が参加し開いた。20日告示の町長選への出馬予定者3氏が11項目の質問に交互に答え、「違いと意欲」を訴えた。町商工会女性部(志賀智津子会長)主催の同集い、参加者からは「とても良い企画。3人の違いと町政への思いがよく分かった」など好評の声が多く聞かれた。
 集いは同女性部に商工会青年部が協力して開催。3氏(小林三喜男、島田福一、滝沢元一郎の各氏)は持論を展開、政策的な違いを強調。争点の一つ、財政改革で島田氏は、「財源確保に水力発電所をもう1基作るよう電力会社に要望したい。町外委託事業は町内委託へ、それにより雇用も増加する。町職員に朝夕、担当地域の一巡を義務づけたい」。滝沢氏は、「地域経営戦略が必要。優秀な町内外の人材で応援団となるシンクタンクを作る。外貨をいかに稼ぐか、町職員の意識付けが必要。老人保健施設の誘致を進め、職員人件費抑制を行う」。一方、小林氏は、「全国水力発電所所在市町村協議会の副会長を務め、環境税、水源税の実現をめざす。財源確保に町独自のミニ公募債を発行し、道路整備や福祉施設建設などに取り組む」など三者三様を見せた。
3氏の意見を聞いた74歳の男性。「とても良い企画。違いが分かったし、その人のやる気も感じられた」、42代の女性は、「こうした機会は大切です。会場満員になると思っていましたが、席が空いていました」、26歳の女性は、「同世代に参加が少なかったのが残念。意外と明るい話が聞かれ良かった」など感想を話している。主催の同女性部・志賀部長は「初めての試みで緊張しました。もう少し来るかなを思っていましたが…。でも直接、その人の意見が聞かれたことは、良かったのではと思います」と話している。

昔懐かしい「おやき」工房開設   6月16日号
○…手づくりならではの味わいを生かした「おやき工房」が、リニューアルオープンした津南観光物産館の食堂わきに開設され、製造に着手した。津南町小池の食品加工会社・村山物産が事業展開したもので、大手デパートの催事を中心に年間40万個余りの生産をめざしている。おやきは隣接の食堂「いなかや」でも「おやきセット」としてメニューにも載っており、同社の村山幸一専務は「さらに地元素材にこだわり、喜ばれるおやきにしていきたい」と話している。
 ○…おやきは、あんぼとともに同社が手がけて15年ほどになる主力商品のひとつ。手づくりと最新機械との併用で、歯ごたえの良さと田舎風味がマッチ、デパートなどの催事ではひっぱりだこの人気。「野沢菜」や「キノコ入り野菜」「カボチャ」「アズキ」の4種類のほか、季節に合わせ「ナス」「オカラ」「ウルイ」なども商品化している。これまで年間20万個余りを製造してきたが、新工房の開設で、手狭で増産ができなかった問題を解消。併せて物産館を運営するフジミヤブランドの野菜を具材として生かしていく方針だ。同社では業務拡張に伴い、従業員を募集している。

助っ人はサフォーク、さかえ倶楽部スキー場の除草管理  6月16日号
○…スキー場ゲレンデの除草、動物とのふれあい、食肉活用など「一石三鳥」をねらいに栄村は、さかえ倶楽部スキー場に「サフォーク牧場」を開設。14日、親子5頭が広いゲレンデに放された。放牧式に参加した村内の保育園児62人は今年3月生まれの子2頭を見て、「かわいいね」と歓声を上げた。牧場は2ヵ月毎に木柵を移動しながら放牧し、「数年後、レストランでラム肉の新メニューが提供できるかもしれない」と期待を膨らませている。
 ○…スキー場ゲレンデの除草管理は百万円余かかる。村は今年度から「ゼロ予算、少ない予算でできる事業」を活動目標を掲げ、職員アイデアなどを導入、事業を進めている。「サフォーク牧場」もその一つ。木島平村「にこにこファーム」のサフォーク飼育を参考し、同所から親メス3頭、オスの子2頭を購入。木柵は豪雪で折れた杉材を村職員が製材して活用。購入費、年間飼育費など含め約50万円で事業化。担当の産業建設課では、「このヒツジは草なら何でも食べ、土が出るくらいきれいに食べる。そこに今後、ワラビなどを栽培し、将来的にはワラビ園なども考えたい」と構想する。冬は村内畜産農家に委託予定。日常管理は同課観光スキー班4人が担当。「来年2、3月には3、4頭の子が生まれるだろう。当面は頭数を増やし、来シーズンには、ラム肉を提供できるかもしれない」と話している。

ワールドカップに燃える居酒屋   6月16日号
○…逆転劇に津南でもため息漏れる―。サッカーワールドカップ(W杯)ドイツ大会の日本対オーストラリア戦が行われた12日夜、津南町でもサポーターが居酒屋で声援を送った。初戦の勝利を信じていた参加者は、後半終盤での逆転にがっくり。「次は何としても勝ってもらいたい」と次への健闘に期待をかけていた。
 ○…飯山線津南駅前の居酒屋・御多福には、青い日本代表ユニフォーム姿や応援旗を手にした20〜30代のサポーター14人が参集。午後10時からの対戦にテレビを見ながら声援。前半に日本が先取点を奪うと「やったー、勝てるぞ」と俄然、盛り上がったものの、終了間際の立て続けの失点に会場は一転、静まり返った。参加した江村昌一さんは「残念。次は必ず勝つ」と次のクロアチア戦の18日にも同会場で応援会を開く計画だ。

森林セラピー、全国認定地に   6月9日号
 豊かな自然がある津南町を、「森林セラピーの町」にしたい―。社団法人国土緑化推進機構が全国的に進める森林セラピー認定地に、津南町が候補地として上げられ来月18日、森林が持つ癒し効果などを調査する「森林セラピー総合プロジェクト」の本格調査を行う。同調査は森林浴効果などを科学的に解明し、効果が認められた地域を「森林セラピー基地」として認定。ウォーキングコース制定などで地域振興をはかり、津南町が認定されると、津南の自然にさらなる価値付けがされる。
国土緑化推進機構(理事長・木村尚三郎東大名誉教授)が昨年から取り組み、初年度は全国31自治体が応募、10地域を認定。津南は昨年申請、専門家による予備調査を行い、ブナ林が残るマウンテンパーク津南から無印良品・山伏山森林公園一帯約250fを候補地として設定している。県内では津南の他に長岡市が申請している。
 本調査は都市部と津南に各6人の実験員を配置。一日ごとに往復させ、ストレス時に濃度が増す唾液中の成分「コルチゾール値」や血圧、血糖値などの変化を専門家が測定。明確な数値の変化が認められれば、来年4月末に認定、「森のリフレッシュ空間・津南」として全国にPRする。町では河岸段丘絶景ロード(約6400b、林道上野線)、山伏山癒しロード(約7千b、山伏山内各コース)の2つを設定し、「セラピーロード」として売り込む方針。

NPO法人「雪とみどり」設立、住民主導で雪関連事業  6月9日号
今冬の記録的な大雪で、高齢者世帯の除排雪や除雪ボランティア受入れなどが課題となった。行政業務を民間主導でカバーする取り組みをめざすNPO法人(特定非営利活動法人)が津南町に誕生する。10日、設立総会を開き、活動をスタートし、9月までに法人登記する方針。このNPO法人「雪とみどり」は、冬季除雪関連はじめ雪活用の雪室事業など克雪、利雪、ボランティア受入れ、ボラ育成などを行い、活動内容は地域づくり全般に渡り、地域初の町づくりNPOの活動に期待が集まる。
 NPO「雪とみどり」は「行政がカバーしきれない部分が出てきており、住民自身が雪とどう向き合い、どう活動していくか、NPO活動の中で具体化したい」と設立発起人代表、鶴巻義夫氏は話す。設立メンバーには農業者、特産販売業、行政退職者、農家民宿経営者など20人余りで会合を重ね、行政書士や税理士なども協力。先月26日、代表らが県庁の県民生活環境部に出向き、事前審査を受け、あす10日の設立総会となった。
 掲げる活動は社会教育の推進、環境保全、災害救援活動、子どもの健全育成、科学技術の振興、経済活動の活性化など、町づくり全般を活動目標としている。特に、今冬の記録的な大雪への行政、住民対応の課題から、克雪、利雪、親雪事業を重点的に取り組む方針。除雪困難世帯への支援、町外ボランティア受入れ、融雪技術の開発、さらに雪室事業で農産物の特産化、雪冷熱エアコン、雪の温度差発電設備、あるいは農家民宿と連携したホワイトツーリング、無雪地域の児童受入れ、雪国生活の伝統継承など、多分野でも活動を視野に入れている。

行者にんにく、栄村の特産に   6月9日号
 都市部などで人気上昇中の「行者にんにく(ギョウジャニンニク)」の特産化に取り組む栄村ギョウジャニンニク研究会(保坂良知会長、会員42人)。特産化に取り組み3年目。球根斡旋や加工品開発を進める一方、課題は市場値が高い2、3月の早期出荷。30年間取り組み、国機関が特産品ごとに認定のマイスターで、ギョウジャニンニク部門のマイスター認定者・保坂会長は、「早期出荷が収益的にはいいが、施設が必要。山菜の王様といわれているが、知名度アップと共に、山菜類との一体販売も考えられる。さらに研究を進めたい」と方針を話している。
 栄村の深山に自生するギョジャニンニクの栽培化に成功し、「村の特産にしよう」と研究会を結成。昨シーズン、村内へ約3千株、村外へ3万株を出荷。葉の生食出荷は約3・65dで、これまでの出荷ピーク5dは長野県全体の7割を占める。ギョウジャニンニクは、実生からでは6年後、株分け後でも3年後、ようやく葉を出荷できる。北海道が産地で最近、関東エリアなど都市部で健康食品として人気が出ている。
 一方、ギョウジャニンニクを素材に加工品開発にも積極的だ。村加工センターや東京農大などと連携し、昨年開発の「行者にんにくふりかけ」は信州の味コンクール食品加工の部で優秀賞を獲得。さらに「行者にんにく味噌」も好評。今シーズンは「醤油漬け」の研究を進め、試作品では「行者にんにくドレッシング」や焼肉のたれ、餃子などの研究も進めている。

豪雪が縁、秋山郷を豊科高生訪問、感動の出会い  6月2日号
 記録的な豪雪の見舞手紙が縁で交流が続く秋山郷栄村のお年寄りと長野・豊科高校JRC(青年赤十字)クラブ。『雪が消えたら、秋山に来てみないかい』。「ぜひ、行ってみたいです」。手紙での約束が先月27、28日、実現した。JRCメンバー19人は、手紙で交友するお年寄りの家を訪ね、元気な笑顔で語り合った。ひとり暮らしの小赤沢、福原ヨシさん(74)。「孫ができたようで嬉しいね。一緒に温泉に入り、背中を流し合った。元気をもらったよ」。これからも手紙交流を続けるつもりだ。
 北アルプスの麓、豊科高同クラブ(宮澤沙織部長)女子19人は、3時間半かけ秋山郷へ。手紙交流するお年寄り訪問では、福原さん方に中村明日香さん、太田舞さんら2年生4人が泊まった。林床に残雪がある秋山郷。4人はコタツで福原さんを囲み、家の前の倉庫屋根が大雪で壊れた話しや学校での活動など、夜遅くまで語り合った。
 手紙で『秋山に行ってみたいです』と書いた中村さんは、「私の本当のおばあちゃんのようです。また来たいです」と。翌28日、近くの温泉施設、赤湯・楽養館に行き、背中を流し合い、昼食のカレー作りも行い、賑やかに交流した。福原ヨシさんは、「手紙通りの良い子たちだった。嬉しかったですね」と話している。同クラブ・宮澤部長は、「実際に秋山郷を訪れ、まだ雪があってびっくりです。この出会いをこれからも続けたいです。8月下旬の豊高祭では、栄村PR展を行う計画です」と話す。同クラブでは、交流する秋山郷の人たちを招きたい方針だ。

「ありごとう」を伝えたい、「真理子遺作展」   6月2日号
「真理子さんの口癖は『ありがとう』だった。その優しい気持ちを、みなさんに伝えたい」―。昨年7月、全国にわずか40例しかない難病のため45歳で他界した津南町赤沢の滝沢真理子さん。紙すきや詩、水彩画など多彩な創作活動に取り組んだ真理子さんの遺作展「みなさんありがとう」を来月10日から7月9日まで、津南町なじょもんで開く。真理子さんの実姉・滝沢由美子さん(52)と友人の大島正子さん(51)ら5人で昨年12月、実行委員会を作り、遺作展開催に取り組んできた。大島さんは「人とのつながりを大切にした真理子さん。前向きで、いつも誰かを気遣っていた。そんな彼女の優しさを伝えたい」と話している。
 真理子さんはアンギン研究の第一人者で民俗研究者・滝沢秀一さんの三女。短大卒業後、東京の出版社勤務。94年に発病。療養のため津南へ。創作活動が始まった。バナナの皮や野菜繊維などで和紙作りに取り組む。優しい質感と繊細さが特徴。横浜のギャラリーや斑尾高原アート&クラフトフェスタに出品。他分野の芸術家と出会い、交流を深めた。NHK新潟スタジオで紙すき実演も行った。   
 遺作展は、会場に自然木で真理子さんの工房「こもれび」を再現。作業用具や創作中の真理子さんの写真を飾る予定。斑尾で出会った書家の和紙タペストリーや交流のあった作家からの絵手紙なども展示。親交が深かった詩人「さとうともに」氏は、期間中の24日午後2時、オカリナ演奏会を行う。入場料小学生以下4百円、大人5百円。なじょもん、文化センターなどで販売、本紙でも取扱中。

まだスキー? 雪求めマンパクへ   6月2日号
 ○…春のスキー、最高です―。記録的豪雪の残雪があるマウンテンパーク津南で春スキー。ゲレンデ山側にわずかに雪が残る同所、先月下旬になっても問い合わせが入った。新緑が濃くなった27、28日、東京からスキーヤー5人が訪れ、土の匂いが強まるゲレンデでスキーを楽しんだ。スキー指導者で昨年も同地で春スキーを企画した石倉大実さん(52)は「津南はたくさんの自然、そして温泉がある。春スキー企画はいつも好評です」と話す。
 ○…約2百bの特設コースは、スノーボーダーが使った高さ約6bのジャンプ台2つを平らにしたもの。晴天に恵まれ、河岸段丘が一望できるコースに大満足。中野区の桜井紘子さんは「あったかい春スキーが好きです。景色がきれいで、見ているだけで気持ちがいいですね」と笑顔を見せた。同所のスキー営業は28日で終了。辻本和男社長は「好評だったので、来年もできる限り春スキーを行います」と話している。


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