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2006年05月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
継続か刷新か、町長選、対決色強まる  5月26日号
 津南町長選は来月20日告示と迫り、現職と新人2人の対決色が強まっている。前津南町議・島田福一氏(54)は、「住民が知らないところで決まる衆寓政治に組みすることはできない」、元町職員・滝沢元一郎氏(55)は「現状維持でいいのか、継続は力なり、それで力がわいてくるのか」。新人2人は、前哨戦が終盤を迎えているなか、現職批判を強めている。5選めざす小林三喜男町長(72)は、これまで淡々と、取り組み姿勢や行政実績などを主張してきたが、新人からの攻撃の激化で、ついに口火を切った。「他から色々なことを言われているようだ。小林は何もやらないとか、日本一のセールスマン、どうのこうの言っているようだが、信頼関係が一番大事。信頼関係があるから、あの大企業・日本食研が津南進出した」と返す。キャリアで自律実現をめざす現職、町政刷新を訴える新人、町長選は、いっきに対決ムードを高めている。
 
 全国水力発電所在市町村協議会の副会長で、東京での同協議会出席後、駒返りに駆けつけた小林町長。「津南には東京電力4ヵ所、東北電力2ヵ所の発電所があり、水力発電交付税4500万円を入っている。だが電力会社から信濃川などの流水占用料が毎年県に3億円余入っている。これを津南に直接入れ、自主財源にできないか研究している」と財源確保を示唆した。

 日焼けした顔で決意を述べた島田氏。持論の農業政策に力点を置いた。「津南町は農業に関わっている人が多い。農がもう少しよくなれば、必ずこの町はよくなる。アスパラ、野菜など単収が少ないのが一番の問題。農のプロ、匠の教室を開き、農業所得を上げる。例えば、誰々さんの米作り教室、誰誰々さんのアスパラ学校など、農の匠の学校を開設し、実践的に教育する指導機関を作る」と、農業の底上げ政策を提言した。
 
 24日、米原公民館。10年来の交流のアメリカ・サウスローリー校の高校生からの応援写真メッセージも披露。滝沢氏は、「全国と貿易し、全国の人から津南に来てもらう。そんな改革が必要。お金と人が津南に集まる政策が必要。そうしないと雇用も税収も増えない。これが今度の大きな争点だ」と痛烈に現職批判。これまでの座談会で触れなかった合併論について、この日触れた。「道州制があるかもしれない。もう一度、合併ということを考えなければならない時代が来るかもしれない。皆さんに情報提供していきたい」と滝沢カラーの一端を見せた。

千羽鶴で日本、クロアチア応援   5月26日号
日韓共催サッカーワールドカップ(W杯)で十日町市をキャンプ地に選んで交流が深まっているクロアチアチームをドイツ大会でも応援しようと、日本代表と戦う来月18日、同市の「クロアチアピッチ活用事業実行委」(代表・尾身孝昭県議)が越後妻有交流館・キナーレに特大のスクリーンを置き、市民あげて熱烈応援する計画だ。会場には在日クロアチア大使らも招き、さらに友好を深めたいとしている。
 前回のW杯でキャンプを張ったのが縁で当間高原の芝グラウンドは「クロアチアピッチ」と名付けられ、市民によるミニサッカー大会も開かれている。今回も同チームがW杯に出場することから応援の機運が盛り上がった。会場はキナーレ中央特設広場で150席用意。縦3b、横4bのスクリーンを置き、午後8時からの試合を観戦する。また前回の4年前と同じように、同チームのカラーでもある赤と白の千羽鶴7千羽を市内29小学校から集め、クロアチアベンチに飾ってもらう予定だ。

映画・六ヶ所村ラプソディー、鎌仲監督語る  5月26日号
 使用済み核燃料再処理施設を持つ青森・六ヶ所村の住民を2年間に渡って追ったドキュメンタリー映画「六ヶ所ラプソディー」と鎌仲ひとみ監督の上映・講演会が28日午後1時から津南町総合センターで開かれる。上映会に先立ち新潟入りした鎌仲監督が23日、津南町を訪れ、映画に寄せる思いなどを語った。
 「核と一緒に生きる選択をした六ヶ所の人たち。その内実には、何があるのか」。2004年から2年間、同村に通い、村民の声を聞き、暮らしをルポしたドキュメントが同映画。「日本の1億2千万人のエネルギー問題が、人口1万2千人の六ヶ所の人たちに押し付けられている。エネルギー、特に電気エネルギーの必要性は生活維持の上で不可欠。そこに、どんな影があり、光があるのか、無自覚の加害者である多くの人たちに、考えてほしい」と話す。
 原発で排出される使用済み核燃料。その核燃料サイクル基地が六ヶ所村にでき、今年4月から稼動。最大年間8dのプルトニウムが作られ、これは長崎に投下された原爆1000発分に匹敵。世界最大のプルトニウム製造工場となる。
 「これは決して六ヶ所村だけの問題ではない。多額のお金が入り、それまでの住民コミュニテーが壊され、村に人の気が感じられない。この国もエネルギー選択できるシステムが必要。やはり声を上げること。このままでは未来の姿は見えてこない」と、日常使用のエネルギーで、その供給源のあり方と使用者責任の必要を話している。
 上映会・講演会「私を忘れないで」=28日午後1時、映画「ヒバクシャ」「六ヶ所村ラプソディー」、鎌仲ひとみ監督トーク。前売1千円(当日1200円)、中学以下無料。

豪雪お疲れ様ライブ、吉川忠英さんの思いで  5月26日
 豪雪で疲れた住民の心に響くギターの音色―。福山雅治や中島みゆきなどの楽曲をプロデュース、全国でライブ活動を行うギタリスト・吉川忠英氏の『豪雪お疲れ様でしたコンサート』が13日、津南町文化センターで開催。吉川氏は「今冬の津南町の報道を見て、何とかしたいと思った。コンサートが実現して嬉しい」と集まった住民2百人余に思いを伝え、弾き語りの生演奏20曲余を披露。約2時間、心地よいギターの音色が会場を包み込んだ。
 同コンサートは東京津南郷会の前会長・中沢光男氏が橋渡し。吉川氏が常連の東京・杉並区の小料理屋が中沢さんの同級生だったことがきっかけ。中沢さんは「津南を応援したい、と吉川さんは早くから言ってくれた。心から感謝したい」と話している。
 吉川さんに賛同するプロ音楽家2人も出演。「上を向いて歩こう」など人気曲では観客も合唱。演奏の合間には吉川氏が長島茂雄元巨人軍監督や故・田中角栄首相のものまねを披露。観客から大きな笑い声が起きていた。同級会で津南に帰省中だった船橋市の大笹ヨイさんは「すばらしい演奏だった。雪で苦しんだ故郷の津南を応援してくれる人がいるのは、本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。

雪室活用、付加価値で特産を、野菜貯蔵でデータ収集  5月19日号
 豪雪を逆手に取り、雪室を使って農産物に付加価値をつけようと、今年度から3年間県高冷地農業センターでは雪中貯蔵によりアスパラや枝豆などがどう成分が変化するかを調査する。同センターは成分変化の基礎データを数値化することで、雪中貯蔵野菜を「雪を使った特産品」として消費者の信頼度を高め、ブランド化を図る。同センターの横山和男専門研究員は「雪は湿度が高く、温度も零度。雪中貯蔵だけでなく、雪室により鮮度を保ち、アスパラなどの出荷時期をずらす研究も行う」と話す。
雪下ニンジンのほかジャガイモの雪中貯蔵を6年前から試験的に取り組んでいる有限会社・大地の宮沢清社長は「成分変化の詳しいデータがあれば、津南特産物に付加価値が加わり、強みになる」と期待感を示す。ただ、「雪室を作るならば現場としては豪雪により津南の知名度が上がっている今、早ければ早いほど良い」と施設と研究同時進行を要望する。
 雪室の活用は雪国の農産産物販売企業など多くが望んでいたが、特殊な断熱材など使用するため施設建設に多額の資金がかかり、民間企業のみでは実施が難しいのが現状。同センターはJAが所有する津南原農産物集出荷貯蔵施設(建設費約1億8千万円)の雪室の一部を借用し研究する。有効性が証明されれば、「町と民間での共同建設、または町が事業主となり、地元企業の協力を得て雪室活用も考えられる」(地域振興課・石橋農林班長)としている。

「私の栄村」描く、絵手紙列車の旅     5月19日号
◎…「季節が後戻りしたようです。この清々しさ、最高ですね」。山口・周南市(旧徳山市)から参加した竹田圭子さん(67)は、林のあちこちにある残雪とライトグリーンの新緑があざやかなブナ林に立ち、大きな深呼吸をした。5年前から栄村絵手紙芽吹きの会(滝沢英夫会長、会員120人)が取り組む長野駅からの「絵手紙列車」。18、19日実施の「新緑の絵手紙列車」には、山口からの竹田さんはじめ三重、滋賀、関東などから55人が参加。村内野田沢のブナ林「長者林」などを訪ね、「とっておきの私の栄村」を描いた。
 ◎…絵手紙活動に10年前から取り組む芽吹きの会。絵手紙列車は13回目。1泊2日で村内各所を回る。日本絵手紙協会の専属講師が同行。栄村訪問5度目の金子洋子講師。「訪れる度に愛着が深まるのが栄村の良さ。ここにできる絵手紙タイムカプセル館を全国の絵手紙ファンが楽しみしています。様々な思いを次の世代に伝えるためにも、多くの方が栄村、さらにタイムカプセル舘を訪れてほしいです」。ブナ林では「この素晴らしい自然と対話しながら描いてみてください」などとアドバイス。芽吹きの会・滝沢会長は「絵手紙列車を毎回楽しみ訪れている方も多い。栄村を知っていただくと共に村の人たちとの交流を深めたい、そのきっかけにしたい」と『絵手紙効果』を期待している。

米と雪が縁、上郷小と名古屋の夫婦交流    5月19日号
 農業実習で収穫したもち米を販売した津南町上郷小(望月正樹校長)の子どもたちと、昨秋もち米を求めた名古屋の夫婦との出会いが、今冬の豪雪が縁で交友が続いている。今月10、11日、同6年生17人は名古屋へ修学旅行に行き、夫婦の案内で各所を見学し交流を深めた。子どもたちは「6月3日の運動会の招待状を出そう」と、さらに交流を深めたいとしている。
 昨年度、総合学習で米作りに挑戦。収穫のもち米を町内観光施設で販売。昨年11月25日、町観光物産館前で販売したグループと行楽で訪れた名古屋の水野和夫さん(70)、和子さん(68)夫婦が出会った。5百c入りもち米を6袋買った。
 記録的な豪雪の今冬。連日、全国ニュースで津南が流れる。1月14日、水野さんから豪雪見舞いが同校に届く。全員が礼状と自己紹介を返信。すると2月初め、17人全員へ手紙と共に、すべて色違いの男子にマフラー、女子に帽子のプレゼントが入った便りが届く。すべてに金色のハート型ボタンを縫い付けていた。
同校の修学旅行は、子どもたちが決めるのが伝統。行先は名古屋に決った。飯山線から中央本線、名古屋駅のひとつ手前、千種駅で「待ってたよ」と水野夫婦が出迎えていた。名古屋城など市内各所を回り、水野さんの世話でJリーグ・名古屋グランパスのホームグラウンドピッチに入り、マスコットとの記念撮影も実現するなど、思い出深い修学旅行となった。
 昨秋の販売で出会った6年・石川紅由美さん「水野さんとスキーなどの話しをして楽しかったです。思い出に残る修学旅行になりました」。
子どもたちとの出会いを振り返る水野和夫さん、和子さんは、「17人の孫ができたようですね。子どもたちが作ったもち米販売での出会いから、豪雪のなか頑張っている姿、私たちにとっても励みなり、励まされました。」と語る。来月3日の同校運動会、「ぜひ行きたいと思っています」と再会を楽しみにしている。

津南町長選の争点を探る、人口問題と定住対策  5月12日号
 自律の歩みを選択した津南町。その町の行方をリードするトップリーダーを選ぶ町長選は、来月20日告示、25日投票だ。国や県の厳しい財政事情は、容赦なく市町村に押し寄せ、地方自治体の運営は、さらに厳しきを増している。限られた財源をどう使うか、「センスある行政運営」が求められている。今度の町長選、争点は何か。 
 
ようやく畑の雪が消えた津南町沖ノ原台地。近くの林は、まだ分厚い残雪に覆われている。戸祭博文さん(48)は、今月20日頃から始まるアスパラ出荷のための畑作業に忙しい。「農業で自立しようと津南に移住してきたが、10年余りが経って、まだまだだが、ようやく見えてきたような気がする」。アスパラ1f、雪下にんじん65eを耕作。4年前に求めた町内赤沢の我が家から毎日、沖ノ原に通っている。

 昭和の大合併で1955年(昭和30年)誕生した新生・津南町。人口2万1909人でスタート。51年後の今年5月1日現在、1万1830人。合併時に比べ46%余も減少している。5月現在の65歳以上の高齢化率「34・23%」。6年前の27・96%から、1年で1ポイントづつアップしている。かなりの高齢化スピードだ。昨年1年間の出生届は76件、死亡は165件となっている。

 茨城から1995年(平成7年)、家族4人で移住してきた戸祭さん。津南町が全国募集した「津南で農業しませんか」の新規就農者に応募。前職はNTT社員。3年間の研修を受け独立。当初は町などの指導でにんじん栽培に取り組むが、収益性などからアスパラ栽培に移行。現在1fを妻・清美さん(41)と夫婦で営む。移住当時、保育園児の長男は中学3年、新入学の長女は高校3年、時の流れを感じている。「来年2人は、進路選択を迫られます。いろいろ考えているようです」。アスパラ出荷が本格化するのは今月20日頃から。「朝夕の収穫、2、3時間あれば2人で終わる。始めた頃は大変だったが、ようやく分かるようになった」。

 津南町は平成6年から新規就農者受入れを開始。これまでに26人が取り組み、19人が営農活動を続けている。2年前から県補助がなくなり、研修費は月額5万円に減額。「農業法人などで働き、賃金を受けながら研修している」(町地域振興課)。スタートから担当している石橋雅博班長。「この事業で20人近い人が津南に定住している。多いと見るか、少ないと見るか、意見は分かれるだろうが、農業で生きる人たちが増えている現実は、やはり相応の効果が上がっていると言えるのでは」。すでに4人が結婚し、1人は姓が変わった。自宅を新築している。

 「新規就農の受け入れもいいと思うが、地元の若い人たちの育成にもっと力を入れてはどうだろう。最近地元後継者が増えている。そのためにもここで暮らす定住環境、たとえば教育や医療など、充実することが必要では」と話す。

栄村暮らし、福岡と船橋から女性2人   5月12日号
 「なぜ栄村を求めて来たのか、村民の刺激になるはず」。高橋彦芳村長は、農業や田舎体験を求め、昨年から受け入れている全国組織NPO緑のふるさと協力隊の活動に期待している。受入れ2年目。今年は九州・福岡市と千葉・船橋市から
女性2人が1年間の栄村暮らしに入っている。女性らは「とにかく色々な事を体験したい。自分にとってチャレンジの1年です」と村内各地で、農作業の手伝いなどに取り組んでいる。

 小学校3年の時、鈴木牧之の「北越雪譜」と出会い、『秋山郷』を知る。長谷川雅さん(32)は船橋市生まれ、同市で3月末まで設計事務所やPCオペレーター(CAD)など会社勤務。「希望は暖かい南の地でしたが、栄村の豪雪ニュースを見て、あの地で1年間暮らしてみようと決めました。もちろん農業は初めて。ここ栄村の暮らしで自分を試してみたいと思います」。先月19日、初めて秋山郷に入った。「今冬の大雪の中、どう暮らしていたのかと、北越雪譜の世界を思いました。栄村の人たちの生きる力を学びたいです」。学生から社会人時代、長野、新潟、山梨のアルプスなどを踏破。「山は非日常の世界。私にとって栄村暮らしも非日常ですが、生きることの意味を体験したい。家の前の畑でメロンやスイカを作ってみたいです」。小学3年からの趣味のヴァイオリンを持ってきた。「集中できる時間が好きですね」。夏の夜、村内中条の家から、ヴァイオリンの音色が流れるかもしれない。
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 九州・福岡市で証券会社や損保会社のOLだった浅山和代さん(38)。「農業をやってみたい、その思いが大きいです。食に関心があり、農業を通じて自分で作り出せる力をつけたい」。先月10日、初めて栄村入り。「見知らぬ人からあいさつされ、ちょっとカルチャーショックでした。初対面の私たちを受け入れていただき、栄村の人たちの温かさを実感しました」。まだ1b余の残雪だった。「この雪、本当に融けるのか心配でしたが、もう家の回りは全くありません。地元の皆さんが春を待ちわびる気持ちが、少し分かったような気がします」。2人が暮らす中条の家近くの3eの田んぼを借り、コシヒカリを作る。ここ栄村の1年の生活で、自分自身を変えてみたい、そんなチャレンジの年にしたいです。とにかく色々な経験をさせていただきたいと思います」と浅山さん。自宅は九州・福岡市。「どっぷりと1年間、栄村に漬かり、ここの暮らしを楽しみたいと思います」。パン作りやお菓子作りが好きで、オーブンを用意した。

新潟FC加盟で映画ロケ地に、秋山郷見倉の吊橋  5月12日号
○…あのきれいな橋は、どこですか―。「新潟の橋50選」の秋山郷・見倉橋など、町内各地で撮影された映画『ゆれる』(西川美和監督、主演・オダギリジョー)が、17日開幕のカンヌ映画祭監督週間に選出された。新潟フィルム・コミッション協議会加盟の津南町が紹介され、西川監督との出会いが実現した。カンヌ映画祭には、日本人では西川監督だけ。国内外のマスコミの注目を集め、「あの橋のロケ地はどこなのか」と制作会社などに問合せが来ているという。
 ○…『ゆれる』は「あの橋を渡るまでは、兄弟でした」がキャッチフレーズ。家族の思い出の地にある渓谷のつり橋で起きる事件をきっかけに、兄弟の葛藤を描く作品。当初は他県の橋を使う予定だったが、西川監督がイメージする精神的、物理的に「ゆれる」雰囲気がある映像を撮れる橋がなかったといわれ、各地を巡るなかで昨年6月、津南を訪ねた際、「ここしかないと感じた」(西川監督)と見倉橋での撮影となった。同作品は国内では7月8日から全国で上映予定だ。

秋山郷渓谷を一望、萌木の里露天風呂  5月3日号
 ○…記録的な豪雪で国道405号の通行規制で一時的に「孤立化」した津南町と栄村にまたがる秋山郷。豪雪の名残りは、深いV字の秋山郷渓谷にへばり付くような残雪と、いまだ真っ白な苗場山(2145b)、鳥甲山(2037b)。残雪の森林では、新緑が芽吹きはじめ、淡い緑が残雪の白に映えている。渓谷を流れる中津川の断崖ヘリにある津南町結東「萌木の里」。野趣たっぷりの露天風呂「山彦の湯」からは、雄大な残雪と新緑の渓谷美が一望できる。萌木の里・山田龍一支配人は、「大雪で被害を受けましたが、ようやく連休に間に合いました。露天風呂からの眺めは、日頃のストレスをすっきりさせます。どうぞ、ゆっくり自然を満喫してください」と話す。
 ○…萌木の里から約15分ほど奥の栄村上ノ原の「のよさの里」の露天風呂は、目の前に秋山連山が迫り、正面の鳥甲山に抱かれたような眺望は、他では体感できない感覚。「残雪、新緑、鳥の声、満天の星空、ここならではの自然です」とアピールしている。秋山郷渓谷はこれから「山桜」の季節。濃いピンクが、山肌に色をちぎり投げたようにピンクが点在し、残雪の白、新緑の緑、山桜のピンク、この自然の心憎い演出に、惹きつけられる。萌木の里рO25(767)2000、のよさの里рO25(767)2345。

津南中等校、平均偏差値57・9、広域トップ  5月3日号
 中高一貫校として県内5校目の県立津南中等教育学校(小熊牧久校長)は、開校からまもなく1ヶ月。県内外の小学20校から第1期生81人を迎え、魚沼エリアでは初の中等教育学校がスタートしている。入学時の学力を確認する標準学力テストを同校でも行い、平均偏差値「57・9」と、先発の4校では燕、阿賀黎明を上回る結果(前年結果比較)が出た。この数値は近隣一般中学を上回る状況で、「意欲ある子どもたちが、目標を持って入学してくれた。この意欲に応えたい」(小熊校長)としている。

 標準学力テスト(NRT)は、全国的に取り組み、県内でも行い、同校は入学式の翌日、今月5日実施。十日町・津南地域の中学校でも4月中に実施している。昨年までの状況では一般中学の平均偏差値は50前後と見られ、55を上回る数値は少ない状況だ。
南中等校の今回の「57・9」は、かなりの高数値といえる。小熊校長は22日のPTA懇談会でも話している。「我々にとっても予想外の結果だった。開校初年度で、入学を見合わせた子たちもいるようで、この高い数値は、これだけの学力を持つ子たちが、この学区に今までいたわけで、現にいるという事実が分かった。この生徒たちをこの先、どう伸ばすかであり、中学、高校など中等教育段階の教育のあり方が問われ、津南中等校への期待感として、その責務を感じている。入学した生徒の意欲に応えていきたい」と話している。
 平均偏差値の状況は、十日町広域の中学校では、昨年度数値で吉田52・4をトップに下条、津南、十日町などが50台で、50以下の中学も数校ある。津南中等校の57・9は、「かなりの高数値。地域の刺激になり、来年度はさらに関心が高まるだろう」(津南・根津教育長)としている。

豪雪が縁、高校生と交友続く、栄村秋山郷    5月3日号
 豪雪見舞いで始まった秋山郷の一人暮らしのお年寄りと、高校生との交友が続いている。長野・安曇野市の豊科高校JRCクラブの生徒19人は、豪雪の最中の2月、栄村秋山郷の一人暮らし世帯に激励の手紙を送った。連日の大雪に暗くなっていたお年寄りたち。「ありがとう」と感謝の返事。その礼状に高校生たちは、また便りを出し、今も交流が続いている。「春になったら、来てみないかい」のお年寄りたちの誘いに、「ぜひ、お会いしたいです」。今月27、28日、高校生らが秋山郷を訪れることが決った。秋山郷のお年寄りたち、「あの手紙で励まされた。会うのが楽しみだね」と、今から心をうきうきさせている。

 豊科高JRCクラブは、女子19人がメンバー。ボランティアや国際貢献活動などに取り組み、全国いきいき活動(日本青少年研究所主催)特別優秀賞を2年連続受賞し、アフリカ・ベナン共和国、ケニヤ共和国に学用品を贈る活動などに取り組む。今冬の豪雪報道で、「私たちに何ができるか」と話し合い、「秋山郷のお年寄りの方々に手紙を出せば、不安や寂しさが和らぐのでは」と取り組みをスタート。クラブで募金活動を行い、栄村から紹介を受けた一人暮らし世帯に、2月初め、手紙を出した。
 4年前、病気で夫・政勝さんを亡くし、一人暮らしとなった小赤沢の福原ヨシさん(74)。大雪で自宅前の倉庫屋根を破損した。「こんな雪は初めてだった。玄関前をすけるだけで精一杯だった」。2月の節分過ぎ、秋山支所の中沢茂支所長が手紙を届けた。「きれいな便箋にしっかりした文字で書かれた手紙、本当に嬉しかったですね。毎日の雪で、気持ちが暗くなっていたが、なにかパッと明るくなったようだった」とヨシさん。3人の手紙は入っていた。すぐに返事を書いた。3bの雪の壁、手紙に励まされたことなど、3人に書いた。手紙交流はこれまで3回やり取りしている。豪雪の中、何度も読み返した。  
同クラブ3年・中村明日香さん。「お返事ありがとうございます。皆さんが支え合って頑張っていることを知りました。もうすぐ春、きっと良い事があります。今度、栄村に行きたいです」、便りから思いが伝わる。

雪国伝統の春木山を再現  5月3日号
 ○…枯れた木や雪で折れた木を体験学習に活用する
津南町なじょもんの「縄文村」体験学習の一つ「春木山(はるきやま)」を22日行った。春木山は、残雪の林から薪に使う木を切り出す作業で、かつてどこの山でも見られた春一番の山作業。縄文村では、この伝統を継承し、土器作りに使う薪材を確保するため、この時期に実施している。今年はキクイムシによって枯れかけたナラが目立ち、約20本を伐採し、かつての山男たちが、往年の力仕事を再現した。
○…同地周辺は「楢(ナラ)の木平」と呼ばれ、ナラの木が数多くあった。だが、5年前から県全域に樹齢を積んだナラを枯らすカシノナガキクイムシが増え、2年前から被害が出ている。春木山を再現した地元十二ノ木の桑原弘さん(79)は「ずいぶんナラの木が減ってしまったなぁ」と寂しそう。約4_のキクイムシ、木を枯らす病原菌を持ち、樹齢あるナラだけが感染するといわれる。春木山で作った薪は、「ワッツァバ」として積んでおく。

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