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2005年09月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
今度はヒョウと突風で落穂被害、1億円上回る  9月16日号
 今月10日午後2時半頃、親指大の大きな雹(ヒョウ)を伴う激しい雷雨に襲われた津南町で、稲作や畑の農作物などに局地的な被害が出ている。町西部・寺石地域では、収穫間近の稲がヒョウと突風に襲われ、稲穂が削ぎ取られたように落穂し、50〜60%減収の地域もあり、推計で1億円前後の被害になりそうだ。寺石地域は先月の8・16豪雨災害を受け、災害復旧を進めており、今回のヒョウ被害でダブルパンチを受け、収穫の秋を向かえたが住民の表情は暗い。
 津南町の調べでは、寺石、子種、大井平地域の水田で落穂、茎折れ倒伏などの被害で約7千万円、沖ノ原と津南原のユリと栽培施設、契約キャベツ畑などで約2千2百万円、春にんじん(雪下にんじん)や葉タバコなどで約450万円など、推計で約9700万円。ただ、「茎折れ倒伏は成長を止めるため、品質低下、減収などで被害はさらに5千万円前後増える要素がある」(町地域振興課)と見ている。
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 今度の突風は、子どもたちに親しまれていた中津小の大木、ポプラを倒した。同校グラウンドの山側にあった樹齢60年余のポプラ。幹回り4b前後の大木だが、突風で根こそぎ倒れ、脇の水路を壊し、一時、水がグラウンドに流れ込んだ。このほか校庭のアメリカスギなど3本倒れた。
 グラウンド脇の民家では、トラクター小屋が吹き飛ばされ、百bほど離れた民家の屋根と3階、1階の屋根に倒壊した小屋の角材が突き刺さり、一部は3階窓ガラスを突き破り、部屋が雨で水浸しになったが、けが人はなかった。同家の高橋ツギさん(63)は、「突然、すごい風と雨と雷になり、ゴーを鳴ったと思ったら、ガシャーと音がして、3階に行ってみたら窓が割れ、部屋が水浸しだった」と当時のようすを話している。
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 寺石地域の開拓地、山伏山高原への途中の上山の11fの水田は、稲穂の半分以上は落ちた。まもなく収穫の稲穂が、削ぎ落とされたような無残な姿になっている。状況を調査に来た農業改良普及センターや町農業委員会関係者は、「こんなヒョウ被害は初めてだ」と被害の大きさに驚いていた。
隣り集落の羽倉・久保田晋介さん(69)は、「稲は山側からみんな同じ方に倒れている。ここでは親指ほどの氷のかたまりが降った。子種では3aもあったという。窓ガラスが割れた家もあり、こんなヒョウは初めてだ」と話している。

津南地域活性化センター、来年3月末で解散  9月16日号
自律をめざす津南町は、民営化による効果的な活用をねらいに、クアハウスなどを運営している財団法人津南地域活性化センター(理事長・小林町長)を今年度末で解散する方針を決めた。昭和60年の発足から20年、今でこそ一般化している第3セクターの先駆けとしてスタート、果敢な挑戦を続けてきたが、温泉施設の増加など激動の時代にもまれ、来年3月までに任務を終えることになった。
 同センター解散で、津南観光物産館とほっとワーク津南の2施設をセットに、管理運営を民間に委託する方針で来月○日まで申込みの受付を開始した。委託費は出さず、施設を貸与する。
一方、クアハウス津南と勤労者総合スポーツ施設・サンビレッジ津南の2施設は、指定管理制度を導入しセットで民間に委託する。同制度は平成15年、地方自治法の改正により、公的施設の管理運営を民間に委託できる制度。教育や保健施設など、収益を見込めない施設に対し、委託費を出費して運営を任せる。今年12月末まで決めたい方針。
 町議会9月定例会で滝沢秀雄助役は「民間移行で、より有効な管理運営が期待できる」と方針。また「クアハウス、サンビレッジは、健康増進施設として特化。当初目的を達成できるよう委託費など十分に考慮していく」とし、雇用については「継続を要望するが、困難な場合は斡旋する労をとる」と意向を語った。
 同活性化センターは地域資源の有効活用などを目的に昭和60年5月、町や町商工会、町農協、町森林組合、北越銀行津南支店、町観光協会、それに町出身関連の民間3社を含む9団体が出資し、基本財産1010万円で設立した。

本道に秋音、月夜のコンサート  9月16日号 
 ○…すすきが風に揺れる初秋の夜、本堂にハープや尺八の音色が響いた。16回目の栄村・月夜のコンサートは10日、同村箕作、常慶院で開いた。歴史を感じさせる本堂を囲むように2百人近くが、小倉知香子さんのハープやジョン・海山・ネプチューンさんの尺八、ロバート・ベオグラードさんのパーカッションなどの即興演奏を堪能した。
 ○…毎年参加している東京・太田文化の会。今回もマイクロバス1台で25人が来村。初めて参加した目黒区の桜井幸子さん(60)は、「以前から一度、栄村に期待と思っていました。実現できて嬉しいです。今夜のコンサートも雰囲気がよく、村の人たちも親しみが持てる人たちばかりで、聞いていた通りの村です。また来ます」と話していた。一行はこの日、北野天満温泉に泊まった。同コンサートには、村外から多数が訪れ、後半の榮太鼓と兄弟太鼓の千葉・富里ひずめ太鼓、栄ふるさと太鼓などが山門で演奏し、大きな声援と拍手を受けていた。

農業者直訴、高床住宅も農家民宿OK   9月9日号
 雪国特有の高床式住宅は建築基準法や消防法の規制で容易に「農家民宿」ができなかったが、津南町の農業者の「直訴」で泉田知事が動き、全国規模の規制緩和が先月31日認められた。15年前から自宅に体験工房を開き、農家民宿への取り組みを進め、今回知事に直接要望した津南町堂平の尾池紀一さん(62)は、「知事の国への働きかけに感謝したい。思いを同じくする人たちと連携をはかり、実現したい」と話し、今月末には農家民宿開業の申請を行う方針だ。
 雪国の住宅は、雪に埋まる1階部分を車庫や作業所に活用し、2、3階部分を居住スペースにする「高床式住宅」が一般的。「農家民宿」は、農業体験を組み入れ、交流人口の受入れ拠点として開業する地域が増えている。だが高床式は3階建てとみなされ、建築基準法では耐火構造建築に、消防法では火災報知機設置など、多くの規制がネックとなり、雪国住宅では容易に取り組めない状況だった。
 この「現状に合わない規制」に問題提起したのが尾池さん。県地域政策課に要望、さらに泉田知事のタウンミーティングで「直訴」、改善を要望。知事は国へ現状を指摘し、今月31日、国土交通省と総務省消防庁が「弾力的運用」で事実上の規制緩和を決めた。
 津南町は、「農家民宿推進協議会」(尾池紀一代表)を作り、長野・飯田市などに視察へ行くなど実現を模索している。今回の規制緩和で、農家民宿への取り組みが容易となり、地域への波及が期待される。米や野菜の無農薬栽培やブルーベリーなど果樹、草木染め染織、さらに自然酵母のパン作りなど家族で取り組む尾池さん。「体験を求めて来られる人には、喜んでもらっています。今回の緩和で宿泊も可能になり、ここの良さを出していきたい」と話し、今月末には農家民宿を申請する方針だ。

農機具焼失、大きな痛手   9月9日号
 7日早朝に起きた津南町沖ノ原の農業施設の火災は、新規就農者の農機具類など約1億1800万円が焼失し、農業者にとって大きな痛手となっている。
 この火災は7日午前5時頃、同地の堆肥センター近く、津南町農業公社の野菜集出荷施設2棟(木造2階建て、延べ983平方b)から出火、台風14号の強風で2棟とも全焼。施設内外には百馬力の大型農機など大型トラクター7台、畑作用農機具、大型冷蔵庫(約10平方b)などがあり、すべて焼失。同公社の調べで建物約5千万円、農機具約6千8百万円の被害額。
 焼失した農機具は、津南町が全国募集し、農業に取り組んでいる新規就農者使用の農機具類が多く、リースや割賦でようやく取得した農機具を焼失し、大きな痛手となっている。町や同公社では、「親戚など知り合いがない方々が多く、できる限りの支援をしたい」(地域振興課)としている。原因は調査中だ。

来春、津南中等教育学校開校   9月9日号
 来年4月、津南高校舎を活用して開校の「津南中等教育学校」(仮称)の教育課程や学校行事が決り、7日の十日町市・中魚沼郡中高一貫教育校推進協議会(会長・小林津南町長)で報告された。数学と英語で習熟度別授業を行い、英会話授業では海外高校生との交流を行うなど、「夢の実現」を教育目標に掲げている。県教委の地元説明会は13日に十日町クロス10、17日は津南町文化センターで開き、小学校単位でも開く。
 仮称・津南中等教育学校(定員80人)は、県議会決議を経て11月1日正式設置。校名も同時に決定。来春の津南高募集は停止となる。7日に説明した県高校教育課・草間俊之参事は、「来年から毎年920人、中卒者が減少。40人学級で23クラス、十日町高規模が毎年3校減少する。津南は中等教育学校4校目。地元意見を取り入れ特色ある教育に取り組みたい」と方針。さらに「中等教育学校はガンガン勉強ばかりしているわけではない。現在の中学、高校での教育を様々なやり方で取り組んでいる」と同校のあり方を話した。
 この日、課題となったのは通学方法と地元自治体の対応。津南町、栄村は、「中学に相当する前期過程は義務教育であり地元の責任で支援する」(津南・根津教育長)と通学補助する方針。一方、十日町市の井口教育長は「前期過程は義務教育課程であるが、選択の中で津南を選んでいく」、「先発の村上、柏崎、燕は通学補助していない」、「市立中学の先生方のやる気がそがれる」など3点を上げ、補助しない方針を話した。小林町長は「津南高がなくなり、高校は町外に行かなければならず、町では奨学金のなかで通学支援を考えいく。十日町市も再度検討してほしい」と要望した。
 津南中等教育学校のカリキュラムは、毎日6時間授業、前期過程は従来の年間980時間から1050時間。後期課程は従来の週30単位が35単位。英語、数学で習熟度別授業を行い、英検、数学、漢字検定などに挑戦。部活は「授業終了時間や通学時間から6時前には終わるから部活動となるが、6年間継続的に部活動ができる」(開設準備室)としている。

元気シャワーいっぱい、女神輿繰り出す   9月2日号
 ○…「ソイヤサ、ソイヤサ」の掛け声が近づくと、車イスのお年寄りが身を乗り出して見ていた。津南町大割野の熊野三社祭りは26、27日開催。恒例の「女神輿」が27日繰り出し、町立津南病院と特養ホーム・恵福園に来ると、車イスのお年寄りたちはに神輿が近づき、「元気シャワー」を浴びせた。神輿の女性たちは、「元気出してくださーい」と声をかけていた。
 ○…今年も町内外から38人の女性が参加。世話役を長年務める石原玲子さん、高橋久子さんは、今年で世話役を次世代にバトンタッチ。「毎年、多くの方々から参加いただき、感謝しています。これが終わると夏が終わったという感じですね」と威勢のいい掛け声で、メンバーをまとめていた。熊野三社から街内を巡り、約3時半かけて再び熊野三社に納め、前日の男神輿、子ども神輿と共に、「元気シャワー」を沿道に振りまいていた。

津南の秋味 出荷開始    9月2日号
○…オレンジ色の津南の味が次々出荷に―。お盆過ぎから津南産ニンジンが出荷の最盛期を迎え、色鮮やかで甘さたっぷりの高原ニンジンが関東市場に向け出荷されている。「価格が低迷し、生産は減少傾向だが、品質は市場から太鼓判を押されている」とJA津南町。「津南の秋味」、出荷は10月いっぱいまで続く。
 ○…津南産ニンジンは、アスパラ、スイートコーンなど夏秋野菜3傑のなかのひとつ。しかし、市場価格は低迷し、5年ほど前に比べ生産面積は30f余りと半減している。それでも人気の雪下から春に掘り出す春ニンジンと合わせ、生産量は約993d、販売額は7千万円余りと町の主要畑作となっている。集出荷場となっている赤沢地区の農協予冷庫では、生産者が育てたオレンジ色のニンジンが運び込まれ、大きさを揃え、箱詰めされたニンジンがスイートコーンなどと共に次々に出荷されている。「津南の味をぜひ食べてほしい」、生産者の思いだ。

たんぽぽ隊、今夜も出動   9月2日号
 ○…「火の用心、マッチ一本火事の元」―。子どもたちの掛け声が毎週金曜夜、津南町の外丸地区に響き渡っている。地元外丸保育園たんぽぽ組の8人。「仲良し8人で、何かできないかな」と父母らの呼びかけで先月初めからスタート。地元消防団も協力し、小さな子たちの防火運動が地域全体の大きく広がっている。 
 ○…ちびっこ消防団「たんぽぽ隊」。呼びかけたひとりで、親でもある十日町地域消防の消防士、涌井稔章さん(37)。先月26日も午後7時半から外丸集落を巡回。「火の用心、タバコのすいがら、よく消して」など大きな声で、揃いのハッピと涌井さん手作りの拍子木をカンカン打ち鳴らしながら地区内を回った。入沢昭子さん(31)も紗也加ちゃんと一緒に巡回。「子どもたちと一緒の火災予防、良いことだと思います。家でもタバコの火はしっかり消して、なんて言っています」と話している。時には沿道の家から「ごほうび」を受けなど、子たちは毎週金曜夜、外丸、下平地区を地元消防団の協力を受けながら交互に巡回している。今月23日まで続ける。


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