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2005年06月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
クロスマイルに県内投資家が支援    6月24日号
 4月から津南町が経営委託し、新会社「クロスマイル」(辻本和男社長)が新体制で経営するマウンテンパーク津南。来月から本格営業を開始し、2日には関係者による記念式を開く。「バリアフリーリゾートをめざす」(辻本社長)の事業展開に、県内投資家グループ「新潟エンジェルネットワーク」(会長・佐藤功・佐藤食品工業社長)が注目し、新潟産業創造機構の橋渡しで投資が決まるなど、クロスマイルの事業展開に関心が集まっている。夏休みには神奈川から養護学校生徒らが来場し、高原のマウンテンパークで交流する計画だ。
 湯沢町などでアウトドア関連事業に取り組む辻本社長と障害者スポーツインストラクターの加藤直司氏が設立した「クロスマイル」。これまでのマウンテンパーク津南の宿泊施設、レストラン、スキー場を活用し、「一般利用者や障害を持つ方々、あるいは高齢者などが、ここの自然、温泉、食などを通じ、スキーやウォーキングなどが楽しめるバリアフリーリゾートをめざし、ユニバーサルデザインによる経営を行う」と辻本社長。
 同社は、県内起業家を支援する新潟産業創造機構に事業申請。今月初め、新潟エンジェルネットワーク加盟のセコム上信越と施設工業の2社が、「社会貢献性が強く、事業概要もしっかりしている」と6百万円の投資を行っている。クロスマイルは、投資家グループの同ネットワークによる投資第一号となっている。
 辻本社長は、「セコム上信越さんは企業スポンサーとしても参画してくれ、今後のスポンサー展開に大きな効果が期待でき、さらなる社会貢献度が求められる」と話している。セコム上信越にはオリンピック選手・横山寿美子選手が所属する。同選手はマウンテンパークに何度も訪れており、今後の関連性が期待される。
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 今年の夏営業は、従来からのスポーツや音楽関係の学生合宿に加え、障害者受入れを来ない、「順次、バリアフリーなどの整備を進めると共に、食も充実したい」などと、ランチバイキング、デザートバイキング、さらに高齢者対象の食など和食、洋食2人のシェフで充実をはかる。特色作りにスタッフを募っている。
 2日の記念式では、ラテン(富山)、ジャズ(東京)、尺八(埼玉)のライブもある。「この施設を活用した音楽祭、あるいはクラブ系のライブなど、地元の人たちから活用してほしい」などと話している。 
 今後、障害者関係などは津南町全体の課題として取り組み活動を起こし、長岡造形大と連携する方針も出している。

70代の手仕事師たち、竪穴住居に挑戦   6月24日号
 ○:縄文人も重要視した『夏至』。21日の夏至から「竪穴住居プロジェクト」がスタートした。70歳を超えるメンバー5人。「幸善と仲間たち」は、連日30度を超えるなか、自然木を組みながら、竪穴住居作りに取り組んでいる。津南町「なじょもん」。ナラやブナが繁るわきで作業は進む。世話役の地元の卯ノ木、宮沢幸一さん(72)。屋号は「幸善」。70代の手仕事師たちのプロジェクトが始まっている。
 ○:全国的に知られる沖ノ原遺跡(縄文中期)で出土の竪穴住居、そこにあった石組みの見事な複式炉。これを今回再現する。6b×4・4bのやや楕円形の住居。二股の木を柱に、自然木を集め、組み上げている。「昨年初めて取り組んだが、なかなか奥が深い。縄文人の苦労が分かるような気がする」と宮沢さん。これからは炎天下の作業。茅葺きなど協力ボランティアを求めている。町教委の佐藤文化財専門員は、「これは一種の実験考古学。発掘した住居跡そのままの図面を使い建てる。縄文人が体験したそのままが実証できるかもしれない」という。7月末、完成予定だ。

絵手紙の栄村、拠点建設へ   6月24日号
 「絵手紙のむら・栄村」に、その拠点施設「絵手紙タイムカプセル館(仮称)」が建設される見通しになった。全国百万人といわれる絵手紙人口。本格的な絵手紙館は全国初で、自律のむら・栄村に大きなシンボルが誕生する。すでに日本絵手紙協会(本部・東京)は建設費8200万円を栄村に寄付、最終的には1億円となる見込み。村では来月、実行員会を立ち上げ、来年10月開館に向け、取り組みをスタートする。
 絵手紙活動10年を向かえている栄村。7年前、絵手紙世界展を開き、世界117の国と地域から8万点が集まり、「絵手紙のむら・栄村」を全国発信。先週17日の村議会全員協議会で、同プランの経過と今後の方針、建設場所などを報告。さかえ倶楽部スキー場駐車場に建設する方針が決まった。12月議会までに具体化、来年度事業に組み入れ、10月開館をめざす方針だ。
 同村では2年前に『栄村絵手紙・芽吹きの会』(滝沢英夫会長、会員121人)を立ち上げ、絵手紙活動を盛り上げている。日本絵手紙協会の事務局長、島田幸吉氏は同村青倉出身。栄村と絵手紙協会活動を結びつけ、中国・蘇州との交流の橋渡しも行っている。
 構想ではタイムカプセル館は、これまで同協会に寄せられた絵手紙を収蔵し、企画展、絵手紙講習会、機関紙発行、絵手紙関連グッヅ販売などを行う方針。栄村の絵手紙活動の火付け役となった山路智恵さんの常設展スペースも設置方針。絵手紙活動の拠点誕生で、全国からの誘客アップが見込まれ、栄村経済への波及が期待される。 

ピンクの中に白いタニウツギ    6月24日号
 ○:5月中旬から6月下旬にかけて咲く「ウツギ(空木)」と「タニウツギ(谷空木)」。この違い、ご存知でしょうか。津南町大割野の県営妙法育成牧場勤務の内山孝行さん(51)は、勤務地エリアの高野山ダムの林道わきで『真っ白なウツギ』を見つけた。「ピンクの花しか見たことがないので、これはっと思いましたね」。職場の同僚に話したところ、大部分が初めてだった。専門家に聞いてみた。
 ○:県自然環境保護員の中沢英正さん(津南町上段、本紙つまりの自然担当)。一般的なタニウツギはスイカズラ科。ピンク系が多く希に白がある。当地方で「火事花」と呼ぶ人もいる。内山さん撮影の写真を見て「地域の自然に眼を向けてることは大切なこと。これはタニウツギ。ピンクも濃淡があり、以前、所平にピンク、淡いピンク、白が並んで咲いていたが、道路工事でなくなった」という。花が終わると、タニウツギは花ごとポトリと落ちる。ウツギは花弁がはらりと散る。
 ○:そのウツギ。ユキノシタ科で「ウノハナ(卯の花)のにおう垣根に…」の唄「夏は来ぬ」に出てくる花がウツギ。花は白だけで細い木の中が空洞。縄文の布・アンギンを編む時の「コモヅチ」(編む糸を巻き置く道具)に使い、固い木質は「木の釘」として使う。町内では竜ヶ窪、鹿渡、船山、貝坂など限られた場所で見られる。この仲間には「バイカウツギ(梅花空木)」があり、花が梅の花に似て、秋山郷で希に見られるという。

中等教育学校、来年4月開校、小熊津南高校長語る   6月17日号
 来年4月開校で計画が進む中等教育学校の概要がまとまってきた。募集定員は2学級80人、選抜試験を行わないが、作文(400字原稿用紙2枚程度)、面接(集団、個人)、グループ活動の3要素で選考を行う。選考時期は1月中旬。今春3月の定期異動で津南高に赴任した小熊牧久校長は、来年4月開校の中等校の初代校長就任が内定している。
中等校の設置で、津南高は18年度から募集停止の方針で、8月の県教委で最終決定する。すでに郡市内など中学校現場では、3年の進路選択に津南高はなく、事実上、津南高募集停止を各市町村教委は受け入れている。県教委は今年3月の中長期高校再編計画で津南高の募集停止を明記し、補完措置として18年度は十日町と十日町総合に1学級増、19年度は川西と松代に1学級増、十日町総合1学級減など方針を出している。
 中等教育学校を進める郡市協議会では先月末、広域アリア36小学校の6年726人の家庭を対象にアンケートを実施。「津南地域では『子どもが行きたければ入学させたい』が圧倒的に多く、他は半分程度」(根津教育長)だったという。

 今春、県教委・高校教育課から津南高に赴任した小熊牧久校長は、3月異動前の2年間、先発の県下4校の中等校の選考を担当した。「県教委で担当した中等教育学校の選考では、まず本人の意欲を見た。ここ津南での中等教育学校でも、同じような選考となるだろう。平常の小学校生活をしっかり送り、意欲ある生き方が大切である」と話している。
 開校後の初代校長への就任が内定している小熊校長。教頭は中里出身の井ノ川歩氏(県高校教育課副参事)で、来月1日開設の開校準備室に配属となる。教諭は高校との兼務のほか専任教諭5、6人配置となる。校名は来月25日締切で公募する方針。入学募集エリアは通学1時間程度とされ、津南町、十日町市(旧5市町村)、小千谷市、南魚沼市、魚沼市(旧北魚沼)が対象となる。
 町村部では初の中等校、津南中等教育学校(仮称)はどんな学校をめざすのか。「勉強はもちろんだが、つけた力を人のために使う人間、そうゆう人材を育てたい。高度の知識、技能は必要だが、それを人のため、世のために使える人間になる、いわば人間教育の場である」と小熊校長は話す。さらに「今、社会で起こる様々な問題を見る時、人の尊厳の確立を感じる。そのためにも奉仕活動など体験的教育をカリキュラムに導入したい。あるいは津南高が交流するアメリカ・ノースカロライナとの交流で語学研修、文化交流を行い、日本の文化を見つめ直す機会を作りたい」など基本方針を述べている。
中等校への理解と関心を高めるため小熊校長は、今月初めから「中等教育学校だより」を広域エリアの小学5、6年生に配布している。今後も毎月1回発行の方針だ。中等校設置で、現津南高校舎にランチルームを新設し、図書室、技術室を拡充する計画だ。

初夏に涼感、青いバラ 津南の涌井さん     6月17日号           
○…「青いバラが咲いたよ」。
津南町寺石の涌井昭五さん(65)
方の鉢に植えていた青いバラの花が咲き、地域の話題になっている。まだ高さ40aほどの苗木だが、直径10a余りの青色の花が2輪、見事に咲いている。涌井さんは「もっと真っ青な花だと思っていたら、水色っぽく、やや紫がかっている。最初は偽物かとも思ったが、調べたら間違いなかった。いつ枯らしてしまうか分からないが、頑張って育ててみるよ」と話している。
 ○…青いバラは、不可能だといわれていた青色の花づくりにウイスキーメーカー・サントリーが14年の歳月をかけて成功させたもの。涌井さんは3年前、森宮交通のゆうあいツアーが企画した西武ドームでの世界バラ展に参加。会場で売られていた長さ20aほどの青いバラの苗を購入、自宅で育ててきた。「葉につくアブラムシ退治が大変だが、めずらしいものなのでびっしり花がつくよう増やしていきたい」と胸を膨らませている。

戦争体験を聞き取り、8月から戦争展
戦後60年の節目を迎えているなか、津南町教委は「津南郷から見える戦争の真実」をテーマに8月1日から9月25日まで農と縄文体験実習館なじょもんで企画展を開くのを前に、戦争展実行委員会は、戦争体験者からの聞き取り調査など精力的に取り組んでいる。
 「お母さんのひろば」グループが中心になって「戦争談話会」を設けて進めており、今月14日には太田新田地区で12人から戦争体験談を聞いた。なかには特攻隊員として出撃寸前だった人もおり、貴重な体験談となっている。お母さんのひろばの石橋玲子代表は「体験した人の生の声で、戦争の悲惨さ、平和の尊さが伝わるのでは。展示物との相乗効果として生かしたい。特に次代を担う人たちに伝えたい」と話している。
 同実行委は昨年9月に立ち上げ、企画展に向け準備を進めている。委員は元高校教諭や体験記「女たちの戦争」をまとめた「お母さんのひろば」のメンバー、民俗研究者・滝沢秀一氏、地元関係者ら10人余り。これまで6回の実行委を開き、集まった関係資料は軍服や千人針、軍隊手帳など500点余りに上っている。戦争体験談も赤沢、芦ケ崎、外丸など5地区で開き、人数は50人余りになっている。
 太田新田地区では、集落センターに12人の体験者が集まり、戦地や当時の様子を話した。特攻隊に志願した人からは「昭和20年7月末のこと、九十九里浜からの練習機による特攻だった。操縦席に乗り込み、いざ出発という直前になって中止命令が出た。その1年前、台湾にいた時から戦況は悪く、今考えると、敗戦が分かっているなかでのむちゃな戦いだったのではないか」などと語っていた。

一緒に授業、ノースカロライナから中学   6月17日号
 ○:8年前から津南町へ中学、高校生の体験研修に訪れているアメリカ・ノースカロライナ州のローリー市から、夏休み利用の中学生6人が15日から19日まで、津南でホームスティしながら中学や高校を訪問し、津南体験を行い、同世代などと交流を深めている。同地で日本語を教え、毎年中学、高校生を引率するウイリアムみさこさんは、「津南での滞在を子どもたちは楽しみしています。津南の子たちにとっても、とても刺激になるのでは。今度はぜひローリー市に来てください」なとと話している。
 ○:16日には、津南中を訪問。1年2組31人の英語の授業に参加。6月に中学を卒業し、8月から高校生になる男子4人、女子2人のローリー市リ―ゴン中学の6人の自己紹介を、そのままリスニングの学習に活用。さらに6グループに分かれ、これまで学んだ英語を使いながらコミュニケーションした。同組の男子は、「緊張したけど、話せばなんとか通じるということが分かりました」と感想。将来は宇宙開発の技術者をめざすサム・クレイトンムース君(14)は、「真剣に勉強していると感じた。クラスが元気だ」、科学者をめざすダン・タッカー君(14)は、「校舎がきれい。揃いのユニホームがおもしろい」などと感想。17日には「なじょもん」訪問や書道に挑戦、18日に日本旅芝居などを鑑賞する予定だ。

グリーンピア津南、購入総額2億2477万円、賃貸料は6千万円  6月10日号
今年10月から新体制による経営が行われるグリーンピア津南の購入額は、総額2億2477万6千円に決まった。施設を所有する年金資金運用基金は先月初め、売却額2億5百万円を提示、津南町はこれに同意。売却額に消費税、10年延納利息を含むと総額となる。町は初年度分4905万円を13日開会の6月定例会に補正予算で提案する。
 同基金は今年3月、不動産鑑定(鑑定2社)を行い、その平均値を売却予定価格とした。土地(378f)8770万円、ホテルなど建物2億6200万円、その他構築物5940万円。合計4億910万円。町は地震風評被害、スキー低迷などで減額要望。同基金は一括購入や従業員再雇用などの条件を町が受けたため、2分の1減額、売却額2億5百万円を提示。滝沢秀雄助役は「我々の減額要望がある程度受け入れられたもので、妥当額と受けとめている」という。
 支払は10年延納。利子は1・3%。初年度は9月30日までに4905万円納付。財源は財政調整基金取り崩しで対応する。以降、平成27年まで元金1640万円と消費税、利子を納付する。
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 一方、津南町が経営委託する光善会グループとの賃貸料は年額6千万円で両者合意した。初年度の今年は10月経営開始のため賃貸料は3千万円。経営委託のプロポーザル公募で、光善会グループは7千万円代の賃貸料を提示していた。経営委託は10年契約。賃貸料は3年ごとに見直す。なお、津南町がこれまで受けていた固定資産税は8100万円(平成17年度予算)。
 総投資額約3百億円の同施設。用地378f。これを施設と共に2億2千5百万円余で購入するが、土地だけでも「格安物件」といえる。10月から経営する同グループは、3年後をメドに広大な用地を活用して福祉施設を建設し、福祉事業を始める。現従業員の継続雇用と共に、福祉事業により、さらなる新規雇用が見込まれるだけに、津南町にとって、今回の購入は、「先行投資の買い得」といえる。ただ今後、施設の老朽化による大規模改修など、課題もある。

自然がステージ、音楽で震災復興   6月10日号
 ○:自然豊かな秋山郷をステージに8年前から毎年春、秋に開催している「萌木の里音楽祭」が6日、津南町・萌木の里野外ステージで開かれ、県内外から弾き語りやブルース、ロックなどのバンド7組が出演。ライブ演奏が、新緑の秋山渓谷に響き渡った。同音楽祭の呼びかけ人、萌木の里支配人の山田龍一さん(53)は、「昨年秋、この音楽祭を計画したが、開催の前日、中越地震が起き中止した。我々人間は自然と共生し、これからも共生していく。そんな思いをこの音楽祭に込めたい」と述べている。7バンドが5時間余に渡りライブ演奏し、震災復興を願い、音楽でアピールした。
 ○:「音楽で地域作りをしたい」。8年前、インターネットで呼びかけた山田さん。県内、東京などから参加希望が入り、平成9年の秋に初開催。その時から出演する「東京ガッチャマン」。この日もクラプトンの曲やオリジナルなど演奏。初参加の弾き語り、宮川真衣さんの歌声は来場者をひきつけ、南魚沼からのフォークグループ、飯山市からのブルースのワイズセッション、栄村のジョン☆ノビ、萌木の里がデビューで実力派のルーサー(長野市)などが演奏。さらに山田さんや地元秋山郷の相澤博文さんらのバンド「ハサンオールスターズ」など、オリジナルあふれるライブとなった。山田さんは、「ジャンルは関係ない。音楽が好きで、ここが発表の場になればと思う」という。秋は10月23日、中越地震1周年の日。「この音楽祭で、何か元気が出る企画を開きたい」と話している。秋の音楽祭参加など問合せは萌木の里へрO25(767)2000。

北インド舞踏団、日本初公演、津南と中里で   6月10日号
 ○:ヒマラヤ山麓の北インド、「万年雪の地」という意味の「ヒマーチャルプラデーシュ舞踏団」の日本初公演が5日・津南町総合センター、6日・中里Uモールで開かれ、民族色あふれる音楽と踊りが披露された。6日にはインド大使館のA・R・マハジャン氏が中越地震で被災した十日町市のミティラー美術館などを訪れ、中里Uモール会場でスピーチを行い、インドとの交友関係を促した。
 ○:同舞踏団は、インド文化庁が愛知で開催中の万博・インドパビリオンに派遣した舞踏団で、9月まで日本に滞在。8日には万博会場で皇太子らが鑑賞。今回の2会場はNPO日印交流を盛り上げる会(長谷川時夫代表)が主催。津南公演は町議有志(草津進、藤ノ木富有、島田福一、富沢春江、津端真一の5氏)。白装束の男性、赤と青の衣装にピンクのスカーフの女性の踊り、タブラなど民俗打楽器奏者など9人が出演し、集まった2百人余りは、独特のリズムと踊りにひきつけられ、最後は一緒に踊るなど、交流を深めた。参加した女性は、「言葉も音楽も違いますが、何か通じるものを感じました」など感想を話していた。

後世への遺産を、日本石仏の会が津南へ  6月10日号
「すばらしい石仏。津南町は石仏の宝庫」。日本石仏協会や埼玉・飯能市石仏懇話会の津南町石仏見学会が6日開かれ、つまり石仏の会の案内で「役行者」などを中心に町内の石仏を巡った。同協会の坂口和子代表らは「すばらしい石仏の数々、後世にきちんと遺して行ってほしい」などと話していた。
 同見学会には飯能市や都内などから40人余りが参加し町内を一巡。なかでも水神として信仰されていた大割野熊野三社や割野、小島地内の「役行者」では時間をかけて見学した。参加者からは「彫りや表情がすばらしいものばかり」「優しい老爺という感じだ」などと話しながらじっくりと観察していた。
 つまり石仏の会の調査によると、妻有地方に水神が160体あるのに対し、長野県側(栄村、野沢温泉村、飯山市)は66体と少なく、長野側には龍神、榊様、役行者がなく、津島と牛頭天王があるのは栄村だけとなっており、「こうしたことがなぜなのか、今後、研究して行きたい」(島田常雄会長)などとする一方、日本石仏協会と協力しながら津南町全体の石造を文化財としてまとめていきたい方針だ。

県外交流のシンボル人気、猫つぐら   6月10日号
 ○:冬の手仕事として取り組むワラ細工。20年前、村おこし活動の一つとして栄村が始めた「猫つぐら」作り。全国から注文が殺到し、大人気を集めたワラ細工。今も村内で25人が制作に取り組んでいる。栄村振興公社が取り次ぎ販売しており、先月には共同通信配信の記事が高知県の新聞に掲載され、数十個の注文が入った。その手仕事師たち製作の猫つぐら展が15日までJR森宮野原駅交流館2階ギャラリーで開催している。販売も行っている。
 ○:同公社で猫つぐら取次ぎを担当する山田久美子さん。「毎年一度、勉強会を開き、技術交流会を行っています。冬場の仕事で、1シーズン一人20個くらい作ります。公社は注文を取り次ぐだけですが、作られた方が直接送ります。その時、つぐらの中に手作り味噌や漬物、米などを入れるようで、それがとても好評で、受けたかたら礼状などが届き、交流が始まります。この猫つぐら作りは、そうした交流が生まれています」と話す。青倉の高橋勘治さんは80代、泉平の保坂実さんは70代、中野の桑原トキさんも70代など、25人の職人の丹精込めた手作りの良さが評判だ。大きさは直径30aから45aまでで1万円から。問合せは栄村振興公社рO269(87)3115。

1本1本を手植え、「米の味が違う」   6月3日号
 ○:広い田んぼで40年来、ずっと手植えを続けている津南町正面の山田瀧蔵さん(68)は、昨年より3日遅れも田植えを1日、近所の人の手伝いを受け、苗を一本一本、ていねいに植えた。「陸苗(おかなえ)かっちゃくだから、水苗と違い、活着がいい。手植えの米はうまいよ」。手作業は休まず、世間話しで盛り上がり、広い田んぼに笑い声が響いていた。
 ○:真っ青に晴れ上がった青空と、苗場連峰の残雪でまだ真っ白の山が、水田に映るなか、山田たちは1日朝8時から、手植えを開始。16eの田んぼは長さ60b。「行くにだいたい30分かかるが、話しながらだから、そう苦にならない。手伝ってくれる人がいるから、できるんだな」と山田さん。苗は、最近では見ない自家製の「陸苗」を使う。「根の張りは少ないが、これを植えると、3日でしっかり根が張り、よその田より生育が違う」。陸苗は、植える前日に苗取りを行っておく。手作りの「枠(わく)」で田に線を引き、その線にそって植えていく。「はぜ掛け米があるなら、手植え米もあっていい。旨さが違うよ」。広い田んぼは約3時間余りで、すくっと伸びた早苗が、きれいに並んだ。

世界特許のエンジニア・内山満さん、「津南で起業を」   6月3日号
 医療現場や飲食部門など、消毒が必要とされる場所で簡易に消毒できる技術特許を持つエンジニアが今春3月末、民間を退職し、津南町に帰ってきた。町内岡の内山満さん(60)は、東洋熱工業在職中の2002年、そのシステムなどの特許を米国で取得。日本でも特許出願している。このシステムは多分野で応用が可能で、津南町は内山氏の「知的財産」に注目し、同システムを使った製品化への支援を行う方針で、6月定例会に補正予算を提案する。内山さんは、「これからはアグリカルチャー(農)の時代。このシステムは多分野で活用できる。津南でできた製品が、世界に発信されることになる」と話し、事業実現への協力姿勢を示している。
 このシステムは、「湿り空気(モイスチャー=湿気、水分)」を使う。一般的にボイラー加熱して水分を含んだ空気を「蒸気(スチーム)」というが、モイスチャーは高温加熱しないで作る湿り空気。この湿り空気・モイスチャーを60度〜80度前後の活用で殺菌、滅菌ができ、さらに150度以上で活用すると医療機器などの消毒に使用できる。このシステムを研究し、アメリカで2002年特許取得している。
 この応用は幅広い。殺菌、滅菌分野では、すでに内山さんの指導で商品化している手指消毒装置「モイスチャークリーン」、携帯タイプの消毒機、すでに実用している病院の食事運搬具ワゴンの消毒に導入。今後の研究では種子消毒、果樹や野菜消毒なども可能。さらに電磁波なしの調理器、スチームサウナや足温器、美顔器などの健康器具、さらにすでに実証済みの生ゴミ処理。同システムを使うと生ゴミの炭化が容易だ。
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 「誰もやっていなかった分野。私がこれにぶつかり、私が拾っただけのもの。簡単な原理なだけに、データ収集と研究が必要だが、応用は多用な分野で使える可能性がある。あわてないでいいと思うが、10年間でひとつのメドはつけたい」。すでに商品化されている手指消毒装置「モイスチャークリーン」は、大きな可能性を秘めた製品。取り扱い会社・メデイィカル・クリーン・プロダクツは、内山さんの研究仲間。「金型ができ、量産化できれば4分の1、10万円前後で販売できる。薬品も使わず、設置、使用が簡単で、人に優しい装置。この応用で携帯タイプの消毒器具もできる。使い捨てライター程度の簡易さでできる」など、用途の可能性は広い。
 特に、「これからはアグリカルチャー(農業)の時代。果樹や野菜の消毒も、今後の研究でこのシステムが使えるだろう。人に無害、使用も簡易、今後の研究で農業分野の活用もきたいできる」と話す。内山さんは、「ライセンス(特許)の活用を津南で役立てたい。設備投資は不要で、組み立て施設があれば充分。これからは工業所有権をどう持つか、知的財産をどう活用するか、そうゆう時代になっている」と話す。
 このシステムの活用は、世界が注目し、各分野でも研究中で、環境問題に関心が集まる中、薬剤を使わない殺菌、滅菌分野への活用は、ビッグビジネスにも通じている。
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内山さんは町内岡、内山謙二さんのいとこで横須賀生まれ。早稲田大理工学部機械工学科卒。東洋熱工業でクリーンルーム(無菌室)研究に取り組み、「無菌室」研究の第一人者となり、内山さん研究開発の無菌室が、全国の無菌室シェアの8割を占めている。この研究技術により昭和47年発掘の高松塚古墳保存への協力要請が文化庁からあり、空調関係で協力。無菌室研究から、「遠赤外線と水による殺菌の応用例」で1998年にはアメリカ・アリゾナで学会発表。同年に「常圧過熱蒸気」で特許出願、2002年アメリカで特許取得。2003年の日本エアロゾル学会で初めて「湿り空気研究会」を立ち上げ、湿り空気(モイスチャー)が一般に出て、一躍注目を集め、関係機関からその取り組みに関心が集まっている。39歳の時、くも膜下出血を4回発作し、奇跡的に生還したが、左半身不随の後遺症が残っている。今年3月、東洋熱工業を退職。4月から岡で暮らしている。

地元産五百万石にこだわり、津南醸造全国入賞  6月3日号
 全国1019蔵元が出品した16年度(酒造年度では今年度)全国新酒鑑評会が広島・酒類総合研究所で開かれ、十日町税務署管内では「天神囃子」(十日町・魚沼酒造)が金賞受賞し、酒米・五百万石100%で出品した「霧の塔(名水の恵)」(津南醸造)が入賞した。特に津南醸造の出品は、他の蔵元が銘柄酒米・山田錦を多用するなか、津南産・五百万石だけで酒造し、一般小売品と同様の吟醸酒を出品し、「入選ねらいと特別酒」ではない入賞で、関係者の注目を集めた。津南醸造の杜氏、滝沢昌哉さん(32)は、「地元産米だけでの酒が評価され嬉しい。一つの自信につなげ、さらに上をねらい、地元の人が自慢できる酒を造りたい」と話している。
 同新酒鑑評会は、山田錦の使用量により1部(50%以下)、2部(50%以上)に分かれ、津南産五百万石100%の津南醸造は1部に出品。出品1019場のうち1部は98点、2部は921点。事前の関東信越国税局の巡回指導会では、新潟の酒、特に十日町管内の4蔵元の出来を高く評価していた。
 津南醸造は2年前、小松原醸造を社名変更。酒米農家やJA津南町、津南町などが共同出資して酒造権を持ち、地元産五百万石での酒造りにこだわり、8シーズンを迎えている。平成11年、12年には関東甲信越国税局鑑評会で優秀賞を連続受賞している。同社・風巻忠義社長は、「若い蔵人の努力が評価され嬉しい。さらに地元から愛される酒造りに精進したい」と話している。

東京津南郷会、郷土訪問で激励   6月3日号
 津南地域出身者などで作る東京津南郷会(中沢光男会長)
の郷土訪問と福祉施設激励会が28、29日行われた。35人余りがグリーンピア津南で交流を深め、町内小下里のケアハウス・リバーサイドみさとを訪問し、中沢会長の尺八、新潟県人会婦人部の佐渡おけさなど、1時間に渡り、唄や踊りを披露し、最後は「からす踊り」を一緒に踊るなど、入居されている人を励まし、固く握手を交わし、再会を約束した。
 東京津南郷会の郷土訪問、福祉施設慰問は9年前から実施している。昨年11月に予定していたが、中越地震で延期し、今回実現した。グリーンピア津南の交流会では小林町長に歩行補助具を贈り、高橋商工会長、滝沢教育委員、草津町議らと交友を深めた。小林町長は「中地震の際、多額の寄付、援助をいただき感激した。ふるさとを旅立った先人、先輩の多くが活躍しており、津南の自律にさらなるご支援をお願いしたい」と感謝していた。
 29日にリバーサイドみさとを訪問。50人の入居者が1階ホールに集まった中、次々と演奏や踊りを披露した。関東エリアで数多く草笛教室を担当する加藤ノイさんの草笛、東京出身で津南郷会に自主参加している浪曲の山下晃二さん、中沢会長と小林甲さんの尺八共演、篠原武一さんの民謡、さらに県人会婦人部(吉澤米子部長)の佐渡おけさなどを披露。最後は藤ノ木辰三郎さんの音頭で「からす踊り」を一緒に踊り、交友を深めた。中沢会長は、「郷土との強い絆を大事にしたい。東京津南郷会のメンバーには、さまざまな資格、技術、智恵などを持った多くの人材がいる。みんな郷土の役に立ちたいと思っている。我々を活用してほしい」と津南の自律への協力姿勢を見せている。なお、東京津南郷会は会報「じょんのび」を発行している。購読など問合せは同会広報副部長、藤ノ木さく子さんрO3(3695)0820(アド・ホープ)まで。


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