看護師となり４年目を迎える今春４月、故郷に戻ってきた。「地元が好きなんです。今年、帰るタイミングかなって」。現職場で働きだし４ヵ月余。職場の雰囲気にも慣れてきた。「先輩も良い人ばかりで良かったです」。忙しいが充実した日々を過ごしている。
松代高卒後、県立看護大に進学し看護師免許を取得。「最初は小学時代の先生が好きで、教師になりたかったんですよ。でも親戚に看護師がいて興味を持ち、中学時代に肺炎で入院した時、看護師さんにお世話になったのも今の職を選んだきっかけです」。実習で一番楽しかったのが小児科。「子どもが好きで、卒業後は小児病棟で働きたかったんです」。
　
　東京・世田谷の国立成育医療研究センターに就職し３年間、小児医療の現場最前線で働く。「全国から難病の子が集まる病院で、脳神経外科と整形外科の担当でした。手術を受け元気になる姿を見ると嬉しくなりましたね」。現職場は整形外科が担当だが、子ども好きの性分は変わらない。「いつか子どもと関わることにも取り組みたいです」。

　出身の松之山中時代の友人とは仲が良く、今でも頻繁に会う。「年に１回は同級生たちと旅行に行くと決めています。来月はディズニーランド。楽しみですね」。

（2014.08.29）

出身は松之山浦田。十日町高卒業後、千葉大学に進学。「過疎問題を考えたくて社会教育課程のある教育学部に進みました」。大学院に進み、過疎地の事例研究で修士論文を提出。「過疎が進む松之山を踏まえ、地元の人がどう意識しているかを調べたかったんです」。大学時代に発生した県境地震で自宅が半壊。「もう住める状態ではなかったです」。上越市に家を新築したが、卒業後は地元に戻ろうと思っていた。「私の原点は松之山にありますから」。

その原点は、松之山で行っていた山村留学事業。浦田小、松之山中時代は留学生と共に過ごした。「スタッフさんなどいろいろな方と出会い、世界を広げてくれました」。今も取り組む即興劇『プレイバックシアター』もそのひとつ。観客や参加者が自身の体験を語り、その話をまとめ演じる。山村留学関係者の繋がりでできた『松之山子ども劇団』に所属し覚えた。「自分を見つめ直すことができる劇でカウンセリングや企業研修にも使われます。なかなか披露する機会はないですが」。

小学時代から取り組む物語作り。思い付いた話は必ずメモ。「もうノート14冊ぐらいになったかな」。５月に自作絵本展を初開催。「ただ絵は苦手です。誰か描いてくれる人いないかな」。

（2014.08.23）

　地元演劇集団・川西夢キャラバンに入り４年目。「いきなりヒロインを任せられ、４回主演をしました。演劇は本当に面白いです」。演ずる役柄は10代の恋する女の子が多い。「ジュリエット的な感じです。自分の経験を思い出しやっています。一度妖艶な役をしたのですが、よくわからず結局自分が出ちゃいました。１段階上の表現力を身に付けなきゃ」。昨年から劇団御の字にも参加。週２回の稽古は楽しい。「ジャズダンス教室にも通っています。映像を見たら姿勢が悪く、美しく立っていられるように始めました」。演劇が人生を変えた。

　小中高、そして信州大時代までクロカンを13年間続けた。「競技を引退した後、エネルギーの行き場がなくなり、地元に帰り３年ぐらいもやもやしていたんですよ」。友人に誘われ見た同キャラバンの演劇を見て感銘。「私もやりたい、と友だちに言ったら本当に始めることになっちゃって」。スキーとの共通点も感じている。「頭と体力勝負なのが演劇。感情も必要ですが、客観的に自分を見る部分も要ります。体と心の使い方が似ています」。演劇を通し、近隣のアマチュア劇団員との交流の輪が広がっている。「ありがたいですね。本当に好きなのはミュージカルなので、いつか挑戦したいです」。

（2014.08.12）

　３度目の挑戦で教員採用に合格、もう３年が過ぎた。最初の赴任地は小出特別支援学校。「できないのが当たり前だからこそ、素直にやれた時は褒める大切さを学びました」今春４月から現在の職場に異動。同時に、宮沢大志選手も所属した城が丘ＸＣのクロカンコーチに就任。信州大学や大学院で学んだ『スポーツバイオメカニクス』に基づく、理論的な指導を心がける。「何の役に立つの、と問われたら答えられないとおかしいじゃないですか。根拠のある教え方で力を伸ばし、子どもたちの火付け役になりたい」。

　幼い頃から阪神ファン。年３回は東京に阪神戦を観に行く。「ユニフォームは藤川球児、下はボンタン姿。会場近くのトイレで着替えます。巨人を倒すのがやはり見たいですね」。さらに楽天の聖澤諒選手と縁があり、ファンクラブに入り７年目。「大学院時代に学んだスポーツコーチ学で、先生の結城匡啓教授と一緒にコンディショニングを担当したんです。関わった選手がプロで活躍する。嬉しいですよね」。仙台にも毎年１回、観戦に赴く。

　30歳になった今の目標。「体を鍛え直し、５年後の国体成年Ｃにクロカンで出たいという野望があります」。挑戦心を常に持つ。前へ前へ、だ。

（2014.08.08）

　教師となり12年目。出身は群馬・高崎市。「最初、中学校教諭に憧れ新潟大に進んだんです。でもなぜか今は小学校の先生をしています」。元々子ども好きだった。「自分が教えて貰ったことを私も子どもたちに伝えたかったんです」。初任地の吉田小は６年間、現在の飛渡小も６年目。「飛渡小は全校12人と少ないですが、仲良くやっています。６年もいると我が子みたいな感じ。いつか『先生になりたい』という教え子が出てくると嬉しいかな」。

　４年前に家を新築。夫の啓滋さんは見附出身の教員。「２人とも十日町出身でもないんですが、気に行ってこの地に住むことを決めました」。子どもは小２と４歳と２歳の３人。「合わせて５人、人口が増えたことになりますよね」。十日町が気に入った理由。「人の良さ、温かさ、自然の豊かさがある地で子育てしたかったんですよ」。初任地だった縁、そして啓滋さんも飛渡小に勤務経験があるのも後押しし、定住を決めた。「四季がはっきりしている十日町は美しい地。これからも住み続けます」。

　高校、大学時代はハンドボール部に所属。体を動かすのは今でも好きだ。「よさこいに憧れがあるんですよね。時間ができたらやってみたいです」。

（2014.08.01）