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2010年01月のねっとわーく

過去のネットワーク
涌井マチさん 75歳 津南町相吉
 全国名水100選の竜ヶ窪。その清冽な湧水を活用し、川鱒(ます)の養殖をしていた「ます池」。今はヨシが茂り、かつての姿はない。「小学校(芦ヶ崎)小学校の前がます池で、あの頃は広い池の真ん中に島があり、舟で渡ったんですよ。その島にはツツジが咲き、地元で花見などもしていたようです。よその小学校が遠足によく来ていました」。昭和24年、芦ヶ崎小を卒業。「同級生が98人いました。今の全校より多かった」。
 

 夫婦とも地元相吉生まれ。12年前、夫・武男さんは3回目の頭の腫瘍手術を受ける。この時、視覚の神経系を損傷し、視力を失う。津南町農協を退職後、夫婦での農業生活をスタートさせた矢先だった。「目は不自由になりましたが、健康ですから、ふたりで時々、あっちこっちと車で回っています」。休刊日以外、竜ヶ窪温泉に通うのが日課になっている。ふたりの生活に、癒しを与えているのが5匹の猫。昨年3月、21歳の長寿を全うした「さべっちょ」と仲良しだった「チッコ」は4歳。「さべっちょが亡くなってから、子猫が3匹居ついて、昨年末からホームレスが1匹、いま5匹います。ケンカもしないで仲良く遊んでいます」。3匹が黒茶のトラ柄、あとは三毛。「みんな可愛いね」。
 

 食生活改善グループの活動にも参加。「やはり手作りが一番ですが、食生活の変化で、今はそうばかりも行かないようです」。20eばかりの畑、米作りも行う。夫の好物の野沢菜カブとニシンの麹漬は欠かさない。昨年夏からゲートボールも始めた。「近所同士の茶飲みが少なくなったね。昔は『はいこんちょ』と気軽に、よく行き来したもんだけど」。
(2010.01.29)

高橋幸枝さん 85歳 津南町秋成
 4年前の5月。「初めて飛行機に乗った。80を過ぎて、まさかこんな良いめに会うとは思わなかったな」。20年余り務め、今の時々、声がかかる温泉宿・雪国の年一度の家族旅行で北海道に行った。若い頃、親しんだ短歌で、その時の思いを詠っている。『筆舌につくせぬおもひ胸におき初の飛行機雪国の旅』。雨だったが、雲の上に出ると太陽が眩しかった。「本当に、良い想い出をいっぱい作ってもらった」。長年の経験で作る幸枝さんの「赤飯」と「五目御飯」は評判だった。その味は今も受け継がれている。
 

 戦後まもない昭和25年。出征経験を持つ夫・金松さんは、戦争の後遺症か、病弱気味で入退院を繰り返し、平成2年に他界。ひとり息子を大学まで出し、大手企業で働く。「冬はお互いに心配なんで、帰らなくていいと言っているが、春夏秋と来て、畑仕事や家の周りの片付けなどをしてくれるが、それ以上に近所や地域の人たちに助けてもらっている。この間も秋成の消防団の人たちが、家に入る道路の除雪をしてくれた。本当にありがたいことだて」。
 

 秋成地区では、「ひまわり会」が毎月1回、公民館で集いを開き、昨年9月からは毎週1回、「健骨体操教室」を公民館で開く。「世話になってばっかりで」と感謝しているが、幸枝さんも恵福園へのボランティア活動に毎月参加している。「幸い足が丈夫なんで、ちょっとはお手伝いになると思って」。
 
 日記代りに家計簿を毎日つけ、他にも新聞やテレビ、ラジオなどで気になった言葉や思いを「雑記帳」に書く。「独り言だな」。もう何十冊にも。毎年の年賀状、一枚一枚、毛筆で書く。「冬はやることがないからな」。
(2010.01.15)

風巻志穂さん 雪国 30歳
 昨夏の大地の芸術祭。「館内でいろいろな国の言葉が飛び交っていました。3年後までに英語を勉強しようね、と皆で話しています」。信濃川河畔の温泉宿「雪国」の5人女将のひとり。担当は接客。芸術祭の期間中、外国の方々が多数訪れた。「日本語が全く分からない人が多かったですが、それだけにお互い、なんとか意志の疎通を図ろうとしましたから、かえってそれで交流が深まったように思います」。松之山のオーストラリアハウスや松代の福武ハウス関係者なども宿泊。国際的になりつつある利用者ニーズに応えるため、「もっと英語の勉強が必要ですね」。
 

 父・信夫さん夫婦が35年前に創業した温泉宿。志穂さんは20歳からこの道へ。10年のキャリアを積み、「ようやくお客様の顔と名前、津南の人たちの顔が分かるようになりました」。以前は、冬はスキー関係者に限られていたが、「最近、雪見のお客様が少しずつですが増えています。写真を撮る方も毎年来られていますね」。雪国のわきを流れる信濃川。4階の展望露天風呂からは、眼下の信濃川、遠景の苗場山系の山並みが見える。「飯山線も風情があり、人気ですね。一輌の列車が走り、感激する方もいます。それに最近、ゆったりくつろぐ方が増えています」。
 

 多忙な日々だが、毎年一度、親族・家族一同で旅行する。4歳から77歳の総勢25人。「マイクロバスで行きます。この中で子どもたちも育ち、自然にお手伝いもするようになります」。家族総出の田植え、稲刈り。このハザ掛け魚沼コシヒカリが人気。春の新緑、夏は蛍、秋の紅葉、そして雪景色。「わが家に帰ってきたようだと、お客様から言っていただき、嬉しいですね」。
(2010.01.08)


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