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2010年12月の妻有に生きる


過去の妻有に生きる
村山裕一さん 29歳 温泉ソムリエ 
…初雪が降って、まだ量は少ないが、外は白銀に変わった。そんな寒い中に、ぽっかぽかとした湯気が立ち上る。
「温泉場の数が多い長野や新潟、群馬では、高齢者が病院にかかる率が最も低いそうです。やはり温泉に関係しているといわれています。温泉に入って元気な毎日を過ごしましょう」
 
…温泉好きは高校時代から。「若いのに温泉が趣味?」とよくいわれる。
「高校2、3年の時の担任が温泉好きで、どういうわけか土曜や日曜に一緒に温泉に連れて行ってもらったんですよ。今でも時々、その先生や同級生と温泉巡りもしています。まあ大半は一人ですが。車に布団を積んで、車の中に寝泊まりしながらの温泉旅ですね。昨年は川と滝がそっくり温 
泉という秋田の川原毛大湯滝や乳頭温泉に行ってきました。よかったですね」
 
…温泉ソムリエのほか、厚労省認可の温泉入浴指導士や温泉成分分析証マスターの資格を取得。さらに来年は温泉観光士の民間資格にも挑戦する。
「Ph値がどうのこうのといった、正直、マニアックな世界なんです。でも温泉成分を見れば、どんな温泉で、どんな効能があるか一目で分かりますから。そういった意味では勉強になります。お客さんにも説明できますしね」
…まとまった休みが取れず、まだ行かずじまいの大分別府温泉・湯布院。
「何とか早めに行ってみたい。老後は、そんな所に住んでみたいものですね」
 
…地域の温泉施設に声をかけて自治体の垣根を越えての湯巡りスタンプラリーを実施した。
「初めてでしたが、百人以上の参加がありました。地域の温泉活性化に向け、共同で取り組む企画も必要ではと思いますね」
(2010.12.25)

小林美津代さん 32歳 割野きのこ組合
「いま、農業とか食とかに興味がありますね。津南に戻って来て、青年農業者らとも友だちになり、有機農法や無農薬の野菜栽培などの興味も高まってきています」
…そんな農への関心の高まりから、Uターンしてから調理師、そして通信教育で民間資格の食育アドバイザーや食農検定3級の資格を取得した。
「食関係の資格をとったので、何か地域に生かせることがあれば、と思っています。食事って実はすごく大切なこと。人が成長していくことも元気な体を作るのも、もとは食事からですよね」
 

…親の仕事の関係で中学は長野市内の信州大付属中。その中学時代の友だちが先月、バリ島で結婚式。仲間と出席して来た。
「お金はかかったけどバリ島を楽しんで来ました。夏真っ盛りで海に入ったりし楽しかったです」
 
津南高卒後、日大の森林資源科学科で学んだ。
「親がキノコの生産を始めたというのもあったし、農業とか自然環境に興味があったからなんです。せっかくいい農地がいっぱいある津南なので、もっと有機や無農薬といったことに活かしていければいいと思いますね。『津南野菜や津南の自然環境がアレルギーをなくす』というように」
 

…Uターンして3年、周りに友だちも増えて来た。
「うれしいですね。友だちが出来るということは大きな励みになります。友だちつながりで、真剣に農業と向き合っている人たちとも交流が増えてきました」
…仕事はもちろんのこと、興味を活かしたことにもチャンスがあれば挑戦していきたいという。
「もう年の瀬。来年は何かを実現する年にしたいです。その何かとは、私の胸の中にあることですが」
(2010.12.21)

宮澤美知子さん 70歳 津南町卯ノ木
…夏に刈り取って「おかき」した、アンギンの原料となるカラムシ。おかきとは板でカラムシの皮をはぐようにこすることだ。線状に裂いたカラムシを撚って糸にする。1時間、真剣に手を動かして出来上がるのは僅か1・5bほど。
「家でも作業するが、仲間が集まって、世間話しながらするのが一番。作業もはかどるし、楽しくできるから。来年夏の体験者のためにできるだけ作るよ。全国各地から、子どもたちを中心に本当にいっぱい来るんだ」
 

…実習館なじょもんの人気体験実習「アンギン編み」。夏休みになると関東圏を中心に全国から子どもたちがやってくる。
「アンギン編みでコースターやミサンガなどを作るんだけど、子どもたちが喜んでくれてね、その笑顔が励みになっているよ。近くの小学校には出張体験として指導にも行ったり。アンギンの良さを広めたいと思っているよ」
 
…グループは町内卯ノ木地区の婦人らが中心の「ならんごしの会」。ならんごしとはドングリのことでメンバーは60、70代が大半の9人。最近、専業農家の30代男性も入り、平均年齢がぐんと下がった。
「夏はみんな農業が忙しいから、冬に集まって糸を撚るんだ。大体、そうさなあ重さにして2`ほど作る計画。去年作ったものはすっかり無くなり、地元の小学校からアンギン編み体験の申込みが来たけど、材料がないから断っているのが現状なんだよ」
 

…アンギンの活動は、もう8年ほどになる。
「小学校時代に体験した人が参加してくれることが夢かな。でも、先ずは若い人から参加してもらい、この会を継続していってほしいことだね。町も育成面を考えてほしいな」
(2010.12.10)

池宮耕基さん 55歳 工房なかさと施設長
…この大空に翼を広げ飛んで行きたいよ―。ギターを弾き、みんなで歌う。地域の芸能祭にも出演した。
「学生時代、ちょっとかじった程度だったギターをまた弾き始めたんで、このセンター利用者のレク活動に活かしています」
 
…大学時代に知り合った奥さんが十日町出身。雪国に来て30年余りになる。
「五六豪雪から数年間は豪雪が続いたそうで、そんな時に来たんです。雪道に何かの線があったので、踏み越えたら電線だったんです。いやあ驚きましたね」
 
…大学時代のボラ活動経験を活かし、十日町に来てからは福祉関係の仕事一筋というほどだった。
「障害者保育『つくし園』の開園から始まって、このセンターも開設当初からで今年で8年目。不況で仕事量は少なく厳しいですが、利用者が『用があってここに来る』という環境が必要なんです。近くに精密機器の事業所があり、その請負で助かっていますね」
 

…先月21日、地域交流会を開いた。
「実習田で餅米を作っていて毎年、収穫祭ということで交流会を開いていますが、今年は県の事業も含めて行ったんです。パネルディスカッションでは、障害者施設の受け皿はまだまだ不十分で、地域全体としてのビジョン作りが必要だと話しました」
…遠い世界に旅に出ようか、それとも赤い風船に乗って―。センター内に歌声が響く。
「『家にいるよりはいいことがある』『友だちがいていい』などと、このセンターがベースキャンプとなって、次に広がっていくようになるのが理想ですね。先ずは利用者が『丸ごと受け入れてもらえる所だ』と感じらせる場所づくり。下手なギターでもそんな一助になれば、と思っています」
(2010.12.03)


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