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2010年05月の妻有に生きる


過去の妻有に生きる
藤ノ木千寛さん 23歳 清津峡トンネル受付
「生まれ育った場所だから、特に思うようなことはないけど、ずっときれいな清津峡のままであってほしい、そう思いますね」
 …山々の緑が深まってきた清津峡の6月。日当りの悪い沢や林のなかには、まだ残雪が姿を見せている。「都会も嫌いというわけではないけど、田舎に戻ってくると田舎のよさが分かりますね。せっかくここに住んでいるんだからと、野菜づくりも楽しんでいます。そして汗を流した後は温泉に入って英気を養っています。いい温泉ですよ」

…日本三大渓谷のひとつ、清津峡。だが、物心ついた時は、落石事故で閉鎖されている状態だった。「私にとっての清津峡は、トンネル工事がすごかった所という印象です。ですから、かつての遊歩道も分からないし、大雪崩災害も生まれる前のことで、そうした実体験はないんです」
 

…動物が好きだからと、地元高卒業後、新潟市の動物専門学校で2年間学び、埼玉の動物病院で動物看護師の仕事も。「このあたりでは野鳥のヒナが落ちていたなどがよくありますね。すぐに親元を見つけて帰してあげたりしています。動物のことで何か手伝えることがあれば協力したいと思います」…趣味のひとつにお菓子づくりがある。「休みの日などはよく作っています。洋菓子とか和菓子とか、特にジャンルなどないけど、季節にあったもの、例えば『ヨモギもち』とかですね」
 

…窓口とはいえ、毎日が観光のお客さんと接する。「トンネル内に十日町のきものを展示するなど、地域をアピールできるイベントができるといいと思いますね。それに、音楽や美術などの団体があるので、このトンネルを発表の場にしていってほしいですね」
(2010.05.28)

反り目光子さん 54歳 津南町中深見
 …家に入ると訪れた人を迎えるかのように、庭の花や愛犬の写真が何枚も飾ってある。「写真は楽しいですね。家の中が明るくなります。それに、写した時のことが思い出されるので、後でアルバムを見て、思い出し笑いもしています」…きっかけは夫・忠夫さんのカメラ好きから。一緒に出掛けることが多く、10年ほど前、夫の一眼レフを借りて写した。「自分で撮った写真を飾ることができるので、ああ、いいなって思いました。ちょっと出掛ける時など一眼レフだと重たいので、今はコンパクトなデジカメをポケットに入れ持ち歩いています」


 …昨年は大地の芸術祭巡りをした。もちろん写真を撮りまくった。「毎週のように出掛け、ほとんどの作品を見ました。写真もいっぱい撮りました。知らなかった集落にも足を運ぶことができてよかったです。その時のことは写真として記録しています。時々、アルバムをめくっています」…本紙新春写真コンテストでも何回も入賞している。「なかなかいい写真は撮れませんが、夫と一緒に出して競っています。義父母も亡くなり、息子も東京で社会人。ふたりだけになったので、これからも写真を趣味にしていきたいです」
 

…もう一度、行きたい所がある。「独身時代と8年ほど前にも行ったことがある沖縄ですね。あのきれいな海が忘れられません。今から夫にそれとなく要望していきます。南国の写真をどーんと家の中に飾りたいです」
…そして津南探しも。「まだ私が行ったことがない津南のいい所がいっぱいあるんですね。これらもどんどん歩き回って写真に撮りたいです」
(2010.05.24)

松本文子さん 染織工房 緑風舎 
…雪国に移住し22年目。生まれは川崎市だが転勤族の父と共に静岡、大阪など各地を転々と過ごし、京都市立芸術大学に進み、小学生の頃から興味があった染織を専攻に学んだ。
 「近所のおばあちゃんが染織りをしていて、母はいつも毛糸の織り機を持っていました。遊びながら覚え、本格的に学ぼうと進路を選びました」
 

…卒業後、大阪でのアルバイト時代に西宮市生まれの英利さんと出会い、結婚。2人で染織家をめざし、基礎技術を学ぼうと十日町テクノスクールに入校するため平成元年に同市に移住。
 「大学で学んだのは芸術的で商品にならない織り。まず基本の毛の量や太さなど、基礎の基礎を学べる地を探したらここだったんです」。…在学中に津南町自然に親しむ会メンバーと知り合い、秋山郷散策など誘われ、夫婦で参加した。
 「たまたま前の席に座っていたのが津南の方。自然に話すようになり、友人が増え、2年後に津南に引っ越しました。縁って、本当に不思議ですね」
 

…10年前から、年賀状用に版画を彫る。題材はどんど焼、雪堀りの様子など、どこか懐かしい津南情景。10周年記念展を北越銀行津南支店ギャラリーで開催中。「年賀状用なのでまとめて見ることはなく、自分を見直すいい機会になっています。次にやるとしたらまた10年後、ですね」
 
…津南ワラ工芸部に加入したのも10年前。紅一点で、一番の若手。ベテランの話を聞き、手の動きを目で覚え、図入りでまとめた記録ノートは10冊を超える。「やはり覚えるには見る、聞く、作るが大切。師匠たちを見ていると物に対する愛着を強く感じます。雪国の職人技を受継いでいきたいですね」
(2010.05.14)

福原英美さん 36歳 食事処とん豚
…自家配合での良質な飼料と大自然に囲まれた環境の中で育った「つなんポーク」の豚肉。その直営店・とん豚の店長。一時、店を休んでいたが、今月から再び店開きした。
 「今までひいきにしていただいたお客さんからは『味が変わった』と言われるかもしれませんが、調理の仲間と相談し合い、手づくりのよさを活かしていこうと話しています」
 
 …ビタミンEが通常豚肉の3倍もあるのが特長。こだわりポークを材料にしているだけに、調理の腕が試される。
 「ちょっと時間はかかるかもしれませんが、注文を受けてからしっかり調理させてもらいます。自分たちが納得したのを出さないと、お客さんは納得しないでしょう。このゴールデンウィークでは3百cのカツでボリュームたっぷりの『メガとん定食』も大人気でした」
…津南にUターンし11年になる。「Uターンする前は、埼玉で焼き肉やお弁当など営業展開する肉屋で7年修行を積んだんです。津南に来てからも調理の仕事をしていたんですが、私自身もちょうど切り替わりの時に『手伝ってもらえないか』と声をかけてもらったんです。いい店にしていきたいですね」
 
…テレビなどに出演する調理人のような、出しゃばったことを嫌う性格。どちらかというと、コツコツと料理づくりに向かう方だというのが仲間の評価。
…「津南の食堂も料理店もみんな腕がいいと思いますね。観光で訪れたお客さんから『津南はどこにいってもうまい』と言われるようなマチにしていきたい。津南地域はまだまだ観光客を呼ぶ魅力があるはず。食の面からの協力していきたいですね」
(2010.05.08)


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