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2004年12月の妻有に生きる


過去の妻有に生きる
南雲 米子さん  51歳  中里村堀ノ内
「今年の締めくくりの歌です。思いっきり楽しみました」
  十日町広域圏の市町村から男女1人づつの歌愛好者が集い、松代町の「まつだい農舞台」で23日に開かれた「越後妻有版紅白歌合戦」。 グランプリを獲得した。
 「1週間ほど前に地元の歌の先生から頼まれ、二つ返事で出場を決めたんです。村芸能協会のカラオケクラブに入ってもう10年ほどになりますし、昨年から十日町市の懐メロ同好会にも参加しているんです。歌は小さな時から好きでした」
  津南町からも参加が予定されたが、出場者の都合で急きょ、出場できなくなった。そのため、津南からの参加者の分までもと歌った。歌は「東尋坊」。
 「一番、自分にあっているのは都はるみの『涙の連絡船』です。自分のキーに合っているんです。しかも詩も曲もいいですからね。今回は、リハーサルできなかったので、安定して歌えるものにしたんです。今はそれほど歌の練習もしていなく、普段は鼻歌程度に歌っているくらいですよ」
  芸能協会の練習として、5、6年ほど日本歌謡アカデミーの「波輝」でレッスンを受けた経験がある。
 「いざ音楽となると先生、厳しいんです。でも、今思うと、習っていて本当に良かったと思います。例えば、私なりに歌をテープに吹き込み、先生から教わってから同じ歌をテープに吹き込み、後で聞き比べてみるんです。そうすると、違うんですよ。もちろん、教わった後の方が全然いいんです」
 NHKならぬ妻有版の紅白歌合戦。
 「1年の締めくくりに、よい経験になりました。面白い企画を立てる人がいるもんですね。これからもずっと続けていってほしいイベントだと思いますね」
 同村からは白組に涌井誠一さん(49、だるまや)も出場。「清津地域の芸能人ここにあり」を披露した。
 「今年は中越地震に代表されるように、災難の多い年でした。こうした時に、歌は心を和ませてくれます。苦しいとき、さみしいとき、辛いとき、歌を歌って元気になりたいですね。上手、下手なんて関係ない、大きな声を出して歌ってみましょうよ。そして新しい年を迎えましょう」
(2004.12.24)

半戸 睦子さん  70歳  津南町朴木沢
メンバー5人の小さな大正琴愛好会。しかし、小さいがゆえに仲の良さは抜群。月1回の練習が、生き甲斐になっている。
 「花水木という大正琴の会があるお陰で、今年も楽しく1年をおくることができました。趣味を持つことの大切さを改めて感じています。趣味のお陰で家庭もうまくいっているのではないでしょうか」
 花水木は60代から70代の、ほぼ同世代の仲間。農協女性部の大正琴クラブ出身者が大半だ。
 「私は農協女性部で大正琴を始めた第一期生でもあるんです。大正琴を紹介する時に顔を出し、指導者が古賀メロディーを弾いたんですが、この音色を聞いた時、体の中に電気が走ったんです。『あー、これだ。私が求めていたのは、この音だ』と。もう、それからは後先考えずに飛びついたというわけです」
 大正琴に出会って18年余り。当時、90歳のおじいちゃんや、孫の世話が必要など忙しい時だった。
 「忙しいと、つい家の中で愚痴を言ったりしてしまうもんです。しかし趣味を持つことで、不満を発散したり、我慢したりできるものです。嫁とうまくいっているのも、大正琴のお陰だと思っているんです。みなさんもどうですか」
 健康であることが第一。精神の健康と、体の健康。
 「町の寝たきりゼロ運動、水中運動に参加しています。健康であることが一番で、精神的には大正琴、体は水中運動ということになりますかね。最近は手軽さからハーモニカにもちょっと挑戦しています」
 以前は毎年のように大正琴の大会に出場していたが、今は趣味の世界に徹している。いつまでも楽しさを続けていくため。
 「冬がやってきました。夏場は農業で、大正琴はなかなかできなくなりますが、冬は時間があるので自由に取り組めるんです。ボケ防止にもなっています。なによりいいのは、冬場の楽しみになっていて、家庭円満の基になっていることでしょうか」
 町が進める「寝たきりゼロ運動」。
 「高齢者が町の負担にならないよう努力することが大切では。そのための趣味でありたいです。若い人が住みやすいための、そんな高齢者になりたいですね」
(2004.12.17)

村山 利雄さん  56歳  津南町除雪隊  町内正面
「いかに圧雪にならないようにしていくか、そこが一番。ドライバーや学校に通う子どもたちなど、道を使う人の事を思わない訳にはいかない」
 津南町は1日、町内の除雪体制を整えた。早朝から除雪に取り組む除雪オペレーターは、除雪車の運転助 手を含め34人。町が導入した第一号のタイヤドーザが
 「同期生」だ。
 「除雪隊に入って24年ほどになる。当時、冬になると出稼ぎに出ざるを得ず、できれば出稼ぎに出たくなかったことから、それならば除雪隊にと出稼ぎ対策でもあった。自分の担当地域があるので、他地域より除雪が悪いと言われたくないし、毎年、そうした責任感を背負わされている」
 除雪に出る時は夜中の2時半に起床、3時には出発する。外は真っ暗。
 「今は天気予報が当たるから、除雪が必要かどうか事前に分かるので20年前と違いやりやすい。それに雪も少な目になっているし、除雪範囲も業者委託などが増え、除雪距離は短かくなっているが、それ以上に住民からしっかりした除雪が求められている」
 五九豪雪の時は、こんなこともあった。
 「津南小に近い正面の町道をタイヤドーザに乗って除雪作業していた時だった。1日に1bも雪が降っていた時で、道に自動車が止まっており、エンジンは付けっぱなしで室内灯も付いていた。除雪車から下りてよく見ると中には誰もいなかった。どうやら激しい降雪で進めなくなり、乗り捨てていったものらしかった。こうなると迂回して逆から除雪するしかない。路上駐車はいちばん困る」
 除雪隊は、降雪を前に、除雪道路の点検を行う。
 「中越地震で下水道のマンホールが持ち上がるなど、除雪泣かせの状態になっている。ぶつけると両方を直さなければならない時もあるからだ。今年は神経を使う除雪になりそうだ」
 雪質によって、機械を動かす技術も違ってくる。
 「どんな雪でも同じ方法で除雪するというのは初心者。雪質によって、微妙に機械操作が違ってくる。もう、それは慣れしかないな。専門的な言い方になるが、湿った雪の時はカッティングをこする程度にするなどだ」
 除雪隊が雪国の道を守る。
(2004.12.10)

津端重喜さん  44歳  津南町正面
 「コメの等級検査に携わることで、やっぱり津南産米の評価が全国的に高まってほしいという思いがさらに強まりましたね。いいコメづくりを生産者と集荷業者が一体となって進めていきたい」
ようやく今年産米の出荷 検査も一段落した。民間に 権限が委譲されたことを受 け、昨年、コメの等級検査 ができる農産物検査員の資 格を取得。町内では一昨年 から7人が受けているが民 間では最も早い取得だった。
「自分のところのコメを自分たちで検査するのだから、お手盛り検査じゃないか、といった声を良く聞きますが、逆に神経を使うんですよ。というのも、おかしな検査で万一、生産者や消費者に迷惑をかけると、即、商売に影響するからです。これは厳しい。自分の所だからこそしっかり見る感じはありますね」
 検査員の資格は、それま でコメ関係の事務や検査官 の助手などを担当してきた ことから取得した。月に2 回程度、半年余りかけた講 習会に参加、資格試験と実 施試験に合格し資格を得た。
 「機械製造と違って、コメの品質は毎年違う。生産者は1等米をめざしてつくっている訳で、問題は、1等米か2等米か微妙な時に苦労する。約千粒のコメを一粒づつ選り分け、よいコメが何割あるかを出して決める。きちんとした判定が、信頼に結びつく」
 長年、新潟食糧事務所検 査官の助手として検査に携 わってきたことが、自信に つながっている。検査員の 目から見た津南とは。
 「自律する津南。コメひとつとっても、ひとりの生産者、ひとつの事業所など自分のところさえよければそれでいいという気にはなりませんね。魚沼コシのなかでも『津南の米はいい』という評価をなんとしてもとりたい。そのためにも、生産者も販売業者も勉強していかなければならないと思いますね」
 肥料や燃料など生活関連 全般を扱う事業所だけに、 国家資格など取得している 資格は危険物、ガス、無線 など10種類を超す。そこに
 コメ検査の資格が増えた。
 「資格というのは目的へのステップにすぎない。どんな商売でも同じでしょうが、地域全体が活性化しないと事業所も伸びない。津南地域に活を、それが目標でしょうか」
(2004.12.03)


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