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2004年11月の妻有に生きる


過去の妻有に生きる
石原 和華さん  19歳 津南町大割野
新潟中越地震の発生から1ヵ月がたった。震災に負けず、大会を開こうと27、28日に県内各地のチーム が参加するバスケットボール大会「第18回津南カップ」 が津南高で開かれる。
 津南町体協バスケが主催だ。
 「地震で参加チームは少なくなったようですが、こういう時だからこそ大会を中止せず、開くことができればと思っていたのでうれしい。バスケで元気をつけたいです」
 津南町唯一の女性チーム「ビーンズ」で期待の最年少選手。ミニバスが誕生した小学6年から中学、高校と取り組んできた。
 「ちょっとかっこいい人から『ミニバスをやってみないか』と誘われて入ったんです。ところが、その人は町内チームの選手のひとりで、ミニバスのコーチではなかったんです。がっかりでしたが、バスケは面白く、ずっと続けることになりました」
 4月から通う専門学校でもバスケットボールのクラブ活動に取り組む。学校、そして地元のクラブチーム、さらに「よさこいソーラン」の一員でもある。根っからの運動好きだ。
 「中学、高校ともメンバーは8人ほどでした。女子のバスケもかっこいいと思います。もっと多く参加してほしいですね。『津南に女子バスケあり』、そんな風に呼ばれるようになりたいですね」
 本震の時は学校からの帰りで、六日町から八箇峠に向かい車を運転していた時だった。
 「本震の時はまったく分からなかったんです。2回目の時、上下に揺れたので『あれ、パンクしたのかな』って思ったんです。で、十日町市街まで来たら電気がついてないじゃないですか。これは何かあったなと思ったのですが、地震だったと分かったのは、家についてからでした。あれからもう1ヵ月たつんですね。津南カップに参加して、それぞれのチームから元気をつけてほしいです」
(2004.11.26)

中村 チエ子さん  津南町堂平  70歳
 「水墨画にのめり込んでいます。クラブの作品を見ていただき、震災で疲れた心をちょっとでも温かくしてもらえれば、と思います」
 津南ふれあいセンターで30日から長生学園のクラブ作品展を開く。震災を乗り越えての発表。そのメンバーのひとり。「寿老人」と「サル」を出品する予定。
 「水墨画は、さっと描いているような筆の勢いがありますが、実際に向かってみるとこれが難しくて。指導会で習って、家でじっくりと描き上げています。出来上がった時、うれしさが込み上げてきます」
 長生学園の水墨画クラブに参加して5年。月2回の指導会で鍛錬を積んでいる。指導は町老人クラブ連合会の前会長、内山朋次さん。メンバーは30人ほどいる。
 「何と言っても集中してできるのがいいですね。月2回の指導会が待ち遠しいくらいです。内山先生が一生懸命なので、その意気込みが伝わってきます。上達しませんが、生き甲斐になっています。ちょっと頑張って、年賀状も一枚づつ手書きの水墨画で、と考えています」
 水墨画を楽しめるのも健康であるからと思っている。
 「何をやるにもまず健康です。だれでも自分なりの健康づくりが大切で、私は寝たきりゼロ運動に取り組み、100日運動や毎日の散歩を欠かさないようにしています。100日運動は千日を越え、町の健康まつりで表彰を受ける予定でした」
 散歩は地域ぐるみで取り組んでいるもの。午後1時半、集落センター近くに集まって40〜50分程度、集 落の周りを歩く。
 「その日参加できる人が集まって、みんな一緒に歩くんです。話もできるし、楽しくやっています。5年ほど前までは犬を飼っていたので、8年間、毎日、散歩に連れていました。お陰で具合の悪いところもないし、健康で過ごしています」
 水中運動など寝たきりゼロ運動にも取り組み、趣味と運動など、精神的にも肉体的にも充実した日々を送っている。
(2004.11.19)

福原 雅浩さん  津南町外丸本村  39歳
「中越地震を経験し、人と人のつながりのありがたさを再認識した。みんなで励まし合い、震災を乗り越えたい。そのためにも、明日への活力のためのチャリティーパーティーを開きたい」
 計画しているのは「妻有クリスマス・チャリティーパーティー」。来月11日午後7時から、会場はクアハウス津南を予定している。
 「こんな時に不謹慎かとも悩んだが、こんな時だからこそ、みんなの励み、活力になればと思っている。若者が元気であれば、地域は決してすたれないはず。若者が下を向いて暗くなっていてはだめ。苦しくても笑顔で、周りを励ましていくべき存在だと思う。パーティーでその力のパワーアップの場としたい」
 パーティーでは、メインイベントとして津南町出身で本格的な歌手をめざしている大口沙世さんのライブを開く。
 「友だちのつてで実現できます。ありがたいことです。大口さんから選曲を頼まれていますが、どんな曲がいいか悩んでいます。ラストクリスマスなどはいいと思っていますが、周りの意見を聞いていきたいです」
 このパーティーを成功させるためにも、スタッフを求めている。
 「独身者が集う津南町ひまわりの会が主体となって計画しているけど、実際に動ける人は数える人数しかいない。イベントを成功させるためにもスタッフになってくれる仲間が欲しい。ぜひ協力をお願いしたい」
  同パーティーでの収益金は、今回の地震被災者へ寄付する。参加費は千円程度を予定している。
 「若い人から大勢参加してもらいたい。もちろん、高齢者など様々な年代層からも参加していただきたい。このパーティーで震災の疲れを吹き飛ばしてもらい、新たな活力を培ってほしいですね」
 ライブ演奏やゲームの間に、「なじょもん」関係者から、妻有地方のすばらしさを語ってもらう計画も。
 「縄文時代、妻有の地はすばらしい所であったはず。そのことを語ってもらい、みんなから自分たちが暮らすこの地に自信を持ってもらいたい。この地に生きることに自信を持つことで、前向きな生き方に変わるはず。それが大事」
(2004.11.12)

桑原 貴志さん  津南町反里口  19歳
 「震災後、友だちが住む小千谷市にも行ってみたんです。市内はすごく壊れていて、本当にひどい状態だった。十日町のことも聞いていたし、少しでも手助けになることはないかと居ても立ってもいられない感じだった」
 地震後、2日経って柏崎方面を迂回しながら小千谷市に入った。専門学校仲間の安否を確かめるためだった。道路は至る所で陥没。崩れた家があり、ガラスや木片が道路に散乱していた。
 「体が震えました。友だちには何とか連絡が取れ、ほっとしましたが、それにしてもすごいのひと言。いろんな意味でショックだった」
 地震発生時の23日は土曜だったことから学校が休みで、長岡のアパートから自宅に帰っていた時だった。
 「地震には驚いたけど、それより翌日からのラジオやテレビなどで川口や小千谷の被害を知った時の方が驚いた。これまでボランティア活動などしたことはなかったが、『現地に行って助けたい』、そう感じましたね」
  町の広報無線でボランティアを募集しているのを聞き、同じ専門学校に通っている中学時代からの同級生、知桐謙一さん(正面)と一緒に申し込んだ。
 「川西町でのゴミ分別や十日町情報館での本運びなどをしました。ゴミの山、使えないと出された本の山を見て、改めて地震のひどさを感じました。残念なのは、ボランティアでは被災した生の声を聞くことができなかったことですが、それは仕方ないこと。与えられた仕事をきちんとこなすことが大切だと、頑張ったつもりです」
 町役場を通してボランティア活動に取り組んだ人は、26日から10日間で延べ201人にのぼる。桑原さんらは地震で学校が休みだったことから取り組んだ。


詳しくは11月5日号で。
(2004.11.05)


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